JP3349724B2 - チャック用回転流体圧力シリンダ装置及びその圧力制御方法 - Google Patents

チャック用回転流体圧力シリンダ装置及びその圧力制御方法

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JP3349724B2
JP3349724B2 JP23417592A JP23417592A JP3349724B2 JP 3349724 B2 JP3349724 B2 JP 3349724B2 JP 23417592 A JP23417592 A JP 23417592A JP 23417592 A JP23417592 A JP 23417592A JP 3349724 B2 JP3349724 B2 JP 3349724B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、旋盤等に於て工作物を
把握して回転するチャックを流体圧力によって把握駆動
する回転流体圧力シリンダ装置に関し、詳しくは、チャ
ックによる締付力を可変とするものに関する。又、その
圧力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械による切削加工では、加工時間
を短縮して能率を向上させる為、まず大きな切削代で荒
加工を行ない、次いで小さな切削代で仕上加工を行なう
という加工工程が採られる。工作物を回転駆動されるチ
ャックに把握して切削加工を行なう旋盤では、チャック
による工作物の把握は、荒加工等重切削の際には大きい
把握力を必要とする一方、仕上加工の際にも重切削の際
と同じ把握力のままでは該把握力に起因する工作物の変
形で加工精度に狂いを生じる虞がある為、仕上加工時に
は荒加工時より把握力を小さく変更する必要がある。
【0003】この荒加工から仕上加工に移行する際の把
握力変更は、作業効率上工作物をチャックに把握したま
まの状態でしかも回転中に行なえることが望ましく、こ
のようなチャックの把握力変更を可能とするものとし
て、本出願人は先に特開昭62−228307号に示す
構成を提案した。
【0004】これは、ポンプからの高圧の作動油が、高
圧と低圧の異なる出口油圧に設定された高圧減圧弁及び
低圧減圧弁と、該減圧弁からの油圧を択一的に出力する
よう切換える高低圧切換弁と、を備えた変圧機構に供給
され、該変圧機構からの圧油がチャックを把握乃至開放
駆動するシリンダに供給されると共に、変圧機構からシ
リンダに至る油路に、油圧供給側を一次側として介設さ
れた逆止弁と、該逆止弁のポペット弁を押圧して開放操
作可能に対向配置されたプランジャと、を備えた圧力保
持機構を設け、更に、該圧力保持機構の逆止弁を挟む油
路の上流側と下流側(油圧供給側とシリンダ側)とを連
通させるバイパス通路に、油圧供給側を一次側として介
設された逆止弁と、該逆止弁のポペット弁を押圧して開
放操作可能に対向配置されたプランジャと、を備えた圧
力開放機構を設けたものである。
【0005】上記構成では、変圧機構を低圧側に切換え
ると共に、圧力開放機構のプランジャによってその逆止
弁を開放させることで、把握力を小さく変更できる。し
かし、この構成では、把握力変更時に、例えば停電等に
よって圧油の供給が停止した場合、油圧供給停止から圧
力開放機構の逆止弁が閉塞される迄の間にシリンダの圧
油が圧力開放機構の逆止弁を介して供給側に逃げる状態
となり、チャックによる工作物の把握力が低下してしま
うという問題がある。
【0006】このため、チャックを把握駆動するシリン
ダへ流体圧力発生源から圧力流体を供給する流体通路
に、流体圧供給側に復帰スプリングによってシール付勢
される逆止弁と、該逆止弁を開放側に移動操作可能な操
作部材を介設し、逆止弁と操作部材の受圧面積比と復帰
スプリングによる復帰力とを流体圧供給側の圧力がシリ
ンダ側より所定量低圧の時バランスするよう設定すると
共に、逆止弁の開放時に流体圧供給側とシリンダ側とが
所定の流通抵抗を有する抵抗通路を介して連通状態とな
るよう構成することが考えられた。
【0007】これによれば、流体圧供給側の圧力を所定
の範囲で低下させることによりシリンダ側の圧力を低下
させてチャックによる工作物把握力を小さく変化させる
ことができる一方、停電等によって流体圧供給側の圧力
が急激に低下(=0)した場合には、シリンダ側の圧力
低下は抵抗通路を介して遅い為に流体圧供給側とシリン
ダ側の圧力にアンバランスが生じ、更に、シリンダ側の
流体圧力は逆止弁を閉止側に駆動する方向に作用するこ
ととなり、逆止弁が迅速に閉塞作動してシリンダ内の圧
力低下を僅かに抑えてチャックの把握力を維持すること
ができる。
【0008】
【従来技術の課題】しかし乍ら、上記従来構成では、把
握力の設定範囲によっては、大きい把握力から小さい把
握力に変更する際の流体圧力の差が、高圧側から低圧側
に一気に圧力を低下させるとシリンダ側の圧力が流体圧
供給側に追従し得ない状態となることが生じ得る。この
場合、高圧側から低圧側に一気に圧力を低下させると、
停電等による圧力低下と区別ができず、逆止弁が閉塞作
動してしまう。
【0009】この為、把握力の変更範囲(即ち高圧側と
低圧側の圧力差)が、一気に圧力を低下させると逆止弁
が閉塞作用してしまう場合には、逆止弁が閉塞作用しな
い圧力差とした複数の油圧回路を設けると共に、該油圧
回路を順次切替て低圧とすることが必要であった。これ
により、油圧回路が複雑となってコストアップを招来す
ると共に、油圧回路を切替る際に極端な圧力差のサージ
的圧力変動が生じ、圧力開放機構の作動に不具合を生じ
させたり、把握力が過剰となったり不安定となったりす
るといった問題がある。
【0010】
【発明の目的】本発明は、上記の如き事情に鑑み、抵抗
通路を介して連通状態にあるシリンダ側の圧力が追従し
得る速さで流体圧供給側の圧力を低下させることを可能
とし、把握力の変更範囲が広く高圧側と低圧側の圧力差
が一気に圧力を低下させると逆止弁が閉塞作用してしま
うような場合でも、円滑な把握力の変更を可能とするチ
ャック用回転流体圧力シリンダ装置及びその圧力制御方
法の提供、を目的とする。
【0011】
【発明の構成】この為、本発明に係るチャック用回転流
体圧力シリンダ装置は、チャックを把握駆動するシリン
ダへ流体圧力発生源から圧力流体を供給する流体通路
に、前記流体圧供給側に復帰スプリングによってシール
付勢される逆止弁と、該逆止弁を開放側に移動操作可能
な操作部材が介設され、前記逆止弁と前記操作部材の受
圧面積比と前記復帰スプリングによる復帰力とを前記流
体圧供給側の圧力が前記シリンダ側より所定量低圧の時
バランスするよう設定すると共に、前記逆止弁の開放時
に前記流体圧供給側と前記シリンダ側とが所定の流通抵
抗を有する抵抗通路を介して連通状態となるよう構成さ
れた圧力開放機構を備えたチャック用回転流体圧力シリ
ンダ装置に於て、前記流体圧力発生源から供給される圧
力流体の圧力を変更し得る圧力可変手段と、前記圧力可
変手段を制御駆動する圧力制御手段と、を備え、前記圧
力制御手段は、チャック把握駆動時に於てチャック把握
力を小さくすべく前記シリンダに作用する圧力流体の圧
力を減圧する際には、前記流体圧力発生源から供給され
る圧力流体の圧力を、前記シリンダ側が上記抵抗通路を
介して前記流体圧供給側に追従可能な減圧比で減圧する
よう制御するよう構成されている。
【0012】又、本発明に係るチャック用回転流体圧力
シリンダ装置の制御方法は、チャックを把握駆動するシ
リンダへ流体圧力発生源から圧力流体を供給する流体通
路に、流体圧供給側に復帰スプリングによってシール付
勢される逆止弁と、該逆止弁を開放側に移動操作可能な
操作部材が介設され、前記逆止弁と前記操作部材の受圧
面積比と前記復帰スプリングによる復帰力とを前記流体
圧供給側の圧力が前記シリンダ側より所定量低圧の時バ
ランスするよう設定すると共に、前記逆止弁の開放時に
前記流体圧供給側と前記シリンダ側とが所定の流通抵抗
を有する抵抗通路を介して連通状態となるよう構成され
た圧力開放機構を備えたチャック用回転流体圧力シリン
ダ装置に於て、チャック把握駆動時に於てチャック把握
力を小さくすべく供給される圧力流体の圧力を減圧する
際には、前記シリンダ側が上記抵抗通路を介して前記流
体圧供給側に追従可能な減圧比で減圧するものである。
【0013】
【発明の実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて
説明する。図1は、本発明に係るチャック用回転流体圧
力シリンダ装置の一実施例の外形斜視図であり、図2は
そのA−A断面図、図3はB−B断面図、又、図5は油
圧回路構成の概念図である。尚、本実施例は圧力流体と
して油を用いるものである。図示チャック用回転流体圧
力シリンダ装置1は、大径の胴部41の一方側面(図中
左側面)に小径の軸部42を同中心で延設形成した回転
軸40を、その軸部42にベアリング91,91を介し
て外挿されたスリーブボディ50によって回転自在に保
持し、該回転軸40の胴部41の側面に該胴部41と同
径のシリンダボディ31をボルト92で結合して構成さ
れている。
【0014】シリンダボディ31には、回転軸40と対
向する側に円板状のシリンダ室30が形成されており、
このシリンダ室30内にピストン70がその外周とシリ
ンダ室30内壁との間にシール部材であるOリング93
を介して摺動可能に嵌挿されて、該ピストン70がシリ
ンダ室30内を把握側シリンダ室30Aと解放側シリン
ダ室30Bとの二室に気密的に隔成している。
【0015】ピストン70は、その中心から左右に延設
形成された小径のピストンロッド71,72の一方(ピ
ストンロッド72)が回転軸40の中心を長手方向に貫
通すると共に他方(ピストンロッド71)はシリンダボ
ディ31を貫通し、更に、シリンダボディ31側の側面
に植設されたガイドピン94がシリンダボディ31に形
成されたガイド孔32に嵌合してその軸方向に摺動可能
として配設されており、シリンダボディ31との間に形
成された両シリンダ室30A,30Bへの詳しくは後述
する油路63(63A,63B)を介する作動油(油
圧)の供給乃至排出により、シリンダ室30A,30B
間の圧力バランスに応じて移動駆動されるようになって
いるものである。本実施例では、把握側シリンダ室30
Aに油圧が把握側油路63Aを介して供給されてピスト
ン70が図中左方向に移動駆動されると図示しないチャ
ックを外径把握駆動し、解放側シリンダ室30Bに油圧
が解放側油路63Bを介して供給されてピストン70が
図中右方向に移動駆動されるとチャックを外径把握解放
駆動するようになっている。
【0016】回転軸40のスリーブボディ50側の端面
には、ストッパ80がボルト95によって固定されてお
り、このストッパ80は軸端側のベアリング91の内輪
に当接して軸部42がスリーブボディ50から抜け落ち
ることを防いでいる。又、これと対応するスリーブボデ
ィ50の側面にはスリーブカバー81がストッパ80に
外挿されてボルト96によって固定され、両者の対向す
る面にはオイルの流出を防ぐラビリンス溝が形成されて
いる。
【0017】回転軸40の軸部42は、前述の如くベア
リング91,91を介してスリーブボディ50に支持さ
れているが、両者(42,50)の嵌合部は例えば数1
0ミクロンメータ程度の極めて微小な間隔に設定されて
おり、ここに、スリーブボディ50側から回転軸40側
に作動油を供給する回転継手5が構成されている。即
ち、スリーブボディ50には、その外面所定位置から中
心に向けて供給路61(把握側供給路61A,解放側供
給路61B)が貫通形成されると共に、該供給路61
A,61Bが開口する内周部位に円周方向に連続する環
状溝62(把握側環状溝62A,解放側環状溝62B)
が形成され、この環状溝62A,62Bと対応する軸部
42外周に、後述する圧力保持機構10(把握側圧力保
持機構10A,解放側圧力保持機構10B)及び圧力開
放機構20(把握側圧力開放機構20A,解放側圧力開
放機構20B)を介してシリンダ室30(30A,30
B)に連通する油路63(把握側油路63A,解放側油
路63B)及びバイパス油路65(把握側バイパス油路
65A,解放側バイパス油路65B)が開口形成されて
いるものである。ここで供給路61から供給される圧油
は環状溝62を介して油路63及びバイパス油路65内
に供給されるが、スリーブボディ50と軸部42の微小
な隙間を介する微量の油はベアリング91,91の潤滑
に供された後スリーブボディ50の下側に設けられたド
レン溜り82に至り、回収されるようになっている。
【0018】回転軸40の胴部41内には、図2に示す
如く把握ロック機構としての二つの圧力保持機構10
(10A,10B)が中心を挟む対称位置に設けられる
と共に、図3に示す如く二つの圧力開放機構20(20
A,20B)が中心を挟む対称位置に設けられている。
これら圧力保持機構10A,10Bと圧力開放機構20
A,20Bは、図1の左側面図相当の概略図である図4
に示す如く、同一円周上に等角度(90度)間隔で交互
に配置されているものである。回転継手5からシリンダ
室30に至る油路63及びバイパス油路65と夫々に介
設された圧力保持機構10及び圧力開放機構20は、把
握側と解放側とが全く同じ構成となっており、以下特に
区別せずに説明するが、図中符号の末尾にAを付したも
のが把握側、Bを付したものが解放側として示してあ
る。
【0019】圧力保持機構10は、回転継手からシリン
ダ室30に至る油路63にその油圧供給側(回転継手5
側)を一次側としてチェック弁11を介設すると共に、
該チェック弁11と対向させて該チェック弁11を押圧
して開放操作可能なプランジャ12を設けて構成されて
おり、該プランジャ12をチェック弁11開放操作側に
駆動する油圧室13は、パイロット油路64によって他
方側の圧力保持機構10のチェック弁11より油圧供給
側の油路63に接続されている。この圧力保持機構10
のチェック弁11を挟む油路63の上流側と下流側(油
圧供給側である回転継手5側とシリンダ室30側)とが
バイパス通路としてのバイパス油路65で結ばれ、この
バイパス油路65に、圧力開放機構20が介設されてい
る。
【0020】圧力開放機構20は、上述の圧力保持機構
10と基本的には同様の構成であって、バイパス油路6
5に、油圧供給側を一次側として逆止弁21を介設する
と共に、該逆止弁21と対向させてそのポペット22を
押圧して開放操作可能な操作部材としてのプランジャ2
3を設けて構成され、該プランジャ23を逆止弁21開
放操作側に駆動するチャンバ25には、油圧供給側のバ
イパス油路65が接続されているものである。
【0021】以下、この圧力開放機構20をその拡大図
である図6に基いてより詳細に説明する。圧力開放機構
20は、回転軸40の胴部41のシリンダ室30側に所
定深さで穿設された配設穴41Aに円筒状のハウジング
24を嵌挿すると共に、このハウジング24の左右端部
にプランジャ23とポペット22を内設して構成されて
いる。ハウジング24の内周には、その軸方向中央に内
周を小径とした隔壁24Aが形成されており、該隔壁2
4Aのポペット22と対向する側の壁面には、後述する
ポペット22先端のシール面22Aと合致するテーパ状
の弁座24Bが形成されている。配設穴41Aの開口部
は、回転軸40のシリンダ室30側の側面41Bにボル
ト97によって固定された押えカバー83によって支持
された封塞リング84によって閉塞され、該封塞リング
84の内端部がハウジング24の端部に当接して該ハウ
ジング24は移動不能となっている。
【0022】プランジャ23は、ハウジング24の端部
内周に摺動可能に嵌合する大径部23Aから隔壁24A
内周に摺動可能に嵌合する小径部23Bが突設されると
共に、その中央軸方向に連通油路23Cが貫通穿設され
て形成されており、ハウジング24の配設穴41A底面
側に摺動移動可能に嵌挿されている。小径部23Bの先
端は更に一段小径化されており、連通油路23Cは先端
部近傍で屈曲されてこの段部に開口されている。又、こ
のプランジャ23の背面(図中左側面)と配設穴41A
の底面との間にチャンバ25が形成され、該チャンバ2
5には前述の如く同じ側の圧力保持機構10より油圧供
給側のバイパス油路65が接続されている。尚、プラン
ジャ23を貫通してチャンバ25と先端側を連通する連
通油路23Cは後述するポペット22の先端側に圧油を
供給する為のものであり、同機能であれば構成は適宜変
更可能である。図5はプランジャ23を貫通させること
なくハウジング24の側部から直接ポペット22側に供
給する図になっている。又、プランジャ23の大径部2
3A側面と小径部23Bの外周及び隔壁24Aのプラン
ジャ23側の壁面に囲まれた空間部28は、油排出通路
であるドレン通路66に接続されて大気圧となってい
る。
【0023】ポペット22は、先端に先細りのテーパ状
のシール面22Aが形成された略円柱状であって、先端
テーパ部22Aを隔壁24Aに向けてハウジング24の
シリンダ室30側の端部に摺動可能に嵌挿されている。
又、先端シール面22Aの所定部位にシールリング溝2
2Bが形成されてここにシールリング22Cが装着さ
れ、更に、このシールリング溝22Bより背面側(図中
右側)で且つハウジング24内周面によって閉塞されな
い部位と背面側とを連通する抵抗通路としての小径通路
22Dが穿設されている。ポペット22の背面側には、
封塞リング84との間に油室26が形成されてこの油室
26には圧力保持機構10よりシリンダ室30側に連通
するバイパス油路65が接続されると共に、該油室26
内に復帰スプリング27が介設されており、ポペット2
2はこの復帰スプリング27によってその先端シール面
22Aがハウジング24の弁座24Bと密着する側に押
圧付勢されている。
【0024】つまり、ポペット22,ハウジング24,
復帰スプリング27によって逆止弁21が構成され、該
逆止弁21はプランジャ23内の連通油路23Cによっ
て連通するチャンバ25を一次側とし油室26を二次側
として配置されていることとなる。ここで、ポペット2
2の背面側外周は該ポペット22が復帰スプリング27
の付勢力に抗して移動された場合でもハウジング24の
内周と気密的な嵌合状態にあり、チャンバ25と油室2
6とは小径通路22Dを介してのみ連通状態となるよう
に設定されている。油室26にはシリンダ室30A側と
連通するバイパス油路65が接続されると共にチャンバ
25は油圧供給側のバイパス油路65に接続されている
ことから、結局、上記逆止弁21は圧力保持機構10を
迂回するバイパス油路65内に油圧供給側を一次側とし
て介設されていることとなる。
【0025】上記の如く構成された把握側圧力開放機構
20では、チャンバ25に油圧が作用していない状態で
は、図6に示す如くプランジャ23は図中左側に位置す
ると共に、ポペット22は復帰スプリング27の押圧付
勢力でシール面22Aがハウジング24の弁座24Bに
押圧されてシール状態にあり、従って、バイパス油路6
5を閉塞した状態にある。この状態から、チャンバ25
に油圧が作用すると、プランジャ23はポペット22側
(図中右側)に移動駆動され、その先端がポペット22
に当接してこれを押圧し、該ポペット22をそのシール
面22Aがハウジング24の弁座24Bから離れる側に
移動させる。その結果、シール面22Aと弁座24Bと
のシール状態は解除されることとなり、この時、チャン
バ25と油室26とは小径通路22Dを介して連通状態
となる。つまり、バイパス油路65が小径通路22Dを
介して連通状態となる。
【0026】ここで、圧力開放機構20は、夫々の構成
要素の油圧受圧面積を、プランジャの大径部をS1,プ
ランジャの小径部をS2,ポペット22のシール面22
Aより先端側をS3,ポペット22の背面側をS5,こ
のポペット22の背面側(S5)からポペット22のシ
ール面22Aより先端側(S3)を差し引いた残りをS
4(即ちS4=S5−S3),とすると共に復帰スプリ
ング27の付勢力をFとし、バイパス油路65の上流
(油圧供給側:即ちチャンバ25)の圧力をPP,バイ
パス油路65の下流(シリンダ室30側:即ち油室2
6)の圧力をPCとした場合、PP=PCとなる通常使
用時に於て、 PP(S1+S3+S4−S2)>PC・S5+F …式1 S4=S5−S3 であるから、 PP(S1+S5−S2)>PC・S5+F …式2 となって逆止弁21は開放状態となるように設定されて
いる。
【0027】上記の如く設定された圧力開放機構20
は、その逆止弁21が油圧供給側圧力:PPの変化(低
下)状況に応じて作用が異なり、次にこの作用を図8の
グラフによって説明する。まず、油圧供給側圧力:PP
とシリンダ室30側圧力:PCがPP=PCであって圧
力開放機構20の逆止弁21が開放している状態から、
油室26の油がポペット22の小径通路22Dを介して
チャンバ25に流れて両者の圧力が等しい状態を維持し
得るように徐々に油圧供給側圧力:PPを低下させた場
合には、シリンダ室30側圧力:PCは油圧供給側圧
力:PPに追従して(PC=PPを維持して)低下し、
従って、前述の式2から、 PP(S1+S5−S2)−PP・S5>F PP(S1−S2)>F 従って、 PP>F/(S1−S2) であって、図8中破線で PP=F/(S1−S2) …式3 を示した低速降圧臨界圧力線より下側の領域で逆止弁2
1が作動してバイパス油路65を閉塞する。
【0028】次に、上記の場合とは異り、圧力開放機構
20の逆止弁21が開放してPP=PCの状態から油圧
供給側圧力:PPが急激に低下した場合には、シリンダ
室30側の油圧は該シリンダ室30側の油がポペット2
2の小径通路22Dを通って油圧供給側に至ることによ
って低下するが、シリンダ室30側の油圧は油圧供給側
の低下に追従することができずに油圧供給側圧力:PP
とシリンダ室30側圧力:PCとに差が生ずる。つま
り、シリンダ室30側の油はポペット22の小径通路2
2Dを通らなければ油圧供給側に移動できないことから
シリンダ室30側の油圧(PC)が油圧供給側の油圧
(PP)低下に追従できずに両者の間に圧力差を生ずる
ものである。
【0029】この場合には、PP=PCがPP≠PCと
なる為、前述の式2から、 PP>(PC・S5+F)/(S1+S5−S2) であって、図8中二点鎖線で PP=(PC・S5+F)/(S1+S5−S2) …式4 を示した高速降圧臨界圧力線より下側の領域で逆止弁2
1が作動してバイパス油路65を閉塞する。
【0030】更に、この油圧供給停止によって上流側
(チャンバ25)の圧力が無くなった(PP=0)際の
逆止弁21の作動時には、前述の式1乃至式2から、ポ
ペット22は(PC・S5+F)の力で弁座24B側に
移動付勢されることとなる。つまり、ポペット22は復
帰スプリング27の付勢力:Fとポペット22の背面側
の受圧面積:S5にシリンダ室30側(即ち油室26)
の圧力:PCを乗じた力:PC・S5を合算した力で弁
座24B側に移動付勢されるものであり、これにより、
ポペット22が移動してそのシール面22Aが弁座24
Bに当接してシール状態となる(即ち逆止弁21が閉塞
する)迄の時間(タイムラグ)が短縮されるものであ
る。ポペット22の移動付勢力はシリンダ室30側の圧
力:PCが高い程大きくなり、従って、PCが高い程タ
イムラグを短縮化できる。
【0031】即ち、上記の如き圧力開放機構20では、
例えば、図8に示すPP=PC=P1の状態からPP=
PCを維持し得るよう徐々に油圧供給側圧力:PPを低
下させれば、シリンダ室30側圧力:PCも低下して前
述の式3が成り立つ圧力(低速臨界圧力)となった時点
で逆止弁21が閉塞状態となる。一方、PP=PC=P
1の状態からPPを前述の式4が成り立つ圧力:PX
(高速降圧臨界圧力)以下に急激に低下させた場合に
は、逆止弁21は即座に閉塞状態となってシリンダ室3
0側圧力:PCを略P1に保持するするように作用す
る。尚、PP=PCを維持し得る油圧供給側圧力:PP
の圧力低下速度は、ポペット22の小径通路22Dの流
路面積に依存し、適宜設定することが可能である。
【0032】次に、上記の如く構成された圧力保持機構
10と圧力開放機構20を含む全体の油圧回路構成を概
念図である図5に基いて説明する。流体圧力発生源であ
るポンプPからの高圧の作動油は、圧力可変手段として
のサーボ弁2を介して把握側供給路61A又は解放側供
給路61Bに択一的に供給される。サーボ弁2は、流通
方向を切替可能、且つ供給圧力の制御が可能であって、
ポンプPからの作動油を、把握側供給路61A又は解放
側供給路61Bに切替し得るようになっている。該サー
ボ弁2は、圧力制御手段としての圧力制御装置3からの
制御信号によって制御駆動される。圧力制御装置3は、
当該チャック用回転流体圧力シリンダ装置1が装着され
た旋盤等のNC制御装置4からの指令に基いてサーボ弁
2を制御駆動するようになっている。
【0033】圧力制御装置3は、NC制御装置4からの
指令に基いて、サーボ弁2を切替制御してポンプPから
の作動油を把握側供給路61A又は解放側供給路61B
に切替えると共に、把握側供給路61Aへの供給圧力
を、チャックが荒加工の際に適用される大きな把握力で
工作物を把握し得る高い油圧(高圧:P1)と、チャッ
クが仕上加工の際に適用される小さい把握力で工作物を
把握する低い油圧(低圧:P2)、の範囲内で変更制御
する。ここで、圧力制御装置3は、サーボ弁2の設定圧
力を高圧:P1から低圧:P2に圧力を変更する際に
は、前述の圧力開放機構20の特性に基いて予め定めら
れた減圧率で高圧:P1から低圧:P2に変更するよう
プログラムされている。尚、停電等によって電源がOFF
になった場合には、圧力制御装置3からの制御信号も瞬
時にOFF となる。
【0034】把握側供給路61Aは回転継手5及び把握
側油路63Aを介してシリンダ室30Aに接続され、
又、解放側供給路61Bは回転継手5及び解放側油路6
3Bを介してシリンダ室30Bに接続され、これら油路
63A,63Bには、既に詳説した圧力保持機構10
(10A,10B)が介設されると共に、該圧力保持機
構10を迂回するバイパス油路65(65A,65B)
に圧力開放機構20(20A,20B)が介設されてい
る。
【0035】而して、上記の如く構成されたチャック用
回転流体圧力シリンダ装置1は、下記の如く作用する。
図示しないチャックで工作物を把握する場合には、圧力
制御装置3はサーボ弁2を把握側供給路61A側に切換
えると共に、該把握側供給路61A側に供給される圧力
をチャックが荒加工の際に適用される大きな把握力で工
作物を把握し得る高圧:P1とすべく制御駆動する。こ
れは通常初期工程は重切削を行なう荒加工工程であるこ
とによる。
【0036】サーボ弁2からの圧油は回転継手5を経て
把握側圧力保持機構10Aのチェック弁11を介して把
握側シリンダ室30Aに流入し、同時に把握側油路63
A内の油圧がパイロット油路64Aを介して解放側圧力
保持機構10Bのプランジャ12に作用してそのチェッ
ク弁11を開放させる。その結果、把握側シリンダ室3
0A内に圧油が流入すると共に解放側シリンダ室30B
内の油は解放側油路63Bを介して排出され、ピストン
70は図中左側に移動駆動されることとなってチャック
を把握駆動する。把握側圧力保持機構10Aのプランジ
ャ12は、該プランジャ12を移動駆動する油圧室13
にパイロット油路64Bを介して作用する解放側油路6
3Bの圧力が低下することによってチェック弁11を開
放操作しない位置に退避するが、チェック弁11は把握
側シリンダ室30Aに圧油が流入している間はその圧力
差によって開放状態にあり、その上流と下流側(油圧供
給側とシリンダ室30A側)の圧力がサーボ弁2による
高圧側の出力油圧:P1で一定となって把握側シリンダ
室30Aへの圧油の流入が停止した段階で閉塞状態とな
る。この時、チャックは高い油圧(高圧:P1)に応じ
た把握力即ち荒加工の際に適用される大きな把握力で工
作物を把握する。
【0037】この状態では、把握側圧力保持機構10A
を迂回するバイパス油路65Aに介設された把握側圧力
開放機構20Aは、チャンバ25と油室26に同一の油
圧:P1が作用することとなり、前述の各構成要素受圧
面積の関係からポペット22のシール面22Aがハウジ
ング24の弁座24Bから離れ、バイパス油路65が連
通した状態にある。この状態でサーボ弁2を介しての把
握側供給路61Aへの油圧供給は高圧:P1を維持して
継続される。
【0038】このチャックがサーボ弁2からの油圧(高
圧:P1)に応じた把握力で工作物を把握している状態
で、停電等によって把握側供給路61Aへの油圧供給が
停止し、把握側供給路61A内の油圧が急激に低下して
圧力が無くなる(PP=0)と、把握側圧力開放機構2
0Aのチャンバ25内の油圧は無くなり(=0)、その
結果、把握側圧力開放機構20Aの油室26内の油圧
(把握側シリンダ室30A内の油圧)はP1のままで供
給側圧力:PPが図8に於る逆止弁閉塞臨界圧力:PX
1より低下することとなって逆止弁21が閉塞状態とな
る。
【0039】この時、把握側圧力開放機構20A内に於
て、小径通路22Dを通過する際の流通抵抗によって流
量が規制される為に把握側シリンダ室30A内の油圧は
急速に低下することはなく、更に、前述の如くポペット
22の背面(油室26側の面)には把握側シリンダ室3
0A内の圧力が作用してポペット22は復帰スプリング
27による復帰付勢力に加えてその背面に作用する油圧
によって迅速に移動駆動されることとなり、僅少のタイ
ムラグで作動して(ポペット22のシール面22Aがハ
ウジング24の弁座24Bに密着してシール状態となっ
て)把握側シリンダ室30Aからの油の流出を防いで当
該把握側シリンダ室30A内圧力を油圧供給停止前の高
圧:P1から僅かに少ない圧力に維持し、チャックによ
る工作物把握力が低下することを防ぐことができる。
【0040】荒加工工程が終了し、工作物を把握する把
握力を小さくして仕上加工工程に移行する際には、NC
制御装置4からの指令により、圧力制御装置3は、サー
ボ弁2の設定圧力を低い油圧である低圧:P2に変更
し、把握側供給路61Aに供給される油圧を低圧:P2
に対応した低いものとする。ここで、前述の圧力開放機
構20に於る高圧:P1及び低圧:P2の関係が、 P2(S1+S3+S4−S2)−Δα=P1・S5+F …式5 が成立するよう設定されていれば(図8に於てP2=P
X1+Δα)、圧力制御装置3は、油圧供給側圧力:P
P(チャンバ25内の油圧)を一気に低圧:P2迄低下
させるべくサーボ弁2を制御する。この場合、油圧供給
側圧力:PP(チャンバ25内の油圧)を一気に低圧:
P2迄低下させても把握側圧力開放機構20Aの逆止弁
21は作動せず、バイパス油路65Aを連通した状態が
維持され、シリンダ室30A内の油圧は該把握側圧力開
放機構20Aを介して把握側供給路61Aにより供給さ
れる圧力即ち低圧:P2となり、その結果、チャックに
よる工作物把握力は仕上加工の際に適用される小さな把
握力となる。
【0041】一方、式5が成立せず、 P2(S1+S3+S4−S2)<P1・S5+F の設定となっている場合には、油圧供給側圧力:PP
(チャンバ25内の油圧)を一気に低圧:P2に低下さ
せると把握側圧力開放機構20Aの逆止弁21は作動し
てバイパス油路65Aを閉塞してシリンダ室30A内の
油圧を維持するように作用してしまう為、圧力制御装置
3は、油圧供給側圧力:PPを、 PP>(P1・S5+F)/(S1+S3+S4−S2) の範囲を維持しつつ連続的に低下させ、シリンダ室30
A内の油圧を所望する低圧:P2迄低下させる。つま
り、圧力開放機構20の逆止弁21が開放している状態
から、前述の如く、油室26の油がポペット22の小径
通路22Dを介してチャンバ25に流れて両者の圧力が
等しい状態を維持し得るように徐々に油圧供給側圧力:
PPを低下させて、低圧:P2に至らせることが可能と
なるものである。
【0042】この仕上加工の際に適用される小さな把握
力でチャックが工作物を把握している状態の時、停電等
によって把握側供給路61Aへの油圧供給が停止し、把
握側供給路61A内の油圧が急激に低下して圧力が無く
なった(PP=0)場合には、前述のチャックがP1に
応じた荒加工の際に適用される大きな把握力で工作物を
把握している状態の時と同様に、把握側圧力開放機構2
0Aの油室26内の油圧(把握側シリンダ室30A内の
油圧)はP2のままで供給側圧力:PPが図8に於る逆
止弁閉塞臨界圧力:PX2より低下することとなって逆
止弁21が直ちに閉塞状態となり、把握側シリンダ室3
0A内圧力を油圧供給停止前の圧力:P2から僅かに少
ない圧力に維持し、チャックによる工作物把握力が低下
することを防ぐことができるものである。
【0043】尚、上記実施例は、把握側供給路61A又
は解放側供給路61Bに供給される油圧を変更する圧力
可変手段をサーボ弁2によって構成したものであるが、
これに限るものではなく、適宜変更可能なものである。
即ち、図9に示す如く、流体圧力発生源であるポンプP
からの高圧の作動油が、そのパイロット圧が電磁比例弁
6によって制御される減圧弁5を介した後、切換弁7に
よって把握側供給路61A又は解放側供給路61Bに択
一的に供給されるように構成しても良い。電磁比例弁6
は、圧力制御装置3によって制御駆動され、把握側供給
路61Aに供給される油圧を前述のサーボ弁2の場合と
同様に制御するものである。又、制御装置3によるサー
ボ弁2又は電磁比例弁6の制御は、電気抵抗を徐々に変
化させたり、LC回路又はRC回路等で時定数を変化さ
せることによって行なう得ることができるが、その制御
構成は圧力可変手段(サーボ弁2,電磁比例弁6)を徐
々に減圧制御可能であれば、どのような構成であっても
良いものである。
【0044】
【発明の効果】上記の如き本発明に係るチャック用回転
流体圧力シリンダ装置及びその制御方法によれば、抵抗
通路を介して連通状態にあるシリンダ側の圧力が追従し
得る速さで流体圧供給側の圧力を低下させることで、把
握力の変更範囲が広く高圧側と低圧側の圧力が一気に圧
力を低下させると逆止弁が閉塞してしまうような場合で
も、円滑な把握力の変更が可能となる。これにより、チ
ャックの把握力変更時に圧力が変動し、圧力開放機構に
不具合が生じたり、把握力が異常変動したりすることが
防がれ、又、低コストに構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るチャック用回転流体圧力シリンダ
装置の一実施例の外形を示す斜視図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図1のB−B断面図。
【図4】図1の左側面図相当の概略図。
【図5】油圧回路構成の概念図。
【図6】圧力開放機構の拡大断面図。
【図7】図6から作動した状態を示す図。
【図8】圧力開放機構の逆止弁の作用を説明するグラフ
【図9】油圧制御回路の他の実施例を示す回路図。
【符号の説明】
1…チャック用回転流体圧力シリンダ装置 2…サーボ弁(圧力可変手段) 3…圧力制御装置(圧力制御手段) 4…NC制御装置(圧力制御手段) 5…減圧弁(圧力制御手段) 6…電磁比例弁(圧力制御手段) 10…圧力保持機構(把握ロック機構) 11…チェック弁 12…プランジャ 20…圧力開放機構 21…逆止弁 22…ポペット(逆止弁) 22D…小径通路(抵抗通路) 23…プランジャ(操作部材) 63…油路(流体通路) 65…バイパス油路(バイパス通路) P…ポンプ(流体圧力発生源)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャックを把握駆動するシリンダへ流体
    圧力発生源から圧力流体を供給する流体通路に、前記流
    体圧供給側に復帰スプリングによってシール付勢される
    逆止弁と、前記流体圧供給側の前記圧力流体の圧力を受
    けて該逆止弁を開放側に移動操作可能な操作部材が介設
    され、前記操作部材が前記逆止弁を付勢する力と前記逆
    止弁が前記シリンダ側の前記圧力流体の圧力を受けて前
    記操作部材を付勢する力と前記復帰スプリングによる復
    帰力とは前記流体圧供給側の圧力が前記シリンダ側より
    所定量低圧の時バランスするよう設定されるとともに、
    前記逆止弁の開放時に前記流体圧供給側と前記シリンダ
    側とが所定の流通抵抗をを有する抵抗通路を介して連通
    状態となるよう構成された圧力解放機構を備えたチャッ
    ク用回転流体圧力シリンダ装置に於て、 前記流体圧力発生源から供給される圧力流体の圧力を変
    更し得る圧力可変手段と、 前記圧力可変手段を制御駆動する圧力制御手段と、を備
    え、 前記圧力制御手段は、チャック把握駆動時に於てチャッ
    ク把握力を小さくすべく前記シリンダに作用する圧力流
    体の圧力を減圧する際には、前記流体圧力発生源から供
    給される圧力流体の圧力を、前記圧力流体の前記流体圧
    供給側と前記シリンダ側との圧力差が前記所定量以内と
    なるように制御するよう構成されていること、を特徴と
    するチャック用回転流体圧力シリンダ装置。
  2. 【請求項2】上記チャックを把握駆動するシリンダへ流
    体圧力発生源から圧力流体を供給する流体通路に、流体
    圧供給側の圧力によって開放作動するチェック弁と、該
    チェック弁を強制的に開放操作可能なプランジャとによ
    り構成される把握ロック機構が介設されると共に、前記
    把握ロック機構のチェック弁を迂回するバイパス通路が
    形成され、該バイパス通路に、上記圧力開放機構が介設
    されていること、を特徴とする請求項1に記載のチャッ
    ク用回転流体圧力シリンダ装置。
  3. 【請求項3】 チャックを把握駆動するシリンダへ流体
    圧力発生源から圧力流体を供給する流体通路に、前記流
    体圧供給側に復帰スプリングによってシール付勢される
    逆止弁と、前記流体圧供給側の前記圧力流体の圧力を受
    けて該逆止弁を開放側に移動操作可能な操作部材が介設
    され、前記操作部材が前記逆止弁を付勢する力と前記逆
    止弁が前記シリンダ側の前記圧力流体の圧力を受けて前
    記操作部材を付勢する力と前記復帰スプリングによる復
    帰力とは前記流体圧供給側の圧力が前記シリンダ側より
    所定量低圧の時バランスするよう設定されると共に、前
    記逆止弁の開放時に前記流体圧供給側と前記シリンダ側
    とが所定の流通抵抗を有する抵抗通路を介して連通状態
    となるよう構成された圧力開放機構を備えたチャック用
    回転流体圧力シリンダ装置に於て、 チャック把握駆動時に於てチャック把握力を小さくすべ
    く供給される圧力流体の圧力を減圧する際には、前記圧
    力流体の前記流体圧供給側と前記シリンダ側との圧力差
    が前記所定量以内となるようにすること、を特徴とする
    チャック用回転流体圧力シリンダ装置の圧力制御方法。
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