JPH0722845B2 - 油圧チャック装置 - Google Patents
油圧チャック装置Info
- Publication number
- JPH0722845B2 JPH0722845B2 JP32467789A JP32467789A JPH0722845B2 JP H0722845 B2 JPH0722845 B2 JP H0722845B2 JP 32467789 A JP32467789 A JP 32467789A JP 32467789 A JP32467789 A JP 32467789A JP H0722845 B2 JPH0722845 B2 JP H0722845B2
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- Japan
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- chuck
- hydraulic
- force
- reaction force
- cylinder
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Description
【発明の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 本発明者は、自動旋盤、マシニングセンタ等といった工
作機械に装備される油圧チャック装置に関する。
作機械に装備される油圧チャック装置に関する。
ロ 従来技術 チャック装置の操作には、手動式、エアー式、油圧式と
いろいろあるが、自動化された工作機械では、専らエア
ー又は油圧式が採用されている。
いろいろあるが、自動化された工作機械では、専らエア
ー又は油圧式が採用されている。
それらエアー又は油圧式のチャックにおいて、歪を嫌い
精度を要するワークに対しては、把握力の低いエアー式
を使用するが、エアー式は把握精度が高く精密加工には
好適である反面、把握力が低くく強力切削ができないの
で加工効率が悪い。そこで荒加工の強力切削では、把握
精度は劣るものの、把握力の高い油圧式を利用するとい
ったように二種類のチャックを使い分けしている。
精度を要するワークに対しては、把握力の低いエアー式
を使用するが、エアー式は把握精度が高く精密加工には
好適である反面、把握力が低くく強力切削ができないの
で加工効率が悪い。そこで荒加工の強力切削では、把握
精度は劣るものの、把握力の高い油圧式を利用するとい
ったように二種類のチャックを使い分けしている。
ハ 発明が解決しようとする課題 一つのワークに対して二種類のチャックを使い分けする
ことは、誰が考えても不合理であることは歴然としてい
る。しかしエアーチャックで高い把握力を得ることは実
質的に不可能であり、一方油圧チャックは、その油圧チ
ャックへ供給する油圧力を低くくできる範囲に限界があ
る。そこで油圧チャックに把握力を低くくする機能を付
加し、低い把握力の油圧チャックにより精度の高いチャ
ッキングが可能となれば、わざわざ二種類のチャックを
使い分けする必要が無くなる。
ことは、誰が考えても不合理であることは歴然としてい
る。しかしエアーチャックで高い把握力を得ることは実
質的に不可能であり、一方油圧チャックは、その油圧チ
ャックへ供給する油圧力を低くくできる範囲に限界があ
る。そこで油圧チャックに把握力を低くくする機能を付
加し、低い把握力の油圧チャックにより精度の高いチャ
ッキングが可能となれば、わざわざ二種類のチャックを
使い分けする必要が無くなる。
ニ 課題を解決するための手段 本発明は、把握力を低くく設定可能とした油圧チャック
であって、その構成は、油圧シリンダの進退作動部材に
対し、チャック爪閉方向へ反力付与機構を、その反力の
強さ及び反力作動位置を調整可能に設けたことにある。
であって、その構成は、油圧シリンダの進退作動部材に
対し、チャック爪閉方向へ反力付与機構を、その反力の
強さ及び反力作動位置を調整可能に設けたことにある。
ホ 作用 反力付与機構により油圧シリンダの進退作動部材に、チ
ャック爪閉方向と逆方向へ反力を作用させれば、油圧シ
リンダの作動力が軽減されて低い把握力が得られる。又
反力の強さ及び反力作動位置の調整により、把握力、チ
ャック爪の停止位置も変更できる。
ャック爪閉方向と逆方向へ反力を作用させれば、油圧シ
リンダの作動力が軽減されて低い把握力が得られる。又
反力の強さ及び反力作動位置の調整により、把握力、チ
ャック爪の停止位置も変更できる。
ヘ 実施例 本発明の油圧チャック装置を、図面に基いて説明する。
図面は本発明に係る油圧チャック装置の一実施例を示し
たもので、１は主軸、２はその主軸１の先端に設けられ
ているチャックであり、チャック２の先にはチャック爪
2aが設けられ、主軸の後部には、シリンダ装置３が装備
されている。シリンダ装置３は、ピストン４がシリンダ
ブロック５内に形成されたシリンダ室5a内を前後移動可
能に収容され、そのピストン４と一体的になっているピ
ストンロッド4aと前記チャック２とがシャフト６で連結
され、シリンダ装置３の後端には、反力付与機構７が取
り付けられている。シリンダ装置３は、シリンダブロッ
ク５がフランジ部材1aを介して主軸１に結合され、その
シリンダブロック５に連続して軸受け体８が結合されて
いる。又反力付与機構７は、皿バネ９を収容した皿バネ
ケース9aからプッシャー10が頭出しされたもので、その
プッシャー10は、前記皿バネ９のバネ力に抗して皿バネ
ケース9a内へ押し込み可能となっている。皿バネケース
9aは、前記軸受け体８へ回転自在に取りつけられた結合
部材8aにねじ込み接続し、ロックナット11で固定されて
いる。前記主軸１、チャック２、シリンダ装置３、反力
付与機構７は同軸上に配置されており、プッシャー10の
頭部はピストンロッド4aの後端に接触している。シリン
ダブロック５には、ピストン４で区画された各シリンダ
室5aに通ずる油路12、12′が設けられていて、その油路
12、12′を介して作動油を送り込むことにより、ピスト
ン４を前後に移動させる。作動油の送り込み圧力は、強
弱二段に切り換えできる。
たもので、１は主軸、２はその主軸１の先端に設けられ
ているチャックであり、チャック２の先にはチャック爪
2aが設けられ、主軸の後部には、シリンダ装置３が装備
されている。シリンダ装置３は、ピストン４がシリンダ
ブロック５内に形成されたシリンダ室5a内を前後移動可
能に収容され、そのピストン４と一体的になっているピ
ストンロッド4aと前記チャック２とがシャフト６で連結
され、シリンダ装置３の後端には、反力付与機構７が取
り付けられている。シリンダ装置３は、シリンダブロッ
ク５がフランジ部材1aを介して主軸１に結合され、その
シリンダブロック５に連続して軸受け体８が結合されて
いる。又反力付与機構７は、皿バネ９を収容した皿バネ
ケース9aからプッシャー10が頭出しされたもので、その
プッシャー10は、前記皿バネ９のバネ力に抗して皿バネ
ケース9a内へ押し込み可能となっている。皿バネケース
9aは、前記軸受け体８へ回転自在に取りつけられた結合
部材8aにねじ込み接続し、ロックナット11で固定されて
いる。前記主軸１、チャック２、シリンダ装置３、反力
付与機構７は同軸上に配置されており、プッシャー10の
頭部はピストンロッド4aの後端に接触している。シリン
ダブロック５には、ピストン４で区画された各シリンダ
室5aに通ずる油路12、12′が設けられていて、その油路
12、12′を介して作動油を送り込むことにより、ピスト
ン４を前後に移動させる。作動油の送り込み圧力は、強
弱二段に切り換えできる。
このように形成された油圧チャック装置は、油路13から
シリンダ室5aへ作動油を圧入すると、ピストン４が後退
してチャック爪2aが閉じ、ワークＷを把握する。この際
ピストンロッド4aの後端がプッシャー10の頭部に当接し
て皿バネ９を縮め、その皿バネ９のバネ力でピストン４
の後退力が減衰せられ、それによってチャック爪2aによ
る把握力が緩和される。把握力の緩和により、高い把握
精度のワークの保持が可能となる。高い把握力を必要と
する場合は、ロックナイトを緩めてプッシャーとピスト
ンロッドとの間隔が開くようにねじ込み長さを調整して
反力付与機構を後退させ、ピストンの後退位置から遠避
けて反力付与機構が作用しないようにしても良いが、本
実施例の油圧チャックは、油圧を二段に切り換えできる
ので、低い把握力を必要とする場合は低い油圧を作動さ
せ、高い把握力を必要とする場合には、高圧側に切り換
えて皿バネのバネ力を遥かに上回る油圧を作動させれば
良い。又低い把握力は、皿バネ数の増減によって調整す
ることもでき、プッシャーとピストンロッドとの間隔調
整により、反力付与機構の作動位置を簡単に変更でき
る。それによってチャック爪の把握力が、０から100％
油圧を作動させた状態まで任意に選択可能となると共
に、チャック爪を全開以外の位置で停止させることも自
在となって、より多くの要求に対応できる。
シリンダ室5aへ作動油を圧入すると、ピストン４が後退
してチャック爪2aが閉じ、ワークＷを把握する。この際
ピストンロッド4aの後端がプッシャー10の頭部に当接し
て皿バネ９を縮め、その皿バネ９のバネ力でピストン４
の後退力が減衰せられ、それによってチャック爪2aによ
る把握力が緩和される。把握力の緩和により、高い把握
精度のワークの保持が可能となる。高い把握力を必要と
する場合は、ロックナイトを緩めてプッシャーとピスト
ンロッドとの間隔が開くようにねじ込み長さを調整して
反力付与機構を後退させ、ピストンの後退位置から遠避
けて反力付与機構が作用しないようにしても良いが、本
実施例の油圧チャックは、油圧を二段に切り換えできる
ので、低い把握力を必要とする場合は低い油圧を作動さ
せ、高い把握力を必要とする場合には、高圧側に切り換
えて皿バネのバネ力を遥かに上回る油圧を作動させれば
良い。又低い把握力は、皿バネ数の増減によって調整す
ることもでき、プッシャーとピストンロッドとの間隔調
整により、反力付与機構の作動位置を簡単に変更でき
る。それによってチャック爪の把握力が、０から100％
油圧を作動させた状態まで任意に選択可能となると共
に、チャック爪を全開以外の位置で停止させることも自
在となって、より多くの要求に対応できる。
このような油圧チャック装置によれば、油圧力の切り換
え操作により、荒加工するワークに対しては高圧力の油
圧を加えて高い把握力でワークを保持して強力切削が行
なえ、歪みを嫌う仕上げ加工時には、チャックの把握力
を減衰させ、高い精度で保持させることができる。
え操作により、荒加工するワークに対しては高圧力の油
圧を加えて高い把握力でワークを保持して強力切削が行
なえ、歪みを嫌う仕上げ加工時には、チャックの把握力
を減衰させ、高い精度で保持させることができる。
このように本発明の油圧チャック装置は、把握力を調整
して荒加工と仕上げ加工とに使い分けできる。
して荒加工と仕上げ加工とに使い分けできる。
本実施例の油圧チャック装置は、油圧の切り換えにより
使い分けするようになっているが、反力付与機構を作動
させるか否かによっても選択切り替えでき、その反力付
与機構は、バネ力以外にエアー、油圧を利用することも
できる。又反力付与機構は、油圧シリンダの進退作動す
る部材に対して反力を付与するものであれば、その数や
取り付け位置は自由に選択できる。
使い分けするようになっているが、反力付与機構を作動
させるか否かによっても選択切り替えでき、その反力付
与機構は、バネ力以外にエアー、油圧を利用することも
できる。又反力付与機構は、油圧シリンダの進退作動す
る部材に対して反力を付与するものであれば、その数や
取り付け位置は自由に選択できる。
ト 効果 本発明によれば、油圧チャックにより高い精度にてワー
クを把握することができるようになるので、仕上げ加工
の際、いちいちエアーチャックに着け換える必要が無く
なり作業効果が大幅に向上する。
クを把握することができるようになるので、仕上げ加工
の際、いちいちエアーチャックに着け換える必要が無く
なり作業効果が大幅に向上する。
図面は本発明に係る油圧チャック装置を示したもので、
第１図はチャック爪が開いた状態の説明図、第２図はチ
ャック爪が閉じた状態の説明図である。 １……主軸、1a……フランジ部材、２……チャック、2a
……チャック爪、３……シリンダ装置、４……ピスト
ン、4a……ピストンロッド、５……シリンダブロック、
5a……シリンダ室、６……シャフト、７……反力付与機
構、８……軸受け部材、９……皿バネ、9a……皿バネケ
ース、10……プッシャー、11……ロックナイト、12、1
2′……油路、Ｗ……ワーク、
第１図はチャック爪が開いた状態の説明図、第２図はチ
ャック爪が閉じた状態の説明図である。 １……主軸、1a……フランジ部材、２……チャック、2a
……チャック爪、３……シリンダ装置、４……ピスト
ン、4a……ピストンロッド、５……シリンダブロック、
5a……シリンダ室、６……シャフト、７……反力付与機
構、８……軸受け部材、９……皿バネ、9a……皿バネケ
ース、10……プッシャー、11……ロックナイト、12、1
2′……油路、Ｗ……ワーク、
Claims (1)
- 【請求項１】油圧シリンダの進退作動部材に対し、チャ
ック爪閉方向へ反力を付与する反力付与機構を、その反
力の強さ及び反力作動位置を調整可能に設けて成る油圧
チャック装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32467789A JPH0722845B2 (ja) | 1989-12-14 | 1989-12-14 | 油圧チャック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32467789A JPH0722845B2 (ja) | 1989-12-14 | 1989-12-14 | 油圧チャック装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03184705A JPH03184705A (ja) | 1991-08-12 |
| JPH0722845B2 true JPH0722845B2 (ja) | 1995-03-15 |
Family
ID=18168498
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32467789A Expired - Fee Related JPH0722845B2 (ja) | 1989-12-14 | 1989-12-14 | 油圧チャック装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0722845B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20180054332A (ko) * | 2016-11-15 | 2018-05-24 | 주식회사 한화 | 선반의 척킹력 조정 방법 및 이 조정 방법이 구현되는 선반 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5423411B2 (ja) * | 2010-01-13 | 2014-02-19 | トヨタ自動車株式会社 | 旋削装置および旋削方法 |
| CN103624283B (zh) * | 2013-12-14 | 2016-01-20 | 湖南科技大学 | 一种卡盘自动夹紧装置 |
-
1989
- 1989-12-14 JP JP32467789A patent/JPH0722845B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20180054332A (ko) * | 2016-11-15 | 2018-05-24 | 주식회사 한화 | 선반의 척킹력 조정 방법 및 이 조정 방법이 구현되는 선반 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03184705A (ja) | 1991-08-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |