JPH0992123A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JPH0992123A
JPH0992123A JP24408795A JP24408795A JPH0992123A JP H0992123 A JPH0992123 A JP H0992123A JP 24408795 A JP24408795 A JP 24408795A JP 24408795 A JP24408795 A JP 24408795A JP H0992123 A JPH0992123 A JP H0992123A
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JP
Japan
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contact
movable contact
arc
movable
cover
Prior art date
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Pending
Application number
JP24408795A
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English (en)
Inventor
Kiyouji Hama
京嗣 浜
Naoji Uchida
直司 内田
Koji Asakawa
浅川  浩司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数の増加がなく、コストアップの要因と
もならない消弧性能の向上を計った回路遮断器を提供す
る。 【解決手段】可動接点42を備え回転軸を中心に回転可
能の可動接触子41と、固定接点32を備えケース1に
固定された固定接触子31とが、可動接点42と固定接
点32とが接触状態にあって電流が流れる「閉」の状態
から可動接点42が移動して固定接点32から離れて電
流が遮断されて「開」の状態になる回路遮断器におい
て、可動接点42の「開」の位置を含んで可動接点42
の可動範囲の少なくとも一部を覆って可動接点42を挟
む2枚の遮蔽板21Aをカバー2Aから突出してカバー
2Aと一体に成形して設けることによって、遮断動作時
に固定接触子31と可動接触子41との間に発生したア
ークは2枚の遮蔽板21Aによってその広がりが制限さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、短絡事故などの
異常が発生して配電系統などの主回路に過大な電流が流
れたときに、この過電流を検出して回路を遮断して事故
の波及を抑制して主回路を保護するために設けられる配
線用遮断器などの回路遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】回路遮断器はその中に過電流を検出する
ための引き外し装置が内蔵されていて、短絡電流、すな
わちの定格電流に対する倍率が非常に大きい場合には瞬
時に回路遮断し、定格電流よりも大きいが瞬時遮断電流
よりも小さいときにはその値に応じた時間その過電流が
継続して始めて回路を遮断するというような機能を持っ
ている。
【0003】相間短絡電流のように定格電流に対する倍
率が特に大きな過電流を遮断することのできる性能は特
に回路遮断器にとって重要な性能であり、この大電流遮
断性能の確保に種々の工夫が凝らされる。図6は従来の
回路遮断器のこの発明に関係する主要部材だけを示す断
面図である。この図において、ケース1に被せられたカ
バー2とで回路遮断器の容器が形成され、ケース1には
固定接触子31が固定ボルト33で固定されており、固
定接触子31の右側の先端部には固定接点32が取付け
られている。固定接触子31の左側は図示しない外部電
線と接続するための接続金具が設けられている。ケース
1やカバー2はモールド樹脂を金型に流し込んで加熱硬
化させて製作される。
【0004】可動接触子41は符号を付けない回転軸で
ホルダに回転可能に軸支されていて、図の実線で示す可
動接触子41はその先端部に取付けられている可動接点
42と固定接点32とが接触していて回路遮断器として
は「閉」の状態になっており、二点鎖線で示す位置に可
動接触子41があるとき「開」の状態にある。可動接触
子41には図示しないフレキシブルリードを介して外部
電線と接続されるリードが接続されている。
【0005】回路遮断器が「閉」の状態になっていて主
回路に電流が流れている状態で遮断指令が発せられると
図の実線の位置から二点鎖線の位置に向かって可動接触
子41が駆動される。そして、固定接点32と可動接点
42が開き初めたときから両接点はアークで電気的に接
続された状態が維持されアークが消滅する、いわゆる消
弧まで持続する。
【0006】図7は図6のこの発明に関係する部材だけ
を図示したC−C断面図であり、可動接触子41が図6
の二点鎖線の位置の近くまで駆動された状態でしかもま
だアークが消えていない消弧されていない状態を示して
いる。なお、C−C断面図では二点鎖線位置の可動接触
子41は斜めの断面図になるが図7ではこの点を正確に
表しているものではない。
【0007】図7に示すようにアーク10は固定接点3
2、可動接点42の対向表面だけではなく固定接触子3
1及び可動接触子41の両面からも発している。それ
は、アーク10の中を通る電流は全て同じ方向なので電
磁力によって広がろうとする力が働くからである。そし
て、その結果としてアーク10中の電流密度が低下して
アーク内の降下電圧が小さくなり消弧されにくい状態に
なる。
【0008】図8はこのようなアーク10の広がりを抑
制するための従来の技術の例を示す固定接触子と可動接
触子の断面図であり、図7との基本的な違いは可動接触
子41の両面に絶縁物43が設けられている点である。
絶縁物43を設けることによって、可動接触子41の両
面がアークの始発点になることはなく、そのため図7の
可動接点42に比べて始発点となる面積が縮小してアー
ク10の広がりが制限され、更に、絶縁物43を有機絶
縁材のような適切な材質のもの選定すると、アーク10
によって絶縁物43が加熱されるとアーク10に比べれ
ばはるかに低温のガスがアーク10の周囲に噴出してア
ーク10を冷却するとともに広がりを抑制する働きもす
ることによって、消弧機能が図7のそれに比べて改善さ
れる(例えば、特公平2−7135号公報)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、可動接触子
41に絶縁物43を取付ける構成には次のような問題が
ある。すなわち、 絶縁物43の損耗が大きいので部品交換の頻度が高く
なる。 絶縁物43の分だけ部品点数が増加するとともに可動
接触子41への取付け工数が加わって回路遮断器のコス
トアップの要因になる。
【0010】この発明の目的はこのような問題を解決
し、部品点数の増加がなく、コストアップの要因ともな
らない消弧性能の向上を計った回路遮断器を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明によれば、先端部に可動接点を備え他端部の
回転軸を中心に回動可能の可動接触子、先端部に固定接
点を備えケースに固定された固定接触子が、ケース及び
このケースの上部をふたするカバーからなる容器に収納
されてなり、可動接点と固定接点とが接触状態にあって
電流が流れる「閉」の状態から可動接点が移動して固定
接点から離れて電流が遮断されて「開」の状態になる回
路遮断器において、前記固定接触子から離れた可動接触
子の「開」状態の可動接点の位置を含んで可動範囲の少
なくとも一部を覆って可動接点を挟む2枚の遮蔽板をカ
バーから突出してカバーと一体に成形して設けたことに
よって、固定接触子と可動接触子との間に発生したアー
クは2枚の遮蔽板によってその広がりが制限される。
【0012】また、遮蔽板を可動接点の移動軌跡上を覆
うように「閉」の状態の位置の近くまで突出させること
によって、アーク発生の初期からアークの広がりを制限
するのでより効果的である。また、遮蔽板と可動接点と
の間の間隙長さを製作上許容の範囲で小さく設定する
と、アークの広がりを更に制限することになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
【0014】
【実施例1】以下この発明を実施例に基づいて説明す
る。図1はこの発明の第1の実施例を示す回路遮断器の
断面図、図2はこの図のA−A断面図であり、図6、図
7と同じ部材には同じ符号を付け、類似の部材には添字
Aを付けて重複する説明を省く。これらの図の図6、図
7との違いはカバー2Aから下に向かい可動接点42が
取付けられている可動接触子41の先端部を挟んで突出
した2枚の遮蔽板21Aが設けられている点である。
【0015】図2に明らかなように、可動接触子41の
先端部が始点(アークの足とも呼ばれる)となるアーク
10は遮蔽板21Aによって狭められて広がることがで
きず、したがって、アーク10の始点は可動接点42に
集まりアーク10の電流密度が高くなってアーク電圧が
上昇して消弧性能が向上する。この実施例では可動接触
子41が固定接触子31から最も離れたときの可動接触
子41のアーク10の広がりを制限することを主眼にし
て遮蔽板21Aを設けたものである。過電流倍率の高い
過電流の場合、多くは可動接触子41が最大に開いた後
の電流が零になる時点で消弧されるので、この実施例の
ように遮蔽板21Aの突出寸法を余り大きくしなくても
消弧性能を向上させる効果が得られる。なお、遮蔽板2
1Aは可動接触子41の先端部を覆うだけでよい。それ
は、アーク10は自身に流れる電流に働く電磁力によっ
て常にそれぞれの接触子の先端部、即ち接点が取付けら
れている部分の近傍にアークの始点が制限されるからで
ある。したがって、遮蔽板21Aが覆う範囲は可動接点
42の位置を基に決定することができる。
【0016】遮蔽板21Aはカバー2Aと一体に成形す
るものなので、金型のコストが従来のカバー2のそれに
比べてコストアップするが、回路遮断器は大量生産され
るのでこの金型のコストアップの回路遮断器のコストに
与える影響は僅かである。
【0017】
【実施例2】図3はこの発明の第2の実施例を示す回路
遮断器の断面図、図4は図3のB−B断面図であり、図
4の(a)は図3の実線で示す可動接触子41の位置、
すなわち遮断動作開始直後、(b)は図3の二点鎖線で
示す可動接触子41の位置、すなわち遮断動作終了直前
における断面図である。これらの図において、遮蔽板2
1Bは固定接触子31の近くまで長く突出して設けた点
が実施例1とは異なる。遮蔽板21Bの長さを実施例1
の遮蔽板21Aに比べて長くしたのでアーク10全体の
広がりを制限することになり実施例1よりも消弧性能を
向上させることができる。その代わり、遮蔽板21Bの
突出寸法が大きいためにカバー21Bの金型が幾分なり
ともコストアップすること、回路遮断器を構成する図示
しない他の部材の配置に制限を与えることなどの欠点も
あるので遮蔽板の突出寸法の選定にはこれら種々の要因
を考慮の上の最適の寸法が選ばれる。
【0018】
【実施例3】図5はこの発明の第3の実施例を示す図2
と同じ位置の固定接触子と可動接触子との断面図であ
る。この実施例の図1に相当する断面図は図1と共通で
ある。図5の図2との違いは、図2の2枚の遮蔽板21
Aの間隔は可動接触子41との間にある程度の隙間を持
つよう設定されているのに対して、図5のそれはこの隙
間を可能な限り小さくしたという点である。
【0019】可動接触子41と遮蔽板21A、21Cと
の間の隙間は製作誤差、可動接触子41の可動接触部の
繰り返し動作を考慮したガタの程度などを考慮して可動
接触子41が遮蔽板21A、21Cに接触することがな
い範囲でなるべく小さく設定される。したがって、関連
する部材の製作誤差を従来のものと同じ程度にした場合
の実施例1に対して、関連する部材の製作制度を一段と
高めて誤差を小さくすることによって実施例3のように
遮蔽板21Cと可動接触子41との間の隙間を小さくす
ることが可能になる。
【0020】遮蔽板21Cと可動接触子41との間の隙
間を小さくして2枚の遮蔽板21Cの間隔を小さくする
とアーク10の広がりの制限は更に厳しくなってアーク
密度の上昇に伴うアーク電圧の上昇、そして消弧性能が
更に向上する。ただ、部材の製作制度を高めて誤差を小
さくするためには個々の部材の加工コストが上昇する。
したがって、この場合も消弧性能の向上の程度とコスト
アップの程度とを勘案して最適の条件を採用することに
なる。なお、2枚の遮蔽板21Cの間隔を狭めることは
図3,図4の実施例2の遮蔽板21Bに適用しても同じ
ような効果を上げることができる。
【0021】
【発明の効果】この発明は前述のように、可動接点を挟
んで2枚の遮蔽板をカバーから突出してカバーと一体に
成形して設けることによって、固定接点と可動接点との
間に発生したアークは2枚の遮蔽板によってその広がり
が制限されるために、電流密度が上昇してアーク電圧が
高くなって消弧性能が向上するという効果が得られる。
【0022】また、遮蔽板を可動接点の「閉」の状態の
位置の近くまで突出させることによって、アーク発生の
初期からアークの広がりを制限するので消弧性能の改善
により効果的である。また、遮蔽板と可動接点との間の
間隙長さを製作上許容の範囲で小さく設定すると、アー
クの広がりを更に制限することができることから、更に
消弧性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す回路遮断器の断
面図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】この発明の第2の実施例を示す回路遮断器の断
面図
【図4】図2のB−B断面図で、(a)は可動接触子の
駆動直後、(b)は駆動最後の図
【図5】この発明の第3の実施例を示す図2と同じ位置
の断面図
【図6】従来の回路遮断器の断面図
【図7】図6のC−C断面図
【図8】図6とは異なる従来の回路遮断器の図7と同じ
位置での断面図
【符号の説明】
1…ケース、2,2A,2B,2C…カバー、31…固
定接触子、32…固定接点、41…可動接触子、42…
可動接点、10…アーク、21A,21B,21C…遮
蔽板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端部に可動接点を備え他端部の回転軸を
    中心に回動可能の可動接触子、先端部に固定接点を備え
    ケースに固定された固定接触子が、ケース及びこのケー
    スの上部をふたするカバーからなる容器に収納されてな
    り、可動接点と固定接点とが接触状態にあって電流が流
    れる「閉」の状態から可動接点が移動して固定接点から
    離れて電流が遮断されて回閉」の状態になる回路遮断器
    において、前記固定接触子から離れた可動接触子の
    「開」状態の可動接点の位置を含んで可動範囲の少なく
    とも一部を覆って可動接点を挟む2枚の遮蔽板がカバー
    から突出してカバーと一体に成形されてなることを特徴
    とする回路遮断器。
  2. 【請求項2】遮蔽板が可動接点の移動軌跡上を覆うよう
    に「閉」の状態の位置の近くまで突出してなることを特
    徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  3. 【請求項3】遮蔽板と可動接触子との間の間隙長さが製
    作上許容される範囲で小さく設定されてなることを特徴
    とする請求項1又は2記載の回路遮断器。
JP24408795A 1995-09-22 1995-09-22 回路遮断器 Pending JPH0992123A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000041202A1 (fr) * 1998-12-28 2000-07-13 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Limiteur de courant et disjoncteur avec limitation de courant
JP2012069391A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Mitsubishi Electric Corp 回路遮断器

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Legal Events

Date Code Title Description
A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072

Effective date: 20040309