JP2996821B2 - 開閉器 - Google Patents

開閉器

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JP2996821B2
JP2996821B2 JP4334956A JP33495692A JP2996821B2 JP 2996821 B2 JP2996821 B2 JP 2996821B2 JP 4334956 A JP4334956 A JP 4334956A JP 33495692 A JP33495692 A JP 33495692A JP 2996821 B2 JP2996821 B2 JP 2996821B2
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健一 仁科
和則 福谷
伸示 山県
貢 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、回路遮断器
や限流器または電磁接触器など、電流遮断時に容器内で
アークが発生する開閉器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図37は従来の開閉器として例えば回路
遮断器の開成時状態を示す側面図、図38は図37の回
路遮断器の接点開離直後の状態を示す側面図、図39は
図38の回路遮断器における可動接触子の最大開離状態
を示す側面図である。図に於て、1は回路遮断器の可動
接触子であり、この可動接触子1は基部の回動支点(回
動中心)14を(図38,図39参照)を中心にして回
動するように支持されている。2は前記可動接触子1の
一端(自由端部下面)に固着された可動接点、3は前記
可動接触子1の回動により可動接点2と接離する固定接
点、4はその固定接点3を一端に有する固定接触子であ
り、この固定接触子4の形状構成については後述する。
5は前記固定接触子4の他端に接続された電源側の端子
部である。6は消弧板で、前記可動接点2と前記固定接
点3との開離時にそれらの接点間に発生するアークを引
き延ばして冷却すべく機能する。7は前記消弧板6を保
持する消弧側板である。8は前記可動接触子1を回動さ
せる機構部であり、この機構部8は、電流検出部(図示
せず)を内蔵し、該電流検出部が短絡電流を検知するこ
とによって作動するようになっている。9は前記機構部
8を手動で操作するためのハンドル、10は負荷側の端
子部、10aはその端子部10を前記可動接触子1に接
続する導体である。12はこれらの回路遮断器構成部品
を収納する容器、13はその容器12の壁部に設けられ
た排気孔である。
【0003】ここで、前記固定接触子4の形状構成につ
いて説明する。図37〜図39において、前記固定接触
子4は、電源側の端子部5が接続されて水平方向に延び
る導体部4aと、この導体部4aにおける前記端子部5
と反対側の端部に下方へ向け折曲形成された垂直な導体
部4bと、この導体部4bの下端から前記導体部4aと
は反対側の水平方向に延びる段差状下部の導体部4c
と、この導体部4cの先端から垂直方向に立ち上がる導
体部4dと、この導体部4dの上端から前記導体部4a
側に向って水平方向に延びる導体部4eとから成る形状
に一体形成され、前記導体部4e上に固定接点3が設け
られた構成となっている。
【0004】このような形状構成の固定接触子4におい
て、段差状下部の導体部4cと固定接点3側とを接続し
ている導体部4dは、固定接点3の位置より可動接触子
1の可動接点2が固着されていない他端部側で且つ端子
部5の反対側に位置し、固定接点3を有する導体部4e
は、端子部5を有する導体部4aと同一水平面上にあっ
て、可動接点2と固定接点3相互の接点閉成時に該接点
接触面の位置より下方に位置している。かかる固定接触
子4は、その全体表面が絶縁されていない素肌露出状態
で使用されている。
【0005】次に動作について説明する。図37の状態
において、固定接触子4の端子部5を電源に接続すると
共に、負荷側の端子部10を負荷に接続する。この状態
において、ハンドル9を矢印B方向に操作すると、機構
部8が動作して可動接触子1が基部の回動支点14(図
38,図39参照)を中心として下降回動することによ
り、可動接点2が固定接点3と接触した接点閉成状態と
なって、電力が電源から負荷に供給される。この状態
で、通電の信頼性を確保するために可動接点2は固定接
点3に規定の接触圧力で押えつけられている。
【0006】ここで、回路遮断器より負荷側の回路で短
絡事故などが起こり、回路に大きな短絡電流が流れる
と、この大電流を前記機構部8内の電流検出部が検知し
て前記機構部8を作動させる。これによって、可動接触
子1が接点開離方向に回動することで可動接点2が固定
接点3から開離する。このような接点開離時には、図3
8および図39に示すように、可動接点2と固定接点3
との間にアークAが発生する。
【0007】しかし、通常、短絡電流などの大電流が流
れると、可動接点2と固定接点3の接触面における電磁
反発力が非常に強くなり、前記可動接点2にかかってい
る接触圧力に打ち勝つために、可動接触子1は機構部8
の動作を待たずに接点開離方向に回動する。従って、そ
の回動により、可動接点2と固定接点3の開離が起こ
り、それらの接点2,3間に発生したアークAは、消弧
板6で引き延ばされて冷却される。この結果、アーク抵
抗が上昇し、短絡電流が小さく絞られる限流が起こり、
電流零点で前記アークAは消弧されて電流遮断が完了す
る。
【0008】限流は、回路遮断器の保護機能を向上させ
るために非常に重要である。限流性能を高めるために
は、上述のようにアーク抵抗を増大させる必要がある。
【0009】アーク抵抗を増大させるためにアークを引
き延ばす方法としてよく使われるのは、例えば特開昭6
0−49533号公報や特開平2−68831号公報に
示されているような形状の固定接触子を利用する方法で
ある。これらの公報に示された固定接触子の形状は、図
37〜図39に示した固定接触子4の形状と基本的には
同じである。この固定接触子4による電流経路は、図3
7〜図39において、電源側の端子部5から導体部4
a,4b,4c,4d,4eを順に経て固定接点3に至
る。このような電流経路において、固定接触子4の固定
接点3側の電流経路4eに流れる電流がアークAに及ぼ
す電磁力は、アークAを消弧板6方向へ引き延ばす力と
なる。この結果、アーク抵抗はより高くなり限流性能の
優れた回路遮断器が得られる。
【0010】通常の交流遮断における限流性能を高める
には、上述のようにアーク抵抗を高めることが必要であ
るが、この場合、接点2,3が開離した直後の未だ電流
が最大値になる前に、アーク抵抗を高めなければならな
い。電流が大きくなった後にアーク抵抗を高めても、電
流の慣性効果のためになかなか電流は限流されない。か
えって、大電流で且つ抵抗が高いため、遮断器内で発生
するアークエネルギーが大きくなり、遮断器の損傷が激
しくなるだけである。従って、接点2,3が開離した直
後のアークを強い電磁力で大きく引き延ばし、急激にア
ーク抵抗を高めるような固定接触子形状が必要となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の固定接触子形状
を持つ開閉器は以上のように構成されているので、図3
7〜図39に示すように、接点2,3開離直後のアーク
Aを電源側の端子部5方向に引き延ばす電磁力を発生す
る固定接触子4の電流経路は、電源側の端子部5を有す
る導体部4aと同一面上で分離した固定接点3側の導体
部4eだけであり、他の電流経路(導体部)4a,4
b,4c,4dは、全てアークAを前記端子部5と反対
側に引き延ばす電磁力を発生する。導体部4a,4cの
電流は固定接点3側の導体部4eと逆方向に流れ、これ
によって、アークAを端子部5の方向と逆方向に引き延
ばす電磁力を発生させる結果となっている。また、導体
部4bの電流は、前記アークAの電流と逆方向のために
反発し合い、導体部4dの電流は前記アークAの電流と
同一方向であって引き合うため、アークAを端子部5の
方向と逆方向に引き延ばす結果となる。このため、前記
電流経路4eが発生するアークAを端子部5の方向に引
き延ばす電磁力は減少してしまう。したがって、従来の
開閉器に使用されている固定接触子4の形状では、該固
定接触子4に流れる電流の電磁力がアークを引き延ばす
ために効果的に作用しないという問題点があった。
【0012】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、接点開離直後の固定接触子の全
ての電流経路が、アークを電源側の端子部方向に引き延
ばす電磁力を発生するようにして、アーク電圧を急激に
立ち上げることができると共に、そのアーク電圧を高め
て優れた限流性能を得ることができ、且つ、固定接触子
の構成が簡単な開閉器を得ることを目的とする。
【0013】また、この発明は、電源側の端子部の方向
とは逆方向にアークが飛び出した場合でも、そのアーク
を冷却して絞り込むことができて高いアーク電圧を維持
できると共に、可動接触子をアークから保護して可動接
触子の耐久性を向上できる開閉器を得ることを目的とす
る。さらに、この発明は、アークによるガスの発生を抑
制することができ、接点間の絶縁破壊を防止することが
できる開閉器を得ることを目的とする。 さらに、この発
明は、アーク電圧を一層高めることができ、そのアーク
電圧により可動接触子の回動速度を一層早めることがで
きる開閉器を得ることを目的とする。
【0014】さらに、この発明は、接点開離直後のアー
クを電源側端子部の方向に強力に引き延ばして素早く冷
却することができ、接点の消耗を減少することができ
て、限流性能を一層向上させることができる開閉器を得
ることを目的とする。
【0015】さらに、この発明は、接点開離時に2本に
分割されたアークを発生させ、それらのアークを効率的
に冷却できて接点開離直後のアーク電圧を急激に立ち上
げることができ、限流性能をさらに一層向上させること
ができる開閉器を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係る開閉器
は、一端部に可動接点を有する可動接触子と、この可動
接触子の開閉動作で可動接点と接離可能な固定接点を一
端部に有する固定接触子と、この固定接触子の他端部に
接続する電源側の端子部とを備えた開閉器において、
点閉成状態の可動接点が固定接点から開離する方向を上
方とした時、端子部接続する第1導体部、固定接点
を有して第1導体部の下方に離間位置する第2導体部
と、第1導体部と第2導体部を端子部の反対側で上下方
向に接続する第3導体部とから成り、第1導体部が、接
点閉成時には該接点接触面の位置より上方に位置し、且
つ、接点開成時には可動接点よりも下方に位置するよう
に構成した固定接触子と、接点開成時に可動接点表面
から見渡せる第1導体部の部位を被覆する絶縁物
定接点と可動接点を両側から挟み込む位置に対向配置さ
れ、可動接触子の開閉動作を許容して接点開離時に発生
するアークに晒される絶縁物よりなる細隙板と、可動接
触子に設けられて可動接点の近傍を取り囲む圧力反射体
とを備えたものである。
【0017】この発明に係る開閉器は、対向する細隙板
間の空間から第3導体部の外側に圧力反射体が延びてい
ものである。
【0018】この発明に係る開閉器の細隙板は、接点を
両側から挟み込む対向面間の空間幅上方向に向って徐
々に広がっているものである。
【0019】この発明に係る開閉器の細隙板は、圧力反
射体に密着または接近して配置されているものである。
【0020】この発明に係る開閉器の細隙板は、圧力反
射体との間に空間を有しているものである。
【0021】この発明に係る開閉器の圧力反射体は、対
向する細隙板間の空間から固定接触子の第3導体部の外
側に延びている端部が、細隙板と圧力反射体間隙を
遮る方向に広がっているものである。
【0022】この発明に係る開閉器の細隙板は、第3導
体部側の端部が圧力反射体と細隙板との間隙を遮る方向
に延びているものである。
【0023】この発明に係る開閉器の細隙板は、接点を
両側から挟み込む対向面間の空間において、圧力反射体
開閉動作領域の空間幅に比して圧力反射体の開閉動作
領域以外の空間幅が狭くなっているものである。
【0024】この発明に係る開閉器の圧力反射体は、
隙板の空間内の第3導体部側で細隙板と圧力反射体と
の間隔を、可動接触子先端側の部位と細隙板との間隙
よりも狭くする部分を有するものである。
【0025】この発明に係る開閉器の圧力反射体ファ
イバー板で構成されているものである。
【0026】この発明に係る開閉器の圧力反射体は、
絶縁膜で被覆された金属から成っているものであ
る。
【0027】この発明に係る開閉器は、一端部に可動接
点を有する可動接触子と、この可動 接触子の開閉動作で
可動接点と接離可能な固定接点を一端部に有する固定接
触子と、この固定接触子の他端部に接続する電源側の端
子部とを備えた開閉器において、接点閉成状態の可動接
点が固定接点から開離する方向を上方とした時、端子部
に接続する第1導体部と、固定接点を有して第1導体部
の下方に離間位置する第2導体部と、第1導体部と第2
導体部を端子部の反対側で上下方向に接続する第3導体
部とから成り、第1導体部が、接点閉成時には該接点接
触面の位置より上方に位置し、且つ、接点開成時には可
動接点よりも下方に位置するように構成した固定接触子
と、接点開成時に可動接点の表面から見渡せる第1導体
部の部位を被覆する絶縁物と、固定接点と可動接点を両
側から挟み込む位置に対向配置され、可動接触子の開閉
動作を許容して接点開離時に発生するアークに晒される
絶縁物よりなる細隙板と、可動接触子の可動接点が固着
されている側の面に設けられ、可動接点の近傍から可動
接触子の回動支点の方向に延びる凹み部とを備えたもの
である。
【0028】この発明に係る開閉器は、一端部に可動接
点を有する可動接触子と、この可動接触子の開閉動作で
可動接点と接離可能な固定接点を一端部に有する固定接
触子と、この固定接触子の他端部に接続する電源側の端
子部とを備えた開閉器において、接点閉成状態の可動接
点が固定接点から開離する方向を上方とした時、端子部
接続する第1導体部、固定接点を有して第1導体部
の下方に離間位置する第2導体部、第1導体部と第2
導体部を端子部の反対側で上下方向に接続する第3導体
とから成り、第1導体部が、接点閉成時には該接点接
触面の位置より上方に位置し、且つ、接点開成時には可
動接点よりも下方に位置するように構成した固定接触子
と、接点開成時に可動接点表面から見渡せる第1導体
部の部位を被覆する絶縁物、可動接触子の開閉動作面
を挟み込むように配置され、接点開離時のアークを端子
部の方向に引き延ばす磁場を発生させる磁性体から成る
コアとを備えたものである。
【0029】この発明に係る開閉器は、一端部に可動接
点を有する可動接触子と、この可動接触子の開閉動作で
可動接点と接離可能な固定接点を一端部に有する固定接
触子 と、この固定接触子の他端部に接続する電源側の端
子部とを備えた開閉器において、接点閉成状態の可動接
点が固定接点から開離する方向を上方とした時、端子部
接続する第1導体部、固定接点を有して第1導体部
の下方に離間位置する第2導体部、第1導体部と第2
導体部を端子部の反対側で上下方向に接続する第3導体
とから成り、第1導体部が、接点閉成時には該接点接
触面の位置より上方に位置し、且つ、接点開成時には可
動接点よりも下方に位置するように構成した固定接触子
と、接点開成時に可動接点の表面から見渡せる第1導体
部の部位を被覆する絶縁物固定接点と可動接点を両
側から挟み込む位置に対向配置され、可動接触子の開閉
動作を許容して接点開離時に発生するアークに晒される
絶縁物よりなる細隙板と、可動接触子に設けられて可動
接点の近傍を取り囲む圧力反射体と、可動接触子および
固定接触子ならびに細隙板を収納する容器と、この容器
に設けられて固定接点と端子部との間で容器の内部から
外部に排気する排気流路と、可動接触子の開閉動作面を
挟み込むように配置され、接点開離時のアークを端子部
の方向に引き延ばす磁場を発生させる磁性体から成るコ
アと、このコアの磁場で引き延ばされたアークを転移さ
せて冷却するアーク制御部とを備えたものである。
【0030】この発明に係る開閉器のコアは、可動接触
子の開閉動作面を挟み込む二つの第1磁路部と、この第
1磁路部の一端を橋絡する第2磁路部とから成って、固
定接触子の第1導体部と第2導体部の間で且つ第3導体
部と端子部との間に配され、第2磁路部が可動接点と
端子部との間に位置して可動接触子の開閉動作干渉し
ないようになっているものである。
【0031】この発明に係る開閉器のコアは、可動接触
子の開閉動作面を挟み込む二つの第1磁路部と、この第
1磁路部の一端を橋絡する第2磁路部とから成り、第2
磁路部が固定接触子の第2導体部の下方に位置し、第1
磁路部が固定接触子の第1導体部の下部近傍まで立ち上
がって、可動接触子の開閉動作を干渉しないように配置
されているものである。
【0032】この発明に係る開閉器のコアは、可動接触
子の開閉動作面を挟み込む二つの第1磁路部と、この第
1磁路部の一端を橋絡する第2磁路部とから成り、第2
磁路部が固定接触子の第1導体部の上方に位置し、第1
磁路部が固定接触子の第2導体部の下部近傍まで垂下し
て、可動接触子の開閉動作を干渉しないように配置され
ているものである。
【0033】この発明に係る開閉器のコアは、接点開成
時に可動接点の表面から見渡せる第1導体部の部位を被
覆する絶縁物に密着または接近し、その絶縁物を介して
第1導体部の上面及び第3導体部の外側面を覆って可動
接触子の開閉動作を干渉しないように配置されている
のである。
【0034】この発明に係る開閉器のコアは、可動接触
子の開閉動作面を挟み込む二つの第1磁路部と、この第
1磁路部の一端を橋絡する第2磁路部とから成り、第2
磁路部がコア最上部となる向きにして可動接触子の開閉
動作を干渉しないように第1導体部の上方に配置されて
いるものである。
【0035】この発明に係る開閉器の固定接触子は、第
1導体部と第2導体部とを端子部の反対側で上下方向に
接続する第3導体部が可撓性導体から成り、コアは、可
動接触子の開閉動作面を挟み込む二つの第1磁路部と、
この第1磁路部の一端を橋絡して固定接触子の第2導体
部の下方に位置する第2磁路部とから成り、前記第2導
体部が前記第1磁路部に接点開閉方向へ回動可能に支持
されているものである。
【0036】この発明に係る開閉器のコアは、固定接触
子の第1導体部の上方で可動接触子の開閉動作面を挟み
込んで第3導体部の外側面に至る二つの第1磁路部と、
この第1磁路部の上端を橋絡して可動接触子の開閉動作
を干渉しない第2磁路部とから成るものである。
【0037】この発明に係る開閉器は、一端部に可動接
点を有する可動接触子と、この可動 接触子の開閉動作で
可動接点と接離可能な固定接点を一端部に有する固定接
触子と、この固定接触子の他端部に接続する電源側の端
子部とを備えた開閉器において、接点閉成状態の可動接
点が固定接点から開離する方向を上方とした時、端子部
接続する第1導体部、固定接点を有して第1導体部
の下方に離間位置する第2導体部と、第1導体部と第2
導体部を端子部の反対側で上下方向に接続する第3導体
とから成り、第1導体部、接点閉成時には該接点接
触面の位置より上方に位置し、且つ、接点開成時には可
動接点よりも下方に位置するように構成した固定接触子
と、接点開成時に可動接点表面から見渡せる第1導体
部の部位を被覆する絶縁物とを備え、可動接触子は、自
由端側に形成された二股状の分岐導体部と、この分岐導
体部にそれぞれ設けられた可動接点とを有し、固定接触
子は、可動接点が接離可能な固定接点を第2導体部の上
面に有しているものである
【0038】
【作用】この発明における開閉器は、固定接触子の第1
導体部と第2導体部とでは電流の流れが逆方向となり、
その電流によって接点開離直後アークが固定接触子
電源側の端子部方向に引き延ばされることにより、高い
アーク電圧が発生し、アーク抵抗が急激に高くなる。ま
た、上述のように引き延ばされたアークが固定接触子の
第1導体部を覆う絶縁物に触れて冷却されることによ
り、上述のように急激に高くなったアーク抵抗がさらに
増大する。さらには、可動接点の近傍を取り囲む圧力反
射体および可動接点を両側から挟み込む位置の細隙板に
もアークが触れることによってガスが発生し、そのガス
でアークが絞り込まれることにより、アーク電圧がさら
に一層上昇すると共に、前記ガスの圧力で可動接触子の
回動速度が早くなって、アークの駆動が促進される。従
って、接点開離直後にアーク電圧を急激に立ち上げるこ
とができると共に、そのアーク電圧を高めて優れた限流
性能を得ることができる。
【0039】この発明における開閉器は、対向する細隙
板間の空間から第3導体部の外側に圧力反射体が延びて
いることにより、電源側の端子部方向とは逆方向にアー
クが 飛び出した場合でも、その飛び出しアークが前記圧
力反射体に触れることによりガスが発生し、そのガスで
アークが冷却されて絞り込まれることにより、アーク電
圧が上昇して限流性能が向上する。また、可動接触子は
圧力反射体でアークから保護されるので、可動接触子の
耐久性が向上する。
【0040】この発明における開閉器は、接点を両側か
ら挟み込む位置に対向配置された細隙板間の空間幅が上
方向に向って徐々に広がっているので、接点開離距離の
増大に伴って、絶縁物から成る細隙板と、この細隙板間
の圧力反射体との距離が広がる。このため、接点間に発
生し接点開離距離の増大に伴って伸長・増大したアーク
が細隙板に触れることにより発生するガスの発生が制限
され、開閉器内部の圧力上昇が抑制されて開閉器本体
(容器)の割れを防止できると共に、接点間の絶縁破壊
を防止できて、優れた限流性能を維持できる。
【0041】この発明における開閉器は、細隙板が圧力
反射体に密着または接近して配置されているので、アー
クが細隙板に触れ易くなり、その触れによって発生する
ガス量が増加することにより、アーク電圧が上昇すると
共に、前記ガスの圧力が可動接触子の圧力反射体に作用
することにより、可動接触子の回動速度が早くなって優
れた限流性能を得ることができる。
【0042】この発明における開閉器は、細隙板が圧力
反射体との間に空間を有しているので、可動接触子の開
極完了後にアークに晒されて絶縁性能が低下した細隙板
の表面を介して接点間に生じる絶縁破壊を防止できると
共に、アークによって発生する溶融物が前記空間から外
部に飛び出すことにより、接点間に溶融物が残るような
ことがなくなり、また、アークによる細隙板の局部的消
耗を前記空間によって軽減できるなど、耐久性および限
流性能がさらに高くなる。
【0043】この発明における開閉器は、対向する細隙
板間の空間から固定接触子の第3導体部の外側に延びて
いる圧力反射体の端部が、細隙板と圧力反射体との間隙
を遮る方向に広がっているので、可動接触子の開極初期
にアークや溶融物が前記第3 導体部の外方に飛び出すの
を防止できる。このため、前記アークや溶融物が細隙板
と圧力反射体との間隙から可動接触子を回動させる機構
部に入り込むようなことがなくなって前記機構部を保護
できると共に、細隙板や圧力反射体から発生するガスが
所定のアーク駆動方向に指向されることにより、アーク
電圧がさらに高くなって優れた限流性能が得られる。
【0044】この発明における開閉器は、細隙板の第3
導体部側の端部が、細隙板と圧力反射体との間隙を遮る
方向に延びているので、可動接触子の開極初期にアーク
や溶融物が細隙板と圧力反射体との間隙から前記第3導
体部の外方に飛び出すのを防止できる。このため、前記
アークや溶融物が細隙板と圧力反射体との間隙から可動
接触子を回動させる機構部に入り込むようなことがなく
なって前記機構部を保護できると共に、細隙板や圧力反
射体から発生するガスが所定のアーク駆動方向に指向さ
れることにより、アーク電圧がさらに高くなって優れた
限流性能が得られる。
【0045】この発明における開閉器は、接点を両側か
ら挟み込む細隙板の対向面間の空間において、圧力反射
体の開閉動作領域の空間幅に比してその開閉動作領域以
外の空間幅が狭くなっているので、細隙板間の狭い空間
には強力なアーク駆動磁場が形成されてアーク電圧が高
くなり、さらに限流性能が高くなる。また、細隙板間の
狭い空間は、その部分の細隙板の肉厚を細隙板の対向面
方向に厚くするだけで形成でき、その肉厚部分にアーク
が触れるので、アークによって強力なガスが発生して
も、そのガス圧に細隙板が耐え得る。
【0046】この発明における開閉器は、細隙板間の空
間内の第3導体部側で圧力反射体と細隙板との間隔が、
可動接触子の先端側部位と細隙板との間隙よりも狭くな
っているので、可動接触子の開極初期にアークや溶融物
が圧力反射体と細隙板との間隙から第3導体部の外方に
飛び出すのを防止できる。このため、前記アークや溶融
物が細隙板と圧力反射体との間隙から可動接触子を回動
させる機構部に入り込むようなことがなくなって前記機
構部を保護できると共に、細隙板や圧力反射体 から発生
するガスが所定のアーク駆動方向に指向されることによ
り、アーク電圧がさらに高くなって優れた限流性能が得
られる。
【0047】この発明における開閉器は、圧力反射体が
ファイバー板から成っており、ファイバー板はアークが
触れるとガスを激しく発生させるので、ガス圧力が上昇
してアーク電圧が高くなり、優れた限流性能が得られ
る。
【0048】この発明における開閉器は、圧力反射体
表面が絶縁膜で被覆された金属で構成したので、アーク
が圧力反射体に触れてもガスの発生がほとんどなく、こ
のため、開閉器内部の圧力上昇を抑制できて開閉器本体
の耐久性が向上すると共に、可動接触子の開閉動作によ
る衝撃で圧力反射体が破損するようなこともなく、ま
た、金属性の圧力反射体は可動接触子への取り付けも容
易となる。
【0049】この発明における開閉器は、固定接触子の
第1導体部と第2導体部とでは電流の流れが逆方向とな
り、その電流によって接点開離直後のアークが固定接触
子の電源側の端子部方向に引き延ばされることにより、
高いアーク電圧が発生し、アーク抵抗が急激に高くな
る。また、上述のように引き延ばされたアークが可動接
触子の第1導体部を覆う絶縁物に触れて冷却されること
により、上述のように急激に高くなったアーク抵抗がさ
らに増大する。さらには、可動接点を両側から挟み込む
位置の細隙板にもアークが触れることによってガスが発
生し、そのガスでアークが絞り込まれることにより、ア
ーク電圧がさらに上昇すると共に、前記ガスの圧力で可
動接触子の回動速度が早くなって、アークの駆動が促進
される。また、可動接触子の可動接点が固着されている
側の面には、可動接点近傍から可動接触子の回動支点の
方向に延びる凹み部が設けられているので、アークが可
動接点から可動接触子の回動支点の方向に広がった際
に、その広がりアークによって可動接触子の導体が溶融
するのを前記凹み部で防止することができると共に、可
動接触子の開動初期において、第2導体部における第3
導体部側の端部と可動接触子の導体との絶縁距離が前記
凹み部によって十分に得られ、限流性能が高くなる。さ
らに、前記凹み部が設けられた可動接触子の両側には、
圧力反射体のよう な付加部品を設ける必要がないので、
可動接触子と細隙板との間隔を狭くできて開閉器の小型
化が図れる。
【0050】この発明における開閉器は、可動接触子の
開閉動作面を挟み込むように配置されたコアによって、
固定接触子を流れる電流で生じる磁場が電源側端子部の
方向に偏り、その磁力によってアークが前記端子部の方
向に強力に引き延ばされることにより、アーク電圧がさ
らに一層高くなり、可動接触子の開動速度が早くなるた
め、接点開離直後にアーク電圧を急激に立ち上げること
ができ、さらに優れた限流性能が得られる。
【0051】この発明における開閉器は、アークが細隙
板に触れることで容器内に生じる高圧のガスが、固定接
点と電源側の端子部との間で容器の排気流路から外部に
流れることにより、そのガスの流力もアークを前記端子
部の方向に引き延ばす力となって作用し、さらには、固
定接触子を流れる電流で生じる磁場がコアで前記端子部
の方向に偏ることにより、その端子部の方向にアークが
強力に引き延ばされてアーク電圧がさらに一層高くな
り、可動接触子の開動速度が早くなるため、接点開離直
後にアーク電圧を急激に立ち上げることができ、さらに
優れた限流性能が得られる。また、上述のように強力に
引き延ばされたアークがアーク制御部に素早く転移し、
そのアーク制御部でアークが効率的に冷却されることに
より、アークによる接点の損傷を防止できる。また、上
述のように、容器の排気流路からガスが流出することに
より、容器内部のガス圧力の上昇を抑制できて容器の割
れを防止でき、耐久性が向上する。
【0052】この発明における開閉器は、コアの二つの
第1磁路部の一端を橋絡する第2磁路部が、可動接点と
電源側の端子部との間に位置していることにより、固定
接触子を流れる電流で生じる磁場を電源側端子部の方向
に確実に偏らせることができ、前記端子部の方向にアー
クを引き延ばす電磁力が強力となって、接点開離直後に
アーク電圧を急激に立ち上げることができ、このため、
さらに優れた限流性能が得られる。
【0053】この発明における開閉器は、コアの二つの
第1磁路部の一端を橋絡する第2磁路部が固定接触子の
第2導体部の下方に位置し、且つ、前記第1磁路部が固
定接触子の第1導体部の下部近傍まで立ち上がっている
ので、第2導体部の磁場周回路の磁気抵抗が減少し、ア
ークを電源側端子部の方向に引き延ばす電磁力が強化さ
れ、接点開離直後にアーク電圧が急激に立ち上がってア
ーク冷却効率が高くなり、優れた限流性能が得られる。
【0054】この発明における開閉器は、コアの二つの
第1磁路部の一端を橋絡する第2磁路部が固定接触子の
第1導体部の上方に位置し、且つ、前記第1磁路部が固
定接触子の第2導体部の下部近傍まで垂下しているの
で、第1導体部の磁場周回路の磁気抵抗が減少し、アー
クを電源側端子部の方向に引き延ばす電磁力が強化され
ると共に、アークを前記端子部とは逆方向に駆動する磁
場成分をコアで吸収でき、接点開離直後にアーク電圧を
急激に立ち上げることができ、アーク冷却効率が高くな
って、優れた限流性能が得られる。
【0055】この発明における開閉器は、固定接触子の
第1導体部を流れる電流によって、その第1導体部の周
辺の磁場にはアークを電源側端子部の方向とは逆方向に
駆動する逆駆動磁場成分が生じるが、その逆駆動磁場成
分のほとんどがコアで吸収されることにより、アークを
前記端子部の方向に引き延ばす磁力が強化される。この
ため、アークを急激に立ち上げることができて、優れた
限流性能を得ることができる。また、コアは絶縁物を介
して固定接触子の第1導体部の上面および第3導体部の
外側面を覆っているので、前記絶縁物をコアで保護で
き、絶縁物の早期消耗を防止できて容器内部の圧力上昇
緩和でき、耐久性が向上する。
【0056】この発明における開閉器は、接点開離時に
可動接触子を流れる電流によって固定接触子上部のコア
内には、可動接触子を引き上げる方向の磁場が生じ、そ
の磁力で可動接触子の開極速度が増加し、且つ、アーク
を電源側端子部とは逆方向に駆動する磁場成分のほとん
どが前記コアで吸収されることにより、アークを前記
子部の方向に引き延ばす磁力が強化されるので、アーク
電圧を急激に立ち上げることができて、優れた限流性能
が得られる。
【0057】この発明における開閉器は、固定接触子と
可動接触子に短絡電流などの大電流が流れると、固定接
点を有する第2導体部と可動接触子との間に反発力が生
じ、その反発力で前記第2導体部と可動接触子とが反発
回動することにより、可動接触子駆動系統の機構部の動
作を待たずに、接点を開離させることができてアーク電
圧を素早く立ち上げることができ、続く前記機構部の動
作による可動接触子の開極駆動と、これに反発する前記
第2導体部の回動とによって、接点開離速度が早まるた
め、さらに優れた限流性能が得られる。また、前記第2
導体部の反発回動限界位置では、この第2導体部の固定
接点側の端部がコアの第2磁路部に衝突するので、容器
に衝撃対策を施す必要がなく、第2導体部の回動受けを
コアで兼用させることができ、且つ、そのコアは第2導
体部の支持をも兼ねているので、部品点数の減少が図れ
る。
【0058】この発明における開閉器は、接点開離時に
可動接触子を流れる電流によって固定接触子上部のコア
内には、可動接触子を引き上げる方向の磁場が生じ、そ
の磁力で可動接触子の開極速度が増加し、且つ、アーク
を電源側端子部とは逆方向に駆動する磁場成分のほとん
どが前記コアで吸収されることにより、アークを前記端
子部の方向に引き延ばす磁力が強化されるので、アーク
電圧を急激に立ち上げることができて、優れた限流性能
が得られる。
【0059】この発明における開閉器は、可動接触子の
自由端側に形成された二股状の分岐導体部と、その分岐
導体部のそれぞれに設けられた可動接点と、これらの可
動接点に対応する固定接点とによって、接点開離時に2
本のアークを発生させることができ、2本のアークは、
1本の太いアークに比して表面積が増大することによ
り、アークの冷却効果が高くなって、アーク抵抗をさら
に上昇させることができ、さらに優れた限流性能が得ら
れる。
【0060】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の一実施例を図について説明する。図1
(a)はこの発明の請求項1に対応した実施例による
回路遮断器の閉成状態を示す消弧部の側面図、図1
(b)は図1(a)のA−A断面図、図2は図1の回路
遮断器の開成状態を示す側面図であり、図37〜図39
と同一または相当部分には同一符号を付して重複説明を
省略する。図において、4は一端部に固定接点3が設け
られた固定接触子であり、この固定接触子4は、第1導
体部4aと第2導体部4eと第3導体部4dとから構成
されている。
【0061】更に詳しく述べると、図1の接点閉成状態
において、可動接触子1の可動接点2が固定接点3から
開離する方向を上方とした時、前記固定接触子4は、電
源側の端子部5が接続されて水平方向に延びる第1導体
部4aと、この第1導体部4aの下方に離間位置した第
2導体部4eと、この第2導体部4eと前記第1導体部
4aを前記端子部5の反対側で上下方向に接続している
第3導体部4dとから成る形状に一体形成され、前記第
2導体部4e上に固定接点3を固着してその固定接点3
を第1導体部4aの下方に位置させた構成となってい
る。
【0062】そして、前記固定接触子4は、固定接点3
の位置より可動接触子1の可動接点2が固着されていな
い他端側で、且つ、前記端子部5の反対側(可動接触子
1の回動支点14側)に第3導体部4dが位置する向き
として容器12に取付けセットされている。この場合、
第1導体部4aは、固定接点3に可動接点2が接触した
接点閉成時にその接点接触面より上方に全て位置し、且
つ、接点開成時に可動接点2の接触面より下方に位置す
る配置としてある。また、15は接点開離時に可動接点
2の表面から見渡せる第1導体部4aを被覆した絶縁物
である。また、11は可動接触子1に設けられて可動接
点2の近傍を取り囲む圧力反射体である。
【0063】図1および図2に示した消弧板6は、可動
接触子1の回動を妨げないようにするための切欠部(図
示せず)が設けられた構成となっている。また、59は
接点を両側から狭い間隔で挟み込むように対向配置され
絶縁物よりなる細隙板であり、13は容器12に設け
られた通気口である。なお、図1および図2において
は、図39に示した従来の回路遮断器における機構部8
とハンドル9および負荷側の端子部10を省略してお
り、これらは、当然、容器12内に収納配置されてい
る。
【0064】図3(a)は上記実施例1による固定接触
子を示す斜視図、図3(b)は図3(a)の固定接触子
と可動接触子と絶縁物と細隙板の関連構成を示す斜視図
である。図3(a)に示す固定接触子4は、第1導体部
4aと第2導体部4eと第3導体部4dとによって一体
形成され、第1導体部4aの電源接続側の端部に電源側
端子部5が接続されている。また、第2導体部4eの
上面部に固定接点3が固着されている。さらに、固定接
触子4において、前記固定接点3の固着面より上方に位
置する接続導体部(第1導体部4aと第3導体部4d)
には、第2導体部4e上の固定接点3に対する可動接触
子1の開閉動作を妨げないようにするためのスリット4
0が設けられている。
【0065】図3(b)において、15は絶縁物であ
り、この絶縁物15は、前記固定接触子4の表面と前記
スリット40の内面を、第1導体部4aの端子部5
続部近傍から第3導体部4dにわたって被覆している。
また、圧力反射体11は可動接触子1を挟むように形成
されており、さらに、細隙板59は接点を両側から狭い
間隔で挟んでいる。
【0066】次に動作について説明する。短絡電流など
の大電流が流れると、機構部の動作を待たずに可動接触
子1が回動し、可動接点2と固定接点3とが開離し、可
動接点2と固定接点3との間にアークが発生することは
従来と同様である。図4(a)は可動接点2と固定接点3
が開離した直後の可動接点2の接触面がまだ固定接触子
4の端子部5に接続される第1導体部4aより下方にあ
る状態を示している。ここで、矢印は電流を示し、消
板6は簡単のため省略した。端子部5から固定接触子4
の第1導体部4aまでで構成される電流経路は、全てア
ークAより上方にある。この結果、この電流経路が発生
するアークに作用する電磁力は、アークを端子部5
側に引き延ばす力となる。ここで、固定接触子4の第3
導体部4dに流れる電流はアークの電流と逆方向にな
ので、第3導体部4dを流れる電流による電磁力もア
ークを端子部5側に引き延ばす力となる。したがって、
この固定接触子4に流れる電流が発生する電磁力は、全
てアークを端子部5側に引き延ばす力となる。この結
果、接点開離直後のアークは電磁力伸長されてアー
ク抵抗が急激に高くなる。
【0067】4(b)は図4(a)における端子部
側から可動接触子1方向見た接点付近のB−B線矢
拡大断面図である。ここで、可動接触子1は回動途
の状態を示している。接点2,3間に発生したアーク
、その接点2,3の両側に狭い間隔で配置された細隙
板59に触れる(以下、細隙板59のアークに晒されて
いる面を細隙面と呼ぶ)ことにより冷却されてアーク電
圧が上昇する。さらに、可動接点2を取囲む圧力反射
体11にもアークが触れることによりガスを発生し、
可動接点2から出るアークを絞り込みアーク電圧が、
より上昇する。このとき細隙板59と圧力反射体11
が放出するガスの圧力上昇によって、可動接触子1の
回動速度が上がり、アークの駆動促進される。
【0068】図5(a)は可動接触子と固定接触子の側
面図、図5(b)は図5(a)のC−C線矢視断面図で
ある。図において、41はスリット40を挟む左右両側
の第1導体部4aの各断面の重心である。図5(c)
論計算求めた固定接触子4を流れる電流がつくる図
5(b)のZ軸上での磁場強度分布である。図5(c)に
おいて正方向の磁場がアークを端子部5側に引き延ば
す磁場成分(以下アーク駆動磁場と呼ぶ)である。図
5(b)で示すように第1導体部4aは可動接触子1
動平面から左右にずれた所に位置する。このような
導体配置では、第2導体部4eおよび第3導体部4dを
流れる電流の影響のため、図5(c)に示すように第1
導体部4aより上部の空間(領域Z0)までアーク駆動
磁場が存在する。そのため、図6のように可動接点面が
第1導体部4aより上方まで回動しても、第1導体部4
aのスリット40の部分では、アークは端子部5側に力
を受け、前記スリット40の奥(スリット40の端子部
5側の端部内面)の部分を覆う絶縁物15に押しつけ
られ冷却される。この結果、接点開離直後に急激に高
くなったアーク抵抗がさらに増大し、かつ高いアーク電
圧が維持される。また、可動接点面が第1導体部4aよ
り上部まで回動しても、細隙板59と圧力反射体11が
アークにされているために、上述のガス圧によって可
動接触子1の開極回動速度が鈍るのを防ぎ、優れた限流
性能および遮断性能を有した遮断器が得られる。
【0069】また、導体を通る電流(遮断時の電流)が
小さい場合、アークに働く電磁力や細隙面からのガ
生が弱くなってアーク駆動力が低下するが、可動接触
子2近傍の圧力反射体11はアークに触れやすく、ア
ーク電圧上昇し限流性能が向上する。さらには、ア
ークが可動接点2から可動接触子1の回動支点14側
(固定接触子4の第3導体部4dの外側)に飛び出して
、圧力反射体11によって可動接触子1の導体保護
されることにより、耐久性が向上する。なお、上記実施
例1では遮断器の場合について説明したが、他の開閉器
であってもよく、上記実施例1と同様の効果を奏する。
【0070】実施例2. 図7はの発明の請求項2に対応した実施例による消
弧部を示す側面図である。この実施例2では、可動接触
子1に設けられて可動接点2の近傍を取り囲む圧力反射
体11を、接点を両側から挟み込む位置で対向する細隙
板59a間の空間から固定接触子4の電源側の端子部5
とは反対方向となる第3導体部4dの外側(可動接触子
1の回動支点14側)に延ばしたものである。この実施
例2によれば、上記実施例1の作用効果に加え、圧力反
射体11を上述のように第3導体部4dの外側に延ばし
たことにより、アークが細隙板59aの空間から前記
端子部5とは反対方向に飛び出した場合でも、その飛び
出しアークが、圧力反射体11における前記第3導体部
4dの外側に延びた部分に触れることによりガス発生
し、そのガスがアークを冷却し絞り込むことにより、
アーク電圧上昇して優れた限流性能が得られる。
た、可動接触子1の導体は圧力反射体11保護され
ことにより、可動接触子1の耐久性が向上する
【0071】実施例3. 図8はの発明の請求項3に対応した実施例による消
弧部を示すもので、図7D−D線矢視に対応した断面
図である。図において、59bは接点2,3を両側か
ら挟み込む位置に対向配置して対向面間の空間幅を上方
に向って徐々に広げた細隙板である。この実施例3によ
れば、細隙板59bの対向面間の空間幅を上方に向って
徐々に広げたことにより、可動接触子1の開極回動で接
点2,3の開離距離が広がると、可動接触子1の圧力反
射体11と細隙板59bとの間の距離が広がり、接点
2,3間に発生して細隙板59bに触れるアークの触れ
量が細隙板59b間の上方に行くほど少なくなる。この
ため、接点開離距離の増大に伴って伸長・増大したアー
クが細隙板59bに触れて発生するガスの発生量が制限
され、容器12内の圧力上昇が抑制されることにより、
容器12の割れが防止されると共に、可動接触子1の開
極完了後に、アークに晒されて絶縁性能が低下した細隙
板59bの表面を介して接点2,3間に起こる絶縁破壊
を防止でき、優れた限流性能遮断器が得られる。
【0072】実施例4. 図9はの発明の請求項4に対応した実施例による消
弧部を示すもので、図7のD−D線矢視に対応した断面
図である。図において、59cは接点2,3を両側か
ら挟み込む位置に対向配置して圧力反射体11に密着ま
たは接近させた細隙板である。この実施例4によれば、
上記実施例1と同様の作用効果に加え、細隙板59cを
圧力反射体11に密着または接近して配置したことによ
り、接点開離時のアークが細隙板59cに接近するの
で、細隙面からのガス発生量が増加してアーク電圧が上
昇する。また、細隙面から発生したガスの圧力を圧力反
射体11が受け止めやすくなり、圧力反射体11が受け
るガス圧力で可動接触子1の開極回動速度が早められ
る。したがって、り優れた限流性能の遮断器が得られ
る。
【0073】実施例5. 図10はの発明の請求項5に対応した実施例による
消弧部を示すもので、図7のD−D線矢視に対応した
面図である。図10において、59dは接点2,3を両
側から挟み込む位置に対向配置して圧力反射体11との
間に空間を持たせた細隙板である。この実施例5によれ
ば、上記実施例1と同様の作用効果に加え、細隙板59
dと圧力反射体11の間に空間を持たせたことによ
、可動接触子1の開極完了後にアークにされ
縁性能低下した細隙板59dの表面を介して接点2,
3間に生じる絶縁破壊を防止できると共に、アーク
生する溶融物上記空間から外部に飛び出すので、接点
2,3間に炭化物が残存するようなことがなく、また、
アークと細隙板59dとの間に距離が取れるため、アー
クによる細隙板の局部的消耗を防止できるなど、耐久性
および限流性能に優れた遮断器が得られる。
【0074】実施例6. 図11(a)はの発明の請求項6に対応した実施例
による消弧部を示す側面図図11(b)は図11
(a)G−G線矢視断面図である。図11において、
11aは対向する細隙板59間の空間から固定接触子4
の第3導体部4dの外側に延びる圧力反射体11の端部
に形成した鍔状の折曲部であり、この折曲部11aは細
隙板59と圧力反射体11との間隙を前記第3導体部4
dの外側で遮る方向に広がっている。すなわち、この実
施例6では、細隙板59間の空間から第3導体部4dの
外側に圧力反射体11の端部を延ばしてその端部に形成
した折曲部11aにより、細隙板59と圧力反射体11
との間隙を第3導体部4dの外側で遮るようにしたもの
である。この実施例6によれば、上記実施例1と同様の
作用効果に加え、可動接触子1の開極初期において、細
隙板59間の空間に生じるアークや溶融物が第3導体部
4dの外側に飛び出すのを前記折曲部11aで防止する
ことができる。このため、可動接触子1を回動させる機
構部に前記アークや溶融物が入り込むようなことがなく
なって前記機構部を保護できると共に、細隙板59や圧
力反射体11から発生するガスを所定のアーク駆動方向
(端子部5 の方向)に指向させることができ、アーク電
圧がさらに高くなる。また、圧力反射体11の折曲部1
1aと細隙板59の近接部は、アークの方向から直接
見渡せない位置にあるため、アークによる消耗が少なく
なる。したがって、耐久性および限流性能に優れた遮断
器が得られる。
【0075】実施例7. 図12(a)はの発明の請求項7に対応した実施例
による消弧部を示す側面図図12(b)は図12
(a)H−H線矢視断面図である。この実施例7によ
る細隙板59eは、第3導体部4d側の端部が圧力反射
体11と細隙板59eとの間隙を遮る方向に延びている
ものである。この実施例7によれば、細隙板59eの第
3導体部4d側の端部が圧力反射体11と細隙板59e
との間隙を遮る方向に延びているので、可動接触子1の
開極初期において、細隙板59e間の空間に生じるアー
クや溶融物が圧力反射体11と細隙板59eとの間隙か
ら第3導体部4dの外側に飛び出すのを防止することが
できる。このため、可動接触子1を回動させる機構部に
前記アークや溶融物が入り込むようなことがなくなって
前記機構部を保護できると共に、細隙板59eや圧力反
射体11から発生するガスを所定のアーク駆動方向(端
子部5の方向)に指向させることができ、アーク電圧が
さらに高くなって、限流性能に優れた遮断器が得られ
る。
【0076】実施例8. 図13(a)はの発明の請求項8に対応した実施例
による消弧部を示す側面図図13(b)は図13
(a)J−J線矢視断面図である。この実施例8によ
る細隙板59fは、接点2,3を両側から挟み込む対向
面間の空間において、可動接触子1の圧力反射体11が
開閉動作を領域の空間幅に比してその開閉動作領域以外
の空間幅を狭くしたものである。この実施例8によれ
ば、細隙板59f間の幅狭空間部に強力なアーク駆動磁
場が形成され、且つ、細隙板59fと圧力反射体11が
放出するガスの圧力が上昇することにより、アーク電圧
がさらに高くなって優れた限流性能が得られる。また、
細隙板59fの幅狭空間部は、その部分の細隙板59f
の肉厚を細隙板59fの対向面方向に厚くするだけで容
に形成でき、その厚肉部分にアークが触れて強力なガ
スが発生しても、そのガス圧に細隙板59fが耐え得
る。したがって、耐久性および限流性能に優れた遮断器
が得られる。
【0077】実施例9. 図14(a)はの発明の請求項9に対応した実施例
による消弧部を示す側面図図14(b)は図14
(a)K−K線矢視断面図である。この実施例9によ
る圧力反射体11bは、細隙板59g間の空間内の第3
導体部4d側で細隙板59gと圧力反射体11bとの間
隔を、可動接触子1の先端側の部位と細隙板59gとの
間隙よりも狭くする部位を有しているものである。この
実施例9によれば、細隙板59g間の空間内において、
圧力反射体11bが第3導体部4d側で細隙板59gと
の間隔を狭くしているので、可動接触子1の開極初期に
アークや溶融物が圧力反射体11bと細隙板59gとの
間隙から第3導体部4dの外方に飛び出すのを防止でき
る。このため、前記アークや溶融物が細隙板59gと圧
力反射体11bとの間隙から可動接触子1を回動させる
機構部に入り込むようなことがなくなって前記機構部を
保護できると共に、細隙板59gや圧力反射体11bか
ら発生するガスが所定のアーク駆動方向に指向されるこ
とにより、アーク電圧がさらに高くなって優れた限流性
能の遮断器が得られる。また、上述のように細隙板59
gとの間隔を狭める圧力反射体11bは、この圧力反射
体11bにおける前記第3導体部4d側の部位を細隙板
59gに接近させる方向へ凸状に形成するだけでよい。
【0078】実施例10.この実施例10は請求項10の発明に対応するもので、
上記実施例1〜9で述べた圧力反射体11,11bをフ
ァイバー板で構成したものである。ファイバー板はアー
クが触れるとガスを激しく発生させるので、ガス圧力が
上昇すると共に、ファイバー板から成る圧力反射体1
,11bは薄肉化でき、その圧力反射体11,11b
を両側から挟む細隙板59,59a〜59f間の空間幅
くなることにより、その細隙板にアークが触れやす
くなってガス圧力がさらに上昇し、 アーク電圧がさらに
高くなるため、小型で且つ限流性能に優れた遮断器が得
られる。
【0079】実施例11.この実施例11は 請求項11の発明に対応するもので、
上記実施例1〜9で述べた圧力反射体11,11bを、
表面絶縁膜で被覆された金属によって構成したもので
ある。このように、表面絶縁膜で被覆された金属から
成る圧力反射体11,11bは、アーク触れてもガス
をほとんど発生しないので、容器12内の圧力上昇を抑
制でき、ガスによる容器12の消耗を減少できて容器1
2の耐久性が向上すると共に、可動接触子1の開閉動作
による衝撃で圧力反射体11,11bが損傷するような
こともなく、また、金属製の圧力反射体11,11bは
可動接触子1への取り付けも容易化できる。
【0080】実施例12. 図15はの発明の請求項12に対応した実施例12
よる消弧部を示す側面図であり、図において、1aは可
動接触子1の可動接点2が固着されている面に設けられ
た凹み部であり、この凹み部1aは可動接点2の近傍か
ら可動接触子1の回動支点14の方向に延びている。す
なわち、この実施例12では、上記実施例1〜9におけ
る可動接触子1の圧力反射体11,11bを不要化し、
それに代えて可動接触子1に前記凹み部1aを設けたも
のである。この実施例12によれば、接点開離時のアー
クが可動接点2から可動接触子1の回動支点14の方向
に広がった際に、その広がりアークで可動接触子1の導
体が溶融するのを前記凹み部1aによって防止すること
ができる。また、可動接触子1の開動初期において、固
定接触子4の第2導体部4eにおける第3導体部4dの
端部と可動接触子1の導体との絶縁距離が前記凹み部1
aによって十分に得られる。さらに、前記凹み部1aが
設けられた可動接触子1の両側には、上記実施例1〜9
で述べた圧力反射体のような付加部品を設ける必要がな
いので、可動接触子1と細隙板59との間隔を狭くでき
る。したがって、小型で限流性能に優れた遮断器が得ら
れる。
【0081】実施例13. 図16(a)はの発明の請求項14および請求項15
に対応した実施例13による回路遮断器の閉成状態を示
す側面図図16(b)は図16(a)L−L線矢視
断面図である。図において、13は容器12に設けられ
た排気流路であり、この排気流路13は固定接触子4の
第1導体部4a下側で且つ固定接点3より端子部5側
に設けられている。13aは容器12内における前記排
気流路13への流入口である。55は可動接触子1の開
閉動作面を挟み込むように配置されたコアであり、この
コア55は、接点2,3の開離時に発生するアークを端
子部5の方向に引き延ばす磁場を発生させるための磁性
体からなっている。50はコア55で引き延ばされたア
ークを転移接触させて冷却するためのアーク制御部であ
り、このアーク制御部50はアークランナまたは電極か
ら成っている。図17は図16(a)の回路遮断器の接
点最大開離状態を示す側面図、図18(a)は図16
(a)および図17中の固定接触子を示す斜視図、図1
8(b)は図16(a)および図17の回路遮断器の要
部を示す斜視図であここで、図18(a)を参照し
ながら図18(b)に基づいて前記コア55の詳細構成
を説明する。コア55は、可動接触子1の開閉動作面を
挟み込む二つの第1磁路部55bと、この第1磁路部5
5bの一端を橋絡する第2磁路部55aとから成ってい
る。かかるコア55は、固定接触子4の第1導体部4a
と第2導体部4eとの間で且つ第3導体部4dと端子部
5との間に配置され、第2磁路部55aが端子部5側に
位置して可動接触子1が第1磁路部55b間で開閉動作
し、その開閉動作が第2磁路部55aで干渉されないよ
うになっている。なお、この実施例13による回路遮断
器のその他の構成は上記実施例1と同一のため、その同
一部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0082】次に動作について説明する。図19(a)
図16(a)の回路遮断器の接点開離直後の状態を示
す側面図であり、可動接点2の接触面がだ固定接触子
の第1導体部4a下方にある状態を示している。こ
こで矢印は電流を示し、図1(a)中の消弧板6は省
略した。端子部5から固定接触子4の第1導体部4aま
でで構成される電流経路 てアークAの上方にあるこ
とにより、その電流経路が発生するアークに作用する
電磁力はアークを端子部5側に引き延ばす力となり、
固定接触子4の第3導体部4dを流れる電流はアークA
の電流と逆方向になるので、第3導体部4dを流れる電
流による電磁力もアークを端子部5側に引き延ばす力と
り、このことは上記実施例1の場合と同様である。ま
た、アークが細隙板59に触れることで容器12内の
細隙板59間には高圧のガスが発生し、このガスが排気
流路13の流入口13aに向って流れることにより、そ
のガスの流力もアークAを端子部5側に引き延ばす力と
なる。さらに、アークAの電流で生じる磁場にはコア5
5によって端子部5の方向に偏りが生じ、その様子を図
19(b)に示す。図19(b)は図19(a)のM−
M線矢視図である。図19(b)において、FAはアー
クAの電流が作る磁場であり、この磁場FAの多くはコ
ア55内x方向に偏り、そのx方向にアークAが引き
込まれる。このようにして、アークAが端子部5の方向
に強力に引き延ばされることにより、接点開離直後にア
ーク電圧を急激に立ち上げることができる。また、接点
開離直後のアークAは素早くアーク制御部50に転移
冷却されるので、アークによる固定接点3の消耗
を減少できる
【0083】また、上述のように端子部5側へ強力に引
き延ばされるアークAは、接点の両側に狭い間隔で配置
された細隙板59に触れ冷却されることによっても
ーク電圧上昇し、且つ、可動接点2を取囲む圧力反
射体11にアークが触れることにより発生するガス
で、可動接点2から出るアークAが絞り込まれることに
よってもアーク電圧上昇する。さらには、細隙板59
と圧力反射体11が放出するガスの圧力上昇によって
動接触子1の開極回動速度が早まり、アークの駆動が促
される
【0084】可動接触子1の開極動作により、図20の
ように可動接点が第1導体部4aの上方まで回動して
も、第1導体部4aの溝(図3に示すスリット40)
部分において、アークAはその溝の奥部を覆う絶縁物1
5aに押しつけられ冷却されることにより、上述のよ
うに接点開離直後に急激に高くなったアーク電圧がさら
高くなって維持される。また、可動接点が第1導体
部4aの上方に回動しても、細隙板59と圧力反射体1
1がアークされているため、上述のガス圧によっ
て可動接触子1の回動速度が鈍るようなことがなくな
、優れた限流性能および遮断性能を有する遮断器が得
られる。
【0085】この実施例13において、排気流路13の
流入口13aは図37に示す従来例の排気孔13に比
べ、接点2,3間に発生するアークに近く、高圧のホ
ットガスを速やかに排気流路13へ導くことにより、
器12内部の圧力上昇が抑制されて容器12の割れが防
止されその耐久性が向上する。なお、この実施例13で
は遮断器の場合について説明したが、他の開閉器であっ
てもよく、同様の効果を奏する。
【0086】実施例14. 図21(a)はの発明の請求項13に対応した実施例
14による回路遮断器の閉成状態を示す側面図図21
(b)は図21(a)N−N線矢視断面図である。図
において、55は可動接触子1の開閉動作面を挟み込む
ように配置されたコアであり、このコア55は、接点
2,3の開離時に発生するアークを端子部5の方向に引
き延ばす磁場を発生させるための磁性体からなってい
る。さらに詳述すると、前記コア55は、可動接触子1
の開閉動作面を挟み込む二つの第1磁路部55bと、こ
の第1磁路部55bの一端を橋絡する第2磁路部55a
とから成っている。かかるコア55は、固定接触子4の
第1導体部4aと第2導体部4eとの間で且つ第3導体
部4dと端子部5との間に配置され、第2磁路部55a
が端子部5側に位置して可動接触子1が第1磁路部55
b間で開閉動作し、その開閉動作が第2磁路部55aで
干渉されないようになっている。 すなわち、この実施例
14では、上記実施例13による遮断器の排気流路13
とアーク制御部50および細隙板59を不要化したもの
である。図22は図21(a)の可動接触子の開極時状
態を示す側面図、図23(a)は図21(a)の固定接
子の斜視図図23(b)は図23(a)の固定接触
子と絶縁物とコアとの関連構成を示す斜視図である。な
お、この実施例14によ る回路遮断器のその他の構成
上記実施例1と同一のため、その同一部分に同一符号を
付して説明を省略する。
【0087】次に動作について説明する。図24(a)
図21(a)の回路遮断器の接点開離直後の状態を示
す側面図であり、可動接点2の接触面がだ固定接触子
の第1導体部4a下方にある状態を示している。こ
こで矢印は電流を示す。端子部5から固定接触子4の
第1導体部4aまでで構成される電流経路は全てアーク
Aの上方にあることにより、その電流経路が発生するア
ークに作用する電磁力はアークを端子部5側に引き
延ばす力となり、固定接触子4の第3導体部4dを流れ
る電流はアークの電流と逆方向になるので、第3導体
部4dを流れる電流による電磁力もアークを端子部5側
に引き延ばす力となり、このことは上記実施例1の場合
と同様である。また、アークAが細隙板59に触れるこ
とで容器12内の細隙板59間には高圧のガスが発生
し、このガスが排気流路13の流入口13aに向って流
れることにより、そのガスの流力もアークAを端子部5
側に引き延ばす力となる。さらに、アークAの電流で生
じる磁場にはコア55によって端子部5の方向に偏りが
生じ、その様子を図24(b)に示す。図24(b)は
図24(a)のO−O線矢視断面図である。図24
(b)において、FAはアークAの電流が作る磁場であ
り、この磁場FAの多くはコア55内でx方向に偏り
そのx方向にアークAが引き込まれる。このようにし
て、アークAが端子部5の方向に強力に引き延ばされる
ことにより、接点開離直後にアーク電圧を急激に立ち上
げることができる。
【0088】また、可動接触子1の開極動作により、
25のように可動接点が第1導体部4aまで回
動しても、第1導体部4aの溝(図3に示すスリット4
0)の部分において、アークAはその溝の奥部を覆う絶
縁物15aに押しつけられ冷却されることにより、上
述のように接点開離直後に急激に高くなったアーク電圧
がさらに高くなって維持されるので、優れた限流性能
よび遮断性能を有する遮断器が得られる。
【0089】実施例15. 図26(a)はの発明の請求項16に対応した実施例
15による回路遮断器の要部を示す側面図、図26
(b)は図26(a)P−P線矢視断面図である。図
において、55は可動接触子1の開閉動作面を挟み込む
ように配置された磁性体からなるコアであり、このコア
55は、可動接触子1の開閉動作面を挟み込む二つの第
1磁路部55bと、この第1磁路部55bの一端を橋絡
する第2磁路部55aとから成るもので、第2磁路部5
5aが固定接触子4の第2導体部4eの下方に位置し、
且つ、第1磁路部55bが前記第2導体部4eを挟み込
んで第1導体部4aの下部近傍まで立ち上がって第3導
体部4dと端子部5との間に位置しているものである。
この実施例15によれば、短絡電流などの大電流が流れ
接点2,3が開離してアークが発生した際に、第2導体
部4eを流れる電流によってコア55の内部には、図2
6(b)に示す磁場F4eが生じる。この磁場F4eは
コア55の存在により第2導体部4eの磁場周回路の磁
気抵抗が減少し電磁力が強くなるため、固定接触子4
によるアーク駆動磁場が強化され、アーク抵抗がさらに
増大し高いアーク電圧維持できることにより、優れ
た限流性能遮断器が得られる。
【0090】実施例16. 図27(a)はの発明の請求項17に対応した実施例
16による回路遮断器の要部を示す側面図、図27
(b)は図27(a)Q−Q線矢視断面図である。
の実施例16によるコア55は、可動接触子1の開閉動
作面を挟み込む二つの第1磁路部55bと、この第1磁
路部55bの一端を橋絡する第2磁路部55aとから成
り、第2磁路部55aが固定接触子4の第1導体部4a
の上方に位置して可動接触子1の開閉動作を干渉しない
ように配置され、且つ、第1磁路部55bが前記第1導
体部4aを両側から挟み込んで第2導体部4eの上部近
傍まで垂下し第3導体部4dと端子部5との間に位置し
ているものである。 この実施例16によれば、短絡電流
などの大電流が流れ接点2,3が開離してアークが発生
した際に、第2導体部4eを流れる電流によってコア5
5の内部には、図27(b)に示す磁場F4aが生じ
る。この磁場F4aはコア55の存在 により第2導体部
4eの磁場周回路の磁気抵抗が減少し電磁力が強くな
る。また、前記磁場F4aのうち第1導体部4a
(コア55の第2磁路部55a)を通る部分はアーク
を端子部5とは逆方向駆動する成分となる、この逆
駆動磁場成分の多くはコア55吸収されることによ
り、アークへの影響減少る。したがって、固定接触
子4によるアーク駆動磁場が強化され、アーク抵抗が
らに増大し高いアーク電圧維持できることにより、
優れた限流性能遮断器が得られる。
【0091】実施例17. 図28(a)はの発明の請求項18に対応した実施例
17による回路遮断器の要部を示す側面図、図28
(b)は図28(a)R−R線矢視断面図である。
の実施例17によるコア55は、固定接触子4の第3導
体部4dの外側面を覆う絶縁物15に密着または接近さ
せて可動接触子1の開閉動作を挟み込むように配置され
た二つの第1磁路部55bと、固定接触子4の第1導体
部55aの上面を覆う絶縁物15に密着または接近させ
て可動接触子1の開閉動作面を挟み込み、且つ、可動接
触子1の開閉動作を干渉しないように、前記第1磁路部
55bの一端(端子部5側の端部)を橋絡する第2磁路
部55aとから成るものである。この実施例17によれ
ば、短絡電流などの大電流が流れ接点2,3が開離して
アークが発生した際に、第2導体部4eを流れる電流に
よって、図27(b)に示す磁場F4aが生じる。この
磁場F4aのうち第1導体部4a上方(コア55の
第2磁路部55a)を通る部分はアークを端子部5とは
逆方駆動する成分となるが、この逆駆動磁場成分の
多くはコア55吸収されることにより、アークへの影
減少る。したがって、固定接触子4によるアーク
駆動磁場が強化され、アーク抵抗がさらに増大して高い
アーク電圧を維持できることにより、優れた限流性能の
遮断器が得られる。また、コア55は絶縁物15を覆っ
ているので、絶縁物15の早期損耗を防止できると共
に、遮断器容器内の圧力上昇を緩和できて、耐久性が向
上する。
【0092】実施例18. 図29(a)はの発明の請求項19に対応した実施例
18による回路遮断器の要部を示す側面図、図29
(b)は図29(a)S−S線矢視断面図である。
の実施例18によるコア55は、固定接触子4の第1導
体部4aの上方に配置されて可動接触子1の開閉動作面
を挟み込む二つの第1磁路部55bと、この第1磁路部
55bの上端を橋絡して可動接触子1が開閉動作時に干
渉しないようにした第2磁路部55aとから成るもので
ある。なお、図29(b)において、F4aは第1導体
部4aを流れる電流で生じる磁場、F1は可動接触子1
流れる電流で生じる磁場である。 この実施例18によ
れば、短絡電流などの大電流が流れ可動接触子1が開極
動作を開始して接点2,3にアークが発生した際に、第
1導体部4aの周辺に生じる磁場F4aのうち第1導
体部4a上方を通る部分はアークを端子部5とは逆方
向に駆動する成分となるが、この逆駆動磁場成分の多く
はコア55吸収されることにより、アークへの影響
減少し、固定接触子4によるアーク駆動磁場が強化さ
れ、アーク抵抗がさらに増大して高いアーク電圧を維持
できる。これに加え、第1導体部4e上部のコア55内
には、可動接触子1を引き上げる方向(y方向)の磁場
F1が生じることにより、その磁力によって可動接触子
1の開極動作速度が早められる。したがって、優れた限
流性能の遮断器が得られる。
【0093】実施例19. 図30(a)はの発明の請求項20に対応した実施例
19による回路遮断器の要部を示す側面図、図30
(b)は図30(a)T−T線矢視断面図である。
の実施例19では、固定接触子4の第1導体部4aと第
2導体部4eとを端子部5の反対側で上下方向に接続す
る第3導体部4dを可撓性導体で構成すると共に、第1
導体部4aの下方にコア55を配置し、このコア55
は、第2導体部4eを両側から挟み込む二つの第1磁路
部55bと、この第1磁路部55bを第2導体部4eの
下方で橋絡する第2磁路部55aとからなる構成とし、
第1磁路部55bに軸45を介して前記第2導体部4e
を接点開閉方向に回動可能に軸支したものである。な
お、図30(b)において、F4eは固定接触子4の第
2導体部4eを流れる電流でその周辺に生じる磁場を示
す。 この実施例19によれば、固定接触子4の第1導体
部4aと第2導体部4eとの接続導体である第3導体部
4dを可撓性導体とし、第2導体部4eをコア55の第
1磁路部55bに対して接点開閉方向へ回動可能に軸支
し、第2磁路部55aを第2導体部4eの下方に位置さ
せたことにより、短絡電流などの大電流が流れ始め
と、固定接触子4の第2導体部4eと可動接触子1との
間に反発力が生じ、その反発力で前記第2導体部4eと
可動接触子1とが機構部の動作を待たずに接点回路方向
反発回動するこの場合、第2導体部4e周辺の磁場
F4eには、コア55によって−y方向偏り生じ、
その−y方向の力を第2導体部4eが受けることによ
り、第2導体部4eの接点開離方向への回動速度が早め
られる。そして、第2導体部4eが接点開離方向への回
動を続けると、この第2導体部4eの固定接点3側の端
部がコア55の第2磁路部55aに衝突し、コア55が
第2導体部4eの回動受けとして機能するので、遮断器
の容器には何ら衝撃対策を施す必要がない。また、コア
55が第2導体部4eの支持を兼ねているので、部品点
数の減少が図れる。したがって、大電流発生時に接点
2,3を素早く開離させることができて、その接点開離
直後にアーク電圧を急激に立ち上げることができ、優れ
た限流性能を有して構造を簡素な遮断器が得られる。
【0094】実施例20. 図31(a)はの発明の請求項21に対応した実施例
20による回路遮断器の要部を示す側面図、図31
(b)は図31(a)U−U線矢視断面図である。
の実施例20によるコア55は、固定接触子4の第1導
体部4aの上部に配置され可動接触子1の開閉動作面を
挟み込んで第3導体部4dの外側面に至る二つの第1磁
路部55bと、この第1磁路部55bの上端を橋絡して
可動接触子1の開閉動作を干渉しない第2磁路部55a
とから成るものである。かかるコア55は絶縁物15に
密着または接近して配置される。 この実施例20によれ
ば、短絡電流などの大電流が流れ可動接触子1が開極動
作を開始して接点2,3にアークが発生した際に、第1
導体部4aの周辺に生じる磁場F4aのうち第1導体
部4a上方を通る部分はアークを端子部5とは逆方
駆動する成分となるが、この逆駆動磁場成分の多くは
コア55吸収されることにより、アークへの影響
し、固定接触子4によるアーク駆動磁場が強化され、
アーク抵抗がさらに増大して高いアーク電圧を維持でき
る。これに加え、第1導体部4e上部のコア55内に
は、可動接触子1を引き上げる方向(y方向)の磁場F
1が生じることにより、その磁力によって可動接触子1
の開極動作速度が早められる。したがって、優れた限流
性能の遮断器が得られる。また、コア55絶縁物15
密着または接近し配置されているので、絶縁物15
の消耗を軽減でき、その絶縁物1で遮断器の容器内
力上昇を緩和でき、耐久性が向上する。
【0095】なお、上記実施例14から上記実施例20
では遮断器について説明したが、他の開閉器であっても
よく、この場合も同様の効果が得られる
【0096】実施例21. 図32(a)はの発明の請求項22に対応した実施例
21による回路遮断器の閉成状態を示す側面図、図32
(b)は図32(a)の要部正面図、図32(c)は図
32(a)の要部平面図、図33は図32(a)の可動
接触子の開極時状態を示す側面図である。図において、
1a,1bは可動接触子1の自由端側に形成された二股
状の分岐導体部、2a,2bはその分岐導体部1a,1
bの先端側下面にそれぞれ固着された可動接点、3a,
3bは固定接触子4の第2導体部4eに設けられて前記
可動接点2a,2bを接離させる固定接点である。図3
4(a)は図32中の固定接触子の斜視図、図34
(b)は図34(a)中の可動接触子と固定接触子の開
離状態を示す斜視図である。この実施例21において、
固定接触子4の第1導体部4aと第3導体部4dは、図
34(a),(b)に示すように、可動接触子1の分岐
導体部1a,1b間の幅よりも狭く形成され、可動接触
子1の開閉動作が固定接触子4(第1導体部4aと第3
導体部4d)で妨げられないようにしてある。また、固
定接触子の第2導体部4dは、可動接触子1の分岐導体
部1a,1bの間隔に対応して幅広く形成されている。
なお、この実施例21による回路遮断器のその他の構成
は上記実施例1と同一のため、その同一部分に同一符号
を付して説明を省略する。
【0097】次に動作について説明する。図35(a)
図32(a)の回路遮断器の接点開離直後の状態を示
す側面図、図35(b)は図35(a)のV−V線に沿
った概略的な矢視図である。図35(a)において、矢
印は電流を示し、接点開離時には、可動接触子1の二つ
の可動接点2a,2bと固定接触子4の二つの固定接点
3a,3bとの間にそれぞれアークAa,Abが発生
し、接点開離直後において、端子部5から固定接触子4
の第1導体部4aまでで構成される電流経路は、全てア
ークAa,Abより上方にある。この結果、の電流経
路が発生するアークAa,Abに作用する電磁力は、ア
ークAa,Abを端子部5側に引き延ばす力となる。
こで、固定接触子4の第3導体部4dに流れる電流はア
ークAa,Abの電流と逆方向になるので、第3導体部
4dを流れる電流による電磁力もアークAa,Abを端
子部5側に引き延ばす力となる。したがって、この固定
接触子4に流れる電流が発生する電磁力は、全てアーク
Aa,Abを端子部5側に引き延ばす力となる。この結
果、接点開離直後のアークAa,Abは、強力に引き延
ばされてアーク抵抗が急激に高くなる。
【0098】図35(b)において、B4dは固定接触
子4の第3導体部4dを流れる電流で生じる磁場、F
a,FbはアークAa,Abのそれぞれに働く前記磁場
B4dによる磁気駆動力、Fa1,Fb1はアークA
a,Abのそれぞれを端子部5の方向に引き延ばす分
力、Fa2,Fb2はアークAa,Abのそれぞれを互
いに離す方向に作用する分力である。ここで、前記2本
のアークAa,Abは、端子部の方向に引き延ばす
力Fa1,Fb1を受けながら、さらに、引き離し方向
の分力Fa2,Fb2を受けることにより、端子部5の
方向へ強力に引き延ばされながら拡散される。このよう
、2本のアークAa,Abを並列状に発生させ、この
ときのアークの電流密度を一定として1本の太いアーク
と比較すると、断面積が半分の2本のアークは、1本の
太いアークに比して表面積が約1.4倍になる。このた
め、アーク冷却効果が高くなってアーク抵抗さらに上
する
【0099】また、図5(c)示したように、固定接
触子4の第2導体部4eおよび第3導体部4dを流れる
電流の影響のため、第1導体部4aより上部の空間Z0
までアーク駆動磁場が存在することにより、可動接触子
1の可動接点2a,2bが図36のように第1導体部4
上方まで回動しても、幅狭の第1導体部4aではア
ークAa,Abが端子部5方向の力を受けて前記第1導
体部4aの奥部(端子部5側の端部)を覆う絶縁物15
aに押しつけられ冷却される。この結果、接点開離直
後に急激に高くなったアーク抵抗がさらに増大し、かつ
高いアーク電圧が維持されることにより、優れた限流性
能の遮断器が得られる。
【0100】以上は、短絡電流などの事故電流が発生し
開極動作した場合について説明したが、健全な回路で
通常の電流を閉路状態で流す場合でも、可動接点2a,
2bと固定接点3a,3bとの2箇所の接触部を有する
ので、それらの接触部から発生する熱拡散できて温度
上昇を抑制できる。また上記実施例21では遮断器の
場合について説明したが、他の開閉器であってもよく、
この場合も同様の効果が得られる
【0101】
【発明の効果】以上のように、の発明によれば、電源
側の端子部に接続する第1導体部と、固定接点を有して
第1導体部の下方に離間位置する第2導体部と、第1導
体部と第2導体部を前記端子部の反対側で上下方向に接
続する第3導体部とから成り、第1導体部が、接点閉成
時には該接点接触面の位置より上方に位置し、且つ、接
点開成時には可動接触子の可動接点よりも下方に位置す
るように構成した固定接触子と、接点開成時に可動接点
の表面から見渡せる第1導体部の部位を被覆する絶縁物
と、固定接点と可動接点を両側から挟み込む位置に対向
配置され、可動接触子の開閉動作を許容して接点開離時
に発生するアークに晒される絶縁物よりなる細隙板と、
可動接触子に設けられて可動接点の近傍を取り囲む圧力
反射体とを備えてなる構成としたので、固定接触子の第
1導体部と第2導体部とでは電流の流れが逆方向となっ
て接点開離直後のアークが電源側の端子部方向に引き延
ばされ、アーク抵抗が急激に高くなることに加え、引き
延ばされたアークが第1導体 部を覆う絶縁物に触れて冷
却されることにより、上述のように急激に高くなったア
ーク抵抗がさらに増大するという効果がある。また、前
記圧力反射体と前記細隙板のそれぞれにアークが接触し
て発生するガスでアークが絞り込まれることにより、ア
ーク電圧がさらに一層上昇し、かつ、上述のように圧力
反射体と細隙板が放出するガスの圧力上昇により、可動
接触子の開極速度が早められてアークの駆動が促進さ
れ、このため、接点開離直後にアーク電圧を急激に立ち
上げることができて、優れた限流性能が得られるという
効果がある。
【0102】の発明によれば、対向する細隙板間の空
間から第3導体部の外側に圧力反射体が延びている構成
としたので、電源側の端子部方向とは逆方向にアークが
飛び出した場合でも、その飛び出しアークが前記圧力反
射体に触れることによりガスが発生し、そのガスでアー
クが冷却されて絞り込まれることにより、アーク電圧が
上昇して限流性能が向上するという効果がある。また、
可動接触子は圧力反射体でアークから保護されるので、
可動接触子の耐久性が向上するという効果がある。
【0103】の発明によれば、接点を両側から挟み込
む位置に対向配置された細隙板間の空間幅が上方向に向
って徐々に広がるように構成したので、接点開離距離の
増大に伴って、絶縁物から成る細隙板と、この細隙板間
の圧力反射体との距離が広がり、接点間に発生し接点開
離距離の増大に伴って伸長・増大したアークが細隙板に
触れることにより発生するガスの発生が制限され、開閉
器内部の圧力上昇が抑制されて開閉器本体(容器)の割
れを防止できると共に、接点間の絶縁破壊を防止できて
優れた限流性能を維持できるという効果がある。
【0104】の発明によれば、細隙板圧力反射体に
密着または接近した配置となるように構成したので、
ークが細隙板に触れ易くなり、その触れによって発生す
るガス量が増加することにより、アーク電圧が上昇する
と共に、前記ガスの圧力が可動接触子の圧力反射体に作
用することにより、可動接触子の回動速度が早くなっ
て、さらに優れた限流性能が得られるという効果があ
る。
【0105】の発明によれば、細隙板圧力反射体
の間に空間を有する構成したので、可動接触子の開極
完了後にアークに晒されて絶縁性能が低下した細隙板の
表面を介して接点間に生じる絶縁破壊を防止できると共
に、アークによって発生する溶融物が前記空間から外部
に飛び出すことにより、接点間に溶融物が残るようなこ
とがなくなり、また、アークによる細隙板の局部的消耗
を前記空間によって軽減できるなど、耐久性および限流
性能がさらに高くなるという効果がある。
【0106】の発明によれば、対向する細隙板間の空
間から固定接触子の第3導体部の外側に延びている圧力
反射体の端部が、細隙板と圧力反射体との間隙を遮る方
向に広がるように構成したので、可動接触子の開極初期
にアークや溶融物が前記第3導体部の外方に飛び出すの
を防止でき、このため、前記アークや溶融物が細隙板と
圧力反射体との間隙から可動接触子を回動させる機構部
に入り込むようなことがなくなって前記機構部を保護で
きると共に、細隙板や圧力反射体から発生するガスが所
定のアーク駆動方向に指向されることにより、アーク電
圧がさらに高くなって優れた限流性能が得られるという
効果がある。
【0107】の発明によれば、細隙板の第3導体部側
の端部が、細隙板と圧力反射体との間隙を遮る方向に延
びるように構成したので、可動接触子の開極初期にアー
クや溶融物が細隙板と圧力反射体との間隙から前記第3
導体部の外方に飛び出すのを防止でき、このため、前記
アークや溶融物が細隙板と圧力反射体との間隙から可動
接触子を回動させる機構部に入り込むようなことがなく
なって前記機構部を保護できると共に、細隙板や圧力反
射体から発生するガスが所定のアーク駆動方向に指向さ
れることにより、アーク電圧がさらに高くなって優れた
限流性能が得られるという効果がある。
【0108】の発明によれば、接点を両側から挟み込
む細隙板の対向面間の空間において、圧力反射体の開閉
動作領域の空間幅に比してその開閉動作領域以外の空間
幅が狭くなるように構成したので、細隙板間の狭い空間
には強力なアーク駆動磁場が 形成されてアーク電圧が高
くなり、さらに限流性能が高くなるという効果がある。
また、細隙板間の狭い空間は、その部分の細隙板の肉厚
を細隙板の対向面方向に厚くするだけで形成でき、その
肉厚部分にアークが触れるので、アークによって強力な
ガスが発生しても、そのガス圧に細隙板が耐え得るとい
効果がある。
【0109】の発明によれば、細隙板の空間内の
3導体部側で圧力反射体と細隙板との間隔が、可動接触
子の先端側部位と細隙板との間隙よりも狭くなるように
構成したので、可動接触子の開極初期にアークや溶融物
が圧力反射体と細隙板との間隙から第3導体部の外方に
飛び出すのを防止でき、このため、前記アークや溶融物
が細隙板と圧力反射体との間隙から可動接触子を回動さ
せる機構部に入り込むようなことがなくなって前記機構
部を保護できると共に、細隙板や圧力反射体から発生す
るガスが所定のアーク駆動方向に指向されることによ
り、アーク電圧がさらに高くなって優れた限流性能が得
られるという効果がある。
【0110】の発明によれば、圧力反射体がファイバ
ー板からなる構成したので、アークがファイバー板に
触れることによりガスが激しく発生し、そのガス圧力が
上昇してアーク電圧が高くなることにより、優れた限流
性能が得られ、かつ圧力反射体の耐久性が向上するとい
効果がある。
【0111】の発明によれば、圧力反射体を表面
縁膜で被覆された金属で構成したので、アークが圧力反
射体に触れてもガスの発生がほとんどなく、このため、
開閉器内部の圧力上昇を抑制できて開閉器本体の耐久性
が向上すると共に、可動接触子の開閉動作による衝撃で
圧力反射体が破損するようなこともなく、また、金属性
の圧力反射体は可動接触子への取り付けも容易になると
いう効果がある。
【0112】の発明によれば、可動接触子の可動接点
が固着されている側の面には、可動接点近傍から可動接
触子の回動支点の方向に延びる凹み部が設けられている
構成としたので、アークが可動接点から可動接触子の回
動支点の方向に広がった際に、その広がりアークによっ
て可動接触子の導体が溶融するのを前記凹み部で防止
ることができると共に、可動接触子の開動初期におい
て、第2導体部における第3導体部側の端部と可動接触
子の導体との絶縁距離が前記凹み部によって十分に得ら
れ、限流性能が高くなるという効果がある。さらに、前
記凹み部が設けられた可動接触子の両側には、圧力反射
体のような付加部品を設ける必要がないので、可動接触
子と細隙板との間隔を狭くできて開閉器の小型化が図れ
るという効果がある。
【0113】の発明によれば、可動接触子の開閉動作
面を挟み込むようにコアを配置し、このコアによって、
接点開離時のアークを電源側の端子部方向に引き延ばす
磁場を発生させるように構成したので、固定接触子を流
れる電流で生じる磁場が前記コアによって電源側の端子
部方向に偏り、その磁力によってアークが前記端子部方
向に強力に引き延ばされることにより、接点開離直後に
急激に立ち上がったアーク電圧がさらに高くなり、この
ため、さらに優れた限流性能が得られるという効果があ
る。
【0114】の発明によれば、電源側の端子部に接続
する第1導体部と、固定接点を有して第1導体部の下方
に離間位置する第2導体部と、第1導体部と第2導体部
を前記端子部の反対側で上下方向に接続する第3導体部
とから成り、第1導体部が、接点閉成時には該接点接触
面の位置より上方に位置し、且つ、接点開成時には可動
接触子の可動接点よりも下方に位置するように構成した
固定接触子と、接点開成時に可動接点の表面から見渡せ
る第1導体部の部位を被覆する絶縁物と、固定接点と可
動接点を両側から挟み込む位置に対向配置され、可動接
触子の開閉動作を許容して接点開離時に発生するアーク
に晒される絶縁物よりなる細隙板と、可動接触子に設け
られて可動接点の近傍を取り囲む圧力反射体と、前記可
動接触子および前記固定接触子ならびに前記細隙板など
を収納する容器に設けられて固定接点と端子部との間で
排気する排気流路と、可動接触子の開閉動作面を挟み込
むように配置され、接点開離時のアークを電源側の端子
部方向に引き延ばす地場を発生させるコアと、このコア
の磁場で引き延ばされたアークを転移させて冷却するア
ーク制御部とを備えてなる構成としたので、固定接触子
の第1導体部と第2 導体部とでは電流の流れが逆方向と
なって接点開離直後のアークが電源側の端子部方向に引
き延ばされ、アーク抵抗が急激に高くなることに加え、
引き延ばされたアークが第1導体部を覆う絶縁物に触れ
て冷却されることにより、上述のように急激に高くなっ
たアーク抵抗がさらに増大するという効果がある。ま
た、前記圧力反射体と前記細隙板のそれぞれにアークが
接触して発生するガスでアークが絞り込まれることによ
り、アーク電圧がさらに一層上昇し、かつ、前記ガスの
圧力で可動接触子の開極速度が早められてアークの駆動
が促進されるという効果に加え、アークが細隙板に触れ
ることで容器内に生じる高圧のガスが、固定接点と電源
側の端子部との間で容器の排気流路から外部に流れるこ
とにより、そのガスの流力もアークを前記端子部の方向
に引き延ばす力となり、さらには、固定接触子を流れる
電流で生じる磁場がコアで前記端子部の方向に偏ること
により、その端子部の方向にアークが強力に引き延ばさ
れてアーク電圧がさらに一層高くなり、可動接触子の開
動速度が早くなるため、接点開離直後にアーク電圧を急
激に立ち上げることができ、さらに優れた限流性能が得
られるという効果がある。また、上述のように強力に引
き延ばされたアークがアーク制御部に素早く転移し、そ
のアーク制御部でアークが効率的に冷却されることによ
り、アークによる接点の損傷を防止できるという効果が
ある。また、上述のように、容器の排気流路からガスが
流出することにより、容器内部のガス圧力の上昇を抑制
できて容器の割れを防止でき、耐久性が向上するという
効果がある。
【0115】の発明によれば、可動接触子の開閉動作
面を挟み込む二つの第1磁路部と、この第1磁路部の一
端を橋絡する第2磁路部とからなるコアを、固定接触子
の第1導体部と第2導体部との間で且つ第3導体部と端
子部との間に配置し、コアの第2磁路部が可動接点と端
子部との間に位置して可動接触子の開閉動作を干渉しな
いように構成したので、前記コアによって、固定接触子
を流れる電流で生じる磁場を電源側の端子部方向に偏ら
せることができ、その磁場の偏りによって前記端子部方
向にアークを引き延ばす電磁力が強力となるため、接点
開離直後にアーク電圧を急激に立ち上げることができ、
さらに優れた限流性能が得られるという効果がある。
【0116】の発明によれば、コアの二つの第1磁路
部の一端を橋絡する第2磁路部が固定接触子の第2導体
部の下方に位置し、且つ、前記第1磁路部が固定接触子
の第1導体部の下部近傍まで立ち上がるように構成した
ので、第2導体部の磁場周回路の磁気抵抗が減少し、ア
ークを電源側端子部の方向に引き延ばす電磁力が強化さ
れ、接点開離直後にアーク電圧が急激に立ち上がってア
ーク冷却効率が高くなり、優れた限流性能得られる
いう効果がある。
【0117】の発明によれば、コアの二つの第1磁路
部の一端を橋絡する第2磁路部が固定接触子の第1導体
部の上方に位置し、且つ、前記第1磁路部が固定接触子
の第2導体部の下部近傍まで垂下するように構成したの
で、第1導体部の磁場周回路の磁気抵抗が減少し、アー
クを電源側端子部の方向に引き延ばす電磁力強化され
ると共に、アークを前記端子部とは逆方向に駆動する磁
場成分をコアで吸収でき、接点開離直後にアーク電圧を
急激に立ち上げることができ、アーク冷却効率が高くな
って、優れた限流性能が得られるという効果がある。
【0118】の発明によれば、接点開離時に可動接点
の表面から見渡せる第1導体部の部位を被覆する絶縁物
にコアを密着または接近させ、そのコアが前記絶縁物を
介して第1導体部の上面および第3導体部の外側面を覆
って可動接触子の開閉動作を干渉しないように構成した
ので、第1導体部を流れる電流によって、その第1導体
部の周辺の磁場にはアークを電源側端子部の方向とは逆
方向に駆動する逆駆動磁場成分が生じるが、その逆駆動
磁場成分のほとんどが前記コアで吸収されることによ
り、アークを前記端子部の方向に引き延ばす磁力が強化
され、このため、アークを急激に立ち上げることができ
て、優れた限流性能を得ることができるという効果があ
る。また、コアは絶縁物を介して固定接触子の第1導体
部の上面および第3導体部の外側面を覆っているので、
前記絶縁物をコアで保護でき、絶縁物の早期消耗を防止
できて容器内部の圧力上昇緩和でき、耐久性が向上する
という効果がある。
【0119】の発明によれば、可動接触子の開閉動作
面を挟み込む二つの第1磁路部と、この第1磁路部の一
端を橋絡する第2磁路部とからなるコアを、その第2磁
路部がコア最上部となる向きにして可動接触子の開閉動
作を干渉しないように第1導体部の上方に配置する構成
したので、接点開離時に可動接触子を流れる電流によ
って固定接触子上部のコア内には、可動接触子を引き上
げる方向の磁場が生じ、その磁力で可動接触子の開極速
度が増加し、且つ、アークを電源側端子部とは逆方向に
駆動する磁場成分のほとんどが前記コアで吸収されるこ
とにより、アークを前記端子部の方向に引き延ばす磁力
が強化されるので、アーク電圧を急激に立ち上げること
ができて、優れた限流性能が得られるという効果があ
る。
【0120】の発明によれば、固定接触子の第1導体
部と第2導体部を端子部とは反対側で上下方向に接続す
る第3導体部が可撓性導体から成り、コアの二つの第1
磁路部を橋絡する第2磁路部を前記第2導体部の下方に
位置させ、その第2導体部をコアの前記第1磁路部に対
して接点開閉方向へ回動可能に支持するように構成した
ので、固定接触子と可動接触子に短絡電流などが流れる
と、固定接点を有する第2導体部と可動接触子との間に
は反発力が生じ、その反発力で前記第2導体部と可動接
触子とが反発回動することにより、可動接触子駆動系統
の機構部の動作を待たずに、接点を開離させることがで
きてアーク電圧を素早く立ち上げることができ、続く前
記機構部の動作による可動接触子の開極駆動と、これに
反発する前記第2導体部の回動とによって、接点開離速
度が早まるため、さらに優れた限流性能が得られるとい
う効果がある。また、前記第2導体部の反発回動限界位
置では、この第2導体部の固定接点側の端部がコアの第
2磁路部に衝突するので、容器に衝撃対策を施す必要が
なく、第2導体部の回動受けをコアで兼用させることが
でき、且つ、そのコアは第2導体部の支持をも兼ねてい
るので、部品点数の減少が図れるという効果がある。
【0121】の発明によれば、固定接触子の第1導体
部の上方で可動接触子の開閉動作面を挟み込んで第3導
体部の外側面に至る二つの第1磁路部と、この第1磁路
部の上端を橋絡して可動接触子の開閉動作を干渉しない
第2磁路部とからコアを構成 したので、接点開離時に可
動接触子を流れる電流によって固定接触子上部のコア内
には、可動接触子を引き上げる方向の磁場が生じ、その
磁力で可動接触子の開極速度が増加し、且つ、アークを
電源側端子部とは逆方向に駆動する磁場成分のほとんど
が前記コアで吸収されることにより、アークを前記端子
部の方向に引き延ばす磁力が強化されて、アーク電圧を
急激に立ち上げることができ、優れた限流性能が得られ
るという効果がある。
【0122】の発明によれば、可動接触子の自由端側
に形成された二股状の分岐導体部と、その分岐導体部の
それそれに設けられた可動接点と、これらの可動接点に
対応する固定接点とを有して、接点開離時に2本のアー
クを発生させるように構成したので、2本のアークは1
本の太いアークに比して表面積が増大することにより、
アークの冷却効果が高く、アーク抵抗がさらに上昇する
ため、さらに優れた限流性能が得られるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)はこの発明の実施例1による回路遮
断器の閉成状態を示す消弧部の側面図、図1(b)は図
1(a)のA−A線断面図である。
【図2】図2は図1の回路遮断器の開成状態を示す側面
図である。
【図3】図3(a)はこの発明の実施例1による固定接
触子を示す斜視図、図3(b)は図3(a)の固定接触
子と可動接触子と絶縁物と細隙板の関連構成を示す斜視
図である。
【図4】図4(a)は図1(a)の回路遮断器の接点開
離直後の状態を示す断面図、図4(b)は図4(a)の
B−B線矢視拡大断面図である。
【図5】図5(a)は図4(a)中の可動接触子と固定
接触子を抽出して示す側面図、図5(b)は図5(a)
のC−C線矢視断面図、図5(c)は図5(b)のZ軸
上で固定接触子を流れる電流がつくる磁場強度分布を示
すグラフ図である。
【図6】図6は図4(a)の回路遮断器の接点最大開離
状態を示す断面図である。
【図7】図7はこの発明の実施例2による回路遮断器の
消弧部を示す側面図である。
【図8】図8はこの発明の実施例3による回路遮断器の
消弧部を示すもので、図7のD−D線矢視に対応した
面図である。
【図9】図9はこの発明の実施例4による回路遮断器
消弧部を示すもので、図7のD−D線矢視に対応した
面図である。
【図10】図10はこの発明の実施例5による回路遮断
の消弧部を示すもので、図7のD−D線矢視に対応し
断面図である。
【図11】図11(a)はこの発明の実施例6による回
路遮断器の消弧部を示す側面図、図11(b)は図11
(a)のG−G線矢視断面図である。
【図12】図12(a)はこの発明の実施例7による消
弧部を示す側面図、図12(b)は図12(a)のH−
H線矢視断面図である。
【図13】図13(a)はこの発明の実施例8による消
弧部を示す側面図、図13(b)は図13(a)のJ−
J線矢視断面図である。
【図14】図14(a)はこの発明の実施例9による消
弧部を示す側面図、図14(b)は図14(a)のK−
K線矢視断面図である。
【図15】図15はこの発明の実施例12による消弧部
を示す側面図である。
【図16】図16(a)はこの発明の実施例13による
回路遮断器の閉成状態を示す側面図、図16(b)は図
16(a)のL−L線矢視断面図である。
【図17】図17は図16(a)の回路遮断器の接点最
大開離状態を示す側面図である。
【図18】図18(a)は図16(a)および図17中
の固定接触子の斜視図、図18(b)は図16(a)お
よび図17の回路遮断器の要部を示す斜視図である。
【図19】図19(a)は図16(a)の回路遮断器の
接点開離直後の状態を示す側面図、図19(b)は図1
9(a)のM−M線矢視図である。
【図20】図20は図16(a)の回路遮断器の接点最
大開離状態を示す側面図である。
【図21】図21(a)はこの発明の実施例14による
回路遮断器の閉成状態を示す側面図、図21(b)は図
21(a)のN−N線矢視断面図である。
【図22】図22は図21(a)の可動接触子の開極時
状態を示す側面図である。
【図23】図23(a)は図21(a)の固定接触子の
斜視図、図23(b)は図23(a)の固定接触子と絶
縁物とコアとの関連構成を示す斜視図である。
【図24】図24(a)は図21(a)の回路遮断器の
接点開離直後の状態を示す側面図、図24(b)は図2
4(a)のO−O線矢視断面図である。
【図25】図25は図24(a)の回路遮断器の接点最
大開離状態を示す側面図である。
【図26】図26(a)はこの発明の実施例15による
回路遮断器の要部を示す側面図、図26(b)は図26
(a)のP−P線矢視断面図である。
【図27】図27(a)はこの発明の実施例16による
回路遮断器の要部を示す側面図、図27(b)は図27
(a)のQ−Q線矢視断面図である。
【図28】図28(a)はこの発明の実施例17による
回路遮断器の要部を示す側面図、図28(b)は図28
(a)のR−R線矢視断面図である。
【図29】図29(a)はこの発明の実施例18による
回路遮断器の要部を示す側面図、図29(b)は図29
(a)のS−S線矢視断面図である。
【図30】図30(a)はこの発明の実施例19による
回路遮断器の要部を示す側面図、図30(b)は図30
(a)のT−T線矢視断面図である。
【図31】図31(a)はこの発明の実施例20による
回路遮断器の要部を示す側面図、図31(b)は図31
(a)のU−U線矢視断面図である。
【図32】図32(a)はこの発明の請求項22に対応
した実施例21による回路遮断器の閉成状態を示す側面
図、図32(b)は図32(a)の要部正面図、図32
(c)は図32(a)の要部平面図である。
【図33】図33は図32(a)の可動接触子の開極時
状態を示す側面図である。
【図34】図34(a)は図32中の固定接触子の斜視
図、図34(b)は図34(a)中の可動接触子と固定
接触子の開離状態を示す斜視図である。
【図35】図35(a)は図32(a)の回路遮断器の
接点開離直後の状態を示す側面図、図35(b)は図3
5(a)のV−V線に沿った概略的な矢視図である。
【図36】図36は図35(a)の回路遮断器の接点最
大開離状態を示す側面図である。
【図37】図37は従来の回路遮断器の開成時状態を示
す側面図である。
【図38】図38は図37の回路遮断器の接点開離直後
の状態を示す側面図である。
【図39】図39は図38の回路遮断器における可動接
触子の最大開離状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 可動接触子1a,1b 分岐導体部 ,2a,2b 可動接点 3,3a,3b 固定接点 4 固定接触子 4a 第1導体部 4d 第3導体部 4e 第2導体部 5 端子部 11,11b 圧力反射体 12 容器 13 排気流路 15 絶縁物 50 アーク制御部 55 コア 55a 第磁路部 55b 第磁路部 59,59a〜59g 細隙板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 貢 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 中央研究所内 (72)発明者 三橋 孝夫 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 中央研究所内 (56)参考文献 特開 平4−262334(JP,A) 特開 昭62−123627(JP,A) 実開 昭62−88351(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 9/30 - 9/38 H01H 73/18

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部に可動接点を有する可動接触子
    と、この可動接触子の開閉動作で前記可動接点と接離可
    能な固定接点を一端部に有する固定接触子と、この固定
    接触子の他端部に接続する電源側の端子部とを備えた開
    閉器において、接点閉成状態の前記可動接点が前記固定
    接点から開離する方向を上方とした時、前記端子部
    続する第1導体部、前記固定接点を有して前記第1導
    体部の下方に離間位置する第2導体部と、第1導体部と
    第2導体部を前記端子部の反対側で上下方向に接続する
    第3導体部とから成り、第1導体部が、接点閉成時に
    接点接触面の位置より上方に位置し、且つ、接点開成
    時に前記可動接点よりも下方に位置するように構成し
    た固定接触子と、前記接点開成時に前記可動接点の表面
    から見渡せる前記第1導体部の部位を被覆する絶縁物
    と、前記固定接点と前記可動接点を両側から挟み込む位
    置に対向配置され、前記可動接触子の開閉動作を許容し
    て接点開離時に発生するアークに晒される絶縁物よりな
    る細隙板と、前記可動接触子に設けられて可動接点の近
    傍を取り囲む圧力反射体とを備えたことを特徴とする開
    閉器。
  2. 【請求項2】 圧力反射体は、対向する細隙板間の空間
    から第3導体部の外側に延びていることを特徴とする請
    求項1記載の開閉器。
  3. 【請求項3】 細隙板は、接点を両側から挟み込む対向
    面間の空間幅上方向に向って徐々に広がっていること
    を特徴とする請求項1記載の開閉器。
  4. 【請求項4】 細隙板は、圧力反射体に密着または接近
    して配置されていることを特徴とする請求項1記載の開
    閉器。
  5. 【請求項5】 細隙板は、圧力反射体との間に空間を
    していることを特徴とする請求項1記載の開閉器。
  6. 【請求項6】 圧力反射体は、対向する細隙板間の空間
    から固定接触子の第3導体部の外側に延びている端部
    が、細隙板と圧力反射体との間隙を遮る方向に広がって
    いることを特徴とする請求項記載の開閉器。
  7. 【請求項7】 細隙板は、第3導体部側の端部が圧力反
    射体と細隙板との間 隙を遮る方向に延びていることを特
    徴とする請求項1記載の開閉器。
  8. 【請求項8】 細隙板は、接点を両側から挟み込む対向
    面間の空間において、圧力反射体開閉動作領域の空間
    幅に比して圧力反射体の開閉動作領域以外の空間幅が狭
    くなっていることを特徴とする請求項1記載の開閉器。
  9. 【請求項9】 圧力反射体は、細隙板間の空間内の第3
    導体部側で細隙板と圧力反射体との間隔を、可動接触子
    の先端側の部と細隙板との間隙よりも狭くする部分を
    有していることを特徴とする請求項1記載の開閉器。
  10. 【請求項10】 圧力反射体はファイバー板で構成され
    ていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項
    6、請求項9のうちのいずれか1項記載の開閉器。
  11. 【請求項11】 圧力反射体は、表面が絶縁膜で被覆さ
    た金属から成っていることを特徴とする請求項1、請
    求項2、請求項6、請求項9のうちのいずれか1項記載
    の開閉器。
  12. 【請求項12】 一端部に可動接点を有する可動接触子
    と、この可動接触子の開閉動作で前記可動接点と接離可
    能な固定接点を一端部に有する固定接触子と、この固定
    接触子の他端部に接続する電源側の端子部とを備えた開
    閉器において、接点閉成状態の前記可動接点が前記固定
    接点から開離する方向を上方とした時、前記端子部に接
    続する第1導体部と、前記固定接点を有して前記第1導
    体部の下方に離間位置する第2導体部と、第1導体部と
    第2導体部を前記端子部の反対側で上下方向に接続する
    第3導体部とから成り、第1導体部が、接点閉成時には
    該接点接触面の位置より上方に位置し、且つ、接点開成
    時には前記可動接点よりも下方に位置するように構成し
    た固定接触子と、前記接点開成時に前記可動接点の表面
    から見渡せる前記第1導体部の部位を被覆する絶縁物
    と、前記固定接点と前記可動接点を両側から挟み込む位
    置に対向配置され、前記可動接触子の開閉動作を許容し
    て接点開離時に発生するアークに晒される絶縁物よりな
    る細隙板と、前記可動接触子の可動接点が固着されてい
    る側の面に設けられ、可動接点の近傍から可動接触子の
    回動支点の方向に延びる凹み部とを備えたことを特徴と
    する開閉器。
  13. 【請求項13】端部に可動接点を有する可動接触子
    と、この可動接触子の開閉動作で前記可動接点と接離可
    能な固定接点を一端部に有する固定接触子と、この固定
    接触子の他端部に接続する電源側の端子部とを備えた開
    閉器において、接点閉成状態の前記可動接点が前記固定
    接点から開離する方向を上方とした時、前記端子部
    続する第1導体部、前記固定接点を有して前記第1導
    体部の下方に離間位置する第2導体部と、第1導体部と
    第2導体部を前記端子部の反対側で上下方向に接続する
    第3導体部とから成り、第1導体部が、接点閉成時に
    接点接触面の位置より上方に位置し、且つ、接点開成
    時に前記可動接点よりも下方に位置するように構成し
    た固定接触子と、前記接点開成時に前記可動接点表面
    から見渡せる前記第1導体部の部位を被覆する絶縁
    と、前記可動接触子の開閉動作面を挟み込むように配置
    され、接点開離時のアークを前記端子部の方向に引き延
    ばす磁場を発生させる磁性体から成るコアとを備えた
    とを特徴とする開閉器。
  14. 【請求項14】 一端部に可動接点を有する可動接触子
    と、この可動接触子の開閉動作で前記可動接点と接離可
    能な固定接点を一端部に有する固定接触子と、この固定
    接触子の他端部に接続する電源側の端子部とを備えた開
    閉器において、接点閉成状態の前記可動接点が前記固定
    接点から開離する方向を上方とした時、前記端子部
    続する第1導体部、前記固定接点を有して前記第1導
    体部の下方に離間位置する第2導体部と、第1導体部と
    第2導体部を前記端子部の反対側で上下方向に接続する
    第3導体部とから成り、第1導体部が、接点閉成時に
    接点接触面の位置より上方に位置し、且つ、接点開成
    時に前記可動接点よりも下方に位置するように構成し
    た固定接触子と、前記接点開成時に前記可動接点表面
    から見渡せる前記第1導体部の部位を被覆する絶縁物
    と、前記固定接点と前記可動接点を両側から挟み込む位
    置に対向配置され、前記可動接触子の開閉動作を許容し
    て接点開離時に発生するアークに晒される絶縁物よりな
    る細隙板と、前記可動接触子に設けられて可動接点の近
    傍を取り囲む圧力反射体と、前記可動接触子および前記
    固定接触子ならびに前記細隙板を収納する容器と、この
    容器に設けられて前記固定接点と前記端子部との間で容
    器の内部から外部に排気する排気流路と、前記可動接触
    子の開閉動作面を挟み込むように配置され、接点開離時
    のアークを前記端子部の方向に引き延ばす磁場を発生さ
    せる磁性体から成るコア と、このコアの磁場で引き延ば
    されたアークを転移させて冷却するアーク制御部とを備
    えたことを特徴とする開閉器。
  15. 【請求項15】 コアは、可動接触子の開閉動作面を挟
    み込む二つの第1磁路部と、この第1磁路部の一端を橋
    絡する第2磁路部とから成って、固定接触子の第1導体
    部と第2導体部の間で且つ第3導体部と端子部との間
    され、前記第2磁路部可動接点と端子部との間
    位置して可動接触子の開閉動作干渉しないようになっ
    ていることを特徴とする請求項13または請求項14記
    載の開閉器。
  16. 【請求項16】 コアは、可動接触子の開閉動作面を挟
    み込む二つの第1磁路部と、この第1磁路部の一端を橋
    絡する第2磁路部とから成り、第2磁路部が固定接触子
    の第2導体部の下方に位置し、第1磁路部が固定接触子
    の第1導体部の下部近傍まで立ち上がって、可動接触子
    の開閉動作を干渉しないように配置されていることを特
    徴とする請求項13または請求項14記載の開閉器。
  17. 【請求項17】 コアは、可動接触子の開閉動作面を挟
    み込む二つの第1磁路部と、この第1磁路部の一端を橋
    絡する第2磁路部とから成り、第2磁路部が固定接触子
    の第1導体部の上方に位置し、第1磁路部が固定接触子
    の第2導体部の下部近傍まで垂下して、可動接触子の開
    閉動作を干渉しないように配置されていることを特徴と
    する請求項13または請求項14記載の開閉器。
  18. 【請求項18】 コアは、接点開成時に可動接点の表面
    から見渡せる第1導体部の部位を被覆する絶縁物に密着
    または接近し、その絶縁物を介して第1導体部の上面及
    び第3導体部の外側面を覆って可動接触子の開閉動作を
    干渉しないように配置されていることを特徴とする請求
    項13または請求項14記載の開閉器。
  19. 【請求項19】 コアは、可動接触子の開閉動作面を挟
    み込む二つの第1磁路部と、この第1磁路部の一端を橋
    絡する第2磁路部とから成り、第2磁路部がコア最上部
    となる向きにして可動接触子の開閉動作を干渉しないよ
    うに第1導体部の上方に配置されていることを特徴とす
    請求項13または請求項14記載の開閉器。
  20. 【請求項20】 固定接触子は、第1導体部と第2導体
    部とを端子部の反対 側で上下方向に接続する第3導体部
    が可撓性導体から成り、コアは、可動接触子の開閉動作
    面を挟み込む二つの第1磁路部と、この第1磁路部の一
    端を橋絡して固定接触子の第2導体部の下方に位置する
    第2磁路部とから成り、前記第2導体部が前記第1磁路
    部に接点開閉方向へ回動可能に支持されていることを特
    徴とする請求項13または請求項14記載の開閉器。
  21. 【請求項21】 コアは、固定接触子の第1導体部の上
    方で可動接触子の開閉動作面を挟み込んで第3導体部の
    外側面に至る二つの第1磁路部と、この第1磁路部の上
    端を橋絡して可動接触子の開閉動作を干渉しない第2磁
    路部とから成ることを特徴とする請求項13または請求
    項14記載の開閉器。
  22. 【請求項22】 一端部に可動接点を有する可動接触子
    と、この可動接触子の開閉動作で前記可動接点と接離可
    能な固定接点を一端部に有する固定接触子と、この固定
    接触子の他端部に接続する電源側の端子部とを備えた開
    閉器において、接点閉成状態の前記可動接点が前記固定
    接点から開離する方向を上方とした時、前記端子部
    続する第1導体部、前記固定接点を有して前記第1導
    体部の下方に離間位置する第2導体部と、第1導体部と
    第2導体部を前記端子部の反対側で上下方向に接続する
    第3導体部とから成り、第1導体部が、接点閉成時に
    接点接触面の位置より上方に位置し、且つ、接点開成
    時に前記可動接点よりも下方に位置するように構成し
    た固定接触子と、前記接点開成時に前記可動接点表面
    から見渡せる前記第1導体部の部位を被覆する絶縁物と
    を備え、前記可動接触子は、自由端側に形成された二股
    状の分岐導体部と、この分岐導体部にそれぞれ設けられ
    た可動接点とを有し、前記固定接触子は、前記可動接点
    が接離可能な固定接点を第2導体部の上面に有している
    ことを特徴とする開閉器。
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