JP3380732B2 - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JP3380732B2
JP3380732B2 JP35678697A JP35678697A JP3380732B2 JP 3380732 B2 JP3380732 B2 JP 3380732B2 JP 35678697 A JP35678697 A JP 35678697A JP 35678697 A JP35678697 A JP 35678697A JP 3380732 B2 JP3380732 B2 JP 3380732B2
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H9/00Details of switching devices, not covered by groups H01H1/00 - H01H7/00
    • H01H9/30Means for extinguishing or preventing arc between current-carrying parts
    • H01H9/34Stationary parts for restricting or subdividing the arc, e.g. barrier plate
    • H01H9/342Venting arrangements for arc chutes

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電路を開閉する接
点と、この接点を開閉する開閉機構を絶縁筐体内に格納
した回路遮断器に関し、特に、過負荷や短絡等により電
路を遮断する際に発生するアークガスによる悪影響を低
減する構造を備えた回路遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】電源からの電力を負荷に供給すると共
に、過負荷や短絡等により電路を切断して保護する回路
遮断器は種々知られている。かかる回路遮断器として
は、例えば、特公平7−27750号公報や特開平6−
52777号公報等により知られるように、一般に、絶
縁性の部材を形成してなるケース内に、電路を開閉する
接点やこの接点を開閉する開閉機構を格納し、さらに、
回路遮断器に流れる過負荷電流や短絡電流等を検出する
過負荷電流検出装置を備えている。
【0003】ところで、かかる回路遮断器では、その過
負荷電流や短絡電流等の検出に伴って接点を切断する
が、その際、電流の急激な遮断に伴ってアークが発生す
ると共に、そのエネルギー(一種の爆発)により高温、
高圧のアークガスが発生する。なお、このアークガスに
は、その高温により、接点や電極等を含む金属から発生
される溶融物や、その周辺部材を構成する絶縁材から発
生されるカーボンが多量に含まれている。そして、この
アークガスは、回路遮断器の筐体内部に形成された通路
を介して導かれてケースの外部に排出されることとな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来技
術により知られる回路遮断器では、一般に、アークガス
の排出口は、ケースの対向する両端面、すなわち、電源
側端面と負荷側端面にそれぞれ形成されている。しかし
ながら、かかるアークガスの排出口から排出されるアー
クガスは、上述のように、高温、高圧であり、かつ、多
量の溶融金属やカーボンを含んでいる。そして、このア
ークガスは、アークガスの排出口から排出されて回路遮
断器のケースの外部に放散されると同時に、そのアーク
ガスに含まれる溶融金属やカーボンが排出口の内壁面や
その周辺部に付着することとなる。そして、良導電体で
ある溶融金属やカーボンの付着により、絶縁性のケース
内に収納された接点を含む主回路の絶縁性が低下するこ
ととなるが、しかしながら、上記の従来技術では、かか
るアークガスの排気による回路遮断器の絶縁性の劣化に
対する対策は特には行われていなかった。
【0005】これは、例えば、上記特開平6−5277
7号公報に記載される回路の遮断器では、回転体に一対
の可動接点を取り付け、これらに対向する位置に固定接
点を配置し、上記回転体を回動することにより接点の開
閉を行う機構を有するものでる。そして、その内部に接
点を収納するケーシングの構造からも明らかなように、
電源側のアークガスの排出口はその底面より高い位置に
形成されているが、しかしながら、負荷側のアークガス
の排出口は、その底面に近い位置に形成されている。そ
のため、かかる構造の回路遮断器では、特にその負荷側
のアークガス排出口内及びその周辺に溶融金属やカーボ
ンが付着してしまい、そのため絶縁ケース内に収納した
主回路と当該回路遮断器をその上に取り付けた基盤との
間の電気的な絶縁が低下してしまう。そして、場合によ
っては、電源の再投入時に電気的に短絡してしまう等の
問題点があった。
【0006】そこで、本発明によれば、上記従来技術に
おける問題点に鑑み、上記短絡時や過大電流による接点
の遮断時に発生するアークガスの排出口を設けた回路遮
断器であって、発生したアークガスによる悪影響を低減
することにより、より安全な構造の回路遮断器を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明によれ
ば、上記本発明の目的を達成するため、まず、操作ハン
ドルで電路を開閉操作することにより絶縁樹脂製のモー
ルドケース内部の主回路ケース内に収納した開閉機構部
を動作させて前記主回路ケース内に収納した少なくとも
一対の接点の開閉を行い、かつ、定格電流以上の過電流
を検出して前記開閉機構部により前記一対の接点の切断
を行う回路遮断器において、前記一対の接点の切断の際
にアークに伴って生じるアークガスを外部に排出するた
めの排出を前記主回路ケースの対向する端面にそれぞ
れ形成し、これら排出は前記回路遮断器の底面から異
なる距離にそれぞれ形成され、かつ、前記底面からの距
離が遠い位置に形成された前記主回路ケースの排出
ら排出されるアークガスの量が、前記底面からの距離が
近い位置に形成された前記主回路ケースの排出から排
出されるアークガスの量よりも多くなるように、前記底
面からの距離が近い位置に形成された排気口に連なる前
記モールドケースの一部に絞り部を形成した
【0008】また、本発明によれば、やはり上記本発明
の目的を達成するため、上記に記載した回路遮断器にお
いて、前記排気口に連なる前記モールドケースの一部に
形成した絞り部の後段部を、その断面を徐々に広げて形
成し、又は、前記接点は、回動する可動接点の回転によ
り固定接点に対して開閉する構造とした。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明になる実施の形態の
詳細について、添付の図面を参照しながら説明を行う。
【0013】まず、図2には本発明の一実施の形態にな
る回路遮断器の断面が示されており、図において、例え
ば、耐熱性の熱可塑性樹脂の絶縁物等を所定の形状に成
形してなる底側ケース61と表側カバー62とからなる
モールドケース6には、電源側端子11Aと負荷側端子
17Aとが設けられており、このモールドケース6の内
部には、主回路ケース2が取り付けられている。そし
て、この主回路ケース2の内部には、電源側固定接点台
11、電源側固定接点12、電源側可動接点13、可動
接点台14、負荷側可動接点15、負荷側固定接点1
6、負荷側固定接点台17、アークシュートと呼ばれる
消弧装置30等により、主回路ユニット20が構成され
ている。また、図中の符号22は、後にも説明するが、
上記可動接点台14を保持する保持部材22である。な
お、この保持部材22は、バネ22Dの働きにより半時
計方向に付勢されており、かつ、このバネ22Dによ
り、上記接点間の接触時の圧力を所定の値に設定されて
いる。
【0014】また、この主回路ケース2の上方には、ケ
ースの外部に突出した開閉操作ハンドル41を備え、引
き外しレバー等を含む引き外し機構3A、トリップ部材
(ラッチ部)3B、フック4、リンク機構26等から構
成される開閉機構部ユニット3が設けられている。さら
に、静止コア51、可動コア52、伝達レバー53から
なる引き外し機構5が設けられ、なお、この引き外し機
構の伝達レバー53は、上記開閉機構部ユニット3に可
動コア52の動作を伝達している。また、図中の符号5
5は、主回路の過電流を検出するカレントトランスフォ
ーマ(以下、「CT」と言う)であり、符号57は電子
回路を用いて上記過電流を検出する信号処理装置を形成
する回路基板である。
【0015】また、上記回路遮断器の上面図及びその外
観斜視図が、添付の図3及び図4に示されている。な
お、図3からも明らかなように、この回路遮断器は、い
わゆる三相用の回路遮断器であり、上記モールドケース
6の内部には、それぞれの相に対してそれぞれの主回路
が、この実施の形態では、3極分が並列に設けられてい
る。なお、実際の設置に際しては、その電源側を上方
に、その負荷側を下方側にして、例えば、取付け基盤上
に固定する。さらに、図4には、符号70により、上記
モールドケース6の内部に付属装置を収納して閉止する
ためのスライドカバーが示されている。
【0016】さらに、図6には、上記主回路ケース2の
内部に取り付けられた主回路部と操作ハンドル41を含
む開閉機構部ユニット3の内部詳細が示されており、こ
こでも、上記と同じ符号は上記と同じ構成要素を示して
いる。また、この図において、符号22は、上記主回路
を構成する可動接点台14に取り付けられた三相分の可
動接点13、15を実質的に同時に開閉するための外形
略円筒形状の保持部材22であり、その端面には「十」
字形状の凸部22Aが形成されている。また、図中の符
号24は、上記保持部材22間を連結するための連結部
であり、この連結部24には、腕部24Aと、上記
「十」字形状の凸部22Aに対応した「十」字形状の凹
部又は孔24Bと、係合部24Cとが形成されている。
なお、この係合部24Cは、上記リンク機構26の係合
部26Aと係合することとなる。
【0017】図5の展開図には、上記主回路を構成する
三相分の可動接点13、15が取り付けられた可動接点
台14を保持する保持部材22と、これら保持部材22
の間に挿入されて配置される連結部24との関係が示さ
れている。この図からも明らかなように、これら3個の
保持部材22は連結部24により相互に連結され、これ
により、三相分の動接点13、15が実質的に同時に開
閉することとなる。
【0018】さらに、図7には、一対の絶縁性樹脂ケー
スからなる上記主回路ケース2の内部に収納された主回
路ユニット20の詳細が展開図により示されており、こ
の主回路ユニット20は、すなわち、可動接点台14を
保持する保持部材22、電源側固定接点台11、負荷側
固定接点台17、消弧去装置30等により構成されてい
る。また、この主回路ケース2には、電路の遮断時に主
回路ケース2の内部に生じる高温、高圧のアークガスを
排出するための排出口が設けられており、具体的には、
電源側接点側の排出口2Aと負荷側排出口2Bとが形成
されている。なお、上記の主回路ユニット20を内部に
収納した主回路ケース2は、添付の図8に示すように、
上記モールドケース6内に複数(本実施の形態では3
個)が並列に配置されている。
【0019】上記のように構成される回路遮断器では、
まず、上記開閉操作ハンドル41のオン−オフ(ON−
OFF)操作により、上記開閉機構部ユニット3内に含
まれるトグルリンク機構が動作し、この回転動作によ
り、この機構に連結される保持部材22が図の反時計方
向へ回転し、保持部材22に保持される可動接点台14
を回動して電源側固定接点12と電源側可動接点13、
負荷側可動接点15と負荷側固定接点16を閉(ON)
状態にし、他方、保持部材22が図の時計方向へ回転す
ることにより上記接点間を開(OFF)状態とする。
【0020】一方、回路遮断器における過電流は、上記
モールドケース6の内部において、上記負荷側固定接点
台17のほぼ中間上方に配置され、コア部とコイル部か
らなるCT55により検出される。このCT55により
検出された信号は、その出力電圧に基づいて、信号処理
装置を形成する回路基板57により確認され、図示しな
いが、その出力コイルによる可動コアの動作により、上
記開閉機構部ユニット3をトリップ動作させて電流供給
路を遮断する。
【0021】また、短絡等においては、例えば定格の1
0倍を超えるような過大な電流が発生する。かかる場合
には、上記主回路ユニット20において、かかる過大電
流は、電源側端子11Aより流入し、電源側固定接点台
11を通り、電源側固定接点12、電源側可動接点1
3、可動接点台14、負荷側可動接点15、負荷側固定
接点16、負荷側固定接点台17を介して負荷側端子1
7Aに流れる。かかる過大な電流が流れると、接点部で
の電流集中等によって電磁反発力が発生し、これにより
固定接点12、15と可動接点13、16とが反発して
開離する。その後、上記過電流の発生時と同様、上記C
T55によりアーク電流を検出して信号処理装置を形成
する回路基板57で確認し、その出力コイルによって可
動コアを動作させることにより、上記開閉機構部ユニッ
ト3をトリップ動作させて電流供給路を遮断すること
は、上記におけると同様である。
【0022】ところで、上記の短絡等において可動接点
13、16が電磁反発により固定接点12、15から開
離する際、その過大な電流によりアークが発生、それに
伴い高温、高圧のアークガスが発生する。そして、発生
するアークは、それぞれ、接点の近傍に配置されたアー
クシュート30に導かれて消弧されると共に、上記のア
ークガスは、上記主回路ユニット20を内部に収納した
主回路ケース2の両側に設けた排出口から排出される。
すなわち、電源側接点からのアークガスは主に上記電源
側接点側の排出口2Aから、そして、負荷側接点からの
アークガスは主に負荷側排出口2Bから、それぞれ、排
出されるようになっている。なお、この高温、高圧のア
ークガスは、上記アーク発生の際に生じる高温により電
極やその他のケーブ部分等が蒸発することから、多量の
金属溶融物やカーボンを含んでいることは上述の通りで
ある。
【0023】そして、上記図7にも明らかなように、こ
れらアークガスの排出口は、上記主回路ケース2を構成
する一対の絶縁性樹脂材のケース2、2により形成され
ており、特に、上記電源側接点側の排出口2Aは上方に
筒状に伸びて形成されており、他方、上記負荷側の排出
口2Bは、上記主回路ケースの一対のケース2、2の継
ぎ合わせの一部に形成した開口により下側に形成されて
いる。
【0024】さらに、上記主回路ケース2をその内部に
複数並列に配置して収納している上記モールドケース6
では、上記図1からも明らかなように、特に、その表側
カバー62には、上記主回路ケース2から伸びて形成さ
れた筒状の電源側接点側の排出口2Aの開口部が位置す
る部分の壁面が開口されており、そのため、上記主回路
ケース2の電源側接点側排出口2Aから排出されるアー
クガスは、図中に矢印で示すように、回路遮断器のモー
ルドケース6の電源側端面の比較的高い位置から外部に
排出されることになる。
【0025】一方、上記主回路ケース2の負荷側接点側
の排出口2Bから排出されるアークガスは、上述のよう
に、上記回路遮断器のモールドケース6の負荷側端面部
から排出される。しかしながら、このモールドケース6
の底側ケース61、特に、その負荷側の端部には、添付
の図1に示されるような排気通路100が形成されてい
る。なお、この排気通路100は、その製作上、上記底
側ケース61を成形する際に同時に形成されることが好
ましい。
【0026】なお、この排気通路100は、図からも明
らかなように、上記主回路ケース2の負荷側接点側排出
口2Bから排出されたアークガスを、底側ケース61の
底面から上方に伸びた植立部611により2つに分割す
る。その後、この2つに分割された排気通路100は、
底側ケース61の段部612により形成される絞り部1
01、101を通過し、さらに、上記段部612とその
上部に形成される板状部613の二枚の板の間に形成さ
れる通路102、102を通過してモールドケース6の
負荷側端面の低い位置から外部に排出されることにな
る。なお、上記通路102、102は、図に破線により
示すように、通路を形成する内壁面が負荷側端子17A
を固定するためのネジ孔17Dに沿って徐々に広がって
おり、これにより、一旦、その通路断面積を狭めて絞っ
た後、その通路断面を徐々に広げてガス流を減速する構
造になっている。
【0027】かかる排気通路100の構造によれば、ま
ず、回路遮断器のモールドケース6の電源側の排出口か
ら排出されるアークガスの排出量Q1が、その負荷側の
排出口から排出されるアークガスの排出量Q2に比較し
て大きくなっている(Q1>Q2)。また、上記主回路
ケース2の負荷側接点側排出口2Bから排出された高
温、高圧で、金属溶融物やカーボンを多量に含んだアー
クガスは、まず、植立部611により2つに分割された
後、絞り部101、101において加速され、その後、
その通路断面を徐々に広げた上記通路102、102に
おいてその速度を徐々に減少させることとなる。この
時、上記絞り部101、101を通過後にその速度を減
少させたアークガスは、その温度を低下させると同時
に、その含有する金属溶融物やカーボンをこの通路10
2、102を形成する壁面上に付着させる。これによ
り、モールドケース6の負荷側端面から排出されるアー
クガスを、比較的低温で、金属溶融物やカーボンをあま
り含まないガスにすることが可能になる。
【0028】すなわち、上記モールドケース6の電源側
端面から排出される高温、高圧のアークガスは、上記に
も述べたように、比較的高い位置から排出されることか
ら、その周囲の機器にあまり悪影響を与えることがな
い。また、その含有物を排気口の周辺に付着しても、そ
の位置がその取付け基盤から絶縁するに十分な距離を確
保することが出来ることから、特に、その絶縁特性に劣
化するなどの悪影響を及ぼすことはない。
【0029】これに対し、上記モールドケース6の負荷
側端面から排出される高温、高圧のアークガスは、上記
電源側端面の排出口の位置に比較して低い位置となって
おり、そのため、電路の遮断に伴って発生する高温、高
圧のアークガスをそのまま排出した場合には、アークガ
ス中の含有物をその排気口の周辺に付着してしまう。そ
して、これにより、回路遮断器が取り付けられる取付け
基盤200との間の絶縁性を劣化させ、例えば、負荷の
再投入時に漏電等の問題を生じる。
【0030】しかしながら、上記の本発明になる排気通
路100の構造によれば、位置の低い負荷側の排出口2
Bから排出されるアークガスは、その排出量Q2におい
て上記電源側の排出口から排出されるアークガスの排出
量Q1よりも少なくなり(Q1>Q2)、また、その温
度と共に、その排出速度も小さくなり、そのため、周囲
に配置されたその他の機器(例えば、上記取付け基盤上
に配置された他の回路遮断器等)にまで到達することな
く、これにより、かかるアークガスによる悪影響から保
護されることとなる。また、この位置の低い負荷側の排
出口2Bから排出されるアークガスは、その温度が低下
されると共に、その含有する溶融金属やカーボンなどの
不着物をも大幅に低減されている。そのことからも、ア
ークガス中の含有物が排気口の周辺に付着して回路遮断
器の絶縁特性を、すなわち、その内部に収納された主回
路と取付け基盤との間の絶縁特性を低下させることも極
めて希になり、これにより、負荷の再投入時での安全性
をも含めて、より安全な回路遮断器とすることが可能に
なる。
【0031】
【発明の効果】以上の詳細な説明からも明らかなよう
に、本発明になる回路遮断器によれば、短絡時等の過大
電流による回路遮断時に発生する高温、高圧で、かつ、
溶融金属やカーボンを多量に含むアークガスによる悪影
響、すなわち、内部の主回路の絶縁特性の劣化や他の周
辺機器への悪影響を低減、防止し、もって、安全な回路
遮断器を提供することを可能にするという優れた効果を
発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態になる回路遮断器の特徴部
分である負荷側のアークガス排気口の詳細な構造を示す
一部拡大展開斜視図である。
【図2】上記回路遮断器の内部詳細構造を示すための断
面図である。
【図3】上記回路遮断器の全体外観を示す上面図であ
る。
【図4】上記回路遮断器の全体外観を示す斜視図であ
る。
【図5】上記回路遮断器の主回路を構成する三相分の動
接点の構造を説明する展開斜視図である。
【図6】上記回路遮断器の開閉機構部ユニットの詳細な
構造を示す斜視図である。
【図7】上記回路遮断器の主回路ケースの内部詳細構造
を示す分解斜視図である。
【図8】上記図7の主回路ケースを三相分を並列に並べ
た構造を示す上面図である。
【符号の説明】
2 主回路ケース 2A 電源側接点側排出口 2B 負荷側接点側排出口 3 開閉機構部ユニット 30 消弧装置 41 開閉操作ハンドル 55 カレントトランスフォーマ(CT) 6 モールドケース 61 底側ケース 62 表側カバー 12 電源側固定接点 13 電源側可動接点 15 負荷側可動接点 16 負荷側固定接点 100 排気通路 101 絞り部 102 通路 200 取付基盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 英隆 新潟県北蒲原郡中条町大字富岡46番地1 株式会社 日立製作所 産業機器事業部 内 (72)発明者 土肥 学 新潟県北蒲原郡中条町大字富岡46番地1 株式会社 日立製作所 産業機器事業部 内 (56)参考文献 特開 平6−28964(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 73/18 H01H 73/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作ハンドルで電路を開閉操作すること
    により絶縁樹脂製のモールドケース内部の主回路ケース
    に収納した開閉機構部を動作させて前記主回路ケース
    内に収納した少なくとも一対の接点の開閉を行い、か
    つ、定格電流以上の過電流を検出して前記開閉機構部に
    より前記一対の接点の切断を行う回路遮断器において、
    前記一対の接点の切断の際にアークに伴って生じるアー
    クガスを外部に排出するための排出を前記主回路ケー
    の対向する端面にそれぞれ形成し、これら排出は前
    記回路遮断器の底面から異なる距離にそれぞれ形成さ
    れ、かつ、前記底面からの距離が遠い位置に形成された
    前記主回路ケースの排出から排出されるアークガスの
    量が、前記底面からの距離が近い位置に形成された前記
    主回路ケースの排出から排出されるアークガスの量よ
    りも多くなるように、前記底面からの距離が近い位置に
    形成された排気口に連なる前記モールドケースの一部に
    絞り部を形成したことを特徴とする回路遮断器。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載した回路遮断器にお
    いて、前記排気口に連なる前記モールドケースの一部に
    形成した絞り部の後段部を、その断面を徐々に広げて形
    成したことを特徴とする回路遮断器。
  3. 【請求項3】 前記請求項1乃至2に記載した回路遮断
    器において、前記接点は、回動する可動接点の回転によ
    り固定接点に対して開閉する構造であることを特徴とす
    る回路遮断器。
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