JP2991876B2 - 開閉器 - Google Patents

開閉器

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JP2991876B2
JP2991876B2 JP4307859A JP30785992A JP2991876B2 JP 2991876 B2 JP2991876 B2 JP 2991876B2 JP 4307859 A JP4307859 A JP 4307859A JP 30785992 A JP30785992 A JP 30785992A JP 2991876 B2 JP2991876 B2 JP 2991876B2
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和則 福谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、回路遮断器
や限流器または電磁接触器など、電流遮断時に容器内で
アークが発生する開閉器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に開閉器は電路開閉を行うが、その
なかで回路遮断器は電路に短絡などが生じた場合の大電
流(短絡電流)を安全に遮断しなければならない。すな
わち、低電圧回路における短絡電流遮断では、電流遮断
時に実際に流れる電流を小さく絞って遮断することの限
流遮断が有効である。
【0003】限流遮断の利点は短絡による事故電流が小
さくなるため、回路の直列機器の損傷が低減されること
以外に遮断すべき電流が小さくなること、このため、回
路遮断器自身の損傷が低減され大遮断容量化が容易にな
る点である。
【0004】普通限流遮断を行うためには、遮断時の接
点間に発生するアーク抵抗を急激に増大させ、すなわ
ち、アーク電圧を急激に増大させて短絡電流を抑制する
方法が採られる。アーク電圧は、アークの長さ、すなわ
ち接点間距離が長いほど高くなる。このため、限流性能
を高めるには、短絡電流遮断時の接点の開極速度、ある
いは電気接触子の開極速度を高める必要がある。また、
アークを電磁力によって引き延ばすことで実質的なアー
ク長を長くしてアーク電圧を高める方法も行われてい
る。
【0005】従来、電気接触子の開極速度を高めるた
め、また、アークを電磁力で伸長するために、例えば特
開昭60−49535号公報に示されているような電気
接触子対に流れる短絡電流自身の電磁力を利用する電気
接触子構造が採用されている。以下、このような電気接
触子構造を持つ従来の回路遮断器について説明する。
【0006】図45は従来の開閉器として回路遮断器の
閉成状態を示す側面図、図46は図45における可動子
のみの開成状態を示す側面図、図47は図45における
可動子と反発子の開成状態を示す側面図である。図にお
いて、1は回路遮断器の一方の電気接触子(以下、可動
子という)であり、この可動子1は、図48,図49に
示すように、基端部の支軸P1を回動中心として回動す
るようになっている。2は前記一方の可動子1の自由端
部下面に固着された接点、3は前記一方の可動子1の下
方に配置された他方の電気接触子(反発子)であり、こ
の電気接触子3も基端部の軸P2を回動中心として回動
するようになっている。4は前記他方の電気接触子3の
自由端部上面に固着されて前記一方の接点2に接離する
他方の接点であり、前記可動子1と前記他方の電気接触
子3は一対の電気接触子を構成している。
【0007】5は電源系統の端子部、6は前記他方の電
気接触子3と前記端子部5とを電気的に接続する導体、
7は一端側に前記端子部5が接続されて前記可動子1の
下方で水平方向に延びる第1導体部、8はこの第1導体
部7の他端部に連続して前記可動子1の下方で立ち上が
る第2導体部であり、前記第1導体部7ど第2導体部8
とによって前記導体6が構成されている。ここで、前記
第2導体部8は前記電気接触子3の回動を妨げないよう
に可撓性を有している。そして、前記第2導体部8の上
端部に前記軸P2を介して前記反発子3の基端部が回動
自在に連結されている。
【0008】9は他方の電気接触子3の基端連結軸P2
に巻装された捻りバネ、10は前記可動子1を回動させ
るための機構部であり、この機構部10は、回路遮断器
に所定電流値以上の電流(短絡電流)が流れると、前記
可動子1を自動的に開成方向に回動させる機能を有して
いる。このことから、通常、前記一方の電気接触子1を
可動子1と呼んだのであり、また、この接点2を以下で
は可動接点2と呼ぶ。
【0009】10aは前記機構部10のケーシングの側
面部に設けられたバネ掛止部であり、このバネ掛止部1
0aに前記捻りバネ9の一端が引っ掛けられ、この捻り
バネ9の他端は前記可動子1に引っ掛けられている。か
かる捻りバネ9によって、閉成時の前記接点2,4相互
を所定の力で接触させるようになっている。また、前記
可動子1の開成時には、前記他方の電気接触子3が図4
6に示す位置を保持するように、その電気接触子3に対
してストッパ(図示せず)が設けられている。従って、
前記他方の電気接触子3は、前記捻りバネ9の力よりも
大きな力が作用すると、開成方向に回動できるようにな
っている。このように、前記電気接触子3は大きな力に
よって反発可能なので、以下、その電気接触子3を反発
子と呼び、接点4を反発接点と呼ぶ。
【0010】11は前記機構部10を手動で操作するた
めのハンドルであり、このハンドル11を操作すること
によって前記可動子1を手動で開閉動作させることがで
きるようになっている。12は前記反発子3の最大開成
位置を設定するためのストッパ、13は消弧板、14は
その消弧板13を保持する消弧側板、15は負荷側の端
子部、16は回路遮断器の前記構成部品を収納している
容器、17はその容器16に壁部に設けられた排気孔で
ある。
【0011】次に動作について説明する。図45におい
て、一方の端子部5を電源に、且つ、他方の端子部15
を負荷に接続することで電力を電源から負荷に供給する
ことができる。このとき、可動接点2と反発接点4は、
可動子1の接圧バネ(図示せず)と反発子3の捻りバネ
9によって所定の接触圧力で接触した閉成状態となって
おり、この閉成状態で前記可動子1と前記反発子3とに
は、図48に示すような電流が流れている。すなわち、
この電流は、図48中の細い矢印で示すように端子部5
から流れ込み第1導体部7→第2導体部8を経て反発子
3→反発接点4に至り、次いで、その反発接点4と可動
接点2の接触面を通って可動子1に至る。そして、可動
子1の電流は回動中心P1近傍の導体から負荷側に流れ
でる。
【0012】図48で明らかなように、反発子3と可動
子1に流れる電流はほぼ平行で向きは逆方向である。従
って、前記可動子1と反発子3との間には電磁反発力F
が働く。ここで、前記可動接点2と反発接点4との間の
接触圧力は、通常の負荷電流や過負荷電流のような小電
流で発生する電磁反発力より大きく設定され、小電流の
ときには機構部10が作動せずに可動子1が回動した
り、また、反発子3が回動したりして前記可動接点2と
反発接点4とが開離することはない。
【0013】通常の負荷電流を切るときにはハンドル1
1で可動子1を回動し、また、過負荷電流が流れたとき
には前記機構部10が自動的に作動して可動子1が図4
6に示す開成位置に回動する。この何れの場合も、反発
子3は捻りバネ9によって開成方向には動作することは
ない。この状態を図49に示す。同図において、反発子
3に流れる電流が作る磁場は、アークAに消弧板13方
向の力Fmを及ぼす。この結果、アークAは前記Fm方
向に引き延ばされ消弧板13で冷却されて消弧され電流
遮断が完了する。
【0014】一方、図48の閉成状態において、短絡電
流のような大電流が流れると、可動子1と反発子3との
間に働く電磁反発力Fは接点2,4相互の接触圧力、す
なわち、捻りバネ9や可動子1の接圧バネより大きくな
り、可動子1と反発子3はそれぞれの開成方向に回動し
始める。
【0015】図50に示すように、可動子1と反発子3
の双方が開成方向、すなわち互いに逆方向に動くため、
それらの可動接点2と反発接点4との間の距離は可動子
1が動くだけでの場合に比べて2倍になる。いわゆる、
開極速度が2倍になる。このため、短絡電流が流れ始め
てから図51に示すように可動子1および反発子3が最
大に回動した状態に短時間で達する。
【0016】また、前述のように反発子3に流れる電流
が作る磁場は、アークAに消弧板13方向の力Fmを及
ぼすことにより、アークAを引き延ばす。これらの結
果、アーク電圧は急激に増大して優れた限流性能が得ら
れる。この優れた限流性能によって小さく絞られた電流
によるアークAは前記消弧板13による冷却作用を受け
て消弧される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来の開閉器は以上の
ように構成されているので、図48に示すような電流経
路により、確かに可動子1と反発子3との間には電磁反
発力Fが生じるが、反発子3と第1導体部7との間にも
電磁反発力が生じ、この電磁反発力は前記反発子3の開
成方向とは逆方向の力となる。また、第2導体部8の作
る磁場が反発子3に及ぼす電磁力も反発子3の開成方向
とは逆方向の力となる。すなわち、可動子1の電流のよ
る反発子3を開成方向に回動させる電磁力は第1導体部
7と第2導体部8に流れる電流による逆方向の電磁力に
よって大幅に減少してしまうという問題点があった。
【0018】また、図50,図51に示すように、可動
子1と反発子3がそれぞれの開成方向に回動するにつ
れ、互いの距離が大きくなる。従って、可動子1と反発
子3をそれぞれの開成方向に回動させる電磁反発力も弱
まってしまう。これに反し、反発子3と第1導体部7お
よび第2導体部8の間の距離は小さくなる。従って、反
発子を開成方向と逆方向に回動させる電磁力は大きくな
る。この結果、可動子1と反が回動して接点2,4間の
距離が大きくなるほど、それらを開成方向に回動させる
電磁力は減少することになる。特に、反発子3は開成方
向と逆方向の電磁力も増えるので、開成方向の電磁力の
減少は顕著である。
【0019】ここで、図45に示したような回路遮断器
の容器16内の通常の配置では、機構部10のために可
動子1の長さよりも反発子3の長さが短くなっている。
一般に棒状体の一端に回動中心を設けた場合、この回動
中心に関する慣性モーメントは棒状体の長さの二乗に比
例し、力のモーメントは棒状体の長さに比例する。従っ
て、この回動中心に関する角加速度は棒状体の長さに反
比例する。この関係を可動子1と反発子3に当てはめる
と、反発子3の方が短いことから、短絡電流が流れ始め
た直後では可動子1より反発子3の方の回動が速く、初
期の接点2,4間の距離の増大、すなわち、限流性能に
は反発子3の方が大きく寄与しているものと考えられ
る。
【0020】しかし、前述のような電極構造の回路遮断
器では、反発子3を開成方向に回動させる電磁力が効果
的に発生できない。従って、反発子3の回動が遅く限流
に必要な初期のアーク電圧の高い立ち上がりが得られな
いという問題点があった。
【0021】さらに、図51のような反発子3が最大に
回動した状態においては、反発子3を開成方向に回動さ
せる電磁力が大きく減少しているため、電流が減少して
その電磁力が少し減少すると、捻りバネ9の力で反発子
3が元の位置に戻り易く、従って、反発子3が最大に回
動しアーク電圧が最大になっても、すぐに反発子3が戻
り始めアーク電圧が減少し易いという問題点があった。
【0022】また、前記接点2,4間のアークAに対し
て反発子3は消弧板13方向の電磁力を及ぼすが、第1
導体部7に流れる電流が反発子3に流れる電流と逆方向
のため、第1導体部7に流れる電流はアークに対して消
弧板13と逆方向の電磁力を及ぼす。さらに、第2導体
部8に流れる電流はアークに流れる電流と同方向のため
に互いに引き合い、アークAを消弧板13と逆方向に引
っ張る。従って、アークAを引き延ばすために使われる
電磁力は反発子3に流れる電流によるものだけとなり、
他の第1導体部7,第2導体部8に流れる電流は逆方向
の電磁力を及ぼしている。この結果、アークAを消弧板
13の方向に伸長する電磁力が弱く、アークが延びずに
アーク電圧が高くならないという問題点があった。
【0023】以上のように従来の回路遮断器では、上述
の原因などによって十分な限流性能が得られないという
問題点があった。
【0024】請求項1の発明は上記のような問題点を解
消するためになされたもので、大電流遮断時に電気接触
子の高速開極が行える限流性能の優れた開閉器を得るこ
とを目的とする。
【0025】請求項2の発明は、小電流遮断時において
も接点上のアークを伸長する強い磁場が掛かるようにし
て、優れた限流性能と小電流遮断性能が得られる開閉器
を得ることを目的とする。
【0026】請求項3の発明は、大電流遮断時に電気接
触子の高速開極とアークの強制冷却が行えるようにして
限流性能のより優れた開閉器を得ることを目的とする。
【0027】請求項4の発明は、大電流遮断時に電気接
触子の高速開極およびアークの強制冷却が行えると共
に、端子部に流れる電流を電気接触子の高速開極に利用
できる限流性能の優れた開閉器を得ることを目的とす
る。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】請求項の発明は、大電流遮断時の電気接
触子の高速開極とアークの強制冷却が行えると共に、電
気接触子に作用する電磁力の総べてがその電気接触子を
開成方向に回動させる力となるようにし、より一層優れ
た限流性能の開閉器を得ることを目的とする。
【0033】請求項の発明は、大電流遮断時の電気接
触子の高速開極とアークの強制冷却が行えると共に、第
2導体部に掛かる電磁力を電気接触子の開成方向への回
動力として利用でき、優れた限流性能が得られる開閉器
を得ることを目的とする。
【0034】請求項の発明は、電気接触子の初期開極
速度が大きくなり、より一層優れた限流性能を持つ開閉
器を得ることを目的とする。
【0035】
【0036】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る開
閉器は、一端に可動接点を有する可動子と、前記可動接
点に接離可能な反発接点を一端に有して前記可動子に略
平行する反発子とを備えた開閉器において、前記反発子
を電源系統側に接続する導体を、前記可動子と前記反発
子の開成時にそれらの可動接点と反発接点との間に位置
して電源系統側に接続される第1導体部と、この第1導
体部と前記反発子とを前記反発接点とは反対側の端部で
接続する第2導体部とで構成したものである。
【0037】請求項2の発明に係る開閉器は、前記第1
導体部が、前記可動子と前記反発子の閉成時において、
それらの可動接点と反発接点の表面より上方に位置する
構成としたものである。
【0038】請求項3の発明に係る開閉器は、前記第1
導体部が、前記可動子と前記反発子の開成時において、
前記反発子の少なくとも一部分より上方に位置する構成
としたものである。
【0039】請求項4の発明に係る開閉器は、前記第1
導体部を、前記第2導体部とは反対側の端部が電源系統
の端子部に接続され、この端子部と面一になるように配
置したものである。
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】請求項の発明に係る開閉器は、前記反発
子が前記第2導体部の接続側に回動中心を有し、この回
動中心または該回動中心と前記反発接点との間で前記反
発子と前記第2導体部とを接続したものである。
【0045】請求項の発明に係る開閉器は、前記第2
導体部が可撓性導体から成り、これに接続される前記反
発子が回動中心を有し、この回動中心が、前記反発子と
前記第2導体部との接続位置と前記反発接点との間に位
置する構成としたものである。
【0046】請求項の発明に係る開閉器は、前記第1
導体部が前記可動子と前記反発子の開閉動作を許容する
スリットを有し、このスリットの両側の導体部が前記可
動子と前記反発子の開閉動作の軌跡を含む平面に対して
互いに対称に形成され、前記可動子と前記反発子の閉成
時において、前記平面に垂直であると共に、前記反発子
の反発接点表面に垂直で、且つ、その反発接点表面の中
心点を含む平面で決まる前記反発子の導体部断面の重心
と、この重心を含み前記第1導体部のスリット両側の導
体部に垂直な平面で決まる前記スリット両側の導体部の
各々の断面の重心を頂点とする二等辺三角形で、底角が
45±10度となるように構成したものである。
【0047】
【0048】
【作用】請求項1の発明における開閉器は、短絡電流遮
断時に可動子と反発子のそれぞれに流れる電流によって
電磁反発力が発生するが、この電磁反発力だけでなく、
開成方向に所定以上の力が加わると開成動作する前記反
発子に対して、この反発子を電源系統に接続している第
1導体部を流れる電流も、前記反発子を開成させる電磁
反発力を発生する。このため、開極速度が非常に速くな
って優れた限流性能を発揮する。
【0049】請求項2の発明における開閉器は、小電流
遮断時において、反発子が閉成状態で、これと対の可動
子が開極し、これらの接点間にアークが発生したとき、
前記反発子の反発接点上のアークに対して、その反発子
に接続されている第1導体部および第2導体部に流れる
電流も電磁力を発生するので、アークを適正方向に引き
延ばすことができて、優れた限流性能と小電流遮断性能
が得られる。
【0050】請求項3の発明における開閉器は、反発子
による電磁反発力だけでなく、第1導体部を流れる電流
による電磁力も可動子を開成動作させる力となり、この
ため、開極速度が大きくなって優れた限流性能が得られ
る。
【0051】請求項4の発明における開閉器は、第1導
体部に接続された端子部を流れる電流も、反発子を開成
動作させる電磁力を発生するため、開極速度が大きくな
って優れた限流性能が得られる。
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】請求項の発明における開閉器は、第1導
体部と第2導体部および反発子とで構成される電流経路
の総べてが、その反発子に開成方向の電磁力を及ぼす。
【0057】請求項の発明における開閉器は、第2導
体部が可撓性導体から成り、この第2導体部が自身に流
れる電流によって変形することにより、反発子に開成方
向の回動力を付与する。
【0058】請求項の発明における開閉器は、反発子
を開成動作させる第1導体部に流れる電流による電磁力
が、前記反発子の閉成時に大きくなり、短絡遮断時の初
期における反発子の回動速度が向上する。
【0059】
【0060】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は請求項1の発明に対応した実施例1による
開閉器として容器を断面した回路遮断器の閉成状態を示
す消弧板の側面図、図2は図1の回路遮断器の開成状態
を示す側面図であり、図45〜図51と同一または相当
部分には同一符号を付して重複説明を省略する。図にお
いて、7は電源系統側の端子部5に接続されている第1
導体部であり、この第1導体部7は、閉成時において、
図1に示すように、反発子3を構成する導体部3aの上
部配置されて水平方向に延びている。8は前記第1導体
部7と反発子3とを接続する第2導体部であり、この第
2導体部8は前記反発子3の回動を妨げないように可撓
性の導体から成っている。従って、前記第1導体部7と
前記第2導体部8は、前記反発子3と前記端子部5とを
電気的に接続する導体を構成している。
【0061】図3は図1における反発子と第1導体部と
第2導体部の関連構成を示す平面図、図4は図3の正面
図、図5は図3の斜視図である。これらの図において、
70は第1導体部7に設けられた略U字状のスリットで
あり、このスリット70は可動子1および反発子3の開
閉動作を許容するためのものである。7a,7bは前記
スリット70によって形成された前記第1導体部7の両
側の導体部、8a,8bは第2導体部8を構成する左右
二つの可撓性導体であり、これらの可撓性導体8a,8
bは、前記第1導体部7のスリット70の開放端部(第
1導体部7の端子部5と反対側の端部)と反発子3とを
接続している。18は可動子1の開成時に可動接点2の
表面から見渡せる前記第1導体部7の部位に被覆された
絶縁物であり、この絶縁物18は、前記第1導体部7の
表面を覆う絶縁物18aと、前記第1導体部7のスリッ
ト70の両側内面を覆う絶縁物18bと、前記スリット
70の端子部5側の内端面を覆う絶縁物18cとを一連
に有する構成となっている。ここで、前記反発子3は、
捻りバネ9による上方向の力以上の下方向の力によって
回動可能となっており、ストッパ12によって最大開成
位置が規定されている。その他の構成は図45および図
46と同様である。
【0062】次に動作について説明する。図1に示した
閉成状態では可動接点2と反発接点4は、反発子3の上
方向の回動力を与える捻りバネ9と可動子1の接圧バネ
(図示せず)によって、所定の接触圧力で接触してい
る。この接触圧力は、通常の負荷電流た過負荷電流程度
の小電流では可動接点2と反発接点4とが開離しないよ
うに設定されている。小電流遮断については、従来の回
路遮断器の動作と同様に可動子1のみが上方向に回動
し、反発子3は閉成状態の位置を保持する。
【0063】図6は回路遮断器の閉成状態における電極
部の側面図であり、図において、端子部5から可動子1
までの電流経路を細い矢印で示している。電流は端子部
5から入って可動子1の回動中心P1付近から出てい
く。短絡電流などの大電流が流れると、可動子1と反発
子3に流れる電流が逆向きとなるため、電磁反発力が互
いに働き、それぞれの開成方向の力Fとなることは従来
の回路遮断器と同様である。
【0064】しかし、この発明による回路遮断器の電極
構成では、反発子3を構成する導体部3aと第1導体部
7に流れる電流が逆方向であり、且つ、反発子3の導体
部3aが第1導体部7より下方に位置している。このた
め、前記反発子3と第1導体部7との間にも電磁反発力
が働き、しかも、この電磁反発力は前記反発子3を下方
向に回動させる力Fとなる。さらに第2導体部8を流れ
る電流が反発子3の導体部3a部分に作る磁場が紙面上
で向こう側から手前側となるので、やはり反発子3を回
動させる力となる。
【0065】すなわち、可動子1だけでなく、端子部5
から反発子3の間の電流経路の総べてが前記反発子3を
開成方向に回動させる電磁力を発生する。従って、この
発明による回路遮断器の電極構成では、前記反発子3を
開成方向に回動させる電磁力を大幅に大きくすることが
できる。前述のように開極初期の接点2,4間の距離の
増大は、慣性モーメントの小さな反発子3の回動速度が
大きく寄与している。従って、この発明による回路遮断
器の電極構成によれば、接点開極速度が大幅に増大し、
アーク電圧が急激に立ち上がる。
【0066】図7は実施例1による回路遮断器の接点開
極直後の状態を示す電極部の側面図である。この接点開
極直後において、第1導体部7の下方にアークAが発生
し、このとき、前記第1導体部7→第2導体部8→反発
子3に流れる電流が作る磁場は紙面上で向こう側から手
前側の向きとなる。この磁場は反発接点4上のアークA
に端子部5方向の力Fmを及ぼす。
【0067】すなわち、端子部5と反発接点4との間の
総べての電流による電磁力でアークAを引き延ばすこと
ができる。このため、アーク長が接点間距離以上にな
り、さらに急激なアーク電圧の立ち上がりが得られる。
【0068】図8は図7における可動子1と反発子3の
最大開成状態を示す電極部の側面図である。可動子1お
よび反発子3が開成方向に回動する伴って、前記可動子
1は前記反発子3から大きく離れていくため、前記反発
子3に対する前記可動子1の電磁反発力は弱まるが、前
記反発子3と第1導体部7,第2導体部8との位置関係
は大きく変わらない。このため、第1導体部7と第2導
体部8が前記反発子3に及ぼす電磁力は、それほど減少
しない。従って、前記可動子1と前記反発子3が最大に
開成しても、前記反発子3を開成方向に回動させる力が
大幅に減少することはなく、電流が小さくなっても反発
子3が戻り難くなり、最大接点間距離を長い期間維持で
きる。このため、最大アーク電圧も維持し易くなる。
【0069】一般に短絡電流のような大電流アークで
は、接点上のアークの足からは接点の面に垂直方向に接
点が蒸発した金属蒸気流が噴出し、この金属蒸気流はア
ークAの主構成物であると考えられている。
【0070】この実施例1では、図8に示すように可動
接点2の表面から噴出する金属蒸気流が第1導体部7を
覆っている絶縁物18に衝突することにより、アークA
が冷却される。また、第1導体部7より下方のアークA
に対しては前述のように総べての電流経路が端子部5方
向に電磁力を及ぼす。この結果、アークAは、第1導体
部7の絶縁物18、特に第1導体部7のスリット70の
内端面絶縁物18cに押し付けられて冷却作用を受け
る。その冷却効果によってアーク電圧が更に大きくな
る。
【0071】以上のように、実施例1によれば、接点開
離直後にアーク電圧を急激に立ち上げ、高いアーク電圧
を維持することができるため、優れた限流性能を持つ回
路遮断器が得られる。
【0072】実施例2.図9は請求項2の発明に対応し
た実施例2による回路遮断器の閉成状態を示す電極部の
側面図である。前記実施例1では、可動子1と反発子3
が閉成状態のとき、可動接点2と反発接点4の接触面が
第1導体部7より上方に位置するものとして図示および
説明したが、この実施例2では、図9に示す閉成時にお
いて、第1導体部7が反発子3の導体部3aより上方で
且つ可動接点2と反発接点4の接触面よりも上方に位置
するように構成した。このように構成しても、前記実施
例1の場合と同様の効果が得られる。
【0073】また、この実施例2によれば、反発子3が
働かないような小電流遮断の場合でも、図10に示すよ
うに前記反発子3は第1導体部7より下方にあり、この
第1導体部より下方にもアークAが存在する。第1導体
部7から反発子3までの総べての電流経路は、このアー
クAに端子部5方向の電磁力を及ぼす。このため、アー
クAは大きく端子部5方向に伸ばされ、第1導体部7の
絶縁物18に押し付けられて冷却される。従って、実施
例2のような電極構成とすることにより小電流遮断時の
遮断性能が向上する。
【0074】実施例3.図11は請求項3および請求項
4の発明に対応した実施例3による回路遮断器の閉成状
態を示す電極部の側面図である。この実施例3では、第
1導体部7が閉成時の可動子1の導体部3aより上方に
位置するように構成した。このような構成にしても同様
の効果が得られる。
【0075】更にこの発明では、接点閉成時において、
第1導体部7と可動子1の導体部1aに流れる電流は同
方向であって互いに引き合うため、短絡電流遮断時の初
期において、前記可動子1を開成方向に回動させる力
は、前記反発子3による電磁反発力だけでなく、第1導
体部7に流れる電流による電磁力も加わる。従って、短
絡電流遮断時の初期の可動子1の回動が速くなって接点
開極速度が増大し、限流性能も向上する。
【0076】なお、上記実施例1,2,3で示したよう
に、端子部5を第1導体部7と面一になるように構成し
ておくと、前記端子部5に流れる電流も第1導体部7に
流れる電流と同じ電磁的作用を可動子1、反発子3およ
びアークに対して及ぼし、より一層限流性能を向上させ
ることができる。
【0077】実施例4. 図12は実施例4による回路遮断器の閉成状態を示す電
極部の側面図である。この実施例4では、第1導体部7
の上方に端子部5を位置させるべく、その端子部5と前
記第1導体部7とを垂直方向の第3導体部19によって
一連に接続すると共に、この第3導体部19における開
成状態の可動接点2側から見渡せる部位を絶縁物18e
で被覆した構成を特徴とする。このように構成しても前
記実施例1の場合と同様の効果が得られる。
【0078】さらに、この実施例4によれば、図12に
示す可動子1の開成状態において、第3導体部19に流
れる電流とアークAに流れる電流が逆方向となって互い
に反発し合うため、第1導体部7より上方のアークAが
端子部5方向に延びて前記第3導体部19の電流により
押し戻され、電源バリヤ20にアークAが触れるような
ことはない。従って、電源バリヤ20の損傷が低減さ
れ、また、排気孔17から放出されるアークのホットガ
スも低減される効果がある。
【0079】図13は実施例4の変形例による回路遮断
器の消弧部の側面図である。この変形例では、図12に
おける第3導体部19の絶縁物18eに代えて前記第3
導体部19の絶縁を前記バリヤ20で兼ねた構成にして
おり、この場合においても同様の効果が得られる。
【0080】実施例5. 図14は実施例5による回路遮断器の開成状態を示す電
極部の側面図である。この実施例5は、前記実施例5の
場合とは逆に、第1導体部7の下方に端子部5を位置さ
せるべく、その端子部5と前記第1導体部7とを垂直方
向の第3導体部19によって一連に接続して構成したも
のであり、このように構成しても前記実施例1の場合と
同様の効果が得られる。
【0081】さらに、この実施例5によれば、図14に
示すように、第3導体部19を流れる電流とアークAに
流れる電流が同方向となって互いに引き合う。この結
果、第1導体部7より下方のアークAを端子部5方向に
引き延ばす電磁力が増大し、アークAが更に強く絶縁物
18に押し付けられて冷却されることにより、その冷却
効果が向上し、限流性能の向上を図ることができる。
【0082】実施例6. 図15は実施例6による回路遮断器の開成状態を示す電
極部の側面図である。この実施例6では、図14の構成
において、第1導体部7に第3導体部19を介して一連
に接続され、前記第1導体部7の下方に位置する端子部
5を、閉成位置の反発子3の反発接点4の表面より上方
に配置した構成としたものである。このように構成して
も前記実施例5の場合と同様の効果が得られる。
【0083】また、この実施例6によれば、図15に示
す小電流遮断時に反発子3が動作しない場合においても
端子部5に流れる電流は前記反発接点4上のアークAに
対して端子部5方向の電磁力を発生する。従って、この
実施例6の電極構成では、アークAを引き延ばす電磁力
を増大させ、小電流遮断性能を向上させる効果が得られ
る。
【0084】実施例7. 図16は実施例7による回路遮断器の開成状態を示す電
極部の側面図、図17は図16の反発子の開離状態を示
す電極部の側面図である。この実施例7では、端子部5
を第1導体部7に第3導体部19で一連に接続した構成
において、前記端子部5を、前記第1導体部7の下方で
且つ図16に示す閉成位置の反発子3の反発接点4の表
面より下方に位置させ、反発子3が最大の開成したと
き、図17に示すように前記端子部5が反発子3の少な
くとも一部3bがよりは上方になるように構成したもの
である。このように構成しても前記実施例5の場合と同
様の効果が得られる。
【0085】また、この実施例7によれば、反発子3の
最大開成時において、この反発子3の一部3bが端子部
5より下方に位置しているため、該端子部5に流れる電
流が反発子3の一部3bに対して開成方向の電磁力を発
生する。従って、反発子3を開成させる可動子1や第1
導体部7による電磁力は反発子3が回動することにより
減少するが、この減少分は前記端子部5に流れる電流に
よる電磁力がある程度補償する。この結果、より一層限
流性能の優れた回路遮断器が得られる。
【0086】図18が実施例7の変形例による回路遮断
器の小電流遮断時に可動子のみが開成した状態の電極部
を示す側面図、図19は図18における大電流遮断時に
可動子と反発子の双方が開成した状態を示す電極部の側
面図である。この変形例では、反発子3の回動中心P2
を端子部5より下方にするように導体部6を構成したも
のであり、前記実施例7と同様の効果が得られる。
【0087】実施例8. 図20は請求項の発明に対応した実施例8による回路
遮断器の閉成状態を示す電極部の側面図である。この実
施例8では、第2導体部8による第2導体部8と反発子
3との接続を、前記反発子3の回動中心P2と反発接点
4との間で行っている。このように構成しても前記実施
例1の場合と同様の同様の効果が得られる。また、この
実施例8では、前記反発子3を流れる電流が総べて回動
中心P2より反発接点4側になるようにしている。
【0088】ここで、可動子1や第1導体部7が作る磁
場は反発子3に流れる電流に対してした方向の力を及ぼ
すため、もし、前記回動中心P2よりも反発接点4が固
着されている側と反対側の反発子3の導体に電流が流れ
ると、この電流に対する電磁力は前記回動中心P2に関
して反発子3を閉成方向に回動させるモーメントになっ
てしまう。
【0089】しかし、この実施例8では、前記回動中心
P2より反発接点4側と反対側には電流が流れない構成
となっているので、この電磁力は総べて前記反発子3を
回動中心P2に関して開成方向に回動させるモーメント
となる。この結果、反発子3の回動速度がより大きくな
る。
【0090】図21および図22は実施例8のそれぞれ
異なった変形例による電極部を示す側面図である。図2
1に示す変形例では、第2導体部8による第1導体部7
と反発子3の接続を、前記反発子3の回動中心P2の位
置で行っており、図22に示す変形例では、反発子3の
可動接触子とは反対側で前記回動中心P2を第2導体部
8が迂回し、その第2導体部8の前記反発子3に対する
接続が、回動中心P2より前記反発接点4側で行われた
構成としており、その何れの場合も前記実施例8の場合
と同様の効果が得られる。
【0091】実施例9. 図23(a)は請求項の発明に対応した実施例9によ
る回路遮断器の閉成状態を示す電極部の側面図、図23
(b)は図23(a)のA−A線断面図である。なお、
図23(b)では図23(a)における可動子を省略し
た。この実施例9では、図23(a)に示すように、反
発子3の回動中心P2を第2導体部8と反発接点4との
間に設けている。また、図23(b)のように、第1導
体部7のスリット70の両側の導体部7a,7bを、第
2導体部8の可撓性導体8a,8bで反発子3に一体接
続した構成としている。
【0092】このような構成にすると、閉成時に短絡電
流などの大電流が流れた際、図23(b)に示すように
第2導体部8の両側の可撓性導体8a,8bに流れる電
流の平行成分が互いに引き合い、前記可撓性導体8a,
8bの可撓性質によって上方向の合力Fが反発子3にか
かる。この合力Fの前記反発子3上の作用点は、第2導
体部8の前記可撓性導体8a,8bが反発子3に接続さ
れている位置、ずなわち、反発子3の回動中心P2より
図中左側になるので、前記合力Fは前記反発子3を開成
方向に回動させるモーメントになる。従って、この実施
例9によれば、第2導体部8自身に働く電磁力を反発子
3の開成方向の回動力に変換でき、反発子3の回動速度
を向上できる。
【0093】実施例10. 図24は請求項の発明に対応した実施例10による回
路遮断器の電極部を示す側面図、図25は図24の断面
図である。図において、Paは可動子1と反発子3の開
閉時の軌跡を含み平面、Nは反発接点4の表面中心点、
Pbは反発接点4の表面に垂直で且つ前記中心点Nを通
り前記平面Paに垂直な面であり、平面Pbで決まる前
記反発子3の導体部3aの断面の重心をAとし、この重
心Aを通り第1導体部7の平面Paの両側の導体部7
a,7bに垂直な平面をPcとする。また、前記平面P
cによる前記導体部7a,7bの各断面のそれぞれの重
心を図25に示すようにB,Cとする。
【0094】この実施例10では、図25に示すよう
に、三角形ABCは角B、角を底辺とする二等辺三角形
であり、角Aと角Bをθとし、θ=45度±10度にな
るように構成している。このように構成しても、前記実
施例1と同様の効果が得られると共に、更に以下のよう
な利点を有する。
【0095】この実施例10では、端子部5から入る電
流をIとすると、第1導体部7の両側の導体部7a,7
bには均等にI/2の電流が、そして反発子3には電流
Iが流れる。これらの電流は、近似的にそれぞれの導体
部7a,7bの重心B、CおよびAに流れると考えられ
る。ここで、図25に示す二等辺三角形ABCの底辺B
Cの中点を原点Oとし、OC方向にx軸、OA方向にy
軸をとり、点B,Cを流れる電流が紙面上で向こう側か
ら手前側とすると、これらの電流が点Aに作る合成磁場
はx方向となる。前記点Aを流れる電流は紙面上で手前
側向こう側となるので、この合成磁場は点Aの電流に対
してy方向の電磁力を及ぼす。従って、前述のように、
反発子3は第1導体部7を流れる電流によって開成方向
の回動力を受ける。この合成磁場をBxとすると、 Bx=K・μ0 Isin2θ/(4πL) ここで、Kは比例定数、μ0 は真空の透磁率、πは円周
率、Lは重心BとCの距離である。明らかにBxはθ=
45度において最大地を持つ。この最大値をBmaxと
すると、θ=45度±10度の範囲では、 Bx≧0.94Bmax となる。
【0096】従って、閉成時において、第1導体部7の
両側の導体部7a,7bによる反発子3を開成方向に回
動させる磁場の最大値に対して、この実施例10の電極
構成では少なくとも0.94倍以上の磁場を反発子3に
与えることができ、短絡電流遮断時の初期における反発
子3の回動速度を向上させることができる。
【0097】実施例11. 図26(a)は実施例11による回路遮断器の電極部を
示す側面図、図26(b)は図26(a)の断面図であ
る。これらの図において、可動子1と絶縁物18は省略
した。この実施例11では、前記実施例10の場合と同
様に反発子3が閉成時に第1導体部7の両側の導体部7
a,7bおよび反発子3の導体3aの重心をそれぞれ
B,C,Aとし、図26(b)に示すように三角形AB
Cの底角BおよびCの角度θ=θ’を45度未満となる
ように構成している。
【0098】図27(a)は図26(a)の反発子3の
開成状態を示す電極部の側面図、図27(b)は図27
(a)の断面図である。前記反発子3の最大開成時に、
この反発子3の導体3aの重心Aを通り、図27(a)
に示すように、第1導体部7の両側の導体部7a,7b
に垂直な平面をPc’とする。また、図27(b)に示
すように、第1導体部7の両側の導体部7a,7bの断
面のそれぞれの重心をB’,C’とし、三角形A,
B’,C’の底角θ=θ’’を45度以上になるように
構成している。このように構成しても前記実施例1と同
様の効果が得られる。さらに、次のような利点がある。
【0099】前記実施例10で述べたように、第1導体
部7の両側の導体部7a,7bに流れる電流が反発子3
に及ぼす磁場が最大になるのは、θが45度のときであ
る。
【0100】従って、この実施例11の電極構造では、
反発子3が開成方向に回動するに伴って反発子3にかか
る第1導体部7による開成方向の電磁力は増大してい
く。この結果、可動子1による反発子3を開成方向に回
動させる電磁力が反発子3の回動に従って減少する分を
補うことができ、反発子3の回動速度の減少を免れる。
【0101】さらに、反発子3が回動しθが45度以上
になると、第1導体部7による前記反発子3を開成方向
に回動させる電磁力は減少するため、反発子3の回動も
減少する。反発子3は最大開成すると、ストッパ12で
下向き回動が止められるが、前記反発子3の回動速度が
減少しているため、この反発子3によるストッパ12へ
の衝撃力を低減できる。従って、前記ストッパ12の損
傷や反発子3の跳ね返りを防止できる。
【0102】図28および図29はこの発明の実施例に
よる回路遮断器のそれぞれ異なった変形例を示す電極部
の側面図である。上記実施例1〜11では、第1導体部
7は略水平に構成しているが、図28および図29に示
すように、前記第1導体部7は傾斜状に形成してもよ
い。
【0103】図30はこの発明の実施例による回路遮断
器の更に別の変形例を示す電極部の平面図、図31は図
30の側面図、図32は図31の底面図である。この変
形例では、前記第1導体部7の上面(開成時の可動子1
が面する面)だけではなく、その逆の面である前記第1
導体部7の下面までも絶縁物18eで被覆した構成とし
ている。
【0104】図33および図34はこの発明の実施例に
よる回路遮断器のそれぞれ異なったまたの変形例を示す
電極部の側面図である。これらの変形例では、第1導体
部7のスリット70の内端面を覆う絶縁物18cを、可
動子1の開成時にアークAが触れる面積が一層大きくな
るように上方に伸ばした構成としている。
【0105】図35(a)はこの発明の実施例による回
路遮断器の更に異なった変形例を示す電極部の平面図、
図35(b)は図35(a)のB−B線断面図である。
この変形例では、第1導体部7のスリット70の内面を
覆っている絶縁物18b,18cのうち、アークによる
最も損傷を受け易い前記スリット70の端子部5側の内
端面を覆っている絶縁物18cを他の絶縁物18bより
厚く形成している。
【0106】図36はこの発明の実施例による回路遮断
器の更に他の変形例を示す電極部の側面図、図37は図
36の平面図であって可動子は省略してある。前記実施
例1〜9、11、12では第1導体部7と反発子3を接
続する第2導体部8が二つの可撓性導体8a,8bから
なる構成としたが、この変形例では前記第1導体部7と
前記反発子3とを接続する第2導体部8を一つの可撓性
導体で構成したものである。すなわち、この変形例で
は、前実施例における第1導体部7のU字上のスリット
70に代えて図37に示すように窓穴状の開口部70’
を第1導体部7に形成し、この第1導体部7における端
子部5側とは反対側の端部を一つの可撓性導体から成る
第2導体部8で反発子3に一体接続した構成にしてい
る。
【0107】図38はこの発明の実施例による回路遮断
器の更に他の変形例を示す電極部の側面図、図39は図
38における可動子および絶縁物を省略した正面図であ
る。この変形例では、スリット70を有する第1導体部
7において、両側の導体部7a,7bの端子部5側とは
反対側の端部に垂下導体部7cを一体形成すると共に、
この垂下導体部7c相互の下端を水平導体部7dで一体
接続し、この水平導体部7dを前記反発子3に一つの可
撓性導体から成る第2導体部8で一体接続した構成とし
ている。
【0108】図40はこの発明の実施例による回路遮断
器の更に別の変形例を示す電極部の側面図、図41は図
40における絶縁物を省略した正面図である。この変形
例では、スリット70を有する第1導体部7において、
両側の導体部7a,7bの端子部5側とは反対側の端部
に一体接続されて垂下する第2導体部8の各下端に、反
発子3の基部を両側から挟むブラケット部20を一体に
設け、これらのブラケット部20に前記反発子3の回動
中心軸P2を支承させた構成としている。
【0109】実施例12.図42はこの発明の実施例1
2による回路遮断器の反発子閉成状態を示す電極部の側
面図、図43は図42の反発子開成状態を示す電極部の
側面図である。図において、12は略水平姿勢を保持す
る反発子3と略平行した上面を有する凸状のストッパ、
21は前記反発子3の下面に一体連結したガイド棒、2
2は前記ストッパ12の設けられたガイド孔であり、こ
のガイド孔22に前記ガイド棒21が摺動自在に嵌挿さ
れている。9a,9bは前記反発子3と前記ストッパ1
2との間に介装された押しバネであり、これらの押しバ
ネ9a,9bは前記反発子3を閉成方向に付勢してい
る。
【0110】この実施例12と前実施例との相違点は、
前記実施例1〜8,11,12では反発子3の開閉動作
が回動中心P2を支点として回動するように構成してい
るのに対し、この実施例12では、前記反発子3が垂直
方向に昇降開閉動作する構成とした点にあり、前実施例
の場合と同様の効果が得られる。
【0111】図44はこの発明の実施例による回路遮断
器の更に別の変形例を示す電極部の斜視図である。この
変形例では、第1導体部7が片側だけの導体部7aを有
する構成としたものであり、この場合も同様の効果が得
られる。
【0112】なお、上記各実施例では、回路遮断器の場
合について説明したが、他の開閉器であってもよく、上
記実施例と同様の効果が得られる。
【0113】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、反発子を電源系統側に接続する導体を、前記反発子
とこれに対の可動子の開成時に、それらの可動接点と反
発接点との間に位置して電源系統側に接続される第1導
体部と、この第1導体部と前記反発子とを前記反発接点
とは反対側の端部で接続する第2導体部とで構成したの
で、短絡電流遮断時に可動子と反発子のそれぞれに流れ
る電流によって電磁反発力が発生するが、この電磁反発
力だけでなく、開成方向に所定以上の力が加わると開成
動作する前記反発子に対して、この反発子を電源系統に
接続している第1導体部を流れる電流も、前記反発子を
開成させる電磁反発力を発生するため、開極速度が非常
に速くなって優れた限流性能を得ることができるという
効果がある。
【0114】請求項2の発明によれば、前記第1導体部
を、前記可動子と前記反発子の閉成時において、それら
の可動接点と反発接点の表面より上方に位置するように
構成したので、小電流遮断時においても前記反発接点上
のアークを伸長する強い磁場得られ、優れた限流性能と
小電流遮断性能を持った開閉器が得られるという効果が
ある。
【0115】請求項3の発明によれば、前記第1導体部
を、前記可動子と前記反発子の開成時において、前記反
発子の少なくとも一部分より上方に位置するように構成
したので、反発子による電磁反発力だけでなく、第1導
体部を流れる電流による電磁力も可動子を開成動作させ
る力となり、開極速度が大きくなって優れた限流性能が
得られるという効果がある。
【0116】請求項4の発明によれば、前記第1導体部
を、前記第2導体部とは反対側の端部が電源系統の端子
部に接続され、この端子部と面一になるように配置した
構成としたので、第1導体部に接続された端子部を流れ
る電流も、反発子を開成動作させる電磁力を発生し、こ
のため、開極速度が大きくなって、より優れた限流性能
が得られるという効果がある。
【0117】
【0118】
【0119】
【0120】
【0121】請求項の発明によれば、前記反発子が前
記第2導体部の接続側に回動中心を有し、この回動中心
または該回動中心と前記反発接点との間で前記反発子と
前記第2導体部とを接続した構成としたので、第1導体
部と第2導体部および反発子とで構成される電流経路の
総べてが、その反発子に開成方向の電磁力を及ぼことと
なり、より優れた限流性能の開閉器が得られるという効
果がある。
【0122】請求項の発明によれば、前記第2導体部
が可撓性導体から成り、これに接続される前記反発子が
回動中心を有し、この回動中心が、前記反発子と前記第
2導体部との接続位置と前記反発接点との間に位置する
構成としたので、前記第2導体部が自身に流れる電流に
よって変形することにより、その電流による電磁力を反
発子の開成方向への回動力として利用でき、より優れた
限流性能の開閉器が得られるという効果がある。
【0123】請求項の発明によれば、第1導体部と反
発子を、該反発子の初期開極速度が大きくなるように構
成したので、より限流性能の優れた開閉器が得られると
いう効果がある。
【0124】
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に対応した実施例1による開閉
器として容器を断面した回路遮断器の閉成状態を示す消
弧板の側面図である。
【図2】図1の回路遮断器の開成状態を示す側面図であ
る。
【図3】図1における反発子と第1導体部と第2導体部
の関連構成を示す平面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】図3の斜視図である。
【図6】実施例1の動作を説明するために回路遮断器の
閉成状態を示す電極部の側面図である。
【図7】実施例1における大電流遮断時の動作説明のた
めに示した接点開極直後の電極部の側面図である。
【図8】図7における可動子と反発子の最大開成状態を
示す側面図である。
【図9】請求項2の発明に対応した実施例2による回路
遮断器の閉成状態を示す電極部の側面図である。
【図10】図9の接点開成状態を示す電極部の側面図で
ある。
【図11】請求項3および請求項4の発明に対応した実
施例3による回路遮断器の閉成状態を示す電極部の側面
図である。
【図12】施例4による回路遮断器の閉成状態を示す
電極部の側面図である。
【図13】実施例4の変形例による回路遮断器の消弧部
の側面図である。
【図14】施例5による回路遮断器の開成状態を示す
電極部の側面図である。
【図15】施例6による回路遮断器の開成状態を示す
電極部の側面図である。
【図16】施例7による回路遮断器の開成状態を示す
電極部の側面図である。
【図17】図16の反発子の開離状態を示す電極部の側
面図である。
【図18】実施例7の変形例による回路遮断器の小電流
遮断時に可動子のみが開成した状態の電極部を示す側面
図である。
【図19】図18の大電流遮断時の可動子と反発子双方
の開成状態を示す側面図である。
【図20】請求項の発明に対応した実施例8による回
路遮断器の閉成状態を示す電極部の側面図である。
【図21】実施例8の変形例による電極部を示す側面図
である。
【図22】実施例8の他の変形例による電極部を示す側
面図である。
【図23】図23(a)は請求項の発明に対応した実
施例9による回路遮断器の閉成状態を示す電極部の側面
図である。図23(b)は図23(a)のA−A線断面
図である。
【図24】請求項の発明に対応した実施例10による
回路遮断器の電極部を示す側面図である。
【図25】図24の断面図である。
【図26】図26(a)は実施例11による回路遮断器
の電極部を示す側面図である。図26(b)は図26
(a)における可動子と絶縁物を省略した電極部の断面
図である。
【図27】図27(a)は図26(a)の反発子3の開
成状態を示す電極部の側面図である。図27(b)は図
27(a)の断面図である。
【図28】この発明の実施例による回路遮断器の他の変
形例を示す電極部の側面図である。
【図29】この発明の実施例による回路遮断器の別の変
形例を示す電極部の側面図である。
【図30】この発明の実施例による回路遮断器の更に別
の変形例を示す電極部の平面図である。
【図31】図30の側面図である。
【図32】図31の底面図である。
【図33】この発明の実施例による回路遮断器のまたの
変形例を示す電極部の側面図である。
【図34】この発明の実施例による回路遮断器の更なる
変形例を示す電極部の側面図である。
【図35】図35(a)はこの発明の実施例による回路
遮断器の更に異なった変形例を示す電極部の平面図であ
る。図35(b)は図35(a)のB−B線断面図であ
る。
【図36】この発明の実施例による回路遮断器の更に他
の変形例を示す電極部の側面図である。
【図37】図36における可動子を省略した平面図であ
る。
【図38】図38はこの発明の実施例による回路遮断器
の更に他の変形例を示す電極部の側面図である。
【図39】図38における可動子および絶縁物を省略し
た正面図である。
【図40】図40はこの発明の実施例による回路遮断器
の更に別の変形例を示す電極部の側面図である。
【図41】図40における絶縁物を省略した正面図であ
る。
【図42】図42はこの発明の実施例12による回路遮
断器の反発子閉成状態を示す電極部の側面図である。
【図43】図42の反発子開成状態を示す電極部の側面
図である。
【図44】この発明の実施例による回路遮断器の更に別
の変形例を示す電極部の斜視図である。
【図45】従来の開閉器として回路遮断器の閉成状態を
示す側面図である。
【図46】図45における可動子のみの開成状態を示す
側面図である。
【図47】図45における可動子と反発子の最大開成状
態を示す側面図である。
【図48】従来の回路遮断器の動作を説明するために示
した電極部の閉成状態の側面図である。
【図49】図48の閉成状態から可動子が開離した状態
を示す電極部の側面図である。
【図50】図45における可動子と反発子の双方が開成
方向に動作した状態を示す電極部の側面図である。
【図51】図50における可動子と反発子の最大開成状
態を示す電極部の側面図である。
【符号の説明】
1 可動子 2 可動接点 3 反発子 4 反発接点 5 端子部 6 導体 7 第1導体部 7a 第1導体部の一方の片側導体部 7b 第1導体部の他方の片側導体部 8 第2導体部 19 第3導体部 70 スリット A 反発子の導体部断面の重心 B 一方の片側導体部の断面重心 C 他方の片側導体部の断面重心 P2 回動中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仁科 健一 福山市緑町1番8号 三菱電機株式会社 福山製作所内 (72)発明者 山県 伸示 福山市緑町1番8号 三菱電機株式会社 福山製作所内 (56)参考文献 特開 昭61−161633(JP,A) 特開 昭60−49535(JP,A) 実開 昭59−178853(JP,U) 特許2700040(JP,B2) 特公 平6−90902(JP,B2) 特公 昭46−8359(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 73/02 H01H 9/36 H01H 73/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に可動接点を有する可動子と、前記
    可動接点に接離可能な反発接点を一端に有して前記可動
    子に略平行する反発子とを備えた開閉器において、前記
    反発子を電源系統側に接続する導体を備え、この導体
    は、前記可動子と前記反発子の開成時にそれらの可動接
    点と反発接点との間に位置して電源系統側に接続される
    第1導体部と、この第1導体部と前記反発子とを前記反
    発接点とは反対側の端部で接続する第2導体部とから構
    成したことを特徴とする開閉器。
  2. 【請求項2】 前記第1導体部は、前記可動子と前記反
    発子の閉成時において、それらの可動接点と反発接点の
    表面より上方に位置していることを特徴とする請求項1
    記載の開閉器。
  3. 【請求項3】 前記第1導体部は、前記可動子と前記反
    発子の開成時において、前記反発子の少なくとも一部分
    より上方に位置していることを特徴とする請求項1記載
    の開閉器。
  4. 【請求項4】 前記第1導体部は、前記第2導体部とは
    反対側の端部が電源系統の端子部に接続され、この端子
    部と面一に配置されていることを特徴とする請求項1か
    ら3いずれか1項記載の開閉器。
  5. 【請求項5】 前記反発子は前記第2導体部の接続側に
    回動中心を有し、この回動中心または該回動中心と前記
    反発接点との間で前記反発子と前記第2導体部とが接続
    されていることを特徴とする請求項1記載の開閉器。
  6. 【請求項6】 前記第2導体部は可撓性導体から成り、
    これに接続される前記反発子が回動中心を有し、この回
    動中心は、前記反発子と前記第2導体部との接続位置と
    前記反発接点との間に配置されていることを特徴とする
    請求項1記載の開閉器。
  7. 【請求項7】 前記第1導体部は、前記可動子と前記反
    発子の開閉動作を許容するスリットを有し、このスリッ
    トの両側の導体部が前記可動子と前記反発子の開閉動作
    の軌跡を含む平面に対して互いに対称に形成され、前記
    可動子と前記反発子の閉成時において、前記平面に垂直
    であると共に、前記反発子の反発接点表面に垂直で、且
    つ、その反発接点表面の中心点を含む平面で決まる前記
    反発子の導体部断面の重心と、この重心を含み前記第1
    導体部のスリット両側の導体部に垂直な平面で決まる前
    記スリット両側の導体部の各々の断面の重心を頂点とす
    る二等辺三角形で、底角が45±10度となるように構
    成したことを特徴とする請求項1から4いずれか1項記
    載の開閉器。
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