JPH0135389Y2 - - Google Patents

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JPH0135389Y2
JPH0135389Y2 JP19021182U JP19021182U JPH0135389Y2 JP H0135389 Y2 JPH0135389 Y2 JP H0135389Y2 JP 19021182 U JP19021182 U JP 19021182U JP 19021182 U JP19021182 U JP 19021182U JP H0135389 Y2 JPH0135389 Y2 JP H0135389Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は限流性能を向上させた回路しや断器
に関するものである。
従来の回路しや断器の一例を第1図に示す。同
図において、1は固定導体、2は固定導体1の先
端部に固着された固定接点であり、上記固定導体
1とで固定電気接触子100を構成している。3
は上記固定接点2に対向して対をなす可動接点
で、可動導体4の先端部に固着されており、該可
動導体4とで可動電気接触子200を構成してい
る。5は複数個の消弧板であり、それぞれ切欠溝
5aを有し、接点2,3間で発生したアーク6を
冷却する役割を持つ。7,7は消弧板5を支持す
る1対の側板、8は可動導体4を開閉運動させる
操作機構部である。
つぎに従来の回路しや断器の動作を説明する。
第1図において、固定接点2と可動接点3とが
閉成しているとすると、電流は電源(図示せず)
より固体導体1→固定接点2→可動接点3→可動
導体4を介して負荷(図示せず)に供給される。
いま、負荷に短絡電流等の過電流が流れると、
操作機構部8が動作して可動接点3は固定接点2
から開離して、該過電流が負荷に流れるのをしや
断する。このとき可動接点3と固定接点2間にア
ーク6が発生し、固体導体1および可動導体4と
の間にはアーク電圧が発生する。このアーク電圧
に固定接点2と可動接点3の開離距離が増大する
に従つて上昇し、また同時にアーク6が消弧板5
の方向へ磁気力によつて引きつけられ伸長するた
めにさらに上昇する。このようにしてアーク電流
は電流零点を迎えてアーク6を消弧し、これによ
りしや断が完結する。
さて、このような動作をする回路しや断器が有
すべき性能はアーク電圧が高いことであつて、こ
のアーク電圧の高さによつては、しや断動作中に
流れるアーク電流は抑制され、回路しや断器を通
じて流れる電流の大きさが減少することになる。
したがつて、高いアーク電圧を発生する回路しや
断器は回路しや断器に直列に配置された配電線を
含む各種電気機器装置類に対する保護性能が高
く、互いに直列接続された回路しや断器間の選択
協調しや断領域ないしは同時しや断領域が拡大さ
れることになる。
このような要請に対して、従来この種の回路し
や断器においては、高いアーク電圧を現出させる
ために、可動導体4を高速で開離させたり、ある
いはデアイオン消弧板の形状を改良してアーク6
を伸長させたりすることが行なわれていたが、こ
れらによる場合にはそのアーク電圧の上昇に一定
の限度があり、満足すべきものが得られない欠点
があつた。
ここで、この考案の回路しや断器の説明に先立
つて固定および可動接点間におけるアーク電圧等
の挙動について説明する。
一般に、アーク抵抗は次のような関係を有して
いる。すなわち、 R=ρl/S ただし、R:アーク抵抗(Ω) ρ:アーク抵抗率(Ω・cm) l:アーク長さ(cm) S:アーク断面積(cm2) ところが、一般に数KA以上の大電流でかつア
ーク長さが50mm以下の短いアークにおいては、ア
ーク空間は接点粒子によつて占められてしまうも
のであるが、この接点粒子の放出は接点表面に直
角方向に起こるものであり、またこの放出された
粒子は放出時においては接点金属材質の沸点近く
の温度を有し、さらにアーク間に注入されるや否
や、電気的エネルギーの注入を受けて高温高圧化
されるとともに、導電性を帯びてアーク空間の圧
力分布に従つた方向に膨張しながら高速度で接点
から遠ざかる方向に流れ去るものである。このよ
うに、アーク空間におけるアーク抵抗率ρおよび
アーク断面積Sはこの接点粒子の発生量とその放
出方向によつて定まり、したがつてアーク電圧も
このような接点粒子の挙動によつて決定されてい
るものである。
このような電極粒子の挙動を従来の回路しや断
器に基づいて説明すると、第2図に示すとおりで
ある。図中6はアーク、Xはそれぞれの接点2,
3が接触する場合の接触面である対向面を、また
Yは上記対向面X面以外の電気的接触面である接
点側面および導体表面の一部を示す。図中、1点
鎖線で示す輪郭Zは、接点2,3間に発生するア
ーク6の外郭を示し、さらにa,bおよびcは接
点2,3から発した接点粒子を模式的に示したも
のであつて、aは対向面X面の中心付近から発し
た接点粒子を、bは接点表面および導体表面の一
部を含むY面から発した接点および導体粒子を、
またCは接点粒子aおよびbの中間的位置である
対向面X面の周辺付近から発した接点粒子であつ
て、その放出後の経路はそれぞれ矢印m,nおよ
びOによつて示した各流線によつて流れる。その
他の符号は第1図と同一部所を示すものである。
このような接点2,3から放出された接点粒子
は、接点金属の沸点温度、すなわち約3000℃程度
から導電性を帯びる温度、すなわち8000℃以上ま
たはさらに高温の20000℃程度にまで昇温される
ために、アーク空間からエネルギーを奪い去つて
アーク空間の温度を下げ、その結果アーク抵抗が
発生する。なお、アーク空間から接点粒子が奪い
去るエネルギー量は昇温にともなつて大きくな
り、その昇温の程度は接点2,3から発した電極
粒子のアーク空間における位置および放出経路に
よつて定まる。
ところが、第2図に示す従来の回路しや断器に
おいては、対向面X面の中心付近から発する接点
粒子aはアーク空間より大量のエネルギーを奪い
去るが、接点表面および導体表面の一部を含むY
面から発する接点粒子bは接点粒子aに比べてア
ーク空間から奪い去るエネルギー量は少なく、ま
た対向面X面の周辺部分から発する接点粒子cは
接点粒子a,bの奪い去るエネルギー量の中間的
なエネルギーしか奪い去らないことになる。
すなわち、接点粒子aの流れる範囲において
は、大量のエネルギーを奪つてアーク空間の温度
を下げ、したがつてアーク抵抗率ρを増大させ
る。これに対して接点粒子bやcの流れる範囲に
おいては、大量のエネルギーを奪わないために、
アーク空間の温度の低下も少なく、したがつてア
ーク抵抗率ρの増大も図れず、しかも対向面X面
および接点側面を含むY面からアークが発生する
ために、アーク断面積も増大してアーク抵抗も低
下する。このような接点粒子によるアーク空間か
らのエネルギーの流出は電気的注入エネルギーと
つり合つているのであるから、もし接点2,3間
に発生する接点粒子のアーク空間への注入量を増
大させれば、当然にアーク空間の温度が大きく低
下し、その結果アーク抵抗率が大きくなつてアー
ク電圧を大きく上昇させることが可能であること
がわかる。
この考案は、電気接触子構造を改善し、通過電
流で磁束を発生するブローアウトコイルを設ける
ことにより、上記のような従来の回路しや断器に
おけるアーク電圧の上昇に対する限界を打開し、
接点間に発生する接点粒子のアーク空間への注入
量を増大させるとともに、アークを磁気的に伸長
させて、アーク電圧を著しく上昇させることので
きる回路しや断器を提供することを目的とするも
のである。
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
第3図および第4図はこの考案に係る回路しや
断器の一例を示すものである。同図において、
1,4はそれぞれ先端部に固定接点2および可動
接点3を固着した固定および可動導体で、これら
はそれぞれ固定電気接触子100および可動電気
接触子200を構成しており、また両接触子10
0,200は略L字形であつて、それぞれ上記接
点2,3が接離するように互いに対向して配置さ
れている。1a,4aは上記各接点2,3の表面
に対して各中心軸100X,200Xがそれぞれ
鉛直をなすように各導体1,4に形成された接点
取付用先端部分であり、これら各先端部分1a,
4aの横断面の大きさは、それぞれの接点2,3
の各対向面の大きさと同一に設定されている。
9はブローアウトコイルであり、一端9aが固
定導体1に電気的に接続され、またその他端9b
は、固定電気接触子100に絶縁物10を介して
接続された通電側導電体11に接続されている。
このブローアウトコイル9は接点開閉部分の側方
に位置しており、通過電流によつてアーク6に直
角に鎖交する磁束を生起させるもので、この磁束
がアーク6を接点付近に設けられた消弧板5の方
向に駆動するような方向に巻かれている。また、
ブローアウトコイル9は第3図の矢印A方向から
見たときに開閉時の固定接点2と可動接点3のい
ずれをも含むような巻径に設定されている。な
お、他の部所については、従来例のものと同一部
所に同一符号を付してある。
上記のような構成からなる回路しや断器のしや
断動作は従来のものと同様であるので、その説明
を省略するが、両接点2,3間における接点粒子
等を挙動については、従来のものと異なるので、
これについて第5図を参照しつつ説明する。
しや断時のアーク6は、開極距離の短い間は第
5図のように接点2,3間に生じるが、この時接
点2,3の接点面の大きさとそれぞれに対応する
固定導体および可動導体2,4の各先端部1a,
4aの横断面の大きさが等しいため、アーク6の
空間への拡がりを抑制することとなり、従来のも
のに比較してアーク6を「しぼり込む」効果があ
る。これにより対向面Xより発した接点粒子は有
効にアーク空間に注入され、その結果有効に注入
された大量の接点粒子はアーク空間から従来のも
のとは比較にならない大量のエネルギーを奪い去
つてアーク空間を著しく冷却させる。したがつて
アーク抵抗率、すなわちアーク抵抗が著しく上昇
してアーク電圧が大きく上昇する。
さらに、固定電気接触子100と通電側導電体
10との間に接続されたブローアウトコイル9を
設け、このコイル9に通過電流が流れると、磁束
が生起するようにしたから、該磁束でアーク6を
消弧板5側へ効果的に駆動させることができる。
したがつて上記のようにして抵抗率の大きくなつ
たアーク6は陽光柱部がさらに引き伸ばされて、
消弧板5により冷却されることになり、固定導体
1と可動導体4との間のアーク電圧は著しく上昇
して、限流性能が向上する。
なお、上記実施例では、単極しや断器を例にと
つて述べたけれども、多極しや断器の各極につい
ても適用できることはもちろんである。
以上のようにこの考案によれば、固定および可
動電気接触子の形状を特定し、通過電流で磁束を
発生するブローアウトコイルを設けるだけの簡単
な構造により、限流性能の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の回路しや断器の一例を示す斜視
図、第2図は従来の回路しや断器の接点間におけ
る接点粒子の挙動の説明図、第3図はこの考案に
係る回路しや断器の一例を示す要部の分解斜視
図、第4図は同回路しや断器の要部の組立斜視
図、第5図はこの考案の回路しや断器の接点間に
おける接点粒子の挙動等の説明図である。 1……固定導体、1a……固定接点取付用先端
部、2……固定接点、3……可動接点、4……可
動導体、4a……可動接点取付用先端部、5……
消弧板、9……ブローアウトコイル、9a……一
端部、9b……他端部、10……絶縁物、11…
…通電側導電体、100……固定電気接触子、2
00……可動電気接触子、100X,200X…
…中心軸。なお、図中同一符号は同一もしくは相
当部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 導体およびこれに固着された接点から構成され
    て開閉動作する少なくとも1対の固定および可動
    電気接触子と、固定接点と可動接点との間に生起
    するアークの走行方向前方側に位置して該アーク
    を消弧する複数個の消弧板とを備え、上記固定お
    よび可動電気接触子を、それぞれの接点を固着し
    た各導体先端部分の中心軸が各接点の表面に鉛直
    となるように略L字形に成形し、上記接点の開閉
    範囲を含む巻回径を有するブローアウトコイルを
    該接点の側方に配設するとともに、その一端を固
    定電気接触子に接続し、該固定電気接触子に電気
    的に絶縁された通電側導電体に他端を接続したこ
    とを特徴とする回路しや断器。
JP19021182U 1982-12-14 1982-12-14 回路しや断器 Granted JPS5993022U (ja)

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JP19021182U JPS5993022U (ja) 1982-12-14 1982-12-14 回路しや断器

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Publication Number Publication Date
JPS5993022U JPS5993022U (ja) 1984-06-23
JPH0135389Y2 true JPH0135389Y2 (ja) 1989-10-27

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