JP811H - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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【発明の詳細な説明】 [考案の技術分野] この発明は、回路遮断器に関するものであり、とりわ
け、電路の遮断時に発生するアークを誘導するためのア
ークランナを備えた回路遮断器に関するものである。 [従来の技術] 従来、この種の装置として第1図に示すものがあった。
図において接点1aを備えた可動接触子1の前方に消弧
用グリツド2が設けてあり、固定接触子部3は主体部の
可動接触子部1側から折り返して略U字状に形成され、
その先端部の表面に固定接点3aが設けられた導体3b
と、この導体3bより幅狭に形成され、電流遮断時に発
生するアークを消弧用グリツド2へ誘導する板状金属で
なるアークランナ4とから構成されている。電路は可動
接触子1が閉じた状態では接点1aから接点3aに電流
が流れ、導体3bを通して流される。グリツド2とアー
クランナ4は電路が開かれたときに発生するアークを処
理するものである。 以上の構成により、電路において短絡事故や、過負荷運
転時に発生する事故電流により、電流検出リレー(図示
せず)が動作し、第2図に示すように機械的に可動接触
子1が開かれる。このとき、接点1aと接点3aとの間
にアーク5が発生する。このアーク5はアークランナ4
に電磁力で誘導され、さらに矢印方向へとアークは誘導
されてグリツド2によつてアーク5が分割され、陰極電
圧降下とアークの冷却効果により、アーク抵抗は増大
し、アーク5を消滅させて遮断を完了する。 以上の動作に際し、アークランナ4はアーク5にさらさ
れ、第3図に示すようになり、アークランナ4が溶融し
て、第4図に一点鎖線で示した部分4aが溶失し、アー
クランナとしての機能を失ない、次の遮断に支障を来た
すことになる。また、このときの金属ガスの発生によ
り、消弧空間の状態を悪化し、遮断時間が長くなるな
ど、遮断性能上も好ましくない。さらに、導体3bの主
体部表面がアークにさらされ、該表面が高熱で溶融し金
属ガスを発生するので、消弧空間の状態を悪化するもの
である。 従来の回路遮断器は以上のように構成されていたので、
アークランナの全周や導体の主体部表面がアークにさら
され、金属ガスが多くなり、遮断性能を悪化するという
欠点があった。また、アークランナ溶断後は、アークラ
ンナがその機能を失うという欠点もあつた。 [発明の概要] この発明は、上記のような従来のものの欠点を除去する
ためになされたもので、アークランナの側面と導体の主
体部表面および固定接点の周面をアークから保護するア
ークガードを設けてなる回路遮断器を提供する。 [発明の実施例] 以下、この発明の一実施例を第5図〜8図について説明
する。第5図はこの発明の固定接触子部を示している。
絶縁体でなるアークガード6は固定接触子部3に装着さ
れるもので、アークランナ4の両側面と接触ないし近接
する1対の互いに平行な保護壁6a、固定接点3aの周
面を保護する箱状部6b、および上記一対の保護壁6a
から側方に延びて導体3bの主体部表面を保護する一対
の鍔状部6cが形成されている。なお、導体3bの後端
部にはめねじ3cが形成されている。 電路は、従来のものと同様に、可動接触子の接点(図示
せず)から接点3a、さらに導体3bを介し、めねじ3
cにより螺着される外部導体(図示せず)へと通電され
る。 次に動作について説明する。従来例と同じように事故電
流を検出して可動接触子が開かれると、アークを発生
し、このアークは接点3aからアークランナ4へと誘導
される。 第6図において、アーク5は接点3aからアークランナ
4に誘導される。このときのアーク5の状態を示すもの
が第7図で、アークガード6の保護壁6aがアークラン
ナ4の両側面に近接しているので、アーク5はアークラ
ンナ4の側面、下面に対しては制限を受け、アーク5に
さらされるのは一方向のみとなるので、発生する金属ガ
スは少なく、消弧空間の状態は悪化しない。また、遮断
完了後においても第8図に示すようにアークランナ4の
消耗も一つの面だけとなるので、アークランナ4が溶失
することを防ぐことができる。 さらに、アークガード6を大きくして箱状部6bで接点
3aの周囲を、鍔状部6cで導体3bの主体部表面をそ
れぞれ保護することを兼ねたので、金属ガスの発生をさ
らに押え、遮断時の通過電流を限流して消弧空間の状態
を改善し、遮断性能が経済的に改善される。 なお、上記実施例では、回路遮断器の場合について説明
したが、断路器や他の開閉装置であつてもよく、上記実
施例と同様の効果を奏する。 [発明の効果] 以上のように、この発明によれば、アークランナ、固定
接点および導体の主体部表面を、遮断時に発生するアー
クにさらされるのを制限するアークガードを設けたの
で、遮断時の消弧空間の状態が改善され、遮断性能が向
上する。また、アークランナおよび固定接点の溶断・損
失を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図〜第4図は従来の装置を示し、第1図は要部側断
面図、第2図は動作説明のための要部側断面図、第3図
は動作説明のための第1図III−III線に沿う平面での断
面図、第4図は動作説明のための一部側断面図である。
第5〜8図はこの発明の一実施例を示し、第5図は要部
分解斜視図、第6図は動作説明のための第6図VII−VII
線に沿う平面での断面図、第8図は最終状態を示す第7
図と同一部位の断面図である。 1……可動接触子、2……グリツド、3……固定接触子
部、3a……固定接点、3b……導体、4……アークラ
ンナ、6……アークガード、6a……保護壁、6b……
箱状部、6c……鍔状部。なお、各図中、同一符号は同
一又は相当部分を示す。

Claims (1)

  1. 【訂正明細書】 【特許請求の範囲】 【請求項1】事故電流を検出する電流検出リレーと、こ
    の電流検出リレーに機械的に結合した可動接触子部と、
    この可動接触子部に対向配置された固定接触子部と、前
    記可動接触子部の前方に配設された消弧用グリツドとを
    備えた回路遮断器において、前記固定接触子部が、主体
    部の可動接触子部側から折り返して略U字状に形成さ
    れ、その先端部の表面に固定接点が設けられた導体と、
    この導体より幅狭に形成され、電流遮断時に発生するア
    ークを前記消弧用グリツドへ誘導する板状金属でなるア
    ークランナと、絶縁材料でなり前記アークランナの側
    面、前記導体の主体部表面および前記固定接点の周面を
    それぞれ前記アークから保護するための1対の互いに平
    行な保護壁、この保護壁から側方に延びた1対の鍔状
    部、および箱状部が形成されているアークガードとから
    なることを特徴とする回路遮断器。

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