JPH098569A - 差動増幅回路 - Google Patents

差動増幅回路

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JPH098569A
JPH098569A JP7154970A JP15497095A JPH098569A JP H098569 A JPH098569 A JP H098569A JP 7154970 A JP7154970 A JP 7154970A JP 15497095 A JP15497095 A JP 15497095A JP H098569 A JPH098569 A JP H098569A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力に対する出力の非線形性を改善する 【構成】 整合のとれた第1および第2差動増幅器1
1,12の入力側には、第1入力バッファ21および第
2入力バッファ22と、第3入力バッファ23および第
4入力バッファ24とをそれぞれ接続する。第1および
第2入力バッファ21,22内の入力トランジスタQ
5,Q8は、カレントミラー回路によって第2差動増幅
器12の差動トランジスタQ3,Q4のコレクタ電流に
対応するエミッタ電流が流れる。NPNトランジスタQ
5,Q8のベース・エミッタ間電圧と、NPNトランジ
スタQ1,Q2のベース・エミッタ間電圧の変化は相殺
し、逆相出力端子33と正相出力端子34との間には、
線形性が改善された出力電圧が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路内でア
ナログ信号を増幅するために使用される差動増幅回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体集積回路内では差動増
幅回路が広く用いられている。半導体集積回路では、特
性の揃ったペア回路を構成することが容易であり、アナ
ログ信号の増幅などに広く用いられている。たとえば、
特開平6−21817には、アナログ信号をデジタル信
号に変換する直並列型A/D変換器に使用する差動増幅
回路の改善に関連する先行技術が開示されている。
【0003】図5は、従来から広く用いられている典型
的な差動増幅回路の構成を示す。NPN型のバイポーラ
トランジスタQaとQbとが差動対を構成している。ト
ランジスタQa,Qbのベースは、正相入力端子1およ
び逆相入力端子2にそれぞれ接続される。トランジスタ
Qa,Qbのコレクタは、逆相出力端子3および正相出
力端子4にそれぞれ接続される。トランジスタQa,Q
bのコレクタと正電源端子5との間には、抵抗Ra,R
bがそれぞれ接続される。トランジスタQa,Qbのエ
ミッタ間には、共通抵抗Rが挿入される。トランジスタ
Qa,Qbのエミッタは、NPN型トランジスタQc,
Qdのコレクタにそれぞれ接続される。トランジスタQ
c,Qdのエミッタは、抵抗Rc,Rdを介して負電源
端子6にそれぞれ接続される。トランジスタQc,Qd
のベースはNPNトランジスタQeのベースに共通接続
される。トランジスタQeのエミッタは、抵抗Reを介
して負電源端子6に接続される。トランジスタQa,Q
bおよび抵抗R,Ra,Rbは、差動増幅器7を構成
し、トランジスタQc,Qd,Qeおよび抵抗Rc,R
d,Reは定電流源8をそれぞれ構成する。
【0004】トランジスタQa,Qbはほぼ同一特性で
あり、トランジスタQc,Qdもほぼ同一特性である。
抵抗Ra,Rbは同一抵抗値であり、抵抗Rc,Rdも
同一抵抗値である。トランジスタQeのベースおよびコ
レクタに共通接続されるバイアス入力端子9に流す電流
を調整することによって、トランジスタQc,Qdのコ
レクタエミッタ間に一定の無信号時電流Iを流すことが
できる。
【0005】正相入力端子1および逆相入力端子2の入
力電圧をそれぞれV1,V2とすると、入力電位差ΔV
=V1−V2に応じて、共通抵抗Rに電流Δiが流れ
る。このとき、トランジスタQaのコレクタに接続され
ている抵抗Raの電位降下はRa・(I+Δi)であ
り、トランジスタQbのコレクタに接続されている負荷
抵抗Rbの電位降下はRb・(I−Δi)である。Ra
=Rbであるから、これをRoとすると、正相出力端子
4および逆相出力端子3の出力端子間の電圧、すなわち
差動出力電圧Vo=Vo2−Vo1は、次の第1式のよ
うに表される。
【0006】 Vo=Vcc−Ro・(I−Δi)−(Vcc−Ro・(I+Δi))=2・Ro・Δi …(1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】第1式のΔiは、入力
差電圧に応じて変化するけれども、差動対を構成するト
ランジスタQa,Qbのコレクタ電流にΔi×2の差が
生じる。トランジスタQa,Qbの特性が完全に揃って
いたとしても、コレクタ電流が異なるので、入力差電圧
ΔVに対する線形性が保たれない。このことを定量的に
考えるため、図5の差動増幅器7を二等分し、入力に差
動信号が入らないときのバイアス電位をV0とする。無
信号時には、トランジスタQaのベースの入力はV1=
V0となる。すなわち、無信号の時には2分割した抵抗
Rの分割点の電位として、次の第2式が得られる。
【0008】 V0−VBE0=V0−(kT/q)・ln(I/Is) …(2) ここに、VBE0は無信号時すなわち入力電圧=V0の
ときのトランジスタQaのベース・エミッタ間電圧であ
り、kはボルツマン定数であり、Tは絶対温度であり、
qは電子の電荷であり、IsはトランジスタQaの逆方
向飽和電流である。入力端子電圧がV1のときには、出
力電流成分Δiは次の第3式で示される。
【0009】 Δi=(1/(R/2))・{V1−VBE1−(V0−VBE0)} =(1/(R/2))・{V1−(kT/q)・ln((I+Δi)/Is)−V0+(kT/q)・ln(I/Is)} =(1/(R/2))・{V1−V0−(kT/q)・ln(1+Δi/I)} …(3) ここでVBE1は、入力電圧がV1の時のトランジスタ
Qaのベース・エミッタ間電圧である。第3式では、Δ
i/Iが非線形要因となっている。この非線形性のため
に、差動増幅器7の出力の歪率が大きくなったり、入力
のダイナミックレンジが制限されたりして好ましくない
現象が現れるようになる。
【0010】本発明の目的は、バイポーラトランジスタ
を用いる差動増幅回路の入力と出力との間の線形性を、
広い範囲にわたって確保することができる差動増幅回路
を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対の入力端
子間に入力される電位差に対応する出力を、一対の出力
端子間から導出する差動増幅回路において、バイポーラ
型で一方の導電形式を有する一対の第1差動トランジス
タを有し、エミッタ間に第1抵抗が挿入され、コレクタ
が出力端子にそれぞれ接続される第1差動増幅器と、第
1差動トランジスタの一方のトランジスタのベースにエ
ミッタが接続され、一方の入力端子にベースが接続さ
れ、第1差動トランジスタと異なる他方導電形式を有す
る第1入力トランジスタを備える第1入力バッファと、
第1入力トランジスタと同一導電形式でほぼ同一特性を
有し、第1差動トランジスタの他方のトランジスタのベ
ースにエミッタが接続され、他方の入力端子にベースが
接続される第2入力トランジスタを備える第2入力バッ
ファと、前記第1差動トランジスタと同一の導電形式で
ほぼ同一特性の一対の第2差動トランジスタを有し、エ
ミッタ間に第2抵抗が挿入される第2差動増幅器と、第
2差動トランジスタの一方のトランジスタのベースと一
方の入力端子との間に介在される第3入力バッファと、
第2差動トランジスタの他方のトランジスタのベースと
他方の入力端子との間に介在される第4入力バッファと
を含み、前記第1および第2入力バッファは、前記第2
差動トランジスタの一方および他方のコレクタ電流に対
応する電流を、前記第1および第2入力トランジスタに
それぞれ流すことを特徴とする差動増幅回路である。 また本発明の前記第1および第2入力バッファはそれぞ
れカレントミラー回路を備え、カレントミラー回路の入
力側に第2差動トランジスタのコレクタ電流を流し、カ
レントミラー回路の出力側から第1および第2入力トラ
ンジスタのエミッタに電流をそれぞれ供給することを特
徴とする。 また本発明の前記第3および第4入力バッファは、前記
第1および第2入力バッファと同一構成を有し、第2差
動トランジスタの各ベースと各入力端子との間に挿入さ
れる第3および第4入力トランジスタをそれぞれ備え、
第3および第4入力トランジスタは定電流駆動されるこ
とを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明に従えば、一対の入力端子と第一抵抗の
両端との間には、第1および第2入力トランジスタのベ
ース・エミッタ接合と、第1差動トランジスタの一方の
ベース・エミッタ接合及び他方のベース・エミッタ接合
がそれぞれ介在される。第1および第2入力トランジス
タと第1差動トランジスタとは導電形式が異なるバイポ
ーラトランジスタであり、それぞれのベース・エミッタ
接合に発生する電圧は極性が異なるので、相互に打ち消
し合う。第1および第2入力トランジスタを含む第1お
よび第2入力バッファは、第3および第4入力バッファ
を介して入力端子にベースがそれぞれ接続される第2差
動トランジスタのコレクタ電流に対応する電流を第1お
よび第2入力トランジスタにそれぞれ流すので、電流の
変化分による変動も相互に打ち消し合って抑制され、非
線形性が改善される。
【0013】また本発明に従えば、第1および第2入力
バッファはカレントミラー回路の入力側に第2差動トラ
ンジスタのコレクタ電流を流す。カレントミラー回路の
出力側からは第1および第2入力トランジスタエミッタ
にそれぞれ電流をそれぞれ供給するので、第1および第
2入力トランジスタには第2差動トランジスタのコレク
タ電流に対応する電流を流すことができる。第2差動ト
ランジスタには入力端子間に入力される電位差に応じ
て、第1差動トランジスタとほぼ同様なコレクタ電流が
流れるので、第1および第2入力トランジスタにも入力
電位差に対応する電流を流すことができ、非線形性を有
効に改善することができる。
【0014】また本発明に従えば、第3および第4入力
バッファは、第1および第2入力バッファと同一構成を
有し、入力端子と第2差動トランジスタのベースとの間
に介在される第3および第4入力トランジスタを備えて
定電流駆動される。第1〜第4入力バッファを同一構成
とすることができるので、入力端子間の電位差に応じて
第2差動トランジスタの動作を第1差動トランジスタの
動作とほとんど一致させ、第1および第2入力バッファ
を介する非線形性の改善を有効に行うことができる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の一実施例の原理的構成を示
し、図2は図1の構成を半導体集積回路上に実現した電
気的構成を示す。本実施例では、同一構成の第1差動増
幅器11および第2差動増幅器12が備えられる。第1
差動増幅器11の入力側には、同一構成の第1入力バッ
ファ21および第2入力バッファ22が介在される。第
2差動増幅器12の入力側には、同一構成の第3入力バ
ッファ23および第4入力バッファ24が介在される。
一対の入力端子のうちの一方である正相入力端子31
は、第1入力バッファ21および第3入力バッファ23
の入力側に接続される。一対の入力端子のうちの他方で
ある逆相入力端子32は、第2入力バッファ22および
第4入力バッファ24の入力側に接続される。第1差動
増幅器11からは、一対の出力端子である逆相出力端子
33および正相出力端子34を介して差動出力が導出さ
れる。電源電圧は、正電源端子35を介してVccが与
えられ、負電源端子36は接地される。バイアス入力端
子39は、第1差動増幅器11内の定電流源41,4
2、第2差動増幅器12内の定電流源43,44、第3
入力バッファ内の定電流源45および第4入力バッファ
内の定電流源46に流れる電流Iを調整するための入力
電圧が与えられる。
【0016】第1差動増幅器11には、一対のバイポー
ラ型NPNトランジスタQ1,Q2による第1差動トラ
ンジスタと、トランジスタQ1,Q2のエミッタ間に挿
入される第1抵抗R1が含まれる。第2差動増幅器12
には、第1差動増幅器と同一の導電形式であるNPN型
のトランジスタQ3,Q4による第2差動トランジスタ
およびそのエミッタ間に挿入される第2抵抗R2が含ま
れる。第1および第2抵抗の抵抗値は、たとえば10k
Ωとする。第2差動トランジスタは第1差動トランジス
タとほぼ同一特性とし、第2抵抗R2の抵抗値も第1抵
抗R1の抵抗値と同一にして、第1差動増幅器11およ
び第2差動増幅器12の整合をとる。
【0017】第1入力バッファ21内には、第1差動ト
ランジスタであるトランジスタQ1,Q2とは導電型の
異なるPNP型のトランジスタQ5,Q6,Q7が含ま
れる。第1入力トランジスタであるトランジスタQ5の
ベースは正相入力端子31に接続され、コレクタは接地
され、エミッタはトランジスタQ6のコレクタに接続さ
れる。トランジスタQ6はトランジスタQ7と同一特性
に形成され、ベースおよびエミッタがそれぞれ共通接続
されてカレントミラー回路を構成する。共通接続された
エミッタは正電源端子35から供給される電源電圧Vc
cに接続され、共通接続されたベースはトランジスタQ
7のコレクタに接続されて、第2差動増幅器12の一方
のトランジスタQ3のコレクタに接続される。トランジ
スタQ6はカレントミラー回路の入力側、トランジスタ
Q7はカレントミラー回路の出力側となり、入力側に流
れる電流と同一の電流を出力側に流す。
【0018】第2入力バッファ22も、第1入力バッフ
ァ21と同一の構成を有し、第2入力トランジスタであ
るトランジスタQ8およびカレントミラー回路を構成す
るトランジスタQ9,Q10を含む。トランジスタQ8
のエミッタとトランジスタQ9のコレクタの接続点に第
1差動トランジスタの他方のトランジスタQ2のベース
が接続される。トランジスタQ9とともにカレントミラ
ーを構成するトランジスタQ10のコレクタは、トラン
ジスタQ9およびトランジスタQ10のベースに共通接
続されるとともに、第2差動トランジスタの他方のトラ
ンジスタQ4のコレクタに接続される。トランジスタQ
10は入力側、トランジスタQ9は出力側となる。
【0019】第2差動増幅回路12と正相入力端子31
および逆相入力端子32との間に介在される第3および
第4入力バッファ23,24は、基本的構成は第1およ
び第2入力バッファ21,22と同一である。第3およ
び第4入力バッファ23,24は、第3および第4入力
トランジスタであるトランジスタQ11,Q14と、カ
レントミラー回路を構成するトランジスタQ12,Q1
3;Q15,Q16とを含む。
【0020】図2において、トランジスタQ1,Q2の
コレクタと、正電源端子35との間に接続される抵抗R
3,R4の抵抗値は等しく、たとえば10kΩとする。
ベースが共通接続されるNPN型トランジスタQ17,
Q18,Q19,Q20,Q21,Q22,Q23は同
一特性でhFEが充分大きく、各エミッタと負電源端子3
6との間に接続される抵抗R5,R6,R7,R8,R
9,R10,R11の抵抗値はたとえば3kΩで同一と
する。トランジスタQ19,Q20および抵抗R7,R
8、トランジスタQ18,Q21および抵抗R6,R
9、トランジスタQ17,Q22および抵抗R5,R1
0はトランジスタQ23および抵抗R11とそれぞれカ
レントミラー回路を構成する。したがって、トランジス
タQ19と抵抗R7、トランジスタQ20と抵抗R8、
トランジスタQ18と抵抗R6、トランジスタQ21と
抵抗R9、トランジスタQ17と抵抗R5およびトラン
ジスタQ22と抵抗R10は、それぞれ図1の定電流源
41,42,43,44,45,46を構成し、バイア
ス入力端子39から流込む電流と同一の電流を吸込む定
電流源となる。
【0021】図3は、図2の電気的構成によって実現さ
れる差動入力特性を示す。□印でプロットした本実施例
による動作特性のうちの直線性範囲Wi1は、■印でプ
ロットした図5の構成による動作特性の直線性入力電圧
範囲Wi2よりも大きくなり、線形性が改善されている
ことが判る。線形性の改善によって、半導体集積回路中
で処理するアナログ信号のダイナミックレンジを広くと
ることができ、たとえばデジタル変換する場合の精度を
高めることができる。
【0022】図4は、図1および図2の実施例の構成を
二等分して、その左側について示す。入力端子電圧V1
は無信号時にはV0であるとする。無信号時、すなわち
V1=V0のときの二等分した抵抗R1,R2の分割点
電位を、それぞれV01,V03とする。トランジスタ
Q1,Q3,Q5,Q11のベース・エミッタ電圧VB
Eをそれぞれ、VBE1,VBE3,VBE5,VBE
11とし、これらは動作電流の関数と考えることができ
るので、VBE1=VBE1(I)のように記述する。
トランジスタQ1,Q3,Q5,Q11の逆方向飽和電
流Isを、それぞれIs1,Is3,Is5,Is11
とする。トランジスタQ1,Q3のエミッタの電位をそ
れぞれVE1,VE3とすると、次の第4式〜第9式が
得られる。
【0023】 VE3=V1+VBE11(I)−VBE3(I+Δi3) =V1+(kT/q)・ln(I/Is11)−(kT/q)・ln((I+Δi3)/Is3) …(4) V03=V0+(kT/q)・ln(I/Is11)−(kT/q)・ln(I/Is3) =V0+(kT/q)・ln(Is3/Is11) …(5) Δi3={1/(R/2)}・(VE3−V03) ={1/(R/2)}・{V1−V0−(kT/q)・ln(1+Δi3/I)} …(6) VE1=V1+VBE5(I+Δi3)−VBE1(I+Δi1) =V1+(kT/q)・ln{(I+Δi3)/Is5}−(kT/q)・ln{(I+Δi1)/Is1} …(7) V01=V0+(kT/q)・ln(I/Is5)−(kT/q)・ln{(I+Δi1)/Is1} =V0+(kT/q)・ln(Is1/Is5) …(8) Δi1={1/(R/2)}・(VE1−V01) ={1/(R/2)}・[V1−V0+(kT/q)・ln{1+(Δi3−Δi1)/I}] …(9) 出力電流成分は、第9式で表される。第9式では非線形
項がΔi3とΔi1とでキャンセルするため、特にΔi
3−Δi1≪Iの場合0に近くなり、良好な線形性を得
ることができる。
【0024】本実施例では、第1〜第4入力バッファ2
1〜24で、カレントミラー回路を利用して第1〜第4
入力トランジスタQ5,Q8,Q11,Q14のエミッ
タ電流を設定しているけれども、他の構成を利用して設
定するようにしてもよい。カレントミラーによれば、最
も簡単に電流の補正を行うことができる。また、差動ト
ランジスタをNPN型、入力バッファをPNP型でそれ
ぞれ構成しているけれども、導電形式を逆にすることも
できる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、一対の入
力端子および出力端子にそれぞれ接続される第1差動増
幅器と、一対の入力端子に入力側が接続される第2差動
増幅器とを同一構成にし、第2差動増幅器のコレクタ電
流によって第1差動増幅器の入力側の第1および第2入
力トランジスタのエミッタ電流を対応させるので、ベー
ス・エミッタ接合特性による非線形性を改善し、歪みが
小さな状態で増幅可能な入力電圧の範囲を広くとること
ができる。線形領域が広くなるので、入力電圧の広い範
囲にわたって歪みを押さえたダイナミックレンジの広い
差動増幅回路を構成することができる。
【0026】また本発明によれば、第1および第2入力
バッファは、カレントミラー回路によって第2差動トラ
ンジスタのコレクタ電流と第1および第2入力トランジ
スタのエミッタ電流とをそれぞれ対応させるので、簡単
で半導体集積回路に容易に形成することができる構成に
よって、入力電圧の線形性を改善することができる。
【0027】また本発明によれば、第1および第2差動
増幅器および第1〜第4入力バッファは、同一構成を有
するので、半導体集積回路上で特性を容易に揃えること
ができ、入力電位差に対する応答の線形性の範囲を容易
に拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の基本的構成を示すブロック
図である。
【図2】図1の実施例の電気的構成を示す回路図であ
る。
【図3】図2の構成の動作特性を示すグラフである。
【図4】図1の実施例の二等分した左側を示す部分回路
図である。
【図5】従来からの典型的な差動増幅回路の電気回路図
である。
【図6】図5の構成の二等分した左側の部分的な電気回
路図である。
【符号の説明】
11 第1差動増幅器 12 第2差動増幅器 21 第1入力バッファ 22 第2入力バッファ 23 第3入力バッファ 24 第4入力バッファ 31 正相入力端子 32 逆相入力端子 33 逆相出力端子 34 正相出力端子 39 バイアス入力端子 41〜46 定電流源 Q1,Q2 第1差動トランジスタ Q3,Q4 第2差動トランジスタ Q5 第1入力トランジスタ Q8 第2入力トランジスタ Q11 第3入力トランジスタ Q14 第4入力トランジスタ R1 第1抵抗 R2 第2抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の入力端子間に入力される電位差に
    対応する出力を、一対の出力端子間から導出する差動増
    幅回路において、 バイポーラ型で一方の導電形式を有する一対の第1差動
    トランジスタを有し、エミッタ間に第1抵抗が挿入さ
    れ、コレクタが出力端子にそれぞれ接続される第1差動
    増幅器と、 第1差動トランジスタの一方のトランジスタのベースに
    エミッタが接続され、一方の入力端子にベースが接続さ
    れ、第1差動トランジスタと異なる他方導電形式を有す
    る第1入力トランジスタを備える第1入力バッファと、 第1入力トランジスタと同一導電形式でほぼ同一特性を
    有し、第1差動トランジスタの他方のトランジスタのベ
    ースにエミッタが接続され、他方の入力端子にベースが
    接続される第2入力トランジスタを備える第2入力バッ
    ファと、 前記第1差動トランジスタと同一の導電形式でほぼ同一
    特性の一対の第2差動トランジスタを有し、エミッタ間
    に第2抵抗が挿入される第2差動増幅器と、 第2差動トランジスタの一方のトランジスタのベースと
    一方の入力端子との間に介在される第3入力バッファ
    と、 第2差動トランジスタの他方のトランジスタのベースと
    他方の入力端子との間に介在される第4入力バッファと
    を含み、 前記第1および第2入力バッファは、前記第2差動トラ
    ンジスタの一方および他方のコレクタ電流に対応する電
    流を、前記第1および第2入力トランジスタにそれぞれ
    流すことを特徴とする差動増幅回路。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2入力バッファはそれ
    ぞれカレントミラー回路を備え、カレントミラー回路の
    入力側に第2差動トランジスタのコレクタ電流を流し、
    カレントミラー回路の出力側から第1および第2入力ト
    ランジスタのエミッタに電流をそれぞれ供給することを
    特徴とする請求項1記載の差動増幅回路。
  3. 【請求項3】 前記第3および第4入力バッファは、前
    記第1および第2入力バッファと同一構成を有し、第2
    差動トランジスタの各ベースと各入力端子との間に挿入
    される第3および第4入力トランジスタをそれぞれ備
    え、第3および第4入力トランジスタは定電流駆動され
    ることを特徴とする請求項1または2記載の差動増幅回
    路。
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