JPH09844A - 排気口用フィルタの取付け具および排気口へのフィルタの取付け方法 - Google Patents

排気口用フィルタの取付け具および排気口へのフィルタの取付け方法

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JPH09844A
JPH09844A JP8023349A JP2334996A JPH09844A JP H09844 A JPH09844 A JP H09844A JP 8023349 A JP8023349 A JP 8023349A JP 2334996 A JP2334996 A JP 2334996A JP H09844 A JPH09844 A JP H09844A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタの取付けが簡単で、しかもフィルタ
を確実に且つ長期間安定に排気口に固定できる排気口用
フィルタの取付け具を得る。 【解決手段】 排気口用フィルタの取付け具は、排気口
の吸入口の前面を覆うシート状のフィルタの周縁部を挾
持する挾持手段と、この挾持手段を排気口に固定する固
定手段とを有するフィルタの取付け具であって、前記挾
持手段が、第1の挾持部材と、この第1の挾持部材から
延び、前記第1の挾持部材との間にフィルタの周縁部を
挿入するための空間を形成可能で且つ前記第1の挾持部
材とによりフィルタを挾圧可能な第2の挾持部材とから
構成されている。また、他の取付け具では、排気口に固
定するための固定手段を有すると共に、排気口の吸入口
の前面を覆うシート状のフィルタを排気口に固定するフ
ィルタの取付け具であって、少なくともその一部がフィ
ルタ上に配され、フィルタとの接触部位にフィルタを係
止するための歯状の係止部が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンジフード、換
気扇などの排気口の換気部の吸入口前面を覆うフィルタ
を換気部に固定する取付け具、およびこの取付け具を用
いる排気口へのフィルタの取付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レンジフードや換気扇などの排気口は、
室内の汚れた空気や台所で発生する油煙などを吸入して
室外に排気するので、極めて汚れやすく、清掃に大変な
労力を要する。そのため、排気口の吸入口の前面を、不
織布などからなる交換可能なシート状フィルタで覆い、
塵や油煙を捕捉することにより、排気口の汚れを防止し
ている。
【0003】しかし、排気口は、通常、部屋の高い位置
に設置されているので、フィルタの取付け作業が煩雑で
ある。また、フィルタを取付けても、排気口のファンの
吸引力により、フィルタが、ずれたり外れたりしやす
い。
【0004】特開平4−131113号公報および特公
平6−7895号公報には、フィルタの周縁部を把手付
きのマグネットホルダーで押さえることによりフィルタ
を換気部に固定するフィルタの取付け方法が開示されて
いる。しかし、この方法では、マグネットホルダーのフ
ィルタとの接触面が平坦なので、磁石の磁力方向に対し
て垂直方向に作用する排気口のファンの吸引力によりフ
ィルタがずれ易い。
【0005】特開平4−131113号公報には、フィ
ルタ部材として不織布を用い、予め前記不織布と係合す
る係合手段、例えば、鉤状突起が設けられた基盤、表面
に多数の鉤状物が設けられた面状ファスナなどを排気口
の周囲に取付け、前記不織布で排気口を覆い、前記不織
布の周辺部を上記係合手段に仮止めする排気口へのフィ
ルタ部材の装着方法が開示されている。また、フィルタ
部材を面状ファスナで止着する同様の方法が、実開平4
−32508号公報、実開平5−7318号公報および
実開平6−22836号公報に開示されている。
【0006】しかし、特開平4−131113号公報に
記載の鉤状突起が設けられた基盤を用いる方法では、鉤
状突起によりフィルタのフィルタ面に平行な方向の移動
は規制されるものの、排気口のファンの作動および停止
を繰返すうちに、フィルタと鉤状突起との係合箇所に緩
みが生じると、フィルタが鉤状突起に沿って移動し、つ
いには鉤状突起の先端部から外れる虞がある。また、フ
ィルタ部材を面状ファスナで止着する方法では、フィル
タ部材の表面近くの繊維のみが面状ファスナの鉤状物に
係合されるため、吸引力の強いファンを有する排気口に
フィルタを取付ける場合や、フィルタ部材の繊維密度が
小さい場合などには、長期間の使用によりフィルタが外
れる場合が生じる。
【0007】また、実開平4−32508号公報には、
磁石の一方の面にフィルタ部材を貼設するための粘着剤
が施されたマグネットピースが開示されている。しか
し、このマグネットピースでは、表面が平坦ではないフ
ィルタを強固に固定することができない。
【0008】さらに、特開平4−131113号公報お
よび実開平4−118120号公報には、排気口の周囲
に磁石などで形成された突出体を取付け、その上からシ
ート状のフィルタ部材を被せ、しかる後に、前記フィル
タ部材を挾持した状態で上記突出体にキャップを被せて
前記フィルタ部材を固定する排気口へのフィルタ部材の
装着方法が開示されている。しかし、この方法において
も、排気口のファンによりフィルタが吸引されると、前
記キャップと突出体とにより挾持されているフィルタに
よりキャップが外方に押され、突出体から外れる場合が
生じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、取付けが簡単で、しかもフィルタを確実に且つ長時
間安定に排気口に固定できる排気口用フィルタの取付け
具、および排気口へのフィルタの取付け方法を提供する
ことにある。
【0010】本発明の他の目的は、さらに取換えの容易
な排気口用フィルタの取付け具、および排気口へのフィ
ルタの取付け方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討した結果、特定の構造を有する
取付け具を用いると、フィルタの排気口への取付けが極
めて容易であるだけでなく、排気口に取付けたフィルタ
が長期間、ずれたり外れたりしないことを見いだし、本
発明を完成した。なお、本明細書において、排気口とは
レンジフード本体や換気扇本体をも含む排気装置全体を
意味する。
【0012】すなわち、本発明の第1の排気口用フィル
タの取付け具は、排気口の吸入口の前面を覆うシート状
のフィルタの周縁部を挾持する挾持手段と、この挾持手
段を排気口に固定する固定手段とを有するフィルタの取
付け具であって、前記挾持手段が、第1の挾持部材と、
この第1の挾持部材から延び、前記第1の挾持部材との
間にフィルタの周縁部を挿入するための空間を形成可能
で且つ前記第1の挾持部材とによりフィルタを挾圧可能
な第2の挾持部材とから構成されている。
【0013】この第1の取付け具では、排気口の吸入口
の前面を覆ったシート状のフィルタの周縁部を、第1の
挾持部材と第2の挾持部材との間に挿入し且つ前記2つ
の挾持部材で挾圧するとともに、前記挾持部材からなる
挾持手段を固定手段により排気口の吸入口の周辺部(周
壁部)に固定するという簡単な操作で、フィルタを排気
口に取付けることができる。また、フィルタを挾圧する
2つの挾持部材が一体に形成されているので、フィルタ
挾持力を高めることができるとともに、使用中に、挾持
手段が分離、分解するのを抑制できる。そのため、高い
挾持機能を長期間維持でき、フィルタを確実に且つ取換
え時期までの間安定に固定できる。さらに、挾持手段に
よるフィルタの挾持を解除するだけでフィルタを簡単に
取外すことができるので、フィルタの交換作業を極めて
簡単に行うことができる。
【0014】本発明の第2の排気口用フィルタの取付け
具は、排気口の吸入口の前面を覆うシート状のフィルタ
を排気口に固定する取付け具であって、(1)頭部から
延びる脚部を備えた差込み部材と、(2)排気口に固定
するための固定手段を備えるとともに、前記脚部が挿入
可能な孔が形成された基部材とで構成され、前記脚部を
フィルタを貫通させて前記基部材の孔に挿入したとき、
前記頭部がフィルタを押圧可能に形成されている。
【0015】上記第2の取付け具では、排気口の吸入口
の周辺部に、必要な個数の基部材を固定手段により固定
し、前記吸入口の前面および前記基部材をシート状のフ
ィルタで覆い、フィルタの上から、前記差込み部材の脚
部をフィルタを貫通して前記基部材の孔に挿入するだけ
で、フィルタを排気口に容易に取付けられる。また、フ
ィルタは、差込み部材の脚部により係止されると共に、
差込み部材の前記頭部と基部材の孔の周辺部とで挾持さ
れるので、フィルタのフィルタ取付け面に対して垂直方
向の移動および平行方向の移動の何れをも強く規制でき
る。そのため、排気口のファンの吸引力がフィルタに強
く作用しても外れにくく、フィルタを確実に且つ必要な
期間、安定して固定できる。さらに、差込み部材を基部
材から抜き取るだけでフィルタを取外すことができるた
め、フィルタの交換作業が極めて容易である。
【0016】本発明の第3の排気口用フィルタの取付け
具は、排気口と、この排気口の吸入口の前面を覆うシー
ト状のフィルタとの間に配されるとともに、排気口に固
定するための固定手段を有するフィルタの取付け具であ
って、フィルタが挿入可能な空間を有するケースと、こ
のケースのフィルタ挿入部側に設けられたシート状の弾
性体とを有し、前記弾性体に、前記フィルタを係止する
ための切込み部が形成されている。
【0017】上記第3の取付け具では、排気口の吸入口
の周辺部に前記固定手段により必要個数固定し、排気口
の吸入口の前面およびこの取付け具のケースをシート状
のフィルタで覆い、フィルタの前記切込み部を覆う部分
をケースの内方に向かって押圧することにより、フィル
タを前記シート状弾性体の切込み部からケースの空間内
に挿入できる。この際、ケースの前記空間内に挿入され
たフィルタにはひだ折り部(皺)が形成されると共に、
シート状弾性体の切込み部の切込み片がフィルタの挿入
に伴ってケースの空間内に折曲される。そして、ひだ折
りされたシート状のフィルタ及び前記弾性体で形成され
た切込み片は元の形に戻ろうとする復元力を有するた
め、フィルタのひだ折り部は、ひだ折り部自身の復元力
と切込み片の復元力とにより強固に係止される。
【0018】従って、この取付け具によれば、フィルタ
を押圧するという簡単な操作でフィルタを取付けること
ができると共に、フィルタがフィルタのひだ折り部と切
込み片の復元力により固定されるので、フィルタが排気
口のファンにより吸引されても、ケースから外れにく
い。そのため、フィルタを必要な期間、確実且つ安定に
排気口に固定することができる。また、挿入したフィル
タを切込み部から引き抜くだけでフィルタを外すことが
できるので、フィルタの交換に手間がかからない。
【0019】本発明の第4の排気口用フィルタの取付け
具は、排気口に固定するための固定手段を有すると共
に、排気口の吸入口の前面を覆うシート状のフィルタを
排気口に固定するフィルタの取付け具であって、少なく
ともその一部がフィルタ上に配され、フィルタとの接触
部位にフィルタを係止するための歯状の係止部が形成さ
れている。
【0020】前記第4の取付け具では、前記歯状の係止
部が形成されている部分を、排気口の吸入口の前面を覆
うシート状のフィルタの上に載せ、歯状の係止部をフィ
ルタに向かって軽く押圧するだけで、フィルタが前記係
止部に係止されるので、簡単にフィルタを排気口に取付
けることができる。この取付け具では、係止部の「歯」
の根元がフィルタの外側(表面側)に位置するので、フ
ィルタが歯状の係止部の先端から抜け落ちることがな
い。したがって、フィルタを確実に且つ長時間安定に排
気口に固定できる。
【0021】本発明の第5の排気口用フィルタの取付け
具は、排気口と、この排気口の吸入口の前面を覆うシー
ト状のフィルタとの間に配される薄板状の基材を有し、
前記基材の一方の面に排気口に固定するための固定手段
が備えられたフィルタの取付け具であって、前記基材の
他方の面に、フィルタを貫通可能な突出体が形成されて
いるとともに、前記突出体が、基材から延びる軸部と、
この軸部の先端側に形成され、フィルタの前記軸部の軸
方向への移動を規制する規制部材とから構成されてい
る。
【0022】前記第5の取付け具では、排気口の吸入口
の周辺部に前記固定手段により必要個数固定し、前記吸
入口の前面及びこの取付け具をシート状のフィルタで覆
い、フィルタのうち取付け具を覆う部分を押圧して前記
突出体を貫通させることによりフィルタを固定できる。
また、前記突出体がフィルタを貫通するとともに、軸部
の先端側に規制部材が形成されているので、フィルタの
フィルタ面に平行な方向の移動だけでなく、突出体の軸
部に沿った方向への移動も規制される。そのため、排気
口のファンの吸引力が強くても、また、排気口のファン
の作動および停止を繰返してもフィルタが取付け具から
外れ難い。したがって、フィルタを確実に且つ長時間安
定に排気口に固定できる。
【0023】本発明の排気口へのフィルタの取付け方法
では、排気口の吸入口の前面をシート状のフィルタで覆
うと共に、前記フィルタを前記第1〜5の何れかの取付
け具により固定する。
【0024】この取付け方法では、前記第1〜5の取付
け具を用いるので、上記のように、フィルタの取付け、
取外しが容易で、しかも、フィルタを確実に且つ長期間
安定に固定できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面に基づいて本発
明の実施の形態を説明する。なお、説明の都合上、同一
の部材、部位には同一の符号を付している。
【0026】図1は本発明の第1の取付け具の一実施例
を示す斜視図、図2は図1の取付け具の使用状態を示す
斜視図、図3は図2のIII-III 線断面図を示す。図4は
図1の取付け具を用いた本発明のフィルタの取付け方法
の一実施例を示す斜視図である。
【0027】取付け具4は、長方形の1つの長辺の略中
央部にコの字状の切欠部が形成された略凹字状の基板5
と、基板5の前記切欠部の底辺に相当する部位から斜め
上方に延びる板状片6とからなる挾持部材と、基板5の
一方の面に貼り付けられ表面に粘着層を有する粘着テー
プ7とから構成されている。
【0028】前記挾持部材において、挾持力を高め、フ
ィルタを強固に且つ確実に挾持するため、板状片6は板
状片6の延びる方向から見て、基板5の中央部より後方
から延出しており、板状片6の長さは基板5の縦方向
(板状片6の延びる方向)の長さより長く形成されてい
る。
【0029】前記挾持部材は、弾性を有する材料により
一体に形成されている。このような材料には、例えば鋼
などの金属材料およびプラスチックなどが含まれる。
【0030】この取付け具4により、次のようにしてフ
ィルタを排気口に取付けることができる。すなわち、排
気口の1例であるレンジフード2の吸入口3の前面をシ
ート状のフィルタ1で覆い、フィルタ1の周縁部に相当
するレンジフード2の吸入口周辺の適宜箇所に、取付け
具4を粘着テープ7により固定する。なお、前記吸入口
3には、フィルタが吸い込まれるのを防止するため、金
網等の網状物などが配設されている。そして、取付け具
4の板状片6の端部を外方に引上げ、基板5と板状片6
との間に形成された断面V字状の空隙部にフィルタ1の
周縁部を差し込んだ後、板状片6をはなすと、板状片6
の弾性力により板状片6が内方に動き、前記空隙部が閉
じる。そのため、フィルタ1は板状片6により押圧さ
れ、基板5と板状片6との間に強く挾持される。
【0031】上記のように、この例では、基板5と板状
片6との間に、板状片6の弾性力を利用してフィルタ1
を挟むという簡単な操作でフィルタ1を取付けられる。
また、取付け具4が粘着テープ7により直接レンジフー
ド2に固定されていると共に、フィルタ1が基板5と板
状片6とからなる一体に形成された挾持部材により挾持
されるので、フィルタ1をレンジフード2に確実かつ強
固に長期間固定できる。さらに、フィルタ1を交換する
際には、前記板状片6を外方に引上げるだけで容易にフ
ィルタ1を取外すことができる。
【0032】なお、この例において、基板5及び板状片
6の形状、板状片6の基板5における延出位置、および
板状片6の長さは、前記に限らず、基板と板状片により
フィルタ1を挾持できる形状等であればよい。基板5に
は切欠部が形成されていなくてもよい。板状片6の幅
は、板状片6による挾持機能が損なわれない範囲で適宜
定められる。また、板状片6は、必ずしも基板5から斜
め上方に延出している必要はなく、フィルタ1を取付け
る際、基板5と板状片6との間にフィルタ1を挾持する
ための空隙が形成される限り、基板5と同一平面上にあ
ってもよい。さらに、基板5と板状片6は一体成形品で
ある必要はなく、予め別個に作製した各部材を溶接、融
着等により接合してもよい。
【0033】また、基板5および板状片6は、フィルタ
の挾持能を有する限り、弾性を有していなくてもよく、
硬質および軟質の何れの材料で形成されていてもよい。
弾性を有していない材料で形成されていても、基板5お
よび板状体6の表面の摩擦力によりフィルタを固定でき
る。なお、少なくとも板状片6は弾性を有しているのが
好ましい。さらに、基板5および板状片6のフィルムを
挾持する側の表面には、摩擦力を高めるための凹凸が形
成されていてもよく、フィルタを係止するための突起物
が形成されていてもよい。
【0034】基板5を排気口に固定するための手段とし
て、両面テープなどの粘着テープ7のほかに、慣用の固
定手段、例えば、粘着剤、接着剤、磁石、吸盤、ネジ等
を用いることができる。
【0035】図5は本発明の第1の取付け具の他の例を
示す斜視図である。この例では、板状片の形状が相違す
る以外は、図1の取付け具4と同様に構成されている。
すなわち、取付け具8は、略凹字状の基板9と、基板9
の切欠部の底部から切欠部の外方に延びる板状片10と
からなる一体に形成された弾性を有する挾持部材と、基
板9の一方の面に貼り付けられ表面に粘着層を有する粘
着テープ7とから構成されている。
【0036】この例では、基板9から延出する板状片1
0の途中に、下方(フィルタ1と接触する側)に頂部を
有する断面V字状の屈曲部11が形成されている。その
ため、フィルタ1をレンジフード2に取付ける際、この
取付け具8を用いると、前記屈曲部11の頂部(凸部)
によりフィルタ1がレンジフード2側に押圧されるた
め、より強固にフィルタ1を固定できる。
【0037】なお、屈曲部の形状は前記に限らず、フィ
ルタ1をレンジフード2側に押圧できる形状であればよ
い。
【0038】上記第1の取付け具において、好ましい態
様には、挾持手段が、基板と、この基板から延び、前記
基板との間にフィルタを挿入するための空隙を形成可能
な弾性を有する板状片とからなる取付け具が含まれる。
前記板状片は、フィルタを押圧するための凸部を有する
のが好ましい。
【0039】図6は本発明の第1の取付け具のさらに他
の例の使用状態を示す断面図である。この例では、取付
け具12は、軸を支点として回動可能な一対の挾持片1
3,14と、これらの挾持片の一方の端部を閉じる方向
に付勢するための付勢手段としてのクリップバネ20と
からなる一体に形成された挾持手段と、一方の挾持片1
4のうち、前記閉じる側とは反対側の端部の外側に形成
された磁石収容部16に収容された磁石17とから構成
されている。
【0040】挾持片13および14の前記端部の内側1
5には、挾持力を高めるため、波状の凹凸が形成されて
いる。
【0041】この取付け具12は、次のようにして使用
できる。すなわち、鉄などの磁性体で形成されたレンジ
フード2の吸入口の前面を覆うシート状のフィルタ1の
周縁部に相当する適宜箇所に、取付け具12を磁石17
により固定する。そして、フィルタ1の周縁部を挾持片
13および14で挾持する。取付け具12では、フィル
タ1がクリップバネ20の付勢力により強く挾持される
ため、レンジフード2のファンの吸引力などによるフィ
ルタ1のずれを抑制できる。また、挾持片13及び14
のうち、閉じる側とは反対側の端部を内方に押圧する操
作およびその解除操作によりフィルタ1の取付けおよび
取外し操作を行うことができるので、フィルタ1の交換
が極めて簡単である。
【0042】なお、挾持片13,14の閉じる側の端部
の内側15は、滑りどめのためゴムなどの弾性体で被覆
してもよい。また、挾持片13,14の形状は、フィル
タ1を挾持できる形状であればよく、板状のほか、リン
グ状等であってもよく、一対の挾持片として、一方が裏
面に固定手段を設けた板状の挾持片であり、他方がリン
グ状等の挾持片であってもよい。さらに、前記付勢手段
としては、クリップバネに限らず、板バネ、コイルバ
ネ、渦巻きバネなどの慣用の種々の付勢手段が用いられ
る。
【0043】図7は本発明の第1の取付け具の別の例の
使用状態を示す断面図である。この例は、取付け具をレ
ンジフードに固定する固定手段の点で図6の例と異な
る。すなわち、この例では、取付け具18は、一対の挾
持片19,19と付勢手段としてのクリップバネ20か
ら構成される挾持手段を有しており、挾持片の閉じる側
の端部の内側21には、それぞれ波状の凹凸が形成され
ている。また、一方の挾持片の閉じる側と反対の側の端
部の外側には、この取付け具18をレンジフード2に固
定するための吸盤22が取付けられている。
【0044】この例では、フィルタ1が挾持片19,1
9の端部で挾持されると共に、吸盤22の吸着力により
レンジフード2に直接固定されるので、フィルタ1を簡
易にかつ強固にレンジフード2に取付けることができ
る。
【0045】図8は本発明の第1の取付け具のさらに別
の例を示す斜視図であり、図9は図8の取付け具の使用
状態を示す断面図である。
【0046】この例の取付け具は、一方の面に粘着層2
4を設け、フィルタを挟むための空間を余して2つ折り
にされた板状体23と、2つ折りにされた板状体23の
外側の2つの面のうち一方の面に形成された粘着層25
とから構成されている。
【0047】板状体23は2つ折り可能な材質で形成で
きる。例えば、板状体23は、合成紙等の紙などの折畳
み性を有する材料、塩化ビニルなどの柔軟性を有するプ
ラスチックなどで形成されたシートのほか、銅、アルミ
ニウム、ブリキなどの比較的軟らかい金属又は合金で形
成された金属製薄板などで構成できる。前記粘着層2
4,25の粘着剤としては、前記板状体23、レンジフ
ード2の材質に対して慣用の粘着剤を使用できる。
【0048】この例の取付け具により、以下のようにし
てフィルタ1をレンジフード2に取付けることができ
る。すなわち、レンジフード2の前面を覆うフィルタ1
の周縁部に相当するレンジフード2の適宜箇所に、フィ
ルタ1を挟む空間を余して2つ折りにした板状体23を
粘着層25により固定する。そして、板状体23の前記
空間にフィルタ1の周縁部を挿入し、板状体23をフィ
ルタ1の面に対して垂直方向から押圧すると、フィルタ
1は板状体23の2つ折りにされた2つの部分により挾
持されると共に、2つ折りにされた板状体23の内側に
相当する面に形成された粘着層24により強固に固定さ
れる。
【0049】このように、この例では、フィルタ1を板
状体23の間に挟むという簡単な操作で取付けることが
できると共に、板状体23を粘着層25の粘着剤により
レンジフード2の表面に強固に固定でき、しかも、フィ
ルタ1を2つ折にした板状体23により挾持し、かつ粘
着層24により固着させるので、フィルタ1をレンジフ
ード2に確実に固定できる。
【0050】なお、レンジフード2への固定手段として
は、粘着層25のほか、磁石などの前記慣用の固定手段
を使用できる。
【0051】図10は本発明の第2の取付け具の一実施
例を示す斜視図、図11は図10の取付け具の使用状態
を示す断面図である。
【0052】この例の取付け具は、(1)平板状に形成
された頭部27と、この頭部27の一方の面から突出す
る棒状の脚部28とからなる差込み部材26と、(2)
一方の端部にリング状の蓋部を有する円筒状部材であっ
て、内部にリング状の磁石30を収容する基部材29と
から構成されている。そして、基部材29の蓋部のリン
グの内径は、該リングの中心部に形成される孔部に差込
み部材26の脚部28が挿入できるように、前記脚部2
8の径より大きく形成されている。
【0053】この例の取付け具は次のように使用でき
る。すなわち、レンジフード2の吸入口の周辺部の適宜
箇所に、前記基部材29を、前記蓋部を外側にして、磁
石30により固定し、前記吸入口の前面および前記基部
材29をシート状のフィルタ1で覆う。そして、フィル
タ1の上から、前記差込み部材26の脚部28をフィル
タ1を貫通させ、基部材29の前記リング状蓋部の孔部
に挿入し、前記頭部27によりフィルタ1をリング状蓋
部に向かって押圧することにより、フィルタ1をレンジ
フード2に取付けることができる。
【0054】この例では、上記のように、基部材29を
磁石30によりレンジフード2に固定すると共に、差込
み部材26の脚部28をフィルタ1を貫通させて前記基
部材29の孔部に挿入するという簡単な操作によりフィ
ルタ1をレンジフード2に取付けることができる。ま
た、フィルタ1は、差込み部材26の脚部28により係
止されると共に、差込み部材26の頭部27の裏面(脚
部側の面)と基部材29のリング状蓋部の表面との2つ
の面で挾圧されるので、フィルタ1にレンジフード2の
ファンの吸引力が作用しても外れにくい。さらに、差込
み部材26を基部材29から抜き取るだけでフィルタ1
を取外すことができるため、フィルタ1の交換作業が容
易である。
【0055】なお、差込み部材26の材質としては、フ
ィルタ1を固定できる材質であれば特に限定されず、鉄
などの金属製またはプラスチック製などの何れであって
もよいが、磁石30の磁力を利用してフィルタ1をより
強固に固定できる点から、鉄などの磁性体、特に強磁性
体、または磁石で形成されているのが好ましい。また、
基部材29の材質としては、差込み部材26とでフィル
タ1を固定できる材質であれば特に限定されないが、鉄
などの金属製またはプラスチック製である場合が多い。
基部材29と磁石30とは、例えば接着剤などによって
固着できる。
【0056】また、差込み部材26および基部材29の
形状は前記に限らず、差込み部材の脚部をフィルタに貫
通させて基部材の孔に挿入したとき、差込み部材の頭部
がフィルタを押圧可能な形状であればよい。差込み部材
26の脚部28の先端部は、フィルタ1を貫通し易くす
るため、鋭角に形成されていてもよい。差込み部材26
の脚部28の個数は1本でもよいが、脚部28によるフ
ィルタ1の係止性を高めるため、複数本、例えば2〜2
0本、特に2〜10本程度であってもよい。さらに、フ
ィルタ1のずれを抑制するため、頭部27の裏面(フィ
ルタ1と接触する面)及び/又は基部材29の蓋部の表
面に、凹凸や突起部が形成されていてもよい。
【0057】また、基部材29は、必ずしも磁石30に
よりレンジフード2に固定されていなくてもよく、他の
固定手段、例えば、粘着テープ、粘着剤、接着剤、吸盤
またはネジなどで固定されていてもよい。
【0058】上記第2の取付け具の好ましい態様では、
差込み部材の頭部と基部材とに、フィルタを挾圧可能な
挾圧面を有している。
【0059】図12は本発明の第3の取付け具の一実施
例を示す斜視図、図13は図12の取付け具の使用状態
を示す断面図である。
【0060】この取付け具31は、フィルタを係止する
ための切込み部35が形成されたシート状の蓋体34お
よびこの蓋体34を固定する縁部33を有するケース3
2と、ケース32の底面の裏側に貼り付けられ表面に粘
着層を有する粘着テープ7とで構成されている。そし
て、蓋体34は、弾性を有しかつ柔軟性を有する材質、
例えば、ゴムやポリ塩化ビニルなどの樹脂等で形成され
ている。
【0061】この例に示す取付け具31は次のように使
用できる。すなわち、レンジフード2の吸入口の周辺部
に、適当な間隔をおいて、前記取付け具31を粘着テー
プ7により固定し、レンジフード2の吸入口の前面およ
びケース32をシート状のフィルタ2で覆う。そして、
フィルタ1のうちケース32の蓋体34を覆う部分を、
指などでケース32の内方の空間に向かって押圧するこ
とにより、フィルタ1は蓋体34に形成された切込み部
35からケース32内に挿入される。この際、ケース内
に挿入されたフィルタにはひだ折り部が形成されると共
に、切込み部35を形成する切込み片がフィルタの挿入
に伴ってケース内に折曲または湾曲される。そのため、
挿入されたフィルタ1のひだ折り部は、ひだ折り部のフ
ィルタ自身の復元力と、弾性体で形成された切込み部3
5の切込み片の復元力との作用により、前記切込み片に
強く挾持される。
【0062】このように、この例では、フィルタ1を押
圧するという簡単な操作でフィルタ1を取付けることが
できると共に、フィルタ1を切込み部35からケース3
2内に挿入するときに形成されるひだ折り部が、復元力
を有する複数の切込み片に挾持された状態(又は、抓ま
れた状態)で係止されるので、フィルタ1がレンジフー
ド2のファンにより吸引されても、ケーシング32内か
ら外れない。そのため、フィルタ1を必要な期間、確実
且つ安定にレンジフード2に固定することができる。ま
た、挿入したフィルタ1をケーシング32内から引き抜
くだけでフィルタ1を外すことができるので、フィルタ
1の交換が容易である。さらに、この例では、蓋体34
が弾性体で形成されているので、フィルタ1のケーシン
グ32内への挿入および抜取り操作を円滑に行うことが
できると共に、フィルタ1の損傷を防止できる。
【0063】なお、蓋体34の全体が弾性および柔軟性
を有している必要はなく、少なくとも切込み部35の形
成箇所がこのような特性、特に弾性を有していればよ
い。ケース32及び縁33は、例えば、鉄等の金属やプ
ラスチックなどで形成できる。
【0064】蓋体34に形成する切込み部35は、直線
状であってもよいが、フィルタ1を円滑に挿入でき、か
つ確実に固定するため、非直線状、例えば、曲線状、鋸
歯状、折れ線状及び/又は放射状に形成されているのが
好ましい。切込み部35のさらに好ましい形状は、中心
部が鋸歯状及び/又は放射状であり、端部が直線状であ
る。
【0065】前記切込み部35の数は1つでもよく、複
数であってもよい。ケース32のレンジフード2への固
定手段としては、粘着テープ7に限らず、前記例示の慣
用の固定手段を使用できる。
【0066】また、前記取付け具において、蓋体34お
よび縁33は必ずしも必要ではなく、切込み部35はケ
ース32のうちフィルタ挿入部側に形成されていればよ
い。
【0067】上記第3の取付け具の好ましい態様では、
シート状の弾性体に、フィルタを係止するための非直線
状の切込み部が形成されている。
【0068】図14は本発明の第4の取付け具の一実施
例を示す斜視図、図15は図14の取付け具の使用状態
を示す断面図である。
【0069】この例の取付け具37は、レンジフード2
に固定するための固定手段としての磁石53と、前記磁
石53を収容すると共に、側部に舌状の鍔部39が形成
されたケーシング38とから構成されている。前記ケー
シング38は、一方にのみ底部を有する円筒形状をして
おり、前記鍔部39はケーシング38の底部が形成され
ていない側の端部から側方に延出している。そして、ケ
ーシング38の底部が形成されていない側の端部には、
周方向の略全体に亘って、フィルタ1を係止するための
歯状の係止部40が形成されている。前記係止部40の
歯の高さは、フィルタ1の厚みより大きく形成されてい
る。また、前記鍔部39は、ケーシング38と一体成形
されている。
【0070】この取付け具37では、ケーシング38内
に磁石53が収容されているので、鉄などの磁石に吸引
される材質で形成されたレンジフード2において、その
吸入口の前面を覆うシート状のフィルタ1に、歯状の係
止部40が形成されている側をフィルタ1に接触するよ
うにして載せ、軽く押さえるだけで、フィルタ1をレン
ジフード2に取付けることができる。また、ケーシング
38の側部に鍔部39が形成されているので、取付け操
作が容易である。
【0071】また、この例では、歯の高さがフィルタ1
の厚みよりも大きい歯状の係止部40が形成されている
ので、フィルタ1が歯状の係止部40により係止される
と共に、係止部40の歯の先端がレンジフード2の表面
に接触するため、図15のように、取付け具全体をフィ
ルタ1上に載置する場合であっても、ファンの吸引力に
よるフィルタ1のずれを防止する。さらに、係止部40
の歯の根元がフィルタの外側(表面側)に位置するの
で、フィルタ1が歯状の係止部40の先端から抜け落ち
ることがない。
【0072】さらにまた、鍔部39が、ケーシング側部
のフィルタ1と接触する側の端部に形成されているの
で、鍔部39の延出位置を前記歯状の係止部40の歯の
高さ等を考慮して調整することにより、鍔部39をフィ
ルタ押さえとして機能させることができる。そのため、
磁石53の磁力方向に対して垂直な方向にフィルタ1が
ずれるのをさらに抑制でき、フィルタ1を確実に且つ長
時間安定にレンジフード2に固定できる。また、鍔部3
9はケーシング38との一体成形品なので簡易に製造で
きる。
【0073】なお、係止部40の歯の高さは、必ずしも
フィルタ1の厚みより大きくする必要はない。前記歯の
高さがフィルタ1の厚みよりも小さい場合であっても、
取付け具の一部、特に固定手段を有する部位をフィルタ
1の周縁部より外方に配することにより、フィルタ1の
ずれを防止できる。
【0074】また、ケーシング38は、歯状の係止部4
0によるフィルタ1の係止を損なわない限り、2つの底
部を有していてもよい。さらに、ケーシング38の形状
は、磁石53を収容でき、歯状の係止部40を形成でき
る形状であれば、円筒状に限らず、直方体状等のいずれ
の形状であってもよい。
【0075】前記歯状の係止部40の歯の数、および形
状は、フィルタ1の係止能を損なわない範囲で適宜選択
できる。歯状の係止部40は、必ずしもケーシング38
の端部の周方向の全体に亘って形成されていなくてもよ
く、周方向の一部に形成されていてもよい。また、鍔部
39の形状は、特に限定されないが、フィルタ押さえと
しての機能を高めるため、円、楕円、半円、扇形などの
形状として面積を大きくすることもできる。この場合、
取付け具37の取付け点数を減らすことができ、交換作
業をより簡易化できる。さらに、鍔部39とケーシング
38とは、必ずしも一体成形されていなくてもよく、そ
れぞれ別個に作製した後に接着、融着等により一体化し
てもよい。さらにまた、鍔部39は必ずしも形成されて
いなくてもよい。
【0076】図16は本発明の第4の取付け具の他の例
を示す斜視図である。この例では、ケーシングの端部の
みならず鍔部にもフィルタを係止するための歯状の係止
部が形成されている点で、図14の取付け具と相違す
る。すなわち、この例の取付け具41は、磁石を収容す
るケーシング42の端部の周方向の略全体に亘って、歯
状の係止部45が形成されていると共に、ケーシング4
2の側部から側方に延びる鍔部43の端部に、歯状の係
止部46を有する係止片44が備えられている。前記歯
状の係止部46の歯の方向は係止部45と同方向であ
り、かつ係止部46の先端の位置は係止部45の先端の
位置と略同一平面上となるように形成されている。
【0077】この例では、ケーシング42の端部だけで
なく、鍔部43にも歯状の係止部が形成されているの
で、フィルタ1をより一層強固に固定できる。
【0078】図17は本発明の第4の取付け具のさらに
他の例を示す斜視図、図18は図17の取付け具の使用
状態を示す断面図である。
【0079】この取付け具47は、磁石を収容するケー
シングの端部に歯状の係止部が形成されていない点、お
よびケーシングの側部から側方に延びる鍔部が半円状で
ある点で、図16の取付け具41と相違する。すなわ
ち、この例では、磁石53を収容するケーシング48に
は歯状の係止部は形成されておらず、ケーシング48の
側部から側方に延びる半円状の鍔部49の端部から、歯
状の係止部51を有する係止片50が鍔部49に対して
ほぼ垂直方向に下方に延出している。係止部51の歯の
先端は、ケーシング48の側部の一方の端部で形成され
る面と略同一平面状に位置している。
【0080】この取付け具47では、磁石53を収容す
るケーシング48の部分をフィルタ1の周縁部より外方
に、また鍔部49の少なくとも一部をフィルタ1上に配
することによりフィルタ1をレンジフード2に取付ける
ことができる。この例では、磁石53を収容するケーシ
ング48の部分を、フィルタ1を介することなく直接レ
ンジフード2に固定できるので、装着安定性が向上し、
レンジフード2のファンの吸引力が作用してもずれにく
い。また、歯状の係止部51を有する係止片50により
フィルタ1を係止できるので、フィルタ1を確実に固定
できる。
【0081】なお、この例において、磁石53を収容す
るケーシング48に代えて、粘着テープ、粘着剤、吸盤
などの慣用の固定手段を備えた適宜の形状の固定部材の
側部に鍔部を形成してもよい。前記鍔部49の形状は、
フィルタ1に対する係止性を損なわない範囲で適宜選択
でき、半円状に限らず、例えば扇状などであってもよ
い。
【0082】上記第4の取付け具の好ましい態様では、
排気口に固定するための磁石を収容するケーシングを有
すると共に、前記ケーシングの側部に鍔部を有し、少な
くとも前記鍔部にフィルタを係止するための歯状の係止
部が形成されている。
【0083】図19は本発明の第5の取付け具の一実施
例を示す斜視図、図20は図19の取付け具の使用状態
を示す断面図である。
【0084】この例の取付け具54は、薄板状の基材5
5と、この基材55の一方の面に形成された複数のT字
状の突出体58と、前記基材55の他方の面に設けられ
た、レンジフード2に固定するための粘着テープ7とか
ら構成されている。そして、前記突出体58は、基材か
ら垂直に延びる軸部56と、この軸部56の先端部に、
軸部56に直交して形成され、レンジフード2に固定す
べきフィルタ1を貫通する際に変形する細い棒状の規制
部材57とから構成されている。前記基材55と粘着テ
ープ7の総厚みは、フィルタ1の厚みと同程度に形成さ
れている。
【0085】この例の取付け具は次のようにして使用で
きる。すなわち、レンジフード2の吸入口の周辺部の適
宜箇所に、この取付け具54を前記粘着テープ7により
固定し、前記吸入口の前面及び取付け具54をシート状
のフィルタ1で覆う。そして、フィルタ1のうち取付け
具54を覆う部分を押圧して、フィルタ1に前記突出体
58を貫通させることにより、フィルタ1をレンジフー
ド2に取付けることができる。
【0086】この例では、粘着テープ7によりレンジフ
ード2に固定できるとともに、突出体58の軸部56が
基材55から垂直に延びており、しかも規制手段58が
細く、フィルタ1を貫通させる際に変形するので、前記
突出体58をフィルタ1に容易に貫通させることがで
き、フィルタ1の取付け操作が簡単である。
【0087】また、突出体58がフィルタ1を貫通し、
しかも、突出体58の軸部56の先端側には規制部材5
7が形成されているので、突出体58により貫通された
フィルタ1は、フィルタ1面に平行な方向の移動だけで
なく、突出体58の軸方向への移動も強く規制される。
そのため、レンジフード2のファンの吸引力が強くて
も、また、レンジフード2のファンの作動および停止を
繰返してもフィルタ1が取付け具54から外れにくい。
したがって、フィルタ1を確実に且つ長時間安定にレン
ジフード2に固定できる。
【0088】なお、基材55の材質は、突出体58を支
持できる材質であればよく、例えば、布、金属、プラス
チック、木などが例示される。基材55の大きさは、強
度、取扱性などを考慮して適宜定められるが、例えば、
長さ1〜20cm、好ましくは2〜10cm(特に2〜
6cm)程度、幅0.3〜8cm、好ましくは0.5〜
3cm(特に0.5〜2cm)程度である。
【0089】この取付け具54の固定手段としては、粘
着テープ7に限らず、前記例示の慣用の固定手段、例え
ば薄板状の磁石などを使用できる。
【0090】基材55と固定手段としての粘着テープ7
の総厚みは、例えばフィルタ1の厚みの2倍以下であ
り、好ましくは1.5倍以下(例えば0.1〜1.5
倍)、さらに好ましくは1倍以下(例えば0.2〜1
倍)程度である。また、基材55の厚みは、例えば、フ
ィルタ1の厚みの0.05〜1.8倍、好ましくは0.
08〜1倍程度である。基材55の厚みは、フィルタ1
の厚みによって異なるが、0.05〜5mm、特に0.
2〜2mm程度である場合が多い。基材と固定手段との
総厚みがフィルタの厚みの2倍程度以下である場合に
は、フィルタを固定した際、取付け具の周囲に隙間がほ
とんど形成されない。そのため、空気中の塵芥や油煙が
フィルタを通らずそのまま排気されるのを抑制でき、排
気口の汚染を著しく軽減できる。
【0091】突出体58の材質としては、フィルタ1を
貫通可能で、しかもフィルタ1を係止できる程度の強度
を有するものであれば特に限定されず、例えば、ナイロ
ン、ポリエステル、ポリプロピレンなどのプラスチッ
ク;鋼などの金属などが使用できる。なかでも、フィル
タ1の損傷を抑制できるプラスチックなどが好ましい。
突出体58のうち、規制部材57は、フィルタ1の貫通
を容易にするため、ある程度の柔軟性及び/又は弾性を
有するのが好ましい。軸部56及び規制部材57は、同
一または異なった材質で形成できる。
【0092】軸部56及び規制部材57の大きさは、そ
の材質や、固定すべきフィルタ1の厚み等により適宜選
択できる。軸部56の長さは、通常、フィルタ1の厚み
の1〜2倍、好ましくは1〜1.5倍(特に1〜1.2
倍)程度である場合が多い。軸部56及び規制部材57
の長さは、より具体的には、例えば、それぞれ、0.8
〜10mm程度、好ましくは1〜5mm程度であり、軸
部56及び規制部材57の径は、例えば、それぞれ、
0.05〜2mm程度、好ましくは0.1〜1mm程度
である。また、軸部56は、基材55から必ずしも垂直
に延びている必要はなく、フィルタ1を貫通させる際の
操作性を損なわない範囲で、傾斜していたり、湾曲して
いてもよい。
【0093】規制部材57の材質及び径を選択すること
により、突出体58をフィルタ1に貫通させる際に、規
制部材57が変形可能となるような特性を付与すること
ができる。フィルタ1を貫通させる際に変形し易くする
ため、規制部材57の径を軸部56の径より小さくして
もよい。なお、規制部材57は、それ自体の形状が変形
するように形成されていてもよいが、例えば、軸部56
のうち規制部材57との境界部位の径を小さくして、規
制部材57が、前記境界部位を支点として、基材55の
面に直交する方向に回動可能に形成されていてもよい。
さらに、規制部材57は、フィルタ1を貫通させる際、
必ずしも変形可能に形成されていなくてもよく、少なく
とも、フィルタ1を貫通できるように形成されていれば
よい。
【0094】好ましい規制部材57には、フィルタ1を
貫通させる際に変形し、且つ応力の解放によって復元す
る部材が含まれる。
【0095】突出体58の数は1つであってもよいが、
フィルタ1を確実且つ強固に固定するため複数(例えば
3以上、特に4〜20程度)であるのが好ましい。突出
体58は、4〜12程度形成される場合が多い。
【0096】突出体58において、軸部56と規制部材
57とは一体成形されていてもよく、個別に作成したも
のを結合して形成されていてもよい。また、軸部56と
規制部材57とは分離可能に形成されていてもよい。ま
た、規制部材57は、必ずしも軸部56の先端部に形成
されていなくてもよく、軸部56の途中に形成されてい
てもよい。
【0097】図21は本発明の第5の取付け具の他の実
施例を示す斜視図である。この取付け具59では、各突
出体60が、棒状の規制部材の向きが一定方向ではなく
不規則的となるように配され、且つ基材55の長手方向
の両端の突出体(図では4本)の軸部の長さが、内側の
突出体(図では4本)の軸部の長さよりも短く形成され
ている以外は図19の取付け具54と同様に形成されて
いる。
【0098】この例では、規制部材が方向性を有してい
るとともに、各規制部材の向きが不規則的に配されてい
るので、取付け具の配設方向によらず、ファンの吸引力
などのフィルタに働く力の方向に対して異なる方向の規
制部材を有することになる。そのため、取付け具の配設
方向を考慮しなくても、フィルタに働く力の方向に対し
て異なる方向の規制部材によりフィルタを強固に係止で
きる。また、軸部の長さの異なる突出体で構成されてい
るので、厚みの異なるフィルタにも適用でき、汎用性に
優れる。
【0099】なお、前記各規制部材の向きは相対的に異
なっていればよく、規則的に変化させてもよい。また、
軸部の長さの異なる突出体の配置は、前記に限らず、他
の規則的な配置であってもよく、また不規則的な配置で
あってもよい。
【0100】さらに、各突出体60において、規制部材
の向きが相対的に異なり、且つ異なる長さの軸部を有す
る必要はなく、(1)軸部の長さが同一であって、規制
部材の向きが相対的に異なっていてもよく、また、
(2)規制部材の向きは同一であって、軸部の長さが異
なっていてもよい。
【0101】図22は本発明の第5の取付け具のさらに
他の実施例を示す斜視図である。
【0102】この例では、突出体の形状が異なる以外は
図19の取付け具と同様に形成されている。すなわち、
この取付け具61は、一方の面に粘着テープ7を設けた
薄板状の基材55と、この基材55の他方の面に形成さ
れた複数の矢印状の突出体64とから構成されている。
そして、前記突出体64は、基材55から垂直に突出し
た軸部62と、この軸部62の先端部に形成され、前記
先端部において基材55側に屈曲した棒状の規制部材6
3とから構成されている。
【0103】この例では、規制部材63が基材55側に
屈曲しているので、軸部62に係止されたフィルタ(図
示せず)の軸部62の軸方向への移動が強く規制され、
フィルタの取付け具61からの脱落を顕著に防止でき
る。
【0104】規制部材63の屈曲部の角度は、フィルタ
の貫通性及びフィルタの脱離防止機能を損なわない範囲
で選択でき、例えば20°〜160°、好ましくは30
°〜120°、さらに好ましくは50°〜100°程度
である。
【0105】図23は本発明の第5の取付け具の別の実
施例を示す斜視図である。
【0106】この例では、突出体の規制部材の形状が異
なる以外は図22の取付け具と同様に形成されている。
すなわち、取付け具65は、一方の面に粘着テープ7が
設けられた薄板状の基材55と、この基材55の他方の
面に形成された複数の矢印状の突出体70とから構成さ
れている。この突出体70は、基材55から垂直に延び
る軸部66と、軸部66の先端部に形成され、前記先端
部において基材55側に屈曲した棒状の規制部材69と
から構成されていると共に、前記規制部材69は、軸部
66からの延出部位67と、その先端部に形成された球
状の膨出部68とから構成されている。
【0107】この例によれば、規制部材69の先端に球
状の膨出部68が形成されているので、貫通されたフィ
ルタの前記軸部66の軸方向への移動をより確実に規制
できる。そのため、フィルタの脱離が著しく抑制され
る。
【0108】なお、本発明の第5の取付け具における突
出体の形状は、前記T字状、矢印状に限らず、フィルタ
を貫通でき、且つフィルタの軸方向の移動を規制しうる
ような形状であれば特に限定されない。例えば、突出体
は、逆L字状、片矢印状、逆J字状などであってもよ
く、また、突出体のうち、規制部材の形状を、球状(真
球状、楕球状)、円錐状、円柱状、円盤状などの形状と
することもできる。
【0109】好ましい突出体の形状には、フィルタ1の
貫通操作が容易で、しかもフィルタ1の前記軸部56の
軸方向の移動を確実且つ強固に規制できるT字状、矢印
状などの形状が含まれる。
【0110】また、規制部材における前記膨出部は、前
記矢印状の突出体に限らず、例えばT字状、逆J字状な
どの棒状の規制部材を有する突出体の前記規制部材の先
端部に形成できる。膨出部は、真球状、楕円球状等のい
ずれであってもよい。
【0111】上記第5の取付け具の好ましい態様では、
突出体が、基材から垂直に延びる軸部と、フィルタを貫
通させる際に変形可能な細い規制部材とから構成されて
いる。
【0112】本発明の前記第1〜第5の取付け具は、前
記レンジフードをはじめ、換気扇などの排気口へのフィ
ルタの取付け、固定に広く使用できる。また、本発明の
取付け具では、フィルタを排気口に確実に固定できるの
で、フィルタを排気口の前面に直接覆って固定する場合
に特に有用であるが、枠や支持体を介してフィルタを装
着する場合にも使用できる。
【0113】
【発明の効果】本発明の排気口用フィルタの取付け具お
よび排気口へのフィルタの取付け方法では、取付け具が
特定の構造を有するので、取付けが簡単で、しかもフィ
ルタを排気口に確実に且つ長期間安定に固定できる。ま
た、フィルタの取換えを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の取付け具の一実施例を示
す斜視図である。
【図2】図2は図1の取付け具の使用状態を示す斜視図
である。
【図3】図3は図2のIII −III 線断面図である。
【図4】図4は図1の取付け具を用いた本発明の取付け
方法の一例を示す斜視図である。
【図5】図5は本発明の第1の取付け具の他の例を示す
斜視図である。
【図6】図6は本発明の第1の取付け具のさらに他の例
の使用状態を示す断面図である。
【図7】図7は本発明の第1の取付け具の別の例の使用
状態を示す断面図である。
【図8】図8は本発明の第1の取付け具のさらに別の例
を示す斜視図である。
【図9】図9は図8の取付け具の使用状態を示す断面図
である。
【図10】図10は本発明の第2の取付け具の一実施例
を示す斜視図である。
【図11】図11は図10の取付け具の使用状態を示す
断面図である。
【図12】図12は本発明の第3の取付け具の一実施例
を示す斜視図である。
【図13】図13は図12の取付け具の使用状態を示す
断面図である。
【図14】図14は本発明の第4の取付け具の一実施例
を示す斜視図である。
【図15】図15は図14の取付け具の使用状態を示す
断面図である。
【図16】図16は本発明の第4の取付け具の他の例を
示す斜視図である。
【図17】図17は本発明の第4の取付け具のさらに他
の例を示す斜視図である。
【図18】図18は図17の取付け具の使用状態を示す
断面図である。
【図19】図19は本発明の第5の取付け具の一実施例
を示す斜視図である。
【図20】図20は図19の取付け具の使用状態を示す
断面図である。
【図21】図21は本発明の第5の取付け具の他の実施
例を示す斜視図である。
【図22】図22は本発明の第5の取付け具のさらに他
の実施例を示す斜視図である。
【図23】図23は本発明の第5の取付け具の別の実施
例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…フィルタ 2…レンジフード 3…吸入口 4,8,12,18,31,37,41,47,54,
59,61,65…取付け具 7…粘着テープ 17,30,53…磁石 23…板状体 24,25…粘着層 26…差込み部材 29…基部材 32…ケース 38,42,48…ケーシング 34…蓋体 35…切込み部 39,43,49…鍔部 40,45,46,51…係止部 44,50…係止片 55…基材 56,62,66…軸部 57,63,69…規制部材 58,60,64,70…突出体 68…膨出部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気口の吸入口の前面を覆うシート状の
    フィルタの周縁部を挾持する挾持手段と、この挾持手段
    を排気口に固定する固定手段とを有するフィルタの取付
    け具であって、前記挾持手段が、第1の挾持部材と、こ
    の第1の挾持部材から延び、前記第1の挾持部材との間
    にフィルタの周縁部を挿入するための空間を形成可能で
    且つ前記第1の挾持部材とによりフィルタを挾圧可能な
    第2の挾持部材とから構成されている排気口用フィルタ
    の取付け具。
  2. 【請求項2】 挾持手段が、基板と、この基板から延
    び、前記基板との間にフィルタを挿入するための空隙を
    形成可能な板状片とからなる請求項1記載の排気口用フ
    ィルタの取付け具。
  3. 【請求項3】 挾持手段が、軸を支点として回動可能な
    一対の挾持片と、これらの挾持片の一方の端部を閉じる
    方向に付勢するための付勢手段とから構成され、一方の
    挾持片が排気口に固定可能に形成されている請求項1記
    載の排気口用フィルタの取付け具。
  4. 【請求項4】 一方の面に粘着層が形成され、前記粘着
    層が形成された面を内側にし、フィルタを挟むための空
    間を余して2つ折りされた板状体と、前記2つ折りされ
    た板状体の外側の2つの面のうち一方の面に備えられた
    固定手段とからなる請求項1記載の排気口用フィルタの
    取付け具。
  5. 【請求項5】 排気口の吸入口の前面を覆うシート状の
    フィルタを排気口に固定する取付け具であって、(1)
    頭部から延びる脚部を備えた差込み部材と、(2)排気
    口に固定するための固定手段を備えるとともに、前記脚
    部が挿入可能な孔が形成された基部材とで構成され、前
    記脚部をフィルタを貫通させて前記基部材の孔に挿入し
    たとき、前記頭部がフィルタを押圧可能な排気口用フィ
    ルタの取付け具。
  6. 【請求項6】 基部材の固定手段が磁石であって、且つ
    差込み部材が磁性体で形成されている請求項5記載の排
    気口用フィルタの取付け具。
  7. 【請求項7】 排気口と、この排気口の吸入口の前面を
    覆うシート状のフィルタとの間に配されるとともに、排
    気口に固定するための固定手段を有するフィルタの取付
    け具であって、フィルタが挿入可能な空間を有するケー
    スと、このケースのフィルタ挿入部側に設けられたシー
    ト状の弾性体とを有し、前記弾性体に、前記フィルタを
    係止するための切込み部が形成されている排気口用フィ
    ルタの取付け具。
  8. 【請求項8】 固定手段が、粘着テープ、磁石または吸
    盤である請求項1、5または7の何れかの項に記載の排
    気口用フィルタの取付け具。
  9. 【請求項9】 排気口に固定するための固定手段を有す
    ると共に、排気口の吸入口の前面を覆うシート状のフィ
    ルタを排気口に固定するフィルタの取付け具であって、
    少なくともその一部がフィルタ上に配され、フィルタと
    の接触部位にフィルタを係止するための歯状の係止部が
    形成されている排気口用フィルタの取付け具。
  10. 【請求項10】 排気口に固定するための磁石を収容す
    るケーシングを有すると共に、前記ケーシングの側部の
    うち、一方の端部に、フィルタを係止するための歯状の
    係止部が形成されている請求項9記載の排気口用フィル
    タの取付け具。
  11. 【請求項11】 ケーシング側部に鍔部が形成されてい
    る請求項10記載の排気口用フィルタの取付け具。
  12. 【請求項12】 鍔部が、ケーシング側部のうちフィル
    タと接触する側の端部に形成されている請求項11記載
    の排気口用フィルタの取付け具。
  13. 【請求項13】 排気口に固定するための固定手段を備
    える固定部材を有すると共に、前記固定部材の側部に鍔
    部を有し、少なくとも前記鍔部にフィルタを係止するた
    めの歯状の係止部が形成されている請求項9記載の排気
    口用フィルタの取付け具。
  14. 【請求項14】 排気口と、この排気口の吸入口の前面
    を覆うシート状のフィルタとの間に配される薄板状の基
    材を有し、前記基材の一方の面に排気口に固定するため
    の固定手段が備えられたフィルタの取付け具であって、
    前記基材の他方の面に、フィルタを貫通可能な突出体が
    形成されているとともに、前記突出体が、基材から延び
    る軸部と、この軸部の先端側に形成され、フィルタの前
    記軸部の軸方向への移動を規制する規制部材とから構成
    されている排気口用フィルタの取付け具。
  15. 【請求項15】 突出体が軸部と規制部材とから構成さ
    れ、且つフィルタを貫通させる際に前記規制部材が変形
    可能に形成されている請求項14記載の排気口用フィル
    タの取付け具。
  16. 【請求項16】 突出体がT字状又は矢印状に形成され
    ている請求項14記載の排気口用フィルタの取付け具。
  17. 【請求項17】 規制部材の先端部に膨出部が形成され
    ている請求項14記載の排気口用フィルタの取付け具。
  18. 【請求項18】 排気口の吸入口の前面をシート状のフ
    ィルタで覆うと共に、前記フィルタを請求項1、5、
    7、9または14の何れかの項に記載の排気口用フィル
    タの取付け具により排気口に固定する排気口へのフィル
    タの取付け方法。
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