JPS6333080Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は換気扇の防汚カバーの取付け具、詳し
くは換気扇の汚れを防止すべく該換気扇の前面に
配されるところのフイルター機能を有した簡易カ
バーの取付け具に関するものである。

一般家庭はもとより各種飲食店の調理室や食堂
室等に配設されている換気扇は、油煙の通過にと
もない、汚れが促進し、換気機能が低下するばか
りでなく著しく不潔な状態となり、そのため定期
的に換気扇の清掃を必要とする。しかしながらこ
の清掃作業は極めて煩しく、したがつて清掃作業
が怠りがちになつているのが実情である。かかる
事態に対処して、例えばアルミホイルをプレス成
形して枠体となり、その枠体の中央の通気開口部
に不織布状のフイルターシートを取付けてなる換
気扇の防汚カバーが実用に供され、安価であり、
使い捨てタイプであるという利点を有しているこ
とから、最近広く普及されるに至つている。しか
しながらかかる防汚カバーに限らず他のこの種の
防汚カバーを換気扇に取付けるためには多くの問
題、例えば換気扇の大きさや形状が相違してい
る、防汚カバーが取付けられるよう設計されてい
ない、等の問題があり、多くの場合、接着テープ
による手段によつて取付けられているが、接着テ
ープによる場合は不体裁であるばかりなく油煙の
影響により剥離したり、接着恨跡が残るという不
都合があり、利用者から簡易にして外れることの
ない取付け具が強く要望されていた。このため、
例えば、実開昭56−139930号公報に記載されてい
るように、スプリングの一端に防汚カバーに係合
させる金具を取付けると共に他端に換気扇のフレ
ームに係合させる金具を取付けた取付具が考案さ
れているが、金具の基端中央部に穿設した１つの
孔にスプリングの端部を挿通、係止させているた
めに、金具が前後左右に妄動して取付作業に手間
取るばかりでなく、スプリングの一端部が伸びき
つて金具の係合強度が弱くなり、安定した取付け
状態を維持できなくなるという問題点があつた。

本考案は上記した利用者の要望に適合し、かつ
換気扇に若干の大きさの相違があつても簡単に取
付けが行えると共に安定した状態で強固に取付け
ておくことのできる防汚カバーの取付け具を提供
するものであつて、図面にその実施例を示したご
とく、一端部をループ状のフツク１に形成してい
るコイルスプリング２と、先端部に互いに相反す
る方向にフツク部５とつまみ片９とを屈曲形成す
ると共に基端両側部に前記スプリングの外径寸法
と同一間隔を存してスプリングの端部挿通孔１
０，１０を穿設しているプレートピース６とから
なり、この挿通孔１０，１０に前記コイルスプリ
ング２の他端両側部を挿通、係止させてなるもの
であり、上記スプリング２のフツク１を防汚カバ
ー７の周縁適所に係合させ、上記プレートピース
６のフツク部５をスプリング２を伸張しながら換
気扇３のフレーム４の後端縁に引掛けるかもしく
は該フレーム４と主フレーム８とが重なり合つた
部分の〓間に挿入してやゝ厚みのあるアルミ箔な
どで形成した防汚カバー７を換気扇３の前面に止
着し得るようになしたものである。

更に具体的に説明すると、本考案における取付
け具は、第３図に示したように一端部にループ状
のフツク１が形成されたコイルスプリング２と、
先端部にフツク部５と更に好ましくは該フツク部
５と反対側に突出したつまみ片９とを備えたプレ
ートピース６とからなる。該コイルスプリング２
は0.3〜0.5m／ｍ径程度の細い鋼線を密にコイル
状に巻回して形成され、他方のプレートピース６
は薄い金属板または硬質プラスチツク板が適用さ
れ、その幅寸法は上記コイルスプリング２の外径
よりも若干大きく、折曲形成されたフツク部５の
反対側の端部の該コイルスプリング２の外径寸法
に相当する位置に透孔１０，１０が穿設され、該
透孔１０に上記スプリング２の末端自由端部を挿
通して両者２，６を結合している。該プレートピ
ース６の先端部に形成されるフツク部５は、第１
図に示したごとく先端部を長手方向に２分断して
その一方をコ字状または鋭角に折曲して形成し、
他方を反対側に折曲してつまみ片９となした構造
に形成してもよく、又、第４図に示すように、プ
レートピース６の中央部を一側縁を残して切起
し、これを反対側に折り曲げてつまみ片９となし
てもよい。

このように本考案における換気扇の防汚カバー
の取付け具は、一端部をループ状のフツク１に形
成しているコイルスプリング２と、先端部に互い
に相反する方向にフツク部５とつまみ片９とを屈
曲形成すると共に基端両側部に前記スプリングの
外径寸法と同一間隔を存してスプリングの端部挿
通孔１０，１０を穿設しているプレートピース６
とからなり、この挿通孔１０，１０に前記コイル
スプリング２の他端両側部を挿通、係止させてな
るものであるから、上記スプリング２のフツク１
を防汚カバー７の周縁適所に係合させれば、取付
けに際して第５図に示すように、プレートピース
６に形成しているつまみ片９を指先でもつて換気
扇３の主フレーム８側に引張つてスプリング２を
伸長させ、しかるのちフレーム４の後端縁にその
フツク部５を引掛けるという簡単な動作によつて
換気扇前面への防汚カバー７の取付けが達成で
き、取付け後はスプリング２の弾力によつて取付
け状態を保持させることができる。

さらに、フツク部５およびつまみ片９を設けて
いるプレートピース６は、その基端両側部に前記
スプリングの外径寸法と同一間隔を存してスプリ
ングの端部挿通孔１０，１０を穿設し、この挿通
孔１０，１０に前記コイルスプリング２の他端両
側部を挿通、係止させているので、つまみ片９に
指先を係止させて上記のような取付けを行う際
に、該つまみ片９がコイルスプリング２の直径方
向に沿つて保持されて妄動することがなく、従つ
て、指先に安定した状態で係止させながらコイル
スプリング２を引つ張つて前述した取付作業が容
易に行えると共にコイルスプリング２の端部に無
理な引張力が作用しないから該端部の伸びきりを
なくして長時間、安定した取付強度を維持できる
ものである。

又、防汚カバー周縁と換気扇フレームへの係合
位置との距離に不同があつてもコイルスプリング
２の弾性伸長によつて吸収することができ、また
取付け状態も極めて体裁がよく更に防汚カバーの
取替えも簡単に行なうことができるなど換気扇の
防汚カバーの取付け具として頗る好都合な効果を
発揮する。そして第６図に示したように防汚カバ
ー７の周縁適所にコイルスプリング２のフツク１
を予め係合した状態で需要者に供給すれば、防汚
カバーの取替作業がより円滑に行なうことができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示したものであつて第
１図は取付け具の斜視図、第２図は防汚カバーの
取付け状態を示した簡略断面図、第３図はコイル
スプリングとプレートプレートとを分離した状態
の平面図、第４図はプレートピースの他の実施例
を示す斜視図、第５図は取付要領を示す拡大縦断
側面図、第６図は取付け具を備えた防汚カバーの
簡略図である。 １はフツク、２はコイルスプリング、３は換気
扇、４はフレーム、５はフツク部、６はプレート
ピース、７は防汚カバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端部をループ状のフツク１に形成しているコ
   イルスプリング２と、先端部に互いに相反する方
   向にフツク部５とつまみ片９とを屈曲形成すると
   共に基端両側部に前記スプリングの外径寸法と同
   一間隔を存してスプリングの端部挿通孔１０，１
   ０を穿設しているプレートピース６とからなり、
   この挿通孔１０，１０に前記コイルスプリング２
   の他端両側部を挿通、係止させてなる換気扇の防
   汚カバーの取付け具。