JPH0631817U - レンジフード用グリスフイルター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この考案は、油を捕獲するフイルター部を簡単
に取り付け、取り外しすることができると共に、換気能
を害さず、しかも効果的に油を除去することができるフ
イルター付きグリスフイルターを提供することを目的と
する。 【構成】この考案に於いては、浅型若しくは深型レンジ
フードのグリスフイルターの外側に、目の粗い難燃性の
使い捨て不織布フイルターを当接させ、該不織布フイル
ターを前記グリスフイルターの外周棒状部に巻き付け
て、これに係止具を嵌合させ、両者を固定したことを特徴
とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、グリスフイルターに不織布フイルターを容易に取り付け、取り外 しできるように固定したレンジフード用複合グリスフイルターに関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

台所のレンジフイルターとしては、 浅型レンジフードには、角形の枠体に多 数の棒状体を一定間隔に連設してなるグリスフイルターが使用され、深型のレン ジフードには、金属板をパンチングしてなるパンチングオルタネットフイルター が使用されている。

【０００３】 油で汚れたグリスフイルターの清掃は、ネジを外してフイルターを取り外した 後、これを洗剤等で清掃するものであるが、フイルターの取り付け取り外しの労 力的負担が極めて大きい問題があり、またパンチングオルタネットフイルターは 、極めて洗浄が困難な問題があった。そのため、これらフイルターの清掃を怠り がちとなり、その結果換気不能の事故やフイルターに付着した油に、料理中の火 が燃え移つて火災となる等の事故が発生している。

【０００４】 レンジフードはダクトが長く、そのため油料理などによって、そのダクトに油 がたまり、その油が逆流してフイルターの方に流れて火災原因となったり、油の 汚れで弁の開閉ができなくなり、換気ができなくなる等の問題を引き起こす。こ れをレンジフイルターで防ぐものであるが、前記グリスフイルターでは、殆ど効 果がなく、また前記したようにパンチングオルタネットフイルターは、清掃が非 常に困難な問題がある。

【０００５】 このような問題点を解消するため、浅型レンジフードの外周に、難燃性の不織 布フイルターをマグネットにより取り外し自在に固定する方法が提案されている 。 しかしながら、この方法は、ダクト全体に難燃性の不織布フイルターを取り付 けるものであるため、フイルターの面積が大きくなり不経済であるほか、取り付 けが厄介であると共に、マグネットの止め方が悪いとフイルターが吸い込まれる 等の問題があった。そればかりか、このフイルターを厚くするとか、或は２枚重 ねにした場合には、マグネットで固定できないことから、薄いフイルターを１枚 使用しているので、あまり効果が挙がらない問題もあった。またこの方法は、浅 型レンジフードの取り付け面が鉄製でない場合や深型レンジフードには、取り付 け不可能な問題があった。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、このような点に着目してなされたものであり、油を捕獲するフイ ルター部を簡単に取り付け、取り外しすることができると共に、換気能を害さず 、しかも効果的に油を除去することができるフイルター付きグリスフイルターを 提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的に沿う本考案の構成は、浅型若しくは深型レンジフードのグリスフイ ルターの外側に、目の粗い難燃性の使い捨て不織布フイルターを当接させ、該不織 布フイルターを前記グリスフイルターの外周棒状部に巻き付けて、これに係止具 を嵌合させ、両者を固定したことを特徴とする。

【０００８】 要するに本考案は、グリスフイルターに使い捨ての難燃性不織布フイルターを 着脱自在に固定することを要旨とするものであるが、従来、レンジフードのフイ ルター部を複合フイルターとする発想は全く知られていない。

【０００９】

【実施例】

次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１及び図２に示すように、浅型レンジフード１に取り付けられたグリスフイ ルター２の外側に、難燃性の不織布フイルター３を密着させ、前記グリスフイル ター２の外周４箇所に、係止具４を嵌合させることによって、両者を固定した例 を示す。尚、図中５は、グリスフイルター２を浅型レンジフード１に固定する螺 子である。

【００１０】 係止具４は、図３に示すように、握り部となる基部から立ち上がった板体先端 を鉤状に折り曲げることにより嵌合部６を形成するように構成されている。この 嵌合部６を、不織布フイルター３を巻き付けたグリスフイルター２の棒状部に 嵌合させることによって、不織布フイルター３をグリスフイルター２に固定して いる。

【００１１】 難燃性の不織布フイルター３としては、目を粗く形成したガラス繊維不織布若 しくは難燃性合成繊維不織布フイルターを使用することができる。 不織布フイルター３の使用枚数は、１枚ではなく２枚以上であっても勿論良く 、不織布フイルター３の厚さ及び目の粗さに応じて油が効果的に捕捉できるよう に適宜選択すれば良い。 不織布フイルター３の大きさは、グリスフイルター２より少し大きめとし、不 織布フイルター３をグリスフイルター２の外周に折り曲げて、折り曲げた部分を 係止具４で固定すると良い。

【００１２】 図４は、本考案の他の実施例を示すものであり、浅型レンジフード１′に、グ リスフイルター２を螺子５によって固定し、グリスフイルター２の外面に不織布 フイルター３を、係止具４によって固定した例を示す。 上記実施例に於いては、グリスフイルター２を２枚に分割しているが、１枚に 一体化しても良いのは勿論である。

【００１３】

【作用】

次に、上記のように構成された本考案の作用を説明する。 図１及び図４に示すように、係止具４をグリスフイルター２の棒に着脱自在に 嵌合させることによって、不織布フイルター３を装着若しくは脱着することがで きるので、汚れた不織布フイルター３の交換作業が極めて容易となり、お年寄り や家庭の主婦でも容易に交換することができる。 また、係止具４は、必ずしもグリスフイルター２最外部の棒に嵌合させなくと も良い。これは、換気フアンの吸い込みによって、フイルターは、グリスフイル ターに吸い寄せられて密着状態になり、強固に固定されることと、大部分の油は グリスフイルターの中央部付近を通過するからである。

【００１４】

【効果】

以上述べたごとく、本考案によれば、グルスフイルターを使い捨ての不織布フ イルターとの複合フイルターにするという極めて簡単な構成によって、不織布フ イルターが汚れた場合は、交換するだけで良く、従来のような厄介な洗浄作業は 不要となるほか、係止具によって、グリスフイルターの棒と不織布フイルターと を挟持固定するので、不織布フイルターの交換作業が極めて容易になると共に、 換気フアンの吸い込みによって、複合フイルターは密着状態となるので、油を極 めて効果的に捕捉することができる等多くの利点を併有する。また、本考案の不 織布フイルターは、赤、黒、黄、白等の種々の色彩に着色することができるので 、厨房セットとのインテリア感覚に優れた美観を与えることもできる。

【００１５】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図である。

【図２】本考案の複合グリスフイルターを示す斜視図で
ある。

【図３】本考案に使用する係止具を示す斜視図である。

【図４】本考案の他の実施例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 浅型レンジフード １′ 深型レンジフード ２ グリスフイルター ３ 難燃性不織布フイルター ４ 係止具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】浅型若しくは深型レンジフードのグリスフ
   イルターの外側に、目の粗い難燃性の使い捨て不織布フ
   イルターを当接させ、該不織布フイルターを前記グリス
   フイルターの外周棒状部に巻き付けて、これに係止具を
   嵌合させ、両者を固定したことを特徴とするレンジフー
   ド用グリスフイルター。