JPH0673632U - レンジフード用のフィルター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 手間が掛るとともに危険性を伴う清掃や作業
を極力少なくすることができるレンジフード用のフィル
ターを提供する。 【構成】 レンジフード本体１に形成される吸気口２の
近傍に、一端縁を下方に位置させて着脱自在に装着され
るフィルター３であって、フィルター本体４の下端縁に
油受け５が設けられているため、レンジフード本体１か
らフィルター本体４を取り外すだけで、油受け５も取り
外すことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ガスコンロ、電磁調理器、レンジ等の厨房器具の上方に設けられ、 調理時に発生する煙や熱気等を収集して屋外に排出するレンジフードに使用され るレンジフード用のフィルターに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、金網や多孔板等からなるフィルターが知られており、レンジフード 本体に形成された吸気口の近傍に着脱自在に装着され、調理時に発生する煙や熱 気等に含まれる油や埃等を補集することができるものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の技術においては、フィルターで補集された油がフィ ルター面を伝って下端部側へ流れ落ち、レンジフード本体に設けられた油受けに 溜まるものである。

【０００４】 そのため、フィルターの清掃とともに、レンジフード本体の清掃も行わなけれ ばならず非常に手間が掛かるものである。しかも、フィルターの清掃は、レンジ フード本体から取り外して行うことができるものの、レンジフード本体の清掃は 、椅子や脚立等に載って行わなければならず、高所での作業となり危険性を伴う ものである。また、油受けがレンジフード本体に着脱自在に設けられていても、 取り付けおよび取り外しが高所での作業となり危険性を伴うものである。

【０００５】 そこで本考案は、上記従来の技術における問題を解決するために考案されたも のであり、すなわちその課題は、手間が掛るとともに危険性を伴う清掃や作業を 極力少なくすることができるレンジフード用のフィルターを提供することである 。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案のレンジフード用のフィルターにおいては、レンジフード本体１に形成 される吸気口２の近傍に、一端縁を下方に位置させて着脱自在に装着されるフィ ルター３であって、フィルター本体４の下端縁に油受け５が設けられることを特 徴とするものである。

【０００７】 また、上記油受け５がフィルター本体４に着脱自在に設けられることが望まし いものである。

【０００８】

【作用】

本考案のレンジフード用のフィルターにおいては、フィルター本体４の下端縁 に油受け５が設けられるため、レンジフード本体１からフィルター本体４を取り 外すだけで、油受け５も取り外すことができるものである。

【０００９】 また、油受け５がフィルター本体４に着脱自在に設けられる場合には、レンジ フード本体１からフィルター本体４を取り外した後、フィルター本体４から油受 け５も取り外すことができるものである。また、フィルター本体４をレンジフー ド本体１に取り付けたまま、油受け５だけを取り外すことができるものである。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案を、図面に示した実施例に基づいて詳細に説明する。

【００１１】 図１および図２のレンジフード用のフィルターは、本考案の一実施例で、レン ジフード本体１に形成される吸気口２の近傍に、一端縁を下方に位置させて着脱 自在に装着されるフィルター３であって、フィルター本体４の下端縁に油受け５ が設けられることを特徴とするものである。

【００１２】 フィルター本体４は、針金を格子状に編み上げて板状に形成されたメッシュ６ と、このメッシュ６の四周縁を挟み込むように設けられる矩形形状の枠体７とか ら構成されている。また、枠体７の四隅には挿入孔８が穿設されており、この挿 入孔８に室内側からネジ９が挿通されレンジフード本体１に着脱自在に締結され る。

【００１３】 油受け５は、上面が開口された箱体状に形成され、フィルター本体４がレンジ フード本体１に取り付けられた際に下方に位置する下端縁の室内側に、フィルタ ー本体４と一体に設けられている。

【００１４】 また、このレンジフード用のフィルターが取り付けられるレンジフード１０と しては、例えば、図２に示すように、レンジフード本体１とレンジフード本体１ 内に設けられる排気ファン１１等とを備えている。

【００１５】 レンジフード本体１は、化粧鋼板を折曲加工して下端部および上端部が開口さ れ、前板１２の下端部が手前側に且つ後板１３の下端部よりも上方に位置するよ う断面略台形形状の下広がりの箱体状に形成されている。また、中央付近には、 上方の送風室１４と下方の排気室１５とを仕切る仕切り板１６が設けられている 。

【００１６】 送風室１４には、送風ファン１７が設けられており、レンジフード本体１の前 板１２から下板１８の内面側にかけて形成された送風路１９に連通されている。 そして、この送風ファン１７によりレンジフード本体１の下端部に形成された吸 気口２へ煙や熱気等を誘導することができ、煙や熱気等を効率よく補集すること ができる。

【００１７】 排気室１５には、逆ロート形状の排気フード２０と排気フード２０の小径部２ １に設けられる排気ファン１１とからなる排気ユニット２２が設けられており、 小径部２１の端部には送風室１４を通して室外に開放される排気ダクト２３が接 続されている。そして、排気ユニット２２の下端部の四隅には、フィルター本体 ４の挿入孔８に対応するよう雌ネジが形成されている。

【００１８】 なお、このレンジフード１０においては、煙や熱気等が排気ユニット２２およ び排気ダクト２３を介して室外に排出されるため、レンジフード本体１内はほと んど油や埃等により汚れることがないものである。

【００１９】 なお、本考案のレンジフード用のフィルターにおいては、図３および図４に示 す実施例の如きであっても良いものである。すなわち、この実施例のレンジフー ド用のフィルターは、油受け５がフィルター本体４に着脱自在に設けられている 。

【００２０】 フィルター本体４は、略全面に亙って円形状の開孔２５が規則的に穿設された 板厚略１mmの略矩形形状のアルミニウム板からなり、レンジフード本体１に取り 付けられた際に下方に位置する下端部には、下端縁を断面略Ｕ字状に折曲して室 内側に位置する受け片２６が幅方向の全長に亙って形成されている。この受け片 ２６は、中央部が低くなるよう両側から傾斜させてあるとともに、最下位置に切 欠き部２７が形成されている。また、四隅には挿入孔８が穿設されており、この 挿入孔８に室内側からネジ９が挿通されレンジフード本体１に着脱自在に締結さ れる。また、受け片２６の下面側には、切欠き部２７を挟んで略対称に位置する よう略Ｓ字状の係合部２８が熔着されている。

【００２１】 油受け５は、切欠き部２７を下方から覆うよう上面が開口された箱体状に形成 されており、両側内面の上端部には、係合部２８に対応するよう略く字状の被係 合部２９が熔着されている。そして、この油受け５は、係合部２８の外面側に下 方から弾性的に被係合部２９が係合されてフィルター本体４に着脱自在に取り付 けられる。

【００２２】

【考案の効果】

上述の如く、本考案のレンジフード用のフィルターにおいては、レンジフード 本体１からフィルター本体４を取り外すだけで、油受け５も同時に取り外すこと ができるため、高所での作業のほとんどがフィルター本体４の取り付けおよび取 り外しとなり、危険性を伴う作業を非常に少なくすることができるものである。 しかも、レンジフード本体１の清掃といった煩わしい作業を行う機会を少なくす ることができるものである。

【００２３】 また、油受け５がフィルター本体４に着脱自在に設けられる場合には、レンジ フード本体１からフィルター本体４を取り外した後、フィルター本体４から油受 け５も取り外すことができるため、フィルター本体４と油受け５とを別々にして 、容易に清掃することができるものである。また、フィルター本体４をレンジフ ード本体１に取り付けたまま油受け５だけを取り外すことができるため、汚れや すい油受け５だけを容易に清掃することができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例であるレンジフード用のフィ
ルターを示す斜視図である。

【図２】図１のレンジフード用のフィルターを取り付け
たレンジフードを示す概略断面図である。

【図３】本考案の別の実施例であるレンジフード用のフ
ィルターを示す分解斜視図である。

【図４】図３の要部断面図である。

【符号の説明】

１ レンジフード本体 ２ 吸気口 ３ フィルター ４ フィルター本体 ５ 油受け

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 レンジフード本体１に形成される吸気口
   ２の近傍に、一端縁を下方に位置させて着脱自在に装着
   されるフィルター３であって、フィルター本体４の下端
   縁に油受け５が設けられることを特徴とするレンジフー
   ド用のフィルター。
2. 【請求項２】 上記油受け５がフィルター本体４に着脱
   自在に設けられることを特徴とする請求項１記載のレン
   ジフード用のフィルター。