JPH0976920A - 車 両 - Google Patents
車 両Info
- Publication number
- JPH0976920A JPH0976920A JP27850195A JP27850195A JPH0976920A JP H0976920 A JPH0976920 A JP H0976920A JP 27850195 A JP27850195 A JP 27850195A JP 27850195 A JP27850195 A JP 27850195A JP H0976920 A JPH0976920 A JP H0976920A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- caster
- vehicle
- casters
- trolley
- truck
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Handcart (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】車体、例えば台板1を複数のキャスタにより走
行可能に支持した手動及び動力駆動を含む車両、例えば
台車の段差走行時における前部のリフトアップに際し
て、後部キャスタを前後動可能に形成する。 【解決手段】台板1を支持する前部キャスタ10と後部
キャスタ18との間に、前記前後部キャスタ10、18
による台板1支持時には接地せず、台板1か傾斜しての
台車8の段差走行時に段差と接触する中間部キャスタ1
9を取り付けることができる。
行可能に支持した手動及び動力駆動を含む車両、例えば
台車の段差走行時における前部のリフトアップに際し
て、後部キャスタを前後動可能に形成する。 【解決手段】台板1を支持する前部キャスタ10と後部
キャスタ18との間に、前記前後部キャスタ10、18
による台板1支持時には接地せず、台板1か傾斜しての
台車8の段差走行時に段差と接触する中間部キャスタ1
9を取り付けることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人力駆動、動力駆動を
含む台車、車椅子、乳母車、任意形状の作業車等を含む
車両において、特に、段差走行を楽に行うことができる
車両に関するものである。
含む台車、車椅子、乳母車、任意形状の作業車等を含む
車両において、特に、段差走行を楽に行うことができる
車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車体に車輪、例えば、3〜6個の
車輪を取り付け、車体をほぼ一定、例えば、ほぼ水平に
保持した状態で走行する車両の例えば、後部の手押しハ
ンドルを押して走行する台車の場合、平地走行時と同様
に、そのまま押しても車両は段差を上ることができな
い。
車輪を取り付け、車体をほぼ一定、例えば、ほぼ水平に
保持した状態で走行する車両の例えば、後部の手押しハ
ンドルを押して走行する台車の場合、平地走行時と同様
に、そのまま押しても車両は段差を上ることができな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、一般的に
は、作業者が台車後端を足で押さえた状態で、ハンドル
上端を手前に引いて、台車の前部を持ち上げながら押し
て前車輪を段差上に載せた状態で台車を更に押した後、
次は、作業者がハンドルから手を放して台車後部を手で
持ち上げながら押して後車輪を段差上に載せなければな
らず、特に、運搬する荷物が重たい場合には、ハンドル
上端を手前に引いても、支点となる後部キャスタが車体
の最後部に位置するため、台車の前部は相当の力がない
と持ち上がらない。そのため、これらの動作を全て台車
後部のハンドル位置で行うことはできず、結局、作業者
が台車の前に行ったり、後に戻ったりして台車を持ち上
げて台車を段差上に載せなければならないと云う欠点が
あった。ましてや、通常の台車は、そのままで階段を上
ることはできず、そのため台車が階段を上れるようにす
るには、台車にキャタピラを取り付けるか、3本スポー
クの各先端に車輪を取り付けた3本スポークホイールを
台車の両側に取り付けるかしなければならず、その場
合、台車が重たくなるばかりか、扱いにくい上、手を放
すと下まで落ちる危険性があり、しかも、階段を上る間
中、台車と荷物の重量が作業者の腕にかかってくること
から、相当力の強い作業者でないと台車の階段上り下り
は無理で、一般的に普及するまでには至っていない。そ
こで本発明の目的は、車両、例えば、台車そのものの構
造が比較的簡単であるにもかかわらず、従来に比較して
ずっと安全で、作業性が良く、少なくとも段差を容易に
上ることができる車両を提供することにある。
は、作業者が台車後端を足で押さえた状態で、ハンドル
上端を手前に引いて、台車の前部を持ち上げながら押し
て前車輪を段差上に載せた状態で台車を更に押した後、
次は、作業者がハンドルから手を放して台車後部を手で
持ち上げながら押して後車輪を段差上に載せなければな
らず、特に、運搬する荷物が重たい場合には、ハンドル
上端を手前に引いても、支点となる後部キャスタが車体
の最後部に位置するため、台車の前部は相当の力がない
と持ち上がらない。そのため、これらの動作を全て台車
後部のハンドル位置で行うことはできず、結局、作業者
が台車の前に行ったり、後に戻ったりして台車を持ち上
げて台車を段差上に載せなければならないと云う欠点が
あった。ましてや、通常の台車は、そのままで階段を上
ることはできず、そのため台車が階段を上れるようにす
るには、台車にキャタピラを取り付けるか、3本スポー
クの各先端に車輪を取り付けた3本スポークホイールを
台車の両側に取り付けるかしなければならず、その場
合、台車が重たくなるばかりか、扱いにくい上、手を放
すと下まで落ちる危険性があり、しかも、階段を上る間
中、台車と荷物の重量が作業者の腕にかかってくること
から、相当力の強い作業者でないと台車の階段上り下り
は無理で、一般的に普及するまでには至っていない。そ
こで本発明の目的は、車両、例えば、台車そのものの構
造が比較的簡単であるにもかかわらず、従来に比較して
ずっと安全で、作業性が良く、少なくとも段差を容易に
上ることができる車両を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、車体を
複数のキャスタにより走行可能に支持した手動及び動力
駆動を含む台車及び車椅子等車両の後部キャスタを前後
動可能に形成し、少なくとも車両の段差走行時における
車体前部のリフトアップに際して、後部キャスタを前後
動可能な範囲の前方に位置させた車両にある。この場合
において、車体を支持する前部キャスタと後部キャスタ
との間に、前記前後部キャスタによる車体支持時には接
地せず、車体が傾斜しての車両の段差走行時に段差と接
触する中間部キャスタを取り付けることができる。
複数のキャスタにより走行可能に支持した手動及び動力
駆動を含む台車及び車椅子等車両の後部キャスタを前後
動可能に形成し、少なくとも車両の段差走行時における
車体前部のリフトアップに際して、後部キャスタを前後
動可能な範囲の前方に位置させた車両にある。この場合
において、車体を支持する前部キャスタと後部キャスタ
との間に、前記前後部キャスタによる車体支持時には接
地せず、車体が傾斜しての車両の段差走行時に段差と接
触する中間部キャスタを取り付けることができる。
【0005】
【作用】このように構成された車両、例えば4輪台車の
場合、台車を前進させると、後部キャスタは前後動可能
な範囲の後方に位置し、4輪の各キャスタは車体のほぼ
4角において台車上の荷物を安定した状態で保持するこ
とができる。そのため台車は、前後動可能な後部キャス
タに関係なく、従来の台車と何ら変わらない状態でハン
ドルを押して平地を安定走行することができる。このハ
ンドルを押しての平地走行状態で段差があると、まず、
台車の前端が段差の壁に当って台車は停止する。この状
態で作業者が足で後部キャスタを前方に押すと、車輪が
水平移動の場合、後部キャスタに荷重はかかっていて
も、後部キャスタの移動によって台車がリフトアップさ
れる訳ではないため、後部キャスタは台車の重心に近い
前方に位置する。従って、この状態で台車後部の例えば
ハンドルを手前に引くと、台車は前方に移動した後部キ
ャスタが支点になって、恰もシーソーのように、その前
部を少なくとも段差の高さまで、仮に台車上の荷物が重
くても比較的軽く持ち上げることができ、そのまま押す
と、前部キャスタ自然に段差上に載り、又、中間部キャ
スタがある場合は、台車を押すに従って中間部キャスタ
も段差上に載るとともに、台車は前部キャスタと中間部
キャスタで支持され、後部キャスタは段差下の接地状態
から離れる。この状態で更に台車を前進させると、後部
キャスタが段差の壁に当って後方端に移動するととも
に、そのまま押すと、後部キャスタも段差上に載り、こ
の時点で中間部キャスタが非接地状態になるとともに、
台車は荷物とともに前部キャスタと前後動可能な範囲の
後方に位置した後部キャスタとで車体のほぼ4角におい
て安定した状態で保持され、台車全体が安定した平地走
行状態で段差上に移行したことになる。ここで台車が、
車椅子、乳母車、作業車両等の任意の車両であっても、
前記同様の作用・効果を得ることができる。
場合、台車を前進させると、後部キャスタは前後動可能
な範囲の後方に位置し、4輪の各キャスタは車体のほぼ
4角において台車上の荷物を安定した状態で保持するこ
とができる。そのため台車は、前後動可能な後部キャス
タに関係なく、従来の台車と何ら変わらない状態でハン
ドルを押して平地を安定走行することができる。このハ
ンドルを押しての平地走行状態で段差があると、まず、
台車の前端が段差の壁に当って台車は停止する。この状
態で作業者が足で後部キャスタを前方に押すと、車輪が
水平移動の場合、後部キャスタに荷重はかかっていて
も、後部キャスタの移動によって台車がリフトアップさ
れる訳ではないため、後部キャスタは台車の重心に近い
前方に位置する。従って、この状態で台車後部の例えば
ハンドルを手前に引くと、台車は前方に移動した後部キ
ャスタが支点になって、恰もシーソーのように、その前
部を少なくとも段差の高さまで、仮に台車上の荷物が重
くても比較的軽く持ち上げることができ、そのまま押す
と、前部キャスタ自然に段差上に載り、又、中間部キャ
スタがある場合は、台車を押すに従って中間部キャスタ
も段差上に載るとともに、台車は前部キャスタと中間部
キャスタで支持され、後部キャスタは段差下の接地状態
から離れる。この状態で更に台車を前進させると、後部
キャスタが段差の壁に当って後方端に移動するととも
に、そのまま押すと、後部キャスタも段差上に載り、こ
の時点で中間部キャスタが非接地状態になるとともに、
台車は荷物とともに前部キャスタと前後動可能な範囲の
後方に位置した後部キャスタとで車体のほぼ4角におい
て安定した状態で保持され、台車全体が安定した平地走
行状態で段差上に移行したことになる。ここで台車が、
車椅子、乳母車、作業車両等の任意の車両であっても、
前記同様の作用・効果を得ることができる。
【0006】
【実施例】次に、本発明の第1実施例の構成を図1〜図
5によって説明する。手動及び動力駆動を含む台車、乳
母車及び車椅子等車両、この場合、台板1上の台上ブラ
ケット2に、軸3を中心に回転して折り畳み可能、か
つ、ストッパ4及びスプリング5の付勢力と足踏みによ
って上下動可能なロックバー6とによって起き上がりの
垂直姿勢保持可能に門形ハンドル7を取り付けた台車8
の台板1裏面前端部の左右位置には、車輪9を旋回可能
に支持した自在回転の前部キャスタ10が、図2の2点
鎖線を旋回範囲にしてナット11で取り付けられてい
る。一方、台板1裏面後端部の左右位置には、台下ブラ
ケット12と、車輪13を軸14を介して回転可能に取
り付けた揺動アーム15とからなり、揺動アーム15が
台下ブラケット12に軸16を介して揺動可能、かつ、
台下ブラケット12と軸14間に取り付けたスプリング
17によってトグル動作可能な後部キャスタ18が取り
付けられている。又、台板1裏面中間部の左右位置に
は、前後部キャスタ10、18による台板1支持時には
接地せず、台板1が傾斜しての台車8の段差走行時に段
差と接触する中間部キャスタ19が取り付けられてい
る。以上が平地及び段差走行に対応した本実施例におけ
る台車8の基本的構成(但し、トグル動作用スプリング
17は省くことができる)であって、更に、操作性を良
くするためと階段の上り下りを可能にするための手段と
して、後部キャスタ18の軸14にペダルアーム20が
その先端に補助車輪21を回転可能に取り付けた状態で
取り付けられ、かつ、揺動アーム15にはペダルアーム
20を図1に2点鎖線で示す若干内側に位置する垂下姿
勢に保持するためのストッパ22が取り付けられている
他、台下ブラケット12とペダルアーム20間にはペダ
ルアーム20を図1に示す実線と2点鎖線位置にトグル
動作させるためのスプリング23が取り付けられてい
る。又、台車8が階段を上り下りするときの階段の幅或
るいは高さが大きくなっても十分対応できるように、台
板1裏面前端中央部に、ブラケット24に取り付けた軸
25を中心にして前後に揺動するスイングキャスタ26
が、その車輪27を台車8前方に突出状態でのスプリン
グ(図示省略)による復帰可能に取り付けられている。
5によって説明する。手動及び動力駆動を含む台車、乳
母車及び車椅子等車両、この場合、台板1上の台上ブラ
ケット2に、軸3を中心に回転して折り畳み可能、か
つ、ストッパ4及びスプリング5の付勢力と足踏みによ
って上下動可能なロックバー6とによって起き上がりの
垂直姿勢保持可能に門形ハンドル7を取り付けた台車8
の台板1裏面前端部の左右位置には、車輪9を旋回可能
に支持した自在回転の前部キャスタ10が、図2の2点
鎖線を旋回範囲にしてナット11で取り付けられてい
る。一方、台板1裏面後端部の左右位置には、台下ブラ
ケット12と、車輪13を軸14を介して回転可能に取
り付けた揺動アーム15とからなり、揺動アーム15が
台下ブラケット12に軸16を介して揺動可能、かつ、
台下ブラケット12と軸14間に取り付けたスプリング
17によってトグル動作可能な後部キャスタ18が取り
付けられている。又、台板1裏面中間部の左右位置に
は、前後部キャスタ10、18による台板1支持時には
接地せず、台板1が傾斜しての台車8の段差走行時に段
差と接触する中間部キャスタ19が取り付けられてい
る。以上が平地及び段差走行に対応した本実施例におけ
る台車8の基本的構成(但し、トグル動作用スプリング
17は省くことができる)であって、更に、操作性を良
くするためと階段の上り下りを可能にするための手段と
して、後部キャスタ18の軸14にペダルアーム20が
その先端に補助車輪21を回転可能に取り付けた状態で
取り付けられ、かつ、揺動アーム15にはペダルアーム
20を図1に2点鎖線で示す若干内側に位置する垂下姿
勢に保持するためのストッパ22が取り付けられている
他、台下ブラケット12とペダルアーム20間にはペダ
ルアーム20を図1に示す実線と2点鎖線位置にトグル
動作させるためのスプリング23が取り付けられてい
る。又、台車8が階段を上り下りするときの階段の幅或
るいは高さが大きくなっても十分対応できるように、台
板1裏面前端中央部に、ブラケット24に取り付けた軸
25を中心にして前後に揺動するスイングキャスタ26
が、その車輪27を台車8前方に突出状態でのスプリン
グ(図示省略)による復帰可能に取り付けられている。
【0007】次に、本実施例の作用を説明する。このよ
うに構成された車両、例えば4輪支持台車8の場合、台
車8を図1に示す実線状態で前進させると、後部キャス
タ18は前後動可能な範囲の後方に位置し、4輪の各キ
ャスタ10、18は台板1のほぼ4角において台車8上
の荷物を安定した状態で保持することができる・そのた
め台車8は、前後動可能な後部キャスタ18に関係な
く、従来の台車と何ら変わらない状態でハンドル7を押
して平地を安定走行することができる。このハンドル7
を押しての平地走行状態で段差28があると、まず、台
車8の前端が段差28の壁に当って台車8は停止する。
この状態で作業者が足で後部キャスタ18を前方に押す
と、後部キャスタ18に荷重はかかっていても、この場
合、後部キャスタ18の移動量の割によって台車8がリ
フトアップされる量が小さいのと、ハンドル7を上に押
しながら操作することができるため、後部キャスタ18
は比較的容易に図1に2点鎖線で示す台車8の重心に近
い前方に位置させることができる。従って、この状態で
台車8後部の例えばハンドル7を手前に引くと、台車8
は前方に移動した後部キャスタ18が支点になって、恰
もシーソーのように、その前部を図3に示す少なくとも
段差28の高さまで、仮に台車8上の荷物が重くても比
較的軽く持ち上げることができ、そのまま押すと、前部
キャスタ10が自然に段差28上に載り、更にそのまま
台車8を押すに従って中間部キャスタ19も段差28上
に載るとともに、台車8は図4に示すように前部キャス
タ10と中間部キャスタ19で支持され、後部キャスタ
18は段差28下の接地状態から離れる。この状態で更
に台車8を前進させると、後部キャスタ18が段差28
の壁に当って後方端に移動するとともに(図4の2点鎖
線状態)、そのまま押すと、後部キャスタ18も段差2
8上に載り、この時点で中間部キャスタ19が非接地状
態になるとともに、台車8は荷物とともに前部キャスタ
10と前後動可能な範囲の後方に位置した後部キャスタ
18とで台板1のほぼ4角において安定した状態で保持
され、台車8全体が安定した平地走行状態で段差28上
に移行したことになる。ここで台車8が、車椅子、乳母
車、作業車両等の任意の車両であっても、前記同様の作
用 効果を得ることができる。なお、台車8に荷物が載
っていないか、載っていても軽い場合には、後部キャス
タ18を前方に位置させることなく台車8の後端に足を
かけてハンドル7を手前に引いて、台車8は図1に実線
で示す位置の後部キャスタ18を支点にして前部を上げ
て段差28を乗り越えることもできる。次に、図5に示
す階段29の場合、前記動作により台車8の前部を階段
29の1段目に載せた状態で、台車8を更に前進させて
台車8前部を階段29の2段目の壁30に当てた状態で
ハンドル7を上に持ち上げると、トグルスプリング23
の付勢力により、或いは、ハンドル7を持ち上げながら
ペタルアーム20を足で押し込むようにすると、台車8
の後部がペダルアーム20で階段29走行に対応して予
め設定された高さ、例えば階段29の1段の高さ180
mmに対して210mm〜230mm程度持ち上げら
れ、台車8は階段29の1段目上で荷物の運搬に支障の
ない程度に若干前に傾いた、ほぼ水平姿勢に安定支持さ
れる。この状態で、ハンドル7を介して台車8後部を押
し下げると、台車8はペダルアーム20で支持された状
態で、前部キャスタ10の車輪9若しくはスイングキャ
スタ26の車輪27が階段29の2段目上に位置し、従
って、この状態でハンドル7を持ち上げながら台車8を
押すと、ペダルアーム20の補助車輪21が階段29の
1段目上に載って、台車8は階段29の2段目上でほほ
水平に保持されるとともに、前記動作を繰り返すことに
よって台車8は容易に階段29を1段ずつ上ることがで
きる。同様に、逆の動作で階段29を1段ずつ下りるこ
ともできる。ここで台車8が、車椅子、乳母車、作業車
両等の任意の車両であっても、前記同様の作用・効果を
得ることができる。次に、図6、図7は本発明の第2実
施例であって、この場合は、台板1の裏面後端左右位置
に取り付けた後部キャスタ31の台下ブラケット32に
対して、車輪33を軸34を介して回耘可能に取り付け
たホルダ35を、台下ブラケット32に形成した長孔3
6とホルダ35に取り付けたカムホロワ37とでスプリ
ング38力に抗して水平に前方移動可能に取り付け、こ
れによって、作業者か足で後部キャスタ31を前方に押
す際に、後部キャスタ31に荷重はかかっていても、後
部キャスタ31の移動によって台車8がリフトアップさ
れる訳ではないため、後部キャスタ31を台車8の重心
に近い前方位置に百易に移動させることができるように
した他は、第1実施例に対する図示省略部分を含めて、
構成、作用、効果とも前記第1実施例と同様である。次
に、図8、図9は本発明の第3実施例であって、この場
合は、長短のパイプ39、40で連結した4つのプラス
チック製ブロック41上に板42を載せて形成した台板
43の前側左右ブロック41の裏面に自在旋回の前部キ
ャスタ44を取り付け、左右パイプ39に取り付けたス
トッパブロック45と後側左右ブロック41間のパイプ
39上に、図示省略スライドベアリングを介してパイプ
39に沿ってスライド可能、かつ、スプリング46を介
して後方に付勢した状態で後部キャスタ47を取り付け
た他は、第1実施例、第2実施例に対する図示省略部分
を含めて、構成、作用、効果とも前記第1実施例、第2
実施例と同様である。次に、図10、図11は本発明の
第4実施例であって、この場合は、第3実施例の図8に
2点鎖線で示す位置に後部キャスタ48を固定状態で取
り付け、同後部キャスタ48の左右連結車軸49に、ペ
ダルアーム50をその先端に補助車輪51を取り付けた
状態で取り付け、かつ、車軸39の中央部にパイプ40
と係合してペダルアーム5O.を図10の2点鎖線状態
に保持する係合アーム52をスプリング53による係合
状態保持可能に取り付け、台車54に対する荷物の積み
下ろし時以外はペタルアーム50を図10の実線状態に
するようにした他は、第1〜第3実施例に対する図示省
略部分を含めて、構成、作用、効果とも前記第1〜第3
実施例とほぼ同様である。特に、第4実施例において
は、従来の4輪台車の後部固定キャスタを、台車の前部
を上げ易い前方に固定的に位置させ、台車裏面の中間部
に中間部キャスタを非接地状態で取り付けただけにして
も良い。
うに構成された車両、例えば4輪支持台車8の場合、台
車8を図1に示す実線状態で前進させると、後部キャス
タ18は前後動可能な範囲の後方に位置し、4輪の各キ
ャスタ10、18は台板1のほぼ4角において台車8上
の荷物を安定した状態で保持することができる・そのた
め台車8は、前後動可能な後部キャスタ18に関係な
く、従来の台車と何ら変わらない状態でハンドル7を押
して平地を安定走行することができる。このハンドル7
を押しての平地走行状態で段差28があると、まず、台
車8の前端が段差28の壁に当って台車8は停止する。
この状態で作業者が足で後部キャスタ18を前方に押す
と、後部キャスタ18に荷重はかかっていても、この場
合、後部キャスタ18の移動量の割によって台車8がリ
フトアップされる量が小さいのと、ハンドル7を上に押
しながら操作することができるため、後部キャスタ18
は比較的容易に図1に2点鎖線で示す台車8の重心に近
い前方に位置させることができる。従って、この状態で
台車8後部の例えばハンドル7を手前に引くと、台車8
は前方に移動した後部キャスタ18が支点になって、恰
もシーソーのように、その前部を図3に示す少なくとも
段差28の高さまで、仮に台車8上の荷物が重くても比
較的軽く持ち上げることができ、そのまま押すと、前部
キャスタ10が自然に段差28上に載り、更にそのまま
台車8を押すに従って中間部キャスタ19も段差28上
に載るとともに、台車8は図4に示すように前部キャス
タ10と中間部キャスタ19で支持され、後部キャスタ
18は段差28下の接地状態から離れる。この状態で更
に台車8を前進させると、後部キャスタ18が段差28
の壁に当って後方端に移動するとともに(図4の2点鎖
線状態)、そのまま押すと、後部キャスタ18も段差2
8上に載り、この時点で中間部キャスタ19が非接地状
態になるとともに、台車8は荷物とともに前部キャスタ
10と前後動可能な範囲の後方に位置した後部キャスタ
18とで台板1のほぼ4角において安定した状態で保持
され、台車8全体が安定した平地走行状態で段差28上
に移行したことになる。ここで台車8が、車椅子、乳母
車、作業車両等の任意の車両であっても、前記同様の作
用 効果を得ることができる。なお、台車8に荷物が載
っていないか、載っていても軽い場合には、後部キャス
タ18を前方に位置させることなく台車8の後端に足を
かけてハンドル7を手前に引いて、台車8は図1に実線
で示す位置の後部キャスタ18を支点にして前部を上げ
て段差28を乗り越えることもできる。次に、図5に示
す階段29の場合、前記動作により台車8の前部を階段
29の1段目に載せた状態で、台車8を更に前進させて
台車8前部を階段29の2段目の壁30に当てた状態で
ハンドル7を上に持ち上げると、トグルスプリング23
の付勢力により、或いは、ハンドル7を持ち上げながら
ペタルアーム20を足で押し込むようにすると、台車8
の後部がペダルアーム20で階段29走行に対応して予
め設定された高さ、例えば階段29の1段の高さ180
mmに対して210mm〜230mm程度持ち上げら
れ、台車8は階段29の1段目上で荷物の運搬に支障の
ない程度に若干前に傾いた、ほぼ水平姿勢に安定支持さ
れる。この状態で、ハンドル7を介して台車8後部を押
し下げると、台車8はペダルアーム20で支持された状
態で、前部キャスタ10の車輪9若しくはスイングキャ
スタ26の車輪27が階段29の2段目上に位置し、従
って、この状態でハンドル7を持ち上げながら台車8を
押すと、ペダルアーム20の補助車輪21が階段29の
1段目上に載って、台車8は階段29の2段目上でほほ
水平に保持されるとともに、前記動作を繰り返すことに
よって台車8は容易に階段29を1段ずつ上ることがで
きる。同様に、逆の動作で階段29を1段ずつ下りるこ
ともできる。ここで台車8が、車椅子、乳母車、作業車
両等の任意の車両であっても、前記同様の作用・効果を
得ることができる。次に、図6、図7は本発明の第2実
施例であって、この場合は、台板1の裏面後端左右位置
に取り付けた後部キャスタ31の台下ブラケット32に
対して、車輪33を軸34を介して回耘可能に取り付け
たホルダ35を、台下ブラケット32に形成した長孔3
6とホルダ35に取り付けたカムホロワ37とでスプリ
ング38力に抗して水平に前方移動可能に取り付け、こ
れによって、作業者か足で後部キャスタ31を前方に押
す際に、後部キャスタ31に荷重はかかっていても、後
部キャスタ31の移動によって台車8がリフトアップさ
れる訳ではないため、後部キャスタ31を台車8の重心
に近い前方位置に百易に移動させることができるように
した他は、第1実施例に対する図示省略部分を含めて、
構成、作用、効果とも前記第1実施例と同様である。次
に、図8、図9は本発明の第3実施例であって、この場
合は、長短のパイプ39、40で連結した4つのプラス
チック製ブロック41上に板42を載せて形成した台板
43の前側左右ブロック41の裏面に自在旋回の前部キ
ャスタ44を取り付け、左右パイプ39に取り付けたス
トッパブロック45と後側左右ブロック41間のパイプ
39上に、図示省略スライドベアリングを介してパイプ
39に沿ってスライド可能、かつ、スプリング46を介
して後方に付勢した状態で後部キャスタ47を取り付け
た他は、第1実施例、第2実施例に対する図示省略部分
を含めて、構成、作用、効果とも前記第1実施例、第2
実施例と同様である。次に、図10、図11は本発明の
第4実施例であって、この場合は、第3実施例の図8に
2点鎖線で示す位置に後部キャスタ48を固定状態で取
り付け、同後部キャスタ48の左右連結車軸49に、ペ
ダルアーム50をその先端に補助車輪51を取り付けた
状態で取り付け、かつ、車軸39の中央部にパイプ40
と係合してペダルアーム5O.を図10の2点鎖線状態
に保持する係合アーム52をスプリング53による係合
状態保持可能に取り付け、台車54に対する荷物の積み
下ろし時以外はペタルアーム50を図10の実線状態に
するようにした他は、第1〜第3実施例に対する図示省
略部分を含めて、構成、作用、効果とも前記第1〜第3
実施例とほぼ同様である。特に、第4実施例において
は、従来の4輪台車の後部固定キャスタを、台車の前部
を上げ易い前方に固定的に位置させ、台車裏面の中間部
に中間部キャスタを非接地状態で取り付けただけにして
も良い。
【0008】
【発明の効果】その結果、本発明は、台車等車両そのも
のの構造を殆ど変えること無く、従来に比較してずっと
安全で、作業性良く、平地走行状態をそのままにして少
なくとも段差を容易に走行することができる効果があ
る。
のの構造を殆ど変えること無く、従来に比較してずっと
安全で、作業性良く、平地走行状態をそのままにして少
なくとも段差を容易に走行することができる効果があ
る。
【図1】本発明の第1実施例の台車8の側面図である。
【図2】本実施例の台車8の平面図である。
【図3】本実施例の段差走行と階段の1段目走行の動作
説明図である。
説明図である。
【図4】本実施例の段差走行の動作説明図である。
【図5】本実施例の階段走行の動作説明図である。
【図6】本発明の第2実施例の側面図である。
【図7】本実施例の平面図である。
【図8】本発明の第3実施例の側面図である。
【図9】本実施例の平面図である。
【図10】本発明の第4実施例の側面図である。
【図11】本実施例の平面図である。
1 台板 8 台車 10 前部キャスタ 15 揺動アーム 18 後部キャスタ 19 中間部キャスタ 31 後部キャスタ 32 台下ブラケット 33 車輪 34 軸 35 ホルダ 36 長孔 37 カムホロワ 39 パイプ 40 パイプ 41 ブロック 44 前部キャスタ 45 ストッパブロック 47 後部キャスタ 48 後部キャスタ
Claims (2)
- 【請求項1】 車体を複数のキャスタにより走行可能に
支持した手動及び動力駆動を含む台車及び車椅子等車両
の後部キャスタを前後動可能に形成し、少なくとも車両
の段差走行時における車体前部のリフトアップに際し
て、後部キャスタを前後動可能な範囲の前方に位置させ
ることを特徴とする車両。 - 【請求項2】 車体を支持する前部キャスタと後部キャ
スタとの間に、前記前後部キャスタによる車体支持時に
は接地せず、車体が傾斜しての車両の段差走行時に段差
と接触する中間部キャスタを取り付けることを特徴とす
る請求項1に記載の車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27850195A JPH0976920A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 車 両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27850195A JPH0976920A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 車 両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0976920A true JPH0976920A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=17598199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27850195A Pending JPH0976920A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 車 両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0976920A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115366938A (zh) * | 2022-10-24 | 2022-11-22 | 江苏华耀机械制造有限公司 | 一种安全性高的电动平车 |
-
1995
- 1995-09-19 JP JP27850195A patent/JPH0976920A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115366938A (zh) * | 2022-10-24 | 2022-11-22 | 江苏华耀机械制造有限公司 | 一种安全性高的电动平车 |
CN115366938B (zh) * | 2022-10-24 | 2023-02-28 | 江苏华耀机械制造有限公司 | 一种安全性高的电动平车 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2551862B2 (ja) | 車椅子用階段昇降機 | |
JP2008229329A (ja) | 車いす運搬用車両 | |
US10369064B2 (en) | Step-climbing attachment for a wheeled chair | |
US2545440A (en) | Hand truck | |
JP5769258B2 (ja) | 荷台や座面を水平に保持したまま階段昇降できる搬送台車ならびに車椅子 | |
JP2001212181A (ja) | 車椅子の段差乗り越え装置 | |
JP5253839B2 (ja) | 移動台車 | |
JPH0976920A (ja) | 車 両 | |
JP7033357B1 (ja) | 運搬器具 | |
NL1001294C2 (nl) | Verrijdbare hefinrichting. | |
JPH08169345A (ja) | 車 両 | |
JPH1024851A (ja) | 車 両 | |
JPH01301459A (ja) | 車両 | |
JPH01502807A (ja) | 手押し車 | |
JPH0323411Y2 (ja) | ||
JPH07101366A (ja) | ステップ走行可能車両と車両のステップ走行用アダプタ | |
JPH09188258A (ja) | 車 両 | |
JPH08282504A (ja) | 車 両 | |
JP3068224U (ja) | 手押し車 | |
JP2004099003A (ja) | 車両 | |
JPH11139323A (ja) | 車 両 | |
JP2003072557A (ja) | 階段昇降用台車 | |
JP3929270B2 (ja) | 電動車 | |
JPH0656038A (ja) | 歩行形フォーク運搬車 | |
JP2002308108A (ja) | 階段昇降装置 |