JPH08282504A - 車 両 - Google Patents

車 両

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Publication number
JPH08282504A
JPH08282504A JP7142308A JP14230895A JPH08282504A JP H08282504 A JPH08282504 A JP H08282504A JP 7142308 A JP7142308 A JP 7142308A JP 14230895 A JP14230895 A JP 14230895A JP H08282504 A JPH08282504 A JP H08282504A
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JP
Japan
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vehicle
support
support arm
stairs
arm
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Application number
JP7142308A
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English (en)
Inventor
Hisatoho Oogawara
悠遠 大河原
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OGAWARA HISATOHO
Original Assignee
OGAWARA HISATOHO
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 車両、例えば、台車そのものの構造が比較的
簡単であるにもかかわらず、従来に比較してずっと安全
で、作業性が良く、段差、階段を容易に上り下りするこ
とができる車両を提供する。 【構成】 支持アーム16の角部17と長辺14先端間
に回転体18を取り付けた支持アーム16を、その短辺
15先端を中心にしての回転可能に取り付け、支持アー
ム16を回転体18が非接地状態から接地状態に変化し
ての一定回転によって台車8後部を段差43走行に対応
して予め設定した短辺15長さに対応してアップ可能に
し、かつ、台車8の前後方向中間部に、前後の車輪で形
成される接地面より予め設定した一定距離内側に位置し
た退避姿勢の状態から支持アーム16非接地状態の長辺
14部分と協働して台車8を階段22上で階段上支持姿
勢に変位可能な階段上支持体28を設けた車両。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人力駆動、動力駆動を
含む台車、車椅子、乳母車、任意形状の作業車等を含む
車両において、特に、段差走行、階段走行を行うことが
できる車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車体に車輪、例えば、3〜6個の
車輪を取り付け、車体をほぼ一定、例えば、ほぼ水平に
保持した状態で走行する車両の例えば、後部の手押しハ
ンドルを押して走行する台車の場合、平地走行時と同様
に、そのまま押しても段差を上ることはできない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、一般的に
は、台車後端を足で押さえた状態で、ハンドル上端を手
前に引いて、台車の前部を持ち上げながら押して前車輪
を段差上に載せた状態で台車を更に押した後、次は台車
後部を持ち上げながら押して後車輪を段差上に載せなけ
ればならず、特に、運搬する荷物が重たい場合には、ハ
ンドル上端を手前に引いても、台車の前部は相当の力が
ないと持ち上がらないことから、これらの動作を全て台
車後部のハンドル位置で行うことはできず、結局、作業
者が台車の前に行ったり、後に戻ったりして台車を持ち
上げて台車を段差上に載せなければならないと云う欠点
があった。ましてや、通常の台車は、そのままで階段を
上ることはできず、そのため台車が階段を上れるように
するには、台車にキャタピラを取り付けるか、3本スポ
ークの各先端に車輪を取り付けた3本スポークホイール
を台車の両側に取り付けるかしなければならず、その場
合、台車が重たくなるばかりか、扱いにくい上、手を離
すと下まで落ちる危険性があり、しかも、階段を上る間
中、台車と荷物の重量が作業者の腕にかかってくること
から、相当力の強い作業者でないと無理で、一般的に普
及するまでには至っていない。そこで本発明の目的は、
車両、例えば、台車そのものの構造が比較的簡単である
にもかかわらず、従来に比較してずっと安全で、作業性
が良く、段差、階段を容易に上り下りすることができる
車両を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、車体を
前固定キャスタと後自在キャスタの車輪により走行可能
に支持した手動及び動力駆動を含む台車及び車椅子等車
両の後部に、長辺と短辺をほぼL字状に形成した支持ア
ームであって、同支持アームの角部と長辺先端間に回転
体、例えば、一列若しくは複数列千鳥状に車輪を配列し
たか回転体、又は、複数の車輪間にベルトを巻いたキャ
タピラ状回転体を回転可能に取り付けた支持アームを、
その短辺先端を中心にしての回転可能に取り付け、同支
持アームを前記回転体が非接地状態から接地状態に変化
しての一定回転によって車両後部を車両の段差走行に対
応して予め設定した短辺長さに対応してアップ可能に
し、かつ、前記車両の前後方向中間部に、前後の車輪で
形成される接地面より予め設定した一定距離内側に位置
した退避姿勢の状態から前記支持アーム非接地状態の長
辺部分と協働して車両を階段上で実質水平姿勢に支持す
る階段上支持姿勢に変位可能な階段上支持体、例えば、
少なくとも2本の回転アームと、それら回転アームの先
端間に連節されたロッドであって、同ロッドの長手方向
に回転体を取り付けたロッドと、同ロッドを退避姿勢と
階段上支持姿勢に移動・保持する移動・保持体とで形成
されている階段上支持体、又は、階段上支持体が先端に
車輪を取り付けた回転アーム状階段上支持体であって、
移動・保持体を介して退避姿勢位置と階段上支持姿勢位
置に変位可能な回転アーム状階段上支持体を設けた車両
にある。この場合において、車両の前車輪を車体前端よ
り突出させることができ、車両の前車輪を車体前端より
突出した状態で、最大突出位置をスプリング付勢力によ
る復帰位置として前後動可能にすることができ、支持ア
ームの回転はトグルスプリングと足踏みで行うことがで
き、退避姿勢の階段上支持体のロッドに沿った回転体は
段差走行時における車両の中間を支持することができ
る。
【0005】
【作用】このように構成された車両、例えば台車の場
合、従来の4輪台車の後部に、回転体の付いた長辺と短
辺をほぼL字状に一体形成した支持アームを平地走行時
に支障のないように接地面より若干浮かせて取り付けて
ある。そのため台車は、支持アームに関係なく、従来の
台車と何ら変わりのない状態でハンドルを押して平地を
走行することができる。このハンドルを押しての平地走
行状態で段差があると、まず、台板の前端、又は、突出
した前車輪が段差の壁に当って台車は停止する。この状
態で支持アームの長辺に足をかけて支持アームを回転さ
せると、台車の後部が支持アームの短辺で段差走行に対
応して予め設定された高さ、例えば40mm〜50mm
程度持ち上げられた状態で支持される。この場合におい
て、支持アームの回転中心位置は台板裏面位置のかつ自
在キャスタの取り付け位置より台車前後方向の中央寄り
に位置している。従って、この状態で台車のハンドルを
手前に引いて倒すと、台車は支持アームの回転中心が支
点になってその前部を少なくとも段差の高さまで、仮に
台車上の荷物が重くても比較的軽く持ち上げることがで
き、そのまま押すと、前車輪が段差の壁に当っている場
合は段差の形状に沿って自然に段差上に載り、又、前車
輪が前後動する場合は、既に前車輪はスプリング復帰し
て段差上に載っていて、そのまま押して前進させると台
車裏面の退避姿勢の階段上支持体のロッドに沿った回転
体が段差に当って、台車はこの回転体で持ち上げ支持さ
れながら進んで、自在キャスタも自然に段差上に載ると
ともに、そのまま押すと、支持アームは段差に当ってス
プリング復帰するとともに、台車全体が平地走行状態で
段差上に移行する。次に階段の場合、前記動作により台
車の前部を階段の1段目に載せた状態で、台車を更に前
進させて台車前部を階段2段目の壁に当てた状態でハン
ドルを上に持ち上げると、トグルスプリングの不勢力に
より、或いは、ハンドルを持ち上げながら支持アームを
足で押し込むようにすると、台車の後部が支持アームの
長辺で階段走行に対応して予め設定された高さ、例えば
階段1段の高さ180mmに対して210mm〜230
mm程度持ち上げられ、台車は階段の1段目上で荷物の
運搬に支障のない程度に若干前に傾いた、ほぼ水平姿勢
に安定支持される。この状態で、ハンドルを介して台車
後部を押し下げると、台車は支持アームの長辺で支持さ
れた状態で、前車輪が階段の2段目上に位置し、従っ
て、この状態でハンドルを持ち上げながら押すと、支持
アームの長辺が階段の1段目上に載って、台車は階段の
2段目上でほぼ水平に保持されるとともに、前記動作を
繰り返すことによって台車は容易に階段を上ることがで
き、これと逆の動作で階段を1段ずつ下りることもでき
る。次に階段を連続的に上り下りする場合、まず上る場
合は、階段を背にして非接地状態の支持アーム長辺の回
転体を階段に沿って当てた状態で引き上げながら階段上
支持体を階段上支持姿勢に移行させると、台車は実質的
な水平姿勢を保持した状態でそのまま階段を連続的に上
ることができ、上り終わり時点で階段上支持体を退避姿
勢に戻すことによって、台車はそのまま平地走行に移行
する。次に下りる場合は、階段上支持体を非接地状態か
ら階段上支持姿勢に移行させなから台車を押すと、台車
は階段上支持姿勢の階段上支持体と非接地状態の支持ア
ーム長辺の回転体とで階段上に、実質的な水平姿勢を保
持した状態でそのまま階段を連続的に下りることがで
き、下り終わり時点で階段上支持体を退避姿勢に戻すこ
とによって、台車はそのまま平地走行に移行する。ここ
で台車が、車椅子、乳母車、作業車両等の任意の車両で
あっても、前記同様の作用・効果を得ることができる。
【0006】
【実施例】次に、本発明の第1実施例の構成を図1〜図
4によって説明する。手動及び動力駆動を含む台車、乳
母車及び車椅子等車両、この場合、台板1上の台上ブラ
ケット2に軸3を中心に回転して折り畳み可能、かつ、
ストッパ4及びスプリング5の付勢力と足踏みによって
上下動可能なロックバー6によって起き上がりの垂直姿
勢保持可能に門形ハンドル7を取り付けた台車8の台板
1裏面前端部には、車輪9を台板1前端より若干、例え
ば20mm突出させた状態で固定キャスタ10が取り付
けられ、台板1裏面後端部には、車輪11を旋回可能に
支持した自在キャスタ12が、図2の1点鎖線を旋回範
囲にしてナット13で取り付けられている。一方、台板
1裏面後端部には、長辺14と短辺15をほぼL字状に
形成した支持アーム16であって、その角部17と長辺
14先端間に回転体18として千鳥状に配列した補助車
輪19を回転可能に取り付けた支持アーム16が、その
短辺15先端を中心にしての回転可能に後部ブラケット
20と軸21を介して取り付けられ、かつ、支持アーム
16は、補助車輪19が図1に実線で示す非接地状態か
ら図1に2点鎖線で示す接地状態に変化しての一定回転
(図1に示すA矢印回転)によって、台車8後部が支持
アーム16の短辺15で段差走行に対応して予め設定さ
れた高さ、例えば40mm〜50mm程度持ち上げられ
た状態で支持可能に取り付けられ、更に支持アーム16
を図1に示すB矢印回転させての支持アーム16の長辺
14による台車8後部の支持によって、台車8の後部は
階段22走行に対応して予め設定された高さ、例えば階
段1段の高さ180mmに対して210mm〜230m
m程度持ち上げられる。なお、支持アーム16の長辺1
4と支持アーム16の回転中心軸21付近との間には補
強用のステー23が取り付けられ、この左右ステー23
間に取り付けられた軸24と台板1裏面の図示省略スプ
リングフックとの間には、各軸21、24とスプリング
フック位置とを直線で結ぶラインをデッドラインとする
トグルスプリング25が取り付けられ、支持アーム16
の左右長辺14間には、足踏み兼用の戻し操作用の門形
操作バー26が形成されている。又、台車8の前後方向
中間部に、前後の車輪9、11で形成される接地面27
より予め設定した一定距離内側に位置した退避姿勢の状
態から前記支持アーム16非接地状態の長辺14部分と
協働して台車8を階段22上で実質水平姿勢に支持する
階段上支持姿勢に変位可能な階段上支持体28、この場
合、2本の長短回転アーム29、30と、それら回転ア
ーム29、30の先端間に連節されたロッド31であっ
て、同ロッド31の長手方向に千鳥状に車輪32を配列
した回転体33を取り付けたロッド31と、同ロッド3
1を図1に実線で示す退避姿勢と図1に2点鎖線で示す
階段上支持姿勢に移動・保持する移動・保持体34、こ
の場合、台板1と長回転アーム29間に装着されたスプ
リング35による前進力付与のエアシリンダ36の移動
・保持体34とで形成されている階段上支持体28が取
り付けられている。このエアシリンダ36は台車8のハ
ンドル7に取り付けられた方向切り替え弁37による、
排出方向のチェックバルブ38とスピードコントロール
バルブ39とを直列に接続した一方の回路40と、吸入
方向のチェックバルブ41を接続した他方の回路42と
の切り替えにより制御される。
【0007】次に、本実施例の作用を説明する。このよ
うに構成された台車8の場合、従来の4輪台車の裏側前
後方向中間部に、非接地状態で階段上支持体28を取り
付け、かつ、台板1の後部に、補助車輪19を千鳥状に
配列した長辺14と短辺15をほぼL字状に一体形成し
た支持アーム16を平地走行時に支障のないように接地
面27より若干浮かせて取り付けてあるため台車8は、
階段上支持体28及び支持アーム16に関係なく、従来
の台車8と何ら変わりのない状態でハンドル7を押して
平地を走行することができる。このハンドル7を押して
の平地走行状態で段差43があると、まず、突出した前
の車輪9が段差43の壁44に当って台車8は図1に示
すように停止する。この停止状態で支持アーム16の操
作バー26に足をかけて、トグルスプリング25の付勢
力に抗して支持アーム16を図1に示すA角度回転させ
ると、図1に2点鎖線で示すように台車8の後部が支持
アーム16の短辺15で段差43走行に対応して予め設
定された高さ、例えば40mm〜50mm程度持ち上げ
られた状態で支持される。この場合において、支持アー
ム16の回転中心位置は自在キャスタ12の取り付け位
置より台車8前後方向の中央寄りに位置している。従っ
て、この状態で図5に示すように、台車8のハンドル7
を手前に引いて倒すと、台車8は支持アーム16の回転
中心が梃子の支点になってその前部を少なくとも段差4
3の高さまで、仮に台車8上の荷物が重くても比較的軽
く持ち上げることができ、そのまま押すと、前の車輪9
が段差43の壁44に当っていることから、台車8は段
差43の形状に沿って自然に段差43上に載り、更に、
そのまま押して前進させると、階段上支持体28の車輪
32が段差43に当った時点でハンドル7を更に押す
と、自在キャスタ12も自然に段差43上に載るととも
に、そのまま押すと、支持アーム16は段差43に当っ
てスプリング復帰するとともに、台車8全体が平地走行
状態で段差43上に移行する。なお、台車8に荷物が載
っていないか、載っていても軽い場合には、台車8の後
端に足をかけてハンドル7を手前に引くと、支持アーム
16の角部17の補助車輪19が接地し、自在キャスタ
12が非接地状態になった状態で台車8は段差43を安
定した状態で乗り越え走行することができる。次に階段
22の場合、前記動作により台車8の前部を階段22の
1段目に載せた状態で、台車8を更に前進させて台車8
前部を階段22の2段目の壁44に当てた状態でハンド
ル7を上に持ち上げると、トグルスプリング25の付勢
力により、或いは、ハンドル7を持ち上げながら支持ア
ーム16を足で押し込むようにすると、台車8の後部が
支持アーム16の長辺14で階段22走行に対応して予
め設定された高さ、例えば階段22の1段の高さ180
mmに対して210mm〜230mm程度持ち上げら
れ、台車8は階段22の1段目上で荷物の運搬に支障の
ない程度に若干前に傾いた、ほぼ水平姿勢に安定支持さ
れる。この状態で、ハンドル7を介して台車8後部を押
し下げると、台車8は支持アーム16の長辺14で支持
された状態で、前の車輪9が階段22の2段目上に位置
し、従って、この状態でハンドル7を持ち上げなから押
すと、支持アーム16の長辺14が階段22の1段目上
に載って、台車8は階段22の2段目上でほぼ水平に保
持されるとともに、前記動作を繰り返すことによって台
車8は容易に階段22を1段ずつ上ることができる。同
様に、逆の動作で階段22を1段ずつ下りることもでき
る。ここで台車8が、車椅子、乳母車、作業車両等の任
意の車両であっても、前記同様の作用・効果を得ること
ができ、又、坂道等のように接地面27が傾斜している
場合は、台車8の前後方向を接地面27の傾斜方向と直
角にした状態で支持アーム16を回転させて、台車8後
部を支持アーム16の短辺15で支持させることによっ
て、台車8の自重による動きを防止することができる。
又、本実施例においては、支持アーム16が内側で自在
キャスタ12が外側であることから、自在キャスタ12
をブレーキ付きとしても、ブレーキを作業者が立ったま
まの姿勢で容易に操作することができ、又、自在キャス
タ12を内側として支持アーム16の幅を広くした場合
は、支持アーム16による台車8の段差43走行姿勢及
び階段22走行姿勢をより安定させることができる。次
に、図5に示すように、固定キャスタ10をスプリング
45付勢力に抗しての軸46を中心にしたホイールアー
ム47のθ度回転によって、前の車輪9を距離Sスイン
グ可能とし、これによって前の車輪9が段差43、階段
22上に位置した時点で前の車輪9が段差43、階段2
2上に載るようにし、台車8による段差43走行、階段
22走行を一層容易にすることができる。用、効果とも
前記第1実施例の場合とほぼ同様である。次に階段22
を連続的に上り下りする場合、まず上る場合は、方向切
り替え弁37を他方の回路41側にし、階段22を背に
して非接地状態の支持アーム16の長辺14の回転体1
8を階段22に沿って当てた状態で引き上げると、エア
シリンダ36がスプリング35付勢力によって前進作動
するため、階段上支持体28は自動的に階段上支持姿勢
に移行し、台車8は実質的な水平姿勢を保持した状態で
そのまま階段22を連続的に上ることができ、上り終わ
り時点で方向切り替え弁37を一方の回路40側に切り
替えると、階段上支持体28は台車8の自重とスピード
コントロールバルブ39とにより徐々に退避姿勢に戻
り、台車8はそのまま平地走行に移行することができ
る。次に下りる場合は、前記同様、方向切り替え弁37
を他方の回路41側にして階段上支持体28を非接地状
態から階段上支持姿勢に移行させながら台車8を押す
と、台車8は階段上支持姿勢の階段上支持体28と非接
地状態の支持アーム16の長辺14の回転体18とで階
段22上に、実質的な水平姿勢を保持した状態でそのま
ま階段22を連続的に下りることができ、下り終わり時
点で方向切り替え弁37を一方の回路40側に切り替え
ると、前記同様、階段上支持体28が徐々に退避姿勢に
戻り、台車8はそのまま平地走行に移行することができ
る。ここで、エア回路を図6に示すように、エアシリン
ダ36とチェックバルブ38、41との間に、ハンドル
7に取り付けた補助エアシリンダ48を介在させること
ができ、その場合、補助エアシリンダ48の手動操作に
よって階段上支持体28の退避姿勢位置を任意に制御す
ることができる。又、階段上支持体28と支持アーム1
6の回転体18、33は図7に示すように、一列に並べ
た車輪19、32にベルト49を掛けたキャタピラ式と
して、階段22の痛みを少なくすることもできる。又、
図8に示すように、階段22に折り畳み或は巻取り式等
任意のシュート50を取り付けることによって階段22
の痛みを確実に防止することもできる。又、図9、図1
0に示すように、階段上支持体を先端に固定キャスタ1
0の車輪9を取り付けた回転アーム51状階段上支持体
52とし、移動・保持体34を介して退避姿勢位置と階
段上支持姿勢位置に変位可能とすることができ、この場
合、台板1の裏面前後方向中間部に、前後の車輪9、1
1で形成される接地面27より若干浮かした状態で、段
差43走行時における台車8の中間支持用中間車輪53
を取り付けることができる。又、前記各台車8から階段
上支持体28、52を省いても、段差・階段上り下りの
実用性は十分に確保することができる。又、移動・保持
体34としてはエアシリンダ36式の他、任意のリンク
機構等を用いることもできる。
【0008】
【発明の効果】その結果、本発明は、台車等車両そのも
のの構造を殆ど変えること無く、従来に比較してずっと
安全で、作業性良く、平地走行状態をそのままにして段
差、階段を容易に走行することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の台車8の一部破断側面図で
ある。
【図2】本実施例の台車8の平面図である。
【図3】本実施例の動作説明図である。
【図4】本実施例のエア回路図である。
【図5】本実施例の固定キャスタ10をスイング式にし
た説明図である。
【図6】本実施例の他のエア回路の説明図である。
【図7】本実施例の他の回転体18、33の説明図であ
る。
【図8】本実施例にシュート50を用いた場合の動作説
明図である。
【図9】本実施例に他の階段上支持体52を用いた場合
の台車側面図である。
【図10】図9の平面図である。
【符号の説明】
1 台板 2 台上ブラケット 3 軸 4 ストッパ 5 スプリング 6 ロックバー 7 ハンドル 8 台車 9 車輪 10 固定キャスタ 11 車輪 12 自在キャスタ 13 ナット 14 長辺 15 短辺 16 支持アーム 17 角部 18 回転体ーム 19 補助車輪 20 後部ブラケット 21 軸 22 階段 23 ステー 24 軸 25 トグルスプリング 26 操作バー 27 接地面 28 階段上支持体 29 長回転アーム 30 短回転アーム 31 ロッド 32 車輪 33 回転体 34 移動・保持体 35 スプリング 36 エアシリンダ 37 方向切り替え弁 38 チェックバルブ 39 スピードコントロールバルブ 40 一方の回路 41 チェックバルブ 42 他方の回路 43 段差 44 壁 45 スプリング 46 軸 47 ホイールアーム 48 補助エアシリンダ 49 ベルト 50 シュート 51 回転アーム 52 階段上支持体 53 中間車輪

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体を前固定キャスタと後自在キャスタ
    の車輪により走行可能に支持した手動及び動力駆動を含
    む台車及び車椅子等車両の後部に、長辺と短辺をほぼL
    字状に形成した支持アームであって、同支持アームの角
    部と長辺先端間に回転体を回転可能に取り付けた支持ア
    ームを、その短辺先端を中心にしての回転可能に取り付
    け、同支持アームを前記回転体が非接地状態から接地状
    態に変化しての一定回転によって車両後部を車両の段差
    走行に対応して予め設定した短辺長さに対応してアップ
    可能にし、かつ、前記車両の前後方向中間部に、前後の
    車輪で形成される接地面より予め設定した一定距離内側
    に位置した退避姿勢の状態から前記支持アーム非接地状
    態の長辺部分と協働して車両を階段上で実質水平姿勢に
    支持する階段上支持姿勢に変位可能な階段上支持体を設
    けることを特徴とする車両。
  2. 【請求項2】 階段上支持体が、少なくとも2本の回転
    アームと、それら回転アームの先端間に連節されたロッ
    ドであって、同ロッドの長手方向に回転体を取り付けた
    ロッドと、同ロッドを退避姿勢と階段上支持姿勢に移動
    ・保持する移動・保持体とで形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の車両。
  3. 【請求項3】 階段上支持体が、退避姿勢において車両
    の段差走行時中間支持機能を持つことを特徴とする請求
    項2に記載の車両。
  4. 【請求項4】 階段上支持体が、先端に車輪を取り付け
    た回転アームであって、移動・保持体を介して退避姿勢
    位置と階段上支持姿勢位置に変位可能な回転アームであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の車両。
  5. 【請求項5】 回転アーム先端の車輪が、車両の前固定
    キャスタの車輪であることを特徴とする請求項4に記載
    の車両。
  6. 【請求項6】 車両の前後方向中間部に、前後の車輪で
    形成される接地面より予め設定した一定距離浮かした状
    態で中間車輪を、車両の段差走行時中間支持可能に取り
    付けることを特徴とする請求項4、請求項5に記載の車
    両。
  7. 【請求項7】 支持アームが、同支持アームを車両の段
    差走行に対応したアップ量以上に回転させて、支持アー
    ムの長辺による車両後部の支持によって車両後部を車両
    の階段走行に対応して予め設定した長辺長さに対応して
    アップ可能に形勢されていることを特徴とする請求項1
    に記載の車両。
  8. 【請求項8】 車両の前車輪が車体前端より突出してい
    るにしていることを特徴とする請求項1に記載の車両。
  9. 【請求項9】 車両の前車輪が車体前端より突出した状
    態で、最大突出位置をスプリング付勢力による復帰位置
    として前後動可能であることを特徴とする請求項1に記
    載の車両。
  10. 【請求項10】 支持アームの回転がトグルスプリング
    と足踏みで行われることを特徴とする請求項1に記載の
    車両。
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