JP2576709Y2 - 電動式コンテナキャリヤ - Google Patents

電動式コンテナキャリヤ

Info

Publication number
JP2576709Y2
JP2576709Y2 JP1993052182U JP5218293U JP2576709Y2 JP 2576709 Y2 JP2576709 Y2 JP 2576709Y2 JP 1993052182 U JP1993052182 U JP 1993052182U JP 5218293 U JP5218293 U JP 5218293U JP 2576709 Y2 JP2576709 Y2 JP 2576709Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
carrier
lock
fork
chain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993052182U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0721473U (ja
Inventor
繁雄 重松
Original Assignee
重松工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 重松工業株式会社 filed Critical 重松工業株式会社
Priority to JP1993052182U priority Critical patent/JP2576709Y2/ja
Publication of JPH0721473U publication Critical patent/JPH0721473U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2576709Y2 publication Critical patent/JP2576709Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、複数段積み重ねた小型
コンテナを、その最下段のコンテナの底縁を挟持して持
ち上げ、かかる持ち上げた状態でロックして、全段一度
に運搬可能とした電動式コンテナキャリヤに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、複数段積み重ねた小型コンテナ
を、その最下段のコンテナの底縁を挟持して持ち上げ、
全段一度に運搬可能としたコンテナキャリヤXがある。
【0003】これは、図7に示すように、コンテナYの
底縁左右を挟持可能に構成した転動輪52付きのU字状の
フレーム51と、同フレーム51の内側に設けたフォーク53
と、運搬用ハンドル54とを具備しており、上記フォーク
53でコンテナYを挟持すると共に、上方へ持ち上げてロ
ックし、積み重ねたコンテナYを持ち上げた状態で運搬
できるように構成したものである。
【0004】運搬に際しては、U字状のフレーム51の基
部両側に立設した門型状のハンドル54を持って任意に移
動可能としている。
【0005】また、上記フォーク53を上下動させるため
に、同フォーク53にリンク機構55を介して操作レバー56
を設けている。
【0006】同操作レバー56はフォーク53同様にU字形
状に構成され、フォーク53の上方に配設しており、そし
て、同操作レバー56の基部の略中央にロックペダル57を
取付けている。
【0007】上記ペダル57を足で踏んで操作レバー56を
押し下げることにより、リンク機構55によってフォーク
53が上方へ移動するものであり、同時に、ロックペダル
57がU字状フレーム51の基端縁に係合してフォーク53が
ロックされるように構成している。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記したコ
ンテナキャリヤXは、未だ、以下のような課題が残され
ていた。
【0009】即ち、コンテナYの持ち上げ量は、地上か
らわずかしかないので、コンテナYを地上よりも高い所
へ運びたい場合には、結局、コンテナYを手で持ち上げ
ねばならなかった。
【0010】例えば、コンテナYをトラックの荷台へ運
びたいとき等は、トラックの近くまではコンテナキャリ
ヤXを使用して楽に運搬ができるが、荷台へは多段に積
んだコンテナYを1個づつ持ち上げて運び込まなければ
ならなかった。
【0011】また、荷台からコンテナYを所定の場所へ
運ぶ場合も同様であり、コンテナYを一旦荷台から下ろ
した後にしか上記コンテナキャリヤXは使用できないも
のであった。
【0012】従って、コンテナYの運搬移動としては、
同一平面的な場所間でしか使用できないという制限があ
り、使い勝手としては良好なものとは言えなかった。
【0013】また、手動式なので、フォーク53をロック
したり、そのロックを解除するのが煩わしく、作業性が
良くなかった。
【0014】本考案は、上記課題を解決することのでき
る電動式コンテナキャリヤを提供することを目的として
いる。
【0015】
【考案が解決するための手段】本考案は、略門形状に形
成したガイドフレームの下端に、前後左右に転動輪を取
付けた略U字状の脚部フレームを連設するキャリヤ本体
と、前記ガイドフレームに沿って上下動自在に構成し、
コンテナを挟持するコンテナ支持フォークと、同コンテ
ナ支持フォークを上下方向へ駆動するチェーン作動機構
と、前記脚部フレームに取付け、キャリヤ本体の制動操
作を行うロック機構とを具備する電動式コンテナキャリ
ヤにおいて、ガイドフレームの後側中途部に、左右の転
動輪の間隔よりも広幅の運搬ハンドルを取付け、同運搬
ハンドルに操作部を取付けるとともに、同運搬ハンドル
の直下方であって、脚部フレームの側部にロック機構の
ロックレバーを傾倒自在に立設し、しかも、チェーン作
動機構は、電動モータに連動連結した伝動ギアにより回
動するチェーンを、ガイドフレームの上下部間に懸架す
るとともに、同チェーンの基端と終端にコンテナ支持フ
ォークの上端と下端とをそれぞれ連結し、さらに、伝動
ギヤは、伝動軸にトルクリミッタを介して連動連結さ
れ、コンテナ支持フォークが上下動する際に、伝動ギヤ
に設定値以上の負荷が掛かると、トルクリミッタが作動
して伝動軸が空転し、コンテナ支持フォークが停止すべ
く構成したことを特徴とする電動式コンテナキャリヤに
係るものである。
【0016】また、本考案は、上記ロック機構は、脚部
フレームの後部に立設するロックレバーと、同レバーの
基端に連結し、脚部フレームの左右方向に架設した連結
ロッドと、同ロッドに配設したリンク機構と、同リンク
機構を介して前記ロックレバーの操作に連動し、上下方
向へ出没自在としたロック杆とを具備し、制動時には、
ロック杆が地面に当接して後側転動輪を浮かせるように
構成したことにも特徴を有する。
【0017】
【実施例】電動式コンテナキャリヤは、複数段積み重ね
た小型コンテナ(以下コンテナという)を、その最下段
のコンテナの底縁を挟持して垂直に持ち上げ、持ち上げ
た状態で全段を一度に運搬可能としたものであり、かか
る持ち上げ動作を電動モータにより駆動するチェーン作
動機構により行うものである。
【0018】以下、添付図に基づいて、本考案の実施例
を具体的に説明する。
【0019】図1は本考案に係る電動式コンテナキャリ
ヤAの斜視図、図2は同コンテナキャリヤAの側面視に
よる説明図である。
【0020】先ず、コンテナキャリヤAの全体構成を説
明すると、図1に示すように、略門形状に形成したガイ
ドフレーム1の下端に、略U字状の脚部フレーム2を連
設してキャリヤ本体10を構成している。
【0021】上記脚部フレーム2は、左右の脚部2a,2b
と基部2cとからなり、かかる左右の脚部2a,2b 及び基部
2cとでコンテナ収容空間Qを形成し、同空間Q内でコン
テナCを挟持可能としている。
【0022】また、左右脚部2a,2b の前後に転動輪3,4
をそれぞれ取付けており、後方の転動輪4を首振り自在
として操舵用としている。同転動輪4により、コンテナ
キャリヤAを移動させる場合に方向転換を任意に行える
ようにしている。
【0023】また、上記コンテナ収容空間Qに、コンテ
ナ支持フォーク5をチェーン作動機構aを介して上下動
自在に設けており、さらに、前記脚部フレーム2の基部
2cのにはロック機構bを配設し、同ロック機構bのロッ
クレバー20の操作により、後側転動輪4を地面より浮か
せた状態となし、コンテナキャリヤAを制動可能として
いる。
【0024】また、図1において、ガイドフレーム1の
後側中途部に、左右の転動輪3,3,4,4 の間隔よりも広幅
の運搬ハンドル16を取付けるとともに、同運搬ハンドル
14の略中央部に操作部11を取付けている。そして、同操
作部11に設けた起動スイッチ12のオン・オフ操作によっ
て、上記チェーン作動機構aの駆動・停止を行うことが
できる。さらに、同起動スイッチ12は上昇・下降の切換
えも可能としており、上昇・下降時にいずれにおいて
も、任意に駆動・停止を行うことができる。
【0025】また、13は本電動式コンテナキャリヤAの
駆動源となるバッテリー、14はバッテリーカバー、ま
た、15はリミットスイッチであり、コンテナ支持フォー
ク5が上昇する際の上限を規制している。
【0026】コンテナ支持フォーク5は、コンテナCの
側面よりもやや広めの間隔をおいて、左右の支持用フォ
ーク41,41 を背板42に連設して構成している。また、支
持用フォーク41,41 の下縁には鍔部43を形成している。
【0027】さらに、上記した背板42を、ガイドフレー
ム1を上下に摺動するコ字状のフォーク取付板44に取付
けており、図2に示すように、同フォーク取付板44とガ
イドフレーム1との間には、ガイドローラ45を左右に各
4個づつ設けている。かかるガイドローラ45により、フ
ォーク取付板44に取付けられたコンテナ支持フォーク5
は、スムーズに上下移動が可能となっている。
【0028】なお、支持用フォーク41の鍔部43の先端を
下方に湾曲させたり、前記支持用フォーク41,41 の先端
を外側に湾曲させてコンテナCの左右底縁を挟持しやす
くすることもできる。
【0029】チェーン作動機構aは、図2、図3及び図
4に示すように、電動モータMと、同モータMに連動連
結するギア群Gと、コンテナ支持フォーク5を上下動さ
せるチェーン31とを具備しており、同チェーン31は、コ
ンテナ支持フォーク5の基部4cの上部と下部にそれぞれ
基端と終端とを連結し、ギア群Gの伝動ギアG1により回
動される。また、電動モータMは電磁ブレーキ付きのモ
ータを使用している。
【0030】なお、G2はキャリヤ本体10の上部に配設し
たアイドルギア、30は電動モータMとギア群Gとを連結
する連結軸、32は伝動ギアG1の伝動軸、33はチェーン31
の終端とコンテナ支持フォーク5の下部との間に介設し
たテンションスプリングである。
【0031】さらに、前記伝動ギアG1と伝動軸32との間
には、動力断続機構としてトルクリミッタ34を介設して
おり、同トルクリミッタ34は、コンテナ支持フォーク5
が下降して接地し、負荷が増大すると伝動軸32を空転さ
せてチェーン31が回動しないように構成している。
【0032】ロック機構bは、図5及び図6に示すよう
に、運搬ハンドル16の右側部の直下方であって、脚部フ
レーム2の後部右側にロックレバー20を傾倒自在に立設
すると共に、同レバー20の基端には、脚部フレーム2の
基部2cに沿って左右方向に架設した連結ロッド21を連結
している。
【0033】そして、連結ロッド21の両端側には、それ
ぞれ、リンク機構dを介して、前記ロックレバー20の操
作に連動し、上下方向へ出没自在としたロック杆23を連
結している。
【0034】上記構成により、ロックレバー20を手前に
倒すと連結ロッド21が回転し、リンク機構dの作用によ
ってロック杆23が地面に当接することになり、さらにロ
ックレバー20を倒すと、ロック杆23の接地点が力点とな
って後側転動輪4,4 が浮くことになる。
【0035】従って、電動式コンテナキャリヤA自体
は、前方転動輪3,3 と固定されたロック杆23,23 の4点
で支持されるので、動いたりすることなくロック状態と
することができる。
【0036】リンク機構dは、図6に示すように、連結
ロッド21に連設したアーム25に一端を回動自在に連結
し、他端をロック杆23に回動自在に連結したレバー26と
から構成している。
【0037】そして、ロックレバー20の傾倒移動量を脚
部フレーム2の基部2cに設けた長孔26により規制し(図
1参照)、同レバー20が最下点に位置するときにリンク
機構dがしきい点を若干越えたところで固定され、ロッ
ク杆23の接地状態を保持できるようにしている。
【0038】なお、図5及び図6中、27はロック杆ガイ
ド、28はロック機構取付用ブラケットである。
【0039】ここで、本考案に係る電動式コンテナキャ
リヤAを実際に使用する場合について以下に説明する。
【0040】例えば、地面に多段に積み重ねたコンテナ
Cをトラックの荷台へ運ぶ場合、先ず、多段に積み重ね
たコンテナCの最下段のコンテナCの側面側から、電動
式コンテナキャリヤAをコンテナCに向けて進行させ、
コンテナキャリヤAの脚部フレーム2で形成するコンテ
ナ収容空間Q内にコンテナCを位置させる。
【0041】この時に、脚部フレーム2の内側に配設さ
れたコンテナ支持フォーク5が同コンテナCの左右底縁
を挟持することになり、かかる状態で操作部11の起動ス
イッチ12をオンにする。
【0042】起動スイッチ12がオンされると、電動モー
タMが駆動し、ギア群Gを介してチェーン31が回動し、
コンテナ支持フォーク5が上方へ移動する。
【0043】そして、走行時にコンテナCが地面に接し
ない程度の必要な高さに達したところで起動スイッチ12
をオフにすれば、コンテナ支持フォーク5の上昇は止ま
り、その後、使用者は電動式コンテナキャリヤAをトラ
ックの荷台へと押して行けばよい。
【0044】そして、コンテナ支持フォーク5をさらに
上昇させて荷台の上方へ位置させた後、ロックレバー20
を手前へ倒し、ロック機構bを作動させてコンテナキャ
リヤAをその場にロック固定する。
【0045】そして、起動スイッチ12の操作によりコン
テナ支持フォーク5を降ろし、同フォーク5を荷台に当
接させる。
【0046】コンテナ支持フォーク5が荷台に当接する
と、トルクリミッタ34の作用により伝動軸32が空転する
ので、電動モータMは過負荷となることなく、安全に、
しかも、容易にコンテナ支持フォーク5を荷台上に降ろ
すことができる。
【0047】このように、トルクリミッタ34を設けたこ
とにより、コンテナ支持フォーク5の高さを荷台の高さ
に合わせるために、起動スイッチ12を一々上げ下げ操作
する等の微調整の必要がなく、極めて容易に荷台上へコ
ンテナ支持フォーク5を降ろすことができる。かかる状
態で、コンテナCを順次荷台へ運び込めばよいので、高
さの異なる場所への運搬も容易に行え、使い勝手が著し
く向上する。
【0048】ところで、本電動式コンテナキャリヤAは
リミットスイッチ14を装備しているので、コンテナCを
上昇させる際には、適当な個所で上限を定めて停止させ
ることができる。従って、コンテナCが必要以上に高い
位置まで上がって重心が上方へ移動し、転倒事故等を引
き起こしたりする心配がない。
【0049】運搬を終えたら、ロック機構bを解除し、
コンテナ支持フォーク5を適当位置まで下降させ、所定
の場所へ移動すればよい。
【0050】さらにコンテナCの運搬を行う場合は、ま
た同様な操作を行えばよいが、コンテナ支持フォーク5
を最下位置まで降ろす場合、同支持フォーク5が接地す
れば、トルクリミッタ34が作動して伝動軸32は空転す
る。従って、起動スイッチ12を即時にオフにしなくても
コンテナ支持フォーク5は接地状態で停止する。かかる
状態で、次のコンテナCを挟持する準備が整うことにな
る。
【0051】なお、本実施例では、動力断続機構として
のトルクリミッタ34はチェーン31が下降側に回転してい
るときにのみ作動するように構成している。
【0052】以上説明したように、本考案に係る電動式
コンテナキャリヤAは、ガイドフレーム1の後側中途部
に運搬ハンドル16を取付けているため、コンテナ支持フ
ォーク5に多数のコンテナCを積み上げて運搬する際
に、コンテナCを含めた電動式コンテナキャリアAの重
心の直後方から前方に向けて搬送者の力が作用すること
となり、電動式コンテナキャリアAの転倒を防止できる
とともに、電動式コンテナキャリアAを円滑かつ容易に
搬送することができる。
【0053】しかも、運搬ハンドル16を、左右の転動輪
3,3,4,4 の間隔よりも広幅にしているため、電動式コン
テナキャリアAを左右に操向させる場合に、一方の手で
旋回中心位置の近傍を支持しながら、他方の手で転動輪
の外側方から内側方に向けて操向操作でき、操向を容易
に行うことができます。また、旋回中心位置から可及的
に離れた位置において操向力が作用することとなり、操
向時に大きな回転モーメントが作用するため、わずかな
力でも電動式コンテナキャリアAを左右に操向させるこ
とができる。
【0054】また、運搬ハンドル16に操作部11を取付け
るとともに、運搬ハンドル16の直下方であって、脚部フ
レーム2の側部にロック機構b のロックレバー20を傾倒
自在に立設しているため、一方の手で運搬ハンドル16を
把持しならが、もう一方の手で操作部11やロックレバー
20を操作することができるとともに、運搬ハンドル16を
把持していた手をロックレバー20へと素早く移動するこ
とができる配置となっており、電動式コンテナキャリア
Aの運搬に要する一連の操作を連続して迅速かつ円滑に
行える。
【0055】また、チェーン作動機構a として、電動モ
ータMに連動連結した伝動ギアG1により回動するチェー
ン31を、ガイドフレーム1の上下部間に懸架するととも
に、同チェーン31の基端と終端にコンテナ支持フォーク
5の上端と下端とをそれぞれ連結し、更には、伝動ギヤ
G1と伝動軸32との間にトルクリミッタ34を介設して構成
しているため、コンテナ支持フォーク5が上下動する際
に障害物に当接すると、直ちにトルクリミッタ34が作動
して、コンテナ支持フォーク5が停止します。
【0056】従って、電動モータMに長時間に亘って負
荷が掛かることがなく、電動モータMの破損を防止する
ことができるとともに、コンテナCに強い衝撃が掛かる
ことがなく、コンテナCの損傷を防止することができ
る。
【0057】しかも、トルクリミッタ34の作動により伝
動軸32が空転した状態でコンテナ支持フォーク5が停止
しているため、再びコンテナ支持フォーク5を上下逆方
向に移動させる操作を行うと、直ちにコンテナ支持フォ
ーク5が再始動することとなり、コンテナCの積み上げ
・積卸し作業が迅速に行える。
【0058】また、ロック機構bを備えているので、コ
ンテナCを降ろしたりする場合に電動式コンテナキャリ
ヤAを安定させることができて極めて安全である。
【0059】なお、本実施例では、ロック機構bのロッ
ク杆23を連結ロッド21の左右に設けたが、これは、同連
結ロッド21の略中央へ設けてもよい。この場合は、例え
ば、接地面が凸凹のような状態であってもロック機構b
を確実に作動させることが可能となる。
【0060】
【考案の効果】本考案では、ガイドフレームの後側中途
部に運搬ハンドルを取付けているため、コンテナ支持フ
ォークに多数のコンテナを積み上げて運搬する際に、コ
ンテナを含めたコンテナキャリアの重心の直後方から前
方に向けて搬送者の力が作用することとなり、コンテナ
キャリアの転倒を防止できるとともに、コンテナキャリ
アを円滑かつ容易に搬送することができる。
【0061】しかも、運搬ハンドルを、左右の転動輪の
間隔よりも広幅にしているため、コンテナキャリアを左
右に操向させる場合に、一方の手で旋回中心位置の近傍
を支持しながら、他方の手で転動輪の外側方から内側方
に向けて操向操作でき、操向を容易に行うことができま
す。また、旋回中心位置から可及的に離れた位置におい
て操向力が作用することとなり、操向時に大きな回転モ
ーメントが作用するため、わずかな力でもコンテナキャ
リアを左右に操向させることができる。
【0062】また、運搬ハンドルに操作部を取付けると
ともに、運搬ハンドルの直下方であって、脚部フレーム
の側部にロック機構のロックレバーを傾倒自在に立設し
ているため、一方の手で運搬ハンドルを把持しならが、
もう一方の手で操作部やロックレバーを操作することが
できるとともに、運搬ハンドルを把持していた手をロッ
クレバーへと素早く移動することができる配置となって
おり、コンテナキャリアの運搬に要する一連の操作を連
続して迅速かつ円滑に行える。
【0063】以上のようにして、本考案では、コンテナ
キャリアによる運搬作業に要する時間や労力を非常に軽
減することができる。
【0064】また、チェーン作動機構として、電動モー
タに連動連結した伝動ギアにより回動するチェーンを、
ガイドフレームの上下部間に懸架するとともに、同チェ
ーンの基端と終端にコンテナ支持フォークの上端と下端
とをそれぞれ連結し、更には、伝動ギヤと伝動軸との間
にトルクリミッタを介設して構成しているため、コンテ
ナ支持フォークが上下動する際に障害物に当接すると、
直ちにトルクリミッタが作動して、コンテナ支持フォー
クが停止します。従って、電動モータに長時間に亘って
負荷が掛かることがなく、電動モータの破損を防止する
ことができるとともに、コンテナに強い衝撃が掛かるこ
とがなく、コンテナの損傷を防止することができる。
【0065】しかも、トルクリミッタの作動により伝動
軸が空転した状態でコンテナ支持フォークが停止してい
るため、再びコンテナ支持フォークを上下逆方向に移動
させる操作を行うと、直ちにコンテナ支持フォークが再
始動することとなり、コンテナの積み上げ・積卸し作業
が迅速に行える。
【0066】また、ロック機構を備えているので、コン
テナを降ろしたりする場合に電動式コンテナキャリヤを
安定させることができて極めて安全である。
【0067】さらに、ロック機構は、脚部フレームの後
部に立設するロックレバーと、同レバーの基端に連結
し、脚部フレームの左右方向に架設した連結ロッドと、
同ロッドに配設したリンク機構と、同リンク機構を介し
て前記ロックレバーの操作に連動し、上下方向へ出没自
在としたロック杆とを具備し、制動時には、ロック杆が
地面に当接して後側転動輪を浮かせるように構成したこ
とにより、ロックレバーを操作するだけで簡単にキャリ
ヤ本体をロック固定できるので、コンテナを降ろすとき
等にぐらつくことなく安全な作業が行える。
【0068】また、構造が簡単なので、故障やメンテナ
ンスが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る電動式コンテナキャリヤの斜視図
である。
【図2】同コンテナキャリヤの側面視による説明図であ
る。
【図3】チェーン作動機構の背面視による説明図であ
る。
【図4】チェーン作動機構の側面視による説明図であ
る。
【図5】ロック機構の背面視による説明図である。
【図6】同ロック機構の側面視による説明図である。
【図7】従来のコンテナキャリヤを示す説明図である。
【符号の説明】
1 ガイドフレーム 2 脚部フレーム 3 転動輪 4 転動輪 10 キャリヤ本体 20 ロックレバー 21 連結ロッド 23 ロック杆 31 チェーン 32 トルクリミッタ 5 コンテナ支持フォーク a チェーン作動機構 b ロック機構 d リンク機構 M 電動モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62B 3/06 B66F 9/06

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略門形状に形成したガイドフレーム(1)
    の下端に、前後左右に転動輪(3),(4) を取付けた略U字
    状の脚部フレーム(2) を連設するキャリヤ本体(10)と、 前記ガイドフレーム(1) に沿って上下動自在に構成し、
    コンテナ(C) を挟持するコンテナ支持フォーク(5) と、 同コンテナ支持フォーク(5) を上下方向へ駆動するチェ
    ーン作動機構(a) と、 前記脚部フレーム(2) に取付け、キャリヤ本体(10)の制
    動操作を行うロック機構(b) とを具備する電動式コンテ
    ナキャリヤにおいて、 ガイドフレーム(1) の後側中途部に、左右の転動輪(3,
    3)(4,4)の間隔よりも広幅の運搬ハンドル(16)を取付
    け、同運搬ハンドル(16)に操作部(11)を取付けるととも
    に、同運搬ハンドル(16)の直下方であって、脚部フレー
    ム(2) の側部にロック機構(b) のロックレバー(20)を傾
    倒自在に立設し、 しかも、チェーン作動機構(a) は、電動モータ(M) に連
    動連結した伝動ギア(G1)により回動するチェーン(31)
    を、ガイドフレーム(1) の上下部間に懸架するととも
    に、同チェーン(31)の基端と終端にコンテナ支持フォー
    ク(5) の上端と下端とをそれぞれ連結し、さらに、伝動
    ギヤ(G1)は、伝動軸(32)にトルクリミッタ(34)を介して
    連動連結され、コンテナ支持フォーク(5) が上下動する
    際に、伝動ギヤ(G1)に設定値以上の負荷が掛かると、ト
    ルクリミッタ(34)が作動して伝動軸(32)が空転し、コン
    テナ支持フォーク(5) が停止すべく構成した ことを特徴
    とする電動式コンテナキャリヤ。
  2. 【請求項2】 上記ロック機構(b) は、ロックレバー(2
    0)の基端に連結し、脚部フレーム(2) の左右方向に架設
    した連結ロッド(21)と、同ロッド(21)に配設したリンク
    機構(d) と、同リンク機構(d) を介して前記ロックレバ
    ー(20)の操作に連動し、上下方向へ出没自在としたロッ
    ク杆(23)とを具備し、制動時には、ロック杆(23)が地面
    に当接して後側転動輪(4) を浮かせるように構成したこ
    とを特徴とする請求項2記載の電動式コンテナキャリ
    ヤ。
JP1993052182U 1993-09-27 1993-09-27 電動式コンテナキャリヤ Expired - Fee Related JP2576709Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993052182U JP2576709Y2 (ja) 1993-09-27 1993-09-27 電動式コンテナキャリヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993052182U JP2576709Y2 (ja) 1993-09-27 1993-09-27 電動式コンテナキャリヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0721473U JPH0721473U (ja) 1995-04-18
JP2576709Y2 true JP2576709Y2 (ja) 1998-07-16

Family

ID=12907670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993052182U Expired - Fee Related JP2576709Y2 (ja) 1993-09-27 1993-09-27 電動式コンテナキャリヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2576709Y2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005225614A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Atex Co Ltd 移動リフターのリフトフォーク
JP2005350207A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Atex Co Ltd リフト付運搬車
JP5716237B2 (ja) * 2011-09-20 2015-05-13 株式会社日本キャリア工業 ミートワゴン用電動カート
JP6096356B1 (ja) * 2016-05-10 2017-03-15 株式会社サンワ 昇降装置及びこれを用いた運搬方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3111238A1 (de) * 1981-03-21 1982-10-07 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Substituierte triazolylmethyl-oxirane, verfahren zu ihrer herstellung sowie ihre verwendung als zwischenprodukte
JPS6015399A (ja) * 1983-07-07 1985-01-26 金沢 邦義 荷揚機
JPS61114949A (ja) * 1984-11-12 1986-06-02 Canon Inc 帯状材送給装置
JPS62101186A (ja) * 1985-10-28 1987-05-11 Canon Inc 画像情報伝送システム
JPS63208497A (ja) * 1987-02-23 1988-08-29 株式会社 カント− ウインチにおける巻取ドラムのロツク機構

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0721473U (ja) 1995-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8376089B2 (en) Lift for skids and pallets
US6309168B1 (en) Lift for a hand truck
US20050042068A1 (en) Forklift with stabilizing forks
US5885048A (en) Powered cart for moving heavy objects
JPH0640227Y2 (ja) コンテナ移乗用リフト
JPH0117897B2 (ja)
JP2576709Y2 (ja) 電動式コンテナキャリヤ
US5114118A (en) Vertical lift dolly
JPH0420879Y2 (ja)
JP3096948B2 (ja) 運搬用台車
JPS6320719Y2 (ja)
JPH089332B2 (ja) ハンドリフトトラック
JP2978682B2 (ja) 無人搬送車
JPH0745520Y2 (ja) 運搬車
JPH0656038A (ja) 歩行形フォーク運搬車
JP3850927B2 (ja) ハンドトラック
JP2607446Y2 (ja) 運搬装置
JPS6328033Y2 (ja)
JP2000326852A (ja) 運搬用機器
JPS5829120Y2 (ja) 荷役自動車における荷上げ台装置
US6491311B1 (en) Pallet lifting and moving mechanism
JP3031901B1 (ja) 容器反転機構を具えた運搬車
JPH0615975Y2 (ja) 積卸装置
JPH0127963Y2 (ja)
JP2005089020A (ja) 昇降機付搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees