JPH01301459A - 車両 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えば人間が持ち運びするのが困難な程度
の重量の荷物を運搬したり、乳幼児或いは身体障害者な
どを載せて移動したりする車両に関するものである。

〔従来の技術〕

この種の従来の車両としては、−輪車と称せられ、主と
して農作業や建設作業用として用いられる１皿状の荷台
部の下部中央に一輪のゴム車輪が取り付けられたもの、
或いは荷台の左右両側にそれぞれ２個ずつの計４個のキ
ャスターを取り付けたものなどが荷物の運搬用として一
般的である。前者のものは、荷台部に静止状態において
ほぼ水平方向に位置するよう一対のハンドル杆が固着さ
れ、一方、後者のものは、荷台に逆Ｕ字形状のハンドル
杆が鉛直状態に固着されており、何れのものも主として
ハイトル杆を押すことにより移動させるようになってい
る。

また、人を載せるものとして、乳母車や身体障害者用の
移動車などがある。

〔発明が解決しようとする課題〕

前述のいずれの車両も、平地面や傾斜面において荷物を
運搬したり、人を載せて移動したりする場合にはそれほ
ど問題はないが、荷物を載せたまま階段を上がったり、
階段部分において人を載せて或いは人を降ろした状態で
乳母車や身体障害者用事を引き上げたりすることは、−
人の力では中々困難である。そのため、例えば荷物を運
搬する場合、エレベータの設置されていないマンション
などにあっては、階段の傍まで移動車で運んだ後に、階
段部分においては人間がその荷物だけを手で持ち運びし
ている。ところが、例えばビールケース等の比較的重量
の大きいものを持って階段を上るのは、大変な困難さを
伴う作業である。また、車輪が乗り越えることができな
いような障害物、例えば段部或いは棒状の障害物などが
存在した場合にも、同様の困難な作業を強いられる。

この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであ
り、平地面や傾斜面においては、普通に荷物を運搬した
り人を載せて移動したりするできる他、階段や障害物が
存在した場合においても荷物を載せたまま、また人を載
せたまま或いは載せないで容易に移動することができる
車両を提供することを技術的課題とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

この発明は、上記課題を達成するための技術的手段とし
て、荷物や人等を載せる載置部を有し、その載置部の下
部に車輪部を設けてなる車両において、前記車輪部を、
前記載置部の下部に設けられた車軸に取り付いた基部か
ら放射状に少なくとも３本の脚体部を等角度間隔で延設
し、その各脚体部の先端部に車輪をそれぞれ回転自在に
装着して構成したことを要旨とする。

〔作　　用〕

上記構成の車両は、平地面や傾斜面において荷物や人を
載せて移動する場合には、車輪部の何れか２個の車輪が
接地し、既存の車両と同様に移動することができる。

そして、例えば階段を昇る場合、いずれかの車輪が階段
の受桁面に当接して停止した後、例えばハンドル杆を持
って上方に引っ張ると、停止した車輪を支点として車輪
郡全体が回動し。

停止した車輪の次の車輪が階段の踏み台面上に接し２次
に上記の停止していた車輪が受桁面を転接し、かつ踏み
台面上の車輪が踏み台面を転接しながら、受桁面を転接
していた車輪も踏み台面上に乗り上げる。以後、同様の
動作を繰り返して階段を昇っていく、ここで、例えばハ
ンドル杆を、静止状態において階段の一般的な傾斜勾配
に対応する傾斜角度になるよう載置部に取り付けておけ
ば１階段を昇る過程において載置部がほぼ水平状態を保
持する。

また、障害物が存在した場合には、何れかの車輪が障害
物に当接して停止した後、この停止した車輪を支点とし
て車輪郡全体が回動し、停止した次の車輪が障害物を跨
ぐようにして前方に移動し、車輪部が障害物を乗り越え
る。

〔実施例〕

以下、この発明の好適な実施例について図面を参照しな
がら詳細に説明する。

第１図及び第２図はこの発明の１実施例を示し、第１図
は、この発明を運搬車に適用した場合におけるその運搬
車の側面図、第２図はその平面図である。これらの図に
おいて、矩形箱状となった載置部１の左右両側から取付
片２．３が一体に垂設され、この面取付片２．３に車軸
４が貫通固定されている。そして、車軸４の両端部には
それぞれ車輪部５が回転自在に取り付けられている。こ
の両車輪部５は同一形状であるので、各構成部材につい
て同一の符号を付して説明すると、車軸４に回転自在に
軸支された基部６から車軸４の軸心を中心として放射状
に４本の同一形状の脚体部７Ａ〜７Ｄが９０°間隔で一
体に延設されており、この各脚体部７Ａ〜７Ｄにおける
車軸４の軸心を中心とする同一円上位置に、同一形状の
ゴム車輪８Ａ〜８Ｄがそれぞれ回転自在に装着されてい
る。また、載置部１における進行方向の後側部から受は
脚部９が垂設されているとともに、この受は脚部９の端
部にキャスター１０が回転自在に取り付けられている。

さらに、載置部１における進行方向の前側部両側部位に
、一対のハンドル杆１１Ａ、１１Ｂが、静止状態におい
て水平方向に対し上方に約４５＠の角度に傾斜した状態
で片持式に固着されている。

次に、上記実施例に係る車両における荷物の運搬動作に
ついて、第３図ないし第６図を参照しながら詳述する。

静止状態では、第１図に示すように、車輪部５の２個の
ゴム車輪８Ａ、８Ｄとキャスター１０とが接地し、載置
部１が水平状態に保持されている。従って、平地面また
は傾斜面において荷物を運搬する場合には、前述の第１
図の状態で既存の台車と同様に行なえる。

そして、階段を上る場合、第３図に示すように進行方向
側の車輪８Ａが階段の受桁面Ａに当接して停止した後、
ハンドル杆１１Ａ、ＩＩＢを引き上げると、車輪８Ａを
支点として車輪部５全体が回動し、第４図に示すように
、次の車輪８Ｂが階段の踏み台面Ｂ上に接する。ハンド
ル室体１１Ａ、ＩＩＢをさらに引き上げると、第５図に
示すように、車輪８Ａが受桁面Ａを転接するとともに、
車輪８Ｂが踏み台面を転接しなから載置部１が水平状態
を保持しつつ持ち上げられる。

この時、載置部１上の荷物Ｃの荷重は、踏み台面Ｂ上を
転接する車輪８Ｂに主として加わるから、円滑に持ち上
げられる。やがて１．第６図に示すように、車輪８Ａも
踏み台面Ｂ上に乗り上げ、さらに進行すると、前側の車
輪８Ｂが階段の第２段目の受桁面Ｂに当接する。この状
態は第３図の場合と同様であり、以後、第３図ないし第
５図と同様の動作を繰り返して階段を上ってゆく、この
時、ハンドル体１１Ａ、ＩＩＢの静止状態における傾斜
角度を、階段の一般的な傾斜勾配に対応させているので
、載置部１はほぼ水平状態を保つ。

また、進行方向に横たわった丸太などの、運搬車の進行
を妨げる障害物が存在した場合、前述の階段の場合と同
様に車輪部５全体が回動することにより、障害物に当接
して停止している車輪８Ａの次の車輪８Ｂが、障害物を
跨ぐようにして障害物に対し進行方向の前方に移動し、
さらに、車輪部５全体が回動することにより、障害物に
当接していた車輪８Ａも障害物の上方に移動し、障害物
を容易に乗り越えることができる。この時、ハンドル杆
１１Ａ、ＩＩＢで押す場合には、受は脚部９を回動させ
て上方にはね上げるように構成しておけばよい。

尚、この発明は上記説明並びに図示例にのみ限定される
ものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々の変形例を
も包含し得る０例えば、車輪部を、３本の脚体部を１２
０°間隔で放射状に配設した構成としてもよい、また、
車輪部は、左右一対設ける必要はなく、既存の一輪車の
ように一輪でもよく、さらに三輪または四輪の構成とす
ることもできる。さらにまた、用途は荷物運搬用に限ら
ず、乳幼児や身体障害者を載せて移動させる形態とする
こともでき、この場合、載置部を用途に適合するように
形成すればよい。

〔発明の効果〕

この発明は以上のように構成されかつ作用するので、以
下のような効果を奏する。すなわち、この発明に係る車
両によると、平地面や傾斜面における荷物の運搬や人を
載せての移動の他に。

階段や障害物のある場所における移動をも容易にかつ円
滑に行なうことができる。従って、エレベータの設置さ
れていないマンション等における階上への困難な運搬作
業などに費やされる労力を軽減させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はこの発明の１実施例を示・し、第１
図は、この発明を運搬車に適用した場合におけるその運
搬車の側面図、第２図はその平面図であり、第３図ない
し第６図は、上記運搬車による階段での運搬動作を説明
するための側面図である。 １・・・載置部、　　　　５・・・車輪部。 ６・・・基部、　　　　　７Ａ〜７Ｄ・・・脚体部、８
Ａ〜８Ｄ・・・車輪、 第２図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、荷物や人等を載せる載置部を有し、その載置部の下
   部に車輪部を設けてなる車両において、前記車輪部を、
   前記載置部の下部に設けられた車軸に取り付いた基部か
   ら放射状に少なくとも３本の脚体部を等角度間隔で延設
   し、その各脚体部の先端部に車輪をそれぞれ回転自在に
   装着して構成したことを特徴とする車両。