JPH0972379A - 防振締結機構 - Google Patents

防振締結機構

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Publication number
JPH0972379A
JPH0972379A JP7229814A JP22981495A JPH0972379A JP H0972379 A JPH0972379 A JP H0972379A JP 7229814 A JP7229814 A JP 7229814A JP 22981495 A JP22981495 A JP 22981495A JP H0972379 A JPH0972379 A JP H0972379A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
insert
fastening mechanism
sandwich plate
honeycomb sandwich
Prior art date
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Pending
Application number
JP7229814A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Shoji
和典 東海林
Tadahiko Kikuchi
忠彦 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Engineering Ltd
Original Assignee
NEC Engineering Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NEC Engineering Ltd filed Critical NEC Engineering Ltd
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Publication of JPH0972379A publication Critical patent/JPH0972379A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防振材を多用することなく所望の防振効果を
図れる防振締結機構を提供する。 【解決手段】 機器に締結されるインサート本体1、ハ
ニカムサンドイッチ板3に充填剤2を介して取り付けら
れるインサート台10、インサート本体1とインサード
台10との間に設けられた球体8と粘弾性材4からな
る。ハニカムサンドイッチ板3の固有振動モードによる
変形は粘弾性材4に歪エネルギーとして蓄積され熱エネ
ルギーに変換されることで、ハニカムサンドイッチ板3
から機器に伝達される振動が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造物に設けたイ
ンサートに防振を図りながら機器を締結するために使用
される防振締結機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来の宇宙航行体では、図7に
示したように、その構造物を構成するハニカムサンドイ
ッチ板3のハニカムコアに、充填材2を介してインサー
ト12を埋め込み、固着するとともに、このインサート
12に電気機器などの各種の搭載機器を締結している。
なお、インサート12としては、例えば、金属材料など
により一体形成されたものが使用される。
【0003】そして、ハニカムサンドイッチ板3から搭
載機器に伝達される振動を低減するために、図8に示し
たように、例えば粘弾性層4と拘束板5からなる防振材
7を接着剤6によりハニカムサンドイッチ板3に貼り付
ける構成が採られている。
【0004】この従来の構成では、ハニカムサンドイッ
チ板3が振動した場合、図9に例示したような、その固
有振動モードによる変形が生じる。そして、このとき、
粘弾性層4には歪エネルギー(せん断歪エネルギー)が
蓄積され、この歪エネルギーが粘弾性層4の内部で熱エ
ネルギーに変換されることにより、防振効果が得られ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
構成では、振動を効率良く低減して所望の防振効果を得
るためには、防振材を広範囲にわたってハニカムサンド
イッチ板に貼り付けなければならない。この場合、多く
の防振材を必要とすることから、その分だけ重量増加が
大きくなってしまう。
【0006】また、上記の場合、防振材の貼り付け面積
を広く確保する必要があることから、例えば搭載機器を
高密度で実装を行う必要とがあるときには、必要な防振
材を貼り付けるスペースを確保することが難しい。この
ため、所望の防振効果を図りつつこのような高密度実装
をすることが困難であるという問題があった。
【0007】本発明の課題は、上記問題点に鑑み、防振
材を多用することなく所望の防振効果を得ることができ
る、防振締結機構を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の防振締結機構
は、機器が締結されるインサートを構造物に設けるとと
もに前記構造物から前記機器への防振を図るようにした
防振締結機構において、前記インサートが、前記構造物
側に取り付けられたインサート台と、前記インサート台
の内側に防振材を介して設けられるとともに機器が締結
されるインサート本体と、から成ることを特徴とする。
【0009】上記インサート台と上記インサート本体と
は継手により回動自在に結合されていることが好まし
い。また、例えば、上記構造物は例えば、ハニカムサン
ドイッチ板である。さらに、防振材としては、粘弾性
材、あるいはこれに拘束板を組み合わせたものなどを適
宜に使用すれば良い。
【0010】以上の構成である本発明の防振締結機構で
は、ハニカムサンドイッチ板などの構造物から機器に伝
達される振動は、インサート台とインサート本体との間
に設けられた防振材に蓄積され、熱エネルギーに変換さ
れる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1及び図2は、本発明の
実施の形態の防振締結機構の断面図である。本実施の形
態の防振締結機構は、インサート本体1、インサート台
10、球体8、並びに粘弾性材4などから成るインサー
ト構成部材と、充填剤2と、ハニカムサンドイッチ板3
とから構成される。ハニカムサンドイッチ板3は、ハニ
カムコア3bと、その両側に設けられたスキン部材3
a,3aとから構成される。
【0012】インサート本体1は、金属材料などで形成
された略円柱状のものであり、例えば図1において、そ
の上端面には取り付けネジが螺着されるネジ溝(図示せ
ず)が形成されており、また、その略中央部には球体8
を保持するための凹部が形成されている。インサート台
10は、その中央にインサート本体1や球体8および粘
弾性材4などが収容される中空部が形成されており、ま
た、この中空部の内面には、球体8の球受部10aが形
成されている。
【0013】ここで、インサート本体1とハニカムサン
ドイッチ板3とは直接は結合しておらず、インサート台
10と、ハニカムサンドイッチ板3を構成するハニカム
コア3bとが充填材2で結合されている。また、インサ
ート本体1とインサート台10との間には球体8が嵌め
込まれており、これにより、図3に示したように、イン
サート本体1とインサート台10とが接触するまで、イ
ンサート本体1はその中央部(0点)を中心に回転する
機能を有している。
【0014】以上の構成である実施の形態の防振締結機
構では、ハニカムサンドイッチ板3の固有振動モードに
よる変形を利用することで粘弾性材4に歪エネルギーが
蓄積される。
【0015】図4は、この実施の形態の防振締結機構に
宇宙航行体(人工衛星など)の搭載機器9に取り付けた
状態を示したものであり、搭載機器9の脚部9aは取り
付けネジ11によりインサート本体1に締結される。こ
の状態において、図5、6のようにハニカムサンドイッ
チ板3が振動してその固有モードで変形した際にあ、イ
ンサート本体1に図6のように並進荷重Fと曲げモーメ
ントMが繰り返し発生する。
【0016】本実施の形態の防振締結機構においては、
並進加重Fは、インサート本体1とインサート台10お
よび球体8が保持する。また、曲げモーメントMはこれ
によってインサート本体1が回転し、粘弾性材4が変形
することで吸収される。そして、このとき、粘弾性材4
に歪エネルギーが蓄積し、この歪エネルギーが粘弾性材
4で熱エネルギーに変換されることにより、防振効果が
得られる。
【0017】なお、以上は本発明を宇宙航行体用の構造
部材であるハニカムサンドイッチ板を用いた場合に適用
した実施の形態であるが、その他の防振を必要とする構
造物、例えば地上装置に使用される構造部材に適用して
同様にして防振を図ることもできる。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の防振締結機構によれば、歪エネルギーを効率的に防振
材に集めて防振を図ることができるため、防振材の重量
を軽減できる。また、振動低減が必要な機器にのみ適用
でき、つまり適用個所を任意に選択できるので、防振材
による重量増加を最小限に抑えることができる。また、
従来のように防振材を貼り付けるスペースが不要とな
り、機器の高密度実装を容易に行うことができる。この
結果、防振材を多用することなく所望の防振効果を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示した断面図。
【図2】図1におけるI−I線断面図。
【図3】(a)と(b)はそれぞれ図1の実施の形態の
説明図。
【図4】本実施形態の防振締結機構を、搭載機器に締結
した状態を示した説明図。
【図5】図4の状態においてハニカムサンドイッチ板が
振動したときの説明図。
【図6】図5におけるA部分の拡大図。
【図7】従来技術による構成の説明図。
【図8】従来技術による構成の説明図。
【図9】従来技術による構成の説明図。
【符号の説明】
1 インサート本体 2 充填材 3 ハニカムサンドイッチ板 4 粘弾性層 7 防振材 8 球体 9 搭載機器 10 インサート台

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器が締結されるインサートを構造物に
    設けるとともに前記構造物から前記機器への防振を図る
    ようにした防振締結機構において、 前記インサートが、前記構造物側に取り付けられたイン
    サート台と、前記インサート台の内側に防振材を介して
    設けられるとともに機器が締結されるインサート本体
    と、から成ることを特徴とする防振締結機構。
  2. 【請求項2】 前記インサート台と前記インサート本体
    とが、継手により回動自在に結合されていることを特徴
    とする請求項1記載の防振締結機構。
  3. 【請求項3】 前記構造物がハニカムサンドイッチ板で
    あることを特徴とする請求項1または2記載の防振締結
    機構。
JP7229814A 1995-09-07 1995-09-07 防振締結機構 Pending JPH0972379A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7229814A JPH0972379A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 防振締結機構

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JP7229814A JPH0972379A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 防振締結機構

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JPH0972379A true JPH0972379A (ja) 1997-03-18

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ID=16898092

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JP7229814A Pending JPH0972379A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 防振締結機構

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JP (1) JPH0972379A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105539880A (zh) * 2016-01-13 2016-05-04 广西大学 一种大面积可展太阳能翻板
JP6286109B1 (ja) * 2014-12-24 2018-02-28 エアバス ディフェンス アンド スペース エスアーエス 組み立てられる2つの構成要素の緩衝取付装置、該装置の製造方法、該装置を用いて組み立てられた2つの構成要素のセット、および、組み立て方法

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