JP2576691B2 - 振動アイソレーション装置 - Google Patents

振動アイソレーション装置

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JP2576691B2
JP2576691B2 JP5069732A JP6973293A JP2576691B2 JP 2576691 B2 JP2576691 B2 JP 2576691B2 JP 5069732 A JP5069732 A JP 5069732A JP 6973293 A JP6973293 A JP 6973293A JP 2576691 B2 JP2576691 B2 JP 2576691B2
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housing
vibration
stator
piezoelectric element
vibration isolation
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功治 関根
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、支持体に搭載される機
器が発生する振動が支持体に加わるのを絶ち、支持体の
振動が機器に加わるのを絶つ振動アイソレーション装置
に関し、特に、支持体が人工衛星・宇宙機等の本体であ
り、機器が人工衛星・宇宙機に搭載される、光学系カメ
ラ、ポインティング機器、無重力試験装置等の精密機器
である振動アイソレーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】人工衛星・宇宙機に搭載する精密機器
(光学系カメラ、ポインティング機器、無重力試験装
置)に、衛星本体や宇宙機本体から加わる擾乱をアイソ
レーションし、また、精密機器の駆動部が発生する擾乱
が衛星本体や宇宙機本体に加わるのをアイソレーション
するために、従来の技術は、精密機器に対する擾乱低減
のために材料の減衰特性を利用した材料で精密機器を支
持したり、擾乱の発生源そのものを抑える設計である。
前者は粘弾性のラバー等の減衰の大きい材料のワッシャ
を搭載する精密機器の取付面に挿入する方法であり、後
者は擾乱の発生源である、精密機器の往復運動/回転運
動をなるべく小さくしたり、駆動部の軽量化/偏心量の
最小化などの受動的な方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術に
於いて、材料の減衰を用いた振動のアイソレーション
は、受動的なものであり、高精度化する精密機器の要求
を満足するには限界がある。かつ、精密機器の駆動部の
発生する擾乱(ピストン運動による並進力や回転運動に
よるトルク)の衛星本体への入力を抑制するのには限界
があるという問題があった。
【0004】また擾乱の発生源そのものを低減する方法
は、搭載する精密機器が大型化し、駆動部(例えば光学
系カメラの回転ミラー、カメラのポインティング装置、
熱制御に用いる冷却ポンプのピストン、または無重力試
験装置の駆動部、ジンバルアンテナの駆動部)の重量/
慣性モーメントが大きくなるにつれて発生する並進力や
トルクは大きくなるため、限界があった。かつ、こうい
った大型の精密機器は大きさに反比例して精度を要求さ
れるため、擾乱の発生量そのものも大きくなるため、発
生源の擾乱低減は困難になることが予測される。
【0005】特開昭63−240500号公報には、人
工衛星の姿勢センサで取得するデータから太陽電池等の
柔軟付属物の振動情報を算出し、人工衛星のアクチュエ
ータを利用してその振動を抑圧するように人工衛星の姿
勢を制御する、人工衛星の柔軟付属物の姿勢制御方式が
開示されているが、振動をアイソレーションするための
具体的な構造は開示されていない。
【0006】又、特開平3−164399号公報には、
ドッキング時に生じる振動や衝撃を、圧電性セラミック
スを用いて電気エネルギーに変換し、抵抗から熱として
放射することで除去することにより、安定なドッキング
を可能にしたドッキング装置が開示されているが、これ
も振動をアイソレーションするための具体的な構造は開
示されていない。
【0007】本発明の課題は、振動の伝達を高精度で絶
つことができる振動アイソレーション装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、支持体
に搭載される機器が発生する振動が前記支持体に加わる
のを絶ち、前記支持体の振動が前記機器に加わるのを絶
つ振動アイソレーション装置において、前記支持体に固
定され、ステータシリンダを有するステータハウジング
(1)と;前記ステータハウジングの前記ステータシリ
ンダ内に嵌め込まれ、前記機器を支持するロータハウジ
ング(5)と;一端が前記ステータハウジングに接触
し、他端が前記ロータハウジングに接触した状態に、前
記ステータシリンダ内に置かれた圧電素子からなる圧電
素子ドライバ(3)と;前記ロータハウジングに固定さ
れ、前記ロータハウジングの前記ステータハウジングに
対する変位を測定し、測定信号を出力する変位センサ
(7)と;を備え、前記測定信号の測定変位が零になる
ように前記圧電素子ドライバを駆動することを特徴とす
る振動アイソレーション装置が得られる。
【0009】更に本発明によれば、前記ロータハウジン
グと前記ステータハウジングとの間に設けられ、前記圧
電素子ドライバーに初期圧縮力を与えるプリロード部材
(4)を、更に有することを特徴とする振動アイソレー
ション装置が得られる。
【0010】又、本発明によれば、前記支持体が人工衛
星・宇宙機等の本体であり、前記機器が前記人工衛星・
宇宙機に搭載される、光学系カメラ、ポインティング機
器、無重力試験装置等の精密機器であることを特徴とす
る振動アイソレーション装置が得られる。
【0011】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施例による振動アイ
ソレーション装置の断面図である。ステータハウジング
1は装置駆動部の円筒形状(又は角筒形状)のステータ
シリンダとステータハウジング固定用ホール2を有する
一体構造である。装置の軸方向のリニア駆動は円筒形状
の圧電素子ドライバ3によってなされる。圧電素子ドラ
イバー3は中央のプリロードボルト4によって初期圧縮
力を加えられており、打ち上げ時の振動から圧電素子ド
ライバー3を保護するとともに、圧電素子ドライバー3
が引っ張り制御力だけでなく、圧縮制御力を発生できる
ような構造となっている。ロータハウジング5はステー
タハウジング1とわずかな隙間のあるすきまばめ構造と
なり、ロータハウジング5は圧電素子ドライバー3の駆
動によって上下にリニア駆動され、精密機器固定用ホー
ル6に固定された精密機器を振動制御する。また、ステ
ータハウジング1とロータハウジング5の間の摺動部分
は潤滑処理されている。
【0013】制御は、ロータハウジング5に固定された
非接触式センサ7によって、ステータハウジング1に固
定されたターゲット8との相対距離、つまりロータハウ
ジング5とステータハウジング1の変位量を測定し、そ
の測定信号によって圧電素子ドライバ3を、測定変位が
零になるように駆動する。ドライバ/センサ用ハーネス
9は、センサ7からの測定信号線や圧電素子ドライバ3
への駆動信号線を収容している。
【0014】図2を参照して、実際には、衛生・宇宙機
本体または地上試験治具に固定された複数個の図1の振
動アイソレーション装置13及び14で、衛星に搭載す
る搭載用精密機器11を載せるインタフェースプレート
12を支持することにより、搭載用精密機器11に伝達
する振動/擾乱をアイソレーションする。インタフェー
スプレート12を直接振動制御することにより、従来の
技術で述べた受動的な方法では達成できないレベルで、
インタフェースプレート12に搭載した精密機器11に
伝わる振動または発生する振動をアイソレーションす
る。
【0015】このように本アイソレーション装置を複数
個組合わせることによって、衛星または宇宙機に搭載す
る精密機器11に加わる擾乱を、衛星本体からアイソレ
ーションし、かつ反対に精密機器11の駆動部が発生す
る並進力/回転力等の擾乱が衛星に有害な影響を与える
場合は、それが衛星本体に伝達するのをアイソレーショ
ンする。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、振
動の伝達を高精度で絶つことができる振動アイソレーシ
ョン装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による振動アイソレーション
装置の断面図である。
【図2】図1の振動アイソレーション装置の実際の使用
例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ステータハウジング 2 ステータハウジング固定用ホール 3 圧電素子ドライバ 4 プリロードボルト 5 ロータハウジング 6 精密機器固定用ホール 7 変位センサ 8 ターゲット 9 ドライバ/センサ用ハーネス 11 搭載用精密機器 12 インタフェースプレート 13 振動アイソレーション装置 14 振動アイソレーション装置 15 衛星・宇宙機本体また地上試験治具

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体に搭載される機器が発生する振動
    が前記支持体に加わるのを絶ち、前記支持体の振動が前
    記機器に加わるのを絶つ振動アイソレーション装置にお
    いて、前記支持体に固定され、ステータシリンダを有す
    るステータハウジングと;前記ステータハウジングの前
    記ステータシリンダ内に嵌め込まれ、前記機器を支持す
    るロータハウジングと;一端が前記ステータハウジング
    に接触し、他端が前記ロータハウジングに接触した状態
    に、前記ステータシリンダ内に置かれた圧電素子からな
    る圧電素子ドライバと;前記ロータハウジングに固定さ
    れ、前記ロータハウジングの前記ステータハウジングに
    対する変位を測定し、測定信号を出力する変位センサ
    と;前記ロータハウジングと前記ステータシリンダとの
    間に設けられ、前記圧電素子ドライバに初期圧縮力を与
    えるプリロードボルトと;を備え、前記測定信号の測定
    変位が零になるように前記圧電素子ドライバを駆動する
    ことを特徴とする振動アイソレーション装置。
JP5069732A 1993-03-29 1993-03-29 振動アイソレーション装置 Expired - Lifetime JP2576691B2 (ja)

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JPH06280932A JPH06280932A (ja) 1994-10-07
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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