JPH08281859A - 制振構造 - Google Patents

制振構造

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JPH08281859A
JPH08281859A JP7089724A JP8972495A JPH08281859A JP H08281859 A JPH08281859 A JP H08281859A JP 7089724 A JP7089724 A JP 7089724A JP 8972495 A JP8972495 A JP 8972495A JP H08281859 A JPH08281859 A JP H08281859A
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damping
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Yuzo Shibayama
有三 芝山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 面板構造の支持部に制振材とスペーサを介し
て支持構造に固定することにより面板構造の面外方向の
振動を制振する。 【構成】 円筒構造1のフランジ部1aにスペーサ2及
び制振材3を介して円形面板4をねじ5とワッシャ6で
固定する。制振材3の厚さは、円形面板4の面外振動が
制振材3の剪断歪みに変換されやすいように、スペーサ
2の厚さより若干厚いものが用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、宇宙航行体の構造系に
使用するのに適した制振構造に関する。
【0002】
【従来の技術】面板構造における制振構造の第1の従来
例は、図4に示すように、面板構造24と面板構造を支
持する支持構造21の間に粘弾性材料23が挿入されて
いた。この第1の従来例に類似した構造は、例えば実開
平2−125500号公報に開示されている。
【0003】面板構造における制振構造の第2の従来例
は、図5に示すように、面板構造24の面に制振材とし
ての粘弾性材料23及び拘束板27を貼りつける制振構
造が採られていた。
【0004】この第2の従来例に類似した構造は、例え
ば特開昭63−94830号公報、特開昭63−948
31号公報、実開昭62−62599号公報等に開示さ
れている。これらの各公報に記載された技術は、ハニカ
ム構造を有するハニカムパネルが使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の従来例に示された面板構造の制振方法は、面板構造
と面板構造を支持する支持構造の間に粘弾性材料を挿入
し、ねじで固定するために、面板構造の制振効果はある
が、その反面、面板構造の剛性低下を招く欠点があっ
た。従ってこの第1の従来方式は、剛性低下の許される
ものには適用可能であるが、他の構造物との剛性的イン
タフェースを有するものには適用することができなかっ
た。
【0006】また、上記第2の従来例に開示された面板
構造の面に制振材及び拘束板を貼り付ける構成の場合に
は、面板構造に電子機器等を搭載する上で大きな制約と
なり、搭載面積に限りある宇宙航行体に対しては適用し
にくい欠点があった。
【0007】本発明は従来の上記実情に鑑みてなされた
ものであり、従って本発明の目的は、従来の技術に内在
する上記諸欠点を解消し、面板構造の面外方向の振動を
的確に制振すること、即ち、面板剛性の低下を招くこと
なく面板構造の面外振動に対し制振効果を高めることを
可能とした新規な制振構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る制振構造は、面板構造の電子機器等の
搭載面積を損なわないように、制振材を面板構造及び面
板支持構造の支持面に挿入すると共に、面板構造の剛性
を低下させないために面板構造及び支持構造の間に金属
性のスペーサを介してねじで結合させている。
【0009】制振材の厚さは、スペーサの厚さより若干
厚くすることにより面板構造が面外に振動した際に、制
振材に剪断歪みを生じさせることにより振動エネルギー
を吸収し、制振効果を高める制振構造である。
【0010】
【実施例】次に、本発明をその好ましい一実施例につい
て図面を参照しながら具体的に説明する。
【0011】図1は、本発明による第1の実施例を示
し、本発明を円筒構造に適用した例の外観、構造を示す
分解斜視図である。図2は本発明による第1の実施例の
要部断面図である。図1、図2を参照するに、本発明に
よる第1の実施例は、面板構造の支持構造として円筒構
造1のフランジ部1aにスペーサ2及び制振材3を介し
て面板構造としての円形面板4をねじ5とワッシャ6に
よって固定されている。制振材3は減衰特性の高い粘弾
性材料が使用され、その厚さは、円形面板の面外振動
が、制振材3の剪断歪みに変換されやすいようにスペー
サ2の厚さより若干厚いものが用いられる。
【0012】上記第1の実施例の構成を更に詳細に説明
するに、円筒構造1に設けられたフランジ部1aの周面
には、ねじ(雄ねじ部)5か螺着される複数個(図示さ
れた実施例においては8個)の雌ねじ部1bが等間隔に
形成されている。
【0013】制振材3は円筒構造1のフランジ部1aと
同様の形状(リング状)に形成されており、その周面に
はフランジ部1aに設けられた雌ねじ部に対応した複数
個の孔3aが形成されている。孔3aの寸法は、スペー
サ2が嵌合される大きさである。
【0014】円形面板4の周辺には、ねじ5が挿通され
るように、フランジ部1aの雌ねじ部及び制振材3の孔
3aに対応する複数個の孔4aが形成されている。
【0015】円筒構造1に円形面板4を固定する場合に
は、円筒構造1上に制振材3を載置し、制振材3に形成
された各孔3aに、円筒状に形成されたスペーサ2を嵌
合せしめ、その上に円形面板4を載置し、ワッシャ6、
円形面板4の孔4a及び、制振材3の孔3aに嵌合され
たスペーサの中心に設けられた孔2aを通してねじ5を
挿通し、円筒構造1にフランジ部1aに形成された雌ね
じ部1bに螺着することにより実行される。
【0016】図3は、本発明による第2の実施例を示
し、本発明を平板構造に適用した場合の外観、構造を示
す一部断面斜視図である。
【0017】図3を参照するに、参照符号11は下部平
板構造、14は上部平板構造をそれぞれ示している。上
部及び下部平板構造11、14の間には同様に平板に形
成された制振材13が配設されている。下部平板構造1
1:スペーサ12及び上部平板構造14はねじ5、ワッ
シャ6によって図3に示す如く固定されている。
【0018】下部平板構造11の任意の領域にはねじ
(雄ねじ)5が螺合される複数個のねじ部(雌ねじ)1
1aが形成されている。本実施例においてはこれらのね
じ部11aはモザイク状に配列されており、しかも互い
違いに形成されている。
【0019】制振材13及び上部平板構造14には、下
部平板構造11の各ねじ部11aに対応する複数個の孔
13a、14aがそれぞれ形成されている。
【0020】制振材13に形成される複数個の孔13a
は、それらの孔13aにねじ5が挿通される孔12aが
設けられたスペーサ12が嵌合されるために、それに対
応するように上部平板構造14に形成される孔14aよ
りも大きく形成されることは勿論である。
【0021】スペーサ12の形状、構造は、前記した第
1の実施例に使用されるスペーサ2と同様のものであ
り、面板剛性の低下を招くことなく面板構造の面外振動
に対して制振効果を高めるために、制振材13の厚さを
スペーサ12の厚さより若干厚くする必要がある。
【0022】スペーサ12は、本実施例においては円筒
状に形成されているが、三角、四角、五角、六角、八角
等任意の角筒状に形成することも可能せあり、それに対
応して制振材13の孔13aも同様の形状に形成する必
要がある。
【0023】円形面板4に負荷される荷重、または円筒
構造1に負荷される荷重は、スペーサ2、ねじ5及びワ
ッシャ6を介して互いに伝達されるために、全体構造の
剛性低下が極めて少なく、且つ円形面板4と円筒構造1
間に装着された制振材3をスペーサ2の厚さより若干厚
くすることにより、円形面板4の面外変形に対して剪断
歪が生じる。この構成により本発明は円形面板4の面外
方向の制振効果が高い制振構造である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
面板構造の機器搭載面積を損なうことなく制振効果が期
待されるために、宇宙航行体の構造設計に自由度がえら
れると共に、搭載機器に対し打ち上げ環境が低減される
ことにより宇宙航行体の信頼性が向上するという利点が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施例を示し、本発明を円
筒構造に適用した例の外観、構造を示す分解斜視図であ
る。
【図2】本発明による第1の実施例の主要部である結合
部の断面図である。
【図3】本発明による第2の実施例を示し、本発明を平
板構造に適用した場合の外観、構造を示す一部断面斜視
図である。
【図4】第1の従来例を示し、面板構造と支持構造の間
に制振材のみを挿入した構造例を示す断面図である。
【図5】第2の従来例を示し、面板溝に制振材及び拘束
板を貼り付けた構造例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…円筒構造(支持構造) 2…スペーサ 3…制振材 4…円形面板(面板構造) 5…ねじ 6…ワッシャ 11…平板構造 12…スペーサ 13…制振材 14…平板構造

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画板構造及び画板構造を支持する支持構
    造を有する構造において、ねじとワッシャで面板構造を
    支持する箇所に該面板構造と前記支持構造の間にスペー
    サ及び該スペーサより若干厚い粘弾性材料である制振材
    を挿入して前記面板構造を前記支持構造に固定すること
    を特徴とした制振構造。
  2. 【請求項2】 前記面板構造を円形面板とするとともに
    前記支持構造を円筒構造とし、該円筒構造に形成された
    フランジ部の周面に複数個の雌ねじ部を設け、前記フラ
    ンジ部と同形状に形成された前記制振材の周面に前記雌
    ねじ部に対応した複数個の孔を設け、前記円形面板に前
    記雌ねじ部および前記孔に対応するねじ挿通孔を形成
    し、前記制振材に設けられた前記各孔に前記スペーサを
    介在させて前記円形面板を、前記制振材を介して前記円
    筒構造に前記ねじを前記雌ねじ部に螺着することによ
    り、固定することを更に特徴とする請求項1に記載の制
    振構造。
  3. 【請求項3】 前記スペーサを前記制振材の前記孔に嵌
    合するように円筒形に形成し、該スペーサの中心部を通
    して設けられた孔に前記ねじを挿通することを更に特徴
    とする請求項2に記載の制振構造。
  4. 【請求項4】 前記面板構造を第1の平板構造とすると
    ともに前記支持構造を第2の平板構造とし、前記第2の
    平板構造の任意の箇所に前記ねじが螺着される複数個の
    ねじ部を形成し、該ねじ部に対応する前記第1の平板構
    造及び前記制振材の領域に孔を形成し、該制振材に設け
    た各孔に前記スペーサを円筒形状に形成して嵌合したこ
    とを更に特徴とする請求項1に記載の制振構造。
  5. 【請求項5】 前記スペーサを前記制振材にモザイク状
    に互い違いに配列したことを更に特徴とする請求項4に
    記載の制振構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1095853A1 (fr) 1999-10-28 2001-05-02 Alcatel Atténuateur de chocs pour pied de gerbage
CN105091132A (zh) * 2015-08-28 2015-11-25 武汉凌达压缩机有限公司 减振组件和具有其的空调器
CN108626290A (zh) * 2018-05-04 2018-10-09 南京大学 一种增强约束阻尼装置

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FR2800351A1 (fr) 1999-10-28 2001-05-04 Cit Alcatel Attenuateur de chocs pour pied de gerbage
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CN108626290A (zh) * 2018-05-04 2018-10-09 南京大学 一种增强约束阻尼装置

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