JPH10288990A - 吸音材支持装置 - Google Patents

吸音材支持装置

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JPH10288990A
JPH10288990A JP9096976A JP9697697A JPH10288990A JP H10288990 A JPH10288990 A JP H10288990A JP 9096976 A JP9096976 A JP 9096976A JP 9697697 A JP9697697 A JP 9697697A JP H10288990 A JPH10288990 A JP H10288990A
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JP
Japan
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support
sound absorbing
case
absorbing material
plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP9096976A
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English (en)
Inventor
Tadaaki Watanabe
忠昭 渡辺
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脆弱な吸音材を支持するとともに振動を発生
させないようにする。また締付けボルトを簡単な装置で
弛まないようにする。 【解決手段】 底板2aと側壁2bを有し厚みのある四
角形状の吸音材1を収納する支持ケース2と、頂板3a
と側壁3bを有し側壁下端がボルト用フランジ3cとな
っており前記支持ケース2を覆う覆いケース3と、この
覆いケース3の下端を支持する支持体5と、前記フラン
ジ3cに沿って水平な水平板4aとこの水平板4aに接
続し水平面に対して傾斜した傾斜板4bとよりなり傾斜
板4bの先端は前記支持ケース2の底板2aを押圧する
板バネ4と、前記支持体5と前記板バネ4の水平板4a
と前記フランジ3cとを貫通しナット6aにより締め付
けるボルト6と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脆弱な吸音材を支
持して騒音発生体に取付ける吸音材支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】航空エンジンなどのように高温でかつ騒
音が大きい装置には、耐熱ハニカム等の吸音材が用いら
れるが、広い周波数範囲の騒音を低減することができな
かった。セラミクス吸音材は、吸音特性および耐熱性に
優れているが、脆性材料であるのでち密な焼結体として
強度を大きくしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、航空用とし
ての強度を確保するため、重くなり(比重1.3以
上)、航空機用としては実用的ではなかった。またエン
ジンなどへの取付けは金属材料を用いるが、吸音材と取
付け部材との熱膨張の差を吸収するため遊びをもたせる
必要があり、この遊びにより振動等に弱い構造となって
いた。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
に創案されたものである。すなわち本発明の目的は、脆
弱な吸音材を支持するとともに振動を発生させないよう
にした吸音材支持装置を提供することにある。また締付
けボルトを簡単な装置で弛まないようにすることを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明では、底板と側壁を有し厚みのある
四角形状の吸音材を収納する支持ケースと、頂板と側壁
を有し側壁下端がボルト用フランジとなっており前記支
持ケースを覆う覆いケースと、この覆いケースの下端を
支持する支持体と、前記フランジに沿って水平な水平板
とこの水平板に接続し水平面に対して傾斜した傾斜板と
よりなり傾斜板の先端は前記支持ケースの底板を押圧す
る板バネと、前記支持体と前記板バネの水平板と前記フ
ランジとを貫通しナットにより締め付けるボルトと、を
備える。
【0006】底板と側壁を有する支持ケースに格納する
ので、低強度の脆性多孔質セラミクスの吸音材を支持す
ることができる。支持ケース底板を板バネで押圧するこ
とにより、吸音材は支持ケースの底板と覆いケースの頂
板とに押え付けられる状態になり、接触面の静摩擦力が
振動に対して制動力となり、吸音材の振動を防止する。
また、板バネが支持ケースの底板を押圧する反力とし
て、フランジと板バネと支持体を締付けるボルトに張力
が掛かり、この張力によりボルトとナットの弛みを防止
することができる。
【0007】請求項2の発明では、前記支持ケースの側
壁の高さは吸音材の厚みより低くなっている。
【0008】支持ケースの側壁の高さを吸音材の厚みよ
り低くすることにより、支持ケース底板に加わる板バネ
の押圧力は吸音材を介して覆いケースの頂板に加わり、
吸音材に底板と頂板とから静摩擦力を与えることができ
る。
【0009】請求項3の発明では、前記ナットは、前記
覆いケースの側壁に沿って複数個が一体に結合されてい
る。
【0010】ナットを側壁に沿って一体とすることによ
り、弛み難くなるとともに、取付け取り外しが容易にな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施態様
を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通
する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略す
る。図1は、本発明による吸音材支持装置の実施形態を
示す断面図である。図2は吸音材支持装置を構成する部
品の立体組立図を示し、図3は板バネと覆いケースを支
持体に締付けるボルト近傍の構造図を示す。
【0012】図1〜図3において、吸音材支持装置は、
ほぼ矩形で厚みを有するセラミクスの吸音材1と、この
吸音材1を格納する支持ケース2と、この支持ケース2
を覆う覆いケース3と、支持ケース2の底板2aを押圧
する板バネ4と、覆いケース3と板バネ4を固定する長
方形の枠組みからなる支持体5と、覆いケース3のフラ
ンジ3cと板バネ4と支持体5を締付けるボルト6とこ
のナット6aとから構成される。支持体5は、例えばジ
エットエンジンの外板7に取付けられる。外板7には補
強骨8が設けられており、この補強骨8と外板7と支持
体5をボルト9で締結している。
【0013】吸音材1は、低強度の脆性材料であるセラ
ミクスを多孔質とし比重0.3〜0.7程度の軽量な構
造としている。これにより航空エンジン用の吸音材とし
て実用的な重量となっている。なお、吸音材1の形状は
円筒状のエンジン外板に取付けるため円弧状の矩形板と
なっている。支持ケース2は吸音材1を収容するためこ
れよりやや大きな相似形となっている。支持ケース2は
ステンレスなどの耐熱材で構成され、底板2aと四周の
側壁2b,2cとからなっている。側壁2b,2cの高
さは吸音材1の厚みより低くなっている。側壁2b,2
cと吸音材1の間隙は室温では吸音材1の出し入れがで
きる程度の狭いものとしておく。エンジン稼働時は50
0℃近くなるので、熱膨張の差により隙間は大きくな
る。
【0014】覆いケース3もステンレス等の耐熱材で構
成されている。頂板3aは多数の孔が設けられ吸音材1
の性能を低減させないようになっている。側壁3bは対
向する2面のみ設けられこの下端には内向きにボルト穴
を有するフランジ3cが設けられている。板バネ4は2
枚あり、各フランジ3cの位置に設けられ、フランジ3
cと取り合う水平板4aと、水平板4aと接続する傾斜
板4bとからなり、傾斜板4bの先端4cは水平とな
り、支持ケース2の底板2aと密着するようになってい
る。
【0015】支持体5はステンレスで構成され、内部に
長方形の開口を持つ長方形の枠組みである。図3に示す
ように、板バネ4の水平板4aはフランジ3cと支持体
5に挟まれ、ボルト6により一体に締結されている。ボ
ルト6を締めつけるナット6aは図2に示すようにフラ
ンジ3c毎に一体となっており、弛み難くなっている。
締付けはボルト6を回して行なう。支持体5はエンジン
等の外板7にボルト9で締結される。
【0016】板バネ4はボルト6で締付けられることに
より支持ケース2の底板2aを押圧する。これにより吸
音材1を介して覆いケース3の頂板3aを押上げる。こ
の押上力により、吸音材1の上下面には面方向に静摩擦
力が発生し、吸音材1が支持ケース2内で振動するのを
防止する。
【0017】板バネ4の反力は水平板4aと傾斜板4b
との交線を支点(支線)として、てこの作用によりボル
ト6に張力を与える。この張力によりボルト6の弛みを
防止する。
【0018】吸音材1、支持ケース2、覆いケース3、
板バネ4とをボルト6とナット6aにより支持体5に締
結してユニットにする。このユニットを予め作業環境の
良い所で組立ておき、エンジンの外板7に取付けること
により、吸音材1の取付け作業が簡単になる。
【0019】上述の実施形態では、支持ケース2の側壁
2a,2bは四周設けたが、側壁2cは覆いケース3の
側壁3bと兼用できるので、省略してもよい。
【0020】
【発明の効果】上述したように本発明の吸音材支持装置
は、次の効果を奏する。 吸音材を支持ケースと覆いケースで包んで支持する
ので、低強度の多孔質セラミクスで構成でき、十分軽量
(比重0.3〜0.7)にすることができる。 支持ケースと吸音材との間に、金属ケースとセラミ
クスとの熱膨張差による間隙がエンジン稼働中の高温時
に発生しても、支持ケースの底板を板バネで押圧するこ
とにより、吸音材と底板および覆いケースの頂板との間
に静摩擦力が発生するので、吸音材の振動を防止するこ
とができる。 板バネの反力によりボルトの弛みを防止できるの
で、特別な弛み止め装置が不要になり軽量化が図れる。 吸音材を支持ケース、覆いケース、板バネ、支持体
で一体にユニット化できるので、吸音材のエンジンなど
への取付け、取り外しが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による吸音材支持装置の断面図である。
【図2】図1に示す吸音材支持装置を構成する部品の立
体組立図である。
【図3】覆いケース、板バネ、支持体のボルト締結部の
構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 吸音材 2 支持ケース 2a 底板 2b,2c 側壁 3 覆いケース 3a 頂板 3b 側壁 3c フランジ 4 板バネ 4a 水平板 4b 傾斜板 4c 先端 5 支持体 6 ボルト 6a ナット 7 外板 8 補強骨 9 ボルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板と側壁を有し厚みのある四角形状の
    吸音材を収納する支持ケースと、頂板と側壁を有し側壁
    下端がボルト用フランジとなっており前記支持ケースを
    覆う覆いケースと、この覆いケースの下端を支持する支
    持体と、前記フランジに沿って水平な水平板とこの水平
    板に接続し水平面に対して傾斜した傾斜板とよりなり傾
    斜板の先端は前記支持ケースの底板を押圧する板バネ
    と、前記支持体と前記板バネの水平板と前記フランジと
    を貫通しナットにより締め付けるボルトと、を備えたこ
    とを特徴とする吸音材支持装置。
  2. 【請求項2】 前記支持ケースの側壁の高さは吸音材の
    厚みより低いことを特徴とする請求項1記載の吸音材支
    持装置。
  3. 【請求項3】 前記ナットは、前記覆いケースの側壁に
    沿って複数個が一体に結合されていることを特徴とする
    請求項1記載の吸音材支持装置。
JP9096976A 1997-04-15 1997-04-15 吸音材支持装置 Pending JPH10288990A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007530367A (ja) * 2004-03-29 2007-11-01 ザ・ボーイング・カンパニー 航空機のための発泡複合絶縁体
JP2009505880A (ja) * 2005-08-23 2009-02-12 エアバス・ドイチュラント・ゲーエムベーハー 輸送手段、特に航空機用の吸音要素
KR101659267B1 (ko) * 2016-05-04 2016-09-23 주식회사 길종합건축사사무소 공동주택 및 건축물용 바닥 소음방지구조
CN116160967A (zh) * 2022-12-30 2023-05-26 天津富松汽车零部件有限公司 一种车用降噪板

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