JP2902894B2 - スプリッタ型サイレンサ - Google Patents

スプリッタ型サイレンサ

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JP2902894B2
JP2902894B2 JP3766993A JP3766993A JP2902894B2 JP 2902894 B2 JP2902894 B2 JP 2902894B2 JP 3766993 A JP3766993 A JP 3766993A JP 3766993 A JP3766993 A JP 3766993A JP 2902894 B2 JP2902894 B2 JP 2902894B2
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彰 山川
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Toshiba Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスタービンの吸排気に
伴う雑音を抑制するサイレンサ、特にスプリッタ型サイ
レンサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ガスタービンは高効率のコンバイ
ンドサイクル発電プラントの登場とともに大型化し、吸
排気量が増大している。また、高効率化のためガスター
ビン入口温度は高温化され、これに伴い排気温度の上昇
も進んでいる。そのため、排気側に設置され排気騒音の
抑制を目的とするサイレンサについては、一層の信頼
性、耐久性の向上が要求されるようになってきている。
【0003】また、従来のガスタービンは非常電源設備
の駆動用としての役割の比重が高かったが、蒸気タービ
ンと組み合せたコンバインドサイクル発電プラントの運
用が増加するにつれて、従来火力発電プラントや原子力
発電プラントに比して高効率のコンバインドサイクル発
電プラントは起動特性に優れている関係から、負荷追従
型のDSS(毎日の起動停止)運用される傾向にある。
従って、前記排気サイレンサは高温状態でのガス流によ
る振動、さらには毎日の起動停止に伴う熱伸縮に耐え得
る構造が要求されている。
【0004】図7(a)は従来のスプリッタ型の排気サ
イレンサの概略平面図、図7(b)はその正面図、図8
は図7(b)のa部の一例の詳細を示す断面図、図9は
図7(b)のa部の他の例の詳細を示す断面図である。
図7(a)、図7bにおいて、サイレンサはサイレンサ
ダクト1に複数のサイレンサパネル2を取り付けて構成
してあり、サイレンサは排気の流れ方向に前記サイレン
サパネル2の面が平行となるように設置される。サイレ
ンサパネル2は多孔板からなる板状の外殻内部に、その
内部空間を複数に区切る骨組材を設置し、前記内部空間
には前記骨組材を包囲して吸音材(断熱材)を充填して
構成されている。図8に示すのは、サイレンサパネル2
のサイレンサダクト1への取付方の一例であり、この例
ではサイレンサダクト1の保温内張1aにガイド4を設
置し、サイレンサパネル2をこれに嵌合させて取り付け
ている。図9に示したのは他の例であり、この例では前
記保温内張1aにサイレンサパネル2を嵌合させる溝2
bを設け、これにサイレンサパネル2を嵌合させて取り
付けている。そして、上記各例においてサイレンサダク
ト1とサイレンサパネル2との間の熱伸び差の吸収およ
び構造上の理由により、上記各嵌合部にはクリアランス
3が設けられている。図10は上記構造のスプリッタ型
サイレンサを利用した排気サイレンサの一例の正面図で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような排気サイ
レンサにおいて、ガスタービンの起動、停止時の排気ガ
スの急激な温度変化のために、多孔板からなり直接に排
ガスに晒される外殻と吸音材に包囲された骨組材との間
に、短時間にサイレンサパネル内で熱伸び差が生じる。
この熱伸び差により熱応力が発生し、排ガスに直接に晒
される外殻は座屈を生じ、外殻の孔の間を剪断する亀裂
が発生し易くなる。
【0006】ガスタービン排ガス温度の上記のような高
温化に伴い、短時間に発生する外殻とサイレンサパネル
内部の骨組材との間の伸び差を軽減させるために、サイ
レンサパネルの厚さを従来よりも薄くする傾向にあり、
サイレンサパネルの剛性が従来のそれよりも小さくなっ
ている。
【0007】近年のガスタービンは軸流型が主流となっ
ており、ガスタービンの排気口近傍に設置されたサイレ
ンサは、図10に示すようにガスタービンの部分負荷時
に排ガスの旋回流5を受けやすく、上記のようなサイレ
ンサパネル2の薄型化による剛性の減少と、上記のクリ
アランス3を有するサイレンサパネル2のサイレンサダ
クト1に対する支持構造とにより、サイレンサパネル2
に振動を生じることは避けられない。この振動により、
部材の高温疲労による劣化の進行、サイレンサパネル内
部の吸音材の繊維質の粉末化等を生じる。上記の粉末化
した吸音材は、排ガス流に乗って飛散するおそれがあ
る。本発明は上記の事情に基きなされたもので、上記の
各問題の原因となるサイレンサパネルの振動を低減させ
得るスプリッタ型サイレンサを提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のスプリッタ型サ
イレンサは、サイレンサダクトと、これに取り付けたサ
イレンサパネルとを有するサイレンサであって、前記サ
イレンサパネルにはこれを貫通して隣接するサイレンサ
パネルのもの同士対向関係とした複数のスナッバを取り
付けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成の本発明のスプリッタ型サイレンサに
おいては、サイレンサパネルに作用する起振力は熱膨脹
により密接したスナッバ間の密接を通じて、サイレンサ
ダクトの補強材に伝達され、サイレンサパネルの振動は
抑止される。
【0010】
【実施例】図7〜図10と同一部分には同一符号を付し
た図1は、本発明の一実施例の正面図、図2(a)はそ
のサイレンサパネルのみを取り出して示す側面図、図2
(b)はその平面図、図3は前記実施例の一部を拡大し
て示す縦断面図である。この実施例において、サイレン
サパネル2はサイレンサダクト1に図8に示した従来例
と同様にガイド4を介して取り付けられている。図1に
示すように、各サイレンサパネル2の板面から突出し
て、複数個のスナッバ6が設けられている。なお、これ
らのスナッバ6は隣接するサイレンサパネルのもの同士
が対向するように配置されている。また、スナッバ6は
図3、図4に拡大して示すように板金を屈曲してなる4
角枠状をなし、サイレンサパネル2をそれぞれ貫通して
設けられている。また、図3に示すようにサイレンサダ
クト1には、4角枠の1/2の形状としたスナッバ6a
が隣接するサイレンサパネルのそれと対向して設けられ
ている。なお上記各スナッバ6は、図2に示すようにサ
イレンサパネル2板面にほぼ均等に分布して配置されて
いる。
【0011】さらに、図3に示すように隣接するサイレ
ンサパネルのスナッバ6、6間にはクリアランス3が形
成してあり、隣接するスナッバ6の対向面間はボルト
7、ナット8によって結合されている。前記ボルト7は
スナッバ6にその頭部において固着され、前記ボルト7
は隣接するサイレンサパネルのスナッバ6に遊嵌され、
ナット8は前記ボルト7の先端部に螺合の上固着されて
いる。上記のようにしてあるから、スナッバ6、6間距
離ははクリアランス3の範囲で変動することができる。
なお、前記ボルト7、ナット8によりサイレンサパネル
2およびサイレンサダクト1は、一体とされている。
【0012】上記構成の実施例において、ガスタービン
の排気流によりサイレンサパネル2が高温になると、ス
ナッバ6は熱膨脹し隣接するもの同士が密接する。これ
により、ガスタービン部分負荷運転時の旋回流にサイレ
ンサパネル2が晒されても、旋回流によりサイレンサパ
ネル2に作用する起振力はスナッバ6相互間およびスナ
ッバ6aを介して、サイレンサダクト1の補強材に伝達
される。而して、サイレンサダクト1はその内部保温に
より冷体状態にあるから、前記サイレンサパネルの温度
上昇による膨脹が抑止されるとともに、振動も防止され
る。さらに、上記スナッバ6間の密接により、サイレン
サパネル2の支点間距離が見掛上短くなるため、その固
有振動数が上昇しこの面からの振動防止効果も期待され
る。なお、前記冷体状態にあるサイレンサダクト1と高
温の排ガスに晒されたサイレンサパネル2との間の熱伸
び差は、従来のスプリッタ型サイレンサにおけるのと同
様にサイレンサパネル下部をスライド可能としておくこ
とにより吸収される。
【0013】上記のように、本考案によれば熱伸び差吸
収や構造上の問題で不可欠のクリアランスを設けても、
サイレンサパネルの振動を生じるおそれはなく、それに
基く問題を生じることもない。
【0014】図1〜図5と同一部分には同一符号を付し
た図6は、本発明の他の実施例の一部拡大正面図であ
る。この実施例においては、スナッバ6、6aはその隅
角部が直線状に切落とされ、スナッバ6は全体として偏
平な8角形状をなすようにしてある。この実施例では、
スナッバ6、6a自身の加振力による変形能が大きいた
め、加振力の減衰が大きい。よって、サイレンサパネル
2に対する振動抑止効果は一層増大される。
【0015】なお、本発明は上記実施例に限定されな
い。例えばスナッバ6の形状も前記8角形以外、例えば
1対の平行な2辺を有する任意の多角形枠状とすること
ができる。
【0016】
【発明の効果】上記から明らかなに本発明のスプリッタ
型サイレンサにおいては、各サイレンサパネルに設けら
れ通常時は互いの間にクリアランスを有するスナッバ
が、高温時には互いに接触し、ガスタービンの部分負荷
運転において排気中に生じる旋回流に基く起振力を、冷
体状態にあるサイレンサダクトに伝達するので、サイレ
ンサパネルの振動を抑止することができる。その結果、
サイレンサパネルの多孔板、骨組部材等の高温疲労を防
止することができ、吸音材繊維の粉末化、その排ガス流
に乗った飛散を防止することができる。さらに、上記の
ように板金性のスナッバを設けてあるので、スナッバ自
体のばねと同様の減衰効果によるサイレンサパネルの振
動抑制をも期待し得る。また、前記スナッバはサイレン
サパネルを貫通して設けてあるため、スナッバからサイ
レンサパネル内部の骨組部材への熱伝達が促進され、サ
イレンサパネル外殻と前記骨組部材との温度差が減少さ
れ、熱応力の緩和を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の正面図。
【図2】(a)はそのサイレンサパネルのみを取り出し
て示す側面図、(b)はその平面図。
【図3】前記実施例の一部を拡大して示す縦断面図。
【図4】前記実施例の一部を拡大して示す斜視図。
【図5】前記実施例の温度が上昇した状態の正面図。
【図6】本発明の他の実施例の一部拡大正面図。
【図7】(a)は従来のスプリッタ型の排気サイレンサ
の概略平面図、(b)はその正面図。
【図8】図7(b)のa部の一例の詳細を示す断面図。
【図9】図7(b)のa部の他の例の詳細を示す断面
図。
【図10】従来のスプリッタ型サイレンサを利用した排
気サイレンサの一例の正面図。
【符号の説明】
1………サイレンサダクト 2………サイレンサパネル 3………クリアランス 4………ガイド 5………旋回流 6………スナッバ 7………ボルト 8………ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01N 1/24 F01D 25/30 F02C 7/045 F02C 7/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイレンサダクトと、これに取り付けた
    サイレンサパネルとを有するサイレンサであって、前記
    サイレンサパネルにはこれを貫通して隣接するサイレン
    サパネルのもの同士対向関係とした複数のスナッバを取
    り付けたことを特徴とするスプリッタ型サイレンサ。
  2. 【請求項2】 前記スナッバは板金を屈曲させてなるこ
    とを特徴とする請求項1記載のスプリッタ型サイレン
    サ。
  3. 【請求項3】 前記スナッバは4角枠状としたことを特
    徴とする請求項2記載のスプリッタ型サイレンサ。
  4. 【請求項4】 前記スナッバは平行な1対の辺を有する
    多角形枠状としたことを特徴とする請求項2記載のスプ
    リッタ型サイレンサ。
JP3766993A 1993-02-26 1993-02-26 スプリッタ型サイレンサ Expired - Lifetime JP2902894B2 (ja)

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JPH06248976A JPH06248976A (ja) 1994-09-06
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US9546582B1 (en) * 2015-09-16 2017-01-17 General Electric Company Silencer panel having sections and related silencer duct

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