JP3513366B2 - 燃焼器 - Google Patents
燃焼器Info
- Publication number
- JP3513366B2 JP3513366B2 JP23083697A JP23083697A JP3513366B2 JP 3513366 B2 JP3513366 B2 JP 3513366B2 JP 23083697 A JP23083697 A JP 23083697A JP 23083697 A JP23083697 A JP 23083697A JP 3513366 B2 JP3513366 B2 JP 3513366B2
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- Japan
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- combustor
- absorbing material
- sound absorbing
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンやボ
イラなどで燃料を燃焼させる燃焼器に関する。
イラなどで燃料を燃焼させる燃焼器に関する。
【０００２】
【従来の技術】図６は、従来の燃焼器を備えたガスター
ビンにおける燃焼器付近の断面図であり、これによって
従来の燃焼器について説明する。図６において、１は燃
焼器で、ガスタービンの車室２に取付けられている。
ビンにおける燃焼器付近の断面図であり、これによって
従来の燃焼器について説明する。図６において、１は燃
焼器で、ガスタービンの車室２に取付けられている。
【０００３】燃焼器１は、燃料ノズル３、内筒４、尾筒
５を有している。６は外筒である。尾筒５には、バイパ
スエルボ７が取付けられている。８はバイパス弁、９は
バイパス弁可変機構を示している。
５を有している。６は外筒である。尾筒５には、バイパ
スエルボ７が取付けられている。８はバイパス弁、９は
バイパス弁可変機構を示している。
【０００４】１０は空気圧縮機で、ここで圧縮された圧
縮機吐出空気１１は車室２に流れ、燃焼器１のまわりを
通って矢印で示すように燃料ノズル３の上流側から燃焼
器１内へ燃焼用空気として導入される。
縮機吐出空気１１は車室２に流れ、燃焼器１のまわりを
通って矢印で示すように燃料ノズル３の上流側から燃焼
器１内へ燃焼用空気として導入される。
【０００５】図６に示した燃焼器１は以上の構成を有し
ており、燃焼器１では燃料ノズル３を経て送給される燃
料が燃焼され、その燃焼ガスはガスタービン１２へ送ら
れてこれを駆動する。
ており、燃焼器１では燃料ノズル３を経て送給される燃
料が燃焼され、その燃焼ガスはガスタービン１２へ送ら
れてこれを駆動する。
【０００６】以上のような燃焼器１内では燃焼振動が発
生することがあるが、ガスタービン等の原動機において
燃焼器内で燃焼振動が発生した場合、その燃焼振動エネ
ルギは内筒、尾筒、外筒内部で反射され大きな振動エネ
ルギとなり燃焼器本体の疲労破損、更には、タービン翼
などの周辺部品の破損が懸念される。
生することがあるが、ガスタービン等の原動機において
燃焼器内で燃焼振動が発生した場合、その燃焼振動エネ
ルギは内筒、尾筒、外筒内部で反射され大きな振動エネ
ルギとなり燃焼器本体の疲労破損、更には、タービン翼
などの周辺部品の破損が懸念される。
【０００７】図６に示した燃焼器における内筒４や尾筒
５などのような燃焼器内で大きな圧力変動を生じた場
合、従来は燃料の分配比率、燃焼器内の空気配分、負荷
降下等の運転パラメータの変更、更には、燃焼器の構造
自体を改造することにより対応してきた。
５などのような燃焼器内で大きな圧力変動を生じた場
合、従来は燃料の分配比率、燃焼器内の空気配分、負荷
降下等の運転パラメータの変更、更には、燃焼器の構造
自体を改造することにより対応してきた。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、従来
の燃焼器では、大きな圧力変動を生じた場合には、運転
パラメータの変更あるいは燃焼器自体の構造の改造が必
要とされるが、その運転範囲の変更及び構造の改造は困
難である。
の燃焼器では、大きな圧力変動を生じた場合には、運転
パラメータの変更あるいは燃焼器自体の構造の改造が必
要とされるが、その運転範囲の変更及び構造の改造は困
難である。
【０００９】従って、本発明は、運転パラメータの変更
を必要とせず、構造の変更も必要最小限であり、大幅な
改造を必要とせずに燃焼に伴う振動が発生するのを抑止
可能に構成した燃焼器を提供することを課題としてい
る。
を必要とせず、構造の変更も必要最小限であり、大幅な
改造を必要とせずに燃焼に伴う振動が発生するのを抑止
可能に構成した燃焼器を提供することを課題としてい
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は、燃料ノズルを
具えた燃焼器における前記課題を解決するため、燃料ノ
ズルの上流側を管で囲み、その管と燃料ノズルの間の空
間に吸音材を充填した燃焼器を提供する。
具えた燃焼器における前記課題を解決するため、燃料ノ
ズルの上流側を管で囲み、その管と燃料ノズルの間の空
間に吸音材を充填した燃焼器を提供する。
【００１１】前記課題を解決するため、本発明は前記し
た構成に加え、燃焼器のまわりを囲んで燃焼用空気流路
を形成している構造体の内面に吸音材を配設した構成を
採用する。
た構成に加え、燃焼器のまわりを囲んで燃焼用空気流路
を形成している構造体の内面に吸音材を配設した構成を
採用する。
【００１２】本発明の燃焼器では、燃料ノズルのまわ
り、及び燃料ノズルのまわりに加え燃焼器の囲りの燃焼
用空気流路の内面に吸音材を配設するという簡単な手段
で燃焼振動エネルギを減衰させ、燃焼の安定領域が拡大
される。
り、及び燃料ノズルのまわりに加え燃焼器の囲りの燃焼
用空気流路の内面に吸音材を配設するという簡単な手段
で燃焼振動エネルギを減衰させ、燃焼の安定領域が拡大
される。
【００１３】本発明による燃焼器で採用する吸音材とし
ては、多孔板で保持された少とも一層の吸音材とするこ
とによって、その多孔板で吸音材の飛散を防止すること
ができて好ましい。
ては、多孔板で保持された少とも一層の吸音材とするこ
とによって、その多孔板で吸音材の飛散を防止すること
ができて好ましい。
【００１４】例えば、多孔板付きの吸音材ホルダーを製
作し、そのホルダー内に吸音材を充てんすることで、そ
のホルダーを幾層にも重ねることにより、減衰効果の調
整を行い、吸音材の偏り、飛散を防止することができ
る。
作し、そのホルダー内に吸音材を充てんすることで、そ
のホルダーを幾層にも重ねることにより、減衰効果の調
整を行い、吸音材の偏り、飛散を防止することができ
る。
【００１５】このようにして、本発明によれば、従来の
燃焼器に対する構造の変更も必要最小限に済ますことが
でき、また、運転パラメータも変更する必要がなく、運
転範囲も拡大することができる。
燃焼器に対する構造の変更も必要最小限に済ますことが
でき、また、運転パラメータも変更する必要がなく、運
転範囲も拡大することができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下、本発明による燃焼器につい
て図１〜図４に示した実施の形態に基づいて具体的に説
明する。なお、以下の実施の形態において、図５に示し
た従来の装置と同じ構成の部分には説明を簡単にするた
め同じ符号を付してある。
て図１〜図４に示した実施の形態に基づいて具体的に説
明する。なお、以下の実施の形態において、図５に示し
た従来の装置と同じ構成の部分には説明を簡単にするた
め同じ符号を付してある。
【００１７】図１において、１３は延長管で、燃料ノズ
ル３の上流側に延長し、そのまわりを囲んでいる。延長
管１３と燃料ノズル３の間には、多孔板１５つきの吸音
材ホルダ１６（図３）が５層に重ねて設置されている。
吸音材ホルダ１６の中には吸音材１４が充填されてい
る。
ル３の上流側に延長し、そのまわりを囲んでいる。延長
管１３と燃料ノズル３の間には、多孔板１５つきの吸音
材ホルダ１６（図３）が５層に重ねて設置されている。
吸音材ホルダ１６の中には吸音材１４が充填されてい
る。
【００１８】多孔板１５は、吸音材１４の飛散防止のた
めに設置されており、吸音材ホルダ１６を幾層かに分け
ているのは、吸音材１４の偏りや、吸音材１４の厚みを
自由に設定できることで減衰効果の調整を可能とするた
めである。なお、燃料ノズル３の上流部に吸音材１４を
充てんするスペースを設けているため、燃焼用空気の流
れが阻害される心配はない。
めに設置されており、吸音材ホルダ１６を幾層かに分け
ているのは、吸音材１４の偏りや、吸音材１４の厚みを
自由に設定できることで減衰効果の調整を可能とするた
めである。なお、燃料ノズル３の上流部に吸音材１４を
充てんするスペースを設けているため、燃焼用空気の流
れが阻害される心配はない。
【００１９】車室２の内側にも多孔板１５つきの吸音材
１４がボルト１７、ナット１８、ワッシャ１９によって
取付けられている（図４）。
１４がボルト１７、ナット１８、ワッシャ１９によって
取付けられている（図４）。
【００２０】以上説明したように、燃料ノズル３の上流
側や車室２内に吸音材１４を取付けることによって、吸
音材１４を充てんしない燃焼装置で燃焼振動が発振する
条件であっても、この吸音材１４により、燃焼場の減衰
が増加しているので、燃焼振動エネルギが吸収、減衰さ
れる。
側や車室２内に吸音材１４を取付けることによって、吸
音材１４を充てんしない燃焼装置で燃焼振動が発振する
条件であっても、この吸音材１４により、燃焼場の減衰
が増加しているので、燃焼振動エネルギが吸収、減衰さ
れる。
【００２１】以上のようにして、図１の燃焼器において
は、燃焼振動の低減及び運転範囲の拡大が可能となる。
もちろん吸音材１４（グラスウール、ロックウール等）
の種類や厚みの変更は容易である。
は、燃焼振動の低減及び運転範囲の拡大が可能となる。
もちろん吸音材１４（グラスウール、ロックウール等）
の種類や厚みの変更は容易である。
【００２２】以上、本発明を図示した実施形態に基づい
て具体的に説明したが、本発明がこれらの実施形態に限
定されず特許請求の範囲に示す本発明の範囲内で、その
具体的構造、構成に種々の変更を加えてよいことはいう
までもない。
て具体的に説明したが、本発明がこれらの実施形態に限
定されず特許請求の範囲に示す本発明の範囲内で、その
具体的構造、構成に種々の変更を加えてよいことはいう
までもない。
【００２３】例えば、上記実施形態では、車室２の天井
部に対し吸音材１４を取付けているが、車室２内にスペ
ースさえあれば、吸音材の取付け位置はこれに限定され
ず、適宜選択してよい。
部に対し吸音材１４を取付けているが、車室２内にスペ
ースさえあれば、吸音材の取付け位置はこれに限定され
ず、適宜選択してよい。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、燃料ノ
ズルの上流側を囲む管を設けてその管と燃料ノズルの間
の空間に吸音材を充填したり、それに加え燃焼器のまわ
りを囲み燃焼空気流路を形成している構造体の内面に吸
音材を設けた燃焼器を提供するもので、これによれば燃
焼振動エネルギを吸音材で効果的に吸収して図５に示す
ように低減させることができる。
ズルの上流側を囲む管を設けてその管と燃料ノズルの間
の空間に吸音材を充填したり、それに加え燃焼器のまわ
りを囲み燃焼空気流路を形成している構造体の内面に吸
音材を設けた燃焼器を提供するもので、これによれば燃
焼振動エネルギを吸音材で効果的に吸収して図５に示す
ように低減させることができる。
【００２５】また、本発明により、多孔板で保持された
少くとも一層の吸音材で構成した吸音材を用いることに
よって吸音材の飛散を防ぐとともに、その組立が容易に
なる。
少くとも一層の吸音材で構成した吸音材を用いることに
よって吸音材の飛散を防ぐとともに、その組立が容易に
なる。
【図１】本発明の実施の一形態による燃焼器を備えたガ
スタービンにおける燃焼器付近の断面図。
スタービンにおける燃焼器付近の断面図。
【図２】図１のＡ−Ａ線に沿う断面図。
【図３】図１の燃焼器に用いた吸音材の構成を示す説明
図。
図。
【図４】図１の車室の一部を拡大して示す断面図。
【図５】本発明による燃焼振動減衰状態を示す説明図。
【図６】従来の燃焼器を備えたガスタービンにおける燃
焼器付近の断面図。
焼器付近の断面図。
１ 燃焼器
２ 車室
３ 燃料ノズル
４ 内筒
５ 尾筒
６ 外筒
７ バイパスエルボ
８ バイパス弁
９ バイパス弁可変機構
１０ 空気圧縮機
１１ 圧縮機吐出空気
１２ ガスタービン
フロントページの続き
(72)発明者 小野 正樹
兵庫県高砂市荒井町新浜２丁目１番１号
三菱重工業株式会社高砂製作所内
(56)参考文献 特開 昭52−41746（ＪＰ，Ａ)
特開 平８−210119（ＪＰ，Ａ)
実開 昭57−40816（ＪＰ，Ｕ)
登録実用新案3006506（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F01N 1/24
F02C 7/24
F23M 13/00
F23R 3/28
Claims (3)
- 【請求項１】 燃料ノズルを具えた燃焼器において、前
記燃料ノズルの上流側を囲む管を設けると共に、同管と
前記燃料ノズルの間の空間に吸音材を充填したことを特
徴とする燃焼器。 - 【請求項２】 燃料ノズルを具えた燃焼器において、同
燃焼器のまわりを囲んで燃焼用空気流路を形成している
構造体の内面に吸音材を配設したことを特徴とする請求
項１記載の燃焼器。 - 【請求項３】 前記吸音材を、多孔板で保持された少く
とも一層の吸音材で構成してなる請求項１又は２記載の
燃焼器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23083697A JP3513366B2 (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | 燃焼器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23083697A JP3513366B2 (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | 燃焼器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1162549A JPH1162549A (ja) | 1999-03-05 |
| JP3513366B2 true JP3513366B2 (ja) | 2004-03-31 |
Family
ID=16914050
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23083697A Expired - Fee Related JP3513366B2 (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | 燃焼器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3513366B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1221574B2 (en) | 2001-01-09 | 2017-12-20 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Gas turbine combustor |
| US7013647B2 (en) | 2001-12-21 | 2006-03-21 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Outer casing covering gas turbine combustor |
| JP6229232B2 (ja) | 2014-03-31 | 2017-11-15 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 燃焼器、これを備えるガスタービン、及び燃焼器の補修方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3006506U (ja) | 1994-07-08 | 1995-01-24 | 日本ドナルドソン株式会社 | エンジンの吸気サイレンサ |
-
1997
- 1997-08-27 JP JP23083697A patent/JP3513366B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3006506U (ja) | 1994-07-08 | 1995-01-24 | 日本ドナルドソン株式会社 | エンジンの吸気サイレンサ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1162549A (ja) | 1999-03-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20031224 |
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