JP2000329190A - 防振取付構造 - Google Patents

防振取付構造

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JP2000329190A
JP2000329190A JP2000058362A JP2000058362A JP2000329190A JP 2000329190 A JP2000329190 A JP 2000329190A JP 2000058362 A JP2000058362 A JP 2000058362A JP 2000058362 A JP2000058362 A JP 2000058362A JP 2000329190 A JP2000329190 A JP 2000329190A
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bush
vibration
mounting
seat
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JP2000058362A
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English (en)
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Yoshiyuki Shibayama
佳之 柴山
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Rinnai Corp
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Rinnai Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁面と壁掛金具との間に防振ゴムを介在した
防振構造では、ボルトを通して器具の振動が壁に伝わ
る。また、壁のボルト穴にゴム弾性体を充填した防振構
造では、後からゴム弾性体を充填できないため、器具の
設置場所が限られ施工性に劣る。本発明の防振取付構造
は、施工性も良く、器具の振動がボルトを通じて壁面に
伝わらないように防振性をさらに向上させることを課題
とする。 【解決手段】 本発明は、壁掛金具5の背面側から壁面
取付孔51にブッシュ部11を挿入して配置した座付ブ
ッシュ1と、壁掛金具5の前面側から壁面取付孔51よ
り突出した前記ブッシュ部11に環装して配置した押え
リング3とによって前記壁掛金具5を挟持するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯器等における
防振取付構造に関し、例えば、給湯器等のようにポンプ
等の振動源を内蔵する器具を壁面に取付ける際に器具の
振動が壁面に伝わらないように防振する技術に属するも
のである。
【0002】
【従来の技術】給湯器等の器具を壁面に設置する場合、
器具の上下に位置する壁面に上下それぞれ壁掛金具を取
付け、この壁掛金具に器具を取付け固定する。このと
き、器具に内蔵するポンプ等の振動が壁に伝わって、室
内に振動を起こさせないようにするため防振取付構造が
採用される。
【0003】この防振取付構造として従来は、図5に示
すものでは、壁Wに既設したボルト6に壁掛金具500
を取付けるに際し、壁掛金具500と壁面W1との間に
防振ゴム100を介在させて壁掛金具500が壁面W1
に直接接触しないように壁面W1から離すようにしてい
る。また、図6に示すものでは、さらに壁Wのボルト6
を打ち込む位置に合成ゴム等の弾性部材101を充填
し、そこにボルト6を打ち込んでボルト6の周囲をこの
弾性部材101で覆うようにしている。そして、いずれ
の場合でも、この壁掛金具500の外側からワッシャ8
を介しボルト6にナット7を締め付けて壁掛金具500
を壁面W1に固定した後、この壁掛金具500に器具9
を取付けることにより、壁面W1に器具9が設置され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5に示す
防振取付構造では、器具9を取付けた壁掛金具500を
壁面W1から離すようにして壁掛金具500に伝わった
器具9の振動が壁面W1に伝わらないように前記防振ゴ
ム100にて吸収させている。しかしながら、この防振
取付構造では、壁掛金具500のボルト穴がボルト6に
直接接触しているため、壁掛金具500に伝わった器具
9の振動がボルト6に直接伝わり、また、ワッシャ8も
壁掛金具500に接触しているため、壁掛金具500に
伝わった器具9の振動がワッシャ8やナット7を介して
ボルト6に伝わる。すると、ボルト6は壁Wに埋設され
ているので、ボルト6に伝わった器具9の振動が壁Wに
伝わってくることとなり、その結果、防振性に劣るもの
であった。特に軽量コンクリート製の壁Wに対しては器
具9の振動によって室内にまで振動を生じさせるおそれ
がある。
【0005】また、図6に示す防振取付構造では、壁W
のボルト穴に弾性部材101が埋め込まれているため、
上述の図5に示す構造のようにボルト6に伝わってきた
器具9の振動はこの弾性部材101にて吸収されるので
壁Wには伝わらないようになっている。しかしながら、
壁Wの厚さによって埋め込む弾性部材101の大きさが
変わり、また、壁Wに既設されたボルト6に対してはこ
のような弾性部材101を後から埋め込むことができな
いため、器具9の設置場所が限られてしまい、その結
果、施工性の悪いものであった。さらにはボルト6が弾
性部材101を介して壁Wに埋設されるので、ボルト6
がガタ付く心配もある。
【0006】本発明は、『その壁面取付孔を介して壁面
にネジ止めされる平板状の壁掛金具を用いて、振動源を
内蔵する器具を該器具の振動が壁面に伝わらないように
取付ける防振取付構造』において、施工性も良く、器具
の振動がボルトを通じて壁面に伝わることのないように
防振性をさらに向上させることをその課題とする。 (1項)
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために講じた本発明の技術的手段は、『全体が弾性体で
形成された、筒状のブッシュ部の一端に座部を設けた座
付ブッシュに、ボルトを挿通させ、前記ブッシュ部を前
記壁掛金具の壁面取付孔から一方の外面側に突出させる
と共に前記座部を該壁掛金具の他方の面に添わせて配置
し、全体が弾性体で形成された押えリングを、壁面取付
孔から前記一方の外面側に突出した前記ブッシュ部に外
嵌させ、前記壁掛金具を前記座付ブッシュと前記押えリ
ングとで挟持した状態で、壁面にネジ止めするようにし
た』ことである。
【0008】前記技術的手段は、つぎのように作用す
る。前記技術的手段によれば、壁掛金具と壁面との間に
前記座付ブッシュの座部を介在させた場合には、壁掛金
具を座付ブッシュと押えリングとで挟持した状態で壁面
にネジ止めすることにより、壁掛金具と壁面とが直接接
触することはない。これにより、前記壁掛金具に伝わる
器具の振動は前記座付ブッシュの座部によって吸収され
るから、壁には伝わらない。また、壁掛金具と壁面との
間に前記押えリングを介在させた場合には、前記壁掛金
具に伝わる器具の振動は前記押えリングによって吸収さ
れるから壁には伝わらない。
【0009】また、ネジ止めのためのナット又はボルト
頭部と前記壁掛金具との間に前記押えリングを介在させ
た場合には、壁掛金具を座付ブッシュと押えリングとで
挟持した状態で壁面にネジ止めすることにより、該壁掛
金具とナット又はボルト頭部とが直接接触することはな
い。これにより、壁掛金具に伝わる器具の振動は、前記
押えリングによって吸収されるからナット又はボルト頭
部に伝わらないため、ボルトに対しても伝わらない。従
って、ボルトを既設する壁にも器具の振動が伝わらな
い。また、ネジ止めのためのナット又はボルト頭部と前
記壁掛金具との間に前記座付ブッシュの座部を介在させ
た場合には、壁掛金具に伝わる器具の振動は、前記座部
によって吸収されるから、ボルトを通じて壁にも伝わら
ない。
【0010】さらに、壁掛金具の壁面取付孔内には前記
座付ブッシュのブッシュ部を配置させたから該壁掛金具
とボルトとが直接接触しない。これにより、壁掛金具に
伝わる器具の振動は、前記ブッシュ部によって吸収され
てボルトに伝わらないため、ボルトが打ち込まれた壁に
も器具の振動が伝わらない。従って、器具を壁面に設置
したときに壁掛金具に伝わる器具の振動は、該壁掛金具
を挟持する前記座付ブッシュと前記押えリングとで吸収
されるから、壁に伝わらない。
【0011】また、前述した課題を解決するために講じ
た本発明の他の技術的手段は、『全体が弾性体で形成さ
れた、筒状のブッシュと、第1押えリングと、第2押え
リングとを用い、前記ブッシュを前記壁掛金具の壁面取
付孔に通して一方の外面側に突出させると共に前記第1
押えリングを該壁掛金具の他方の面に添わせて配置し、
前記第2押えリングを壁面取付孔から前記一方の外面側
に突出した前記ブッシュに外嵌させ、前記壁掛金具を前
記第1押えリングと前記第2押えリングとで挟持した状
態で、前記壁面取付孔に介在させた前記ブッシュにボル
トを挿通させて壁面にネジ止めするようにした』ことで
ある。
【0012】前記他の技術的手段によれば、前記のもの
と同様に壁掛金具に伝わる器具の振動は、前記ブッシ
ュ、前記第1押えリングおよび前記第2押えリングとに
よって吸収されるから壁に直接またはボルトを介して伝
わらない。また、振動の吸収部材としては、前記の座付
ブッシュとは異なり筒状のブッシュと第1押えリングと
で構成し、前記座付ブッシュに比べてその部品形状が単
純であるのでこれら部品の製造が簡単であるという利点
を有する。
【0013】
【発明の効果】本発明は、前記構成であるから次の特有
の効果を有する。すなわち、本発明に係る防振取付構造
によれば、器具が取付けられる壁掛金具は前記座付ブッ
シュと前記押えリングとで挟持されるので、器具を壁面
に設置したとき、壁掛金具に伝わる器具の振動は前記座
付ブッシュと前記押えリングとで吸収されて壁に伝わら
ない。従って、器具の振動によって室内に振動を起こし
たり、また、該振動による不快な振動波を室内に発生さ
せたりすることを確実に防止することができる。
【0014】また、壁掛金具を壁面に取付けるに際し、
前記座付ブッシュと前記押えリングとで壁掛金具を挟む
ようにして従来どおり壁面に取付けることができるの
で、既設のボルトに対しても簡単に取付けられ、図6に
示す従来のものと比べて器具の施工性にも優れる。 (2項)前記1項において、『前記座付ブッシュの座部
表面を覆うフランジ部と、該フランジ部より立設され、
前記座付ブッシュのブッシュ部周囲を覆う短筒部とを有
した保護スリーブを、前記座付ブッシュに被せ、該保護
スリーブを前記壁掛金具と前記座付ブッシュとの間に介
在させた』ことによって、該保護スリーブが壁掛金具を
介して前記座付ブッシュのブッシュ部にかかる器具の重
量を分散させるので、器具の重みによる座付ブッシュの
破損を抑えることができる。従って、該保護スリーブを
設けない場合に比べて座付ブッシュの磨耗が抑制されて
座付ブッシュの寿命を長く引き延ばすことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実
施の形態による防振取付構造を示す一部欠切した側面図
であり、図2は、その各部材を示す分解斜視図である。
本実施の形態による防振取付構造は、給湯器等の器具9
を壁面W1に設置する場合に器具9の上下部分を固定す
る壁掛金具5にそれぞれ適用されるものであって、この
壁掛金具5を座付ブッシュ1と押えリング3とで挟持し
て壁Wに既設したボルト6に取付け、外側からナット7
でネジ止めしたものである。
【0016】前記壁掛金具5は、ステンレス等の金属プ
レートをプレス加工して形成されたものであり、図2に
示すように、壁取付け用の壁面取付孔52a〜52cが
3つ設けられた略長方形状の壁取付け部50とその一方
の長辺に連続して形成された断面L字状の器具取付部5
1とを有する。器具取付け部51は、壁掛金具5の前面
側に出張るように形成されている。この器具取付け部5
1の前面部分には器具9を連結するためのネジ穴53a
〜53cが3つ設けられている。
【0017】この壁掛金具5のサイズとしては、全体が
200×52mm、厚さは1.6mm、壁取付け部50
が200×38mm、器具取付け部51が200×14
mmに設定されている。壁面取付孔52の内径は20m
m、隣り合う壁面取付孔52の中心間距離は75mmに
設定されている。器具取付部51のネジ穴53の内径は
6mm、隣り合うネジ穴53の中心間距離は70mmに
設定されている。なお、これらのサイズは任意に変更す
ることができ、また、壁面取付孔52やネジ穴53の数
も任意に変更することができる。
【0018】前記座付ブッシュ1は、EPDM(エチレ
ン−プロピレン系ゴム)等の合成ゴムからなるゴム弾性
体であり、円盤状の座部10とその中央に連続形成され
た筒状のブッシュ部11とを有する。そして、その中心
部には前記ボルト6を挿通させるボルト穴12を設けた
ものである。
【0019】この座付ブッシュ1のサイズとしては、座
部10の外径が30mm、座部10の厚さが5mm、ブ
ッシュ部11の外径が17mm、ブッシュ部11の高さ
が7mm、また、中心部に設けたボルト穴12の内径が
8mmである。
【0020】また、本実施の形態では、この座付ブッシ
ュ1には、その表面を略覆う保護スリーブ2が取付けら
れる。この保護スリーブ2は、ステンレス等の金属製薄
板からなり、その円盤状のフランジ部20の中央には前
記座付ブッシュ1のブッシュ部11周囲を覆う短筒部2
1が立設されている。フランジ部20の外径は前記座付
ブッシュ1の座部10の外径と略一致する大きさに形成
されており、この保護スリーブ2を前記座付ブッシュ1
の表面に被せると、座付ブッシュ1の座部10の表面か
らブッシュ部11の中ほどまでが覆われるようになる。
この保護スリーブ2のサイズとしては、フランジ部20
の外径が30mm、短筒部21の内径が17mm、短筒
部21の高さが4mmに設定されている。
【0021】そして、保護スリーブ2を被せた座付ブッ
シュ1は、壁掛金具5の背面側(器具取付け部51が出
張っていない側)に配置してそのブッシュ部11を壁掛
金具5の壁取付孔52に通し壁掛金具5の前面側へ突出
させて壁掛金具5に添わせて配置し、前記壁掛金具5と
前記壁面W1との間に介在させるようにする。
【0022】前記押えリング3は、前記座付ブッシュ1
と同様にEPDM(エチレン−プロピレン系ゴム)等の
合成ゴム等のゴム弾性体からなり、その外径は前記座付
ブッシュ1の座部10の外径よりやや小さ目に形成さ
れ、内径は前記座付ブッシュ1のブッシュ部11の外径
よりやや大き目に形成される。そして、この押えリング
3は、壁掛金具5の前面側に配置して壁掛金具5の壁面
取付孔52より突出する前記座付ブッシュ1のブッシュ
部11に外嵌させ壁掛金具5に密着させ、前記壁掛金具
5と前記ナット7との間に介在させるようにする。
【0023】この押えリング3のサイズとしては、外径
が28mm、内径が18mm、厚さが5mmに設定され
ている。なお、前記壁掛金具5の壁面W1への取付け状
態では、中心にボルト穴41を設けた円盤状の座金4を
前記押えリング3の外側に配置し、ワッシャ8を介して
ナット7で締め付けられる。前記座金4は、ステンレス
等の金属製で、外径が26mm、ボルト穴41の径が
8.5mm、厚さが1.5mmに設定されており、ま
た、ワッシャ8およびナット7は外径が約17mm程度
のものが使用される。
【0024】次に、前記壁掛金具5の壁面W1への取付
け作業を簡単に説明する。まず、座付ブッシュ1のブッ
シュ部11を形成していない裏面側を壁面W1側に向け
て、その中心のボルト穴12に壁Wに既設されたボルト
6を挿通させる。このとき、座付ブッシュ1の裏面が壁
面W1に当接するまで押し込む。なお、座付ブッシュ1
のブッシュ部11を形成した表面側には、あらかじめ前
記保護スリーブ2が嵌め込まれている。
【0025】次いで、壁掛金具5をその背面側(器具取
付け部51が出張っていない側)を壁面W1側に向け
て、その壁取付け部50の壁面取付孔52内に前記ボル
ト6を配置させ、この壁面取付孔52内に前記座付ブッ
シュ1のブッシュ部11が配置されるようにして壁面W
1に向けて押し込む。そうすると、座付ブッシュ1のブ
ッシュ部11が壁掛金具5の壁面取付孔52から突出し
た状態で配置される。このとき、前記座付ブッシュ1の
ブッシュ部11の中ほどまでは、保護スリーブ2の短筒
部21で覆われているので、壁掛金具5の壁面取付孔5
2の内径部分が座付ブッシュ1のブッシュ部11に直接
接触しないように保護される。
【0026】この壁掛金具5を壁面W1に配置した後、
前記押えリング3をボルト6に通し、壁掛金具5の壁面
取付孔52から突出する座付ブッシュ1のブッシュ部1
1に外嵌させ、壁掛金具5に添って配置させる。そし
て、押えリング3の外側に座金4、ワッシャ8を配置
し、最後に外側からナット7を締め付ける。これによ
り、壁掛金具5が座付ブッシュ1と押えリング3とによ
って挟持された状態で壁面W1に取付け固定される。
【0027】以上のような作業は、壁掛金具5の壁取付
け部50に設けた3つの壁面取付孔52a〜52cすべ
てに対して行う。また、この壁掛金具5は、器具9の上
下にそれぞれ配置されるが、図1に示すように、上側の
ものは、その器具取付け部51が下方に向くように取付
けられ、下側のものは、器具取付け部51が上方に向く
ように取付けられる。尚、器具9は、あらかじめ壁掛金
具5に取付けられており、前記3つのネジ穴53a〜5
3cを通し、器具背面でネジ止めされている。
【0028】以上のように、本実施の形態による防振取
付構造によれば、器具9を壁面W1に設置したときに
は、壁掛金具5に伝わる器具9の振動がこの壁掛金具5
を挟持する前記座付ブッシュ1と前記押えリング3とで
吸収される。すなわち、壁掛金具5と壁面W1との間に
前記座付ブッシュ1を介在させるから、壁掛金具5に伝
わる器具9の振動は保護スリーブ2を介して座付ブッシ
ュ1によって吸収され、壁面W1に伝わらない。また、
壁掛金具5の壁面取付孔52内に前記座付ブッシュ1の
ブッシュ部11を配置させ壁掛金具5とボルト6とが直
接接触するのを防止している。これにより、壁掛金具5
に伝わる器具9の振動は保護スリーブ2の短筒部21を
介してブッシュ部11によって吸収されてボルト6に伝
わらないため、ボルト6を打ち込んだ壁Wにも器具9の
振動が伝わらない。さらに、ボルト6にネジ止めしたナ
ット7と壁掛金具5との間に前記押えリング3を介在さ
せ壁掛金具5とナット7とが直接接触するのを防止して
いる。これにより、壁掛金具5に伝わる器具9の振動は
押えリング3によって吸収されてナット7に伝わらない
ため、ナット7を螺着したボルト6にも伝わらない。従
って、ボルト6を既設する壁Wにも器具9の振動が伝わ
らないこととなり、その結果、器具9の振動が壁Wに伝
わって室内に振動を起こしたり、この振動による不快な
振動波を室内に発生させたりすることを確実に防止する
ことができる。とりわけ、本実施の形態における座付ブ
ッシュ1や押えリング3のようなEPDMなどの合成ゴ
ムで形成することにより、器具9が発する低周波の振動
を効果的に吸収することができ、室内に低周波の不快な
振動を生じさせるようなことをも防止することができ
る。
【0029】また、壁掛金具5を壁面W1に取付けるに
際し、前記座付ブッシュ1と前記押えリング3とで壁掛
金具5を挟むようにして従来どおり壁面W1に取付ける
ことができるので、既設のボルト6に対しても簡単に取
付けられ、図6に示す従来のものと比べて器具9の施工
性にも優れる。
【0030】さらに、本実施の形態では、前記座付ブッ
シュ1に座部10前面とブッシュ部11側面の一部を覆
う保護スリーブ2を被せているので、これによって、壁
掛金具5を介して前記座付ブッシュ1に器具9の重量を
この保護スリーブ2で分散させ、器具9の重みによる座
付ブッシュ1の破損を防止している。従って、該保護ス
リーブ2を設けない場合に比べて座付ブッシュ1の磨耗
が抑制され、座付ブッシュ1の寿命を長く引き延ばすこ
とができる。
【0031】なお、本実施の形態では、座付ブッシュ1
を壁掛金具5と壁面W1との間に配置し、壁掛金具5と
ナット7との間に押えリング3を配置するようにしてい
るが、座付ブッシュ1と押えリング3とをこれとは逆に
配置するようにしても良く、この場合でも上述と同様の
作用効果を有する。
【0032】また、本実施の形態では、座付ブッシュ1
に保護スリーブ2を被せているが、特にこの保護スリー
ブ2を取り付けなくても良い。この場合、保護スリーブ
2を取付けたものと比べると、座付ブッシュ1の耐久性
は劣るものの防振効果については本実施の形態の場合と
何ら変わりない。
【0033】また、本実施の形態では、壁Wに既設され
たボルト6に壁掛金具5を配置して外側からナット7で
ネジ止めするようにした例を示すが、壁Wにボルト穴6
を設け、壁掛金具5を壁面W1に配置してその外側から
ボルト6を通して固定するようにしても良い。この場
合、ナット7はボルト穴を設けた壁面W1に埋設するよ
うにすれば良い。
【0034】さらに、前記座付ブッシュ1や押えリング
3をゴム弾性体で形成しているが、スポンジ状の樹脂や
軟質の樹脂などを用いても良く、その他に前記座付ブッ
シュ1や押えリング3の形状を四角形状に形成するな
ど、また、これらの厚さも壁掛金具5の取付けがガタつ
かない程度に厚く形成するなどの変更を適宜に施しても
良い。
【0035】次に、他の実施の形態を図3、図4に示
す。この他の実施の形態では、前記座付ブッシュ1に代
えて筒状のブッシュと押えリング(第1押えリング)と
で構成する。
【0036】図3に示すものでは、筒状のブッシュ1b
を前記壁掛金具5の壁面取付孔52b(52a,52
c)に通して一方の外面側に突出させると共に前記第1
押えリング1aを該ブッシュ1bに外嵌させ且つ該壁掛
金具5の他方の面に添わせて配置し、図2に示した押え
リング3と同様の第2押えリング3を壁面取付孔52b
(52a,52c)から前記一方の外面側に突出した前
記ブッシュ1bに外嵌させるようにする。
【0037】すなわち、壁掛金具5を壁面W1に取り付
けるには、まず、ブッシュ1bのボルト穴12に壁Wに
既設されたボルト6を挿通させ、該ブッシュ1bが壁面
W1に当接するまで押し込む。次いで第1押えリング1
aの孔10aに前記ブッシュ1bを嵌め込んで第1押え
リング1aをブッシュ1bに外嵌させ、さらに保護スリ
ーブ2を嵌め込む。なお、この保護スリーブ2を被せる
か否かは前述の通り任意である。その後は、図1、図2
に示した前記実施の形態と同様に壁掛金具5を配置して
前記第2押えリング3を壁面取付孔52から突出するブ
ッシュ1bに外嵌させた後、座金4、ワッシャ8を配置
して外側からナット7を締め付けると、壁掛金具5がそ
の壁面取付孔52内にブッシュ1bを介在させ前記第1
押えリング1aと前記第2押えリング3とで挟持した状
態で壁面W1に取付け固定される。
【0038】一方、図4に示すものでは、筒状のブッシ
ュ1dを前記壁掛金具5の壁面取付孔52b(52a,
52c)に通して一方の外面側に突出させると共に第1
押えリング1cを該ブッシュ1dの外面および該壁掛金
具5の他方の面に添わせて配置し、図2に示した押えリ
ング3と同様の第2押えリング3を壁面取付孔52b
(52a,52c)から前記一方の外面側に突出した前
記ブッシュ1dに外嵌させるようにする。
【0039】すなわち、壁掛金具5を壁面W1に取り付
けるには、まず、第1押えリング1cのボルト孔10d
に壁Wに既設されたボルト6を挿通させ該第1押えリン
グ1cが壁面W1に当接するまで押し込む。次いでブッ
シュ1dのボルト穴12dに前記ボルト6を挿通させ、
該ブッシュ1dを前記第1押えリング1cの外側に配置
させ、さらに保護スリーブ2を嵌め込む。なお、この保
護スリーブ2を被せるか否かは前述の通り任意である。
その後は、図1、図2に示した前記実施の形態と同様に
壁掛金具5を配置して前記第2押えリング3を壁面取付
孔52から突出するブッシュ1dに外嵌させた後、座金
4、ワッシャ8を配置して外側からナット7を締め付け
ると、壁掛金具5がその壁面取付孔52内にブッシュ1
dを介在させ前記第1押えリング1cと前記第2押えリ
ング3とで挟持した状態で壁面W1に取付け固定され
る。
【0040】これら図3、図4に示す他の実施の形態の
ものによれば、図1、図2に示した実施の形態のものと
同様に壁掛金具5に伝わる器具9の振動は、前記ブッシ
ュ1b,1d、前記第1押えリング1a,1cおよび前
記第2押えリング3とによって吸収されるから壁Wに直
接またはボルト6を介して伝わらない。また、振動の吸
収部材としては、前記の座付ブッシュ1とは異なり筒状
のブッシュ1b,1dと第1押えリング1a,1cとで
構成し、前記座付ブッシュ1に比べてその部品形状が単
純であるのでこれら部品の製造が簡単であるという利点
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による防振取付構造を示す
一部欠切した側面図である。
【図2】図1に示す各部材を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の他の実施の形態による防振取付構造を
実現する各部材の分解斜視図である。
【図4】本発明の他の実施の形態による防振取付構造を
実現する各部材の分解斜視図である。
【図5】従来の防振取付構造を示す一部欠切した側面図
である。
【図6】従来の他の防振取付構造を示す一部欠切した側
面図である。
【符号の説明】
1 座付ブッシュ 1a,1c 第1押えリング 1b,1d 筒状のブッシュ 2 保護スリーブ 3 押えリング、(第2押えリング) 5 壁掛金具 6 ボルト 7 ナット 9 器具 11 ブッシュ部 12 ボルト穴 21 短筒部 52 壁面取付孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その壁面取付孔を介して壁面にネジ止め
    される平板状の壁掛金具を用いて、振動源を内蔵する器
    具を該器具の振動が壁面に伝わらないように取付ける防
    振取付構造であって、 全体が弾性体で形成された、筒状のブッシュ部の一端に
    座部を設けた座付ブッシュに、ボルトを挿通させ、前記
    ブッシュ部を前記壁掛金具の壁面取付孔から一方の外面
    側に突出させると共に前記座部を該壁掛金具の他方の面
    に添わせて配置し、 全体が弾性体で形成された押えリングを、壁面取付孔か
    ら前記一方の外面側に突出した前記ブッシュ部に外嵌さ
    せ、 前記壁掛金具を前記座付ブッシュと前記押えリングとで
    挟持した状態で、壁面にネジ止めするようにしたことを
    特徴とする防振取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の防振取付構造におい
    て、 前記座付ブッシュの座部表面を覆うフランジ部と、該フ
    ランジ部より立設され、前記座付ブッシュのブッシュ部
    周囲を覆う短筒部とを有した保護スリーブを、前記座付
    ブッシュに被せ、該保護スリーブを前記壁掛金具と前記
    座付ブッシュとの間に介在させたことを特徴とする防振
    取付構造。
  3. 【請求項3】 その壁面取付孔を介して壁面にネジ止め
    される平板状の壁掛金具を用いて、振動源を内蔵する器
    具を該器具の振動が壁面に伝わらないように取付ける防
    振取付構造であって、 全体が弾性体で形成された、筒状のブッシュと、第1押
    えリングと、第2押えリングとを用い、 前記ブッシュを前記壁掛金具の壁面取付孔に通して一方
    の外面側に突出させると共に前記第1押えリングを該壁
    掛金具の他方の面に添わせて配置し、前記第2押えリン
    グを壁面取付孔から前記一方の外面側に突出した前記ブ
    ッシュに外嵌させ、 前記壁掛金具を前記第1押えリングと前記第2押えリン
    グとで挟持した状態で、前記壁面取付孔に介在させた前
    記ブッシュにボルトを挿通させて壁面にネジ止めするよ
    うにしたことを特徴とする防振取付構造。
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