JPH097098A

JPH097098A - 駐車場利用方法とその装置

Info

Publication number: JPH097098A
Application number: JP17270595A
Authority: JP
Inventors: Tatsuya Yamaguchi; 達也山口
Original assignee: NIPPON PAAKING SYST KK
Current assignee: NIPPON PAAKING SYST KK
Priority date: 1995-06-14
Filing date: 1995-06-14
Publication date: 1997-01-10

Abstract

(57)【要約】【目的】駐車場の空き時間を有効に利用して、特に市
街地における慢性的な駐車場不足を解消できる駐車場利
用方法を提供する。【構成】あらかじめ月極め契約などの利用可能な駐
車場の各駐車スペースに所定のコード番号（地域コード
・場所コード・駐車位置コード）を付すことにより各駐
車スペースを特定し、コンピュータに登録するととも
に、前記各駐車スペースの空き時間に駐車を希望する利
用者に対し、所定の会員コード番号を付すことにより利
用者を特定し、コンピュータに登録する、前記各駐車
スペースの契約者又は所有者（以下、権利者という）の
自動車が出庫するときに、当該権利者は出庫時刻および
帰還時刻を、電話回線等を利用してコンピュータに入力
する、前記利用者は、駐車を希望する駐車スペースの
コード番号および駐車開始時刻と駐車終了時刻とを、電
話回線等を利用してコンピュータに入力する、前記コ
ード番号の駐車スペースの空き時間内に前記利用者の駐
車希望時間が収まるか否かを、前記コンピュータが比較
検討して音声で通知する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えば月極め駐車場
の空車時間を利用して月極め契約者以外の自動車を駐車
させ、空き駐車場（いいかえれば駐車場の空き時間）を
有効に利用するための駐車場利用方法とその装置に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】月極めの駐車場では、月間契約された駐
車スペースをその契約者が所有する自動車の駐車にだけ
使用させるのが一般的である。また主に市街地では、月
極め駐車とは別に時間貸を行う駐車場があるが、この場
合には、時間貸専用の駐車スペースを設けて随時駐車さ
せており、こうした時間貸駐車場では、管理人を常駐さ
せて駐車時間に応じた駐車料金を徴収する。そのほか、
時間貸駐車場の場合に、料金徴収の管理を開閉ゲートを
備えたロボット（機械）によって無人化で行うようにし
たものもある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
駐車場の利用方法は基本的には月極め駐車と時間貸駐車
の２種類に分かれるが、月極め駐車（方法）には、次の
ような点で改良の余地がある。すなわち、月極め駐車の
場合、契約者が駐車場内の所定の駐車スペースを一カ月
単位で占有しているが、実際に自動車を駐車させている
のは、１日のうち例えば半日程度に限られていることが
多い。したがって、その空き時間は駐車スペースが無駄
になっている。また、そうした空き時間は契約者によっ
て異なることはもちろんのことであるが、同じ契約者で
も日によってまちまちであるため、駐車場の空き時間を
他人に利用させることは極めて困難であった。

【０００４】本発明は上述の点に鑑みなされたもので、
上記した駐車場の空き時間を有効に利用して、特に市街
地における慢性的な駐車場不足を解消できる駐車場利用
方法とその装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ためにこの発明の駐車場利用方法は、複数台駐車可能な
駐車スペースを備えた駐車場における月極め契約などの
駐車スペースの空き時間を利用して別の自動車を駐車さ
せるための駐車場利用方法であって、あらかじめ、月極め契約などの利用可能な駐車場の
各駐車スペースに所定のコード番号（地域コード・場所
コード・駐車位置コード）を付すことにより各駐車スペ
ースを特定し、コンピュータに登録するとともに、前記
各駐車スペースの空き時間に駐車を希望する利用者に対
し、所定の会員コード番号を付すことにより利用者を特
定し、コンピュータに登録する、前記各駐車スペースの契約者又は所有者（以下、権
利者という）の自動車が出庫するときに、当該権利者は
出庫時刻および帰還時刻を、電話回線等を利用してコン
ピュータに入力することにより、利用可能な時間とその
駐車スペースのコード番号を記憶する、前記利用者は、駐車を希望する駐車スペースのコー
ド番号および駐車開始時刻と駐車終了時刻とを、電話回
線等を利用してコンピュータに入力することにより、 3a. 前記コード番号の駐車スペースの空き時間内に前記
利用者の駐車希望時間が収まるか否かを、前記コンピュ
ータが比較検討して音声で通知するが、利用可能なとき
には、利用者が確認動作を電話回線等によりコンピュー
タに入力することにより、前記希望駐車スペースに関し
て前記利用者により指定された駐車時間での利用権が成
立し、操作が完了する、 3b. 利用不可のときには、利用者が電話回線等により他
の駐車スペースの検索依頼をコンピュータへ入力するこ
とにより、最適条件の駐車スペースを下記の手順で検索
する、 1) 同一駐車場（地域コード・場所コードが同一）内に
おいて他の駐車スペースの空き時間と順次比較し、最適
条件（空き時間と駐車希望時間との差が少ない）の駐車
スペースを検索し、利用可能な駐車スペースが検索されたときには、利用者
が確認動作を電話回線等によりコンピュータに入力する
ことにより、前記希望駐車スペースに関して前記利用者
により指定された駐車時間での利用権が成立し、検索が
終了するとともに操作が完了する、該当する駐車スペースが検索されないときには、次の2)
ステップへ移る、 2) 同一地域（地域コードが同一）内において他の駐車
場の駐車スペースの空き時間と順次比較し、最適条件
（前記希望駐車場との距離の差が少ない・距離差が同一
の場合には空き時間と駐車希望時間との差が少ない）の
駐車スペースを検索し、利用可能な駐車スペースが検索されたときには、利用者
が確認動作を電話回線等によりコンピュータに入力する
ことにより、前記希望駐車スペースに関して前記利用者
により指定された駐車時間での利用権が成立し、検索が
終了するとともに操作が完了する、該当する駐車スペースが検索されないときには、その旨
を利用者に音声で通知し、検索が終了するとともに操作
が完了する、という上記の各ステップを備えている。

【０００６】上記方法を実施するための本発明の装置
は、請求項２に記載のように、複数台駐車可能な駐車ス
ペースを備えた駐車場における月極め契約などの駐車ス
ペースの空き時間を利用して別の自動車を駐車させるた
めの駐車場利用装置であって、前記各駐車スペースに設
置され、所定のコード番号（地域コード・場所コード・
駐車位置コード）が付された表示器と、前記各駐車スペ
ースの利用者の自動車に備えられる会員コード番号を付
されたステッカーと、前記駐車スペースのコード番号お
よび会員のコード番号をあらかじめ登録するコンピュー
タと、このコンピュータとの交信に利用者が使用する通
信機器とを備え、前記コンピュータは、a)前記各駐車ス
ペースの契約者又は所有者（以下、権利者という）が出
庫するときに電話回線等により入力してくる出庫時刻お
よび帰還時刻を記憶する手段と、b)前記利用者が電話回
線等を利用して入力してくる、駐車を希望する駐車スペ
ースのコード番号および駐車開始時刻と駐車終了時刻と
を記憶する手段と、c)前記コード番号の駐車スペースの
空き時間内に前記利用者の駐車希望時間が収まるか否か
を比較演算する手段と、d)前記利用者の駐車条件に合致
した駐車スペースがないときに、同一駐車場（地域コー
ド・場所コードが同一）内において他の駐車スペースの
空き時間と順次比較し、最適条件（空き時間と駐車希望
時間との差が少ない）の駐車スペースを検索する第２の
比較演算手段と、e)同一地域（地域コードが同一）内に
おいて他の駐車場の駐車スペースの空き時間と順次比較
し、最適条件（前記希望駐車場との距離の差が少ない・
距離差が同一の場合には空き時間と駐車希望時間との差
が少ない）の駐車スペースを検索する第３の比較演算手
段と、f)前記各比較演算手段により比較した結果を電話
回線等により利用者に通知するための音声合成手段とを
具備している。

【０００７】

【作用】上記の構成を有する本発明の駐車場利用方法お
よび同装置によれば、基本的には、駐車スペース（駐車
場）を月極め等の長期で契約している権利者が駐車に使
用しない空き時間を利用し、あらかじめ登録された利用
者（会員）が駐車場として使用することを可能にするも
ので、これにより駐車場の利用効率が改善され、特に市
街地における駐車場不足が解消する。また、権利者は自
己の駐車スペースを他人に使用させる代わりに、駐車料
金の一部を利用者に負担させて駐車料金を安くしたり、
また権利者も利用者として他の駐車場を利用したりでき
るという利点が生じる。

【０００８】具体的には、権利者は出庫する際に携帯電
話等の通信機器により出庫時刻と軌間（予定）時刻をコ
ンピュータに入力することにより、データーとして（権
利発生ファイル）に記憶される。一方、利用者は駐車を
希望する場所で、コンピュータに登録された利用可能な
駐車スペースが空いていることを目視にて確認し、そこ
に表示されたコード番号と駐車開始時刻および駐車終了
時刻を通信機器によりコンピュータに入力する。これに
応じて、コンピュータは利用者の入力したコード番号の
駐車スペースの空き時間と利用者の駐車時間との条件が
合致するか否かを比較検討し、利用者に通知する。条件
が合致しないときには、利用者が他の駐車スペースの検
索依頼をコンピュータへ入力することにより、先ず、同
一駐車場内の他の駐車スペースで条件が合致するものが
あるかどうかを検索し、合致するものがないときには、
さらに同一地域内において他の駐車スペースで条件が合
致するものがあるかどうかを検索して利用者に通知す
る。この結果、利用者はおおむね、希望する駐車場また
はその付近の駐車場を利用することができ、また空き時
間を利用するので低料金で駐車できることになる。

【０００９】

【実施例】以下、この発明の駐車場利用方法およびその
方法を実施するための装置に関する実施例を図面に基づ
いて説明する。

【００１０】図１に示すように、本例にかかる利用シス
テムの概要は、空き駐車スペースの発生操作処理（権利
発生処理ともいう）と、利用操作処理（権利実行処理と
もいう）と、両処理を仲介して処理するコンピュータ処
理とからなり、権利者とコンピュータ間および利用者と
コンピュータ間のそれぞれの連絡（通信）はデジタル公
衆回線を用いてオンラインで行われる。また、図２に示
すように、デジタル回線電話機２や同携帯電話３やポケ
ットベル４などの通信機器を用いて相互にあるいは一方
へ連絡される。月極め契約などの利用可能な駐車場の各
駐車スペースには、あらかじめ、所定のコード番号（地
域コード・場所コード・駐車位置コード）を付した枕型
の表示器５（図３）が車止めを兼ねて設置され、また各
駐車スペースを特定するコード番号が磁気ディスク装置
１６（図２）の駐車場マスターに登録されている。さら
に各駐車スペースの空き時間に駐車を希望する利用者に
は、所定の会員コード番号を付したステッカー６（図
４）が配布され、このステッカー６は利用者の自動車に
外から見えるように取り付けられる。また会員を特定す
る会員コード番号が、磁気ディスク装置１６（図２）の
会員マスターに登録されている。

【００１１】上記駐車スペースのコード番号は、例え
ば、Ｘ₁Ｘ₂Ｘ₃Ｘ₄，Ｘ₅Ｘ₆Ｘ₇，Ｘ₈Ｘ₉Ｘ₁₀の１０桁の数
字からなり、Ｘ₁Ｘ₂Ｘ₃Ｘ₄が地域コードを、Ｘ₅Ｘ₆Ｘ₇が
場所コードを、Ｘ₈Ｘ₉Ｘ₁₀が駐車スペースコードをそれ
ぞれ表す。地域コードと場所コードがそれぞれ同一の場
合は同一駐車場を表し、駐車スペースコードは同一駐車
場内の契約場所を表す。また、こうしたコード番号とは
別に、駐車場の場所を表すために、同一地域内に場所コ
ード番号００１の基点駐車場を定め、この基点駐車場の
座標を（０，０）として駐車場マスターに登録する。そ
して同一地域内の他の駐車場は、基点駐車場から１００
ｍ単位で座標を特定し、例えば東へ８００ｍ・北へ４０
０ｍの駐車場の座標は（８，４）、西へ２００ｍ・南へ
３００ｍの駐車場の座標は（−２，−３）として駐車場
マスターに登録する。

【００１２】本例の利用システムに使用されるコンピュ
ータ１は、図２のように、ＣＰＵ１１、入力装置（キー
ボード１２ａ・入力制御部１２ｂ）１２、表示装置（Ｃ
ＲＴディスプレイ１３ａ・表示制御部１３ｂ）１３、メ
モリー（ＲＯＭ）１４、音声合成装置１５、磁気ディス
ク装置１６、通信装置（デジタル変換器１７ａ・モデム
１７ｂ・通信制御装置１７ｃ）１７からなる。メモリー
（ＲＯＭ）１４には後述する制御プログラムが記憶され
ている。また磁気ディスク装置１６には、会員マスタ
ー、駐車場マスター、権利発生ファイル、権利実行ファ
イル、予鈴用ログファイル、銀行マスターなどのデータ
が記憶され、各ファイルのデータは上記処理が行われる
たびに更新される。磁気ディスク装置１６は、読込・書
出制御部１６ａを介在してＣＰＵ１１に接続されてい
る。

【００１３】図１に示すように、権利発生処理は、権利
者の自動車が出庫して駐車スペースが空くことにより表
示器５（図３）が露呈し、権利者が出庫時刻と帰還予定
時刻を電話機２、３でコンピュータ１へ入力することに
より、コンピュータ１の権利発生ファイルに記録（記
憶）されて終了する。

【００１４】一方、権利実行処理は、会員が駐車スペー
スの表示器５（図３）を見て、その駐車スペースのコー
ド番号および駐車開始時刻と駐車終了時刻を電話機２，
３でコンピュータ１へ入力することにより、コンピュー
タ側で処理が開始され、後述の手順に従って利用可能な
駐車スペースが確定すると、会員がその駐車スペースを
使用できることになる。また、会員へは携帯所持するポ
ケットベル若しくは携帯電話を通じて、駐車終了時刻の
１５分前にコンピュータから通知（予鈴）される。そし
て、会員が自動車をその駐車スペースから駐車終了時刻
までに出庫させれば、一連の権利実行処理が終了する。
なお、上記した権利発生処理における空き時間および権
利実行処理における駐車時間は、本例では、原則として
３０分を１単位として行われる。また駐車スペースが空
いて権利を発生させても、その空き時間内に利用者から
権利実行の処理がなされないときには、コンピュータ側
で権利自動消滅処理（権利発生ファイルの記録が消され
る処理）がなされる。

【００１５】続いて、図５のフローチャートに基づい
て、権利者および利用者による使用手順を詳しく説明す
る。なお、図６はコンピュータ側処理のフローチャート
で、図５のフローチャートに対応するものである。

【００１６】図５・図６において、電話機２、３（図
２）にてコンピュータの電話番号を入力し、コンピュー
タと回線が接続されると、コンピュータが音声で会員コ
ード番号を入力するように案内するので、会員コード番
号を入力する。コンピュータが会員コード番号が登録さ
れているか否かを会員マスターにて検索し、登録されて
いると、目的とする行為の種類（＃０、＃１、＃２、＃
３）と暗証番号を入力するように指示する。そこで、行
為の種類を現す記号と暗証番号を入力すると、コンピュ
ータは最初に会員コード番号と暗証番号が一致している
か否かを会員マスターの暗証番号ファイルで検索する。
そして、暗証番号が一致していると、目的とする行為の
種類に応じた処理が下記の手順で行われる。なお、行為
の取消しは＃９の記号の入力で行われる。

【００１７】権利発生（＃０）の入力処理では、コンピ
ュータの入力案内に従って、権利者が出庫時刻を入力
し、続いて帰還時刻を入力する。コンピュータ側では入
力された時刻データが正しいかどうかを論理的にチェッ
クし、ＯＫであると、コンピュータから出庫時刻および
帰還時刻を確認してくるので、操作完了（＃０）か取消
（＃９）かを入力する。完了（＃０）を入力すれば、コ
ンピュータから音声で操作完了のメッセージがあり、回
線が切れて終了する。一方、取消（＃９）を選択する
と、最初のステップに戻るので、上記の各操作を初めか
らやり直すことになる。

【００１８】権利実行入力（＃１）を選択した場合、コ
ンピュータの入力案内に従って、最初に利用者が駐車を
希望する駐車スペースのコード番号を入力する。そのコ
ード番号は、通常、利用者が指定の駐車場内に入庫し、
空いている駐車スペースの枕型表示器５（図３）のコー
ド番号を見て入力することになるが、何回も利用して記
憶している場合には駐車場に入庫しないで入力すること
も可能である。引き続いて、利用開始時刻を入力し、さ
らに利用終了時刻を入力する。こうした入力操作が終了
すると、コンピュータ側では、先ず、入力された駐車ス
ペースのコード番号が駐車場マスターに登録されている
か否かのチェックと、入力された時刻データの論理的な
チェックとを行う。そして、入力データ（駐車スペース
のコード番号および時刻データ）が正しい場合には、続
いて、希望した駐車スペースの空き時間に、利用者の希
望する駐車時間が収まるか否かをチェックし、ＹＥＳで
あると、コンピュータから入力した内容が正しいか否か
を確認してくるので、利用者は操作完了（＃０）か取消
（＃９）かを選択して入力する。完了を入力すると、コ
ンピュータから音声で操作完了のメッセージがあり、回
線が切れて全ての処理が終了する。一方、取消を入力す
ると、最初のステップに戻るので、上記の各操作を初め
からやり直すことになる。

【００１９】また、希望した駐車スペースの空き時間内
では利用者の希望する駐車ができない、つまり条件が合
致しない（ＮＯ）場合には、その結果と他の駐車スペー
スの検索が必要か否かとその操作の案内とを音声で通知
してくる。そこで、検索入力（＃１）か取消入力（＃
９）かを選択して入力する必要があるが、取消（＃９）
を入力すると、最初のステップに戻るので、上記の各操
作を初めからやり直すことになる。

【００２０】一方、利用者が検索（＃１）を入力する
と、最適条件の駐車スペースを下記の手順で検索する。

【００２１】すなわち、 a) 同一駐車場（地域コード・場所コードが同一）内に
おいて他の駐車スペースの空き時間と順次比較し、最適
条件（空き時間内に利用希望時間が収まる、候補が複数
の場合には両者の時間差が少ない）の駐車スペースがあ
れば、この駐車スペースのコード番号を通知してくるの
で、利用者はそのコード番号から駐車スペースの場所を
知ることができる。そして、コンピュータから音声で入
力内容を確認してくるので、利用者は操作完了（＃０）
か取消（＃９）かを選択して入力する。完了を入力する
と、コンピュータから音声で操作完了のメッセージがあ
り、回線が切れて全ての処理が終了する。一方、取消を
入力すると、最初のステップに戻るので、上記の各操作
を初めからやり直すことになる。

【００２２】一方、同一駐車場内に条件に合致する駐車
スペースがないときには、次のb)ステップへ移る。

【００２３】b) 同一地域（地域コードが同一）内にお
いて他の駐車場の駐車スペースの空き時間と順次比較
し、最適条件（基点駐車場；場所コード００１・座標
(０，０))との座標誤差が少ない・同一座標誤差の場
合には空き時間と利用希望時間との差が少ない）の駐車
スペースがあれば、その座標から演算し、通常は当初希
望した駐車場から東西南北の方角と距離ｍとで場所を音
声で通知してくるので、利用者は操作が完了（＃０）か
取消（＃９）かを選択して入力する。完了（＃０）を入
力すると、コンピュータから音声で操作完了のメッセー
ジがあり、回線が切れて全ての権利実行処理が終了す
る。一方、取消（＃９）を入力すると、最初のステップ
に戻るので、上記の各操作を初めからやり直すことにな
る。

【００２４】しかし条件に合致する候補が同一地域内に
ないときには、『該当なし』と音声で利用者に通知さ
れ、確認・取消の操作案内が同時に行われるので、利用
者は操作が完了（＃０）か取消（＃９）かを選択して入
力する。完了（＃０）を入力すると、コンピュータから
音声で操作完了のメッセージがあり、回線が切れて全て
の処理が終了する。一方、取消（＃９）を入力すると、
最初のステップに戻るので、上記の各操作を初めからや
り直すことになる。検索が終了するとともに、操作が完
了する。なお、図７は上記した最適条件の駐車スペース
のコンピュータによる検索手順の一例を示すフローチャ
ートである。

【００２５】上記のいずれかの操作により利用可能な駐
車スペースが決定すると、利用者はそこに駐車できる。
そして、利用者は自動車を離れるときには、通常、ポケ
ットベルあるいは携帯電話を携帯する。これにより、上
記したとおり、駐車終了時刻の１５分前にコンピュータ
からポケットベルあるいは携帯電話に予鈴信号が発信さ
れ、利用者に通知される。利用者が使用している駐車ス
ペースに戻って出庫する際に、上記した権利発生または
権利実行時と同様の手順により、電話機にてコンピュー
タの電話番号を入力し、コンピュータと回線が接続され
ると、コンピュータが音声で会員コード番号を入力する
ように案内するので、会員コード番号を入力する。コン
ピュータが会員コード番号が登録されているか否かを会
員マスターにて検索し、登録されていると、目的とする
行為の種類（＃０、＃１、＃２）と暗証番号を入力する
ように指示する。そこで、権利実行完了（＃２）と暗証
番号を入力すると、コンピュータは会員コード番号と暗
証番号が一致しているか否かを会員マスターの暗証番号
ファイルで検索する。そして、暗証番号が一致している
と、権利実行完了の案内が音声で行われる。そこで、完
了（＃０）か取消（＃９）かを選択して入力することに
なるが、完了を入力すると、コンピュータの音声による
操作完了メッセージがあり、終了する。

【００２６】なお、権利実行完了により利用者の駐車時
間は権利実行ファイルに記録され、銀行マスターと対象
して定期的に駐車料金が自動引き落としされる。

【００２７】一方、取消を入力すると、コンピュータの
音声による利用継続メッセージがあり、操作は一応完了
するが、権利実行完了にはならないので、駐車状態が継
続する。この操作は、例えば、利用者が駐車終了時刻前
にいったん出庫しようとし、それを中止するときに行わ
れる。

【００２８】ところで、権利者の自動車が帰還予定時刻
に戻ったときに、会員が駐車している場合、いいかえれ
ば会員の駐車がオーバタイムで権利者の帰還時刻を過ぎ
ている場合などの、いわゆる不正駐車の場合には、次の
ような手順で処理することになる。すなわち、図５・図
６において、電話機２、３（図２）にてコンピュータの
電話番号を入力し、会員コード番号を入力し、同会員コ
ード番号が会員マスター（図２）に登録されていること
が確認されたのち、不正駐車通知を現す記号（＃３）と
暗証番号を入力すると、コンピュータは最初に会員コー
ド番号と暗証番号が一致しているか否かを会員マスター
の暗証番号ファイルで検索する。そして、暗証番号が一
致していると、不正駐車の処理が下記の手順で行われ
る。なお、行為の取消しは＃９の記号の入力で行われ
る。

【００２９】不正駐車通知（＃３）の処理では、普通は
権利者がコンピュータの音声よる入力案内に従って、最
初に不正駐車の行われている駐車スペース（被害駐車ス
ペース）のコード番号を入力する。コンピュータ側では
入力された駐車スペース（のコード番号）が駐車場マス
ター（図２の磁気ディスク装置１６）に登録されている
か否かのチェックを行う。登録されていると、続いて、
コンピュータの音声による加害車両のステッカーの会員
コード番号の入力案内に従って、権利者がステッカーの
会員コード番号を入力すると、コンピュータ側では入力
された会員コード番号が会員マスター（図２の磁気ディ
スク装置１６）に登録されているか否かのチェックを行
う。登録されていると、続いて、コンピュータの音声に
よる不正駐車発見時刻の入力案内に従って、権利者が同
時刻を入力すると、入力された時刻データの論理的なチ
ェックを行う。そして、入力した時刻データが正しい場
合には、続いてコンピュータが入力した内容が正しいか
否かを確認してくるので、利用者は操作完了（＃０）か
取消（＃９）かを選択して入力する。完了を入力する
と、コンピュータから音声で操作完了のメッセージがあ
り、回線が切れて全ての処理が終了する。一方、取消を
入力すると、最初のステップに戻るので、上記の各操作
を初めからやり直すことになる。

【００３０】なお、加害車両を所有する会員にはコンピ
ュータから警告されるとともに、会員が支払うべき駐車
料金を倍増するなどのペナルティ処理が行われる。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の駐車場利用方法とその装置には、次のような効
果がある。

【００３２】(1) 駐車場の空き時間を有効に利用するの
で、無駄がなく利用効率が大幅に改善され、特に市街地
における駐車場不足が解消される。

【００３３】(2) 権利者（通常、駐車場の契約者）は自
己の駐車スペースを他人に利用させる代償として、利用
者に駐車料金の一部を負担させられるので、駐車料金を
安くでき、また権利者も利用者として他の駐車場を相互
に利用することができる。

【００３４】(3) 利用者が希望する駐車場の利用が可能
かを検索したのち、利用できないときにもその希望した
駐車場から近い駐車場を順に検索するので、利用者の利
便性が高く、また駐車場の空き時間を利用するので、一
般の駐車場に比べて駐車料金を安くできる。

【００３５】(4) 携帯電話などの通信機器を利用してコ
ンピュータからの音声等による案内に従って処理される
ので、操作が容易で、だれにでも簡単に利用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例にかかる駐車場利用システムの
概要を示すフローチャートである。

【図２】本発明の実施例にかかる駐車場利用装置の概要
を示す機器構成図である。

【図３】駐車場の駐車スペースに設置される枕型の表示
器の一例を示す斜視図である。

【図４】会員コード番号を付したステッカーの一例を示
す正面図である。

【図５】権利者および利用者による電話機を使用した駐
車場利用方法の手順の一例を示すフローチャートであ
る。

【図６】コンピュータ側処理のフローチャートで、図５
のフローチャートに対応するものである。

【図７】最適条件の駐車スペースのコンピュータによる
検索手順の一例を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１コンピュータ２電話機３携帯電話４ポケットベル５表示器６ステッカー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数台駐車可能な駐車スペースを備えた
駐車場における月極め契約などの駐車スペースの空き時
間を利用して別の自動車を駐車させるための駐車場利用
方法であって、あらかじめ、月極め契約などの利用可能な駐車場の
各駐車スペースに所定のコード番号（地域コード・場所
コード・駐車位置コード）を付すことにより各駐車スペ
ースを特定し、コンピュータに登録するとともに、前記
各駐車スペースの空き時間に駐車を希望する利用者に対
し、所定の会員コード番号を付すことにより利用者を特
定し、コンピュータに登録する、前記各駐車スペースの契約者又は所有者（以下、権
利者という）の自動車が出庫するときに、当該権利者は
出庫時刻および帰還時刻を、電話回線等を利用してコン
ピュータに入力することにより、利用可能な時間とその
駐車スペースのコード番号を記憶する、前記利用者は、駐車を希望する駐車スペースのコー
ド番号および駐車開始時刻と駐車終了時刻とを、電話回
線等を利用してコンピュータに入力することにより、 3a. 前記コード番号の駐車スペースの空き時間内に前記
利用者の駐車希望時間が収まるか否かを、前記コンピュ
ータが比較検討して音声で通知するが、利用可能なとき
には、利用者が確認動作を電話回線等によりコンピュー
タに入力することにより、前記希望駐車スペースに関し
て前記利用者により指定された駐車時間での利用権が成
立し、操作が完了する、 3b. 利用不可のときには、利用者が電話回線等により他
の駐車スペースの検索依頼をコンピュータへ入力するこ
とにより、最適条件の駐車スペースを下記の手順で検索
する、 1) 同一駐車場（地域コード・場所コードが同一）内に
おいて他の駐車スペースの空き時間と順次比較し、最適
条件（空き時間と駐車希望時間との差が少ない）の駐車
スペースを検索し、利用可能な駐車スペースが検索されたときには、利用者
が確認動作を電話回線等によりコンピュータに入力する
ことにより、前記希望駐車スペースに関して前記利用者
により指定された駐車時間での利用権が成立し、検索が
終了するとともに操作が完了する、該当する駐車スペースが検索されないときには、次の2)
ステップへ移る、 2) 同一地域（地域コードが同一）内において他の駐車
場の駐車スペースの空き時間と順次比較し、最適条件
（前記希望駐車場との距離の差が少ない・距離差が同一
の場合には空き時間と駐車希望時間との差が少ない）の
駐車スペースを検索し、利用可能な駐車スペースが検索されたときには、利用者
が確認動作を電話回線等によりコンピュータに入力する
ことにより、前記希望駐車スペースに関して前記利用者
により指定された駐車時間での利用権が成立し、検索が
終了するとともに操作が完了する、該当する駐車スペースが検索されないときには、その旨
を利用者に音声で通知し、検索が終了するとともに操作
が完了する、上記の各ステップを備えたことを特徴とする駐車場利用
方法。
【請求項２】複数台駐車可能な駐車スペースを備えた
駐車場における月極め契約などの駐車スペースの空き時
間を利用して別の自動車を駐車させるための駐車場利用
装置であって、前記各駐車スペースに設置され、所定のコード番号（地
域コード・場所コード・駐車位置コード）が付された表
示器と、前記各駐車スペースの利用者の自動車に備えら
れる会員コード番号を付されたステッカーと、前記駐車
スペースのコード番号および会員のコード番号をあらか
じめ登録するコンピュータと、このコンピュータとの交
信に利用者が使用する通信機器とを備え、前記コンピュータは、 a) 前記各駐車スペースの契約者又は所有者（以下、権
利者という）が出庫するときに電話回線等により入力し
てくる出庫時刻および帰還時刻を記憶する手段と、 b) 前記利用者が電話回線等を利用して入力してくる、
駐車を希望する駐車スペースのコード番号および駐車開
始時刻と駐車終了時刻とを記憶する手段と、 c) 前記コード番号の駐車スペースの空き時間内に前記
利用者の駐車希望時間が収まるか否かを比較演算する手
段と、 d) 前記利用者の駐車条件に合致した駐車スペースがな
いときに、同一駐車場（地域コード・場所コードが同
一）内において他の駐車スペースの空き時間と順次比較
し、最適条件（空き時間と駐車希望時間との差が少な
い）の駐車スペースを検索する第２の比較演算手段と、 e) 同一地域（地域コードが同一）内において他の駐車
場の駐車スペースの空き時間と順次比較し、最適条件
（前記希望駐車場との距離の差が少ない・距離差が同一
の場合には空き時間と駐車希望時間との差が少ない）の
駐車スペースを検索する第３の比較演算手段と、 f) 前記各比較演算手段により比較した結果を電話回線
等により利用者に通知するための音声合成手段とを具備
していることを特徴とする駐車場利用装置。