JP3449199B2 - 車載情報装置 - Google Patents

車載情報装置

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JP3449199B2
JP3449199B2 JP31350597A JP31350597A JP3449199B2 JP 3449199 B2 JP3449199 B2 JP 3449199B2 JP 31350597 A JP31350597 A JP 31350597A JP 31350597 A JP31350597 A JP 31350597A JP 3449199 B2 JP3449199 B2 JP 3449199B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転開始時に過去
の運転履歴情報に基づいて目的地と所要時間とを自動予
測し、運転者に提示する車載情報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車載情報装置として、特開平8−
271277号公報に記載されたものが知られている。
この従来の車載情報装置は、過去に行われた経路探索情
報を、経路探索を行った時間帯、出発地及び目的地の組
合せでセットで記憶する手段を有し、このセット情報の
発生頻度に基づいてナビゲーション装置起動時の目的地
と経路とを自動設定する装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車載情報装置では、目的地の設定と共に走行
経路まで自動設定してしまうため、目的地が違った場合
に、設定した経路を取り消す必要があるという問題点が
あった。また、過去の走行履歴を、出発時間帯と出発
地、目的地の位置情報のみで記憶しているため、到着目
的地に関する情報しか推定することができない問題点も
あった。
【0004】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、過去の走行履歴を、運転出発時刻、出
発地点、目的地到着時刻、目的地点、走行距離の集合体
で記憶しておき、運転開始時に運転目的地を予測して目
的地の名称と所要時間とを運転者に知らせることができ
る車載情報装置を提供することを目的とする。
【0005】本発明はまた、運転開始時に運転の目的地
を予測してその名称を運転者に知らせて運転者からの応
答を得、予測が正しい場合には、続いて目的地までの所
要時間を走行履歴から推定し、再度運転者に伝えること
ができる車載情報装置を提供することを目的とする。
【0006】本発明はまた、運転者の曜日別、平日と休
・祝日別の運転履歴特性を反映した目的地予測ができる
車載情報装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の車載情
報装置は、運転開始、終了を検出する運転開始・終了検
出手段と、車両の運転日時を検出する時計手段と、車両
の現在位置を検出する現在地検出手段と、運転開始地点
と運転終了地点、これらの発生した日時及び走行距離を
累積記憶する運転履歴記憶手段と、前記運転開始・終了
検出手段が運転開始を検出した時に、前記時計手段の検
出する運転開始日時と前記現在地検出手段の検出する現
在位置に関する情報とに基づき所定の条件で前記運転履
歴記憶手段に記憶されている運転履歴情報を検索し、運
転の目的地の名称と所要時間を予測する目的地予測手段
と、前記目的地予測手段の抽出した運転の目的地の名称
に関する情報と当該目的地までの所要時間に関する情報
とを出力する出力手段と、運転者による、車両走行の操
作、及び車載機器の操作とは無関係な特定動作を検出す
る特定動作検出手段と、を備え、前記出力手段は、前記
特定動作検出手段が運転者の特定の操作若しくは動作を
検出したときに、前記目的地の名称に関する情報若しく
は前記目的地までの所要時間に関する情報を出力するこ
とを特徴とする。
【0008】請求項1の発明の車載情報装置では、運転
開始・終了検出手段によって運転開始、終了を検出し、
運転履歴記憶手段に運転開始地点と運転終了地点、これ
らの発生した日時及び走行距離を運転履歴情報として累
積記憶していく。そして運転開始・終了検出手段が運転
開始を検出した時に、目的地予測手段が、時計手段の検
出する運転開始日時と現在地検出手段の検出する現在位
置に関する情報とに基づき所定の検索条件で前記運転履
歴記憶手段に記憶されている運転履歴情報を検索して運
転の目的地と名称と所要時間とを予測し、出力手段が運
転の目的地の名称に関する情報と当該目的地までの所要
時間に関する情報とを出力する。更に、運転者による
両走行の操作、及び車載機器の操作とは無関係な特定動
(軽く頷く等の動作)を検出した際に、目的地に関す
る情報を提示する。
【0009】請求項2の発明は、運転開始、終了を検出
する運転開始・終了検出手段と、車両の運転日時を検出
する時計手段と、車両の現在位置を検出する現在地検出
手段と、運転開始地点と運転終了地点、これらの発生し
た日時及び走行距離を累積記憶する運転履歴記憶手段
と、前記運転開始・終了検出手段が運転開始を検出した
時に、前記時計手段の検出する運転開始日時と前記現在
地検出手段の検出する現在位置に関する情報とに基づき
所定の条件で前記運転履歴記憶手段に記憶されている運
転履歴情報を検索し、運転の目的地の名称と所要時間を
予測する目的地予測手段と、前記目的地予測手段の抽出
した運転の目的地の名称に関する情報と当該目的地まで
の所要時間に関する情報とを出力する出力手段と、を備
え、前記運転開始・終了検出手段は、イグニッションキ
ーの抜き差しの発生と、当該イグニッションキーを差し
てから抜くまでの時間、イグニッションキーを抜いてか
ら差すまでの時間、及びイグニッションキーを差してか
ら抜くまでの移動距離、のうちの少なくとも1つの情報
を収集し、この情報に基づき、車両の走行時間が所定時
間以内であるか、或いは走行距離が所定距離以内である
場合には、車両は走行していないものと判断し、前記運
転履歴記憶手段は、前記運転開始・終了検出手段にて車
両が走行していないものと判断された場合には、このと
きの運転履歴を削除することを特徴とするものであり、
目的地予測演算を必要としないような近距離移動に対し
て、無駄に予測演算を行わないようにすることができ
る。
【0010】請求項3の発明は、運転者からの応答を入
力する応答入力手段を備え、前記出力手段が前記運転の
目的地の名称に関する情報を出力し、前記応答入力手段
により肯定的な応答入力があった時に、前記目的地まで
の所要時間に関する情報を出力するものであり、運転開
始を検出して目的地予測演算を行った際、運転者の意図
している目的地に予測が一致した時に限って所要時間に
関する情報を知らせることができる。
【0011】請求項4の発明は、前記目的地予測手段が
複数の目的地候補とそれぞれに対する所要時間を予測
し、前記出力手段が前記目的地予測手段の予測した複数
の目的地候補それぞれの名称に関する情報を出力し、前
記応答入力手段により当該目的地候補の中から目的地が
選択入力された時に、当該選択された目的地までの所要
時間を出力するものであり、目的地が一意的に決定でき
ない場合に、複数の目的地を提示し、運転者が目的地を
選択した時にその目的地に対する所要時間を提示するこ
とができる。
【0012】請求項5の発明は、前記時計手段の検出す
る運転日時、前記運転履歴記憶手段の記憶する運転履歴
情報及び前記目的地予測手段の実行する検索条件に、日
時情報と共に曜日情報を含めるものであり、これによっ
て、運転者の曜日ごとの運転履歴特性を反映した目的地
予測ができる。
【0013】請求項6の発明は、前記時計手段の検出す
る運転日時、前記運転履歴記憶手段の記憶する運転履歴
情報及び前記目的地予測手段の実行する検索条件に、日
時情報と共に休・祝日情報を含めるものであり、これに
よって、平日と休・祝日とで異なる運転履歴特性を反映
した目的地予測ができる。
【0014】請求項7の発明は、運転者を特定する運転
者特定手段を備え、前記目的地予測手段が、当該運転者
特定手段が特定した運転者に応じて運転の目的地と所要
時間を予測するものであり、運転者ごとの運転履歴特性
に応じた目的地予測ができる。
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、運転者が車両
に乗り込んで、特定の操作、或いは動作を行うだけで、
運転者の過去の運転履歴から目的地と所要時間を運転者
に自動的に提示することができ、日常的に車両を利用す
る場合に、従来のようにナビゲーション装置を操作しな
くても過去の運転履歴に基づいて車両が運転者に運転の
アドバイスを与えてくれることになり、また目的地まで
の所要時間も運転パターンが似ている過去の運転履歴に
基づいて予測して提示することができてより現実に即し
たアドバイスを与えることができる。また、運転者が目
的地予測処理を求めた時に限って目的地予測演算を行っ
て目的地と所要時間を提示することができ、運転者が意
図しない場合にはその提示を行わないようにできる。
【0018】請求項2の発明によれば、目的地予測演算
を必要としないような近距離移動に対して無駄に予測演
算を行わないようにできる。
【0019】請求項3の発明によれば、運転開始を検出
して目的地予測演算を行った際、運転者の意図している
目的地と予測が一致した時に限って所要時間に関する情
報を知らせることができ、運転者に煩わしさを与えるこ
とがない。
【0020】請求項4の発明によれば、目的地が一意的
に決定できない場合に複数の目的地を提示し、運転者が
目的地を選択した時にその目的地に対する所要時間を提
示することができ、より運転者にやさしい運転支援がで
きる。
【0021】請求項5の発明によれば、運転者の曜日ご
との運転履歴特性を反映した目的地予測ができる。
【0022】請求項6の発明によれば、平日と休・祝日
とで異なる運転履歴特性を反映した目的地予測ができ
る。
【0023】請求項7の発明によれば、複数の使用者が
同じ車両を利用するような場合でも、それぞれ使用者の
運転履歴特性に応じて運転の目的地と所要時間を予測す
ることができる。
【0024】
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は本発明の第1の実施の形態の
車載情報装置のシステム構成を示している。この車載情
報装置は、自車位置や日時、月日、曜日を特定するため
のGPS信号を受信するGPS信号受信部1、ナビゲー
ション装置の各種制御を行うナビゲーション制御部2、
ナビゲーション装置のデータベースとして利用される地
図データベース3及び施設情報データベース4、地図や
情報を表示する、CRT又は液晶モニタのような情報表
示部5、イグニッションキーの状態を検出して、運転の
開始を判断する運転開始検出部6、車両の走行距離を算
出する走行距離算出部7、ICカードなどの情報から運
転者を特定する運転者特定部8、運転日時や走行開始
点、終了点、所要時間、走行距離から成る走行履歴デー
タを一時的に記憶する走行履歴一時記憶部9、イグニッ
ションキーの状態や走行距離、時間経過から運転の終了
を検出する運転終了検出部10を備えている。
【0026】車載情報装置はさらに、確定した一連の走
行履歴をストアしておく走行履歴データベース11、日
時、曜日などに応じた履歴検索を行うための検索条件決
定部12、検索条件に基づく検索結果から、運転目的地
点や運転所要時間の頻度分布を算出する頻度算出部1
3、頻度情報に基づいて目的地を予測する目的地予測部
14、目的地までの所要時間を予測する所要時間予測部
15、目的地点とそこまでの所要時間についてのメッセ
ージを生成するメッセージ生成部16、生成したメッセ
ージを音声信号に変換する音声合成部17、変換した音
声信号を出力する音声出力部18を備えている。
【0027】車載装置はさらに、初めて訪れる地点ある
いは履歴に未登録の地点がある場合に、その地点に名称
を付与する地点リスト提示部19、出力されたメッセー
ジや提示されたリストに対して返答入力を行うための、
タッチパネル、リモートコントロール、機械式スイッチ
あるいは音声入力装置のような入力デバイスで成る情報
入力部20、装置が予測した目的地と異なる場所に向か
う場合、新規に目的地を入力するための目的地入力部2
1を備えている。
【0028】次に、上記の構成の第1の実施の形態の車
載情報装置の動作について説明する。この実施の形態の
動作の概要をまず説明する。運転した日時や運転開始地
点、目的地点、所要時間、走行距離といった過去の走行
履歴データを走行履歴データベース11に累積記憶して
おき、運転開始時には、現在地点、現在日時、曜日に応
じて過去の走行履歴データベース11を参照し、目的地
を予測し、これを音声出力部18から音声にして運転者
に伝達する。さらに、運転者が車載装置からの目的地に
ついての呼びかけに対して肯定の返答をすると、目的地
までの所要時間を予測し、これを音声出力する。ここ
で、もし反対に、運転者が車載情報装置からの目的地に
ついての呼びかけに否定の返答をすれば、新たな目的地
入力を促す呼びかけを行い、この新たな目的地までの走
行履歴についてもその運転終了時点で走行履歴データベ
ース11に登録し、後の運行時の目的地予測に反映させ
る。こうして、車両乗車時に運転者と車載情報装置との
間で行われる目的地予測のための情報のやり取りを効率
化するのである。
【0029】以下、第1の実施の形態の車載情報装置の
動作を、図2〜図9を参照してさらに説明する。走行履
歴データベース11には、図2に示す運転した日時や運
転開始地点、目的地点、所要時間、走行距離の走行履歴
データ31と、図3に示す過去に運転を開始し、また終
了した地点の緯度経度とそれに付与されたラベルの登録
地点データ32とが累積記憶されている。
【0030】図5〜図7のフローチャートに示すよう
に、運転者が乗車して個人属性が書き込まれているIC
カードを差し込むと、運転者特定部8によって運転者を
特定し(ステップS1)、さらにイグニッションキーを
差し込むと、運転開始検出部6によって運転開始を検出
してナビゲーション制御部2にトリガ信号を与える(ス
テップS2)。なお、この運転開始の判断基準には、先
にイグニッションキーを抜いてから「一定時間が経過し
ていること」という条件を付けることができる。
【0031】ナビゲーション制御部2は、運転開始検出
部6からトリガ信号を受取ると、GPS信号受信部1か
らその時の車両の位置情報(緯度、経度情報;運転開始
地点情報となる)と、その時の日時、曜日情報を取込ん
で走行履歴一時記憶部9に一時的に保存する。この情報
は走行履歴データベース11への登録材料となるもので
あり、運転終了の判断がなされるまで保持される(ステ
ップS3)。
【0032】走行履歴一時記憶部9は、登録された運転
開始地点の緯度、経度情報を、過去の走行履歴データベ
ース11の地点情報と比較し、出発地点にラベル付けを
行う。このラベル付け処理は図3の登録地点データ32
に基づき、運転開始地点の緯度、経度情報(数値デー
タ)を「自宅」、「会社」などの施設名称情報に置き換
えるものである(ステップS4,S5)。
【0033】過去に登録された地点情報が見い出せない
場合には、地点リスト提示部19から現在地を代表する
ラベルを提示させ、運転者に登録を促す(ステップS
4,S6,S7)。この処理では、メッセージ生成部1
6に登録されているメッセージを指定し、音声合成部1
7がそのメッセージ内容を音声合成し、音声出力部18
から音声にして、例えば、「ここはどこですか?」とい
うメッセージを発話させ、同時に図4に示すように、情
報表示部5にはあらかじめ用意されているラベルリスト
33を表示させ、運転者に情報入力部20から該当する
ラベルを選択させる。なお、運転者に入力意志がない場
合もあり得るので、一定時間情報入力がなければタイム
アウトと判断し、このモードから抜けることにしている
(ステップS8)。
【0034】運転開始地点のラベル付けが完了すると、
取得された運転開始時の情報をもとにして、過去の走行
履歴データベース11の内容検索を行う(ステップS
9,S10)。
【0035】このときの検索条件は、検索条件決定部1
2が作成する。例えば、出発時間が現在時刻に近いとい
う「時刻条件」と、出発地点のラベルが等しいという
「運転開始地点条件」を作成し、これらの条件に基づい
て、過去の走行履歴データベース11の走行履歴データ
31を検索するのである。検索条件として、他にも、運
転を開始した日時が日曜日であれば、過去の日曜日のみ
のデータを検索するという「曜日条件」、運転を開始し
た日から過去の20日間の情報を検索するという「日付
条件」もある。そして検索条件決定部12には、これら
の検索条件が列挙されていて、現在の日時、曜日の属性
から適切な検索条件が引き出される。
【0036】ここでは、現在の日時、曜日、場所の情報
から、 「時刻条件」:現在時刻±30分に運転を開始した、 「運転開始地点条件」:現在位置近傍で運転を開始し
た、 「曜日条件」:現在の日時、曜日が平日であれば平日の
み、休、祝日であれば休、祝日のみ、 「日付条件」:過去20日間、 と4種類の条件の論理積でデータを検索することを、デ
フォルト検索条件として設定している。
【0037】なお、平日・休日・祝日は個々人によって
異なることがあるので、例えば、ICカードに登録して
おき、運転者特定部8から休日情報として読み込む構成
にすることができる。また、検索条件は、デフォルト検
索条件として設定しておくだけでなく、現在の日時、曜
日、場所の属性から新たな検索条件を生成してもよい。
例えば、運転を開始した日が「五・十日」であったら、
過去の「五・十日」のみを検索し、あるいは、運転を開
始した日が「彼岸」であれば、過去の「彼岸」のみを検
索するようにすれば、こうした新たな検索条件の設定に
よって、連続した日付の情報検索では埋もれてしまうよ
うな情報の抽出が可能となる。
【0038】以上の検索処理によって抽出されたデータ
に対して、頻度算出部13が目的地ラベルごとの頻度分
布と、各目的地ごとの所要時間の頻度分布を作成する
(ステップS11)。これに対して目的地予測部14
が、最も頻度の高い運転目的地を特定し(ステップS1
2)、さらに最頻度の運転目的地点が同定されると、所
要時間予測部15がその目的地点までの所要時間の頻度
分布を参照して、最も頻度が高い所要時間を決定し、予
測所要時間として決定する(ステップS13)。
【0039】続いて、メッセージ生成部16により、特
定された目的地名を音声出力するためのメッセージ(発
話データ)を生成する(ステップS14)。ここでは、
例えば、「会社ですね。」、「○○デパートですね。」
といった呼びかけ文を生成するものとする。そしてこの
呼びかけ文の生成には、メッセージ生成部16にあらか
じめ用意してある「〜ですね。」あるいは「〜までです
ね。」といった文節データと、目的地予測部14が決定
した目的地ラベルとを結合することによって行う。
【0040】生成されたメッセージは音声合成部17に
送られ、ここでテキストデータを音声信号に変換する音
声合成装置を利用して音声データを生成し、音声出力部
18から音声にして出力する(ステップS15)。
【0041】車載情報装置の音声出力部18から予測さ
れた目的地に関するメッセージが発話されると、運転者
は情報入力部20を用いてそれに対する返答入力を行
う。これには、情報表示部5に表示された「YES」、
「NO」の表示をリモートコントロールスイッチで選択
確定し、あるいは情報表示部5にタッチパネルを設け
て、「YES」、「NO」の表示ボタンをタッチするこ
とによって入力するようにしてもよい。また、情報入力
部20として音声認識装置を用意して、運転者の発声す
る「はい」、「いいえ」の音声を認識することにより、
あるいは、運転席近傍に設置した機械式スイッチの操作
により入力するようにしてもよい。
【0042】そこで返答がYESならば、ステップS1
3で予測した目的地までの所要時間をメッセージ生成部
16、音声合成部17、音声出力部18を経て出力す
る。このとき、例えば、「目的地まで40分かかりま
す。」というメッセージを発話させることになる(ステ
ップS16,S17)。
【0043】もし運転者が一定時間以上返答しない場合
には、目的地を入力する意志がないものと判断し、処理
を終了してステップS23に移る(ステップS16,S
18,S19)。
【0044】またもし、運転者の返答がNOであれば
(ステップS18)、音声出力部18から新たな目的地
の入力を促すメッセージを出力する(ステップS2
0)。これには、例えば、「経路案内をしますので、目
的地を入力して下さい。」といったメッセージを出力す
ることができる。
【0045】目的地の入力要請に対して、運転者が目的
地入力部21を用いて入力すれば、これが走行履歴一時
記憶部9に運転開始地点、日時、曜日などの運転開始地
点、時間情報と共に一時的に記憶され、後の運転終了時
の走行履歴データの材料とする(ステップS21)。こ
の目的地の入力は、目的地入力部21に対して、従来の
ナビゲーションシステムと同様に目的地点を地図上で検
索して設定する。なお、一定時間経過しても目的地の入
力がない場合には、タイムアウトにして次の処理ステッ
プS23に移る(ステップS22)。
【0046】以上の処理により運転開始地点、開始日
時、曜日などの入力、目的地の予測と所要時間の予測、
また新たな目的地の入力が完了すると、目的地に向けて
運転が開始されることになる。目的地に到着したかどう
かは、イグニッションキーが抜かれたかどうかによって
判断し、イグニッションキーが抜かれるまでは目的地に
向かって走行中と判断する(ステップS23)。
【0047】目的地に到着してイグニッションキーが抜
かれると、運転終了部10は運転の終了を判断する。こ
れには、イグニッションキーが抜かれた時に(ステップ
S23)、運転開始と判断された時刻T1と現在時刻T
2とを比較し、一定時間が経過しており、さらにその間
の走行距離が一定距離以上であることが条件となる(ス
テップS24,S25)。例えば、運転開始と判断され
た時刻T1と現在時刻T2とが極端に短い場合(例え
ば、3分)や、イグニッションキーを差してから抜くま
での走行距離が極端に短い場合(例えば、500m)と
いった場合には、運転していないと判断し、走行履歴一
時記憶部9から一時記憶した運転開始時のデータを削除
する(ステップS26)。
【0048】運転終了検出部10により、ステップS2
3〜S25の判断を経て目的地到着と判断された場合、
走行距離算出部7はナビゲーション制御部2からその時
の車両の位置情報(緯度、経度)と、その時の日時、曜
日に関する情報を受けて、運転開始からの所要時間と走
行距離を算出する。そしてこれらの運転終了時の位置情
報と時間情報、及び所要時間と走行距離との情報が走行
履歴一時記憶部9に記憶される(ステップS27)。
【0049】走行履歴一時記憶部9に記憶された運転終
了地点の位置情報(緯度、経度)は、走行履歴データベ
ース11のデータと比較され、過去の登録地点データ3
2を参照して運転終了地点のラベル付けを行う(ステッ
プS28,S29)。もし、すでにラベルが付与されて
いればこの処理は不要である。
【0050】他方、過去に例のない地点で運転を終了し
た場合には、地点リスト提示部19が現在地を代表する
ラベルリストを提示し、これによって選択、登録するこ
とになる(ステップS28,S30,S31)。すなわ
ち、情報表示部5に図4に示すラベルリスト33を表示
させ、目的地入力部21によって選択、確定操作する。
以後、緯度、経度の値がそれに近い(例えば、半径50
m以内)場合には同じラベルを付与することになる。こ
れによって、目的地入力処理の際に入力がなかった場合
(ステップS19,S22でタイムアウトした場合)で
も、この段階において運転終了地点を登録することがで
きることになる。
【0051】なお、一定時間以内にラベル選択入力がな
い場合には、登録の意志がないものとして次のステップ
に移る(ステップS32)。
【0052】以上の一連の処理によって1ドライブの履
歴データの取得が完了するので、この後、運転開始・終
了時に取得した一連のデータを走行履歴一時記憶部9か
ら走行履歴データベース11に転送し、図2に示す走行
履歴データ31として登録し、履歴の更新を行う(ステ
ップS33)。
【0053】なお、このようにして累積記憶される走行
履歴データベース11の内容は、任意のタイミングで、
運転者が閲覧することも可能であり、閲覧の必要が生じ
た場合には、情報入力部20から指示を送ることによ
り、走行履歴データベース11の内容が情報表示部5に
表示される。さらに、情報入力部20から指示を送り、
必要とする日付のデータを閲覧することも可能である。
【0054】また、後述する第2の実施の形態と同様
に、最頻度目的地が一意的に決定できない場合には、複
数の候補地を提示して運転者に選択させ、選択された目
的地に対して予測所要時間を出力する構成にすることも
できる。
【0055】このようにして、この第1の実施の形態の
車載情報装置では、過去の運転履歴を累積記憶したデー
タベースを参照して、運転目的地点の予測や運転所要時
間の予測を行い、予測結果をドライバに伝える構成とし
たので、実際的な目的地や所要時間の予測が可能であ
り、運転者により正確な情報を提示することができ、ま
た装置側で目的地を正確に予測してくれるので、目的地
設定などのナビゲーション装置の操作の手間が軽減す
る。
【0056】これに加えて、運転者自身の行動履歴に沿
った呼びかけを装置側から行うため、運転者が意識しな
い呼びかけであっても装置に不信感を抱くことがなく、
また累積記憶型のデータベースを利用するために車両を
利用すればするほど運転者の行動パターンに合った呼び
かけができる。さらに、音声によって情報を提示する場
合には、運転者が情報表示部の画面を注視しなくても情
報をキャッチすることができる。またさらに、イグニッ
ションキーを差してから抜くまでの時間や走行距離によ
って運転されたかどうかを判断し、またキーを抜いてか
ら次に差すまでの時間の経過に基づいて運転開始を検出
しているため、現実に近い運転開始と走行の判断ができ
ることになる。
【0057】次に、本発明の第2の実施の形態の車載情
報装置を、図8〜図11に基づいて説明する。図8に示
した第2の実施の形態の車載情報装置は、図1に示した
第1の実施の形態の車載情報装置に対して、さらに、ド
ライバ状態検出部22を設け、第1の実施の形態と同様
に運転開始時に過去の運転履歴に基づいて目的地と目的
地までの所要時間とを予測するが、このドライバ状態検
出部22が運転者の所定の操作あるいは動作を検出した
時にその予測結果を出力するようにした点に特徴があ
る。
【0058】図8に示す第2の実施の形態の車載情報装
置は、大部分の構成要素が図1に示した第1の実施の形
態と共通であり、共通する部分は同一の符号で示してあ
る。第2の実施の形態の車載情報装置の特徴部分として
付加されたドライバ状態検出部22は、運転者のスイッ
チ操作、軽いうなずきのような特定の動作、あるいは特
定の発話を検出してその検出信号を音声合成部17′に
入力し、また音声合成部17′は、ドライバ状態検出部
22から入力があった時に、メッセージ生成部16から
与えられるメッセージの音声合成を行い、音声出力部1
8から出力させる構成である。また走行履歴データベー
ス11の内容は、第1の実施の形態と同様に図2、図3
に示すものである。
【0059】次に、上記の構成の第2の実施の形態の車
載情報装置の動作について、図9〜図11のフローチャ
ートを参照して説明する。第2の実施の形態の目的地予
測、目的地までの所要時間予測とその提示動作は、図5
〜図8のフローチャートに示した第1の実施の形態とほ
ぼ同様であり、共通する処理には同一のステップ番号を
付して示してあり、異なる処理については異なるステッ
プ番号を付して示してある。
【0060】第1の実施の形態と同様に、走行履歴デー
タベース11には、図2に示す運転した日時や運転開始
地点、目的地点、所要時間、走行距離の走行履歴データ
31と、図3に示す過去に運転を開始し、また終了した
地点の緯度経度とそれに付与されたラベルの登録地点デ
ータ32とが累積記憶されている。
【0061】乗車した運転者を特定し(ステップS
1)、イグニッションキーの差込みによって運転開始を
検出すると(ステップS2)、車両の位置情報とその時
の日時、曜日情報を取込んで走行履歴一時記憶部9に一
時的に保存する。(ステップS3)。
【0062】続いて、登録された運転開始地点の緯度、
経度情報に対して、過去の走行履歴データベース11の
地点情報に基づき、出発地点にラベル付けを行う(ステ
ップS4,S5)。過去に登録された地点情報が見い出
せない場合には、地点リスト提示部19から現在地を代
表するラベルを提示させ、運転者に登録を促す(ステッ
プS4,S6,S7)。なお、一定時間情報入力がなけ
ればタイムアウトと判断し、このモードから抜ける(ス
テップS8)。
【0063】運転開始地点のラベル付けが完了すると、
取得された運転開始時の情報をもとにして、過去の走行
履歴データベース11の内容検索を行う(ステップS
9,S10)。
【0064】検索処理によって抽出されたデータに対し
ては、目的地ラベルごとの頻度分布と、各目的地ごとの
所要時間の頻度分布を作成し、さらに、最も頻度の高い
運転目的地を特定する(ステップS11,S12)。
【0065】ここで、運転目的地として頻度が突出して
いる地名があるかどうか判断し(ステップS12a)、
頻度が突出している目的地が特定される場合には、その
目的地までの予測所要時間を算出する(ステップS1
3)。しかしながら、頻度が突出している目的地が特定
できない場合、頻度が横並びの目的地候補を決定し、そ
れぞれについて予測所要時間を算出する(ステップS1
2b,S13)。
【0066】続いて、メッセージ生成部16は最頻度の
運転目的地名、または複数の目的地候補名を音声にして
出力するためのメッセージを生成する(ステップS1
4)。
【0067】ここでは、最頻度の目的地名が特定された
場合には、例えば、「会社ですね。」、「○○デパート
ですね。」といった呼びかけ文を生成する。また複数の
目的地候補がある場合には、例えば、「デパートです
か、それとも、病院ですか?」といった問いかけ文を生
成する。そしてこれらの呼びかけ文、あるいは問いかけ
文の生成には、メッセージ生成部16にあらかじめ用意
してある「〜ですね。」あるいは「〜までですね。」、
「〜ですか、それとも、〜ですか?」といった文節デー
タと、目的地予測部14が決定した目的地ラベルとを結
合することによって行う。
【0068】ここまでの段階では、運転者は必ずしも目
的地予測を希望していると断定することができないの
で、次に、ドライバ状態検出部22が運転者の特定の動
作、又は操作を検出した時に目的地の発話を行うように
する(ステップS14a,S15)。
【0069】例えば、運転者の軽いうなずきを検出する
場合について説明する。テレビカメラで運転者の顔面領
域を観測し、観測された画像を明暗パターンで2値化す
ると、一般に明度の低い眼部や鼻の穴、髪の毛などが黒
く観測される。ここで、全黒領域の面積重心(Xg,Y
g)を求める。この観測を連続的に行うと、運転者が軽
くうなずいた時、(Xg,Yg)が上下方向に振動して
捉えられる。この上下動を検出すればうなずきを検出す
ることができる。
【0070】しかしながら、ドライバ状態検出部22と
して、これに限らず、圧力センサを用いて、車両の内装
の一部を手でたたく動作を検出する構成、音声認識を利
用して「おい」、「ねえ」、その他の特定発話を検出す
る構成であってもよい。ただし、運転者の自然な動きを
検出対象とするのが好ましい。
【0071】なお、運転者の特定の動作を検出できない
まま一定時間が経過した場合には、次のステップS15
に進む(ステップS14b)。
【0072】次に、音声合成部17で音声信号に変換さ
れたメッセージ内容を音声出力部18から音声にして出
力する(ステップS15)。
【0073】車載情報装置の音声出力部18から予測さ
れた目的地に関するメッセージが発話されると、運転者
は情報入力部20を用いてそれに対する返答入力を行
う。これには、情報表示部5に表示された「YES」、
「NO」の表示をリモートコントロールスイッチで選択
確定し、あるいは情報表示部5にタッチパネルを設け
て、「YES」、「NO」の表示ボタンをタッチするこ
とによって入力するようにしてもよい。また、情報入力
部20として音声認識装置を用意して、運転者の発声す
る「はい」、「いいえ」の音声を認識することにより、
あるいは、運転席近傍に設置した機械式スイッチの操作
により入力するようにしてもよい。
【0074】また、「デパートですか、それとも、病院
ですか?」という多肢選択のメッセージに対しては、メ
ッセージと同時に、情報表示部5に表示された「デパー
ト」、「病院」の選択ボタンをリモートコントロールス
イッチで選択確定し、あるいはタッチパネルが設けられ
ている場合には直接タッチ操作で選択確定するようにし
てもよい。さらに、音声認識装置によって、「デパー
ト」、「病院」という運転者の発話を認識することによ
り、あるいは、運転席近傍に設置した機械式スイッチの
操作により入力するようにしてもよい。
【0075】そこで返答がYESならば、若しくは目的
地候補の1つが選択されたならば、ステップS13で予
測した目的地までの所要時間をメッセージ生成部16、
音声合成部17、音声出力部18を経て出力する。この
とき、例えば、「目的地まで40分かかります。」とい
うメッセージを発話させることになる。また多肢選択の
入力の場合には、選択された目的地候補について、同じ
ように予測所要時間を出力する(ステップS16′,S
17′)。
【0076】もし運転者が一定時間以上返答しない場合
には、目的地を入力する意志がないものと判断し、処理
を終了してステップS23に移る(ステップS16′,
S18′,S19)。
【0077】またもし、運転者の返答がNOであれば
(ステップS18′)、音声出力部18から新たな目的
地の入力を促すメッセージを出力する(ステップS2
0)。これには、例えば、「経路案内をしますので、目
的地を入力して下さい。」といったメッセージを出力す
ることができる。なお、ここでは、ステップS12に戻
って、目的地予測部14により、運転目的地の第2候補
を抽出し、以降の処理を行うようにしてもよい。
【0078】目的地の入力要請に対して、運転者が目的
地入力部21を用いて入力すれば、これが走行履歴一時
記憶部9に運転開始地点、日時、曜日などの運転開始地
点、時間情報と共に一時的に記憶され、後の運転終了時
の走行履歴データの材料とする(ステップS21)。な
お、一定時間経過しても目的地の入力がない場合には、
タイムアウトにして次の処理ステップS23に移る(ス
テップS22)。
【0079】運転開始した後、目的地に到着してイグニ
ッションキーが抜かれると、運転終了部10は運転の終
了を判断するが、以降の処理は図7のフローチャートと
同じである。すなわち、イグニッションキーが抜かれた
時に(ステップS23)、運転開始と判断された時刻T
1と現在時刻T2とを比較し、一定時間が経過してお
り、さらにその間の走行距離が一定距離以上であると目
的地到着と判断し(ステップS24,S25)、その時
の車両の位置情報と、その時の日時、曜日に関する情報
を受けて、運転開始からの所要時間と走行距離を算出
し、これらの運転終了時の位置情報と時間情報、及び所
要時間と走行距離との情報が走行履歴一時記憶部9に記
憶し(ステップS27)、さらに、走行履歴一時記憶部
9に記憶された運転終了地点の位置情報(緯度、経度)
を走行履歴データベース11のデータと比較し、過去の
登録地点データ32を参照して運転終了地点のラベル付
けを行う(ステップS28,S29)。なお、運転開始
と判断された時刻T1と現在時刻T2とが極端に短い場
合や、イグニッションキーを差してから抜くまでの走行
距離が極端に短い場合には運転していないと判断し、走
行履歴一時記憶部9から一時記憶した運転開始時のデー
タを削除する(ステップS26)。
【0080】また、過去に例のない地点で運転を終了し
た場合には、地点リスト提示部19が現在地を代表する
ラベルリストを提示し、これによって選択、登録するこ
とになる(ステップS28,S30,S31)。ここ
で、一定時間以内にラベル選択入力がない場合には、登
録の意志がないものとして次のステップに移る(ステッ
プS32)。
【0081】以上の一連の処理によって1ドライブの履
歴データの取得が完了するので、この後、運転開始・終
了時に取得した一連のデータを走行履歴データベース1
1に登録し、履歴の更新を行う(ステップS33)。
【0082】なお、このようにして累積記憶される走行
履歴データベース11の内容は、第1の実施の形態と同
様、任意のタイミングで運転者が閲覧することも可能で
ある。
【0083】このようにして、この第2の実施の形態の
車載情報装置では、第1の実施の形態の車載情報装置と
同様に実際的な目的地や所要時間の予測が可能であり、
運転者により正確な情報を提示することができ、また装
置側で目的地を正確に予測してくれるので目的地設定な
どのナビゲーション装置の操作の手間を軽減できる。
【0084】これに加えて、運転者がリクエストした時
に限って予測結果を出力することができ、運転者にとっ
て不要であれば、そのような情報を提示させずに済み、
また予測の結果、目的地候補が1つに定まらない場合に
は多肢選択形式で問いかけ、車両と運転者とのインタラ
クションの成立性が高くなる。
【0085】なお、上記の両実施の形態において、目的
地の予測を頻度分布に基づいて行うようにしたが、これ
に限定されることはなく、一般に利用されている種々の
知識獲得手法、例えば、意味ネットワーク、遺伝的アル
ゴリズム(GA)、ファジー数量化理論や、ニューラル
ネットワークを利用した予測を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のシステム構成を示
すブロック図。
【図2】上記の実施の形態における走行履歴データベー
スの走行履歴データの説明図。
【図3】上記の実施の形態における走行履歴データベー
スの登録地点データの説明図。
【図4】上記の実施の形態における地点登録支援画面を
示す説明図。
【図5】上記の実施の形態の目的地予測処理のフローチ
ャート(1)。
【図6】上記の実施の形態の目的地予測処理のフローチ
ャート(2)。
【図7】上記の実施の形態の目的地予測処理のフローチ
ャート(3)。
【図8】本発明の第2の実施の形態のシステム構成のフ
ローチャート図。
【図9】上記の実施の形態の目的地予測処理のフローチ
ャート(1)。
【図10】上記の実施の形態の目的地予測処理のフロー
チャート(2)。
【図11】上記の実施の形態の目的地予測処理のフロー
チャート(3)。
【符号の説明】
1 GPS信号受信部 2 ナビゲーション制御部 3 地図データベース 4 施設情報データベース 5 情報表示部 6 運転開始検出部 7 走行距離算出部 8 運転者特定部 9 走行履歴一時記憶部 10 運転終了検出部 11 走行履歴データベース 12 検索条件決定部 13 頻度算出部 14 目的地予測部 15 所要時間予測部 16 メッセージ生成部 17 音声合成部 18 音声出力部 19 地点リスト提示部 20 情報入力部 21 目的地入力部 22 ドライバ状態検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸 則政 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−134496(JP,A) 特開 平7−160194(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/0969 G01C 21/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転開始、終了を検出する運転開始・終
    了検出手段と、 車両の運転日時を検出する時計手段と、 車両の現在位置を検出する現在地検出手段と、 運転開始地点と運転終了地点、これらの発生した日時及
    び走行距離を累積記憶する運転履歴記憶手段と、 前記運転開始・終了検出手段が運転開始を検出した時
    に、前記時計手段の検出する運転開始日時と前記現在地
    検出手段の検出する現在位置に関する情報とに基づき所
    定の条件で前記運転履歴記憶手段に記憶されている運転
    履歴情報を検索し、運転の目的地の名称と所要時間を予
    測する目的地予測手段と、 前記目的地予測手段の抽出した運転の目的地の名称に関
    する情報と当該目的地までの所要時間に関する情報とを
    出力する出力手段と、 運転者による、車両走行の操作、及び車載機器の操作と
    は無関係な特定動作を検出する特定動作検出手段と、 を備え、 前記出力手段は、前記特定動作検出手段が運転者の特定
    の操作若しくは動作を検出したときに、前記目的地の名
    称に関する情報若しくは前記目的地までの所要時間に関
    する情報を出力することを特徴とする車載情報装置。
  2. 【請求項2】 運転開始、終了を検出する運転開始・終
    了検出手段と、 車両の運転日時を検出する時計手段と、 車両の現在位置を検出する現在地検出手段と、 運転開始地点と運転終了地点、これらの発生した日時及
    び走行距離を累積記憶する運転履歴記憶手段と、 前記運転開始・終了検出手段が運転開始を検出した時
    に、前記時計手段の検出する運転開始日時と前記現在地
    検出手段の検出する現在位置に関する情報とに基づき所
    定の条件で前記運転履歴記憶手段に記憶されている運転
    履歴情報を検索し、運転の目的地の名称と所要時間を予
    測する目的地予測手段と、 前記目的地予測手段の抽出した運転の目的地の名称に関
    する情報と当該目的地までの所要時間に関する情報とを
    出力する出力手段と、を備え、 前記運転開始・終了検出手段は、イグニッションキーの
    抜き差しの発生と、当該イグニッションキーを差してか
    ら抜くまでの時間、イグニッションキーを抜いてから差
    すまでの時間、及びイグニッションキーを差してから抜
    くまでの移動距離、のうちの少なくとも1つの情報を収
    集し、この情報に基づき、 車両の走行時間が所定時間以内であるか、或いは走行距
    離が所定距離以内である場合には、車両は走行していな
    いものと判断し、 前記運転履歴記憶手段は、前記運転開始・終了検出手段
    にて車両が走行していないものと判断された場合には、
    このときの運転履歴を削除 することを特徴とする車載情
    報装置。
  3. 【請求項3】 運転者からの応答を入力する応答入力手
    段を備え、 前記出力手段は、前記運転の目的地の名称に関する情報
    を出力し、前記応答入力手段により肯定的な応答入力が
    あった時に、前記目的地までの所要時間に関する情報を
    出力することを特徴とする請求項1または請求項2のい
    ずれかに記載の車載情報装置。
  4. 【請求項4】 前記目的地予測手段は、複数の目的地候
    補とそれぞれに対する所要時間を予測し、 前記出力手段は、前記目的地予測手段の予測した複数の
    目的地候補それぞれの名称に関する情報を出力し、前記
    応答入力手段により当該目的地候補の中から目的地が選
    択入力された時に、当該選択された目的地までの所要時
    間を出力することを特徴とする請求項3に記載の車載情
    報装置。
  5. 【請求項5】 前記時計手段の検出する運転日時、前記
    運転履歴記憶手段の記憶する運転履歴情報及び前記目的
    地予測手段の実行する検索条件には、日時情報と共に曜
    日情報を含むことを特徴とする請求項1〜請求項4のい
    ずれか1項に記載の車載情報装置。
  6. 【請求項6】 前記時計手段の検出する運転日時、前記
    運転履歴記憶手段の記憶する運転履歴情報及び前記目的
    地予測手段の実行する検索条件には、日時情報と共に休
    ・祝日情報を含むことを特徴とする請求項1〜請求項5
    のいずれか1項に記載の車載情報装置。
  7. 【請求項7】 運転者を特定する運転者特定手段を備
    え、 前記目的地予測手段は、当該運転者特定手段が特定した
    運転者に応じて運転の目的地と所要時間を予測すること
    を特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載
    の車載情報装置。
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