JP2008122282A - ドライブシーン推定装置、及び、ドライブシーン対応サービス提供装置 - Google Patents

Abstract

【課題】ドライブシーンを的確に推定することが可能なドライブシーン推定装置、及びこれを利用したドライブシーン対応サービス提供装置を提供すること。
【解決手段】車両のトランクルームに積載された積載物の重量を検出する積載物重量検出手段（１０１）を備え、積載物重量検出手段により検出された積載物の重量及び／又は該重量の変化に基づいてドライブシーンを推定するドライブシーン推定装置、及び、推定したドライブシーンに基づいてユーザーにサービスを提供するドライブシーン対応サービス提供装置（１００）。
【選択図】図１

Description

本発明は、ドライブシーンを推定するドライブシーン推定装置、及びこれを利用したドライブシーン対応サービス提供装置に関する。

従来、車両の出発地から目的地までの移動履歴情報（日付、曜日、出発時刻、目的地）を記録し、この移動履歴情報と現在の車両状況との相関値から、車両の目的地を推定する装置についての発明が開示されている（例えば、特許文献１参照）。
特開２００４−３３３１３６号公報

しかしながら、上記従来の装置においては、収集する移動履歴情報が不十分であるが故に、車両の目的地を的確に推定することができない場合が生じ得る。

本発明はこのような課題を解決するためのものであり、ドライブシーンを的確に推定することが可能なドライブシーン推定装置、及びこれを利用したドライブシーン対応サービス提供装置を提供することを、主たる目的とする。

上記目的を達成するための本発明の第１の態様は、車両のトランクルームに積載された積載物の重量を検出する積載物重量検出手段を備え、積載物重量検出手段により検出された積載物の重量及び／又は積載物重量検出手段により検出された積載物の重量の変化に基づいてドライブシーンを推定するドライブシーン推定装置である。

この本発明の第１の態様によれば、車両のトランクルームに積載された積載物の重量を検出する積載物重量検出手段により検出された積載物の重量及び／又は重量の変化に基づいて、ドライブシーンを的確に推定することができる。

本発明の第１の態様において、ドライブシーンは、例えば、移動目的、移動距離、目的地のいずれかを含む。

また、本発明の第１の態様は、例えば、車両の位置を特定する位置特定手段と、ユーザーの過去の行動パターンを収集する行動パターン収集手段と、を備え、位置特定手段により特定された車両の位置、及び積載物重量検出手段により検出された積載物の重量を、行動パターン収集手段により収集された過去の行動パターンと比較することによりドライブシーンを推定することを特徴とする。

また、本発明の第１の態様は、例えば、車両の位置を特定する位置特定手段と、ユーザーの過去の行動パターンを収集する行動パターン収集手段と、を備え、位置特定手段により特定された車両の位置、積載物重量検出手段により検出された積載物の重量、及び日時を、行動パターン収集手段により収集された過去の行動パターンと比較することによりドライブシーンを推定することを特徴とする。

本発明の第２の態様は、本発明の第１の態様のドライブシーン推定装置が推定したドライブシーンに応じてユーザーにサービスを提供する、ドライブシーン対応サービス提供装置である。

本発明の第２の態様は、例えば、入力された目的地に車両を誘導するナビゲーション手段を備え、ナビゲーション手段に対して入力された目的地と、ドライブシーン推定装置が推定したドライブシーンと、の矛盾点に基づいてユーザーに車両盗難防止サービスを提供するものである。

本発明によれば、ドライブシーンを的確に推定することが可能なドライブシーン推定装置、及びこれを利用したドライブシーン対応サービス提供装置を提供することができる。

以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。

以下、本発明の一実施例に係るドライブシーン対応サービス提供装置１００について説明する。図１は、ドライブシーン対応サービス提供装置１００の全体構成の一例を示す図である。ドライブシーン対応サービス提供装置１００は、主要な構成として、トランク重量センサー１０１と、カーナビゲーションシステム２０１と、を有する。

トランク重量センサー１０１は、トランクルームの底部に配設されたセンサー部１０２を備える。センサー部１０２は、例えば圧力センサーであり、トランクルームに積載された積載物の重量を検出してカーナビゲーションシステム２０１に出力する。なお、センサー部１０２の個数及び検出範囲に特段の制限は無く、例えばトランクルームの底部を分割して各部に夫々センサー部を備えてもよい。

カーナビゲーションシステム２０１は、センサー制御部２０２と、車両位置特定部２０３と、行動パターン収集部２０４と、ドライブシーン推定部２０５と、サービス提供部２０６と、を備える。なお、これらの構成要素は、例えば、カーナビゲーションシステム２０１全体を制御するＥＣＵ（Electronic Control Unit）、すなわちＣＰＵを中心としてＲＯＭやＲＡＭ等がバスを介して相互に接続されると共にタイマーやカウンター等を備えたコンピューターユニットにおいて、ＲＯＭに記憶されたプログラムをＣＰＵがＲＡＭ上に展開（ロード）して実行することにより機能する機能ブロックである。また、カーナビゲーションシステム２０１は、ＨＤＤ（Hard Disc Drive）やＤＶＤ（Digital Versatile Disk）等のメモリ２１０と、ＧＰＳ衛星から衛星軌道と時刻のデータを含む電波信号受信するＧＰＳアンテナ２１１と、タッチパネルディスプレイ装置や音声入出力装置を含む入出力装置２１２と、を備える。

なお、ドライブシーン対応サービス提供装置１００からサービス提供部２０６を除いたものが、特許請求の範囲におけるドライブシーン推定装置に相当する。

センサー制御部２０２は、トランク重量センサー１０１の作動を制御すると共に、トランク重量センサー１０１から入力された信号をドライブシーン推定部２０５に出力する。

車両位置特定部２０３は、ＧＰＳアンテナ２１１が受信したＧＰＳ衛星の軌道と時刻のデータを含む電波信号の、時間差に基づく演算により車両位置（緯度、経度、高度）を特定する。また、車両位置は、車速センサーやジャイロセンサー等の各種センサーの出力や、ビーコン受信機及びＦＭ多重受信機を介して受信される各種情報に基づいて補正されてよい。車両位置特定部２０３が特定した車両位置は、ドライブシーン推定部２０５に出力される。

行動パターン収集部２０４は、ドライブシーン推定部２０５の処理結果に基づいて、ユーザー（運転者）の行動パターンの履歴を上記積載物の重量に対応付けて収集し、新規な行動パターンであった場合には、メモリ２１０に格納された行動パターンＤＢ（後述）に追加する。

ドライブシーン推定部２０５は、上記の如く入力された積載物の重量、車両位置、及びタイマー値から把握される日時を、行動パターンＤＢに含まれる情報と夫々比較し、最終的にシーン特定マトリクスデータを適用することにより、今回のドライブシーンを推定する。ここで、ドライブシーンとは、車両を運転するユーザー（同乗者を含めてよい）の移動目的や、移動距離、目的地等を含む概念である。

メモリ２１０には、地図情報や、行動パターンＤＢ、シーン特定マトリクスデータが格納される。

行動パターンＤＢは、ドライブシーン推定部２０５に入力された各データを整理したものであり、例えば、（車両位置の軌跡、積載物の重量、日時、ドライブシーン）からなるデータセットとしてユーザーの行動パターンを記憶する。ここで、上記データセットに含まれるドライブシーンの特定は、例えば、車両が駐車された際の車両位置に存在する施設（地図情報を参照して特定される）から移動目的が特定され、当該トリップの距離から移動距離が特定される。また、カーナビゲーションシステム２０１がスケジューラー機能を有する場合、スケジュール情報を参照して特定することも可能である。

シーン特定マトリクスデータは、行動パターンＤＢを検索した結果から、今回の行動パターンを特定するための基準となるマトリクスデータである。シーン特定マトリクスデータは、本装置の出荷時に予め記憶されていてもよいし、行動パターンＤＢに含まれるデータに基づいて所定の更新アルゴリズムにより更新されてもよい。

図２は、ドライブシーン推定部２０５がドライブシーンを推定する際の具体的手順を模式的に示す図である。

まず、ドライブシーン推定部２０５は、車両位置及び日時をキーにして、過去の行動パターンを検索する（Ｓ１）。

そして、過去の行動パターンに該当する（或いは類似する）ものが存在するか否かを判定する（Ｓ２）。

過去の行動パターンに該当する（或いは類似する）ものが存在しない場合は、新規な行動パターンであると判断して、積載物の重量の通常値（例えば平均値）と、今回の重量とを比較する（Ｓ３）。

過去の行動パターンに該当する（或いは類似する）ものが存在する場合は、その行動パターンとの差異を確認するために、当該行動パターンに紐付けられた積載物の重量と、今回の重量とを比較する（Ｓ４）。

そして、Ｓ３又はＳ４における比較結果と、車両位置及び日時と、に対して前述のシーン特定マトリクスを適用し、ドライブシーンを推定する（Ｓ５）。下記に、シーン特定マトリクスの一例を示す。なお、シーン特定マトリクスはこれに何ら限定されるものではなく、如何様に定めてもよい。
（１）過去の行動パターンに該当せず、重量が一致する（所定範囲内である）場合は、近所にドライブ。
（２）過去の行動パターンに該当せず、重量が重くなっている場合は、旅行にお出かけ。
（３）過去の行動パターンに該当し、重量が一致する（所定範囲内である）場合は、通勤又は買い物にお出かけ。
（４）過去の行動パターンに該当し、重量が重くなっている場合は、ショッピングの帰り道。

このように、ドライブシーン対応サービス提供装置１００では、積載物の重量を含む過去の行動パターンとの比較により、今回のドライブシーンを的確に推定することができる。

サービス提供部２０６は、以上の如く推定した今回のドライブシーンに基づいて、ユーザーに種々のサービスを提供する。

例えば、ショッピングや旅行に行く途中のユーザーに対しては、ショッピング施設や旅行先に関する情報を車載インターネット設備等により取得すると共に、これを表示及び音声出力する。

また、カーナビゲーションシステム２０１において目的地入力がなされている場合、当該目的地に向かう際の通常の重量と今回の重量を比較して、異なる場合に、車両盗難の疑いがあると判断し、センターへの通報等の盗難防止措置を行なうことも可能である。

以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。

本発明は、自動車製造業や自動車部品製造業等に利用可能である。

ドライブシーン対応サービス提供装置１００の全体構成の一例を示す図である。 ドライブシーン推定部２０５がドライブシーンを推定する際の具体的手順を模式的に示す図である。

符号の説明

１００ ドライブシーン対応サービス提供装置
１０１ トランク重量センサー
１０２ センサー部
２０１ カーナビゲーションシステム
２０２ センサー制御部
２０３ 車両位置特定部
２０４ 行動パターン収集部
２０５ ドライブシーン推定部
２０６ サービス提供部
２１０ メモリ
２１１ ＧＰＳアンテナ
２１２ 入出力装置

Claims (6)

1. 車両のトランクルームに積載された積載物の重量を検出する積載物重量検出手段を備え、
   該積載物重量検出手段により検出された積載物の重量及び／又は該積載物重量検出手段により検出された積載物の重量の変化に基づいてドライブシーンを推定するドライブシーン推定装置。
2. 請求項１に記載のドライブシーン推定装置であって、
   前記ドライブシーンは、移動目的、移動距離、目的地のいずれかを含む、
   ドライブシーン推定装置。
3. 請求項１又は２に記載のドライブシーン推定装置であって、
   車両の位置を特定する位置特定手段と、
   ユーザーの過去の行動パターンを収集する行動パターン収集手段と、を備え、
   前記位置特定手段により特定された車両の位置、及び前記積載物重量検出手段により検出された積載物の重量を、前記行動パターン収集手段により収集された過去の行動パターンと比較することによりドライブシーンを推定することを特徴とする、
   ドライブシーン推定装置。
4. 請求項１又は２に記載のドライブシーン推定装置であって、
   車両の位置を特定する位置特定手段と、
   ユーザーの過去の行動パターンを収集する行動パターン収集手段と、を備え、
   前記位置特定手段により特定された車両の位置、前記積載物重量検出手段により検出された積載物の重量、及び日時を、前記行動パターン収集手段により収集された過去の行動パターンと比較することによりドライブシーンを推定することを特徴とする、
   ドライブシーン推定装置。
5. 請求項１ないし４のいずれかにに記載のドライブシーン推定装置が推定したドライブシーンに応じてユーザーにサービスを提供する、ドライブシーン対応サービス提供装置。
6. 請求項５に記載のドライブシーン対応サービス提供装置であって、
   入力された目的地に車両を誘導するナビゲーション手段を備え、
   該ナビゲーション手段に対して入力された目的地と、前記ドライブシーン推定装置が推定したドライブシーンと、の矛盾点に基づいてユーザーに車両盗難防止サービスを提供する、ドライブシーン対応サービス提供装置。

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