JP4827311B2 - 駐車場貸借管理システム、管理装置、及び駐車場貸借管理方法 - Google Patents

駐車場貸借管理システム、管理装置、及び駐車場貸借管理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駐車場の貸し手の貸し手装置、駐車場を借りる借り手の借り手装置、及び駐車場の貸借を管理する管理装置により構成され、管理装置により駐車場の貸し手及び借り手の情報を登録し、貸し手の駐車場の貸借を管理する駐車場貸借管理方法、駐車場貸借管理システム、及び管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、駐車場に自動車を24時間駐車する場合は少ないため、駐車していない時間の間、第三者に駐車場を貸与して駐車場の有効活用、及び路上駐車の抑制を図る駐車場管理方法が提案されている。例えば特許第2873723号公報には駐車場を月極等で契約した契約車と、駐車時間に見合った駐車料金を徴収する時間貸し車との双方に有効的に利用させることができる駐車場管理方法が開示されている。
【0003】
以下に本駐車場管理方法の内容を説明する。図31は従来の駐車場管理方法の概要を示す説明図である。図においてC、C、…は自動車であり、契約車及び時間貸し車が混在して駐車している。自動車Cが入口カードリーダライタEに接近した場合、契約者に付与される定期券の挿入により、入口ゲートEGが開き、入庫が許可される。そして契約者の自動車Cが、出庫する場合は、出口カードリーダライタOに定期券を挿入することにより出口ゲートOGが開き出庫が許可される。
【0004】
以上の構成において、契約者が出庫する場合は、出口カードリーダライタOから次回入庫する予定時刻を入力しておく。すなわち第3者に貸与しても良い時間帯を入力する。駐車を希望する時間貸しの自動車Cは、入口カードリーダライタEにおいて、現在時刻及び入庫予定時刻が書き込まれた駐車券の発行を受け、入庫が許可される。すなわち発行された駐車券には、駐車開始時間と、駐車が可能な時間(契約者の入庫予定時刻)が書き込まれる。そして時間貸しの自動車Cが出庫する場合は、入庫予定時刻までに駐車券を出口カードリーダライタOに挿入し、所定の駐車料金を支払うことにより出庫が許可される。これにより、契約者以外の者は入力された予定時刻までの間駐車することが可能となり、また契約者は駐車料金を享受することが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許第2873723号公報に開示されている駐車場管理方法は、複数の駐車場を備える月極駐車場を対象としており、個人宅の敷地内に所有している駐車場又は個人が所有している、あるいは契約している駐車場等に適用することは困難であるという問題があった。つまり個人の駐車場に定期券及び駐車券のリーダライタ、入場ゲート等を設置することは困難である。また、上記駐車場管理方法を用いた駐車場が現実に普及しないのは、自己の駐車場を何の面識もない第3者に貸与することについて大きな抵抗が心理的には働くことに起因するものと考えられる。例えば、金銭のトラブル、隣接する自動車への接触事故の問題等である。
【0006】
また、上記駐車場管理方法は駐車場に到着して初めて契約者の次回入庫予定時刻を把握でき、いざ、駐車場に来たものの、駐車することが可能な時間が少ないこともある。その結果、駐車することができないという問題もあった。さらにこのような駐車方法を採用している駐車場は稀であり、そもそも駐車場を探すことすら困難であり、結果として個人の駐車場の有効利用を図り、路上駐車を抑制するという目的を達成できないという問題があった。
【0007】
要するに、貸し手の駐車場を第3者に安心して、しかも低コストで貸与することにより、駐車料金を入手することができ、一方、借り手にとって簡易、また確実に貸し手の駐車場を借りることができる駐車場貸借管理システムの構築が要請されていた。
【0008】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは駐車場の貸し手及び借り手を登録し管理装置において貸借を管理することにより、貸し手が安心して駐車場を提供でき、また低コストで駐車料金を享受することが可能であり、更に貸し手が確実に駐車場を利用することが可能な駐車場貸借管理方法、駐車場貸借管理システム、及び管理装置を提供することにある。
【0009】
また、本発明の他の目的は、駐車場の貸与が可能な時間を登録することにより駐車場の貸借管理をより効率化することが可能な駐車場システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る駐車場貸借管理システムは、駐車場の貸し手の貸し手装置、駐車場を借りる借り手の借り手装置及びプロセッサを有する管理装置が通信網を介して接続された駐車場貸借管理システムであって、前記貸し手装置は、駐車場の貸与が可能な貸与時間を入力部から受け付ける手段と、受け付けた貸与時間を前記管理装置へ送信する手段とを備え、前記借り手装置は、駐車場の予約開始時間及び予約終了時間を含む予約情報を入力部から受け付ける手段と、受け付けた予約情報を前記管理装置へ送信する手段とを備え、前記管理装置は、前記プロセッサにより駐車場の位置情報を含む駐車場情報が前記貸し手装置から送信された場合に前記駐車場情報駐車場識別情報に対応づけて駐車場ファイルに記憶する手段と、前記プロセッサにより前記貸し手装置から送信された貸与時間を含む駐車場情報を駐車場識別情報に対応づけて駐車場ファイルに記憶する手段と、前記借り手装置から送信された予約情報を受信する第1受信手段と、受信した予約開始時間及び予約終了時間を含む予約情報が前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内であるか否かを、前記プロセッサにより判断することにより、駐車場が貸与可能であるか否かを判断する手段と、貸与可能であると判断した場合に、駐車場を借り手に貸与する予約時間及び駐車場情報を含む案内情報を前記プロセッサにより前記借り手装置へ送信する案内情報送信手段と、前記借り手装置から変更後の予約終了時間を受信する第2受信手段と、該第2受信手段により受信した変更後の予約終了時間前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内であるかを、前記プロセッサにより判断する手段と、前記第2受信手段により受信した変更後の予約終了時間が前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内であると判断した場合に、前記プロセッサにより前記第1受信手段により受信した予約終了時間を前記第2受信手段で受け付けた変更後の予約終了時間へ変更する手段と、前記プロセッサにより変更後の予約終了時間を前記借り手装置へ送信する手段と、前記第2受信手段により受信した変更後の予約終了時間が前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内でないと判断した場合に、変更後の予約終了時間前記駐車場ファイルに記憶した前記駐車場識別情報とは異なる駐車場識別情報を有する他の駐車場の貸与時間内である場合に前記プロセッサにより前記他の駐車場の駐車場情報を抽出する手段と、前記プロセッサにより変更を拒否する旨の情報及び抽出した他の駐車場の駐車場情報を前記借り手装置へ送信する手段とを更に備えることを特徴とする。
【0012】
本発明に係る管理装置は、駐車場の貸し手の貸し手装置及び駐車場を借りる借り手の借り手装置に通信網を介して接続されたプロセッサを有する管理装置であって、前記プロセッサにより駐車場の位置情報を含む駐車場情報が前記貸し手装置から送信された場合に前記駐車場情報駐車場識別情報に対応づけて駐車場ファイルに記憶する手段と、前記プロセッサにより前記貸し手装置から送信された駐車場の貸与が可能な貸与時間を含む駐車場情報を駐車場識別情報に対応づけて駐車場ファイルに記憶する手段と、前記借り手装置から送信された駐車場の予約開始時間及び予約終了時間を含む予約情報を受信する第1受信手段と、受信した予約開始時間及び予約終了時間を含む予約情報が前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内であるか否かを、前記プロセッサにより判断することにより、駐車場が貸与可能であるか否かを判断する手段と、貸与可能であると判断した場合に、前記プロセッサにより駐車場を借り手に貸与する予約時間及び駐車場情報を含む案内情報を前記借り手装置へ送信する案内情報送信手段と、前記借り手装置から変更後の予約終了時間を受信する第2受信手段と、該第2受信手段により受信した変更後の予約終了時間前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内であるかを、前記プロセッサにより判断する手段と、前記第2受信手段により受信した変更後の予約終了時間が前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内であると判断した場合に、前記プロセッサにより前記第1受信手段により受信した予約終了時間を前記第2受信手段で受け付けた変更後の予約終了時間へ変更する手段と、前記プロセッサにより変更後の予約終了時間を前記借り手装置へ送信する手段と、前記第2受信手段により受信した変更後の予約終了時間が前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内でないと判断した場合に、変更後の予約終了時間前記駐車場ファイルに記憶した前記駐車場識別情報とは異なる駐車場識別情報を有する他の駐車場の貸与時間内である場合に前記プロセッサにより前記他の駐車場の駐車場情報を抽出する手段と、前記プロセッサにより変更を拒否する旨の情報及び抽出した他の駐車場の駐車場情報を前記借り手装置へ送信する手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明に係る駐車場貸借管理方法は、駐車場の貸し手の貸し手装置及び駐車場を借りる借り手の借り手装置に通信網を介して接続されプロセッサを有する管理装置が実行する駐車場貸借管理方法であって、前記プロセッサにより駐車場の位置情報を含む駐車場情報が前記貸し手装置から送信された場合に前記駐車場情報駐車場識別情報に対応づけて駐車場ファイルに記憶するステップと、前記プロセッサにより前記貸し手装置から送信された駐車場の貸与が可能な貸与時間を含む駐車場情報を駐車場識別情報に対応づけて駐車場ファイルに記憶するステップと、前記借り手装置から送信された駐車場の予約開始時間及び予約終了時間を含む予約情報を受信する第1受信ステップと、受信した予約開始時間及び予約終了時間を含む予約情報が前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内であるか否かを、前記プロセッサにより判断することにより、駐車場が貸与可能であるか否かを判断するステップと、貸与可能であると判断した場合に、駐車場を借り手に貸与する予約時間及び駐車場情報を含む案内情報を前記プロセッサにより前記借り手装置へ送信する案内情報送信ステップと、前記借り手装置から変更後の予約終了時間を受信する第2受信ステップと、該第2受信ステップにより受信した変更後の予約終了時間前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内であるかを、前記プロセッサにより判断するステップと、前記第2受信ステップにより受信した変更後の予約終了時間が前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内であると判断した場合に、前記プロセッサにより前記第1受信ステップにより受信した予約終了時間を前記第2受信ステップで受け付けた変更後の予約終了時間へ変更するステップと、前記プロセッサにより変更後の予約終了時間を前記借り手装置へ送信するステップと、前記第2受信手段により受信した変更後の予約終了時間が前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内でないと判断した場合に、変更後の予約終了時間前記駐車場ファイルに記憶した前記駐車場識別情報とは異なる駐車場識別情報を有する他の駐車場の貸与時間内である場合に前記プロセッサにより前記他の駐車場の駐車場情報を抽出するステップと、前記プロセッサにより変更を拒否する旨の情報及び抽出した他の駐車場の駐車場情報を前記借り手装置へ送信するステップとを含むことを特徴とする。
【0016】
発明にあっては、管理装置は貸し手の情報、例えば氏名、住所、及び口座情報等を貸し手ファイルに登録する。さらに貸し手の駐車場の駐車場情報、例えば駐車場の位置情報、大きさ、画像等を駐車場ファイルに登録する。さらに借り手の情報、例えば氏名、住所、口座情報、自動車のナンバー、車種等を借り手ファイルに登録する。そして、借り手が駐車場を借りたい場合は、予約情報を借り手装置に入力する。予約情報は借り手装置に受け付けられ、管理装置へ送信される。管理装置は送信された予約情報及び駐車場ファイルに登録した駐車場情報に基づいて貸与の案内情報を前記借り手装置へ送信する。案内情報とは例えば、駐車場の位置情報、駐車可能時間、及び駐車料金等である。以上のように構成したので、貸し手は大がかりな装置を導入することなく低コストで借り手に駐車場を提供して駐車料金を得ることができる。また、本発明に係る駐車場貸借管理システムの運営者により、貸し手及び借り手が登録され適切に運営されるので、自己の駐車場を第3者に貸与する際のトラブル等を回避することが可能となる。一方、借り手は予め駐車場を予約しておくことにより、確実に駐車場を確保でき、また駐車場の案内情報の提供も受けることが可能であるのでより簡便に駐車場を借りることが可能となる。さらに、本発明に係る駐車場貸借管理システムにより、駐車場所持者の駐車場の貸与が増加すること及び借り手が増加することから、結果として個人の駐車場を有効に活用することができ、また路上駐車の抑制を達成することが可能となる。
【0017】
発明にあっては、貸し手は駐車場を貸与することが可能な貸与時間情報を貸し手装置へ入力する。貸し手装置は貸与時間情報を受け付け、管理装置へ送信する。例えば、日中は仕事で自動車を使用するため駐車場を使用しない場合は、貸与時間情報として「○時×分〜△時○○分迄」と入力する。管理装置は送信された貸与時間情報を駐車場ファイルに登録する。そして、予約情報が借り手装置から送信された場合は、送信された予約情報、並びに駐車場ファイルに登録した駐車場情報及び貸与時間情報に基づいて、駐車場を借り手に貸与する予約時間情報を含む案内情報を送信する。以上のように構成したので、貸し手は任意の時間に駐車場を借り手に貸すことができ、また借り手は駐車場に到着する前に確実に駐車場の空き時間を知ることができる。
【0018】
発明にあっては、借り手は、借り手装置に駐車場を検索するための検索条件を入力する。入力された検索条件は受け付けられ、管理装置へ送信される。検索条件とは例えば、駐車場の地域、料金、予約可能時間、駐車スペース等の絞り込みキーワードである。管理装置は駐車場ファイルを参照し、検索条件に適合する駐車場情報を抽出する。そして抽出した駐車場情報を前記借り手装置へ送信するようにしたので、借り手は容易に希望する駐車場を検索することが可能となる。
【0019】
発明にあっては、さらに借り手が駐車場を借りる場合に、借り手装置または駐車場への侵入を阻止または許可するゲート装置により、駐車場の使用を開始する駐車開始情報を受け付ける。受け付けられた駐車開始情報は管理装置へ送信される。管理装置は、駐車開始情報を受信した場合は、該駐車場の予約情報を参照して許可された借り手か否かを判断する。そして、許可された借り手であると判断した場合、利用を許可すると共に、受信した駐車開始時間を登録する。そして、借り手が駐車場の貸与を終了する場合は、借り手装置またはゲート装置により、駐車場の使用を終了する駐車終了情報を受け付ける。受け付けられた駐車終了情報は管理装置へ送信され、管理装置は受信した駐車終了時間を登録する。そして、駐車開始時間及び駐車終了時間から駐車場の精算料金を算出し、借り手装置に精算料金に関する情報を送信するようにしたので、駐車時間を適切に管理でき、また駐車時間に応じた料金を借り手から得ることが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下本発明を実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1
図1は本発明に係る駐車場貸借管理システムの構成を示す模式図である。図において2は駐車場の貸借を管理する管理装置であり、インターネット等の通信網Nを介して携帯電話装置、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、またはGPS(Global Positioning System)等の借り手装置1,1,1…及び貸し手装置3,3,3…が接続されている。駐車場の貸し手及び借り手は借り手装置1または貸し手装置3を用いて駐車場の貸借を行う。なお、本実施の形態では借り手装置1及び貸し手装置3を携帯電話装置であるものとして説明する。また各駐車場には自動車の入出庫を阻止または許可するゲート装置Gが設置されている。ゲート装置Gは一定条件下で管理装置2,借り手装置1または貸し手装置3の指示により作動する。
【0021】
管理装置2は貸し手及び借り手の情報を登録しておき、さらに、貸し手の駐車場情報をも登録しておく。貸し手が駐車場を貸与する場合は、駐車場の貸与が可能な貸与時間情報を貸し手装置3へ入力し、管理装置2へ送信する。貸し手の自動車が出庫した場合、一定時間経過後ゲート装置Gは上昇し、または施錠して入出庫を阻止する。一方、借り手は事前に駐車場の予約を行い、予約情報を借り手装置1により入力する。管理装置2は予約を行い、借り手の自動車が入庫する際に、ゲート装置Gを下降させて、または開錠して入庫を許可する。入庫後駐車時間が管理装置2において管理され、出庫する場合は駐車時間に対応する駐車料金の清算が行われ、その後、ゲート装置Gを下降して出庫を許可する。
【0022】
図2は管理装置2の構成を示すブロック図である。図に示すようにMPU21にはバス27を介してRAM22、ハードディスク等の記憶部25、ゲート装置G、借り手装置1及び貸し手装置3と情報を送受信するためのLAN接続ボード等の通信部26、液晶ディスプレィ等の表示部24、及びキーボード、マウス等の入力部23が接続される。なお、RAM22には記憶部25、表示部24、及び入力部23等を制御するための制御プログラム22pが記憶されている。さらに、駐車時間を管理するための時計部28が設けられており、現在時刻が出力される。
【0023】
記憶部25には、貸し手の情報を登録した貸し手ファイル25a、貸し手の駐車場の位置情報等を登録した駐車場ファイル25b、借り手の情報が登録された借り手ファイル25c、及び駐車場の駐車時間等を登録した利用状況ファイル25dが設けられている。これらの内容については後述する。
【0024】
図3は貸し手装置3の構成を示すブロック図である。貸し手装置3は上述したように携帯電話装置、パーソナルコンピュータ、GPS等いずれであっても良い。以下では貸し手装置3を携帯電話装置に適用した場合について説明する。図に示すようにMPU31にはバス37を介してRAM32、管理装置2との間で無線通信により情報を送受信するための通信部36,液晶ディスプレィ等の表示部34、及びキーボード、マウス等の入力部33が接続される。なお、RAM32には表示部34,及び入力部33等を制御するための制御プログラム32pが記憶されている。
【0025】
貸し手装置3においては、貸し手の情報の登録、駐車情報の登録及び駐車場の貸与時間情報の入力等を実行する。ただし、貸し手の情報の登録及び駐車情報の登録は他のコンピュータにより実行する他、オフラインで登録しても良い。図4は貸し手の情報を登録する際のイメージを示す説明図である。図4に示すように貸し手の情報の入力項目が管理装置2から送信され表示部34に表示される。貸し手は入力部33から、氏名、住所、決済方法、及び口座番号等を入力し、送信ボタンをクリックする。入力された貸し手の情報は管理装置2の貸し手ファイル25aに登録される。
【0026】
図5は貸し手ファイル25aのデータ構造を示す説明図である。MPU21は貸し手装置3から情報が送信された場合、貸し手を特定するための貸し手IDを付与して、貸し手IDに対応して、氏名、住所、電話番号等を登録する。その他入会日、貸し手装置3のアドレスを登録する。以上により貸し手の登録が終了する。なお、登録は管理装置2の入力部23から、管理者が手入力することにより登録するようにしても良いことはもちろんである。
【0027】
図6は駐車場情報を登録する際のイメージを示す説明図である。さらに、貸し手は貸与する駐車場の情報を入力部33により入力する。入力項目は管理装置2から送信され図6の如く表示部34に表示される。貸し手は付与されたID、駐車場の位置情報である駐車場の住所、駐車場の横幅、奥行き及び高さ、駐車場の概要、利用頻度、並びに駐車料金等の駐車場情報を入力する。その他駐車場を撮影した画像ファイルが存在する場合は画像ファイル名を入力する。入力後送信ボタンをクリックすることにより駐車場情報が管理装置2へ送信され、管理装置2の駐車場ファイル25bに登録される。
【0028】
図7は駐車場ファイル25bのデータ構造を示す説明図である。MPU21は貸し手装置3から駐車場情報が送信された場合、駐車場を識別するための固有の駐車場識別情報を付与して、貸し手のIDに対応して、駐車場の位置情報である駐車場の住所、駐車場の横幅、奥行き及び高さ、並びに送信された駐車場の画像を登録する。なお、駐車場の位置情報は駐車場の住所の他、GPSにおける3次元座標値であっても良い。その他、駐車料金、駐車場の概要、各駐車場に設けられるゲート装置Gのアドレスを登録する。なお、ゲート装置Gのアドレスは管理装置2の管理者が入力部23より入力する。
【0029】
また、貸し手装置3から送信された駐車場の貸与が可能な貸与時間情報を登録する。なお、貸与時間情報については後述する。さらに、MPU21は送信された住所をキーに記憶部に記憶した図示しない地図データベースからその駐車場付近の地図データを抽出し、gif(Graphics Interchange Format)形式等により登録しておく。その他駐車場情報として観光地、お店の情報等、最寄りの施設の広告を登録しておき、借り手が閲覧する際に駐車場情報として提供するようにしても良い。このように広告を掲載することで、貸し手はさらに広告主から広告費を受けることができ、また最寄りに魅力的な施設が存在することをアピールすれば、借り手が駐車場を選択する際のインセンティブとなり、需要を促進することが可能になるという効果を生じる。以上により駐車場情報の登録が終了する。なお、駐車場情報の登録は管理装置2の入力部23から、管理者が手入力することにより登録するようにしても良いことはもちろんである。
【0030】
図8はゲート装置Gの構造を示す模式的断面図である。ゲート装置Gは各駐車場に設けられており、自動車の入出庫を阻止する金属製のゲート板G3が地中に埋設されており、油圧または空気圧により高さの調整が可能な高さ調整装置G5の押圧によりゲート板G3を上下させ、自動車の入出庫の許可または阻止を行う。高さ調整装置G5は制御装置G1の加圧または減圧制御により上下方向に動作し、制御装置G1は自動車の入出庫の阻止または許可信号を高さ調整装置G5へ出力する。なお、これらの制御は通信部G2を介して管理装置2,貸し手装置3または借り手装置1により行われる。このようなゲート装置Gを設けることによって、予約をしていない借り手の駐車を防止でき、さらに、出庫の際には駐車料金の支払いを条件に出庫を許可することにより、駐車時間の管理及び駐車料金の取得を確実に行うことが可能となる。
【0031】
本実施の形態においては、入出庫の阻止または許可をゲート装置Gにより行うこととしたが、あくまで一例であり他の方法によっても良い。例えば左右方向に開閉するゲートを設け、ゲートを通信により施錠または開錠する構成であっても良い。また、図示しないキーボード等の入力部を設け、管理装置2から貸し手装置3へ送信された使い捨てのパスワードを入力することによりゲートを開閉するようにしても良い。その他、ビデオカメラ、赤外線センサ等を設けることにより入出庫を管理するようにしても良い。
【0032】
図9は借り手装置1の構成を示すブロック図である。借り手装置1は上述したように携帯電話装置、パーソナルコンピュータ、GPS等いずれであっても良い。以下では借り手装置1を携帯電話装置に適用した場合について説明する。図に示すようにMPU11にはバス17を介してRAM12、管理装置2との間で無線通信により情報を送受信するための通信部16,液晶ディスプレィ等の表示部14、及びダイヤルボタン等の入力部13が接続される。なお、RAM12には表示部14,及び入力部13等を制御するための制御プログラム12pが記憶されている。さらに、現在時刻を出力する時計部19が設けられており、また予約時間の終了時間が近づいて来た場合に、警告信号を出力するスピーカ等の音声出力部18が設けられている。なお、警告信号を出力する際のトリガーは時計部19としたが、管理装置2の通信部16を介して入力される管理装置2の時計部28の出力をトリガーとしても良い。
【0033】
図10は借り手が登録する際のイメージを示す説明図である。借り手が登録する場合は、図に示す入力項目が管理装置2から送信され表示部14に表示される。借り手は入力部13から氏名、住所、自動車の大きさ、免許番号、決済方法及び口座番号等を入力する。これらの入力された借り手の情報は管理装置2の借り手ファイル25cに登録される。図11は借り手ファイル25cのデータ構造を示す説明図である。MPU21は情報が借り手装置1から送信される度に借り手を識別するための固有のIDを付与し、これに対応させて氏名、借り手装置のアドレス、車種、及び入会日等を登録する。以上により借り手の情報の登録が終了する。なお、借り手の情報の登録は管理装置2の入力部23から、管理者が手入力することにより登録するようにしても良いことはもちろんである。
【0034】
図12は貸し手が貸与時間情報を登録する際のイメージを示す説明図である。貸し手は、駐車場を借り手に貸与しても良い貸与時間情報を貸し手装置3の入力部33により入力する。具体的には、図12(a)に示すように貸し手のID及びパスワードを入力し、リンクL1で示す貸与時間情報登録をクリックし、管理装置2との間で通信を確立する。なお、リンクL2で示す貸与時間情報変更をクリックした場合、すでに登録した貸与時間情報を変更することができる。管理装置2はリンクL1に対応するCompactHTML(Hypertext Markup Language)を記憶部25から読み出して貸し手装置3へ送信し、図12(b)の如く表示する。貸し手は、駐車場の貸与が可能な貸与可能時間、その他日時をボックスに入力し送信ボタンをクリックする。管理装置2へ送信された貸与可能時間は駐車情報ファイル25bに入力されたIDに対応させて登録される(図7)。登録後、図12(c)に示す如く貸与時間情報が登録されたことを示す画面が表示される。
【0035】
続いて、借り手が駐車場を予約する場合について説明する。図13は駐車場を予約及び検索する際のイメージを示す説明図である。図13(a)に示すように借り手装置の表示部14には管理装置2から送信された予約情報入力メニューが表示される。借り手はID、及びパスワード、並びに検索条件である駐車希望地域、予約開始時間及び予約終了時間を入力して、送信ボタンをクリックする。管理装置2は送信されたIDが正当であるか否かを借り手ファイル25cに基づいて認証し、正当である場合は、駐車場ファイル25bを参照して検索条件に合致する駐車場を抽出する。図13(b)に示すように抽出件数が表示され、検索条件に従って図13(c)のようにソートして表示することが可能である。例えば、リンクL5で示す住所で一覧表示をクリックした場合、その情報が管理装置2へ送信され、管理装置2は抽出した駐車場のうち、住所を駐車場ファイル25bから読み出して、図13(c)の様に表示する。なお、検索条件は地域、予約時間の他、駐車場の大きさ、駐車料金等に基づいて検索しても良い。
【0036】
図14は検索結果のイメージを示す説明図である。検索結果として住所、貸与可能時間、駐車料金等の駐車場情報が表示される。これらの情報は検索結果の駐車場識別情報に基づいて管理装置2の駐車場ファイル25bから読み出されたものである。ここで、借り手がリンクL10で示す画像を見る、を選択した場合、駐車場識別情報をキーとして駐車場ファイル25bから駐車場画像を抽出し、借り手装置1へ送信する。これにより借り手は駐車場のイメージを容易に把握することが可能となる。またリンクL11で示す地図を見る、をクリックした場合、駐車場識別情報をキーとして駐車場ファイル25bから地図画像を抽出し、借り手装置1へ送信する。借り手装置1の表示部14には図14(b)に示すように、駐車場近辺の地図が表示される。これにより、借り手は駐車場へ容易に到着することが可能となる。
【0037】
図15は案内情報のイメージを示す説明図である。図14(a)のリンクL12で示す予約をクリックした場合、図15に示すように予約情報である予約開始時間及び予約終了時間、並びに駐車場情報が案内情報として表示される。借り手はこの表示される案内情報に従って目的地である駐車場に向かうことができる。また、必要に応じてリンクL14をクリックすることにより地図画面を呼び出すことも可能である。
【0038】
図16及び図17は借り手が駐車場を借りる場合の処理のイメージを示す説明図である。また、図18は駐車場の利用状況を記憶した利用状況ファイル25dのデータ構造を示す説明図である。駐車場を借り手が借りる場合は、駐車場近辺で借り手装置1の入力部13から、図16(a)のリンクL16で示す利用開始をクリックする。管理装置2の利用状況ファイル25dには駐車場識別情報及びこれに対応させて貸与時間情報、予約開始時間、予約終了時間及び予約を行った借り手のID等が記憶されている。リンクL16のクリックにより駐車場の使用を開始することを示す駐車開始情報が借り手装置1から管理装置2へ送信される。管理装置2は借り手ファイル25cから借り手装置1のアドレスをキーに借り手のIDを抽出し、さらに時計部28から現在時刻を読み出す。そして、抽出したIDに対応させて、利用状況ファイル25dの駐車開始時間フィールドに現在時刻を駐車開始時間として記憶する。
【0039】
管理装置2は駐車場ファイル25bを参照して駐車場識別情報に対応するゲート装置Gのアドレスを読み出し、読み出したアドレスに係るゲート装置Gへ駐車場の入庫を許可するよう指示する。具体的には制御装置G1に高さ調整装置G5へ減圧制御するよう指示し、ゲート板G3を下降させる。そして、図16(b)に示すように駐車場への入庫を促すメッセージを送信する。借り手が自動車を駐車場へ入庫した後リンクL19で示すゲート装置を閉じる、をクリックした場合、管理装置2はゲート装置Gの高さ調整装置G5へ加圧制御するよう指示しゲート板G3を上昇させ出庫を阻止する。そして、利用状況ファイル25dの駐車開始時間及び予約終了時間を読み出して借り手装置1に送信する。借り手装置1の表示部14には図16(c)の如く駐車開時間及び予約終了時間が表示される。なお、ゲート板G3は自動車の入出庫後の一定時間経過後に自動的に上昇または下降させるようにしても良い。
【0040】
一方、借り手が用を済ませ出庫する場合は、図16(a)のリンクL17で示す利用終了をクリックする。借り手装置1から管理装置2へ駐車場の使用を終了する駐車終了情報を送信する。管理装置2は、時計部28から現在時刻を読み出し、借り手のIDをキーとして読み出した現在時刻を利用状況ファイル25dの駐車終了時間フィールドに記憶する。さらに、駐車終了時間及び駐車開始時間に基づいて駐車時間を算出する。そして駐車場識別情報をキーとして、駐車料金を駐車場ファイル25bから読み出し、算出した駐車時間及び読み出した駐車料金に基づいて精算料金を算出する。なお、算出された精算料金は利用状況ファイル25dに記憶される。
【0041】
駐車開始時間、駐車終了時間及び精算料金は借り手装置1へ送信され図17の如く表示される。ここで、リンクL20で示す確認をクリックした場合、管理装置2はゲート装置Gを制御し、ゲート板G3を下降させ、出庫を促すメッセージを送信する。なお、利用時間を延長する場合はリンクL18で示す利用時間延長をクリックする。利用時間延長をする場合は、管理装置2は利用状況フィル25dから貸与時間情報を読み出し、延長が可能であるか否かを判断する。具体的には、時計部28から出力される現在時刻と貸与時間の終了時間とを比較し、現在時刻が貸与終了時間に達していない場合は、貸与終了時間以内を限度として予約時間の延長を許可する。
【0042】
図19は貸し手の情報を登録する際の処理手順を示すフローチャートである。まず、貸し手は貸し手装置3の入力部33から、貸し手の氏名、住所、決済方法、及び口座番号等を入力する。入力された貸し手の情報は受け付けられ(ステップS191)、受け付けられた貸し手の情報は管理装置2へ送信される(ステップS192)。管理装置2のMPU21は貸し手の情報を受信した場合は、貸し手を特定するための固有の貸し手IDを付与し(ステップS193)、貸し手ファイル25aに付与した貸し手IDに対応させて貸し手の情報を登録する(ステップS194)。この場合、送信した貸し手装置3のアドレス及び入会日等をも併せて登録しておく。
【0043】
さらに付与した貸し手IDを貸し手装置3へ送信する(ステップS195)。貸し手が駐車場を貸与する場合は、貸し手装置3の入力部33から駐車場情報を入力する。駐車場情報としては、駐車場の位置情報である駐車場の住所、GPS座標値、駐車場の大きさ、駐車場の画像、駐車場の概要、利用頻度、及び駐車料金等が該当する。入力された駐車場情報は受け付けられ(ステップS196)、受け付けられた駐車場情報は貸し手IDと共に管理装置2へ送信される(ステップS197)。管理装置2は駐車場情報が送信された場合は、駐車場を識別するための固有の駐車場識別情報を付与し、貸し手IDに対応させて駐車場情報を駐車場ファイル25bに登録する(ステップS198)。
【0044】
そして、駐車場においてゲート装置Gを設置後、ゲート装置Gのアドレスを駐車場識別情報に対応付けて登録する。また、管理装置2は駐車場の位置情報をキーに記憶部25に記憶した地図データベースから駐車場の地図画像を抽出し、抽出した地図画像を駐車場ファイル25bに登録する。その他、駐車場付近の施設の案内、広告等をも駐車場識別情報に対応づけて登録するようにしても良い。
【0045】
図20は借り手の情報を登録する際の処理手順を示すフローチャートである。まず、借り手は借り手装置1の入力部13から、借り手の氏名、住所、決済方法、口座番号、及び車種等を入力する。入力された借り手の情報は受け付けられ(ステップS201)、受け付けられた借り手の情報は管理装置2へ送信される(ステップS202)。管理装置2のMPU21は借り手の情報が送信された場合は、借り手を特定するための固有の借り手IDを付与し(ステップS203)、借り手ファイル25cに付与した借り手IDに対応させて借り手の情報を登録し(ステップS204)、登録した借り手IDを借り手装置1へ送信する(ステップS205)。この場合、送信した借り手装置のアドレス及び入会日等をも併せて登録しておく。なお、本実施の形態においては借り手及び貸し手を別個に登録することとしているが、共通のIDを付与して登録するようにしても良い。すなわち、貸し手として登録した場合は借り手として他人の駐車場を借りることができる。さらに、本実施の形態においては借り手装置1及び貸し手装置3を別個の装置として説明しているが、同じ装置を用いても良い。
【0046】
図21は貸し手が貸与時間情報を登録する際の処理手順を示すフローチャートである。まず、貸し手は貸し手装置3の入力部33から貸し手ID及びパスワードを入力する(ステップS211)。また駐車場の貸与が可能な貸与時間情報を入力する。なお貸与時間情報は、時間のみならず日の情報を入力しても良い。入力された貸与時間情報は受け付けられ(ステップS212)、受け付けられた貸与時間情報は、貸し手ID、パスワードと共に管理装置2へ送信される(ステップS213)。送信された貸与時間情報は駐車場ファイル25b及び利用状況ファイル25dに、貸し手IDに対応づけて登録される(ステップS214)。
【0047】
図22及び図23は借り手が駐車場を予約する際の処理手順を示すフローチャートである。まず、借り手は予約する駐車場を絞り込むため検索条件を入力する。検索条件は例えば、地域、貸与可能時間、予約時間、駐車料金、駐車場の大きさ、及び最寄りの施設等である。入力された検索条件は受け付けられ(ステップS221)、受け付けられた検索条件は管理装置2へ送信される(ステップS222)。管理装置2は駐車場ファイル25bを参照して送信された検索条件に対応する駐車場識別情報を抽出し、抽出した駐車場識別情報に対応する駐車場情報、例えば、駐車場住所、駐車場概要、駐車料金、及び貸与時間情報等を抽出する(ステップS223)。具体的には、検索条件が地域である場合は、駐車場ファイル25bの駐車場住所フィールドの登録内容を検索し、検索条件の地域が登録されている駐車場識別情報を抽出する。そして抽出した駐車場識別情報に対応する駐車場住所、駐車料金、及び貸与時間情報等の駐車場情報を駐車場ファイル25bから抽出する。
【0048】
抽出された駐車場情報は借り手装置1へ送信される(ステップS224)。借り手は検索結果から駐車場を選択し、予約を開始する予約開始時間及び予約を終了する予約終了時間を入力する。入力された予約情報である、予約開始時間、予約終了時間及び選択された駐車場識別情報などは受け付けられ(ステップS225)、受け付けられた予約情報は管理装置2へ借り手IDと共に送信される(ステップS226)。管理装置2のMPU21は駐車場識別情報をキーとして駐車場ファイル25bから貸与時間情報を読み出し、送信された予約開始時間から予約終了時間までの時間が読み出された貸与可能時間内であるか否かを判断する(ステップS227)。貸与可能時間を超える場合は(ステップS227でNO)、再度予約情報を設定する旨の内容の情報を借り手装置1へ送信する(ステップS228)。
【0049】
一方、貸与可能時間内である場合は(ステップS227でYES)、利用状況ファイル25dに駐車場識別情報に対応させて予約情報を登録する(ステップS231)。具体的には予約情報として、予約開始時間、予約終了時間、及び借り手の借り手IDが登録される。また駐車場ファイル25bの貸与可能時間が予約開始時間及び予約終了時間に基づいて書き替えられる(ステップS232)。例えば貸与可能時間が12時から18時であり、予約開始時間が12時、予約終了時間が15時である場合は、書き替え後の貸与可能時間は15時から18時となる。
【0050】
管理装置は駐車場識別情報をキーに駐車場ファイル25bから案内情報を読み出す(ステップS233)。案内情報としては駐車場の住所、奥行き等の駐車場のサイズ、駐車場の画像、地図画像、及び駐車料金であり、また借り手装置1から送信され利用状況ファイル25dに登録された予約開始時間及び予約終了時間である。これらの案内情報は借り手装置1へ送信され(ステップS234)図15のように表示部14に表示される(ステップS235)。
【0051】
図24乃至図27は本発明に係る駐車場を入出庫する際の処理手順を示すフローチャートである。以下に駐車場を予約した借り手が、案内情報を受け駐車場へ到着し、自動車を入庫する際の処理について説明する。まず、借り手は借り手装置1の入力部13から駐車場の使用を開始する駐車開始情報を入力する。駐車開始情報は借り手装置1に受け付けられ(ステップS241)、受け付けられた駐車開始情報は借り手IDと共に管理装置2へ送信される(ステップS242)。駐車開始情報は単に駐車場の使用を開始することを示す信号であっても良いし、またこの信号と共に時計部13から出力される時間を送信するようにしても良い。管理装置2は送信された借り手IDが利用状況ファイル25dに登録されているか否かを判断する(ステップS243)。借り手IDが登録されていない場合は(ステップS243でNO)、その借り手は予約をしていないので、予約をすべき旨の情報を借り手装置1へ送信し処理を終了する。一方、借り手IDが登録されている場合は(ステップS243でYES)、管理装置2の時計部28から出力される現在時刻が利用状況ファイル25dの予約開始時間から予約終了時間内であるか否かを判断する(ステップS244)。
【0052】
現在時刻が予約開始時間から予約終了時間内にない場合は(ステップS244でNO)、まだ予約時間に達していないか、または予約時間をすでに経過しているので、予約開始時間が来るまで待機する旨の情報または、予約終了時間を徒過した旨の情報を借り手装置1へ送信し処理を終了する。一方、現在時刻が予約開始時間から予約終了時間内にある場合は(ステップS244でYES)、現在時刻を利用状況ファイル25d駐車開始時間フィールドに駐車開始時間として登録する(ステップS245)。そして、駐車場識別情報をキーに駐車場ファイル25bから駐車場識別情報に対応するゲート装置Gのアドレスを読み出し、読み出したアドレスに係るゲート装置Gへ入出庫を許可する信号を送信する(ステップS246)。これにより、ゲート装置Gのゲート板G3が下降し自動車を入庫することが可能となる。
【0053】
そしてMPU21は利用状況ファイル25dから駐車開始時間を読み出し、駐車を許可する情報を送信する(ステップS251)。駐車を許可する情報としては、例えば「ゲート装置が下がります。入庫して下さい。」等入庫を促すメッセージを送信する。借り手は入庫終了後、借り手装置1の入力部13から入庫が終了したことを示す情報を入力し、借り手装置1は入力された入庫終了信号を管理装置2へ送信する(ステップS252)。管理装置2はゲート装置Gへ入出庫を阻止する信号を送信する(ステップS253)。これによりゲート板3は上昇し出庫が阻止される。なお、本実施の形態においては、借り手の指示をトリガーとしてゲート装置Gを作動させることとしたが、入庫後の一定時間経過後に自動的に作動させるようにしても良い。
【0054】
駐車が開始された後、MPU21は時計部28から出力される現在時刻に基づいて、予約終了時間までの残り時間が記憶部15に予め記憶した閾値(例えば5分)以内であるか否かを判断する(ステップS254)。なお、この判断は予約開始時間からの経過時間が予め定められる閾値を越えるか否かにより判断しても良い。閾値以上である場合は(ステップS254でNO)、閾値以下となるまで待機する。一方、閾値以下となった場合は(ステップS254でYES)、警告信号を借り手装置1へ送信する(ステップS255)。例えば残り予約時間が5分となったことを示す音声情報を送信するようにすればよい。借り手装置1は警告信号を受信した場合は、音声出力部18から、警告信号を出力する(ステップS256)。このように警告信号を適宜送信することで、借り手がうっかりして予約時間を徒過してしまう事態を防止することが可能となる。なお、本実施の形態においては警告信号を管理装置から送信することしたが、借り手装置1の時計部19からの出力に基づいて警告信号を出力するようにしても良い。
【0055】
借り手が、駐車場の予約を延長したい場合は、入力部13から変更後の予約終了時間を入力する。入力された予約終了時間は受け付けられ(ステップS257)、受け付けられた変更後の予約終了時間は借り手IDと共に管理装置2へ送信される(ステップS258)。管理装置2のMPU21は借り手IDを基に利用状況ファイル25dから駐車場識別情報を読み出し、駐車場ファイル25bから駐車場識別情報に対応する貸与時間情報を読み出す。そして送信された予約終了時間が読み出した貸与時間内であるか否かを判断する(ステップS261)。貸与時間外である場合は(ステップS261でNO)、変更することは不可能であるので、変更を拒否する旨の情報を借り手装置1へ送信する(ステップS262)。この場合、現在利用している駐車場の近辺で延長時間まで利用が可能な他の駐車場を、利用状況ファイル25dを検索して抽出し、抽出された駐車場を拒否情報と共に借り手装置1に通知するようにしてもよい。借り手装置1の表示部14には延長が不可能である旨のメッセージと他の利用可能な駐車場が表示される。表示された駐車場を選択すると現在の予約終了時間から、入力された変更後の予約終了時間までの予約画面に遷移するように構成されるとなお望ましい。一方、貸与時間内である場合は(ステップS261でYES)、利用状況ファイル内の予約終了時間を変更後の予約終了時間に書き替える(ステップS263)。さらに、駐車場ファイルの貸与時間情報を変更後の予約終了時間に基づいて書き替える(ステップS264)。
【0056】
そして変更後の予約終了時間を借り手装置1へ送信する(ステップS265)。続いて駐車場から自動車を出庫させる場合の処理について説明する。借り手は借り手装置1の入力部13から駐車場の使用を終了する駐車終了情報を入力する。駐車終了情報は受け付けられ(ステップS266)、受け付けられた駐車終了情報は借り手IDと共に管理装置2へ送信される(ステップS271)。管理装置2は時計部28から出力される現在時刻を利用状況ファイル18の借り手IDに対応する駐車終了時間フィールドに登録する(ステップS272)。そして、駐車開始時間、駐車終了時間及び駐車料金に基づいて精算料金を算出する(ステップS273)。具体的には、借り手IDをキーに利用状況ファイル25dから駐車開始時間及び駐車終了時間を読み出し、駐車時間を算出する。そして借り手IDに対応する駐車場識別情報をキーに駐車場ファイル25bの駐車料金を読み出し、駐車時間に駐車料金を積算して精算料金を算出する。
【0057】
管理装置2はゲート装置Gへ入出庫を許可する信号を送信する(ステップS274)。これによりゲート装置Gのゲート板G3が下降し、自動車の出庫が可能となる。そして管理装置2は算出した精算料金、読み出した駐車開始時間、駐車終了時間を借り手装置1へ送信する(ステップS275)。借り手装置1の表示部14には送信された精算料金、駐車開始時間及び駐車終了時間が表示される(ステップS276)。続いて管理装置2は借り手IDに基づいて借り手ファイル25cから借り手の口座番号を読み出し、また借り手IDに対応する貸し手IDに基づいて貸し手ファイル25aから貸し手の口座番号を読み出す。そして精算料金を借り手の口座から引き落として、貸し手の口座へ引き落とした精算料金を振り込む(ステップS277)。
なお、本実施の形態においては精算料金を駐車場の利用の度に借り手装置へ送信することとしているが、例えば一ヶ月間、借り手IDに対応させて精算料金を集計して記憶しておき、期間毎にまとめて送信するようにしても良い。
【0058】
実施の形態2
図28は実施の形態2に係る本発明の管理装置2の概要を示す模式図である。実施の形態1に係る管理装置2を実行させるためのコンピュータプログラムは、本実施の形態2のように管理装置2にプレインストールして提供することも、またCD−ROM、MO等の可搬型記録媒体で提供することも可能である。さらに、コンピュータプログラムを回線経由で搬送波として伝搬させて提供することも可能である。以下に、その内容を説明する。
【0059】
図28に示す管理装置2に、貸し手情報を登録させ、駐車場情報を登録させ、貸し手情報を登録させ、貸与時間情報を登録させ、案内情報を送信させるプログラムが記録された記録媒体2a(CD−ROM、MO又はDVD−ROM等)が管理装置2の記憶部25にインストールされている。かかるプログラムは管理装置2のRAM22にロードして実行される。これにより、上述のような本発明の管理装置2として機能する。
【0060】
また、実施の形態1に係る貸し手装置3を実行させるためのコンピュータプログラムは、本実施の形態2のように貸し手装置3にプレインストールして提供することも、またCD−ROM、MO等の可搬型記録媒体で提供することも可能である。さらに、コンピュータプログラムを回線経由で搬送波として伝搬させて提供することも可能である。以下に、その内容を説明する。
【0061】
図29は実施の形態2に係る本発明の貸し手装置3の構成を示すブロック図である。図29に示す貸し手装置3に、貸与時間情報を受け付けさせ、貸与時間情報を送信させるプログラムが記録された記録媒体3a(CD−ROM、MO又はDVD−ROM等)が実行装置3の記憶部35にインストールされている。かかるプログラム貸し手装置3のRAM32にロードして実行される。これにより、上述のような本発明の貸し手装置3として機能する。
【0062】
さらに、実施の形態1に係る借り手装置1を実行させるためのコンピュータプログラムは、本実施の形態2のように借り手装置1にプレインストールして提供することも、またCD−ROM、MO等の可搬型記録媒体で提供することも可能である。さらに、コンピュータプログラムを回線経由で搬送波として伝搬させて提供することも可能である。以下に、その内容を説明する。
【0063】
図30は実施の形態2に係る本発明の借り手装置1の構成を示すブロック図である。図30に示す借り手装置1に、検索条件を受け付けさせ、検索条件を送信させ、予約情報を受け付けさせ、予約情報を送信させるプログラムが記憶された記録媒体1a(CD−ROM、MO又はDVD−ROM等)が借り手装置1の記憶部15にインストールされている。かかるプログラムは借り手装置1のRAM12にロードして実行される。これにより、上述のような本発明の借り手装置1として機能する。
【0064】
本実施の形態2は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0065】
(付記1) 駐車場の貸し手の貸し手装置、駐車場を借りる借り手の借り手装置及び駐車場の貸借を管理する管理装置が通信網を介して接続されており、駐車場の貸し手及び借り手を登録し、貸し手の駐車場の貸借を管理する駐車場貸借管理システムであって、
前記管理装置は、
貸し手の情報を貸し手ファイルに登録する手段と、
駐車場の位置情報を含む駐車場情報を駐車場ファイルに登録する手段と、
借り手の情報を借り手ファイルに登録する手段と
を備え、
前記借り手装置は、
駐車場の予約情報を受け付ける手段と、
受け付けた予約情報を前記管理装置へ送信する手段と
を備え、
前記管理装置は、
送信された予約情報及び駐車場ファイルに登録した駐車場情報に基づいて貸与の案内情報を前記借り手装置へ送信する案内情報送信手段
を更に備えることを特徴とする駐車場貸借管理システム。
(付記2) 前記貸し手装置は、
駐車場の貸与が可能な貸与時間情報を受け付ける手段と、
受け付けた貸与時間情報を前記管理装置へ送信する手段と
を備え、
前記管理装置は、
送信された貸与時間情報を駐車場ファイルに登録する手段
を更に備え、
前記案内情報送信手段は、
送信された予約情報、並びに駐車場ファイルに登録した駐車場情報及び貸与時間情報に基づいて、駐車場を借り手に貸与する予約時間情報を含む案内情報を前記借り手装置へ送信するよう構成してある
ことを特徴とする付記1に記載の駐車場貸借管理システム。
(付記3) 前記借り手装置は、
駐車場の検索条件を受け付ける手段と、
受け付けた検索条件を前記管理装置へ送信する手段と
を更に備え、
前記管理装置は、
前記駐車場ファイルから送信された検索条件に適合する駐車場情報を抽出する手段と、
抽出した駐車場情報を前記借り手装置へ送信する手段と
を更に備えることを特徴とする付記1または2に記載の駐車場貸借管理システム。
(付記4) 前記借り手装置は、
駐車場の使用を開始する駐車開始情報を前記管理装置へ送信する手段と、
駐車場の使用を終了する駐車終了情報を前記管理装置へ送信する手段と
を更に備え、
前記管理装置は、
送信された駐車開始情報及び駐車終了情報に基づいて駐車料金を算出する手段と、
算出した駐車料金を前記借り手装置へ送信する手段と
を更に備えることを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の駐車場貸借管理システム。
(付記5) 前記予約情報は、
駐車場の予約開始時間及び予約終了時間を含み、
前記管理装置は、
時計手段と、
前記時計手段からの出力及び予約開始時間または予約終了時間に基づいて警告信号を前記借り手装置へ送信する手段と
を更に備えることを特徴とする付記1乃至4のいずれかに記載の駐車場貸借管理システム。
(付記6) 駐車場への侵入を阻止または許可するゲート装置
を更に備え、
該ゲート装置は、
前記借り手装置、貸し手装置または管理装置の指示により駐車場への入出庫の阻止または許可の切り替えを行う手段
を備えることを特徴とする付記1乃至5のいずれかに記載の駐車場貸借管理システム。
(付記7) 駐車場の貸し手及び借り手を登録し、貸し手の駐車場の貸借を管理する管理装置であって、
貸し手の情報を貸し手ファイルに登録する手段と、
駐車場の位置情報を含む駐車場情報を駐車場ファイルに登録する手段と、
借り手の情報を借り手ファイルに登録する手段と、
外部から送信された駐車場の予約情報及び駐車場ファイルに登録した駐車場情報に基づいて貸与の案内情報を外部へ送信する案内情報送信手段
を備えることを特徴とする管理装置。
(付記8) 外部から送信された駐車場の貸与が可能な貸与時間情報を駐車場ファイルに登録する手段
を更に備え、
前記案内情報送信手段は、
送信された予約情報、並びに駐車場ファイルに登録した駐車場情報及び貸与時間情報に基づいて、駐車場を借り手に貸与する予約時間情報を含む案内情報を外部へ送信するよう構成してある
ことを特徴とする付記7に記載の管理装置。
(付記9) 外部から送信された駐車場の検索条件に適合する駐車場情報を抽出する手段と、
抽出した駐車場情報を外部へ送信する手段と
を更に備えることを特徴とする付記7または8に記載の管理装置。
(付記10) 外部から送信された駐車場の使用が開始される駐車開始情報及び駐車場の使用が終了される駐車終了情報に基づいて駐車料金を算出する手段と、
算出した駐車料金を外部へ送信する手段と
を更に備えることを特徴とする付記7乃至9のいずれかに記載の管理装置。
(付記11) 前記予約情報は、
駐車場の予約開始時間及び予約終了時間を含み、
時計手段と、
前記時計手段からの出力及び予約開始時間または予約終了時間に基づいて警告信号を外部へ送信する手段
を更に備えることを特徴とする付記7乃至10のいずれかに記載の管理装置。
(付記12) 駐車場の貸し手及び借り手が登録されており、登録された駐車場を借りるための借り手装置であって、
駐車場の検索条件を受け付ける手段と、
受け付けた検索条件を外部へ送信する手段と、
駐車場の予約情報を受け付ける手段と、
受け付けた予約情報を外部へ送信する手段と
を備えることを特徴とする借り手装置。
(付記13) 駐車場の使用を開始する駐車開始情報を外部へ送信する手段と、
駐車場の使用を終了する駐車終了情報を外部へ送信する手段と
を更に備えることを特徴とする付記12に記載の借り手装置。
(付記14) 駐車場の貸し手及び借り手が登録されており、登録された駐車場を貸与するための貸し手装置であって、
駐車場の貸与が可能な貸与時間情報を受け付ける手段と、
受け付けた貸与時間情報を外部へ送信する手段と
を備えることを特徴とする貸し手装置。
(付記15) 駐車場の貸し手及び借り手を登録し、貸し手の駐車場の貸借を管理するためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータに、貸し手の情報を貸し手ファイルに登録させるステップと、
コンピュータ、駐車場の位置情報を含む駐車場情報を駐車場ファイルに登録させるステップと、
コンピュータに、借り手の情報を借り手ファイルに登録させるステップと、
コンピュータに、外部から送信された駐車場の予約情報及び駐車場ファイルに登録させた駐車場情報に基づいて貸与の案内情報を外部へ送信させる案内情報送信ステップ
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
(付記16) コンピュータに、外部から送信された駐車場の貸与が可能な貸与時間情報を駐車場ファイルに登録させるステップ
を更に実行させ、
前記案内情報送信ステップは、
送信された予約情報、並びに駐車場ファイルに登録した駐車場情報及び貸与時間情報に基づいて、駐車場を借り手に貸与する予約時間情報を含む案内情報を外部へ送信させる
ことを特徴とする付記15に記載のコンピュータプログラム。
(付記17) 駐車場の貸し手及び借り手を登録し、貸し手の駐車場の貸借を管理するためのコンピュータプログラムが記録されており、コンピュータでの読み取りが可能な記録媒体であって、
コンピュータに、貸し手の情報を貸し手ファイルに登録させるステップと、
コンピュータ、駐車場の位置情報を含む駐車場情報を駐車場ファイルに登録させるステップと、
コンピュータに、借り手の情報を借り手ファイルに登録させるステップと、
コンピュータに、外部から送信された駐車場の予約情報及び駐車場ファイルに登録させた駐車場情報に基づいて貸与の案内情報を外部へ送信させる案内情報送信ステップ
を実行させるコンピュータプログラムが記録されていることを特徴とするコンピュータでの読み取り可能な記録媒体。
(付記18) 駐車場の貸し手及び借り手が登録されており、登録された駐車場を借りるためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータに、駐車場の検索条件を受け付けさせるステップと、
コンピュータに、受け付けた検索条件を外部へ送信させるステップと、
コンピュータに、駐車場の予約情報を受け付けさせるステップと、
コンピュータに、受け付けさせた予約情報を外部へ送信させるステップと
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
(付記19) 駐車場の貸し手及び借り手が登録されており、登録された駐車場を借りるためのコンピュータプログラムが記録されており、コンピュータでの読み取りが可能な記録媒体であって、
コンピュータに、駐車場の検索条件を受け付けさせるステップと、
コンピュータに、受け付けた検索条件を外部へ送信させるステップと、
コンピュータに、駐車場の予約情報を受け付けさせるステップと、
コンピュータに、受け付けさせた予約情報を外部へ送信させるステップと
を実行させるコンピュータプログラムが記録されていることを特徴とするコンピュータでの読み取り可能な記録媒体。
(付記20) 駐車場の貸し手及び借り手が登録されており、登録された駐車場を貸与するためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータに、駐車場の貸与が可能な貸与時間情報を受け付けさせるステップと、
コンピュータに、受け付けさせた貸与時間情報を外部へ送信させるステップと
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
(付記21) 駐車場の貸し手及び借り手が登録されており、登録された駐車場を貸与するためのコンピュータプログラムが記録されており、コンピュータでの読み取りが可能な記録媒体であって、
コンピュータに、駐車場の貸与が可能な貸与時間情報を受け付けさせるステップと、
コンピュータに、受け付けさせた貸与時間情報を外部へ送信させるステップとを実行させるコンピュータプログラムが記録されていることを特徴とするコンピュータでの読み取り可能な記録媒体。
(付記22) 駐車場の貸し手、駐車場を借りる借り手の借り手、及び駐車場の貸借を管理する管理者により構成され、駐車場の貸し手及び借り手を登録し、貸し手の駐車場の貸借を管理する駐車場貸借管理方法において、
駐車場の位置情報を含む駐車場情報を登録し、
駐車場の予約情報を受け付け、
駐車場の貸与が可能な貸与時間情報を受け付け、
受け付けた予約情報及び貸与時間情報、並びに登録した駐車場情報に基づいて、貸与の案内情報を通知する
ことを特徴とする駐車場貸借管理方法。
(付記23) 駐車場の貸し手の貸し手装置、駐車場を借りる借り手の借り手装置及び駐車場の貸借を管理する管理装置が通信網を介して接続されており、駐車場の貸し手及び借り手を登録し、貸し手の駐車場の貸借を管理する駐車場貸借管理システムに利用される駐車場貸借管理方法であって、
予め貸出可能な駐車場情報を、駐車場を識別するための駐車場識別情報と対応づけて登録しておき、
さらに、貸し手装置から送信された駐車場の貸与が可能な貸与時間情報を駐車場識別情報と対応づけて登録するステップと、
借り手装置により駐車場の検索条件を受信した場合に、登録した駐車場情報を検索して、検索条件に合致する駐車場情報を借り手装置に送信するステップと、
借り手装置から送信された駐車場の駐車場識別情報及び予約情報を受信した場合に、該駐車場に対応づけて該借り手の予約情報を登録するステップと、
借り手装置または駐車場への侵入を阻止または許可するゲート装置により受け付けられた駐車場の使用を開始する駐車開始情報を受信した場合に、該駐車場の予約情報を参照して許可された借り手か否かを判断し、許可された借り手である場合に、利用を許可すると共に、駐車開始時間を登録するステップと、
借り手装置または前記ゲート装置により受け付けられた駐車場の使用を終了する駐車終了情報を受信した場合に、駐車終了時間を登録するステップと、
前記駐車開始時間及び駐車終了時間から駐車場の精算料金を算出し、借り手装置に精算料金に関する情報を送信するステップと
を備えることを特徴とする駐車場貸借管理方法。
【0066】
【発明の効果】
以上詳述した如く、発明にあっては、管理装置は貸し手の情報、例えば氏名、住所,及び口座情報等を貸し手ファイルに登録する。さらに貸し手の駐車場の駐車場情報を駐車場ファイルに登録する。さらに借り手の情報を借り手ファイルに登録する。そして、借り手が駐車場を借りたい場合は、予約情報を借り手装置に入力する。予約情報は借り手装置に受け付けられ、管理装置へ送信される。管理装置は送信された予約情報及び駐車場ファイルに登録した駐車場情報に基づいて貸与の案内情報を前記借り手装置へ送信する。以上のように構成したので、貸し手は大がかりな装置を導入することなく低コストで借り手に駐車場を提供して駐車料金を得ることができる。また、本発明に係る駐車場貸借管理システムの運営者により、貸し手及び借り手が登録され適切に運営されるので、自己の駐車場を第3者に貸与する際のトラブル等を回避することが可能となる。一方、借り手は予め駐車場を予約しておくことにより、確実に駐車場を確保でき、また駐車場の案内情報の提供も受けることが可能であるのでより簡便に駐車場を借りることが可能となる。さらに、本発明に係る駐車場貸借管理システムにより、駐車場所持者の駐車場の貸与が増加すること及び借り手が増加することから、結果として個人の駐車場を有効に活用することができ、また路上駐車の抑制を達成することが可能となる。
【0067】
発明にあっては、貸し手は駐車場を貸与することが可能な貸与時間情報を貸し手装置へ入力する。貸し手装置は貸与時間情報を受け付け、管理装置へ送信する。管理装置は送信された貸与時間情報を駐車場ファイルに登録する。そして、予約情報が借り手装置から送信された場合は、送信された予約情報、並びに駐車場ファイルに登録した駐車場情報及び貸与時間情報に基づいて、駐車場を借り手に貸与する予約時間情報を含む案内情報を送信する。以上のように構成したので、貸し手は任意の時間に駐車場を借り手に貸すことができ、また借り手は駐車場に到着する前に確実に駐車場の空き時間を知ることができる。
【0068】
発明にあっては、借り手は、借り手装置に駐車場を検索するための検索条件を入力する。入力された検索条件は受け付けられ、管理装置へ送信される。検索条件とは例えば、駐車場の地域、料金、予約可能時間、駐車スペース等の絞り込みキーワードである。管理装置は駐車場ファイルを参照し、検索条件に適合する駐車場情報を抽出する。そして抽出した駐車場情報を前記借り手装置へ送信するようにしたので、借り手は容易に希望する駐車場を検索することが可能となる。
【0069】
発明にあっては、さらに借り手が駐車場を借りる場合に、借り手装置または駐車場への侵入を阻止または許可するゲート装置により、駐車場の使用を開始する駐車開始情報を受け付ける。受け付けられた駐車開始情報は管理装置へ送信される。管理装置は、駐車開始情報を受信した場合は、該駐車場の予約情報を参照して許可された借り手か否かを判断する。そして、許可された借り手であると判断した場合、利用を許可すると共に、受信した駐車開始時間を登録する。そして、借り手が駐車場の貸与を終了する場合は、借り手装置またはゲート装置により、駐車場の使用を終了する駐車終了情報を受け付ける。受け付けられた駐車終了情報は管理装置へ送信され、管理装置は受信した駐車終了時間を登録する。そして、駐車開始時間及び駐車終了時間から駐車場の精算料金を算出し、借り手装置に精算料金に関する情報を送信するようにしたので、駐車時間を適切に管理でき、また駐車時間に応じた料金を借り手から得ることが可能となる等、本発明は優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る駐車場貸借管理システムの構成を示す模式図である。
【図2】管理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】貸し手装置の構成を示すブロック図である。
【図4】貸し手の情報を登録する際のイメージを示す説明図である。
【図5】貸し手ファイルのデータ構造を示す説明図である。
【図6】駐車場情報を登録する際のイメージを示す説明図である。
【図7】駐車場ファイルのデータ構造を示す説明図である。
【図8】ゲート装置の構造を示す模式的断面図である。
【図9】借り手装置の構成を示すブロック図である。
【図10】借り手が登録する際のイメージを示す説明図である。
【図11】借り手ファイルのデータ構造を示す説明図である。
【図12】貸し手が貸与時間情報を登録する際のイメージを示す説明図である。
【図13】駐車場を予約及び検索する際のイメージを示す説明図である。
【図14】検索結果のイメージを示す説明図である。
【図15】案内情報のイメージを示す説明図である。
【図16】借り手が駐車場を借りる場合の処理のイメージを示す説明図である。
【図17】借り手が駐車場を借りる場合の処理のイメージを示す説明図である。
【図18】駐車場の利用状況を記憶した利用状況ファイルのデータ構造を示す説明図である。
【図19】貸し手の情報を登録する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図20】借り手の情報を登録する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図21】貸し手が貸与時間情報を登録する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図22】借り手が駐車場を予約する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図23】借り手が駐車場を予約する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図24】本発明に係る駐車場を入出庫する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図25】本発明に係る駐車場を入出庫する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図26】本発明に係る駐車場を入出庫する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図27】本発明に係る駐車場を入出庫する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図28】実施の形態2に係る本発明の概要を示す模式図である。
【図29】実施の形態2に係る本発明の貸し手装置の構成を示すブロック図である。
【図30】実施の形態2に係る本発明の借り手装置の構成を示すブロック図である。
【図31】従来の駐車場管理方法の概要を示す説明図である。
【符号の説明】
1 借り手装置
1a 記録媒体
13 入力部
14 表示部
18 音声出力部
19 時計部
2 管理装置
2a 記録媒体
23 入力部
24 表示部
25 記憶部
25a 貸し手ファイル
25b 駐車場ファイル
25c 借り手ファイル
25d 利用状況ファイル
28 時計部
3 貸し手装置
3a 記録媒体
33 入力部
34 表示部
G ゲート装置
G1 制御装置
G2 通信部
G3 ゲート板
G5 高さ調整装置
N 通信網

Claims (3)

  1. 駐車場の貸し手の貸し手装置、駐車場を借りる借り手の借り手装置及びプロセッサを有する管理装置が通信網を介して接続された駐車場貸借管理システムであって、
    前記貸し手装置は、
    駐車場の貸与が可能な貸与時間を入力部から受け付ける手段と、
    受け付けた貸与時間を前記管理装置へ送信する手段とを備え、
    前記借り手装置は、
    駐車場の予約開始時間及び予約終了時間を含む予約情報を入力部から受け付ける手段と、
    受け付けた予約情報を前記管理装置へ送信する手段とを備え、
    前記管理装置は、
    前記プロセッサにより駐車場の位置情報を含む駐車場情報が前記貸し手装置から送信された場合に前記駐車場情報駐車場識別情報に対応づけて駐車場ファイルに記憶する手段と、
    前記プロセッサにより前記貸し手装置から送信された貸与時間を含む駐車場情報を駐車場識別情報に対応づけて駐車場ファイルに記憶する手段と、
    前記借り手装置から送信された予約情報を受信する第1受信手段と、
    受信した予約開始時間及び予約終了時間を含む予約情報が前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内であるか否かを、前記プロセッサにより判断することにより、駐車場が貸与可能であるか否かを判断する手段と、
    貸与可能であると判断した場合に、駐車場を借り手に貸与する予約時間及び駐車場情報を含む案内情報を前記プロセッサにより前記借り手装置へ送信する案内情報送信手段と、
    前記借り手装置から変更後の予約終了時間を受信する第2受信手段と、
    該第2受信手段により受信した変更後の予約終了時間前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内であるかを、前記プロセッサにより断する手段と、
    前記第2受信手段により受信した変更後の予約終了時間が前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内であると判断した場合に、前記プロセッサにより前記第1受信手段により受信した予約終了時間を前記第2受信手段で受け付けた変更後の予約終了時間へ変更する手段と、
    前記プロセッサにより変更後の予約終了時間を前記借り手装置へ送信する手段と、
    前記第2受信手段により受信した変更後の予約終了時間が前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内でないと判断した場合に、変更後の予約終了時間前記駐車場ファイルに記憶した前記駐車場識別情報とは異なる駐車場識別情報を有する他の駐車場の貸与時間内である場合に前記プロセッサにより前記他の駐車場の駐車場情報を抽出する手段と、
    前記プロセッサにより変更を拒否する旨の情報及び抽出した他の駐車場の駐車場情報を前記借り手装置へ送信する手段と
    を更に備えることを特徴とする駐車場貸借管理システム。
  2. 駐車場の貸し手の貸し手装置及び駐車場を借りる借り手の借り手装置に通信網を介して接続されたプロセッサを有する管理装置であって、
    前記プロセッサにより駐車場の位置情報を含む駐車場情報が前記貸し手装置から送信された場合に前記駐車場情報駐車場識別情報に対応づけて駐車場ファイルに記憶する手段と、
    前記プロセッサにより前記貸し手装置から送信された駐車場の貸与が可能な貸与時間を含む駐車場情報を駐車場識別情報に対応づけて駐車場ファイルに記憶する手段と、
    前記借り手装置から送信された駐車場の予約開始時間及び予約終了時間を含む予約情報を受信する第1受信手段と、
    受信した予約開始時間及び予約終了時間を含む予約情報が前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内であるか否かを、前記プロセッサにより判断することにより、駐車場が貸与可能であるか否かを判断する手段と、
    貸与可能であると判断した場合に、前記プロセッサにより駐車場を借り手に貸与する予約時間及び駐車場情報を含む案内情報を前記借り手装置へ送信する案内情報送信手段と、
    前記借り手装置から変更後の予約終了時間を受信する第2受信手段と、
    該第2受信手段により受信した変更後の予約終了時間前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内であるかを、前記プロセッサにより判断する手段と、
    前記第2受信手段により受信した変更後の予約終了時間が前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内であると判断した場合に、前記プロセッサにより前記第1受信手段により受信した予約終了時間を前記第2受信手段で受け付けた変更後の予約終了時間へ変更する手段と、
    前記プロセッサにより変更後の予約終了時間を前記借り手装置へ送信する手段と、
    前記第2受信手段により受信した変更後の予約終了時間が前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内でないと判断した場合に、変更後の予約終了時間前記駐車場ファイルに記憶した前記駐車場識別情報とは異なる駐車場識別情報を有する他の駐車場の貸与時間内である場合に前記プロセッサにより前記他の駐車場の駐車場情報を抽出する手段と、
    前記プロセッサにより変更を拒否する旨の情報及び抽出した他の駐車場の駐車場情報を前記借り手装置へ送信する手段と
    を備えることを特徴とする管理装置。
  3. 駐車場の貸し手の貸し手装置及び駐車場を借りる借り手の借り手装置に通信網を介して接続されプロセッサを有する管理装置が実行する駐車場貸借管理方法であって、
    前記プロセッサにより駐車場の位置情報を含む駐車場情報が前記貸し手装置から送信された場合に前記駐車場情報駐車場識別情報に対応づけて駐車場ファイルに記憶するステップと、
    前記プロセッサにより前記貸し手装置から送信された駐車場の貸与が可能な貸与時間を含む駐車場情報を駐車場識別情報に対応づけて駐車場ファイルに記憶するステップと、
    前記借り手装置から送信された駐車場の予約開始時間及び予約終了時間を含む予約情報を受信する第1受信ステップと、
    受信した予約開始時間及び予約終了時間を含む予約情報が前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内であるか否かを、前記プロセッサにより判断することにより、駐車場が貸与可能であるか否かを判断するステップと、
    貸与可能であると判断した場合に、駐車場を借り手に貸与する予約時間及び駐車場情報を含む案内情報を前記プロセッサにより前記借り手装置へ送信する案内情報送信ステップと、
    前記借り手装置から変更後の予約終了時間を受信する第2受信ステップと、
    該第2受信ステップにより受信した変更後の予約終了時間前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内であるかを、前記プロセッサにより判断するステップと、
    前記第2受信ステップにより受信した変更後の予約終了時間が前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内であると判断した場合に、前記プロセッサにより前記第1受信ステップにより受信した予約終了時間を前記第2受信ステップで受け付けた変更後の予約終了時間へ変更するステップと、
    前記プロセッサにより変更後の予約終了時間を前記借り手装置へ送信するステップと、
    前記第2受信手段により受信した変更後の予約終了時間が前記駐車場ファイルに記憶した貸与時間内でないと判断した場合に、変更後の予約終了時間前記駐車場ファイルに記憶した前記駐車場識別情報とは異なる駐車場識別情報を有する他の駐車場の貸与時間内である場合に前記プロセッサにより前記他の駐車場の駐車場情報を抽出するステップと、
    前記プロセッサにより変更を拒否する旨の情報及び抽出した他の駐車場の駐車場情報を前記借り手装置へ送信するステップと
    を含む駐車場貸借管理方法。
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