JPH0970729A - トグルクランプ - Google Patents

トグルクランプ

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JPH0970729A
JPH0970729A JP23107295A JP23107295A JPH0970729A JP H0970729 A JPH0970729 A JP H0970729A JP 23107295 A JP23107295 A JP 23107295A JP 23107295 A JP23107295 A JP 23107295A JP H0970729 A JPH0970729 A JP H0970729A
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handle lever
hook
lever
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clamped
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Norizo Kimura
典三 木村
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OSAKA KAKUTA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランプ解除操作並びにクランプ操作の作業
能率を向上させることである。 【解決手段】 基台ブラケット1と、回動自在なハンド
ルレバー2と、該ハンドルレバーの途中に回動自在に支
持された引掛け部材6とよりなるトグルクランプにおい
て、引掛け部材6は、ばね部材14によりハンドルレバ
ー2に対して起き上がり姿勢に保持されている。クラン
プ時には上記引掛け部材6をばね部材14に抗して回動
して相手側受け部材5に引っ掛けるようにしている。ク
ランプ解除の操作時に、ハンドルレバー操作だけで引掛
け部材6は自動的に起き上がるので、被クランプ部材
は、引掛け部材が邪魔になることなく、取り外すことが
できる。また、クランプ操作時に、被クランプ部材同士
をはめ合わせる時にも、引掛け部材が邪魔になることは
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、板金組立工程、
機械加工工程等においてワークをクランプする場合、箱
体に蓋をクランプする場合あるいはコンクリートブロッ
ク製造用の上下型をクランプする場合等、各種被クラン
プ部材同士を結合するのに採用することのできるトグル
クランプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては、たとえば実開昭6
3−136905号に記載されたトグルクランプがあ
り、図6に示すように、一方の被クランプ部材W1に、
基台ブラケット1を固着し、該基台ブラケット1には、
2分割支軸3を介してハンドルレバー2を回動自在に支
持し、該ハンドルレバー2の途中に枢支ピン4を介して
引掛け部材6を回動自在に支持し、他方の被クランプ部
材W2には、フック受け5を設けてある。
【0003】ハンドルレバー2を緩めた状態で引掛け部
材6を相手部材W2のフック受け5に係合し、ハンドル
レバー2を矢印R1方向に回動することにより引掛け部
材6を引き締め、死点越えさせることにより、実線で示
すようにクランプするようになっている。
【0004】反対にクランプ解除する場合には、ハンド
ルレバーを矢印R2方向に戻し、引掛け部材6とフック
受け5との係合を解除する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところがクランプ解除
操作時において、単にハンドルレバー2を矢印R2方向
に引き起こすだけでは、仮想線に示すように引掛け部材
6は垂れ下がってフック受け5に引っ掛かった状態にな
っているため、実際に相手側被クランプ部材W2を取り
外すためには、図6の仮想線の状態から引掛け部材6を
手で持ち上げなければならず、手間がかかる。
【0006】しかも上記のようなトグルクランプは、1
対の被クランプ部材について、通常複数個設けられてお
り、その数は、1対の被クランプ部材に対し数十から数
百個のクランプを装備している。このような場合に、一
つの部材を取り外すためには多くのクランプの引掛け部
材を総て持ち上げておかなければならず、一層作業能率
が低下していた。
【0007】そこで、本願の請求項1記載の発明は、ク
ランプ解除時における被クランプ部材の取外し作業を能
率よく行えるトグルクランプを提供することを目的とし
ており、請求項2記載の発明は、上記目的に加え、クラ
ンプ状態において確実にロックを保つことができるよう
にすることも目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本願請求項1記載の発明は、基台ブラケットと、該
基台ブラケットに一端部が回動自在に支持されたハンド
ルレバーと、該ハンドルレバーの途中に一端部が回動自
在に支持されると共にハンドルレバーとは概ね反対側へ
と延びる引掛け部材よりなるトグルクランプにおいて、
引掛け部材は、ばね部材によりハンドルレバーに対して
起き上がり姿勢に保持され、クランプ時には上記引掛け
部材をばね部材に抗して回動して相手側受け部材に引っ
掛けるようにしていることを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のト
グルクランプにおいて、ハンドルレバーに窓孔を明け、
基台ブラケットに枢支した爪付きレバーをロック用ばね
により一方へ付勢し、クランプ時に爪付きレバーの爪が
窓孔の端縁に弾性的に噛み合うようにしている。
【0010】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]図1及び図2は、本願発明を適用
したトグルクランプのクランプ解除時の状態を示してお
り、基台ブラケット1、ハンドルレバー2、支軸3、枢
支ピン4、フック受け5及び引掛け部材6については、
前記図6と同じ形態をしているので、図6と同じ符号を
付している。
【0011】基台ブラケット1は、図2のように断面形
状が上向きコの字形に形成されると共に被クランプ部材
の一方の部材W1に固着されている。
【0012】ハンドルレバー2は、その基端部が基台ブ
ラケット1の上端部に左右2分割式の支軸3を介して回
動自在に支持されており、図1に示すようにハンドルレ
バー2の長さ方向の範囲のうち、先端側の範囲L1は断
面形状が下向きコの字形に形成され、支軸側の範囲L2
は断面形状が前後1対の壁のみからなるニの字状に形成
されている。
【0013】引掛け部材6は、フックボルト10と、断
面形状六角形の長ナット11から構成されており、長ナ
ット11はその前端部が枢支ピン4を介してハンドルレ
バー2の途中部分(範囲L2内)に回動自在に支持さ
れ、フックボルト10は長ナット11に長さ調節可能に
螺合すると共にロックナット12により所定長さで固定
されている。
【0014】引掛け部材6をハンドルレバー2に対して
一定角度起立させるために、図3に示すように支軸3部
分に板ばね14を装着し、該板ばね14の舌部14aに
より、長ナット11の支軸3部分より少し後側(フック
ボルト側)を支えている。
【0015】板ばね14は、図4に示すように、断面形
状が上向きコの字形の取付部14bの底壁部分に、前方
に突出する上記前記舌部14aが一体に形成され、取付
部14bの両側壁に取付孔16が形成され、各取付孔1
6部分が図2に示すように左右の各支軸3により嵌合支
持されている。また、取付部14bの両側壁の上端に形
成された折曲部14cをハンドルレバー2の後部上端縁
に係合することにより、ハンドルレバー2に対する回り
止めとしており、これにより、基台ブラケット1に対し
てハンドルレバー2と一体的に回動する。
【0016】ハンドルレバー2をロック状態に維持する
ロック機構を説明する。図1において、基台ブラケット
1の底板の前端部には上向きコの字形のロックレバーホ
ルダー18が一体に形成されており、該ホルダー18に
はピン19を介してL字形の爪付きロックレバー20の
中央部が回動自在に支持されている。ロックレバー20
の上向き腕部分の上端部には後方へと突出する爪20a
が一体に形成され、爪部20aには傾斜カム面21が形
成されている。爪付きロックレバー20の水平腕部22
は後方へと延びると共にコイルばね23により下方へと
付勢され、ホルダー18の底面に当接している。
【0017】コイルばね23は図1のようにピン19に
巻かれると共に、一端部がロックレバー水平腕部22の
上縁に係合し、他端部が基台ブラケット1の側壁に形成
されたストッパー片26の下面に係合し、これにより、
ロックレバー20に矢印A1方向への回転力を与えてい
る。一方、図3に示すようにハンドルレバー2には爪付
きロックレバー20に対応する位置にスリット状の窓孔
28が形成されており、図5のようにクランプ時に爪付
きロックレバー20の爪20aが上方へ突出した状態で
係合するようになっている。
【0018】図5はクランプ状態を示しており、引掛け
部材6は板ばね14をたわませた状態で相手側フック受
け5に係合しており、ハンドルレバー2の回動支点O1
に対して、引掛け部材6の枢支点O2とフック係合点O
3とを結ぶ線C1が、被クランプ部材側へと越えた状態
となっている。
【0019】また、ロックレバー20の先端爪20a
は、ハンドルレバー2の窓孔28を貫通して、その端縁
部分に係合し、クランプ状態を確実に保っている。
【0020】クランプを解除する場合には、ハンドルレ
バー2を保持した手の親指を爪20aの傾斜カム面21
にかけて、爪20aをばね23に抗して前方へと倒して
窓孔28から外し、ハンドルレバー2を矢印R2方向へ
引き上げる。
【0021】ハンドルレバー2の引上げ動作において、
死点越えした後は、引掛け部材6はフック受け5から後
方へと外れると共に、板ばね14の弾性力により、図1
に示すようにハンドルレバー2に対して一定角度θ起立
することにより、フック受け5から上方へと一定距離は
なれる。
【0022】この状態において、被クランプ部材W1,
W2同士はフックボルト10に邪魔されることなく、簡
単に外すことができる。
【0023】また、爪付きロックレバー20は、ハンド
ルレバー2から外れるとコイルばね23の力によりA1
方向に戻り、水平腕部22がレバーホルダー18の底板
に圧接する。
【0024】次にクランプする場合には、まず、両被ク
ランプ部材W1,W2を合わせるが、このときフックボ
ルト10は図1に示すようにハンドルレバー2に対して
起立状態に保たれており、従来のように垂れ下がること
はないので、フックボルト10を手で持ち上げる必要は
ない。
【0025】そしてハンドルレバー2を矢印R1方向に
倒す場合に、同時に引掛け部材6を板ばね14に抗して
押し下げてフック受け5に係合しておく。
【0026】ハンドルレバー2によるクランプの最終工
程において、窓孔28の縁は待機中のカム面21に衝合
し、爪付きロックレバー20はばね23の弾性力に抗し
てピン19を中心として矢印A2方向へ一旦回動して窓
孔28を通過した後、窓孔28の端縁に噛み合う。
【0027】[その他の実施の形態] (1)引掛け部材としては、図4のように長ナットにフ
ックボルトを螺着した構造の他に、長ナットに、通常の
長い直線状のボルトを螺合し、該ボルトの先端頭部を相
手側受け部材の溝等に係合する構成でもよい。
【0028】(2)引掛け部材を起立状態に維持するば
ね部材として、板ばねの他に、コイルばね等各種ばねを
利用することも可能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本願発明によると、
ハンドルレバーに回動自在に支持されて相手側の受け部
材に引っ掛けられる引掛け部材を、ばね部材によりハン
ドルレバーに対して一定角度起立するように付勢してい
るので、クランプ解除の際には、ハンドルレバーを起こ
して受け部材に対して引掛け部材を緩めるだけで、引掛
け部材はばね部材により起き上がって自動的に受け部材
から離れる。したがって、被クランプ部材を取り外す際
に、従来のように作業員がわざわざ手で引掛け部材を持
ち上げる必要がなくなり、取外し作業の能率が向上す
る。
【0030】また、クランプする場合においても、引掛
け部材はばね部材によりハンドルレバーに対して一定角
度起立した状態で保たれているので、従来のように垂れ
下がることはなく、フックボルトが邪魔になることはな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明を適用したトグルクランプの1形態
を示す正面図である。
【図2】 図1の左側面図である。
【図3】 図2のIII−III断面図である。
【図4】 板ばね単体の斜視図である。
【図5】 クランプ状態を示す正面図である。
【図6】 従来例の正面図である。
【符号の説明】
1 基台ブラケット 2 ハンドルレバー 3 支軸 5 フック受け(受け部材) 6 引掛け部材 14 板ばね(ばね部材) 20 ロックレバー 20a 爪 28 窓孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台ブラケットと、該基台ブラケットに
    一端部が回動自在に支持されたハンドルレバーと、該ハ
    ンドルレバーの途中に一端部が回動自在に支持されると
    共にハンドルレバーとは概ね反対側へと延びる引掛け部
    材よりなるトグルクランプにおいて、引掛け部材は、ば
    ね部材によりハンドルレバーに対して起き上がり姿勢に
    保持され、クランプ時には上記引掛け部材をばね部材に
    抗して回動して相手側受け部材に引っ掛けるようにして
    いることを特徴とするトグルクランプ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトグルクランプにおい
    て、ハンドルレバーに窓孔を明け、基台ブラケットに枢
    支した爪付きロックレバーをロック用ばねにより一方へ
    付勢し、クランプ時に爪付きロックレバーの爪が窓孔の
    端縁に弾性的に噛み合うようにしていることを特徴とす
    るトグルクランプ。
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