JP2002210618A - 補器部品の位置決め治具 - Google Patents

補器部品の位置決め治具

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JP2002210618A
JP2002210618A JP2001006373A JP2001006373A JP2002210618A JP 2002210618 A JP2002210618 A JP 2002210618A JP 2001006373 A JP2001006373 A JP 2001006373A JP 2001006373 A JP2001006373 A JP 2001006373A JP 2002210618 A JP2002210618 A JP 2002210618A
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jig
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Masato Oshita
正人 大下
Hidetomo Tsuruoka
秀友 鶴岡
Yasuo Kobayashi
泰夫 小林
Seiichi Hirano
平野  誠一
Masanori Okubo
政教 大久保
Noboru Iwata
昇 岩田
Setsu Muto
節 武藤
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フードロックなどの補器部品を簡単に取付け
ることができる補器部品の位置決め治具を提供する。 【解決手段】 補器部品の位置決め治具10は、フード
ロック16を載せることでフードロック16を支持可能
な支え部32を有する治具本体40と、治具本体40に
設けるとともに係合孔15aに差込み可能な係合突起5
0と、治具本体40にスイング自在に枢支された揺動ア
ーム52と、揺動アーム52に設けるとともに第1、第
2係止孔13a,13bに差込み可能な第1、第2係止
突起60,61と、第1、第2係止突起60,61を第
1、第2係止孔13a,13bに差込んだ状態に保つこ
とでフードロック16を組付位置11aに保持可能とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フードをロックす
るために使用するフードロックなど補器部品を取付ける
際に使用する補器部品の位置決め治具に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車には、エンジンフードやトランク
リッド(以下、「フード」という)を閉位置に保持する
ためにロック手段が備えられている。ロック手段は、ス
トライカ及びフードロックをそれぞれ車体及びフードに
備え、フードロックのフックをストライカに係止するこ
とによりフードを閉位置に保持するものである。このた
め、ストライカにフードロックのフックを確実に係止さ
せるためには、ストライカやフードロックを精度よく取
付ける必要がある。
【0003】ストライカを精度よく取付ける方法として
は、特開平5−85429号公報「自動車ボディの外板
部材組付調整方法」が知られている。この技術は、車体
にストライカをボルト止めした後、ストライカに調整工
具を係合させ、調整工具を押し上げ、又は押し下げるこ
とで、ストライカを車体に取付けたままの状態で変形さ
せるというものである。ストライカを変形させること
で、ストライカにフックを良好に係止させることが可能
になる。しかし、この方法は、車体にストライカをボル
ト止めした後、ストライカを調整工具で変形させる工程
が必要であり、ストライカの取付けに時間がかかる。
【0004】一方、フードロックを精度よく取付ける方
法としては、先ず作業者がフードロックに手を添えてフ
ードロックを車体の組付位置に保持する。この状態で、
フードロックの取付孔にボルトを差込み、他方の手でボ
ルトを車体に締め付けることによりフードロックを車体
に仮止めする。次に、フードロックを正規の位置に合う
ように微調整して、この状態でボルトを締め付けること
により、フードロックを車体に取付ける。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、フードロ
ックを車体に取付ける際に、フードロックを手で押えな
がら、ボルト止め作業を行うので、作業者はある程度無
理な姿勢でボルト止め作業を行うことになる。加えて、
フードロックを一旦仮止めした状態でフードロックの位
置を規制し、その後フードロックを車体に取付ける必要
がある。このため、フードロックの取付けに時間がかか
る。このため、フードをロックするためのストライカや
フードロックなどの補器部品を簡単に取付けることがで
きる治具の実用化が望まれていた。
【0006】そこで、本発明の目的は、フードロックな
どの補器部品を簡単に取付けることができる補器部品の
位置決め治具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、ボディ枠体を構成する面に係合孔又は係
合凹みを有し、この面にほぼ直交する方向に係止孔又は
係止凹みを有し、これらの孔又は凹みを利用してボディ
枠体の組付位置に補器部品を組付ける補器部品の位置決
め治具であって、前記補器部品を載せることにより補器
部品を支持可能な支え部を有する治具本体と、該治具本
体に設けるとともに前記係合孔又は係合凹みに差込み可
能な係合突起と、該治具本体にスイング自在に枢支され
た揺動アームと、該揺動アームに設けるとともに前記係
止孔又は係止凹みに差込み可能な係止手段と、これら係
止手段を係止孔又は係止凹みに差込んだ状態に保つこと
で係合突起及び係止手段により補器部品を前記組付位置
に保持可能としたことを特徴とする。
【0008】支え部に補器部品を載せた後、係合孔又は
係合凹みに係合突起を差込み、次いで係止孔又は係止凹
みに係止手段を差込む。この状態を保つことで、補器部
品に手を添えることなく、ボディ枠体の組付位置に補器
部品を保持することができる。このため、補器部品を手
で押え付けることなく、補器部品を組付位置に取付ける
ことができる。
【0009】請求項2は、治具本体にグリップを設け、
前記揺動アームに指掛け部を設け、グリップを握った手
で指掛け部を操作することにより、前記係止手段を係止
孔又は係止凹みから係脱可能な構成にしたことを特徴と
する。
【0010】グリップを手で握りながら親指で指掛け部
を操作する構成とした。よって、補器部品の位置決め治
具を片手で取り扱うことができるので、補器部品の位置
決め治具の取り扱いを容易にできる。
【0011】請求項3は、係合突起の近傍に、前記ボデ
ィ枠体を構成する面に吸着可能なマグネットを設け、係
合突起を前記係合孔又は係合凹みに差込んだ際にマグネ
ットを、ボディ枠体を構成する面に吸着させる構成にし
たことを特徴とする。
【0012】係合孔又は係合凹みに係合突起を差込んだ
際に、ボディ枠体を構成する面にマグネットを吸着させ
る構成としたので、補器部品の位置決め治具をボディ枠
体を構成する面にさらに確実に保持することができる。
このため、補器部品の位置決め治具の取り扱いを容易に
することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1はフロントボディにフードロックを備
えた車体の斜視図であり、自動車のボディ枠体10を構
成するバルクヘッド部11の取付位置11aにフードロ
ック(補器部品)16を取付け、このフードロック16
で係止可能なストライカ25をエンジンフード26の前
端に取付けた状態を示す。
【0014】バルクヘッド部11は、左右のフロントフ
ェンダ27,28に掛け渡したバルクヘッド12と、こ
のバルクヘッド12の略中央からクロスメンバ29まで
下方に延びた脚部14とで略T字型に形成した部材であ
り、脚部14の前面(ボディ枠体を構成する面)15に
嵌合孔15aを有し、バルクヘッド12の上面13、す
なわち、前面15にほぼ直交する方向に2個の第1、第
2係止孔(係止孔)13a,13bを有し、これら3個
の孔15a,13a,13bで囲う組付位置11a内に
フードロック16をボルト24,24,24で取付けた
ものである。
【0015】ここで、嵌合孔15a、第1係止孔13a
及び第2係止孔13bは、予め開けられた基準孔であ
る。これらの孔15a,13a,13bは、バルクヘッ
ド部11を左右のフロントフェンダ27,28及びクロ
スメンバ29に取付け際に、それぞれの部材27,2
8,29に対してバルクヘッド部11を正規の位置に位
置決めするために使用する孔である。
【0016】フードロック16は、通常においてフック
19をばね20でロック位置に保持し、取手21を手で
矢印の如く持上げることにより支持ピン22を軸にし
て、フック19をロック位置からロック解除位置まで揺
動するものである。また、フードロック16は、運転席
側の操作ノブ(図示しない)で操作ケーブル23を矢印
の如く引張ることによりフック19をロック位置からロ
ック解除位置まで揺動するものである。
【0017】よって、エンジンフード26を閉じた際
に、フードロック16のフック19をストライカ25の
係止部25aに係止させてエンジンフード26の開放を
防ぎ、フック19をロック位置からロック解除位置まで
揺動させて係止部25aとの係止を解除し、エンジンフ
ード26を開放可能とすることができる。
【0018】以下、ボディ枠体10のバルクヘッド部1
1にフードロック16を取付けるための補器部品の位置
決め治具について説明する。この補器部品の位置決め治
具は、バルクヘッド部11にフードロック16を取付け
る際に、バルクヘッド部11にスフードロック16を当
てた状態にフードロック16を保持することができる治
具である。
【0019】図2は本発明に係る補器部品の位置決め治
具の分解斜視図である。補器部品の位置決め治具30
は、フードロック16(図1に示す)を載せることによ
りフードロックを支える支え部32と、この支え部32
を取付けた治具本体40と、この治具本体40に設ける
とともに、嵌合孔15a(図1に示す)に差込むことで
フードロック16を組付位置11a(図1に示す)に配
置可能な嵌合突起50と、この治具本体40にスイング
自在に枢支された揺動アーム52と、この揺動アーム5
2に設けるとともに、第1、第2係止孔13a,13b
(図1に示す)に差込み可能な第1、第2係止突起(係
止手段)60,61と、これら第1、第2係止突起6
0,61をそれぞれ第1、第2係止孔13a,13bに
差込んだ状態に保つことで嵌合突起50及び第1、第2
係止突起60,61によりフードロック16を組付位置
11aに保持可能なばね部材63とを備える。
【0020】また、この補器部品の位置決め治具30
は、治具本体40にグリップ66を設け、揺動アーム5
2に指掛け部55を設け、グリップ66を握った手で指
掛け部55を操作することにより、第1、第2係止突起
60,61をばね部材63の付勢力に抗して第1、第2
係止孔13a,13bから係脱可能な構成とし、かつ嵌
合突起50の近傍に、図1に示す脚部14の前面(ボデ
ィ枠体を構成する面)15に磁力で吸着可能なバルクヘ
ッド用マグネット(マグネット)70を設け、嵌合突起
50を嵌合孔15a(図1に示す)に差込んだ際にバル
クヘッド用マグネット70を前面15に吸着させる構成
とした。
【0021】治具本体40は、バー部材41と、このバ
ー部材41の前端41aに取付けた前プレート42と、
この前プレート42の前端42aに取付けたブロック4
3と、前プレート42に取付けた十字型のブラケット4
4と、バー部材41の後端41bに取付けた支柱45
と、この支柱45の上端45aに取付けた後プレート4
6とからなる。ブロック43には横向きの貫通孔43a
を備え、この貫通孔43aに揺動アーム52のロッド5
3を回動自在に取付ける。また、ブラケット44の上端
44aに支え部32の下部を固定し、後プレート46に
嵌合突起50を取付ける。
【0022】支え部32は、治具本体40に固定する略
T型の基板33を備え、この基板33の後端33aにア
ングル部材35を備え、基板33の前端33bに一対の
L型部材36,36を備え、かつ基板33の前端20a
に一対のL型部材36,36を避けて一対のL型ブロッ
ク37,37を備え、基板33の中央右寄りにフードロ
ック用マグネット38を備える。
【0023】揺動アーム52は、ブロック43の貫通孔
43aにロッド53を回転自在に取付け、このロッド5
3に一対の取付板54を介して略U字型の指掛け部55
を取付け、ロッド53の左右端にそれぞれ固定ブロック
56,56を介して左右のアーム57,58を取付け、
左右のアーム57,58にそれぞれ第1、第2係止突起
60,61を取付けたものである。
【0024】ばね部材63は、コイル部64aをロッド
53に嵌め込み、一端64bをブロック43の孔43b
に差込み、他端64c(図4に示す)を左側の取付板5
4に係止することにより、ロッド53を矢印aの如く回
動させて左右のアーム57,58をロッド53を中心に
して矢印bの如く後方にスイングする。グリップ66
は、略U字型に形成し、前端66aをバー部材41の下
側前端41aに取付け、後端66bをバー部材41の下
側後端41bに取付けた部材である。
【0025】図3は本発明に係る補器部品の位置決め治
具を構成する支え部の分解斜視図である。支え部32の
基板33は、後端33aに一対のねじ孔34a,34a
を形成し、前端33bに沿って4個の長孔34b・・・
(・・・は複数個を示す)を形成し、左側端33cに沿
って2個の左長孔34c,34cを形成し、右側端33
dに沿って2個の右長孔34d,34dを形成したもの
である。
【0026】アングル部材35は、底部35aに一対の
長孔35b,35bを備え、一対の長孔35b,35b
にそれぞれボルト39a,39a(1個のみ示す)を差
込み、これらのボルト39a,39aを一対のねじ孔3
4a,34aに捩じ込むことにより、基板33の後端3
3bに取付けたものである。底部35aに一対の長孔3
5b,35bを備えることにより、ボルト39a,39
aを緩めることでアングル部材35を前後方向に調節す
ることができる。
【0027】L型部材36は、基部36aを下方に張出
し、基部36aの下面に一対のねじ穴36b,36bを
有し、これらのねじ穴36b,36bに、基板33の長
孔34b・・・を通したボルト39b・・・(1個のみ
図示する)を捩じ込むことで基板33の前端33bに取
付けたものである。
【0028】基部36aを下方に張出すことにより、基
部36aから延ばした爪部36cを基板33の表面から
浮かすことができる。これにより、基板33と爪部36
cとの間の間隙をH1に確保することができる。基板3
3に長孔34b・・・を形成し、この長孔34b・・・
にボルト39b・・・を通す構成としたので、ボルト3
9b・・・を緩めることでL型部材36,36を左右方
向に調節することができる。
【0029】L型ブロック37は、取付部37aの高さ
をH2を、基板33と爪部36cとの間の間隙H1より
小さく設定して、取付部37aを間隙H1に差込み可能
とし、取付部37aの下面のねじ穴37b,37bに、
基板33の長孔34c,34cを通したボルト39c,
39c(1個のみ図示する)を捩じ込むことで基板33
の前端33bに取付けたものである。基板33に長孔3
4c,34cを形成し、この長孔34c,34cにボル
ト39c,39cを通す構成としたので、ボルト39
c,39cを緩めることでL型ブロック37を前後方向
に調節することができる。
【0030】なお、アングル部材35の基準面35cは
フードロック本体17の下面17b(図5(b)に示
す)を規制する基準面であり、左右のL型部材36,3
6の基準面35d,35dはフードロック本体17の左
右面17c,17dを規制する基準面である。また、一
対のL型ブロック37,37の基準面37c,37cは
フードロック本体17の上面17aを規制する基準面で
ある。
【0031】図4は図2の4−4線断面図であり、治具
本体40のブロック43に貫通孔43aを開け、この貫
通孔43aにロッド53を差込み、ロッド53に取付板
54を介して指掛け部55を取付け、さらにロッド53
に固定ブロック56を介して左右のアーム57,58を
取付け、左右のアーム57,58の先端57a,58a
にそれぞれ第1、第2係止突起60,61を取付け、治
具本体40のブラケット44の上端44aに支え部32
の基板33を固定し、治具本体40の後プレート46に
嵌合突起50を取付け、治具本体40のバー部材41に
グリップ66をボルト48,48で取付けた状態を示
す。
【0032】ばね部材63の一端64bをブロック43
に係止し、ばね部材63の他端64bを取付板54に係
止することにより、左右のアーム57,58をロッド5
3を中心にして矢印の如く後方に付勢するとともに、指
掛け部55をロッド53を中心にして矢印の如く前方に
付勢する。
【0033】嵌合突起50は、ボルト72の頭部72a
に取付けた部材である。この嵌合突起50は、ボルト7
2のねじ部72aを後プレート46の取付孔46aに差
込み、ねじ部72bにナット73をねじ結合することで
後プレート46に取付ける。
【0034】第1係止突起60は、ボルト76の頭部7
6aに取付けた部材である。この第1係止突起60は、
ボルト76のねじ部76bを左アーム57の取付孔57
aに差込み、ねじ部76bにナット77をねじ結合する
ことで左アーム57に取付ける。この、第1係止突起6
0にはウレタン製の環状クッション部材78を嵌め込ん
である。第2係止突起61は、第1係止突起60と同じ
ボルト・ナットで右アーム58に取り付けたので説明を
省略する。
【0035】次に、補器部品の位置決め治具の作用を図
5〜図8に基づいて説明する。図5(a),(b)は本
発明に係る補器部品の位置決め治具の第1作用説明図で
あり、(b)は(a)のb方向から見た平面図であり、
フードロック16の取付プレート18を想像線で示す。
(a)において、作業者が補器部品の位置決め治具30
のグリップ66を手80で握って、支え部32を立て
る。次に、フードロック16を矢印の如く支え部32
に向けて移動する。
【0036】(b)において、支え部32にフードロッ
ク16をセットすることで、フードロック16を支え部
32のフードロック用マグネット38に吸着させる。こ
の際、フードロック本体17の上面17aが一対のL型
ブロック37,37の基準面37c,37cに当たり、
フードロック本体17の下面17bがアングル部材35
の基準面35cに当たる。同時に、フードロック本体1
7の左右面17c,17dが左右のL型部材36,36
の基準面36d,36dに当たる。よって、フードロッ
ク16を補器部品の位置決め治具30の所定位置に正確
にセットすることができる。
【0037】図6(a),(b)は本発明に係る補器部
品の位置決め治具の第2作用説明図である。(a)にお
いて、作業者はグリップ66を握った手80の親指81
を指掛け部55に掛け、指掛け部55を矢印の如くグ
リップ66側に引き寄せる。これにより、揺動アーム5
2の左右のアーム56,57をロッド53を中心にして
矢印の如くスイングさせる。グリップ66を手80で
握りながら親指81で指掛け部55を操作することがで
きる。よって、補器部品の位置決め治具30を片手で取
り扱うことができるので、補器部品の位置決め治具30
の取り扱いが容易になる。
【0038】(b)において、バルクヘッド部11の3
個の孔15a,13a,13bで囲う組付位置11aに
合せて補器部品の位置決め治具((a)に示す)矢印
の如く移動する。なお、24a・・・はねじ孔であり、
これらのねじ孔24a・・・にボルト24,24,24
(図1に示す)をねじ込むことによりフードロック16
を取付ける。
【0039】図7(a),(b)は本発明に係る補器部
品の位置決め治具の第3作用説明図である。(a)にお
いて、バルクヘッド部11の脚部14の嵌合孔15aに
嵌合突起50を差込む。この際、バルクヘッド用マグネ
ット70が脚部14に吸着する。この状態で、作業者は
グリップ66を握った手80の親指81を指掛け部55
から矢印の如く離す。よって、ばね部材63(図4に
示す)の付勢力で左右のアーム56,57がロッド53
を中心にして矢印の如くスイングする。
【0040】(b)において、バルクヘッド12の上面
13の第1、第2係止孔13a,13bにそれぞれ第
1、第2係止突起60,61を差込む。これで、フード
ロック16をバルクヘッド部11の組付位置11aにセ
ットする。また、ばね部材63の付勢力で第1、第2係
止突起60,61を第1、第2係止孔13a,13bに
差込んだ状態に保つことができるので、作業者がグリッ
プ66から手80を離しても補器部品の位置決め治具3
0をバルクヘッド部11に保持することができる。ある
いは、作業者がグリップ66に軽く手80を添えるだけ
でも補器部品の位置決め治具30をバルクヘッド部11
に保持することができる。
【0041】加えて、(a)で説明したように、嵌合孔
15aに嵌合突起50を差込んだ際に、バルクヘッド用
マグネット70を脚部14に吸着させる構成としたの
で、補器部品の位置決め治具30を脚部14により確実
に保持させることができる。よって、作業者が手81で
押え付けなくても、フードロック16をバルクヘッド部
11の組付位置11aに保持することができる。
【0042】なお、第1、第2係止突起60,61には
ウレタン製の環状クッション部材78,78を嵌め込ん
であるので、クッション部材78,78を弾性変形させ
ることで第1、第2係止突起60,61を第1、第2係
止孔13a,13bに確実に差込むことができる。
【0043】図8は本発明に係る補器部品の位置決め治
具の第4作用説明図であり、図7(b)の8−8から見
た状態を示す。補器部品の位置決め治具30でフードロ
ック16をバルクヘッド部11の組付位置11aに保持
した状態で、フードロック16の取付プレート18に備
えた取付孔18a,18a,18aにボルト24,2
4,24を差込んで、それぞれのボルト24,24,2
4をバルクヘッド部11のねじ孔24a,24a,24
a(図6(b)に示し)にねじ込む。これにより、フー
ドロック16を手で押えながらボルト24,24,24
を止めする必要がないので、フードロック16をバルク
ヘッド部11の組付位置11aに簡単にボルト止めする
ことができる。
【0044】次に、補器部品の位置決め治具30の第
1、第2係止突起60,61(図7に示す)を第1、第
2係止孔13a,13bから外した後、嵌合突起50を
嵌合孔15aから外すことにより、補器部品の位置決め
治具30のバルクヘッド用マグネット70を脚部14か
ら外す。これにより、補器部品の位置決め治具30をバ
ルクヘッド部11から外す。
【0045】ここで、フードロック16は、補器部品の
位置決め治具30の支え部32にフードロック用マグネ
ット38で吸着されているだけなので、補器部品の位置
決め治具30をバルクヘッド部11から外すことによ
り、補器部品の位置決め治具30をフードロック16か
ら簡単に外すことができる。
【0046】なお、前記実施形態では、車体側のバルク
ヘッド部11に、補器部品としてフードロック16を取
付ける例について説明したが、その他にエンジンフード
側や、トランクリッドにバルクヘッド部を取り付ける治
具として使用することも可能である。また、フードロッ
ク16に代えて、補器部品の位置決め治具30でストラ
イカ25を取付けることも可能である。
【0047】さらに、前記実施形態では、補器部品の位
置決め治具30にグリップ66を取付けた例を取付けた
例について説明したが、グリップ66を備えなくても同
様の効果を得ることが可能である。
【0048】また、前記実施形態では、補器部品の位置
決め治具30に指掛け部55を取付けた例を取付けた例
について説明したが、指掛け部55を備えなくても同様
の効果を得ることが可能である。加えて、前記実施形態
では、バルクヘッド部11の脚部14にバルクヘッド用
マグネット70で吸着させる例について説明したが、バ
ルクヘッド用マグネット70を備えなくても同様の効果
を得ることができる。
【0049】前記実施形態では、係合孔15a、第1、
第2の係止孔13a,13bに、それぞれ係合突起5
0、第1、第2の係止突起60,61を差込む例につい
て説明したが、係合孔15a、第1、第2の係止孔13
a,13bに代えて係合凹み、第1、第2の係止凹みを
備え、これら係合凹み、第1、第2の係止凹みに、それ
ぞれ係合突起50、第1、第2の係止突起60,61を
差込むようにしても同様の効果を得ることができる。
【0050】また、第1、第2の係止手段として第1、
第2の係止突起60,61を使用した例について説明し
たが、第1、第2の係止突起60,61に代えて第1、
第2の係止フックを使用することも可能である。すなわ
ち、揺動アーム52の先端に第1、第2の係止フックを
備え、これら第1、第2の係止フックの先端を第1、第
2の係止孔13a,13b又は第1、第2の係止凹みに
差込むことにより、前記実施形態と同様の効果を得るこ
とができる。
【0051】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、支え部に補器部品を載せた後、係合
孔又は係合凹みに係合突起を差込み、次いで係止孔又は
係止凹みに係止手段を差込む。この状態を保つことで、
補器部品に手を添えることなく、ボディ枠体の組付位置
に補器部品を保持することができる。このため、補器部
品を手で押え付けることなく、補器部品を組付位置に取
付けることができるので、補器部材を組付位置に簡単に
組付けることができる。
【0052】請求項2は、グリップを手で握りながら親
指で指掛け部を操作する構成とした。よって、補器部品
の位置決め治具を片手で取り扱うことができるので、補
器部品の位置決め治具の取り扱いを容易にできる。この
ため、補器部材を組付位置にさらに簡単に組付けること
ができる。
【0053】請求項3は、係合孔又は係合凹みに係合突
起を差込んだ際に、ボディ枠体を構成する面にマグネッ
トを吸着させる構成としたので、補器部品の位置決め治
具をボディ枠体を構成する面にさらに確実に保持するこ
とができる。このため、補器部品の位置決め治具の取り
扱いを容易にすることができるので、補器部材を組付位
置にさらに簡単に組付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フロントボディにフードロックを備えた車体の
斜視図
【図2】本発明に係る補器部品の位置決め治具の分解斜
視図
【図3】本発明に係る補器部品の位置決め治具を構成す
る支え部の分解斜視図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】本発明に係る補器部品の位置決め治具の第1作
用説明図
【図6】本発明に係る補器部品の位置決め治具の第2作
用説明図
【図7】本発明に係る補器部品の位置決め治具の第3作
用説明図
【図8】本発明に係る補器部品の位置決め治具の第4作
用説明図
【符号の説明】
10…ボディ枠体、11…バルクヘッド部、11a…組
付位置、15…前面(ボディ枠体を構成する面)、13
…上面、13a…第1係止孔(係止孔)、13b…第2
係止孔(係止孔)、15a…嵌合孔、16…フードロッ
ク(補器部品)、30…補器部品の位置決め治具、32
…支え部、40…治具本体、50…嵌合突起、52…揺
動アーム、55…指掛け部、60…第1係止突起(係止
手段)、61…第2係止突起(係止手段)、63…ばね
部材、66…グリップ、70…バルクヘッド用マグネッ
ト(マグネット)、80…手、81…親指。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 泰夫 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地の1 本 田技研工業株式会社埼玉製作所内 (72)発明者 平野 誠一 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地の1 本 田技研工業株式会社埼玉製作所内 (72)発明者 大久保 政教 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地の1 本 田技研工業株式会社埼玉製作所内 (72)発明者 岩田 昇 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地の1 本 田技研工業株式会社埼玉製作所内 (72)発明者 武藤 節 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地の1 本 田技研工業株式会社埼玉製作所内 Fターム(参考) 3C030 CC02 3D114 AA04 AA15 BA12 DA17 EA11 FA16 GA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボディ枠体を構成する面に係合孔又は係
    合凹みを有し、この面にほぼ直交する方向に係止孔又は
    係止凹みを有し、これらの孔又は凹みを利用してボディ
    枠体の組付位置に補器部品を組付ける補器部品の位置決
    め治具であって、 前記補器部品を載せることにより補器部品を支持可能な
    支え部を有する治具本体と、 該治具本体に設けるとともに前記係合孔又は係合凹みに
    差込み可能な係合突起と、 該治具本体にスイング自在に枢支された揺動アームと、 該揺動アームに設けるとともに前記係止孔又は係止凹み
    に差込み可能な係止手段と、 これら係止手段を係止孔又は係止凹みに差込んだ状態に
    保つことで係合突起及び係止手段により補器部品を前記
    組付位置に保持可能としたことを特徴とする補器部品の
    位置決め治具。
  2. 【請求項2】 前記治具本体にグリップを設け、前記揺
    動アームに指掛け部を設け、グリップを握った手で指掛
    け部を操作することにより、前記係止手段を係止孔又は
    係止凹みから係脱可能な構成にしたことを特徴とする請
    求項1記載の補器部品の位置決め治具。
  3. 【請求項3】 前記係合突起の近傍に、前記ボディ枠体
    を構成する面に吸着可能なマグネットを設け、係合突起
    を前記係合孔又は係合凹みに差込んだ際にマグネット
    を、ボディ枠体を構成する面に吸着させる構成にしたこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の補器部品の
    位置決め治具。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011173536A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Honda Motor Co Ltd テールゲート組み付け調整治具、組み付け方法
JP2012011807A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Daihatsu Motor Co Ltd 蓋物部材の組付治具及び組付方法
CN102826142A (zh) * 2012-09-06 2012-12-19 力帆实业(集团)股份有限公司 一种机舱盖安装定位工装
CN104229001A (zh) * 2014-08-29 2014-12-24 力帆实业(集团)股份有限公司 一种发动机舱盖装具以及翼子板装具

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