JP2012011807A - 蓋物部材の組付治具及び組付方法 - Google Patents

蓋物部材の組付治具及び組付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ストライカを有する蓋物部材を車体に組み付ける際の作業性を高め、生産性を向上させる。
【解決手段】車幅方向間隔を調整可能な一対の係止部20,20と、一対の係止部20,20の車幅方向中央部Pを設定するセンタリング機構70と、車幅方向中央部Pを基準とした車幅方向所定位置に設けられ、該車幅方向所定位置にストライカ7を位置決めするストライカ位置決め部30と、ストライカ位置決め部30と同じ車幅方向所定位置に設けられ、該車幅方向所定位置にロック部材8を位置決めするロック位置決め部40とを備える。
【選択図】図2a

Description

本発明は、バックドアやフード等の蓋物部材を車体に組み付けるための組付治具及び組付方法に関する。
バックドアやフード等の蓋物部材は、車体の開口部にヒンジ等を介して開閉可能に取り付けられる。蓋物部材の車体への組付時に、蓋物部材が車体に対して精度良く位置決めされていないと、蓋物部材と車体との境界に形成される隙間が不均一となり、見た目が悪くなる。特に、蓋物部材と車体との車幅方向の位置決め精度が低いと、蓋物部材と車体との境界に形成される隙間が左右で非対称となるため、非常に目だってしまう。
蓋物部材の実際の組付工程では、変形や組付誤差により車体に寸法公差が生じるため、車体ごとに蓋物部材を位置決めする必要がある。例えば特許文献1には、実際の車体の車幅方向中央位置を位置決め基準とする組付治具が示されている。
特開2004−276202号公報
しかし、上記特許文献1に示されている組付治具を用いて蓋物部材と車体との車幅方向中心を合わせても、組付不良となる場合がある。例えば、蓋物部材にストライカが設けられると共に、ストライカと係合して蓋物部材をロックするロック部材が車体に設けられる場合、蓋物部材に設けられたストライカと車体に設けられたロック部材との位置がずれると、ストライカをロック部材に装着できず組付不良となる。
例えば、蓋物部材が板金製である場合、蓋物部材を車体に組み付けた状態でストライカとロック部材との位置が多少ずれていても、板金製の蓋物部材を塑性変形させることでストライカの位置を微調整することができる。しかし、ガラスハッチや樹脂製フードのように塑性変形させにくい材料で蓋物部材を形成する場合、塑性変形によるストライカの位置の微調整ができない。このため、ガラスハッチ等を車体に組み付ける際には、両者の中央位置だけでなく、ストライカとロック部材との位置合わせを行った状態で組み付ける必要がある。もちろん、板金製の蓋物部材を組み付ける場合でも、ストライカとロック部材との位置合わせを行った状態で精度良く組み付けることができれば、塑性変形による微調整を省略することができ、生産性が高められる。
しかし、上記特許文献1に示されているような組付治具を用いて蓋物部材と車体との車幅方向中央位置を合わせながら、さらにストライカとロック部材との位置合わせを行う作業は容易ではなく、組付作業性の低下は避けられない。
本発明が解決すべき課題は、ストライカを有する蓋物部材を、簡単に車体に組み付けることができる組付治具及び組付方法を提供することにある。
前記課題を解決するためになされた本発明は、ストライカが設けられた蓋物部材を車体に組み付けるための組付治具であって、車幅方向に離隔した2箇所で車体に係止され、車幅方向間隔を調整可能な一対の係止部と、一対の係止部の車幅方向中央部を設定するセンタリング機構と、その車幅方向中央部を基準とした車幅方向所定位置に設けられ、該車幅方向所定位置にストライカを位置決めするストライカ位置決め部と、ストライカ位置決め部と同じ車幅方向位置に設けられ、該車幅方向位置にストライカをロックするロック部材を位置決めするロック位置決め部とを備える。
このように、一対の係止部が車幅方向間隔を調整可能であるため、実際の車体に合わせて一対の係止部を車体の所定箇所に係止させることができる。そして、この一対の係止部の車幅方向中央部を基準とした車幅方向所定位置にストライカ位置決め部を設け、このストライカ位置決め部に蓋物部材のストライカを装着することにより、蓋物部材を車体に対して車幅方向で位置決めすることができる。例えば、ストライカが蓋物部材の車幅方向中央部に設けられる場合、ストライカ位置決め部は一対の係止部の車幅方向中央部に設ければ良い。また、ストライカが蓋物部材の車幅方向中央部からオフセットした位置に設けられる場合、ストライカ位置決め部は一対の係止部の車幅方向中央部からストライカと等量だけオフセットさせた位置に設ければよい。
また、上記の組付治具には、ロック位置決め部がストライカ位置決め部と同じ車幅方向位置に設けられているため、ストライカ位置決め部に装着されたストライカの幅方向位置と、ロック位置決め部に装着されたロック部材の幅方向位置とを合わせることができる。すなわち、上記の組付治具によれば、ストライカをストライカ位置決め部に装着するだけで、蓋物部材を車体に対して車幅方向で位置決めすると同時に、ストライカ及びロック部材の車幅方向位置を合わせることができる。
以上より、本発明は、ストライカが設けられた蓋物部材を車体に組み付けるための方法であって、車体の車幅方向中央部を設定する工程と、車幅方向中央部を基準とした車幅方向所定位置にストライカ及びストライカをロックするロック部材を位置決めする工程と、ストライカ及びロック部材を車幅方向で位置決めした状態で、蓋物部材及びロック部材を車体に取り付ける工程とを有する蓋物部材の組付方法として特徴づけることもできる。
上記のように、本発明の組付治具及び組付方法によれば、ストライカをストライカ位置決め部に装着するだけで、蓋物部材の車体に対する位置決めと、ストライカのロック部材に対する位置決めとを同時に完了させることができる。これにより、蓋物部材の車体への組付作業性が向上し、車両の生産性が高められる。
車体後部の正面図である。 本発明の実施形態に係る組付治具の平面図である。 上記組付治具の正面図である。 上記組付治具の図2(b)のA−A線における断面図である。 上記組付治具の図2(b)のB方向から見た側面図である。 車体後部に上記組付治具を装着した状態を示す正面図である。 図3(a)の状態の平面図である。 図3(a)の状態の車幅方向と直交する方向における断面図である。 ガラスハッチを車体に取り付ける工程を示す断面図である。 ガラスハッチを車体に取り付ける工程を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態では、図1に示すように、車体1の後部の開口部3に、蓋物部材としてのガラスハッチ4を組み付ける場合について説明する。車体1の開口部3の上端部にはヒンジ5が設けられ、このヒンジ5にガラスハッチ4の上端部が取り付けられる。ガラスハッチ4にはストライカ7が設けられ、本実施形態ではガラスハッチ4の下端部の車幅方向中央部にストライカ7が設けられる。ストライカ7は、金属棒を略コの字状に曲げ加工して形成され、板金等に溶接固定された状態でガラスハッチ4の前面に固定される(図4参照)。このストライカ7と係合してガラスハッチ4をロックするロック部材8が、車体1の開口部3の下端部に取り付けられる(図1に鎖線で示す)。開口部3の車幅方向両側のサイドメンバーには、リアコンビランプ9(図1に鎖線で示す)を車体1に取り付けるための取付穴9aが設けられる。
図2に示す組付治具100は、図1に示す車体1の開口部3にガラスハッチ4及びロック部材8を組み付けるためのものである。組付治具100は、車幅方向に延びた長尺状の本体部10と、一対の係止部20,20と、ストライカ位置決め部30と、ロック位置決め部40と、ガラスハッチ載置部50と、支持部60と、センタリング機構70とを備える。
一対の係止部20,20は、車幅方向に離隔した2箇所で車体1に係止されるものである。一対の係止部20,20は、図2(a)に示すように本体部10の車幅方向両端部にそれぞれ設けられる。係止部20は、基部21と、基部21から前方に突出した突出部22とを有する。一対の係止部20,20は、車幅方向間隔を調整可能に設けられる。本実施形態では、各係止部20が本体部10に対して車幅方向移動可能に取り付けられる。具体的には、図2(d)に示すように、係止部20の基部21に設けられたガイド23と、本体部10の上面に設けられた直線状のレール11とが、車幅方向で摺動可能に嵌合している。突出部22,22は、車体1の車幅方向対称な2箇所に係止可能とされ、本実施形態では、車体1の開口部3の下端部付近に設けられた穴、具体的にはリアコンビランプ9の取付穴9a(図1参照)に嵌合して係止される。
センタリング機構70は、一対の係止部20,20の車幅方向中央部Pを設定するためのものである。本実施形態のセンタリング機構70は、図2(a)及び(b)に示すように、一対の第1リンク71,71、一対の第2リンク72,72、及び第3リンク73とで構成される。一対の第1リンク71,71は、それぞれ一対の係止部20の基部21に固定され、基部21から車幅方向内側に延びている。第1リンク71は、基部21と共に本体部10に沿って車幅方向にスライド可能に支持される。一対の第2リンク72,72は、それぞれ一対の第1リンク71,71の車幅方向内側端部に回転可能に取り付けられる。第3リンク73は、その両端部がそれぞれ一対の第2リンク72,72の車幅方向内側端部に回転可能に取り付けられる。第3リンク73の長手方向中央部は、ベアリング74を介して本体部10の車幅方向中央部に回転可能に取り付けられる。
例えば、一方の係止部20が車幅方向内側にスライドすると、第1リンク71、第2リンク72、及び第3リンク73を介して他方の係止部20も車幅方向内側に等量だけスライドする。これにより、一対の係止部20の車幅方向間隔を変更した場合でも、一対の係止部20の車幅方向中央部Pは常に本体部10の車幅方向中央部(すなわち第3リンク73の回転中心74a)と一致する。
ストライカ位置決め部30は、ガラスハッチ4に設けられたストライカ7を車幅方向で位置決めするものである。ストライカ位置決め部30は、一対の係止部20の車幅方向中央部Pを基準とした所定位置に配置され、本実施形態では、ストライカ位置決め部30が車幅方向中央部P(すなわち本体部10の車幅方向中央部)に設けられる。ストライカ位置決め部30は、例えば図2(a)及び(b)に示すように、車幅方向に対向した一対の支持片31,31と、一対の支持片31,31の車幅方向内側に設けられた樹脂製のパッド32,32とを有する。パッド32,32の間にストライカ7を配することで、ストライカ7の車幅方向両方向への移動を規制し、ストライカ7及びガラスハッチ4を車幅方向に位置決めすることができる。このため、パッド32,32の車幅方向隙間は、ストライカ7を形成する金属棒の直径とほぼ同じであることが好ましく、例えばストライカ7の金属棒の直径より僅かに広く設定される。あるいは、パッド32,32の間にストライカ7が軽圧入されるようにしてもよい。
ロック位置決め部40は、ロック部材8を車体1に対して車幅方向で位置決めするためのものである。ロック位置決め部40は、ストライカ位置決め部30と同じ車幅方向位置に設けられ、本実施形態では一対の係止部20,20の車幅方向中央部P(すなわち本体部10の車幅方向中央部)に設けられる。ロック位置決め部40は、例えば図2(a)及び(b)に示すように、車幅方向に対向した一対の支持片41,41を有する。各支持片41は、図2(c)に示すように、本体部10に固定され、本体部10から下方に延びた垂直部41aと、垂直部41aの下端部から前方(図2(c)の右側)に延びた水平部41bとを有する。一対の支持片41,41の水平部41bの車幅方向間隔は、ロック部材8の車幅方向寸法とほぼ同じに設定され、例えばロック部材8の車幅方向寸法より僅かに広く設定される。水平部41b,41bの間にロック部材8を配することで、ロック部材8の車幅方向両方向への移動を規制し、ロック部材8を車体1に対して車幅方向で位置決めすることができる。
ガラスハッチ載置部50は、ガラスハッチ4の車体1に対する組付時に、ガラスハッチ4の下端部を載置するためのものである。ガラスハッチ載置部50は、例えば図2(a)に示すように、本体部10から後方に延びた支持板51と、支持板51の上面に設けられた支持部材52とを有する。支持部材52は例えば樹脂で形成される。支持部材52の前後方向中間部には、溝部53が形成される。溝部53は、ガラスハッチ4の下端部と係合して前後方向で位置決めできる程度の深さで、なるべく浅く形成される。本実施形態では、溝部53が車幅方向側面視でV字形状を成し(図2(c)参照)、2mm程度の深さに設定される。
支持部60は、長尺状の組付治具100の車幅方向中間部を支持するためのものである。本実施形態では、図2(a)に示すように、本体部10の車幅方向中央部Pに関して車幅方向で対称な位置に一対の支持部60が固定される。各支持部60は、図2(c)に示すように、本体部10の下面に固定され、下方に延びる柱部61と、柱部61の下端部から前方(図2(c)の右側)に延びる水平部62とを有する。
次に、上記の組付治具100を用いて、ガラスハッチ4及びロック部材8を車体1に組み付ける方法を説明する。
まず、組付治具100を車体1に取り付ける。具体的には、図3に示すように、支持部60を車体1の開口部3の下端部に載置すると共に、係止部20の突出部22を車体1のコンビランプの取付穴9aに挿入して係止させる。このとき、車体1の取付穴9aの車幅方向間隔に合わせて一対の係止部20,20の車幅方向間隔が調整され、センタリング機構70(図3では省略)により一対の係止部20の車幅方向中央部Pが設定される。これにより、一対の係止部20,20の車幅方向中央部Pと、車体1の車幅方向中央部(具体的には、車体1の取付穴9aの車幅方向中央部)とが一致する。この車幅方向中央部Pを基準とした所定位置にストライカ位置決め部30及びロック位置決め部40が配置され、図示例では、車幅方向中央部P上に両者が配置される。
次に、ロック位置決め部40の支持片41,41の間にロック部材8を配置する。これにより、ロック部材8が、車体1の車幅方向中央部に位置決めされる(図3(a)及び(b)の鎖線参照)。こうして位置決めされたロック部材8を、車体1の開口部3の下端部に固定する。
そして、図4に示すように、ガラスハッチ載置部50の上にガラスハッチ4の下端部を載置する。これにより、ガラスハッチ4が車体1に対して上下方向で位置決めされる。また、ガラスハッチ4の下端部は、ガラスハッチ載置部50の支持部材52に形成された溝部53(図2参照)に嵌め込まれる。これにより、ガラスハッチ4の下端部が前後方向で位置決めされる。また、ガラスハッチ4の車体1に対する幅方向位置は、ストライカ7とストライカ位置決め部30との幅方向位置が一致するように調整される。
この状態で、図5に示すように、ガラスハッチ4の上端部を前方に倒す。このとき、ガラスハッチ4の下端部が支持部材52の溝部53により前後方向で位置決めされているため、ガラスハッチ4の下端部を中心として安定した状態でガラスハッチ4を傾倒させることができる。こうしてガラスハッチ4を前方に倒すことにより、ストライカ7がストライカ位置決め部30のパッド32,32(図2参照)の間に挿入され、ストライカ7及びガラスハッチ4が車体1の車幅方向中央部に位置決めされる。そして、さらにガラスハッチ4を傾倒させると、ガラスハッチ4の上端部がヒンジ5に当接する。この状態で、ガラスハッチ4とヒンジ5とを固定し、ガラスハッチ4が車体1への組み付けられる。
その後、ガラスハッチ4を開いて、ガラスハッチ4を組付治具100の支持部50から離反させる。このとき、上述のようにガラスハッチ4の下端部と係合する支持部52の材質や溝53の形状及び溝深さが適宜設定されているため、ガラスハッチ4を支障なく開くことができる。ガラスハッチ3を開いた後、組付治具100を車体1から取り外し、組付作業が完了する。
以上のように、本発明の組付治具100を用いた組付方法によれば、ストライカ7をストライカ位置決め部30に装着するだけで、ガラスハッチ4を車体1の車幅方向中央部Pに位置決めできると同時に、ストライカ7及びロック部材8の車幅方向位置を合わせることができる。これにより、ガラスハッチ4を車体1に組み付けた後に、ガラスハッチ4を塑性変形させてストライカ7の位置を微調整する必要がないため、本実施形態のようなガラス製の蓋物部材や、樹脂製の蓋物部材など、塑性変形による微調整ができないものに好適に適用できる。
ところで、ガラスハッチ4を完全に閉じてストライカ7とロック部材8とがロックしてしまうと、その後の工程でガラスハッチ4を開ける必要があるときに、ストライカ7とロック部材8とのロックを解除する手間が生じる。また、ガラスハッチ4の開き角度が小さすぎると、ガラスハッチ4をヒンジ5に当接させたときに開口部3に設けられたウェザーストリップ(図示省略)に当接する恐れがある。この場合、ウェザーストリップの弾性力によりガラスハッチ4の位置が不安定となり、ガラスハッチ4の位置決め精度が低下する。一方、ガラスハッチ4を開きすぎると(すなわち水平に近づけると)、ガラスハッチ4をガラスハッチ載置部50に載置することが困難となる上、ストライカ7とロック部材8とが離れすぎてこれらを精度良く位置決めすることが困難となる。以上の理由から、ガラスハッチ4は、車体1の開口部3を完全に閉じた状態ではなく、図5に示すように少し開いた状態で位置決め及び取り付けを行うことが好ましい。具体的には、ガラスハッチ4を完全に閉じた状態から、5〜10°程度開けておくことが好ましい。
例えば、組付治具100を車体1の開口部3の下端部付近に設けることで、ガラスハッチ4の開き角度を小さくすることができる。例えば、本実施形態のように、リアコンビランプの取付穴9aを利用することで、組付治具100を車体1の開口部3の下端部付近に設けることができると共に、リアコンビランプと同等の高さでガラスハッチ4の車幅方向位置決めができるため、特に目立ち易い両者の境界部の隙間を均一化することができる。もちろん、リアコンビランプの取付穴9a以外でも、車体1の車幅方向対称な2箇所であれば、利用可能である。但し、車体1の車幅方向中央部を正確に設定するために、なるべく離隔した2箇所であることが好ましく、例えばサイドメンバーに形成された穴を利用することが好ましい。
尚、ガラスハッチ4は、車体1の塗装工程の乾燥時のような高温環境には適さないため、塗装工程後の組立工程において車体1に組み付ける必要がある。この場合、車体1に生じる歪、例えば塗装工程の乾燥の熱による歪や、他部品(インパネ等)の組付による歪を考慮した状態でガラスハッチ4が取り付けられるため、ガラスハッチ4の組付精度がさらに高められる。
本発明は、上記の実施形態に限られない。例えば、上記の実施形態では、一対の係止部20の車幅方向中央部にストライカ位置決め部30を設けた場合を示しているが、これに限られない。例えば、ストライカ7が蓋物部材(ガラスハッチ4)の車幅方向中央部から所定量だけ車幅方向にオフセットして設けられる場合、ストライカ位置決め部30も同様に、一対の係止部20の車幅方向中央部に対して等量だけオフセットして設ければよい。この場合、ロック位置決め部40も同様に、一対の係止部20の車幅方向中央部に対して等量だけオフセットした位置に設けられる。
また、上記の実施形態では、ガラスハッチ4をガラスハッチ載置部50に載置した状態でストライカ7をストライカ位置決め部30に装着しているが、ストライカ7を位置決めする手順はこれに限られない。例えば、ガラスハッチ4の上端部を位置調整可能な状態でヒンジ5に仮止めしてから、ストライカ7をストライカ位置決め部30に装着してもよい。
また、上記の実施形態では、ロック位置決め部40でロック部材8を車幅方向にのみ位置決めしているが、これに限らず、例えばロック部材8を車幅方向及び前後方向に位置決めする構成としてもよい。具体的には、例えば、ロック位置決め部40に、上記の支持片41,41に加えて、ロック部材8を前後からクランプして所定位置で位置決めするクランプ装置(図示省略)を設けても良い。
また、上記の実施形態では、蓋物部材がガラスハッチである場合を示したが、これに限らず、例えば蓋物部材が車体の前部の開口部に組み付けられるフードである場合でも、本発明を適用可能である。この場合、一対の係止部20,20が係止される穴は、例えば、フロントカウルの取付穴を利用することができる。
また、本発明の組付治具100及びこれを用いた組付方法は、上述のようにガラス製や樹脂製の蓋物部材の組付に好適に適用されるが、もちろん、板金製の蓋物部材に適用することも可能である。板金製の蓋物部材であれば、塗装工程の乾燥時の熱にも耐え得るため、塗装工程よりも前の工程で蓋物部材を車体1に組み付けることもできる。この場合、その後の塗装工程や組立工程で車体に生じる歪を予め考慮して、蓋物部材の取付位置を設定することが好ましい。
1 車体
3 開口部
4 ガラスハッチ
5 ヒンジ
7 ストライカ
8 ロック部材
9 リアコンビランプ
9a 取付穴
10 本体部
20 係止部
21 基部
22 突出部
30 ストライカ位置決め部
40 ロック位置決め部
50 ガラスハッチ載置部
60 支持部
70 センタリング機構
100 組付治具
P 車幅方向中央部

Claims (2)

  1. ストライカが設けられた蓋物部材を車体に組み付けるための組付治具であって、
    車幅方向に離隔した2箇所で車体に係止され、車幅方向間隔を調整可能な一対の係止部と、一対の係止部の車幅方向中央部を設定するセンタリング機構と、前記車幅方向中央部を基準とした車幅方向所定位置に設けられ、該車幅方向所定位置にストライカを位置決めするストライカ位置決め部と、ストライカ位置決め部と同じ車幅方向位置に設けられ、該車幅方向位置にストライカをロックするロック部材を位置決めするロック位置決め部とを備えた組付治具。
  2. ストライカが設けられた蓋物部材を車体に組み付けるための方法であって、
    車体の車幅方向中央部を設定する工程と、
    前記車幅方向中央部を基準とした車幅方向所定位置にストライカ及びストライカをロックするロック部材を位置決めする工程と、
    ストライカ及びロック部材を車幅方向で位置決めした状態で、蓋物部材及びロック部材を車体に取り付ける工程と、
    を有する蓋物部材の組付方法。
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