JP2743246B2 - 自動車用ドアガラスの組付方法 - Google Patents

自動車用ドアガラスの組付方法

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JP2743246B2
JP2743246B2 JP5322434A JP32243493A JP2743246B2 JP 2743246 B2 JP2743246 B2 JP 2743246B2 JP 5322434 A JP5322434 A JP 5322434A JP 32243493 A JP32243493 A JP 32243493A JP 2743246 B2 JP2743246 B2 JP 2743246B2
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glass
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俊二 小林
憲博 岡田
幸男 澤
和男 佐藤
明 千須和
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用のドアガラス
の組付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用ドアガラスの組付けに際
しては、ドアにドアガラスとウインドレギュレータとを
装着し、ドアガラスに予め固着されているガラスホルダ
にウインドレギュレータの可動部を連結した後、ウイン
ドレギュレータの固定部のドアに対する取付位置を調整
して、ウインドレギュレータごとドアガラスを動かし、
ドアガラスを正確に締切ることができるように建付調整
を行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来方法では建付
調整に手間がかかり、ドアガラスの組付工程のサイクル
タイムが長くなっている。本発明は、以上の点に鑑み、
建付調整を不要としてドアガラスの組付工程の能率アッ
プを図れるようにした方法を提供することをその目的と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、自動車のドアにドアガラスとウインドレギュ
レータとを装着し、ウインドレギュレータの可動部にガ
ラスホルダを介してドアガラスを連結してドアガラスの
組付けを行なう方法であって、ドアガラスをドアに装着
して所定位置に位置決めする工程と、ウインドレギュレ
ータをその可動部にガラスホルダを取付けた状態でドア
の定位置に装着する工程と、ウインドレギュレータの可
動部を所定位置に位置決めされているドアガラスに向け
て移動させてガラスホルダをドアガラスに係合させる工
程と、この係合状態のままガラスホルダをドアガラスに
固着する工程と、から成ることを特徴とする。
【0005】
【作用】ドアガラスやドアの寸法公差等により、ドアガ
ラスの締切り位置におけるドアガラス下縁のドアに対す
る相対位置関係にずれを生ずることがあり、ドアガラス
下縁の所定箇所に予めガラスホルダを固着しておいたの
では、上記のずれを吸収するためにウインドレギュレー
タの位置をずらして建付調整を行なわざるを得なくな
る。これに対し、本発明では、ドアに対し所定位置に位
置決めされているドアガラスに対してウインドレギュレ
ータの可動部をこれに予め取付けたガラスホルダを介し
て係合させ、この状態でガラスホルダをドアガラスに固
着するため、上記のずれはドアガラスに対するガラスホ
ルダの固着位置のずれとして自ずと吸収され、その後の
建付調整が不要になる。尚、水洩れを防止する上で最も
重要な点はドアガラスの締切り位置における建付精度で
あり、そのためドアガラスを位置決めする所定位置はド
アガラスの締切り位置とすることが望ましい。
【0006】
【実施例】図1を参照して、1は自動車のドアであり、
該ドア1はドア本体2とドア本体2上のサッシュ3とを
備え、ドア本体2内にウインドレギュレータ4を装着
し、ドアガラス5をウインドレギュレータ4によりドア
本体2内のロアサッシュ6に案内させて昇降させるよう
に構成されている。
【0007】本実施例のウインドレギュレータ4は、X
形に交差させて枢着した1対のリンク4a、4bを有す
るXリンク型レギュレータで構成されており、ドア本体
2に固定される下部のベース枠4cに、一方のリンク4
aに連結される駆動ユニット4dと、他方のリンク4b
の下方支点を摺動自在に支持するレール部4eとを設け
た。そして、両リンク4a、4bの上方支点を摺動自在
に係合させたレール状の可動部4fをドアガラス5の下
縁に前後1対のガラスホルダ7、7を介して連結し、可
動部4fの昇降に伴ってドアガラス5が昇降されるよう
にしている。
【0008】次に、ドアガラス5の組付手順を図2を参
照して説明する。先ず、図2(a)に示す如くドアガラ
ス5をドア本体2の上縁のガラス溝に挿入すると共に、
ウインドレギュレータ4をその可動部4fに1対のガラ
スホルダ7、7を取付けた状態でドア本体2のインナパ
ネルに形成した作業穴2aを通してドア本体2内に挿入
する。そして、図2(b)に示す如くウインドレギュレ
ータ4のベース枠4cをその取付穴4gにおいてドア本
体2内の定位置にねじ止めする。この場合、取付穴4g
のスパンを長く取って、ウインドレギュレータ4の可動
部4fのドア本体2に対する平行度を確保し易くしてお
くことが望ましい。また、各ガラスホルダ7はドアガラ
ス5の下縁に係合可能なU字状に形成されており、予め
接着剤をガラスホルダ7の内面に塗布しておく。
【0009】次に、図2(c)に示す如くドアガラス5
を持ち上げてサッシュ3に当接する締切り位置に位置決
めし、この状態でウインドレギュレータ4の可動部4f
を移動させてガラスホルダ7、7をドアガラス5の下縁
に係合させる。そして、このままの状態でドア1を車体
に対するドア艤装を行なうメインラインに搬送し、この
搬送中に接着剤を固化させてガラスホルダ7、7をドア
ガラス5に固着する。これによれば、ドアガラス5やド
ア1の寸法公差等で締切り位置におけるドアガラス5の
下縁のドア1に対する相対位置にずれを生じても、この
ずれはドアガラス5に対するガラスホルダ7の固着位置
のずれとして吸収され、建付調整を行なわなくてもドア
ガラス5を正確に締切ることができるようになる。尚、
この場合ドアガラス5の下縁がガラスホルダ7の底部か
ら浮いた状態で固着されることがあるが、図3に示す如
くガラスホルダ7の底部に接着剤を含浸可能な伸縮自在
な当座部材7aを装着しておけば、接着剤の固化で当座
部材7aがドアガラス5の荷重を受けられるようにな
り、耐久性上も何ら問題はない。
【0010】また、本発明はサッシュレスドアに対する
ドアガラスの組付にも適用でき、この場合はドアを保持
する治具にドアガラスの上縁等に当接するピン等の位置
決め部材を設け、これによりドアガラスを所定位置に位
置決めした状態で上記の如くガラスホルダを係合固着さ
せる。
【0011】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ドアガラスの建付調整が不要となり、ドアガ
ラスの組付作業を能率良く行ない得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるドアガラスの組付けを行なうド
アの一例を示す側面図
【図2】 (a)(b)(c)ドアガラスの組付手順を
示す工程図
【図3】 ガラスホルダの断面図
【符号の説明】
1 ドア 4 ウインドレギュレータ
4f 可動部 5 ドアガラス 7 ガラスホルダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 和男 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 本 田技研工業株式会社 埼玉製作所内 (72)発明者 千須和 明 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 本 田技研工業株式会社 埼玉製作所内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のドアにドアガラスとウインドレ
    ギュレータとを装着し、ウインドレギュレータの可動部
    にガラスホルダを介してドアガラスを連結してドアガラ
    スの組付けを行なう方法であって、 ドアガラスをドアに装着して所定位置に位置決めする工
    程と、 ウインドレギュレータをその可動部にガラスホルダを取
    付けた状態でドアの定位置に装着する工程と、 ウインドレギュレータの可動部を所定位置に位置決めさ
    れているドアガラスに向けて移動させてガラスホルダを
    ドアガラスに係合させる工程と、 この係合状態のままガラスホルダをドアガラスに固着す
    る工程と、 から成ることを特徴とする自動車用ドアガラスの組付方
    法。
  2. 【請求項2】 ドアガラスを位置決めする所定位置はド
    アガラスの締切り位置であることを特徴とする請求項1
    に記載の自動車用ドアガラスの組付方法。
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WO2007063606A1 (ja) * 2004-11-08 2007-06-07 Honda Motor Co., Ltd. 車両用ドアにドアガラスを取付ける方法及びその装置

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