JPH0620852Y2 - 自動車用ドアトリムにおけるグリップハンドルの固定構造 - Google Patents

自動車用ドアトリムにおけるグリップハンドルの固定構造

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JPH0620852Y2
JPH0620852Y2 JP1989001980U JP198089U JPH0620852Y2 JP H0620852 Y2 JPH0620852 Y2 JP H0620852Y2 JP 1989001980 U JP1989001980 U JP 1989001980U JP 198089 U JP198089 U JP 198089U JP H0620852 Y2 JPH0620852 Y2 JP H0620852Y2
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JP
Japan
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grip handle
bracket
door trim
armrest
screw insertion
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茂邦 平松
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車用ドアトリムにおけるグリップハンド
ルの固定構造に関し、特に固定作業時におけるビスのネ
ジ込み締結作業を簡単に行えるようにした構造に関す
る。
[従来の技術] ドア開閉に用いられる車室内側グリップハンドルは、実
開昭62−27959号公報の従来説明にある如く、ド
アトリムの側部に一体に突出するアームレスト部の前側
上面に下部がネジ止め固定され、上部がドアトリムの側
面に固定される。
第4図はその一般的な固定構造を示している。ドアトリ
ム1は、その側部に一体に突出するアームレスト部2
と、アームレスト部2の前側上面に開口形成された切欠
部6および切欠部6の真下に突出するようドアトリム1
の裏面に固定されているビス挿通孔8a付の第二のブラ
ケット部8とを備えている。一方、フリップハンドル3
は、その鉄板製の芯材4下端部から下方へ延設したビス
挿通孔付の第一のブラケット部7を有し、芯材4の外周
を第一のブラケット部7の下端部側を除いてパッド等の
弾性体5で被覆されている。なお、弾性体5の表面を別
途に装飾用表皮で覆うこともある。
そして、グリップハンドル3はアームレスト部2の上面
に配置されて、同図の如く第一のブラケット部7の背面
に一体に溶接されたナット9に第二のブラケット部8の
ビス挿通孔8aを通じてビス10をナット9にネジ込む
ことによってその下部が固定される。
その後、上部側を固定操作する。つまり、グリップハン
ドル3の上部側に形成したビス挿通孔3aにビス11を
ねじ込み、ドアトリム1の側面にネジ止めすることによ
ってグリップハンドル3のアッセンブリ作業を完了す
る。
なお、前記公報の固定構造は、前述のグリップハンドル
3における下部側のビス10による固定に代えて、差し
込み方式にした技術である。具体的には、アームレスト
部の上面側を、嵌挿孔付のブラケットで構成するととも
に、グリップハンドルの下端部に突設されたボス部を前
記嵌挿孔に差し込んで係止するようにしたものである。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、第4図の固定構造にあっては、グリップ
ハンドル3が弾性体5に覆われているため、下部側のビ
ス10をネジ込んで締付ける作業のときに、その弾性に
抗してグリップハンドル3をアームレスト部2の上面側
に押し付けてビス10をナット9の中心に合わせなが
ら、締結作業を行わなければならなかった。
すなわち、この作業は一般に人手でしか行われておら
ず、幅の広いドアトリム1を挟んで片方の手でグリップ
ハンドル3をアームレスト部2の上面に押し付けつつ、
ドアトリム1の裏面側でビス10をビス挿通孔へ挿通
し、またその挿通時の感触を確かめながら先端ネジ部が
完全にナット9に螺合するまでネジ込み作業しなければ
ならず、極めて作業能率が低く、また馴れるまでに熟練
を要していた。
なお、上記公報のように、アームレスト部側の嵌挿孔に
グリップハンドル側のボス部を差し込んで係止する構造
にあっては、前記ビス10をネジ込むまでの位置出し作
業およびビス10の締め付け作業がないため取付作業性
は向上される。しかし、差し込んで係止する構造である
ことから、孔寸法などの製造誤差に起因してガタ付が生
じ易いばかりでなく、継続使用によって嵌挿孔やボス部
が摩耗してガタ付が発生する恐れもある。したがって、
グリップハンドルの固定構造では、ドア開閉時にグリッ
プハンドルを通じて大きな力を受けるため、特に溶接や
ネジ止め以外の方法では信頼性に欠けるものとなってい
る。
本考案は、以上の問題を解決するためになされたもので
あり、その目的はグリップハンドルがアームレスト部上
面に仮止めされ、かつ第一,第二のブラケット部の各ビ
ス挿通孔が同軸に位置出しされるようにすることによ
り、固定強度および信頼性を維持して取付作業性を向上
できる自動車用ドアトリムにおけるグリップハンドルの
固定構造を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成するため、本考案は、グリップハンドル
はその芯材の下端部から下方へ延設したビス挿通孔付の
第一のブラケット部を有し、該芯材の外周を第一のブラ
ケット部下端部側を除いてパッド等の弾性体で被覆され
ている一方、自動車用ドアトリムはその側部に突設され
たアームレスト部と、該アームレスト部の上面に開口形
成された切欠部および該切欠部の真下に突出するようド
アトリムの裏面に固定されているビス挿通孔付の第二の
ブラケット部とを備えており、前記第一のブラケット部
下端部側を前記切欠部から前記第二のブラケット部側へ
差し込むとともに、第一,第二のブラケット部の各ビス
挿通孔を同軸上に位置決めしてビスによりネジ止めする
グリップハンドルの固定構造において、 前記第一のブラケット部と第二のブラケット部との一方
に位置決め用の係止片を、他方に該係止片を挿通する係
止孔をそれぞれ形成し、また、該係止片を係止孔に対し
て、前記グリップハンドルをアームレスト部上面に弾性
体を圧縮しつつ押し付け、前記弾性体の復元過程で引掛
け係止される位置に設けてなり、前記係止片を係止孔に
引掛け係止した状態で前記グリップハンドルがアームレ
スト部上面に仮止めされ、かつ前記各ビス挿通孔が同軸
に位置出しされるようにした。
[作用] 以上の構成によれば、第一のブラケット部をアームレス
ト部の切欠部に差し込むとともに、グリップハンドルを
その弾性体を圧縮しつつアームレスト部上面側へ押し付
けた後、その押し付けを緩める過程し、第一,第二のブ
ラケット部の内、一方に形成された係止片が他方の係止
孔に引き掛け係止される。この係止状態では、前記弾性
体の復元力によって、グリップハンドルがアームレスト
部上面に仮止めされ、かつ第一,第二のブラケット部の
各ビス挿通孔が同軸に位置出しされる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。
第1図ないし第3図において、ドアトリム20は、成形
芯材22と、この芯材22の表面に積層貼着されたクッ
ション性のある表皮材24とからなっている。
そして、このドアトリム20の中央部には前後方向に沿
って上面平坦化されたアームレスト部26が一体に突出
形成され、かつこのアームレスト部26の前部上面には
ドア開閉操作作用のグリップハンドル28がセッセンブ
リされる。
グリップハンドル28は、下部をアームレスト部26の
上面に固定され、上部をドアトリム20の側面に固定さ
れる略コ字状断面に形成されたものであって、アームレ
スト部26の前部側から連続性をもたらすために前方に
向けて傾斜して固定される。
このグリップハンドル28は、従来例とほぼ同様に断面
略コ字形に形成された鉄板製の芯材30と、芯材30の
外周を被覆した状態で一体成形された弾性体32と、芯
材30の下部に溶接などにより一体に結合するととも
に、アームレスト部26の上面に開口形成された切欠部
26aに差し込まれてドアトリム20の裏面側に突出す
る第一のブラケット部34を備え、この第一のブラケッ
ト部34をドアトリム20の裏面にリベットなどによっ
て固定された第二のブラケット部36にネジ結合するこ
とで、グリップハンドル28の下部を固定するようにな
っている。すなわち、第一のブラケット部34の背面に
は不図示のビス挿通孔と同軸にナット38が溶接などに
よって固定され、また、第二のブラケット部36にはこ
のナット38に対応するビス挿通孔36aが開口形成さ
れている。
更に、このビス挿通孔36aの下部側において、第二の
ブラケット部36には矩形状の係止孔40が形成され、
これに対抗して第一のブラケット部34には打ち抜きに
よって前面側の上部に突出する係止片42が形成されて
いる。
これら係止孔40および係止片42は前記ナット38と
ビス挿通孔36aを同一軸線上に一致すべく位置決めす
るためのものである。この構成は、第3図(a)に示す
ように、第一のブラケット部34を切欠部26aを通じ
てドアトリム20の裏側に挿通し、芯材22を覆ってい
る弾性体32の反発弾性に抗しながら係止片42を係止
孔40に引き掛け係止すると、弾性体32の反発弾性に
よって第一のブラケット部34は上昇し、第3図(b)
に示すように、係止片42を係止孔40の上縁に挟み込
んだ状態で仮止め固定される。
そして、この仮止め固定位置で、前記ビス挿通孔36a
の中心は前記第一のブラケット部に設けられたビス挿通
孔およびナット38の中心の軸線Lに同軸上に一致す
る。
したがって、その後は位置合わせの必要がなく、グリッ
プハンドル28を保持した状態で単にビス44をビス挿
通孔36aに差し込んで回せば、ビス44はナット38
に自動的にネジ込まれ、グリップハンドル28の下部側
の固定作業を終了できるのである。
その後、グリップハンドル26の上側に形成されたビス
挿通孔46にビス48をネジ込めば、グリップハンドル
28の上下とも固定されることになる。
[考案の効果] 以上実施例によって説明したように、本考案による自動
車用ドアトリムにおけるグリップハンドルの固定構造に
あっては、第一のブラケット部をアームレスト部の切欠
部に差し込むとともに、グリップハンドルをその弾性体
を圧縮しつつアームレスト部上面側へ押し付け、その押
し付けを緩める過程で、第一,第二のブラケット部の
内、一方に形成された係止片が他方の係止孔に引き掛け
係止され、この係止状態では、前記弾性体の復元力によ
って、グリップハンドルがアームレスト部上面に仮止め
され、かつ第一,第二のブラケット部の各ビス挿通孔が
同軸上に位置出しされる。
したがって、本考案の固定構造では、ビスを用いた固定
構造でありながら、従来のようにグリップハンドルを手
で押さ付けながらビス挿通孔の軸線を一致させるという
煩わしい作業を行わなくてもよく、ビスを単に各ブラケ
ット部のビス挿通孔にネジ込むだけで完了できる。この
結果、固定強度および信頼性を維持しつつ、取付作業性
を大幅に向上でき、熟練もさほど要しない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るグリップハンドルをアッセンブリ
した自動車用ドアトリムを示す傾斜図、第2図はグリッ
プハンドルの固定構造を示す断面図、第3図(a),
(b)は仮止め時の作業手順を示す部分断面図、第4図
は従来のグリップハンドルの固定構造を示す断面図であ
る。 20……ドアトリム 26……アームレスト部 28……グリップハンドル、 30……芯材 32……弾性体 34……第一のブラケット部 36……第二のブラケット部 36a……ビス挿通孔 38……ナット 40……係止孔 42……係止片 44……ビス

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】グリップハンドルはその芯材の下端部から
    下方へ延設したビス挿通孔付の第一のブラケット部を有
    し、該芯材の外周を第一のブラケット部下端部側を除い
    てパッド等の弾性体で被覆されている一方、自動車用ド
    アトリムはその側部に突設されたアームレスト部と、該
    アームレスト部の上面に開口形成された切欠部および該
    切欠部の真下に突出するようドアトリムの裏面に固定さ
    れているビス挿通孔付の第二のブラケット部とを備えて
    おり、前記第一のブラケット部下端部側を前記切欠部か
    ら前記第二のブラケット部側へ差し込むとともに、第
    一,第二のブラケット部の各ビス挿通孔を同軸上に位置
    決めしてビスによりネジ止めするグリップハンドルの固
    定構造において、 前記第一のブラケット部と第二のブラケット部との一方
    に位置決め用の係止片を、他方に該係止片を挿通する係
    止孔をそれぞれ形成し、また、該係止片を係止孔に対し
    て、前記グリップハンドルをアームレスト部上面に弾性
    体を圧縮しつつ押し付け、前記弾性体の復元過程で引掛
    け係止される位置に設けてなり、 前記係止片を係止孔に引掛け係止した状態で前記グリッ
    プハンドルがアームレスト部上面に仮止めされ、かつ前
    記各ビス挿通孔が同軸に位置出しされることを特徴とす
    る自動車用ドアトリムにおけるグリップハンドルの固定
    構造。
JP1989001980U 1989-01-11 1989-01-11 自動車用ドアトリムにおけるグリップハンドルの固定構造 Expired - Lifetime JPH0620852Y2 (ja)

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JPH0293476U JPH0293476U (ja) 1990-07-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH067198Y2 (ja) * 1985-08-02 1994-02-23 三菱自動車工業株式会社 ドアグリツプ取付構造
JPS6242661U (ja) * 1985-09-03 1987-03-14

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JPH0293476U (ja) 1990-07-25

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