JPH10169620A - 位置調整装置 - Google Patents

位置調整装置

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JPH10169620A
JPH10169620A JP32682196A JP32682196A JPH10169620A JP H10169620 A JPH10169620 A JP H10169620A JP 32682196 A JP32682196 A JP 32682196A JP 32682196 A JP32682196 A JP 32682196A JP H10169620 A JPH10169620 A JP H10169620A
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JP
Japan
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hole
plate
holding
plate portion
locking claw
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Application number
JP32682196A
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English (en)
Inventor
Kazumasa Suzuki
計雅 鈴木
Toyoaki Yokohara
豊昭 横原
Toshiro Kurusu
俊郎 来栖
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Ishikawa Tekko KK
Toyota Motor Corp
Somic Ishikawa KK
Original Assignee
Ishikawa Tekko KK
Toyota Motor Corp
Somic Ishikawa KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量小型で製造性が向上する位置調整装置を
提供する。 【解決手段】 板金加工にて長手板状に形成した一対の
第1のプレート部32および第2のプレート部33をボルト
31にて長手方向に沿って摺動可能に連結する。第1のプ
レート部32および第2のプレート部33の一端側にボール
ジョイント2を嵌合する通孔状の保持孔34を有した保持
板部35をそれぞれ設ける。第1のプレート部32の他端に
先端部が一面側に略垂直に折曲した第1の係止爪部36を
突設し、略中央に長手方向に沿って細長通孔状の係合孔
37を設ける。第1の係止爪部36と係合孔37との間にボル
ト31の雄ねじ部38が螺合する雌ねじ部39を設ける。第2
のプレート部33の他端に第2の係止爪部40を設け、略中
央部分から他端側にボルト31が挿通する長手方向に沿っ
た細長状の通孔41を設ける。簡単な板金加工にて軽量小
型で容易に形成でき、製造性を向上でき、コストを低減
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被保持体の位置を
調整する位置調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばセンサやスタビライザのボ
ールジョイント式リンク装置における長さを可変して位
置を調整する構成としては、例えば図21に示す構成が
知られている。
【0003】この図21に示すボールジョイント式リン
ク装置71は、側面に略円筒状で内周面に雌ねじ部72を有
した取付部73を一体に設けたハウジング74内に、棒状の
ボールスタッド75の端部に設けた略球状の球頭部76を合
成樹脂製のベアリングシート77を介して取付部73の中心
軸上に中心が位置するように内包した一対のボールジョ
イント78,78を備え、棒状の連結部80の両端外周面に設
けた雄ねじ部81,81をボールジョイント78,78の取付部
73,73の雌ねじ部72,72にそれぞれ所定量螺合させて、
球頭部76の中心間の距離を所定の長さに設定して位置を
調整している。
【0004】しかしながら、この図21に示すボールジ
ョイント式リンク装置71において、ボールジョイント78
のハウジング74は、取付部73を一体に設けるため、鍛造
や鋳造、合成樹脂による射出成形など、形状自由度の大
きい製造方法で形成する必要があり、重量が増大し製造
が煩雑で製造性が低下するとともに、製造コストが増大
する問題がある。
【0005】一方、リンク装置における長さを可変する
構成としては、例えば実開昭63−62620号公報に
記載の構成が知られている。
【0006】この実開昭63−62620号公報に記載
のものは、長手方向の両側に同方向に壁状のガイドを折
曲形成した長手板状の受け片に、長手方向に沿って長手
状の長孔を有した長手板状の調節片をガイド間に位置さ
せて合わせ、受け片と調整片とを長手方向に摺動可能に
長孔を貫通してボルトおよびナットにて締結固定する構
成が採られている。
【0007】しかしながら、この実開昭63−6262
0号公報に記載のものは、受け片および調節片にリンク
機構の回転モーメントなどが作用した際に、このモーメ
ントにより受け片と調節片とが互いに移動しないように
位置決めするためには、ボルトおよびナットにて締結固
定される位置から調節片を案内するガイドまでの距離や
締結固定される位置からガイドに当接する調節片の端部
縁までの距離を長く設定する必要があるなど、位置調整
装置が大型化し重量が増大する問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、図2
1に示す従来のボールジョイント式リンク装置71におけ
る位置を調整する構成では、製造が煩雑な形状自由度の
大きい製造方法で形成する必要があり、重量が増大し製
造性が低下するとともに、製造コストが増大する。ま
た、実開昭63−62620号公報に記載の従来の位置
を調整する構成では、リンク機構のモーメントに対向す
る構造に設計する場合、大型化し重量が増大する問題が
ある。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、軽量小型で製造性が向上する位置調整装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の位置調整
装置は、被保持体を保持する保持部を有した一対の略板
状のプレート部と、これらプレート部の一方に設けられ
た細長状の通孔と、前記プレート部の他方に設けられた
雌ねじ部と、前記通孔を介して前記雌ねじ部に螺合する
雄ねじ部を有し前記一対のプレート部を前記通孔の長手
方向に沿って相対移動可能に連結する連結手段と、前記
プレート部の少なくともいずれか一方に前記連結手段に
て連結される位置を介して前記保持部に対して反対側に
設けられた係止手段と、前記プレート部の少なくともい
ずれか他方に設けられ前記係止手段が前記通孔の長手方
向に沿って摺動自在に係合する係合手段とを具備したも
ので、被保持体を保持する保持部を有した一対の板状の
プレート部の一方の細長状の通孔を介して他方のプレー
ト部の雌ねじ部に連結手段の雄ねじ部を螺合させて相対
移動可能に連結し、プレート部の少なくともいずれか一
方の連結される位置を介して保持部に対して反対側の係
止手段をプレート部の少なくともいずれか他方の係合手
段に、一対のプレート部の相対移動の際に通孔の長手方
向に沿って摺動自在に係合させて、相対移動の際の案内
および連結固定の際の回転止めするため、簡単な構成で
軽量小型化が図れ、製造性が向上する。
【0011】請求項2記載の位置調整装置は、請求項1
記載の位置調整装置において、係止手段は、プレート部
の一面側に突出形成され、係合手段は、通孔の長手方向
に沿った縁部を有したもので、プレート部の一面側に突
出形成した係止手段を通孔の長手方向に沿った縁部を有
した係合手段に係合させるため、簡単な構成で容易に相
対移動の際の案内および連結固定の際の回転止めされ
る。
【0012】請求項3記載の位置調整装置は、請求項1
または2記載の位置調整装置において、少なくともいず
れか一方のプレート部は、一端側に保持部を有し他端側
に係止手段を有した長手板状に形成されたもので、少な
くともいずれか一方のプレート部を一端側に保持部を有
し他端側に係止手段を有した長手板状に形成したため、
簡単な構成で容易に相対移動の際の案内および連結固定
の際の回転止めされる。
【0013】請求項4記載の位置調整装置は、請求項1
ないし3いずれか一記載の位置調整装置において、被保
持体は、ボールジョイントで、プレート部の保持部は、
前記ボールジョイントを嵌挿保持する通孔状の保持孔で
あるもので、被保持体としてボールジョイントを用い、
プレート部の保持部をボールジョイントが嵌挿保持され
る通孔状の保持孔としたため、ボールジョイントの構造
が簡略化し、軽量小型で製造性が向上してコストが低減
する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の位置調整装置の実
施の一形態を図面を参照して説明する。
【0015】図1において、1はリンク装置本体で、こ
のリンク装置本体1は、図示しないセンサやスタビライ
ザのボールジョイント式リンクの長さを調整するもの
で、一対の被保持体であるボールジョイント2,2と、
これらボールジョイント2,2間の長さを設定して位置
を調整する位置調整装置本体3とを備えている。
【0016】そして、ボールジョイント2は、合成樹脂
製の有底略円筒状のハウジング5と、金属製のボールス
タッド6とを備えている。
【0017】そして、ハウジング5は、例えばポリアセ
タール樹脂などの良好なベアリング特性を有する高摺動
性で耐荷重性の高い高剛性および高弾性の硬質の合成樹
脂製で、開口部10を有し、この開口部10と対向する位置
に底面部11を有する内室12が形成され、有底略円筒状に
形成されている。また、ハウジング5の開口部10側であ
る一端部外周面には、周方向に沿って凹溝状の溝部13が
設けられている。さらに、ハウジング5の底面部11側で
ある他端部外周面は周方向に沿って凹溝状の係合溝部14
が設けられている。そして、この係合溝部14の縁に位置
する他端部縁には、爪部15が外周方向に変形可能に突出
形成されている。
【0018】また、ボールスタッド6は、球状の球頭部
17に連続して小径部18を介して軸部19が一体に形成さ
れ、この軸部19の先端部の外周には、雄ねじ20が形成さ
れている。そして、軸部19と小径部18との間には、フラ
ンジ状に突出する鍔部21が突設されている。
【0019】そして、このボールスタッド6は、球頭部
17がハウジング5の内室12内に摺動自在に収容されて組
み付けられている。
【0020】さらに、ボールジョイント2には、ゴムや
合成樹脂などの弾性変形可能な略円筒状のダストカバー
25が取り付けられている。このダストカバー25は、一端
がボールスタッド6の小径部18に鍔部21の基端部に当接
するように嵌合され、他端がハウジング5の溝部13に嵌
合して係合し取り付けられている。
【0021】一方、位置調整装置本体3は、連結手段と
してのボルト31にて相対移動可能に連結した一対の略板
状のプレート部である第1のプレート部32および第2の
プレート部33を有している。
【0022】そして、一方の第1のプレート部32は、鋼
板などが打ち抜きなどにより長手板状に形成され、一端
側に保持部としての保持孔34を設けた保持板部35を有し
ている。この保持孔34は、略円形の通孔状に打ち抜きな
どにより、ボールジョイント2のハウジング5の係合溝
部14に嵌合可能に形成されている。また、第1のプレー
ト部32の他端縁の略中央には、軸方向に舌片状に突出し
先端部が一面側に略垂直に折曲された係止手段としての
第1の係止爪部36が突設されている。さらに、第1のプ
レート部32の略中央には、長手方向に沿って細長通孔状
の係合手段としての係合孔37が設けられている。また、
第1のプレート部32には、第1の係止爪部36と係合孔37
との間に位置して雌ねじ部39が設けられている。
【0023】なお、この第1のプレート部32は、第1の
係止爪部36の中心、雌ねじ部39の中心、保持孔34および
係合孔37の中心軸が第1のプレート部32の中心軸である
対称軸上に位置するように形成されている。
【0024】一方、他方の第2のプレート部33は、第1
のプレート部32と同様に、鋼板などが打ち抜きなどによ
り長手板状に形成され、一端側にボールジョイント2を
嵌合保持する保持部としての略円形通孔状の保持孔34を
設けた保持板部35を有し、他端側に係止手段としての第
2の係止爪部40を設けている。また、この第2のプレー
ト部33は、略中央部分から他端側である第2の係止爪部
40側に亘って長手方向に沿った細長状の通孔41が設けら
れている。
【0025】なお、この第2のプレート部33は、第2の
係止爪部40の中心、通孔41の中心軸および保持孔34が第
2のプレート部33の中心軸である対称軸上に位置するよ
うに形成されている。また、第1の係止爪部36の幅寸法
は、通孔41の幅寸法と略同寸法で、第1の係止爪部36が
通孔41にがたつきなく長手方向に沿ってのみ摺動自在に
係合し、第2の係止爪部40は、係合孔37の幅寸法と略同
寸法で、第2の係止爪部40が係合孔37にがたつきなく長
手方向に沿ってのみ摺動自在に係合するように形成され
ている。
【0026】そして、第1のプレート部32および第2の
プレート部33が第1の係止爪部36および第2の係止爪部
40を対向して重ね合わされ、すなわち第1のプレート部
32の第1の係止爪部36が第2のプレート部33の通孔41に
摺動自在に係合されるとともに第2のプレート部33の第
2の係止爪部40が第1のプレート部32の係合孔37に摺動
自在に係合されて重ね合わされ、通孔41を介して雌ねじ
部39にボルト31の雄ねじ部38が座金42とともに螺合され
て連結固定されている。また、ボルト31の螺合状態を緩
めることにより、第1の係止爪部36および第2の係止爪
部40が通孔41および係合孔37に案内されるとともに、ボ
ルト31の雄ねじ部38が通孔41に案内されて第1のプレー
ト部32および第2のプレート部33の長手方向が長手方向
に沿って移動可能となっている。
【0027】次に、上記リンク装置本体の組み立て動作
を説明する。
【0028】あらかじめ組み立て形成されたボールジョ
イント2のハウジング5を第1のプレート部32および第
2のプレート部33の各保持孔34,34内に爪部15を弾性変
形させつつ嵌挿して係合溝部14に保持孔34の周縁を嵌合
係合させ、第1のプレート部32および第2のプレート部
33にボールジョイント2をそれぞれ組み付ける。なお、
第1のプレート部32および第2のプレート部33の保持孔
34にハウジング5をインサート成形などにて形成し、こ
のハウジング5にボールスタッド6を取り付けてボール
ジョイント2を組み立て形成し、第1のプレート部32お
よび第2のプレート部33にボールジョイント2を組み付
けるようにしてもよい。さらに、通孔41の縁部は、第1
の係止爪部36が長手方向に沿って摺動自在に係合して案
内する係合手段を構成する。
【0029】そして、ボールジョイント2をそれぞれ取
り付けた一対の第1のプレート部32の第1の係止爪部36
を第2のプレート部33の通孔41に摺動自在に係合させる
とともに第2のプレート部33の第2の係止爪部40を第1
のプレート部32の係合孔37に摺動自在に係合して重ね合
わせる。さらに、通孔41を介して雌ねじ部39にボルト31
の雄ねじ部38を座金42とともに螺合してボールジョイン
ト2の球頭部17の中心間の距離が所定の長さとなるよう
に、第1のプレート部32および第2のプレート部33を連
結固定し、リンク装置本体1を組立形成する。
【0030】この後、例えば自動車で使用する場合、リ
ンク装置本体1の一端を車両本体に取り付けられたセン
サから突出されているアームや懸架装置に使用されるス
タビライザバーなどに、他端をロアアームやアブソーバ
などに、ボールジョイント2,2のボールスタッド6,
6の雄ねじ20,20をそれぞれ螺合させて取り付けられ
る。なお、このリンク装置本体1の取り付けの際および
取り付け後に、ボールジョイント2,2の球頭部17,17
の中心間の距離の微調整を行う場合には、ボルト31の螺
合を緩め、第1の係止爪部36および第2の係止爪部40を
通孔41および係合孔37にそれぞれ案内しつつボルト31の
雄ねじ部38を通孔41に案内させて、第1のプレート部32
および第2のプレート部33の長手方向を長手方向に沿っ
て相対移動、すなわち球頭部17,17の中心間の距離が広
がるまたは狭まるように移動する。そして、球頭部17,
17の中心間の距離の微調整後、再びボルト31を締め付け
て第1のプレート部32および第2のプレート部33を一体
的に連結固定する。
【0031】上記実施の形態は、第2のプレート部33の
一端部にボールジョイント2を保持する保持孔34を有し
た保持板部35を設け、他端に第2の係止爪部40を突設し
第1のプレート部32の第1の係止爪部36が係合する細長
状の通孔41を設けるとともに、第1のプレート部32に第
2の係止爪部40が係合する係合孔37を設けて一対の第1
のプレート部32および第2のプレート部33を略長手板状
に形成し、第2のプレート部33の通孔41を介して第1の
プレート部32の雌ねじ部39にボルト31の雄ねじ部38を螺
合させて相対移動可能に連結する。
【0032】このため、簡単な構成で打ち抜きなどの簡
単な板金加工にて軽量小型で容易に形成でき、製造性を
向上でき、歩留まりが向上してコストも低減できるると
ともに、ボールジョイント2のリンク動作の際に回転モ
ーメントなどのモーメントが掛かっても、ボルト31によ
る固定および係合孔37および通孔41にそれぞれ係合する
第2の係止爪部40および第1の係止爪部36により、連結
固定するボルト31が螺合する雌ねじ部39から互いに係合
する第1の係止爪部36および第2の係止爪部40までの距
離を長く設定でき、簡単な構成で一対の第1のプレート
部32および第2のプレート部33が確実に回転止めされ、
良好なボールジョイント式リンク動作が得られる。
【0033】また、1つのボルト31の締め付けおよび緩
めの一動作で容易に長さ設定による位置の調整ができ
る。
【0034】さらに、良好なリンク動作を得るための互
いの係合状態を構成する構成として、長さ調整する方向
である長手方向に沿って長手状の係合孔37および通孔41
に一面側に折曲して突出形成した第2の係止爪部40およ
び第1の係止爪部36を係止させる構成としたため、簡単
な構成で容易に相対移動の際の案内および連結固定の際
の回転止めできる。
【0035】そして、一対の第1のプレート部32および
第2のプレート部33の双方に他方の第2のプレート部33
および第1のプレート部32にそれぞれ摺動自在に係合す
る第1の係止爪部36および第2の係止爪部40を設けたた
め、確実な位置決めがさらに容易にできる。
【0036】また、一対の第1のプレート部32および第
2のプレート部33は、雌ねじ部39および第1の係止爪部
36および第2の係止爪部40がそれぞれ係合する通孔41と
係合孔37との形状以外は、外形形状が同一で、同一型で
形成でき、製造効率を向上できる。
【0037】さらに、ボールジョイント2を保持する構
成として、ボールジョイント2を嵌合保持可能に通孔状
の保持孔34を設けた簡単な構成としたため、製造性を向
上でき、コストを低減できる。
【0038】なお、上記実施の形態において、ボールジ
ョイント式リンク機構のリンク装置本体1について説明
したが、ボールジョイント2,2の代わりに各種対向距
離間を可変して保持するいずれの構造のものを用いたタ
ーンバックル機構の構成としてもできる。
【0039】そして、第1のプレート部32および第2の
プレート部33の一方の保持板部35を構造物などに連結し
第2のプレート部33および第1のプレート部32の他方を
相対移動可能に連結する構造とし、構造物に対して第2
のプレート部33および第1のプレート部32の他方に保持
した被保持体の位置を調整するものでも適用できる。
【0040】また、第1のプレート部32の厚さ方向に雌
ねじ部39を設けて説明したが、第1のプレート部32の厚
さ寸法が薄い場合には、例えばバーリング加工などにて
円筒状部を形成し、この円筒状部の内周面に雌ねじ部39
を形成したり、第1のプレート部32にボルト31の雄ねじ
部38が挿通可能な通孔状の孔を設け、この孔の背面側に
ナットなどを取り付けるなどしてもよい。
【0041】さらに、ボルト31にて連結して説明した
が、雌ねじ部39に螺合する雄ねじ部38を有したいずれの
構成でもできる。
【0042】そして、保持部としてボールジョイント2
を保持する通孔状の保持孔34を設けて説明したが、保持
可能ないずれの構成としてもよく、保持する被保持体に
対応して適宜いずれの構成を採ることができる。
【0043】また、係合手段を通孔状に形成して係合孔
37としたが、断面凹溝状に形成するなど、摺動自在に相
対して係合可能ないずれの構成でもできる。なお、係合
手段を断面凹溝状に形成した場合には、係合孔37を設け
た場合に比して、第1のプレート部32の強度が増大し、
高強度が得られる。
【0044】そして、ハウジング5に突設した爪部15に
て第1のプレート部32および第2のプレート部33に組み
付けて説明したが、例えばハウジング5を保持孔34内に
挿入した後、ハウジング5の挿入側の端部を加熱や高周
波誘導、または、超音波発生装置を利用して、爪部15を
形成し、係合固定させるようにしてもできる。
【0045】さらに、第1の係止爪部36および第2の係
止爪部40を双方の第1のプレート部32および第2のプレ
ート部33に設けて説明したが、図4ないし図8に示すよ
うに、雌ねじ部39を設けた側のプレート部である第1の
プレート部50にのみ第1の係止爪部36を切り起こし形成
し、プレート部である第2のプレート部51には第2の係
止爪部40を設けない構成としてもよい。この図4ないし
図8に示す構成によれば、さらに構造が簡単となり軽量
小型化でき、製造性を向上できる。また、第2のプレー
ト部51は一面側に突出する第2の係止爪部40を有してい
ないため、裏返して重ね合わせて連結でき、組み立て製
造性も向上できる。
【0046】次に、他の実施の形態について図9および
図12を参照して説明する。
【0047】この図9および図12に示す実施の形態
は、図4ないし図8に示す第1の係止爪部36を第1のプ
レート部50の端部縁に折曲形成したものである。
【0048】すなわち、図4ないし図8に示す実施の形
態と同様に、第2のプレート部51は、長手方向の一端側
に保持孔34を有する保持板部35を有し、他端側に長手方
向に沿って長手通孔状の通孔41を設けた長手板状に形成
されている。また、プレート部である第1のプレート部
55は、同様に長手方向の一端側に保持孔34を有する保持
板部35を有した長手板状で、他端部略中央に雌ねじ部39
を有し、他端一側に側方に舌片状に突出し先端部が一面
側に略垂直に折曲された係止手段としての第1の係止爪
部56が設けられている。なお、この第1の係止爪部56の
基端部には、凹弧状に切り欠かれた切欠部57が設けら
れ、第1の係止爪部56の折曲形成の際に第1のプレート
部55の第1の係止爪部56の基端部分が変形して一対の第
1のプレート部55および第2のプレート部51が密着して
重ね合わされなくなることを防止している。
【0049】そして、第1のプレート部55の第1の係止
爪部56が第2のプレート部51の長手方向の一側縁に摺動
自在に係合されて重ね合わされ、通孔41を介して雌ねじ
部39にボルト31が座金42とともに螺合されて連結固定さ
れて、リンク装置本体1が組立形成されている。なお、
第1の係止爪部56が係合する第2のプレート部51の一側
縁58が、通孔41の長手方向に沿った縁部分を有した係合
手段となる。
【0050】この図9および図12に示す構成によれ
ば、図4ないし図8に示す実施の形態と同様に、図1な
いし図3に示す実施の形態に比してさらに構造が簡単と
なり軽量小型化でき、製造性および歩留まりを向上で
き、コストを低減できる。
【0051】次に、さらに他の実施の形態について図1
3ないし図16を参照して説明する。
【0052】この図13ないし図16に示す実施の形態
は、図9ないし図12に示す実施の形態の第1の係止爪
部56を2箇所設けたものである。
【0053】すなわち、図4ないし図8に示す実施の形
態と同様に、第2のプレート部51は、長手方向の一端側
に保持孔34を有する保持板部35を有し、他端側に長手方
向に沿って長手通孔状の通孔41を設けた長手板状に形成
されている。また、プレート部である第1のプレート部
60は、同様に長手方向の一端側に保持孔34を有する保持
板部35を有した長手板状で、他端部略中央に雌ねじ部39
を有し、他端一側に側方に舌片状に突出し先端部が一面
側に略垂直に折曲された第1の係止爪部56が設けられて
いるとともに、同側に雌ねじ部39を介するように同形状
の係止手段としての第2の係止爪部61が設けられてい
る。なお、これら第1の係止爪部56および第2の係止爪
部61の基端部には、図9ないし図12に示す実施の形態
と同様に切欠部57,57が設けられている。
【0054】この図13ないし図16に示す実施の形態
によれば、雌ねじ部39を介するように第1の係止爪部56
および第2の係止爪部61の2箇所で一対の第1のプレー
ト部60および第2のプレート部51が係合するため、ボー
ルジョイント2,2のリンク動作の際に回転モーメント
などのモーメントが掛かって雌ねじ部39を中心として回
転しようとしても、第1の係止爪部56および第2の係止
爪部61のいずれか一方が他方の第2のプレート部51の一
側縁58に当接する状態となり、簡単な構成で一対の第1
のプレート部60および第2のプレート部51が確実に回転
止めされ、良好なボールジョイント式リンク動作が得ら
れる。
【0055】なお、この図13ないし図16に示す実施
の形態において、同側に第1の係止爪部56および第2の
係止爪部61を設けて説明したが、両側に位置するように
設けてもできる。
【0056】次に、さらに他の実施の形態について図1
7ないし図20を参照して説明する。
【0057】この図17ないし図20に示す実施の形態
は、図9ないし図12に示す実施の形態の通孔41が設け
られた第2のプレート部51に第2の係止爪部61を設けた
ものである。
【0058】すなわち、図9ないし図12に示す実施の
形態と同様に、第1のプレート部55は、長手方向の一端
側に保持孔34を有する保持板部35を有した長手板状で、
他端部略中央に雌ねじ部39を有し、他端一側に側方に舌
片状に突出し先端部が一面側に略垂直に折曲された第1
の係止爪部56を設けている。また、プレート部である第
2のプレート部65は、同様に長手方向の一端側に保持孔
34を有する保持板部35を有し、他端側に長手方向に沿っ
て長手通孔状の通孔41を有した長手板状で、他端一側に
側方に舌片状に突出し先端部が一面側に略垂直に折曲さ
れた第1の係止爪部56と略同形状の係止手段としての第
2の係止爪部66が切欠部57とともに設けられている。な
お、この第2の係止爪部66は、ボルト31にて一対の第1
のプレート部55および第2のプレート部65を重ね合わせ
て連結固定した際に、ボルト31が螺合する雌ねじ部39を
介して第1の係止爪部56と対向する反対側に位置するよ
うに形成されている。
【0059】この図17ないし図20に示す実施の形態
によれば、図13ないし図16に示す実施の形態と同様
に、ボールジョイント2,2のリンク動作の際に回転モ
ーメントなどのモーメントが掛かって雌ねじ部39を中心
として回転しようとしても、第1の係止爪部56および第
2の係止爪部66のいずれか一方が第2のプレート部65お
よび第1のプレート部55の他方の一側縁58に当接する状
態となり、簡単な構成で一対の第1のプレート部55およ
び第2のプレート部65が確実に回転止めされ、良好なボ
ールジョイント式リンク動作が得られる。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載の位置調整装置によれば、
被保持体を保持する保持部を有した一対の板状のプレー
ト部の一方の細長状の通孔を介して他方のプレート部の
雌ねじ部に連結手段を螺合させて相対移動可能に連結
し、少なくともいずれか一方の保持部に対して反対側の
係止手段を少なくともいずれか他方の係合手段に長手方
向に沿って摺動自在に係合させて、相対移動の際の案内
および連結固定の際の回転止めするため、簡単な構成で
軽量小型化でき、製造性を向上できる。
【0061】請求項2記載の位置調整装置によれば、請
求項1記載の位置調整装置の効果に加え、プレート部の
一面側に突出形成した係止手段を通孔の長手方向に沿っ
た縁部を有した係合手段に係合させるため、簡単な構成
で容易に相対移動の際の案内および連結固定の時の回転
止めができる。
【0062】請求項3記載の位置調整装置によれば、請
求項1または2記載の位置調整装置の効果に加え、少な
くともいずれか一方のプレート部を一端側に保持部を有
し他端側に係止手段を有した長手板状に形成したため、
簡単な構成で容易に相対移動の際の案内および連結固定
の時の回転止めができる。
【0063】請求項4記載の位置調整装置によれば、請
求項1ないし3いずれか一記載の位置調整装置の効果に
加え、被保持体としてボールジョイントを用い、プレー
ト部の保持部をボールジョイントが嵌挿保持される通孔
状の保持孔としたため、ボールジョイントの構造を簡略
化でき、軽量小型で製造性を向上できるとともにコスト
を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置調整装置の実施の一形態を示す断
面図である。
【図2】同上一方のプレート部を示す平面図である。
【図3】同上他方のプレート部を示す平面図である。
【図4】本発明の位置調整装置の他の実施の形態の一方
のプレート部を示す平面図である。
【図5】同上側面図である
【図6】同上正面図である。
【図7】同上他方のプレート部を示す平面図である。
【図8】同上正面図である。
【図9】本発明の位置調整装置のさらに他の実施の形態
の一方のプレート部を示す平面図である。
【図10】同上正面図である。
【図11】同上他方のプレート部を示す平面図である。
【図12】同上正面図である。
【図13】本発明の位置調整装置のさらに他の実施の形
態の一方のプレート部を示す平面図である。
【図14】同上正面図である。
【図15】同上他方のプレート部を示す平面図である。
【図16】同上正面図である。
【図17】本発明の位置調整装置のさらに他の実施の形
態の一方のプレート部を示す平面図である。
【図18】同上正面図である。
【図19】同上他方のプレート部を示す平面図である。
【図20】同上正面図である。
【図21】従来例の位置調整装置を示す断面図である。
【符号の説明】
2 被保持体であるボールジョイント 3 位置調整装置本体 31 連結手段としてのボルト 32,50,55,60 プレート部である第1のプレート部 33,51,65 プレート部である第2のプレート部 34 保持孔 35 保持部としての保持板部 36,56 係止手段である第1の係止爪部 37 係合手段としての係合孔 38 雄ねじ部 39 雌ねじ部 40,61,66 係止手段である第2の係止爪部 41 通孔 58 係合手段となる縁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 来栖 俊郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被保持体を保持する保持部を有した一対
    の略板状のプレート部と、 これらプレート部の一方に設けられた細長状の通孔と、 前記プレート部の他方に設けられた雌ねじ部と、 前記通孔を介して前記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を有
    し前記一対のプレート部を前記通孔の長手方向に沿って
    相対移動可能に連結する連結手段と、 前記プレート部の少なくともいずれか一方に前記連結手
    段にて連結される位置を介して前記保持部に対して反対
    側に設けられた係止手段と、 前記プレート部の少なくともいずれか他方に設けられ前
    記係止手段が前記通孔の長手方向に沿って摺動自在に係
    合する係合手段とを具備したことを特徴とする位置調整
    装置。
  2. 【請求項2】 係止手段は、プレート部の一面側に突出
    形成され、 係合手段は、通孔の長手方向に沿った縁部を有したこと
    を特徴とする請求項1記載の位置調整装置。
  3. 【請求項3】 少なくともいずれか一方のプレート部
    は、一端側に保持部を有し他端側に係止手段を有した長
    手板状に形成されたことを特徴とする請求項1または2
    記載の位置調整装置。
  4. 【請求項4】 被保持体は、ボールジョイントで、 プレート部の保持部は、前記ボールジョイントを嵌挿保
    持する通孔状の保持孔であることを特徴とした請求項1
    ないし3いずれか一記載の位置調整装置。
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