JP3178591B2 - パワーユニット用防振装置 - Google Patents

パワーユニット用防振装置

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JP3178591B2
JP3178591B2 JP04930396A JP4930396A JP3178591B2 JP 3178591 B2 JP3178591 B2 JP 3178591B2 JP 04930396 A JP04930396 A JP 04930396A JP 4930396 A JP4930396 A JP 4930396A JP 3178591 B2 JP3178591 B2 JP 3178591B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両に搭載され
たパワーユニットと車体側部材との間に配設され、パワ
ーユニットから車体側部材への振動伝達を低減するパワ
ーユニット用防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パワーユニット防振装置として、例えば
特開平3−182837号公報のエンジン懸架装置に記
載された装置が知られている。
【0003】図6及び図7は、前記従来のパワーユニッ
ト防振装置を示すものであり、横置きに搭載されたエン
ジン2の右側端部にブラケット4が連結ボルト4aによ
り固定されているとともに、車体側サイドメンバ6の上
部には、弾性体8を内部に装着したマウントインシュレ
ータ10が連結ボルト10aにより固定されている。そ
して、ブラケット4及びマウントインシュレータ10
は、連結ピン12と、この連結ピン12の基端側におい
て一体化された連結ブロック14とで連結されている。
【0004】すなわち、連結ピン12は、マウントラバ
ー8の軸心に圧入された内筒部材8aに挿通され、その
先端部に形成したねじ部にナット12aを螺合すること
によりマウントラバー8と一体に連結されている。ま
た、連結ブロック14は鋳物部材により形成されている
とともに、自身に形成したねじ穴に連結ピン12の基端
側に形成したねじ部を螺合することにより、連結ピン1
2と一体化されている。そして、この連結ブロック14
は、その下面に連結ボルト14a、14bが配設されて
いるとともに、ボルト挿通穴14cが形成されている。
【0005】そして、エンジン2の上昇移動によりブラ
ケット4の上面を連結ブロック14の下面に当接し、前
記連結ボルト14a、14bをブラケット4に形成した
ボルト挿通穴4aに挿通してナット16aを螺合すると
ともに、互いに対応したボルト挿通穴14c及びブラケ
ット側ボルト挿通穴4bに、連結ボルト18を挿通して
ナット16bで締め付けることにより、連結ブロック1
4及び連結ピン12をを介してマウントインシュレータ
10とブラケット4とが連結する。
【0006】これにより、エンジン2の振動をマウント
ラバー8が吸収し、車体側サイドメンバ6への振動遮断
性を向上させる構造となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6に示し
た連結ブロック14は鋳物により形成されているので、
防振装置の軽量化を図ることが難しい。
【0008】また、連結ブロック14を形成するために
は、鋳造後の削り出し作業、連結ピン12の基端側を固
定するためのネジ穴の形成等の二次加工を行わなければ
ならなので、製品コストの面で問題がある。
【0009】この発明は、上記従来例の未解決の課題に
着目してなされたものであり、従来装置と同一機能を有
しながら軽量化及び製品コストの低減化を図ることが可
能なパワーユニット用防振装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、横置式に搭載したパワーユ
ニットの車幅方向の端部に固定したブラケットと、この
ブラケットに対して車幅方向の外側に位置する車体側部
材に固定し、且つ内部に装着した弾性体の軸心を車幅方
向に向けたマウントインシュレータと、前記ブラケット
の取付け面に固定されながら前記マウントインシュレー
タの弾性体と一体に連結する連結部とを備えたパワーユ
ニット用防振装置において、前記連結部を、鋼板を素材
としたプレス成形により形成し、且つ車両の前後方向に
延在しながら前記ブラケットの取付け面に締結ボルトを
介して固定される連結プレートと、この連結プレートの
一部に基端部が固着し、且つ車幅方向の外側に延在する
先端部が前記弾性体の軸心に装着される中実棒形状の連
結ピンとで構成し、前記取付け面に締結ボルトを介して
固定される前記連結プレートの固定位置を、車両の前後
方向に向けて少なくとも3か所設け、且つそれら固定位
置位置を互いに離間して設けた。
【0011】この発明によれば、鋼板を素材としたプレ
ス成形により連結プレートが形成されているので、鋳物
部材を使用した従来装置と比較して軽量化が図られ、連
結プレートと連結ピンとを固着して一体化しているの
で、複雑な二次加工作業が不要となる。また、車両の前
後方向の力がマウントインシュレータに入力する場合に
は、マウントインシュレータと連結プレートとの間隔を
腕の長さとしたモーメントが連結プレートの固定位置に
作用するが、本発明では、車両の前後方向に向けて互い
に離間して設けた少なくとも3か所の固定位置の締結ボ
ルトがそれぞれ分担してモーメントを受けているので、
それぞれの締結ボルトに加わる負担が軽減する。
【0012】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のパワーユニット用防振装置において、前記連結プレ
ートを、車両の前後方向に離間して立ち上がる一対の側
壁と、これら側壁の上縁部間に延在する上板部とからな
る段部を備えるとともに、前側の側壁の下縁部から前方
に延在する第1下板部と、後側の側壁の下縁部から後方
に延在する第2下板部とを備えた形状とし、前記少なく
とも3か所の固定位置を、前記上板部、前記第1下板部
及び前記第2下板部にそれぞれ設けた。
【0013】この発明によれば、車両の上下方向の力が
マウントインシュレータに入力し、その力が連結プレー
トに対してこじれ力として作用する場合であっても、一
対の側壁がこじれ力を受けて連結プレートの変形を防止
する。
【0014】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
又は請求項2記載のパワーユニット用防振装置におい
て、前記第1下板部及び前記第2下板部の前記マウント
インシュレータ側の縁部に、それらの縁部から連続して
立ち上がる板状のストッパを一体に形成するとともに、
前記マウントインシュレータの前記ストッパと対向する
位置に、前記ストッパとの当接により前記連結部の車幅
方向の移動を規制する非金属製の規制部材を配設した。
【0015】この発明によれば、パワーユニットからブ
ラケット及び連結部を介してマウントインシュレータに
車幅方向の外側を向く力が入力し、弾性体が車幅方向右
側に向けて変形する場合であってもストッパが規制部材
と当接するので、マウントインシュレータ及び連結部と
の接触が防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るパワーユニ
ット用防振装置の一実施形態を図1から図5に基づいて
説明する。
【0017】図1は車両のエンジンルーム内を正面視で
示した図であり、図2はエンジンルーム内を平面視で示
した図である。これらの図において、符号20で示すパ
ワーユニットは、横置き(車幅方向)に搭載されたエン
ジン22と、このエンジン22の車幅方向の左側に一体
に連結されたトランスミッション24とで構成されてい
る。このパワーユニット20は、車幅方向の両端部及び
車両の前後位置に連結された複数の防振装置を介して車
体側部材に支持されている。
【0018】これらの図において、符号26で示す装置
は、エンジン22の車幅方向の右側端部と車体側サイド
メンバ(車体側部材)33との間に配設された防振装置
であり、車体側サイドメンバ33の上部に固定されたマ
ウントインシュレータ34と、このマウントインシュレ
ータ34と圧入ピン(連結ピン)36aを介して連結さ
れた連結部36と、エンジン22の右側端部に固定され
ながら前記連結部36とボルトを介して固定されたユニ
ット側ブラケット(ブラケット)38とで構成されてい
る。
【0019】前記マウントインシュレータ34は、図3
及び図4に示すように、略U字状に形成されたラバー支
持部34a1 の両縁部から一対のフランジ部34a2
連続して形成されてなる外筒部材34aと、前記ラバー
支持部34a1 内部に加硫接着により装着された複数の
スグリ34b1 を有するマウントラバー(弾性体)34
bと、マウントラバー34bと軸心位置に装着された内
筒部材34cとで構成されている。そして、一対のフラ
ンジ部34a2 にはボルト挿通穴34a3 、34a4
形成されており、これらボルト挿通穴34a3 、34a
4 に上方から挿通したボルト40(図2参照)を車体側
サイドメンバ33に形成したねじ穴に螺合して締め付け
ることにより、車体側サイドメンバ33の上部にマウン
トインシュレータ34が固定されている。
【0020】ここで、図3に示すように、マウントイン
シュレータ34の車幅方向左側を向く側面には、ゴム等
で形成された略U字形状の規制部材37が、ラバー支持
部34a1 の端面及びマウントラバー34bの一部を覆
いながら接合されている。この規制部材37は、ラバー
支持部34a1 と後述する連結プレート36bとの接触
を防止する部材である。
【0021】また、前記ユニット側ブラケット38は、
図1及び図2に示すように、鋳物部材により形成された
略L字形状の部材であり、エンジン22の右側端部とボ
ルト50を介して固定されたユニット固定部38aと、
このユニット固定部38aと直交して車幅方向の右側に
向けて延在する連結部台座38bとを備えている。
【0022】そして、前記連結部台座38bの上面に形
成した取付け面は、図3に示すように、車幅方向の右側
端部に位置して車両前後方向に延在する平坦面38b1
と、この平坦面38b1 より車幅方向の左側位置おいて
車両前後方向の略中間位置に突出して形成され、且つそ
の上面を平坦形状とした突起部38b2 とが形成されて
いる。そして、平坦面38b1 の車両の前方側にはボル
ト挿通穴40aが形成され、この平坦面28b1 の車両
の後方側には上方に向けて突出するスタッドボルト(締
結ボルト)40bが固定されている。また、突起部38
2 には、穴内周面にめねじを設けたねじ穴40cが形
成されている。
【0023】一方、前記連結部36は、図3に示すよう
に、中実円筒形状とされた圧入ピン(連結ピン)36a
と、この圧入ピン36aと一体化されて前記ユニット側
ブラケット38の連結部台座38bとボルトを介して固
定される連結プレート36bとで構成されている。
【0024】前記圧入ピン36aは、図4に示すよう
に、長手方向の一端側に内筒部材34cの内径より大き
い外径に設定された圧入部36a1 が形成され、他端側
に連結プレート36bと接合する棒状の接合部36a2
が形成されている。また、圧入部36a1 及び接合部3
6a2 の境界位置には、接合部36a2 の外径より大径
に設定されたリング状のつば部36a3 が形成されてい
る。
【0025】また、前記連結プレート36bは、鋼板を
素材としたプレス成形により形成されており、図3及び
図4に示すように、互いに離間した一対の側壁42a、
42bと、これら側壁42a、42bの上縁部間におい
て連続する上板部42cとで段部42が形成されている
とともに、この段部42の下縁部から側壁42a、42
bと直交する方向に第1及び第2下板部44a、44b
が連続して形成された部材である。また、第1及び第2
下板部44a、44bの車幅方向の右側位置には、これ
ら第1及び第2下板部44a、44bから連続して立ち
上がるストッパ44a1 、44b1 が形成されている。
これらストッパ44a1 、44b1 は、マウントインシ
ュレータ34の車幅方向左側を向く側面に接合された規
制部材37と対向している。
【0026】そして、第1下板部44aには、ねじ部を
下方に向けた連結ボルト(締結ボルト)44a2 が配設
され、第2下板部44bには、ボルト挿通穴44b2
形成されているとともに、上板部42cにも、ボルト挿
通穴42c1 が形成されている。ここで、図4に示すよ
うに、上板部42cのボルト挿通穴42c1 は、連結ボ
ルト44a2 及びボルト挿通穴44b2 の軸中心を結ぶ
基準線Kより車幅方向の左側に寄った位置に形成されて
いる。
【0027】そして、これら連結ボルト44a2 、ボル
ト挿通穴44b2 及びボルト挿通穴42c1 は、図3に
示すように、ユニット側ブラケット38の連結部台座3
8bに形成したボルト挿通穴40a、スタッドボルト4
0b及びねじ穴40cとそれぞれ対応する位置に形成さ
れている。
【0028】さらに、図4に示すように、段部42の一
方の開口部は、一方の側壁42aに向かって曲げられた
他方の側壁42bにより徐々に閉塞され、その他方の側
壁42bの端部には、前記圧入ピン36aの接合部36
2 の外径と略同一寸法の係合穴42dが形成されてい
る。そして、係合穴42dの周囲の外周端面につば部3
6a3 が当接するまで圧入ピン36aの接合部36a2
を係合穴42d内部に嵌め込み、接合部36a2 及び段
部42の両者をすみ肉溶接により接合することにより圧
入ピン36aと連結プレート36bとが一体化され、連
結部36が形成される。
【0029】そして、上記構成部材からなる防振装置2
6を、パワーユニット20の車幅方向の右側端部と車体
側サイドメンバ33との間に配設するには、先ず、マウ
ントインシュレータ34の内筒部材34cに圧入ピン3
6aを圧入してマウントインシュレータ34及び連結部
36を連結する。また、ユニット側ブラケット38のユ
ニット固定部38aをエンジン22の右側端部に当接
し、ボルト50を介してエンジン22に固定する。
【0030】次いで、マウントインシュレータ34の一
対のフランジ部34a2 を車体側サイドメンバ33上に
当接し、それらフランジ部34a2 のボルト挿通穴34
3、34a4 に上方からボルト40を挿通し、それら
ボルト40を車体側サイドメンバ33のねじ穴に螺合し
て締め付けることにより、マウントインシュレータ34
を車体側サイドメンバ33上に固定する。そして、マウ
ントインシュレータ34と連結した連結部36の下方位
置に、エンジン22に固定したユニット側ブラケット3
8を配置し、エンジン22を上昇移動することによっ
て、第1及び第2下板部44a、44bを、連結部台座
38bの平坦面38b1 に面接触状態で当接し、且つ上
板部42cの下面を突起部38b2 の上面に面接触状態
で当接する。この際、図5に示すように、スタッドボル
ト40bがボルト挿通穴44b2 を挿通してそのねじ部
が上方に位置し、連結ボルト44a2 がボルト挿通穴4
0aを挿通してそのねじ部が下方に位置するとともに、
ボルト挿通穴42c1 及びねじ穴40cが対向する。そ
して、ボルト挿通穴40aの下方に位置する連結ボルト
44a2 のねじ部にナット50を螺合し、ボルト挿通穴
44b2 の上方に位置するスタッドボルト40bのねじ
部にナット52を螺合するとともに、互いに対応してい
るボルト挿通穴42c1 及びねじ穴40cのボルト挿通
穴42c1 側から連結ボルト(締結ボルト)54を挿通
してねじ穴40cに螺合し、これらナット50、52及
び連結ボルト54を締め付けていく。これにより、ユニ
ット側ブラケット38に連結プレート36bが固定さ
れ、エンジン22の右側端部は防振装置26を介して車
体側サイドメンバ33に支持される。
【0031】そして、エンジン22の振動がユニット側
ブラケット38を介してマウントインシュレータ34に
入力すると、マウントラバー34bが振動を吸収して車
体側サイドメンバ33への振動伝達を低減していく。
【0032】このとき、エンジンの振動による車体側サ
イドメンバ33とエンジン22との相対動作により、マ
ウントインシュレータ34から連結部36に所定の力が
入力するが、ユニット側ブラケット38と連結プレート
36bとを固定しているボルト40b、44a2 、54
には、前述した力に充分に耐え得るだけの強度が要求さ
れる。ここで、ユニット側ブラケット38に連結プレー
ト36bが固定されている位置を、図2及び図5におい
て固定位置A(連結ボルト44a2 及びナット50によ
る固定位置)、固定位置B(連結ボルト54による固定
位置)及び固定位置C(スタッドボルト40b及びナッ
ト52による固定位置)の符号で示す。
【0033】そして、前述した所定の力として、図2に
示す車両の前後方向の力F1 がマウントインシュレータ
34に入力する場合、その力F1 はマウントインシュレ
ータ34と連結プレート36bとの間隔を腕の長さとし
たモーメントとして連結プレート36bの固定位置に作
用するが、本実施形態では、固定位置A、B、Cが車両
の前後方向に充分に離間して設けられているので、前記
モーメントに対して各ボルト40b、44a2 、54が
それぞれ分担して入力を受ける構造となっている。この
ため、各ボルトに加わる外力が低減するので、ユニット
側ブラケット38と連結プレート36bとの固定強度が
充分に確保される。
【0034】また、図1に示すように、車両の上下方向
の力F2 がマウントインシュレータ34に入力する場
合、その力F2 が連結プレート36bに対してこじれ力
(連結プレート36bをねじれ変形させようとする力)
として作用するが、図5に示すように、連結プレート3
6bには段部42を形成している一対の側壁42a、4
2bが車両の前後方向に延在し、これら一対の側壁42
a、42bがこじれ力を受ける構造とされているので、
連結プレート36bは変形しない。このため、車両の上
下方向の力F2 が入力しても、各ボルトには、ボルトが
破壊するような外力が入力しないので、ユニット側ブラ
ケット38と連結プレート36bとのボルトによる固定
強度が充分に確保される。
【0035】一方、図1に示すように、エンジン22か
ら車幅方向右側への力F3 が入力すると、マウントラバ
ー34bが車幅方向右側に向けて変形することにより、
マウントインシュレータ34のラバー支持部34a1
連結プレート36bとが接触するおそれがある。ところ
が、本実施形態では、連結プレート36bに設けたスト
ッパ44a1 、44b1 が、マウントインシュレータ3
4の車幅方向左側を向く側面に設けた規制部材37と当
接するので、ラバー支持部34a1 と連結プレート36
bとの接触が防止される。
【0036】したがって、上記構成の防振装置26は、
連結部36を構成している連結プレート36bを鋼板を
素材としたプレス成形により形成したので、鋳物部材を
使用した従来装置と比較して防振装置26の軽量化を図
ることができるとともに、連結プレート36bの複雑な
二次加工作業が不要となるので、装置単価を大幅に低減
することができる。
【0037】また、車両の前後方向の力F1 がマウント
インシュレータ34に入力する場合には、マウントイン
シュレータ34と連結プレート36bとの間隔を腕の長
さとしたモーメントが連結プレート36bの固定位置に
作用するが、本実施形態の連結プレート36bには、車
両の前後方向に充分に離間して固定位置A、B、Cが設
けられており、これら固定位置の各ボルト40b、44
2 、54がそれぞれ分担してモーメントを受ける構造
となっており、さらに、車両の上下方向の力F 2 がマウ
ントインシュレータ34に入力する場合であっても、そ
の力F2 が連結プレート36bに対してこじれ力として
作用しても、連結プレート36bの段部42を形成して
いる一対の側壁42a、42bがこじれ力を受けるの
で、ユニット側ブラケット38と連結プレート36bと
のボルトによる固定強度を充分に確保することができ
る。
【0038】さらに、エンジン22から車幅方向右側へ
の力F3 が防振装置26に入力し、マウントラバー34
bが車幅方向右側に向けて変形して連結プレート36b
がラバー支持部34a1 側に移動しても、連結プレート
36bに設けたストッパ44a1 、44b1 が、マウン
トインシュレータ34の車幅方向左側を向く側面に設け
た規制部材37と当接するので、金属音が発生するおそ
れのあるラバー支持部34a1 及び連結プレート36b
との接触を防止することができる。
【0039】なお、上記実施形態を図面に基づいて説明
したが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における防
振装置26の形状であれば、上述したものと同様の作用
効果を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
のパワーユニット用防振装置は、ブラケットの取付け面
に固定されながら前記マウントインシュレータの弾性体
と一体に連結する連結部を、鋼板を素材としたプレス成
形により形成し、且つ車両の前後方向に延在しながら前
記ブラケットの取付け面に締結ボルトを介して固定され
る連結プレートと、この連結プレートの一部に基端部が
固着し、且つ車幅方向の外側に延在する先端部が前記弾
性体の軸心に装着される中実棒形状の連結ピンとで構成
したので、鋳物部材を使用した従来装置と比較して防振
装置の軽量化を図ることができるとともに、連結部の複
雑な二次加工作業が不要となるので、装置単価を大幅に
低減することができる。
【0041】また、車両の前後方向の力がマウントイン
シュレータに入力する場合には、マウントインシュレー
タと連結プレートとの間隔を腕の長さとしたモーメント
が連結プレートの固定位置に作用するが、本発明では、
ブラケットの取付け面に締結ボルトを介して固定される
前記連結プレートの固定位置を、車両の前後方向に向け
て少なくとも3か所設け、且つそれら固定位置位置を互
いに離間して設けたことから、これら固定位置の締結ボ
ルトがそれぞれ分担してモーメントを受けるので、それ
ぞれの締結ボルトに加わる負担が軽減する。したがっ
て、ブラケットと連結プレートとの締結ボルトによる固
定強度を充分に確保することができる。
【0042】また、請求項2記載のパワーユニット防振
装置によると、車両の上下方向の力がマウントインシュ
レータに入力し、その力が連結プレートに対してこじれ
力として作用する場合であっても、ブラケットと連結プ
レートとの締結ボルトによる固定強度を充分に確保する
ことができる。すなわち、本発明の連結プレートは、こ
じれ力が作用しても車両の前後方向に離間して立ち上が
る一対の側壁がその力を受けて連結プレートの変形を防
止しているので、ブラケットは連結プレートとの締結ボ
ルトによる固定強度を充分に確保することができる。
【0043】さらに、請求項3記載のパワーユニット防
振装置によると、第1下板部及び第2下板部のマウント
インシュレータ側の縁部に、それらの縁部から連続して
立ち上がる板状のストッパを一体に形成するとともに、
マウントインシュレータの前記ストッパと対向する位置
に非金属製の規制部材を配設したので、パワーユニット
からブラケット及び連結部を介してマウントインシュレ
ータに車幅方向の外側を向く力が入力し、弾性体が車幅
方向右側に向けて変形する場合であっても、ストッパが
規制部材と当接するので、金属音が発生するおそれのあ
るマウントインシュレータ及び連結部との接触を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパワーユニット及び防振装置を示
したエンジンルームの正面図である。
【図2】本発明に係るパワーユニット及び防振装置を示
したエンジンルームの平面図である。
【図3】本発明のパワーユニット用防振装置を示す展開
斜視図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視断面図を示す図である。
【図5】本発明に係るブラケットの取付け面に固定され
た連結プレートを示す図である。
【図6】従来の防振装置を示す展開斜視図である。
【図7】従来の防振装置を示す正面図である。
【符号の説明】
20 パワーユニット 22 エンジン 26 防振装置 33 車体側サイドメンバ(車体側部材) 34 マウントインシュレータ 34b マウントラバー(弾性体) 36 連結部 36a 圧入ピン(連結ピン) 36b 連結プレート 37 規制部材 38 ユニット側ブラケット(ブラケット) 38b 連結部台座(ブラケットの取付け面) 40b スタッドボルト(締結ボルト) 42 段部 42a、42b 側壁 42c 上板部 44a 第1下板部 44b 第2下板部 44a2 、54 連結ボルト(締結ボルト) 44a1 、44b1 ストッパ A、B、C 固定位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平出 高久 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−182837(JP,A) 特開 平4−15334(JP,A) 実開 平2−8620(JP,U) 実開 昭61−138716(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 5/00 - 5/12 F16F 15/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横置式に搭載したパワーユニットの車幅
    方向の端部に固定したブラケットと、このブラケットに
    対して車幅方向の外側に位置する車体側部材に固定し、
    且つ内部に装着した弾性体の軸心を車幅方向に向けたマ
    ウントインシュレータと、前記ブラケットの取付け面に
    固定されながら前記マウントインシュレータの弾性体と
    一体に連結する連結部とを備えたパワーユニット用防振
    装置において、 前記連結部を、鋼板を素材としたプレス成形により形成
    し、且つ車両の前後方向に延在しながら前記ブラケット
    の取付け面に締結ボルトを介して固定される連結プレー
    トと、この連結プレートの一部に基端部が固着し、且つ
    車幅方向の外側に延在する先端部が前記弾性体の軸心に
    装着される中実棒形状の連結ピンとで構成し、 前記取付け面に締結ボルトを介して固定される前記連結
    プレートの固定位置を、車両の前後方向に向けて少なく
    とも3か所設け、且つそれら固定位置を互いに離間して
    設けたことを特徴とするパワーユニット用防振装置。
  2. 【請求項2】 前記連結プレートを、車両の前後方向に
    離間して立ち上がる一対の側壁と、これら側壁の上縁部
    間に延在する上板部とからなる段部を備えるとともに、
    前側の側壁の下縁部から前方に延在する第1下板部と、
    後側の側壁の下縁部から後方に延在する第2下板部とを
    備えた形状とし、 前記少なくとも3か所の固定位置を、前記上板部、前記
    第1下板部及び前記第2下板部にそれぞれ設けたことを
    特徴とする請求項1記載のパワーユニット用防振装置。
  3. 【請求項3】 前記第1下板部及び前記第2下板部の前
    記マウントインシュレータ側の縁部に、それらの縁部か
    ら連続して立ち上がる板状のストッパを一体に形成する
    とともに、前記マウントインシュレータの前記ストッパ
    と対向する位置に、前記ストッパとの当接により前記連
    結部の車幅方向の移動を規制する非金属製の規制部材を
    配設したことを特徴とする請求項1又は2記載のパワー
    ユニット用防振装置。
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