JPH0968121A - エンジンの可変吸気ダクト装置 - Google Patents

エンジンの可変吸気ダクト装置

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Publication number
JPH0968121A
JPH0968121A JP22205095A JP22205095A JPH0968121A JP H0968121 A JPH0968121 A JP H0968121A JP 22205095 A JP22205095 A JP 22205095A JP 22205095 A JP22205095 A JP 22205095A JP H0968121 A JPH0968121 A JP H0968121A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
duct
engine
inner tube
intake
resonance cavity
Prior art date
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Pending
Application number
JP22205095A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Nishimaru
英行 西丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP22205095A priority Critical patent/JPH0968121A/ja
Publication of JPH0968121A publication Critical patent/JPH0968121A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸気音を有効に低減するエンジンの可変吸気
ダクト装置を提供する。 【解決手段】 ダクト2の内側に配置されるインナチュ
ーブ3と、ダクト2とインナチューブ3の間に画成され
る絞り部11と、インナチューブ3の内側に画成される
共鳴空洞12と、エンジンの運転条件に応じて共鳴空洞
12を開閉するカム7とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン運転条件
に応じて吸気通路を切換えて吸気音を低減するようにし
たエンジンの可変吸気ダクト装置の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】エンジンに吸入される吸気を外部から取
り入れるダクトは、その通路長を大きくした方が吸気音
の低周波数成分を減衰できるが、高周波数の吸気音がダ
クト内に生じる共鳴により大きくなる。
【0003】従来のエンジンの可変吸気ダクト装置とし
て、例えば図4に示すようなものがある。
【0004】これについて説明すると、エンジンに吸入
される空気を濾過するエアクリーナ20を備え、エアク
リーナ20には2本のダクト21,22が並列に接続さ
れる。
【0005】ダクト21,22は円筒状に形成され、一
方のダクト22の上流側開口端の近傍にはこれを開閉す
るカム27が介装される。円盤状をしたカム27は、ア
クチュエータ29を介してエンジンの低速運転時に閉
じ、高速運転時に開くようになっている。
【0006】エンジンの低速運転時に、カム27を介し
てダクト22の上流側開口端が閉塞されることにより、
ダクト22は吸気系の気柱振動を減衰する共鳴器として
働く。
【0007】エンジンの高速運転時に、カム27を介し
てダクト22の上流側開口端が開放されることにより、
吸気はダクト21と22の両方を通って吸入され、吸気
抵抗が減らされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、吸気系に接
続される共鳴器により吸気音を有効に低減するために
は、気柱振動の腹の部分に共鳴器を接続する必要があ
る。
【0009】しかし、ダクト21内に生じる共鳴の一次
側周波数の振動モードは、ダクト21の両端で節とな
り、ダクト21の中央部で腹となるため、共鳴器として
用いられるダクト22はエアクリーナ1を介してダクト
21に生じる気柱振動の節の部分に接続することにな
り、ダクト21内に生じる共鳴を有効に抑えられられな
い。
【0010】また、ダクト21の途中に共鳴器を接続す
ることも考えられるが、エンジンルーム内の限られたス
ペースにより、実施することが難しい。
【0011】本発明は上記の問題点を解消し、吸気音を
有効に低減するエンジンの可変吸気ダクト装置を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のエンジ
ンの可変吸気ダクト装置は、エンジンに吸入される吸気
を外部から取り入れる筒状をしたダクトと、ダクトから
導かれる吸気を濾過するエアクリーナと、ダクトの内側
に配置される筒状をしたインナチューブと、ダクトとイ
ンナチューブの間に画成される絞り部と、インナチュー
ブの内側に画成される共鳴空洞と、エンジンの運転条件
に応じて共鳴空洞を開閉する弁手段と、を備える。
【0013】請求項2に記載のエンジンの可変吸気ダク
ト装置は、請求項1に記載の発明において、前記インナ
チューブの下流側開口端をダクト内の中央部に開口させ
る。
【0014】請求項3に記載のエンジンの可変吸気ダク
ト装置は、請求項1または2に記載の発明において、前
記ダクトの上流側開口端とインナチューブの上流側開口
端を互いに近接させて配置する。
【0015】
【作用】請求項1に記載のエンジンの可変吸気ダクト装
置において、弁手段が閉じた運転時に、インナチューブ
およびカムによって画成される共鳴空洞に生じる気柱振
動がダクトに生じる気柱振動を減衰し、ダクト内から発
生する吸気音を低減する。
【0016】インナチューブをダクトの内側に配置する
構造により、ダクトに対して共鳴空洞が開口する位置を
設定する自由度が増し、共鳴空洞がダクト内に生じる振
動モードの腹の部分に面して開口させることが可能とな
り、共鳴空洞に生じる気柱振動によりダクトに生じる気
柱振動を有効に減衰して、吸気音を低減することができ
る。
【0017】さらに、弁手段が閉じた運転時に、吸気の
大部分がインナチューブとダクトの間に画成される絞り
部を通り、絞り部によって吸気流路が絞られることによ
って吸気音が低減される。
【0018】弁手段が開いた運転時に、吸気は絞り部と
共鳴空洞の両方を通って吸入され、吸気抵抗が減らさ
れ、エンジン出力の向上がはかれる。
【0019】請求項2に記載のエンジンの可変吸気ダク
ト装置において、インナチューブの下流側開口端をダク
ト内の中央部に開口させることにより、共鳴空洞がダク
ト内に生じる一次側周波数の振動モードの腹の部分に面
して開口することになり、共鳴空洞に生じる気柱振動に
よりダクトに生じる気柱振動を有効に減衰して、吸気音
の低減がはかられる。
【0020】請求項3に記載のエンジンの可変吸気ダク
ト装置において、ダクトの上流側開口端は、エアクリー
ナやその下流側に設けられるスロットルチャンバー、イ
ンテークマニホールド等で構成される吸気系の開口端で
あり、吸気系に生じるあらゆる振動モードの節となる。
【0021】ダクトの上流側開口端とインナチューブの
上流側開口端を互いに近接させることにより、絞り部を
ダクト内に生じる振動モードの粒子速度が速い節の部分
に近接させ、吸気系に生じる気柱振動を有効に減衰し
て、吸気音を低減することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0023】図1に示すように、エンジンに吸入される
空気を濾過するエアクリーナ1を備え、エアクリーナ1
には1本のダクト2が接続される。
【0024】ダクト2を通してエアクリーナ1に導入さ
れる空気は、エアクリーナ1に収装されたエレメントを
通ることにより異物等が除去された後、エアクリーナ1
の下流側に設けられるスロットルチャンバー、インテー
クマニホールド等を通って各気筒に吸入される。
【0025】ダクト2は円筒状に形成される。ダクト2
の径および長さは、エンジンの高速運転時に吸気抵抗が
充分に抑えられるように設定される。
【0026】図2にも示すように、ダクト2の内部には
インナチューブ3が設けられる。インナチューブ3は円
筒状に形成される。インナチューブ3はダクト2に対し
て一対のリブ4を介して同心的に支持される。
【0027】インナチューブ3の内側に共鳴空洞12が
円柱状の空間として画成され、ダクト2とインナチュー
ブ3の間に絞り部11が円筒状の空間して画成される。
【0028】インナチューブ3の径および長さは、後述
するようにインナチューブ3の内側に生じる共鳴作用に
よりエンジンの低速運転時の吸気騒音を低減するように
設定される。
【0029】インナチューブ3の下流側開口端10は、
ダクト2を略二等分する中央部に位置して開口する。
【0030】インナチューブ3の上流側開口端6はダク
ト2の上流側開口端5と通路方向について略同位置に固
定される。インナチューブ3の上流側開口端6の近傍に
はこれを開閉するカム7(弁手段)が介装される。
【0031】円盤状をしたカム7は、軸8を介して回動
可能に支持される。軸8の一端にはこれを回転駆動する
アクチュエータ9が結合される。
【0032】アクチュエータ9は図示しない制御装置を
介してエンジンの低速運転時にカム7を閉じ、高速運転
時にカム7を開くように制御される。
【0033】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0034】エンジンの高速運転時に、カム7が開弁
し、吸気は絞り部11と共鳴空洞12の両方を通って吸
入され、吸気抵抗が減らされ、エンジン出力の向上がは
かれる。
【0035】エンジンの低速運転時に、カム7が閉弁
し、インナチューブ3およびカム7によって画成される
共鳴空洞12に生じる気柱振動がダクト2に生じる気柱
振動を減衰し、ダクト2から発生する吸気音を低減す
る。
【0036】共鳴空洞12により吸気音を有効に低減す
るためには、共鳴空洞12をダクト2に生じる気柱振動
の腹の部分に開口させる必要がある。
【0037】ダクト2内に生じる共鳴の一次側周波数の
振動モードは、ダクト2の両端で節となり、ダクト2の
中央部で腹となる。
【0038】インナチューブ3をダクト2の内側に同心
的に配置する構造により、ダクト2に対して共鳴空洞1
2に開口する位置を設定する自由度が増し、共鳴空洞1
2をダクト2内の中央部に開口させることが可能とな
る。
【0039】すなわち、共鳴空洞12がダクト2内に生
じる振動モードの腹の部分に面して開口することによ
り、共鳴空洞12に生じる気柱振動によりダクト2に生
じる気柱振動を有効に減衰して、吸気音の低減がはから
れる。
【0040】また、エンジンの低速運転時に、カム7が
閉弁することにより、吸気の大部分がインナチューブ3
とダクト2の間に画成される絞り部11を通り、絞り部
11が吸気流路を絞ることによって吸気音が低減され
る。
【0041】吸気流路の絞りにより吸気音を有効に低減
するためには、粒子速度が速い気柱振動の腹の部分に絞
りを配置する必要がある。
【0042】ダクト2の上流側開口端5は、エアクリー
ナ1、スロットルチャンバー、インテークマニホールド
等で構成される吸気系の開口端であり、吸気系に生じる
あらゆる振動モードの節となる。
【0043】他の実施形態として、図3に示すように、
インナチューブ3の下流側開口端10をダクト2の下流
側開口端13に合わせて配置することも考えられるが、
図1に示す実施形態はインナチューブ3をダクト2の上
流側開口端5に合わせて配置する構造により、絞り部1
1をダクト2内に生じる振動モードの節の部分に近接さ
せ、吸気系に生じる気柱振動を有効に減衰して、吸気音
を低減することができる。
【0044】また、インナチューブ3をダクト2の内側
に同心的に配置する構造により、ダクト2の剛性がイン
ナチューブ3によって高められる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載のエ
ンジンの可変吸気ダクト装置は、インナチューブをダク
トの内側に配置する構造により、ダクトに対して共鳴空
洞が開口する位置を設定する自由度が増し、共鳴空洞に
生じる気柱振動によりダクトに生じる気柱振動を有効に
減衰するとともに、インナチューブとダクトの間に画成
される絞り部によって吸気流路が絞られることによって
吸気音が低減される。
【0046】請求項2に記載のエンジンの可変吸気ダク
ト装置は、インナチューブの下流側開口端をダクト内の
中央部に開口させることにより、共鳴空洞がダクト内に
生じる振動モードの腹の部分に面して開口することにな
り、共鳴空洞に生じる気柱振動によりダクトに生じる気
柱振動を有効に減衰して、吸気音の低減がはかられる。
【0047】請求項3に記載のエンジンの可変吸気ダク
ト装置は、ダクトの上流側開口端とインナチューブの上
流側開口端を互いに近接させることにより、絞り部をダ
クト内に生じる振動モードの粒子速度が速い節の部分に
近接させ、吸気系に生じる気柱振動を有効に減衰して、
吸気音の低減がはかられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すダクト等の断面図。
【図2】従来例を示すダクト等の正面図。
【図3】他の実施の形態を示すダクト等の断面図。
【図4】従来例を示すダクト等の断面図。
【符号の説明】
1 エアクリーナ 2 ダクト 3 インナチューブ 5 ダクト上流側開口端 6 インナチューブ上流側開口端 7 カム 9 アクチュエータ 10 インナチューブ下流側開口端 11 絞り部 12 共鳴空洞

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンに吸入される吸気を外部から取り
    入れる筒状をしたダクトと、 ダクトから導かれる吸気を濾過するエアクリーナと、 ダクトの内側に配置される筒状をしたインナチューブ
    と、 ダクトとインナチューブの間に画成される絞り部と、 インナチューブの内側に画成される共鳴空洞と、 エンジンの運転条件に応じて共鳴空洞を開閉する弁手段
    と、 を備えたことを特徴とするエンジンの可変吸気ダクト装
    置。
  2. 【請求項2】前記インナチューブの下流側開口端をダク
    ト内の中央部に開口させたことを特徴とする請求項1に
    記載のエンジンの可変吸気ダクト装置。
  3. 【請求項3】前記ダクトの上流側開口端とインナチュー
    ブの上流側開口端を互いに近接させて配置したことを特
    徴とする請求項1または2に記載のエンジンの可変吸気
    ダクト装置。
JP22205095A 1995-08-30 1995-08-30 エンジンの可変吸気ダクト装置 Pending JPH0968121A (ja)

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JP22205095A JPH0968121A (ja) 1995-08-30 1995-08-30 エンジンの可変吸気ダクト装置

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JP22205095A JPH0968121A (ja) 1995-08-30 1995-08-30 エンジンの可変吸気ダクト装置

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JPH0968121A true JPH0968121A (ja) 1997-03-11

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ID=16776320

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JP22205095A Pending JPH0968121A (ja) 1995-08-30 1995-08-30 エンジンの可変吸気ダクト装置

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JP (1) JPH0968121A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009203850A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Inoac Corp 吸気ダクト及び吸気ダクト装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009203850A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Inoac Corp 吸気ダクト及び吸気ダクト装置

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