JPH0433371Y2 - - Google Patents
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- JPH0433371Y2 JPH0433371Y2 JP18348485U JP18348485U JPH0433371Y2 JP H0433371 Y2 JPH0433371 Y2 JP H0433371Y2 JP 18348485 U JP18348485 U JP 18348485U JP 18348485 U JP18348485 U JP 18348485U JP H0433371 Y2 JPH0433371 Y2 JP H0433371Y2
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- 230000003584 silencer Effects 0.000 claims description 13
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- 230000009471 action Effects 0.000 description 2
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 2
- 206010061307 Neck deformity Diseases 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
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- 230000001743 silencing effect Effects 0.000 description 1
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Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、内燃機関の低周波数領域の成分レベ
ルから高周波数領域の成分レベルまでの騒音を低
減することができる可変型消音装置に関する。
ルから高周波数領域の成分レベルまでの騒音を低
減することができる可変型消音装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、可変型消音器としては、例えば、第7図
に示すようなものが、特開昭59−215913号公報に
開示されている。
に示すようなものが、特開昭59−215913号公報に
開示されている。
特開昭59−215913号公報に開示された消音器
は、共鳴周波数を可変にできる共鳴型消音器であ
る。この消音器は、排気ガス通路101に連なる
複数の首管102と、共鳴室103と、首管10
2を連通あるいは遮断する開閉板104と、電気
信号に基づき開閉板104にて首管102の開閉
を行うアクチユエータ105と、このアクチユエ
ータ105に出力する電気信号を制御するコント
ロールコンピユータ106とを備え、機関の運転
に応じ開閉板104の開閉を行つて首管102の
断面積を変え、共鳴周波数を可変とすることがで
きる。
は、共鳴周波数を可変にできる共鳴型消音器であ
る。この消音器は、排気ガス通路101に連なる
複数の首管102と、共鳴室103と、首管10
2を連通あるいは遮断する開閉板104と、電気
信号に基づき開閉板104にて首管102の開閉
を行うアクチユエータ105と、このアクチユエ
ータ105に出力する電気信号を制御するコント
ロールコンピユータ106とを備え、機関の運転
に応じ開閉板104の開閉を行つて首管102の
断面積を変え、共鳴周波数を可変とすることがで
きる。
ここで首管とは、排気系においては、通常共鳴
室と排気管とを連通する管であり、排気ガスの流
通はないが、音波は伝播する管を称する。そし
て、この首管の長さ、径が共鳴周波数を決定する
フアクターとなつている。
室と排気管とを連通する管であり、排気ガスの流
通はないが、音波は伝播する管を称する。そし
て、この首管の長さ、径が共鳴周波数を決定する
フアクターとなつている。
そして、共鳴周波数fは、以下のヘルムホルツ
の式で与えられる。
の式で与えられる。
ここで、Cは音速、dは首管径、Qは共鳴室容
積、Lは首管長さである。
積、Lは首管長さである。
上記の構造の消音器にあつては、ヘルムホルツ
の式から明らかなように、首管固定式消音器に比
べると、首管の断面積を変えることにより、共鳴
周波数領域を動かせるので、騒音の低減に一層有
効である。ところが、首管の断面積を変えること
には己ずと限界があり、固定式の首管よりわずか
に効果があるだけで、広範囲の周波数領域にわた
つて騒音レベルを低減することは困難であつた。
の式から明らかなように、首管固定式消音器に比
べると、首管の断面積を変えることにより、共鳴
周波数領域を動かせるので、騒音の低減に一層有
効である。ところが、首管の断面積を変えること
には己ずと限界があり、固定式の首管よりわずか
に効果があるだけで、広範囲の周波数領域にわた
つて騒音レベルを低減することは困難であつた。
これに対し、例えば、実開昭58−172050号公報
および実開昭58−180369号公報には、首管の長さ
を可変にする消音器が開示されている。
および実開昭58−180369号公報には、首管の長さ
を可変にする消音器が開示されている。
前者は、内燃機関の吸気通路途中に、連通管
(首管)を介して共鳴箱を取りつけてなる吸気レ
ゾネータにおいて、前記連通管に、該連通管内壁
を摺動自在なスライド管を挿嵌し、該スライド管
をエンジン回転数に応じて変位させることによ
り、実質的な連通管(首管)長を変化させるもの
である。
(首管)を介して共鳴箱を取りつけてなる吸気レ
ゾネータにおいて、前記連通管に、該連通管内壁
を摺動自在なスライド管を挿嵌し、該スライド管
をエンジン回転数に応じて変位させることによ
り、実質的な連通管(首管)長を変化させるもの
である。
また、後者は、一つの共鳴室にコンダクテイビ
テイを異にする複数の首管が設けられた共鳴型消
音器を吸気管に取り付け、上記複数の首管に対し
これらの首管を開閉する開閉弁を設けると共に、
これらの開閉弁のうち一つのみを開、他のものを
閉とする状態を遂次とらす制御を行う制御装置を
設け、制御装置が選択して開の状態とした首管
が、共鳴室と共働して形成する共鳴器の作動をこ
もり音が発生する複数の車速に対応させ、こもり
音の発生を防止したものである。
テイを異にする複数の首管が設けられた共鳴型消
音器を吸気管に取り付け、上記複数の首管に対し
これらの首管を開閉する開閉弁を設けると共に、
これらの開閉弁のうち一つのみを開、他のものを
閉とする状態を遂次とらす制御を行う制御装置を
設け、制御装置が選択して開の状態とした首管
が、共鳴室と共働して形成する共鳴器の作動をこ
もり音が発生する複数の車速に対応させ、こもり
音の発生を防止したものである。
ところが、前者は、スライド管によつて首管の
長さを長くして、共鳴周波数を低くシフトして
も、スライド管がレゾネータ内に嵌入し、共鳴室
の容積を減少させることになるため、前式より明
らかなように共鳴周波数が高くシフトしてしま
い、首管を長くした効果を相殺する方向に作用
し、十分な消音効果が発揮されない。
長さを長くして、共鳴周波数を低くシフトして
も、スライド管がレゾネータ内に嵌入し、共鳴室
の容積を減少させることになるため、前式より明
らかなように共鳴周波数が高くシフトしてしま
い、首管を長くした効果を相殺する方向に作用
し、十分な消音効果が発揮されない。
また、後者は、コンダクテイビテイを異にする
複数の首管を、それぞれ共鳴室に設けるため、著
しい長さの相違を作り出せない。
複数の首管を、それぞれ共鳴室に設けるため、著
しい長さの相違を作り出せない。
しかも、これらは、上記特開昭59−215913号公
報に開示された消音器と同様に、いずれも共鳴室
としてしか作用しない。
報に開示された消音器と同様に、いずれも共鳴室
としてしか作用しない。
そして、共鳴作用により消音できる周波数成分
は、低〜中周波数成分なので、高周波数成分の騒
音を有効に消音することはできない。
は、低〜中周波数成分なので、高周波数成分の騒
音を有効に消音することはできない。
そこで、エンジンが低〜中速回転のとき発生す
る低〜中周波数成分の騒音を有効に消音すると共
に、エンジンが高速回転のとき発生する高周波数
成分の騒音もまた有効に消音する可変型消音装置
の開発が要望されていた。
る低〜中周波数成分の騒音を有効に消音すると共
に、エンジンが高速回転のとき発生する高周波数
成分の騒音もまた有効に消音する可変型消音装置
の開発が要望されていた。
本考案は、上述の問題点を解決するためになさ
れたもので、その目的は、低周波数領域の成分レ
ベルから高周波数領域の成分レベルまでの騒音を
低減することができる可変型消音装置を提供する
ことである。
れたもので、その目的は、低周波数領域の成分レ
ベルから高周波数領域の成分レベルまでの騒音を
低減することができる可変型消音装置を提供する
ことである。
上記目的を達成するために、本考案は、排気管
と並列に連設した消音室と、この消音室と排気管
とを連通する連通管とを備えた内燃機関の消音装
置において、前記連通管は、消音室に一か所で連
通すると共に、途中で長さの異なる複数の管状部
材に分岐し、これら各管状部材は、排気管にそれ
ぞれ連通し、さらに、各管状部材の途中または連
通管の分岐部に、消音室と排気管との連通・遮断
を制御する切換弁を設け、エンジンの運転状態に
応じて切換弁を作動し、少なくとも1つの管状部
材は、消音室と排気管とを連通状態にしている構
成を備えている。
と並列に連設した消音室と、この消音室と排気管
とを連通する連通管とを備えた内燃機関の消音装
置において、前記連通管は、消音室に一か所で連
通すると共に、途中で長さの異なる複数の管状部
材に分岐し、これら各管状部材は、排気管にそれ
ぞれ連通し、さらに、各管状部材の途中または連
通管の分岐部に、消音室と排気管との連通・遮断
を制御する切換弁を設け、エンジンの運転状態に
応じて切換弁を作動し、少なくとも1つの管状部
材は、消音室と排気管とを連通状態にしている構
成を備えている。
上記構成に係る本考案によれば、長さの異なる
複数の管状部材のうちの一つを選択した連通管を
介して消音室と排気管とを連通する場合には、消
音室は共鳴室として作用し、連通管は音波のみを
伝播する首管として作用する。そして、音波(騒
音)は、共鳴室に伝播し、共鳴作用により、選択
した管状部材により定まる連通管の長さに応じ
て、低〜中周波数領域のある一定の成分レベルの
騒音が低減される。
複数の管状部材のうちの一つを選択した連通管を
介して消音室と排気管とを連通する場合には、消
音室は共鳴室として作用し、連通管は音波のみを
伝播する首管として作用する。そして、音波(騒
音)は、共鳴室に伝播し、共鳴作用により、選択
した管状部材により定まる連通管の長さに応じ
て、低〜中周波数領域のある一定の成分レベルの
騒音が低減される。
また、二つ以上の管状部材を介して消音室と排
気管とを連通する場合には、消音室は、拡張室と
して作用し、連通管は、排気および音波を導通す
る導通管として作用する。そして、消音室と連通
管とは、拡張・収縮等の作用により高周波数領域
の成分レベルの騒音を有効に低減する一方、エン
ジンの燃焼サイクルにより発生した脈動状の排気
を整流する。
気管とを連通する場合には、消音室は、拡張室と
して作用し、連通管は、排気および音波を導通す
る導通管として作用する。そして、消音室と連通
管とは、拡張・収縮等の作用により高周波数領域
の成分レベルの騒音を有効に低減する一方、エン
ジンの燃焼サイクルにより発生した脈動状の排気
を整流する。
以下、図面に示す実施例により、本考案をさら
に詳細に説明する。
に詳細に説明する。
本考案の第1実施例に係る可変型消音装置を、
第1図ないし第5図に基づいて説明する。
第1図ないし第5図に基づいて説明する。
第1図に示すように、本実施例の可変型消音装
置1は、排気管2と、消音室3と、これら排気管
2と消音室3とを連通する連通管4とを備えてい
る。
置1は、排気管2と、消音室3と、これら排気管
2と消音室3とを連通する連通管4とを備えてい
る。
前記消音室3は、前記連通管4を介して排気管
2と並列に連設している。
2と並列に連設している。
前記連通管4は、消音室3に一か所で連通して
いると共に、その途中は、第1管状部材6と第2
管状部材7とに分岐しており、これら第1管状部
材6,第2管状部材7は、それぞれ排気管2に連
通している。
いると共に、その途中は、第1管状部材6と第2
管状部材7とに分岐しており、これら第1管状部
材6,第2管状部材7は、それぞれ排気管2に連
通している。
前記第1管状部材6は、比較的短く、第2管状
部材7は、比較的長く形成されており、これら分
岐部5には、切換弁8が回動自在に軸支されてい
る。
部材7は、比較的長く形成されており、これら分
岐部5には、切換弁8が回動自在に軸支されてい
る。
この切換弁8は、第2図に示すように、エンジ
ン回転数に応じて駆動するモータ9により、作動
するようになつている。
ン回転数に応じて駆動するモータ9により、作動
するようになつている。
そして、前記エンジン回転数は、エンジンに設
けられたエンジン回転数検出器11により検出さ
れ、次いで、制御装置10に入力される。
けられたエンジン回転数検出器11により検出さ
れ、次いで、制御装置10に入力される。
この制御装置10は、入力されたエンジン回転
数に応じて切換弁8が定められた停止位置に回動
するように、モータ9を制御している。
数に応じて切換弁8が定められた停止位置に回動
するように、モータ9を制御している。
次に、本実施例の可変型消音装置1の作用を説
明する。
明する。
エンジンが低速回転のときには、エンジン回転
数検出器11から信号が制御装置10に入力し、
この入力信号に基づいて制御装置10の命令を受
けたモータ9により、切換弁8は反時計方向に回
動し、第3図に示すように、第1管状部材6は遮
断され、第2管状部材7は連通する。
数検出器11から信号が制御装置10に入力し、
この入力信号に基づいて制御装置10の命令を受
けたモータ9により、切換弁8は反時計方向に回
動し、第3図に示すように、第1管状部材6は遮
断され、第2管状部材7は連通する。
したがつて、消音室3は、共鳴室として作用
し、連通管4は首管として作用する。
し、連通管4は首管として作用する。
このとき、第2管状部材7は、排気管2と平行
に構成されているので、連通管(首管)4は従来
例に比べ十分に長くなり、ヘルムホルツの式より
消音室(共鳴室)3の共鳴周波数が低くなる。
に構成されているので、連通管(首管)4は従来
例に比べ十分に長くなり、ヘルムホルツの式より
消音室(共鳴室)3の共鳴周波数が低くなる。
このため、この場合の該消音装置は、エンジン
低速回転のときに主として発生し、車体と共振し
て車室内にこもり音を発生させる低周波数領域の
成分レベルの騒音を有効に低減する。
低速回転のときに主として発生し、車体と共振し
て車室内にこもり音を発生させる低周波数領域の
成分レベルの騒音を有効に低減する。
なお、この低周波数領域の成分レベルの騒音
は、拡張型消音器では十分に低減することはでき
ない。
は、拡張型消音器では十分に低減することはでき
ない。
エンジンが中速回転のときには、前述と同様な
命令系統により、切換弁8は反時計方向に回動
し、第4図に示すように、第2管状部材7は遮断
され、第1管状部材6は連通する。
命令系統により、切換弁8は反時計方向に回動
し、第4図に示すように、第2管状部材7は遮断
され、第1管状部材6は連通する。
したがつて、消音室3は、共鳴室として作用
し、連通管4は首管として作用する。
し、連通管4は首管として作用する。
このとき、第1管状部材6は、第2管状部材7
に比べ十分短いので、連通管(首管)4は、上述
の場合に比べ短くなり、ヘルムホルツの式より消
音室(共鳴室)3の共鳴周波数が、第2管状部材
7を連通させた場合よりも高くなる。
に比べ十分短いので、連通管(首管)4は、上述
の場合に比べ短くなり、ヘルムホルツの式より消
音室(共鳴室)3の共鳴周波数が、第2管状部材
7を連通させた場合よりも高くなる。
このため、この場合の該消音装置は、エンジン
中速回転のときに、エンジン回転の増加にともな
つて高周波側にシフトした中周波数領域の成分レ
ベルの発生騒音を有効に低減する。
中速回転のときに、エンジン回転の増加にともな
つて高周波側にシフトした中周波数領域の成分レ
ベルの発生騒音を有効に低減する。
エンジンが高速回転のときには、前述と同様な
命令系統により、切換弁8は第4図の位置から反
時計方向に回動し、斜めの位置に停止する。
命令系統により、切換弁8は第4図の位置から反
時計方向に回動し、斜めの位置に停止する。
この、エンジンが高速回転のときには、発生騒
音は、ほとんど中〜高周波数領域の成分レベルで
あり、共鳴室を用いて共鳴作用による低減を必要
とする低周波領域の成分レベルの発生騒音はほと
んどない。そこで、この場合は、共鳴室は不要で
あり、消音室3は、拡張室として機能させた方が
有効となる。
音は、ほとんど中〜高周波数領域の成分レベルで
あり、共鳴室を用いて共鳴作用による低減を必要
とする低周波領域の成分レベルの発生騒音はほと
んどない。そこで、この場合は、共鳴室は不要で
あり、消音室3は、拡張室として機能させた方が
有効となる。
したがつて、第5図に示すように切換弁8を位
置し、排気管2と消音室3とを第1管状部材6お
よび第2管状部材7を介して連通させて、消音室
3を拡張室として機能させる。
置し、排気管2と消音室3とを第1管状部材6お
よび第2管状部材7を介して連通させて、消音室
3を拡張室として機能させる。
すなわち、エンジンからの音波(騒音)は、第
2管状部材7から消音室3に伝播し、拡張作用を
受け、その後、第1管状部材6に伝播して再び排
気管2に戻る。一方、この場合、排気ガスは、そ
の一部が第2管状部材7、消音室3の入口部、第
1管状部材6の経路を流通する。
2管状部材7から消音室3に伝播し、拡張作用を
受け、その後、第1管状部材6に伝播して再び排
気管2に戻る。一方、この場合、排気ガスは、そ
の一部が第2管状部材7、消音室3の入口部、第
1管状部材6の経路を流通する。
このため、この場合の該消音装置は、エンジン
高速回転のときに、エンジン回転の増加にともな
つてさらに高周波側にシフトした中周波数領域の
成分レベルの発生騒音と、エンジン高速回転のと
きに、高速で排出される排気によつて、排気系内
で二次的に発生する高周波数領域の成分レベルの
気流騒音とを、拡張室が通常有している拡張、収
縮等の作用により、有効に低減する。
高速回転のときに、エンジン回転の増加にともな
つてさらに高周波側にシフトした中周波数領域の
成分レベルの発生騒音と、エンジン高速回転のと
きに、高速で排出される排気によつて、排気系内
で二次的に発生する高周波数領域の成分レベルの
気流騒音とを、拡張室が通常有している拡張、収
縮等の作用により、有効に低減する。
また、このように消音室3が拡張室として機能
する場合は、排気ガスの一部は、上述のように流
通するので、エンジンの点火サイクルに応じて脈
動状に発生する排気ガスは、音波と同様に拡張、
収縮作用により可及的に整流され、その後の上記
気流騒音の発生の防止に役立つ。
する場合は、排気ガスの一部は、上述のように流
通するので、エンジンの点火サイクルに応じて脈
動状に発生する排気ガスは、音波と同様に拡張、
収縮作用により可及的に整流され、その後の上記
気流騒音の発生の防止に役立つ。
上述のように、該消音装置は、エンジン低回転
数のときは、長い首管を有する共鳴型消音器とし
て機能し、エンジン中回転数のときは、短い首管
を有する共鳴型消音器として機能し、さらに、エ
ンジン高回転数のときは、拡張型消音器として機
能するので、エンジン回転数の変化に応じて、
刻々と変化する発生騒音の周波数領域に応じた適
切かつ有効な消音が可能である。
数のときは、長い首管を有する共鳴型消音器とし
て機能し、エンジン中回転数のときは、短い首管
を有する共鳴型消音器として機能し、さらに、エ
ンジン高回転数のときは、拡張型消音器として機
能するので、エンジン回転数の変化に応じて、
刻々と変化する発生騒音の周波数領域に応じた適
切かつ有効な消音が可能である。
次に、本考案の第2実施例を、第6図に示す。
この第2実施例は、第6図に示すように、連通
管4Aを、分岐部5Aから第1管状部材6Aと、
第2管状部材7Aと、第3管状部材12Aとを分
岐させ、それらの途中に各々第1切換弁8B、第
2切換弁8A、第3切換弁8Cを設けている。
管4Aを、分岐部5Aから第1管状部材6Aと、
第2管状部材7Aと、第3管状部材12Aとを分
岐させ、それらの途中に各々第1切換弁8B、第
2切換弁8A、第3切換弁8Cを設けている。
この第2実施例においても、連通管4Aを、一
つの管状部材を介して消音室3に連通した場合
は、共鳴型消音器として機能し、二つ以上の管状
部材を介して消音室3に連通した場合は、拡張型
消音器として機能する。
つの管状部材を介して消音室3に連通した場合
は、共鳴型消音器として機能し、二つ以上の管状
部材を介して消音室3に連通した場合は、拡張型
消音器として機能する。
すなわち、この第2実施例の場合、
第2切換弁8Aを開放すると共に他は遮断
し、第2管状部材7Aのみを連通した場合は、
もつとも低周波数領域の成分レベルの騒音を有
効に低減し、 第3切換弁8Cを開放すると共に他は遮断
し、第3管状部材12Aのみを連通した場合
は、の場合よりやや高周波数側にシフトした
領域の成分レベルの騒音を有効に低減し、 第1切換弁8Bを開放すると共に他は遮断
し、第1管状部材6Aのみを連通した場合は、
の場合よりやや高周波数側にシフトした領域
の成分レベルの騒音を有効に低減する。
し、第2管状部材7Aのみを連通した場合は、
もつとも低周波数領域の成分レベルの騒音を有
効に低減し、 第3切換弁8Cを開放すると共に他は遮断
し、第3管状部材12Aのみを連通した場合
は、の場合よりやや高周波数側にシフトした
領域の成分レベルの騒音を有効に低減し、 第1切換弁8Bを開放すると共に他は遮断
し、第1管状部材6Aのみを連通した場合は、
の場合よりやや高周波数側にシフトした領域
の成分レベルの騒音を有効に低減する。
いずれか二つ以上の切換弁を開放すると共に
他は遮断し、例えば、第2切換弁8Aおよび第
1切換弁8Bを開放すると共に第3切換弁8C
を遮断すると、該消音装置は、拡張型消音器と
して機能し、高周波数領域の成分レベルの騒音
を有効に低減する。
他は遮断し、例えば、第2切換弁8Aおよび第
1切換弁8Bを開放すると共に第3切換弁8C
を遮断すると、該消音装置は、拡張型消音器と
して機能し、高周波数領域の成分レベルの騒音
を有効に低減する。
この拡張型消音器として機能させる場合は、遮
断する切換弁の装置によつても、また、すべての
切換弁を解放した場合でも、同様に消音室3が拡
張室として機能する。
断する切換弁の装置によつても、また、すべての
切換弁を解放した場合でも、同様に消音室3が拡
張室として機能する。
この第2実施例は、分岐した管状部材を一本増
やしたもので、低〜中周波数領域の成分レベルの
騒音をより細かく低減するように制御するもので
あり、基本的には第1実施例と同様に作用する。
やしたもので、低〜中周波数領域の成分レベルの
騒音をより細かく低減するように制御するもので
あり、基本的には第1実施例と同様に作用する。
上述の第1,第2実施例とも、第2図に示すよ
うに、可変型消音装置1を、消音器20と触媒コ
ンバータ21との間の消音器20近傍に配置して
いるが、排気系の各位置の騒音レベルに応じて、
排気系の任意の位置にい配置することができる。
うに、可変型消音装置1を、消音器20と触媒コ
ンバータ21との間の消音器20近傍に配置して
いるが、排気系の各位置の騒音レベルに応じて、
排気系の任意の位置にい配置することができる。
以上述べたように、本考案の可変型消音装置
は、エンジン回転数の変化に応じて、刻々と変化
する発生騒音の周波数領域に応じて適切な消音機
構でもつて、低周波数領域の成分レベルから高周
波数領域の成分レベルの騒音を適切かつ有効に低
減することができるという効果を有する。
は、エンジン回転数の変化に応じて、刻々と変化
する発生騒音の周波数領域に応じて適切な消音機
構でもつて、低周波数領域の成分レベルから高周
波数領域の成分レベルの騒音を適切かつ有効に低
減することができるという効果を有する。
第1図は本考案の第1実施例に係る可変型消音
装置の主要部の構成図である。第2図は同可変型
消音装置の制御系統および配置の説明図である。
第3図は同可変型消音装置の第2管状部材と、消
音室とが連通した場合の使用状態説明図である。
第4図は同可変型消音装置の第1管状部材と、消
音室とが連通した場合の使用状態説明図である。
第5図は同可変型消音装置の第1管状部材と、第
2管状部材と、消音室とが連通した場合の使用状
態説明図である。第6図は本考案の第2実施例に
係る可変型消音装置の主要部の構成図である。第
7図は従来の可変型消音装置の構成図である。 主要な部分の符号の説明、1……本考案の実施
例に係る可変型消音装置、2……排気管、3……
消音室、4……連通管、5……分岐部、6……第
1管状部材、7……第2管状部材、8……切換
弁、9……モータ、10……制御装置、11……
エンジン回転数検出器。
装置の主要部の構成図である。第2図は同可変型
消音装置の制御系統および配置の説明図である。
第3図は同可変型消音装置の第2管状部材と、消
音室とが連通した場合の使用状態説明図である。
第4図は同可変型消音装置の第1管状部材と、消
音室とが連通した場合の使用状態説明図である。
第5図は同可変型消音装置の第1管状部材と、第
2管状部材と、消音室とが連通した場合の使用状
態説明図である。第6図は本考案の第2実施例に
係る可変型消音装置の主要部の構成図である。第
7図は従来の可変型消音装置の構成図である。 主要な部分の符号の説明、1……本考案の実施
例に係る可変型消音装置、2……排気管、3……
消音室、4……連通管、5……分岐部、6……第
1管状部材、7……第2管状部材、8……切換
弁、9……モータ、10……制御装置、11……
エンジン回転数検出器。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 排気管と並列に連設した消音室と、この消音
室と排気管とを連通する連通管とを備えた内燃
機関の消音装置において、 前記連通管は、消音室に一か所で連通すると
共に、途中で長さの異なる複数の管状部材に分
岐し、 これら各管状部材は、排気管にそれぞれ連通
し、 さらに、各管状部材の途中または連通管の分
岐部に、消音室と排気管との連通・遮断を制御
する切換弁を設け、 エンジンの運転状態に応じて切換弁を作動し
て、少なくとも1つの管状部材は、消音室と排
気管とを連通状態にしていることを特徴とする
可変型消音装置。 (2) 前記連通管は、途中で長さの異なる2つの管
状部材に分岐し、前記切換弁は、前記分岐部
に、回動自在に軸支されていることを特徴とす
る実用新案登録請求の範囲第1項記載の可変型
消音装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18348485U JPH0433371Y2 (ja) | 1985-11-28 | 1985-11-28 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18348485U JPH0433371Y2 (ja) | 1985-11-28 | 1985-11-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6290914U JPS6290914U (ja) | 1987-06-10 |
JPH0433371Y2 true JPH0433371Y2 (ja) | 1992-08-11 |
Family
ID=31130263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18348485U Expired JPH0433371Y2 (ja) | 1985-11-28 | 1985-11-28 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0433371Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008275194A (ja) * | 2007-04-25 | 2008-11-13 | Mitsubishi Electric Corp | 冷凍サイクル装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015137623A (ja) * | 2014-01-24 | 2015-07-30 | 三菱自動車工業株式会社 | エンジン |
-
1985
- 1985-11-28 JP JP18348485U patent/JPH0433371Y2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008275194A (ja) * | 2007-04-25 | 2008-11-13 | Mitsubishi Electric Corp | 冷凍サイクル装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6290914U (ja) | 1987-06-10 |
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