JPH0952339A - 化粧シート及びその製造方法 - Google Patents

化粧シート及びその製造方法

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Publication number
JPH0952339A
JPH0952339A JP20438495A JP20438495A JPH0952339A JP H0952339 A JPH0952339 A JP H0952339A JP 20438495 A JP20438495 A JP 20438495A JP 20438495 A JP20438495 A JP 20438495A JP H0952339 A JPH0952339 A JP H0952339A
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JP
Japan
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ionizing radiation
resin
ink layer
heat
curable
Prior art date
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Pending
Application number
JP20438495A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryotaro Sato
亮太郎 佐藤
Katsunori Nishijima
克典 西島
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温乾養生に掛かる時間の削除、製造行程におけ
る乾燥装置の簡略化、および耐溶剤性、ラビング性等の
物性を向上させた化粧シートの製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】基材シート上に必要に応じてべたインキ層
か又は絵柄インキ層を設け、電離放射線硬化型かつ熱乾
燥性の樹脂特にはグロス調となる樹脂による樹脂層と、
電離放射線硬化型かつ熱乾燥性のインキ特にはマット調
となるインキによるインキ層を設けてなることを特徴と
し、その製造方法として、基材シート上に必要に応じて
べたインキ層か又は絵柄インキ層を設け、電離放射線硬
化型かつ熱乾燥性を有する樹脂を塗工し、さらに電離放
射線硬化型かつ熱乾燥性を有するインキ層を印刷し、電
離放射線を照射して完全に硬化することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は家具、器物の表面
や、建築物の内装材の表面等に使用する化粧シート及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前記のような目的に用いられる化
粧シートは、基材シートに必要に応じてべたインキ層、
絵柄インキ層を印刷した後、グロス樹脂を塗工し、その
上にマットインキを印刷して熱乾燥したものだった。こ
の仕様は特に木目柄の印刷物に対して効果があり、グロ
ス樹脂を塗工した後に導管部にマットインキを印刷する
ことで、全体的に引き締まった意匠になる。
【0003】しかしこの製造方法においては、印刷後に
グロス樹脂を完全硬化させるために数日間の温乾養生の
必要があり日程的に時間がかかってしまう。
【0004】温乾養生を簡略化する方法の一つとしてグ
ロス樹脂を電離放射線硬化型にする方法もあるが、この
製造方法の場合、グロス樹脂を塗工した後にマットイン
キを印刷する行程があるため、通常の電離放射線硬化型
樹脂では電離放射線樹脂の硬化装置の後にマットインキ
を印刷し乾燥させる行程が必要になる。このため、設備
が大がかりなものになってしまうか、もしくは別のライ
ンでマットインキを印刷しなければならなくなってしま
う。
【0005】グロス樹脂は柄によって艶を調整すること
があるが、電離放射線硬化型樹脂を用いる場合、元々ハ
イグロスな樹脂系であり、マット剤を添加してもあまり
効果が見られず、微妙な艶の調整は困難である。
【0006】物性的には化粧シートの構成上、マットイ
ンキがむき出しの状態にあるため、マットインキ部分の
耐溶剤性やラビング性はあまり良くない。このため、こ
の化粧シートは家具の垂直面や背板等の、あまり物性を
必要としない箇所にしか使用できなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点を解決するためになされたものであり、その課題と
するところは、温乾養生にかかる時間の削除、製造行程
における乾燥装置の簡略化、および耐溶剤性、ラビング
性等の物性を向上させた化粧シート及びその製造方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はこの課題を解決
するため、基材シート上に必要に応じてべたインキ層か
又は絵柄インキ層を設け、電離放射線硬化型かつ熱乾燥
性の樹脂特にはグロス調となる樹脂による樹脂層と、電
離放射線硬化型かつ熱乾燥性のインキ特にはマット調と
なるインキによるインキ層を設けてなることを特徴とす
る化粧シートを提供し、その製造方法として、基材シー
ト上に必要に応じてべたインキ層か又は絵柄インキ層を
設け、電離放射線硬化型かつ熱乾燥性の樹脂を塗工し、
さらに電離放射線硬化型かつ熱乾燥性のインキ層を印刷
し、電離放射線を照射して完全に硬化することを特徴と
する化粧シートの製造方法を提供する。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
係る基材シートとしては、紙、各種フィルム、不織布等
が使用できるが、本発明では特に紙が好適である。
【0010】また、本発明における基材シートの上に任
意にべたインキ層か又は絵柄インキ層を設けることも好
適に行なわれる。これらを印刷する方法としては、グラ
ビア印刷、グラビアオフセット印刷、スクリーン印刷等
がある。
【0011】本発明に係わる電離放射線硬化型かつ熱乾
燥性の樹脂は、熱乾燥でブロッキングせずに重ね刷りお
よび巻き取れる状態のものであり、電離放射線を照射す
ることで完全に硬化する樹脂である。前記樹脂として
は、電離放射線反応性の二重結合を有する水性エマルジ
ョン、あるいは電離放射線反応性の二重結合を有する水
溶性又は溶剤可溶樹脂等であり、樹脂のTgが40℃以
上好ましくは60℃以上のものが好適である。塗工方法
としては、グラビアコーター、グラビアオフセット、リ
バースコーター、ロールコーター、ナイフコーター等が
ある。塗布量は、必要とする物性によっても異なるが、
1〜10g/m2 (ドライ)が好適である。
【0012】また、電離放射線硬化型かつ熱乾燥性の樹
脂に艶消し剤を添加して艶を調整することも可能であ
る。艶消し剤の種類としてはシリカ、アルミナ、炭酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、樹脂ビーズ等の粒子径0.0
1〜10μmのフィラーが使用される。
【0013】本発明に係わる電離放射線硬化型かつ熱乾
燥性のインキは、熱乾燥でブロッキングせずに巻き取れ
る状態のものであり、電離放射線を照射することで完全
に硬化する樹脂である。前記インキの主成分としては、
電離放射線反応性の二重結合を有する水性エマルジョ
ン、あるいは電離放射線反応性の二重結合を有する水溶
性又は溶剤可溶樹脂等からなり、樹脂のTgが40℃以
上好ましくは60℃以上が好適であり、さらに顔料、染
料等が分散されたものである。これらの印刷方法として
は、グラビア印刷、グラビアオフセット印刷、スクリー
ン印刷等がある。
【0014】また、電離放射線硬化型かつ熱乾燥性のイ
ンキに艶消し剤を添加して艶消しで使用することも好適
に行われる。艶消し剤の種類としてはシリカ、アルミ
ナ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、樹脂ビーズ等の粒
子径0.01〜10μmのものが使用される。
【0015】本発明に係わる電離放射線硬化型かつ熱乾
燥性の樹脂およびインキの硬化には電離放射線硬化方法
が用いられる。電離放射線には一般的に電子線、紫外線
が使用される。電子線硬化の場合、50KV〜300K
V、1〜10Mradの照射が好適である。紫外線硬化
の場合、高圧水銀灯、メタルハライドランプ等が使用さ
れる。
【0016】
【発明の実施形態】基材シート上に必要に応じてべたイ
ンキ層か又は絵柄インキ層を設け、電離放射線硬化型か
つ熱乾燥性の樹脂を塗工し、さらに電離放射線硬化型か
つ熱乾燥性のインキ層を印刷し、電離放射線を照射して
完全に硬化させる。
【0017】
【実施例】坪量30g/m2 の薄用紙にベタインキ、木
目絵柄インキを印刷し、電離放射線硬化型で熱乾燥性の
樹脂に艶消し剤を添加し艶が60゜反射で70%になる
ように調整された樹脂をドライで7g/m2 塗工し、そ
の上に絵柄に同調した導管を電離放射線硬化型で熱乾燥
性のあるマット調のインキで印刷し巻き取った。さらに
この化粧シートに200KV、2Mradの電子線を照
射して樹脂とインキを完全硬化させた。こうして得られ
た化粧シートは、柄と導管が同調したおり、柄部分がグ
ロス調で導管部がマット調になっており、全体的に引き
締まった意匠の化粧シートであった。物性的にも耐溶剤
性、ラビング試験に大変優れたものであった。
【0018】
【発明の効果】以上に示したように、電離放射線硬化型
で熱乾燥性の樹脂およびインキを用い、電離放射線を照
射してこれらを瞬時に硬化させることによって、従来温
乾養生に費やしていた時間が大幅に削減でき、生産性の
向上につながる。また温乾養生するスペースおよび加温
加湿の装置が不要になる。これらの樹脂およびインキ
は、熱乾燥でタックがない状態になるので、従来の印刷
機で印刷することができ、複雑な装置設備や印刷工程を
増やす必要はなくなる。さらに、巻き取った化粧シート
に電離放射線を照射して完全に硬化させることで、電離
放射線硬化型の樹脂とインキが密着し耐溶剤性、ラビン
グ性等の物性試験に大変強いものとなる。さらに化粧シ
ートをボード等に接着する際に電離放射線硬化型の接着
剤を用いて電離放射線を照射する場合、電離放射線硬化
型で熱乾燥性の樹脂及びインキを電離放射線を照射して
硬化させる工程は省略することが可能である。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る化粧シートの断面の構
造を示す説明図である。
【符号の説明】
1…基材シート 2…ベタ+絵柄印刷層 3…電離放射線硬化型かつ熱乾燥性の樹脂 4…電離放射線硬化型かつ熱乾燥性のインキ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材シート上に必要に応じてべたインキ層
    か又は絵柄インキ層を設け、電離放射線硬化型かつ熱乾
    燥性の樹脂による樹脂層と電離放射線硬化型かつ熱乾燥
    性のインキによるインキ層を設けてなることを特徴とす
    る化粧シート。
  2. 【請求項2】前記電離放射線硬化型かつ熱乾燥性の樹脂
    がグロス調となり、電離放射線硬化型かつ熱乾燥性のイ
    ンキがマット調となることを特徴とする請求項1記載の
    化粧シート。
  3. 【請求項3】基材シート上に、必要に応じてべたインキ
    層か又は絵柄インキ層を設け、電離放射線硬化型かつ熱
    乾燥性の樹脂を塗工し、さらに電離放射線硬化型かつ熱
    乾燥性のインキ層を印刷し、電離放射線を照射して完全
    に硬化してなることを特徴とする化粧シートの製造方
    法。
JP20438495A 1995-08-10 1995-08-10 化粧シート及びその製造方法 Pending JPH0952339A (ja)

Priority Applications (1)

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JP20438495A JPH0952339A (ja) 1995-08-10 1995-08-10 化粧シート及びその製造方法

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JP (1) JPH0952339A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008120031A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Toppan Printing Co Ltd 化粧シートおよびその製造方法
WO2008129667A1 (ja) * 2007-04-17 2008-10-30 Sakae Gravure Printing Co., Ltd. 化粧シート
JP2014024318A (ja) * 2012-06-20 2014-02-06 Dic Corp 化粧シート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008120031A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Toppan Printing Co Ltd 化粧シートおよびその製造方法
WO2008129667A1 (ja) * 2007-04-17 2008-10-30 Sakae Gravure Printing Co., Ltd. 化粧シート
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