JP3351121B2 - 化粧紙の製造方法 - Google Patents
化粧紙の製造方法Info
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Description
する化粧板に使用する化粧紙の製造方法に関し、特に表
面硬度が高く、耐久性に優れた高級化粧板に使用する化
粧紙の製造方法に関する。
する化粧板は、チタン紙等の浸透性の良い原紙に印刷を
施した後、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂等の
熱硬化性樹脂を含浸させて作った樹脂含浸紙を、フェノ
ールコア紙やパーティクルボード等の基材に乗せ、鏡面
板を介して加熱圧縮して製造していた。この方法によれ
ば水平面用として必要な表面硬度や耐摩耗性を備えた化
粧板ができるが、反面生産効率が悪いため高価なものに
ならざるを得なかった。
の油性インキが抱える溶剤の使用や環境に対する影響等
の問題が近年重視されてきている為、水性インキの使用
が主流となりつつある。
樹脂の代わりに電子線硬化型樹脂を含浸させ、強化する
手段も種々検討されているが、次に示す理由により満足
なものが得られていない。
線硬化型樹脂を紙に含浸させる工程において、塗布、電
子線照射を同一工程内で短時間で行った場合、水性イン
キの極性が高いため樹脂の浸透が阻害され、紙まで十分
に浸透せず、含浸させる以前に電子線硬化型樹脂が硬化
してしまう。そのため紙を強化するという本来の目的が
達成されない。
な問題点を解決するためになされたもので、その課題と
するところは、水平面に使用可能な硬度や耐摩耗性を備
えた高級化粧板を極めて能率的にかつ安価に製造できる
ような化粧紙を製造する方法を提供することにある。
するため、化粧紙用原紙に水性インキで印刷を施すか又
は着色し、この面に熱乾燥のみで固体状態となる電子線
又は紫外線硬化型塗工液を塗布し、水性インキ層及び原
紙に浸透させてから熱乾燥した後、電子線又は紫外線硬
化型塗工液を全面に塗布してトップコート層を形成し、
電子線又は紫外線を照射し、硬化してなることを特徴と
する化粧紙の製造方法を提供する。
発明による化粧紙の一実施例の断面の構造を示す。本発
明に係る化粧紙用原紙1としては、坪量30〜120g
/m 2 の化粧紙用原紙が好適である。予めアクリル樹脂
等を含浸処理を施しても良い。また、予めウレタン系樹
脂やビニル系樹脂等でシーラー処理等を施しても良い。
これに水性インキ2により印刷を施すか又は全面に着色
する。印刷方法はグラビア印刷法等の公知の印刷方法で
良い。
電子線又は紫外線硬化型塗工液3としては、電子線又は
紫外線反応性の二重結合を有する水性エマルジョン、あ
るいは、電子線又は紫外線反応性の二重結合を有する水
溶性又は溶剤可溶性樹脂、等であり、該樹脂のTgが4
0℃以上好ましくは60℃以上が考えられ、さらに、塗
布液の乾燥性を向上させるために、無機および有機顔
料、体質顔料、等のフィラーを分散させても良い。
液4の粘度は、数十〜数千cpsが好ましい。これ以下
の粘度であると、塗工液が化粧紙に浸透してしまい、表
面に残留する塗工液が減少するため、化粧紙の表面仕上
がり感が悪くなる。また、これ以上の粘度であると、高
速で塗工することが困難となる。主成分である塗工液と
しては、分子末端にアクリル基又はメタクリル基を有し
ていれば良く、ポリエステルアクリレート、ウレタンア
クリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルメタ
クリレート、ウレタンメタクリレート、エポキシメタク
リレート、等である。
ー、リバースロールコーター、グラビアコーター、ナイ
フコーター等によるのが一般的である。
電圧は150〜200kV、照射量は3〜5Mrad程
度が良い。通常この処理は50〜150m/minのラ
イン速度で可能であるから極めて生産効率が高い。
法により、該熱乾燥のみで固体状態となる電子線又は紫
外線硬化型塗工液が、水性インキ層および紙層に浸透し
する。さらに、この上に塗布する電子線又は紫外線硬化
型塗工液のインキ層および紙層への浸透を抑えるため、
塗工量に応じた十分なトップコート層が形成できる。そ
して、電子線又は紫外線照射により紙層、インキ層、ト
ップコート層とも架橋反応するため、全ての層が強化さ
れた化粧紙が得られる。
ニー調木目絵柄を水性インキ(東洋インキ製造(株)
製)で印刷し、分子末端にアクリル基を有するエマルジ
ョン塗工液を塗工し、130℃の乾燥ゾーンで十分に乾
燥させた後、粘度300cpsに調整した電子線硬化型
塗工液(東亞合成化学工業(株)製「アロニックスM−
8030」/1,6ヘキサンジオールジアクリレート/
ダイセル・ユーシービー(株)製「エベクリル35
0」)をグラビアコーターにて30g/m2 塗布した。
イボルテージ(株)製:「キュアトロン」)の照射下を
通過させ、照射線量約5.0Mradのエネルギーで塗
膜を硬化させ、化粧紙を得た。
にてパーチクルボードと貼り合わせて化粧板にしたとこ
ろ、外観上非常に光沢が高く塗装感があり、性能的にも
水平面への使用も問題ないものであった。
原紙にオーク調木目絵柄を水性インキ(東洋インキ製造
(株)製)で印刷し、体質顔料を分散させた分子末端に
アクリル基を有するエマルジョン塗工液を塗工し、13
0℃の乾燥ゾーンで十分に乾燥させ、巻き取った。
整した電子線硬化型塗工液(東亞合成化学工業(株)製
「アロニックスM−8030」/トリプロピレングリコ
ールジアクリレート/ダイセル・ユーシービー(株)製
「エベクリル350」/富士ディビゾン製「サイロイド
244」)をグラビアコーターにて20g/m2 塗布し
た。
イボルテージ(株)製:「キュアトロン」)の照射下を
通過させ、照射線量約3.0Mradのエネルギーで塗
膜を硬化させ、化粧紙を得た。
沢がマット調の極めて本木に酷似したものであり、まげ
ることも可能であった。
電子線又は紫外線硬化型塗工液を塗布しない他は、実施
例1と同様にして化粧紙を得、尿素・酢酸ビニル系の接
着剤にてパーチクルボードと貼り合わせて化粧板にし
た。
電子線又は紫外線硬化型塗工液を塗布しない他は、実施
例2と同様にして化粧紙を得た。
例2にて得られた化粧板および化粧紙を、接着テープ剥
離により評価した。
はインキ層および紙層が強化されており、表面保護もな
されている。そして、表面の仕上がり外観にも優れてい
る。また、本発明の化粧紙の製造方法により、水平面に
使用可能な硬度や耐摩耗性を備えた高級化粧紙を極めて
能率的にかつ安価に製造することが可能となった。
示す説明図である。
型塗工液 4…電子線又は紫外線硬化型塗工液
Claims (1)
- 【請求項1】化粧紙用原紙に水性インキで印刷を施すか
又は着色し、この面に熱乾燥のみで固体状態となる電子
線又は紫外線硬化型塗工液を塗布し、水性インキ層及び
原紙に浸透させてから熱乾燥した後、電子線又は紫外線
硬化型塗工液を全面に塗布してトップコート層を形成
し、電子線又は紫外線を照射し、硬化してなることを特
徴とする化粧紙の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23495494A JP3351121B2 (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 化粧紙の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23495494A JP3351121B2 (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 化粧紙の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0890744A JPH0890744A (ja) | 1996-04-09 |
JP3351121B2 true JP3351121B2 (ja) | 2002-11-25 |
Family
ID=16978868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP23495494A Expired - Fee Related JP3351121B2 (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 化粧紙の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3351121B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000024582A (ja) * | 1998-07-10 | 2000-01-25 | Toppan Printing Co Ltd | 表面硬化塗膜及びその製造方法 |
JP4961964B2 (ja) * | 2006-11-15 | 2012-06-27 | 凸版印刷株式会社 | 化粧シートおよびその製造方法 |
JP4918914B2 (ja) * | 2008-01-10 | 2012-04-18 | 凸版印刷株式会社 | 化粧紙の製造方法 |
-
1994
- 1994-09-29 JP JP23495494A patent/JP3351121B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH0890744A (ja) | 1996-04-09 |
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