JPH08243486A - 化粧紙及びそれを用いた化粧板の製造方法 - Google Patents
化粧紙及びそれを用いた化粧板の製造方法Info
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- JPH08243486A JPH08243486A JP5543595A JP5543595A JPH08243486A JP H08243486 A JPH08243486 A JP H08243486A JP 5543595 A JP5543595 A JP 5543595A JP 5543595 A JP5543595 A JP 5543595A JP H08243486 A JPH08243486 A JP H08243486A
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- electron beam
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】水平面に使用可能な硬度や耐摩耗性を備え、か
つ意匠性に優れた高級化粧板を極めて能率的にかつ安価
に製造できるような化粧紙及びこれを用いた化粧板の製
造方法を提供すること。 【構成】坪量２０〜２００ｇ／ｍ2 の浸透性良好な紙１
に、熱乾燥のみで乾燥状態となる電子線硬化型樹脂を主
成分とした塗工液を含有し、印刷層２、さらに好ましく
は電子線硬化型樹脂あるいは熱硬化型樹脂からなる層３
を順次設ける。
つ意匠性に優れた高級化粧板を極めて能率的にかつ安価
に製造できるような化粧紙及びこれを用いた化粧板の製
造方法を提供すること。 【構成】坪量２０〜２００ｇ／ｍ2 の浸透性良好な紙１
に、熱乾燥のみで乾燥状態となる電子線硬化型樹脂を主
成分とした塗工液を含有し、印刷層２、さらに好ましく
は電子線硬化型樹脂あるいは熱硬化型樹脂からなる層３
を順次設ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は家具、住宅機器等に使用
する化粧板に使用する化粧紙に関し、特に表面硬度が高
く、耐久性に優れた高級化粧板に使用する化粧紙とそれ
を用いた化粧板の製造方法に関する。
する化粧板に使用する化粧紙に関し、特に表面硬度が高
く、耐久性に優れた高級化粧板に使用する化粧紙とそれ
を用いた化粧板の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の化粧紙は、通常の化粧紙用原紙に
印刷インキ層、トップコート層と積層してなるものであ
る。これを尿素系または酢酸ビニール系の接着剤を用い
て、パーチクルボード等の基材にラミネートして化粧板
として用いている。しかしこの化粧板では、層間に物性
的に極めて弱い紙層が存在しているために、高い表面強
度と耐久性が要求される水平面用として必要な物性を得
るのは極めて困難であった。
印刷インキ層、トップコート層と積層してなるものであ
る。これを尿素系または酢酸ビニール系の接着剤を用い
て、パーチクルボード等の基材にラミネートして化粧板
として用いている。しかしこの化粧板では、層間に物性
的に極めて弱い紙層が存在しているために、高い表面強
度と耐久性が要求される水平面用として必要な物性を得
るのは極めて困難であった。
【０００３】また、従来の家具や住宅機器類の水平面用
として必要な表面硬度、耐摩耗性、および耐溶剤性を備
えた化粧板としては、チタン紙等の浸透性の良い原紙に
印刷を施した後、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹
脂等の熱硬化性樹脂を含浸させて作った樹脂含浸紙を、
フェノールコア紙やパーティクルボード等の基材に乗
せ、鏡面板を介して加熱圧縮して製造するものが知られ
ている。しかし、加熱圧縮加工のため生産効率が極めて
劣るという問題点があった。
として必要な表面硬度、耐摩耗性、および耐溶剤性を備
えた化粧板としては、チタン紙等の浸透性の良い原紙に
印刷を施した後、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹
脂等の熱硬化性樹脂を含浸させて作った樹脂含浸紙を、
フェノールコア紙やパーティクルボード等の基材に乗
せ、鏡面板を介して加熱圧縮して製造するものが知られ
ている。しかし、加熱圧縮加工のため生産効率が極めて
劣るという問題点があった。
【０００４】これらから、特公平１−５５９９１号公報
に示されるように、片面に印刷が施された浸透性良好な
紙に、後から電子線硬化性樹脂を主成分とする含浸剤を
含浸し、電子線照射により硬化してなる化粧紙が知られ
ている。しかし、浸透性良好な紙は印刷適性に劣り、十
分な意匠性が得らないという問題点があった。逆に印刷
適性に優れた紙を使用した場合は浸透性に劣り、さらに
印刷を施すインキも電子線硬化型樹脂を主成分とする含
浸剤と相性の良い浸透性良好なインキを選択しなければ
ならないという問題点があった。
に示されるように、片面に印刷が施された浸透性良好な
紙に、後から電子線硬化性樹脂を主成分とする含浸剤を
含浸し、電子線照射により硬化してなる化粧紙が知られ
ている。しかし、浸透性良好な紙は印刷適性に劣り、十
分な意匠性が得らないという問題点があった。逆に印刷
適性に優れた紙を使用した場合は浸透性に劣り、さらに
印刷を施すインキも電子線硬化型樹脂を主成分とする含
浸剤と相性の良い浸透性良好なインキを選択しなければ
ならないという問題点があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な問題点を解決するためになされたものであり、その課
題とするところは、水平面に使用可能な硬度や耐摩耗性
を備え、かつ意匠性に優れた高級化粧板を極めて能率的
にかつ安価に製造できるような化粧紙及びこれを用いた
化粧板の製造方法を提供することにある。
な問題点を解決するためになされたものであり、その課
題とするところは、水平面に使用可能な硬度や耐摩耗性
を備え、かつ意匠性に優れた高級化粧板を極めて能率的
にかつ安価に製造できるような化粧紙及びこれを用いた
化粧板の製造方法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明はこの課題を解決
するため、坪量２０〜２００ｇ／ｍ2 の浸透性良好な紙
に、熱乾燥のみで乾燥状態となる電子線硬化型樹脂を主
成分とした塗工液を含有し、印刷層、さらに好ましくは
電子線硬化型樹脂あるいは熱硬化型樹脂からなる層を順
次設けてなることを特徴とする化粧紙を提供する。ま
た、前記紙に熱乾燥のみで乾燥状態となる電子線硬化型
樹脂および溶媒を主成分とした塗工液を塗工もしくは含
浸後熱乾燥し、その表面上に印刷を施し、電子線硬化型
樹脂あるいは熱硬化型樹脂を主成分とした塗工液を塗工
し、電子線硬化型樹脂ならば紙裏面を化粧板基材に接着
し電子線照射してなる、または電子線照射後化粧板基材
に接着してなる、熱硬化性樹脂ならば熱硬化後に、紙裏
面を化粧板基材に接着し電子線を照射して塗工液を硬化
してなる、または電子線を照射して塗工液を硬化し紙裏
面を化粧板基材に接着してなることを特徴とする化粧板
の製造方法を提供する。
するため、坪量２０〜２００ｇ／ｍ2 の浸透性良好な紙
に、熱乾燥のみで乾燥状態となる電子線硬化型樹脂を主
成分とした塗工液を含有し、印刷層、さらに好ましくは
電子線硬化型樹脂あるいは熱硬化型樹脂からなる層を順
次設けてなることを特徴とする化粧紙を提供する。ま
た、前記紙に熱乾燥のみで乾燥状態となる電子線硬化型
樹脂および溶媒を主成分とした塗工液を塗工もしくは含
浸後熱乾燥し、その表面上に印刷を施し、電子線硬化型
樹脂あるいは熱硬化型樹脂を主成分とした塗工液を塗工
し、電子線硬化型樹脂ならば紙裏面を化粧板基材に接着
し電子線照射してなる、または電子線照射後化粧板基材
に接着してなる、熱硬化性樹脂ならば熱硬化後に、紙裏
面を化粧板基材に接着し電子線を照射して塗工液を硬化
してなる、または電子線を照射して塗工液を硬化し紙裏
面を化粧板基材に接着してなることを特徴とする化粧板
の製造方法を提供する。
【０００７】以下、本発明を図面に基づき詳細に説明す
る。図１に本発明による化粧紙の一実施例の断面の構造
を示す。熱乾燥のみで乾燥状態となる電子線硬化型樹脂
を主成分とした塗工液を含有した坪量２０〜２００ｇ／
ｍ2 の浸透性良好な紙１に、印刷層２が設けられ、その
上に電子線硬化型樹脂あるいは熱硬化性樹脂の層３が設
けられてなる。
る。図１に本発明による化粧紙の一実施例の断面の構造
を示す。熱乾燥のみで乾燥状態となる電子線硬化型樹脂
を主成分とした塗工液を含有した坪量２０〜２００ｇ／
ｍ2 の浸透性良好な紙１に、印刷層２が設けられ、その
上に電子線硬化型樹脂あるいは熱硬化性樹脂の層３が設
けられてなる。
【０００８】本発明に係る坪量２０〜２００ｇ／ｍ2 の
浸透性良好な紙としては、前記坪量の条件を満たす範囲
の化粧紙用原紙が使用可能であり、その外にも通常の薄
葉紙、チタン紙等が挙げられる。坪量２０ｇ／ｍ2 未満
であると、紙力が弱いため、生産加工時に紙切れ等のト
ラブルを引き起こしやすく、また、電子線照射により裏
面近くの層まで完全に架橋反応させるためには、坪量２
００ｇ／ｍ2 以下である必要がある。
浸透性良好な紙としては、前記坪量の条件を満たす範囲
の化粧紙用原紙が使用可能であり、その外にも通常の薄
葉紙、チタン紙等が挙げられる。坪量２０ｇ／ｍ2 未満
であると、紙力が弱いため、生産加工時に紙切れ等のト
ラブルを引き起こしやすく、また、電子線照射により裏
面近くの層まで完全に架橋反応させるためには、坪量２
００ｇ／ｍ2 以下である必要がある。
【０００９】熱乾燥のみで乾燥状態となる電子線硬化型
樹脂および溶媒を主成分とした塗工液は、乾燥状態とな
ることにより、塗工もしくは含浸、乾燥後、巻き取るこ
とが可能であり、またその上に印刷することも可能とな
る。該塗工液としては、電子線又は紫外線反応性の二重
結合を有する水性エマルジョン、あるいは電子線又は紫
外線反応性の二重結合を有する水溶性又は溶剤可溶性樹
脂等であり、該樹脂のＴｇが４０℃以上好ましくは６０
℃以上が考えられ、さらに、無機および有機顔料、体質
顔料等のフィラーを分散させても良い。
樹脂および溶媒を主成分とした塗工液は、乾燥状態とな
ることにより、塗工もしくは含浸、乾燥後、巻き取るこ
とが可能であり、またその上に印刷することも可能とな
る。該塗工液としては、電子線又は紫外線反応性の二重
結合を有する水性エマルジョン、あるいは電子線又は紫
外線反応性の二重結合を有する水溶性又は溶剤可溶性樹
脂等であり、該樹脂のＴｇが４０℃以上好ましくは６０
℃以上が考えられ、さらに、無機および有機顔料、体質
顔料等のフィラーを分散させても良い。
【００１０】塗工の場合、塗工方法は任意であるが、グ
ラビアコーター、ロールコーター、リバースロールコー
ター、ナイフコーター、ブレードコーター、ロッドコー
ター、エアードクターコーター、ダイコーター、キャス
トコーター等の公知の塗工方法で良い。また含浸の場合
は、通常の含浸機による方法で良い。
ラビアコーター、ロールコーター、リバースロールコー
ター、ナイフコーター、ブレードコーター、ロッドコー
ター、エアードクターコーター、ダイコーター、キャス
トコーター等の公知の塗工方法で良い。また含浸の場合
は、通常の含浸機による方法で良い。
【００１１】塗工もしくは含浸後の熱乾燥により溶媒を
揮発させた後、塗工表面が乾燥状態となる。さらに塗工
もしくは含浸後の乾燥後、カレンダーがけ等により平滑
処理を施しても良い。
揮発させた後、塗工表面が乾燥状態となる。さらに塗工
もしくは含浸後の乾燥後、カレンダーがけ等により平滑
処理を施しても良い。
【００１２】上記塗工、乾燥後、その表面上に印刷を施
す。電子線硬化型樹脂および溶媒を主成分とした塗工液
が塗工もしくは含浸されていることにより、印刷適性が
極めて良好となり、インキは通常のインキが使用でき
る。印刷方法はグラビア印刷法等の公知の印刷方法で良
い。
す。電子線硬化型樹脂および溶媒を主成分とした塗工液
が塗工もしくは含浸されていることにより、印刷適性が
極めて良好となり、インキは通常のインキが使用でき
る。印刷方法はグラビア印刷法等の公知の印刷方法で良
い。
【００１３】さらに必要とあれば前記印刷層上に、熱硬
化型樹脂を主成分とする塗工液を塗布してもよい。熱硬
化型樹脂を主成分とする塗工液は従来より用いられてい
る塗工液が使用可能であり、１液硬化型もしくは２液硬
化型のアクリル系、ウレタン系、エポキシ系の熱硬化型
樹脂を主成分としたものである。さらに、無機および有
機顔料、体質顔料等のフィラーを分散させても良く、反
応性または非反応性のスリップ剤等を添加してもよい。
化型樹脂を主成分とする塗工液を塗布してもよい。熱硬
化型樹脂を主成分とする塗工液は従来より用いられてい
る塗工液が使用可能であり、１液硬化型もしくは２液硬
化型のアクリル系、ウレタン系、エポキシ系の熱硬化型
樹脂を主成分としたものである。さらに、無機および有
機顔料、体質顔料等のフィラーを分散させても良く、反
応性または非反応性のスリップ剤等を添加してもよい。
【００１４】もしくはこの印刷層上に、電子線硬化型樹
脂を主成分とする塗工液を塗布してもよい。主成分とな
る電子線硬化型樹脂としては、分子末端にアクリル基又
はメタクリル基を有しているものが好ましく、ポリエス
テルアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシア
クリレート、ポリエステルメタクリレート、ウレタンメ
タクリレート、エポキシメタクリレート等である。さら
に、無機および有機顔料、体質顔料等のフィラーを分散
させても良く、反応性または非反応性のスリップ剤等を
添加してもよい。塗工方法は任意であるが、グラビアコ
ーター、ロールコーター、リバースロールコーター、ナ
イフコーター、ブレードコーター、ロッドコーター、エ
アードクターコーター、ダイコーター等の公知の塗工方
法で良い。
脂を主成分とする塗工液を塗布してもよい。主成分とな
る電子線硬化型樹脂としては、分子末端にアクリル基又
はメタクリル基を有しているものが好ましく、ポリエス
テルアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシア
クリレート、ポリエステルメタクリレート、ウレタンメ
タクリレート、エポキシメタクリレート等である。さら
に、無機および有機顔料、体質顔料等のフィラーを分散
させても良く、反応性または非反応性のスリップ剤等を
添加してもよい。塗工方法は任意であるが、グラビアコ
ーター、ロールコーター、リバースロールコーター、ナ
イフコーター、ブレードコーター、ロッドコーター、エ
アードクターコーター、ダイコーター等の公知の塗工方
法で良い。
【００１５】電子線照射装置より照射する電子線の加速
電圧は１５０〜２００ｋＶ、照射量は３〜５Ｍｒａｄ程
度が良い。通常この処理は５０〜１５０ｍ／ｍｉｎのラ
イン速度で可能であるから極めて生産効率が高い。
電圧は１５０〜２００ｋＶ、照射量は３〜５Ｍｒａｄ程
度が良い。通常この処理は５０〜１５０ｍ／ｍｉｎのラ
イン速度で可能であるから極めて生産効率が高い。
【００１６】
【作用】以上に述べたように本発明の化粧紙の製造方法
により、熱乾燥のみで乾燥状態となる電子線硬化型樹脂
および溶媒を主成分とした塗工液を塗工もしくは含浸後
熱乾燥した紙に、絵柄模様を印刷し、さらにその上に硬
化型樹脂を主成分とする塗工液が塗工され、電子線照射
により電子線硬化型樹脂が硬化することで、印刷適性に
優れ、紙層の強化も行われることから、水平面に使用可
能な硬度や耐摩耗性を備え意匠性に優れた高級化粧紙を
極めて能率的にかつ安価に製造することが可能となる。
により、熱乾燥のみで乾燥状態となる電子線硬化型樹脂
および溶媒を主成分とした塗工液を塗工もしくは含浸後
熱乾燥した紙に、絵柄模様を印刷し、さらにその上に硬
化型樹脂を主成分とする塗工液が塗工され、電子線照射
により電子線硬化型樹脂が硬化することで、印刷適性に
優れ、紙層の強化も行われることから、水平面に使用可
能な硬度や耐摩耗性を備え意匠性に優れた高級化粧紙を
極めて能率的にかつ安価に製造することが可能となる。
【００１７】
＜実施例１＞浸透性良好な紙として坪量５０ｇ／ｍ2 の
ノーサイズ紙を用い、これに熱乾燥により乾燥状態とな
る電子線硬化型樹脂とおよび溶媒を主成分とした塗工液
として分子鎖中にアクリル基を有するＴｇ６５℃のウレ
タンエマルジョン塗工液を塗工し、１１０℃の乾燥ゾー
ンで乾燥させ、巻き取った。前記乾燥後の表面に、グラ
ビア印刷法により水性インキ（東洋インキ製造（株）
製）で抽象柄の印刷を施し、化粧紙とした。
ノーサイズ紙を用い、これに熱乾燥により乾燥状態とな
る電子線硬化型樹脂とおよび溶媒を主成分とした塗工液
として分子鎖中にアクリル基を有するＴｇ６５℃のウレ
タンエマルジョン塗工液を塗工し、１１０℃の乾燥ゾー
ンで乾燥させ、巻き取った。前記乾燥後の表面に、グラ
ビア印刷法により水性インキ（東洋インキ製造（株）
製）で抽象柄の印刷を施し、化粧紙とした。
【００１８】上記化粧紙を酢酸ビニル系接着剤によりパ
ーチクルボードと貼り合わせた後、表面にロールコート
方式により電子線硬化型塗工液（東亞合成化学工業
（株）製「アロニックスＭ−８０３０」／１，６ヘキサ
ンジオールジアクリレート／ダイセル・ユーシービー
（株）製「エベクリル３５０」）を塗工し、電子線照射
装置（日新ハイボルテージ（株）製：「キュアトロ
ン」）の照射下を通過させ、照射線量約３．０Ｍｒａｄ
のエネルギーで塗膜および紙層の樹脂を硬化させ、化粧
板にしたところ、非常に優れた表面強度および耐久性を
有しており、水平面への使用は問題ないものであった。
ーチクルボードと貼り合わせた後、表面にロールコート
方式により電子線硬化型塗工液（東亞合成化学工業
（株）製「アロニックスＭ−８０３０」／１，６ヘキサ
ンジオールジアクリレート／ダイセル・ユーシービー
（株）製「エベクリル３５０」）を塗工し、電子線照射
装置（日新ハイボルテージ（株）製：「キュアトロ
ン」）の照射下を通過させ、照射線量約３．０Ｍｒａｄ
のエネルギーで塗膜および紙層の樹脂を硬化させ、化粧
板にしたところ、非常に優れた表面強度および耐久性を
有しており、水平面への使用は問題ないものであった。
【００１９】＜実施例２＞浸透性良好な紙として坪量３
０ｇ／ｍ2 の混抄紙を用い、これに熱乾燥により乾燥状
態となる電子線硬化型樹脂とおよび溶媒を主成分とした
塗工液として分子鎖中にアクリル基を有するＴｇ６５℃
のウレタンエマルジョン塗工液を用い、これを塗工し、
１１０℃の乾燥ゾーンで乾燥させ、巻き取った。前記乾
燥後の表面に、グラビア印刷法により水性インキ（東洋
インキ製造（株）製）で木目柄の印刷を施した。さらに
グラビアコート方式により熱硬化型樹脂を主成分とする
塗工液として水性のアクリル系熱硬化型塗工液（東洋イ
ンキ製造（株）製）を塗工し、１５０℃の乾燥ゾーンで
硬化させ、化粧紙を得た。
０ｇ／ｍ2 の混抄紙を用い、これに熱乾燥により乾燥状
態となる電子線硬化型樹脂とおよび溶媒を主成分とした
塗工液として分子鎖中にアクリル基を有するＴｇ６５℃
のウレタンエマルジョン塗工液を用い、これを塗工し、
１１０℃の乾燥ゾーンで乾燥させ、巻き取った。前記乾
燥後の表面に、グラビア印刷法により水性インキ（東洋
インキ製造（株）製）で木目柄の印刷を施した。さらに
グラビアコート方式により熱硬化型樹脂を主成分とする
塗工液として水性のアクリル系熱硬化型塗工液（東洋イ
ンキ製造（株）製）を塗工し、１５０℃の乾燥ゾーンで
硬化させ、化粧紙を得た。
【００２０】上記化粧紙を電子線硬化型接着剤にてパー
チクルボードと貼り合わせ、電子線照射により硬化させ
化粧板にしたところ、非常に優れた表面強度および耐久
性を有しており、水平面への使用は問題ないものであっ
た。
チクルボードと貼り合わせ、電子線照射により硬化させ
化粧板にしたところ、非常に優れた表面強度および耐久
性を有しており、水平面への使用は問題ないものであっ
た。
【００２１】＜実施例３＞坪量３０ｇ／ｍ2 の混抄紙に
分子鎖中にアクリル基を有するＴｇ６５℃のウレタンエ
マルジョン塗工液を塗工し、１１０℃の乾燥ゾーンで乾
燥させ、巻き取った。前記乾燥後の表面に、グラビア印
刷法により水性インキ（東洋インキ製造（株）製）で木
目柄を印刷し、さらにグラビアコート方式により電子線
硬化型塗工液（ダイセル・ユーシービー（株）製「エベ
クリル６０５」／１，６ヘキサンジオールジアクリレー
ト／ダイセル・ユーシービー（株）製「エベクリル３５
０」）を塗工し、電子線照射装置（日新ハイボルテージ
（株）製：「キュアトロン」）の照射下を通過させ、照
射線量約３．０Ｍｒａｄのエネルギーで塗膜および紙層
の樹脂を硬化させ、化粧紙を得た。
分子鎖中にアクリル基を有するＴｇ６５℃のウレタンエ
マルジョン塗工液を塗工し、１１０℃の乾燥ゾーンで乾
燥させ、巻き取った。前記乾燥後の表面に、グラビア印
刷法により水性インキ（東洋インキ製造（株）製）で木
目柄を印刷し、さらにグラビアコート方式により電子線
硬化型塗工液（ダイセル・ユーシービー（株）製「エベ
クリル６０５」／１，６ヘキサンジオールジアクリレー
ト／ダイセル・ユーシービー（株）製「エベクリル３５
０」）を塗工し、電子線照射装置（日新ハイボルテージ
（株）製：「キュアトロン」）の照射下を通過させ、照
射線量約３．０Ｍｒａｄのエネルギーで塗膜および紙層
の樹脂を硬化させ、化粧紙を得た。
【００２２】上記化粧紙を尿素・酢酸ビニル系の接着剤
にてパーチクルボードと貼り合わせて化粧板にしたとこ
ろ、非常に優れた表面強度および耐久性を有しており、
水平面への使用は問題ないものであった。
にてパーチクルボードと貼り合わせて化粧板にしたとこ
ろ、非常に優れた表面強度および耐久性を有しており、
水平面への使用は問題ないものであった。
【００２３】
【発明の効果】上記結果のごとく、本発明による化粧紙
は、紙層に電子線硬化型樹脂を主成分とした化合物を有
することにより、極めて表面強度および耐久性に優れて
おり、水平面に使用可能な硬度や耐摩耗性を備え意匠性
に優れた高級化粧板を極めて能率的にかつ安価に製造で
きるような、化粧紙を提供することが可能となった。
は、紙層に電子線硬化型樹脂を主成分とした化合物を有
することにより、極めて表面強度および耐久性に優れて
おり、水平面に使用可能な硬度や耐摩耗性を備え意匠性
に優れた高級化粧板を極めて能率的にかつ安価に製造で
きるような、化粧紙を提供することが可能となった。
【図１】本発明における化粧紙の一実施例の断面の構造
を示す説明図である。
を示す説明図である。
１…熱乾燥のみで乾燥状態となる電子線硬化型樹脂を主
成分とした塗工液を含有した坪量２０〜２００ｇ／ｍ2
の浸透性良好な紙 ２…印刷層 ３…電子線硬化型樹脂層あるいは熱硬化型樹脂層
成分とした塗工液を含有した坪量２０〜２００ｇ／ｍ2
の浸透性良好な紙 ２…印刷層 ３…電子線硬化型樹脂層あるいは熱硬化型樹脂層
Claims (6)
- 【請求項１】坪量２０〜２００ｇ／ｍ2 の浸透性良好な
紙に、熱乾燥のみで乾燥状態となる電子線硬化型樹脂を
主成分とした塗工液を含有し、印刷層を設けてなること
を特徴とする化粧紙。 - 【請求項２】坪量２０〜２００ｇ／ｍ2 の浸透性良好な
紙に、熱乾燥のみで乾燥状態となる電子線硬化型樹脂を
主成分とした塗工液を含有し、印刷層、電子線硬化型樹
脂あるいは熱硬化型樹脂からなる層を順次設けてなるこ
とを特徴とする化粧紙。 - 【請求項３】坪量２０〜２００ｇ／ｍ2 の浸透性良好な
紙に、熱乾燥のみで乾燥状態となる電子線硬化型樹脂お
よび溶媒を主成分とした塗工液を塗工もしくは含浸後熱
乾燥し、その表面上に印刷を施し、紙裏面を化粧板基材
に接着後、電子線硬化型樹脂を主成分とした塗工液を塗
工し、電子線を照射して塗工液を硬化してなることを特
徴とする化粧板の製造方法。 - 【請求項４】坪量２０〜２００ｇ／ｍ2 の浸透性良好な
紙に、熱乾燥のみで乾燥状態となる電子線硬化型樹脂お
よび溶媒を主成分とした塗工液を塗工もしくは含浸後熱
乾燥し、その表面上に印刷を施し、電子線硬化型樹脂を
主成分とした塗工液を塗工し、電子線を照射して塗工液
を硬化後、紙裏面を化粧板基材に接着してなることを特
徴とする化粧板の製造方法。 - 【請求項５】坪量２０〜２００ｇ／ｍ2 の浸透性良好な
紙に、熱乾燥のみで乾燥状態となる電子線硬化型樹脂お
よび溶媒を主成分とした塗工液を塗工もしくは含浸後熱
乾燥し、その表面上に印刷を施し、熱硬化型樹脂を主成
分とした塗工液を塗工し、熱乾燥後、紙裏面を化粧板基
材に接着後、電子線を照射して塗工液を硬化してなるこ
とを特徴とする化粧板の製造方法。 - 【請求項６】坪量２０〜２００ｇ／ｍ2 の浸透性良好な
紙に、熱乾燥のみで乾燥状態となる電子線硬化型樹脂お
よび溶媒を主成分とした塗工液を塗工もしくは含浸後熱
乾燥し、その表面上に印刷を施し、熱硬化型樹脂を主成
分とした塗工液を塗工し、熱乾燥後、電子線を照射して
塗工液を硬化後、紙裏面を化粧板基材に接着してなるこ
とを特徴とする化粧板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5543595A JPH08243486A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 化粧紙及びそれを用いた化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5543595A JPH08243486A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 化粧紙及びそれを用いた化粧板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08243486A true JPH08243486A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=12998522
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5543595A Pending JPH08243486A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 化粧紙及びそれを用いた化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08243486A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11115093A (ja) * | 1997-10-20 | 1999-04-27 | Nippon Decor Kk | 有機物分解機能を有する化粧シート及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-03-15 JP JP5543595A patent/JPH08243486A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11115093A (ja) * | 1997-10-20 | 1999-04-27 | Nippon Decor Kk | 有機物分解機能を有する化粧シート及びその製造方法 |
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