JP2002001749A - 化粧ボードの製造方法 - Google Patents

化粧ボードの製造方法

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JP2002001749A JP2000183944A JP2000183944A JP2002001749A JP 2002001749 A JP2002001749 A JP 2002001749A JP 2000183944 A JP2000183944 A JP 2000183944A JP 2000183944 A JP2000183944 A JP 2000183944A JP 2002001749 A JP2002001749 A JP 2002001749A
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正樹 塚田
Ichiro Kawabata
一郎 川幡
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    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/32Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C43/44Compression means for making articles of indefinite length
    • B29C43/48Endless belts
    • B29C2043/483Endless belts cooperating with a second endless belt, i.e. double band presses

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面保護層に電離放射線硬化性樹脂層を設け
た化粧シートを木質板に積層した化粧板は、メラミン化
粧板に比較して、低コストで製造できるが、衝撃による
耐陥没性、耐擦傷性、耐シガレット性が劣っている。 【解決手段】 紙等の繊維質基材の表面に絵柄層及び硬
化した電離放射線硬化性樹脂層を設けた化粧シート2aの
裏面に未硬化の架橋型樹脂11を塗布、含浸後、加熱装置
15で架橋型樹脂を半硬化の状態にして化粧シート2 を作
製し、一方、裏打ち原紙3aに未硬化の架橋型樹脂11を塗
布、含浸後、加熱装置15a で半硬化の状態にして樹脂含
浸裏打ち用原紙3 とし、これら両方のシートを、連続加
熱プレス装置20で連続的に加熱プレスして接着し、架橋
型樹脂を硬度の高い硬化した樹脂に変えて、耐陥没性、
耐シガレット性等に優れた化粧ボード1を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の床面、壁
面、天井等の内装、家具並びに各種キャビネット等の表
面装飾材料、建具の表面化粧等に用いる表面化粧用とし
て利用させれる化粧シートを用いて化粧ボードを製造す
るときの、加熱プレス方式による連続的製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の内装や家具、キャビネッ
ト等の装飾用の材料として、メラミン化粧板、ダップ化
粧板、ポリエステル化粧板、プリント合板、塩化ビニル
化粧板等の各種化粧材が用いられている。特に、建築物
の内装や家具、キャビネット等の表面装飾に、表面硬
度、耐薬品性、耐汚染性等の物性が要求される化粧材と
して、メラミン樹脂化粧板が用いられてきた。メラミン
樹脂化粧板は絵柄を印刷したチタン紙に未硬化のメラミ
ン樹脂を含浸し、更に未硬化のメラミン樹脂を含浸した
オーバーレイ紙を表面に、また、裏面にフェノール樹脂
を含浸したコア紙を積層した上で、加熱、加圧(熱プレ
ス)して、各層の含浸した未硬化の樹脂を硬化させ、且
つ各層を一体化させてなるものである。
【0003】しかし、メラミン樹脂化粧板は価格が高
く、又可撓性に乏しいという欠点も有しているので、よ
り低価格で可撓性を必要とする場合には、化粧材とし
て、紙を基材とする化粧材(化粧シート)が用いられて
きた。かかる化粧シートとしては、基材シートの片面に
絵柄層又はベタ印刷層等の印刷インキ層を設け、このイ
ンキ層を保護するために、トップコート層として、熱硬
化型のウレタン樹脂、アミノアルキッド樹脂等を塗布
し、熱乾燥、熱硬化させて硬化した熱硬化性樹脂層を形
成するもの、又はトップコート層として電離放射線硬化
性樹脂を塗布し、電離放射線を照射して塗膜を硬化し
て、表面に硬化した電離放射線硬化性樹脂層を形成する
ものがある。特に、架橋密度の高い電離放射線硬化性樹
脂を用いて硬化した電離放射線硬化性樹脂層は、表面硬
度、耐薬品性、耐汚染性等の物性に優れたものである。
【0004】上記の如く表面保護層として硬い樹脂を使
用することで、確かに表面硬度が高く耐摩耗性、耐薬品
性、耐汚染性も保持した上で価格も下がり且つ可撓性は
向上する。また、可撓性が向上するため、化粧シートを
連続帯状のシートとして連続的に量産し、巻き取ること
により、保管、搬送も容易となる。且つ該化粧シートは
曲面部への化粧も可能となる。しかし、基材として、厚
みの薄い紙やプラスチックシートのような可撓性、柔軟
性を有する基材を使用する場合は、樹脂の架橋密度を高
くすると樹脂層の可撓性、柔軟性が損なわれて、巻き取
ったり、或いは曲面部に貼着する際に、表面樹脂層が衝
撃によって割れたり、亀裂が発生し易くなる等の問題が
生じる。また、化粧シートを巻き取り状で製造し、該化
粧シートが曲面部分にも貼着できる程度に、可撓性、柔
軟性を上げるには、表面樹脂の架橋密度を低下させる必
要があり、表面保護層の硬度も低下するので、化粧シー
トを巻き取り状で生産する場合には、耐摩耗性等の物性
には限界があった。
【0005】そのため、表面保護層の可撓性、柔軟性を
低下させずに耐摩耗性を改良する方法として、可撓性、
柔軟性を有するが、表面硬度等の物性が低い低架橋密度
の樹脂を用いて、これに高硬度の無機粒子を添加するこ
とにより、表面硬度の不足を補う方法が従来から行われ
ている。例えば、特開昭60ー23642号公報には、
サンドブラスト法やブラシ研磨法等の研磨剤として使用
されている平均粒径が1〜50μmのシリカ(Si
2)及びアルミナ(Al23 )を主成分とする天然
ガラスの粉末を配合した塗料を用いて、表面樹脂層を形
成することが開示されている。上記塗料によって形成さ
れた表面保護層は、従来品に比べて、硬度が硬く、耐摩
耗性等の物性も良好で、且つ可撓性、柔軟性も両立して
有しており、優れた物性を有するものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、表面に電離放
射線硬化性樹脂層を形成した化粧シートを中密度繊維板
(以下MDFと略記する)、パーチクルボード等の木質
板にラミネートした化粧板は、メラミン樹脂化粧板に比
較して耐擦傷性、衝撃による耐陥没性、耐シガレット性
(火のついた煙草や熱い煙草の灰に対する耐性を示す)
が劣っており、これらの性能を向上させることが望まれ
ている。
【0007】メラミン化粧板を製造する方法として、一
般的には、半硬化のメラミン樹脂を含浸した化粧シート
とパーティクルボード等の木質板を重ねて、高圧メラミ
ン化粧板の場合は多段プレスにより加熱、加圧し、低圧
メラミン化粧板の場合はショートサイクルプレスで加
熱、加圧して化粧板を製造する。そのため、化粧板の表
面に絵柄に同調したエンボス模様を形成して高意匠性を
付与することは非常に困難である。
【0008】また、高圧メラミン化粧板、低圧メラミン
化粧板いずれの場合も、化粧シートは木質板のサイズに
合わせて枚葉に断裁する必要がある。しかし、表面保護
層として硬化した電離放射線硬化性樹脂層を形成した化
粧シートの場合、枚葉に断裁したとき、カールが生じ易
いので、カールなしの枚葉の化粧シートを得ることは非
常に困難であるので、高圧メラミン化粧板や低圧メラミ
ン化粧板のように、枚葉の化粧シートを用いる化粧板の
製造には適さない。そのため、メラミン化粧板に匹敵す
る表面物性を有し、同調エンボス等による高意匠性を付
与でき、且つ巻取状の化粧シートを用いて製造できる生
産性に優れた化粧板の製造方法が望まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、化粧ボードの製造方法を以下のようにした。繊維質
基材の表面に、絵柄層及び硬化した電離放射線硬化性樹
脂層を設けた化粧シートの繊維質基材に、未硬化の架橋
型樹脂を含浸し、該未硬化の架橋型樹脂を加熱又は電離
放射線照射にて半硬化の状態にする工程Aと、裏打ち用
原紙に未硬化の架橋型樹脂を含浸し、該未硬化の架橋型
樹脂を加熱又は電離放射線照射にて半硬化の状態にする
工程Bと、前記工程Aで製造された化粧シートの裏面
を、前記工程Bで製造された裏打ち用原紙に重ね合わ
せ、連続加熱プレス装置を用いて連続的に積層する工程
Cとからなることを特徴とする化粧ボードの製造方法と
した。また、前記工程Aで製造された化粧シートの裏面
を、連続加熱プレス装置を用いて、接着層を介して木質
板に連続的に積層することを特徴とする化粧ボードの製
造方法とした。
【0010】本発明の化粧ボードの製造方法は、先ず、
紙又は不織布等の繊維質基材に、印刷等により絵柄層を
設け、次いで、その絵柄層の上に未硬化の電離放射線硬
化性樹脂を塗布して未硬化の電離放射線硬化性樹脂層を
形成し、直ちにその上に、電子線又は紫外線等の電離放
射線を照射して電離放射線硬化性樹脂を架橋、硬化せし
めて、繊維質基材の表面に絵柄層及び硬化した電離放射
線硬化性樹脂からなる透明な保護層を形成して化粧シー
ト(樹脂含浸前の化粧シート)を作製する。
【0011】次に、前記化粧シート(樹脂含浸前の化粧
シート)の裏面(硬化した電離放射線硬化性樹脂層の反
対側の繊維質基材)に、未硬化の架橋型樹脂(熱硬化性
樹脂又は電離放射線硬化性樹脂)をコーティングして化
粧シートの繊維質基材に未硬化の架橋型樹脂を含浸し、
次いで、加熱により架橋型樹脂を架橋、硬化させて半硬
化の状態にして、繊維質基材に半硬化の架橋型樹脂を含
浸した化粧シートを連続帯状の巻取り状のシートとして
作製する。即ち、架橋型樹脂を含浸した繊維質基材がベ
トツキやブロッキングがしない程度に架橋型樹脂を硬化
させるが、架橋型樹脂を完全に硬化せずに、架橋型樹脂
を含浸した繊維質基材が可撓性や柔軟性を失わないよう
に半硬化の状態で留めて、化粧シートを巻き取り状で取
り扱えるようにする。尚、架橋型樹脂に電離放射線硬化
性樹脂を用いる場合は、紫外線又は電子線等の電離放射
線を照射して電離放射線硬化性樹脂を半硬化の状態にす
る。
【0012】一方、裏打ち用原紙として比較的厚いクラ
フト紙やチタン紙を用いて、これに前述のように未硬化
の架橋型樹脂を含浸した後、加熱により架橋、硬化して
架橋型樹脂を半硬化の状態にして、半硬化の架橋型樹脂
を含浸した裏打ち用原紙を作製する。以下、図6に示す
ように、この半硬化の架橋型樹脂32aを含浸した裏打
ち用原紙3を、架橋型樹脂を含浸しない裏打ち用原紙3
aを区別するために、樹脂含浸裏打ち用原紙3という。
【0013】次に、ダブルベルトプレス装置等の連続的
に加熱プレスができる装置を用いて、前記半硬化の架橋
型樹脂を含浸した化粧シートを前記樹脂含浸裏打ち原紙
の上に重ねて、連続的に加熱、加圧して化粧シートと樹
脂含浸裏打ち原紙を接着することにより、化粧シート及
び裏打ち原紙の半硬化の架橋型樹脂を完全に架橋、硬化
して、硬度の高い表面保護層を有するシート状の化粧ボ
ードを作製する。また、樹脂含浸裏打ち原紙の代わり
に、接着層を設けたMDFやパーチクルボード等の木質
板を用いて、この木質板の接着層側に、前記半硬化の架
橋型樹脂を含浸した化粧シートを加熱プレス装置を用い
て連続的に加熱、加圧することにより、化粧シートの半
硬化の架橋型樹脂を完全に架橋、硬化して、木質板表面
に硬度の高い保護層を形成して化粧ボードとすることも
できる。
【0014】本発明においては、化粧シート及び樹脂含
浸裏打ち原紙は可撓性、柔軟性があるため、巻取から連
続的に供給して化粧ボードを製造することができるの
で、従来の高圧メラミン化粧板、低圧メラミン化粧板に
比較して、生産スピードが格段に向上する。また、MD
Fやパーチクルボード等の木質板に化粧シートを積層す
る場合でも、加熱プレス装置を用いて化粧シートを連続
的に加熱、加圧することがききるので、生産効率が格段
に向上し、生産コストを低減することができる。更に、
MDFやパーチクルボードに曲面部分がある場合でも連
続的に効率よく貼着することができる。得られた化粧ボ
ードは硬化した架橋型樹脂(例えば硬度の硬いメラミン
樹脂)が含浸した繊維質基材の上に、絵柄層及び硬化し
た電離放射線硬化性樹脂層が形成されているので、化粧
ボードの表面は硬度が硬く、耐熱性、耐擦傷性、耐陥没
性、耐シガレット性に優れたものとなり、メラミン化粧
板に匹敵する表面物性を有するようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照にしながら本
発明を詳細に説明する。図1は本発明の化粧ボードの製
造方法の概要を示した模式図であり、図2は本発明の化
粧ボードの製造方法の別の態様で、木質板に化粧シート
を連続的に積層するときの模式図である。図3は本発明
の製造方法により作製した化粧ボードの一例を示した模
式断面図であり、図4は本発明の製造方法により作製し
た別の態様の板状化粧ボードの模式断面図である。図5
は化粧ボードの製造に用いる化粧シートの一例を示した
模式断面図であり、図6は化粧ボードの製造に用いる樹
脂含浸裏打ち用原紙の模式断面図であり、図7は化粧ボ
ードの製造に用いる木質板に接着層を設けたときの模式
断面図である。図8は化粧ボードの製造に用いる化粧シ
ートを作製するときの説明図である。図9は化粧ボード
の製造に用いるとダブルベルトプレス装置の模式図であ
る。図10は化粧シートと樹脂含浸裏打ち用原紙を用い
て連続的に化粧ボード作製するときの説明図であり、図
11は化粧シートと木質板用いて連続的に板状化粧ボー
ドを作製するときの説明図である。図12は木質板に化
粧シートを積層して板状化粧ボードを作製するときの説
明図である。図13及び図14は実施例1により化粧ボ
ードを製造するときの説明図で、図13は化粧ボードの
製造に用いる化粧シートを作製するときの説明図であ
り、図14は樹脂含浸裏打ち用原紙に化粧シートを積層
するときの説明図である。図15は実施例2により板状
化粧ボードを製造するときの説明図である。
【0016】本発明の化粧ボードの製造方法は、基本的
には、紙等の繊維質基材の表面に、絵柄層及び硬化した
電離放射線硬化性樹脂層を設けた化粧シート(樹脂含浸
前)2aの裏面に、図1に示すように、コーティング装
置10を用いて未硬化の架橋型樹脂11をコーティング
して繊維質基材31に未硬化の架橋型樹脂11を含浸さ
せた後、直ちに加熱装置15にて加熱して未硬化の架橋
型樹脂11を架橋、硬化させて半硬化の状態にして、図
5に示すように、繊維質基材31の裏面に半硬化の架橋
型樹脂32aを含浸した化粧シート2を作製する。
【0017】即ち、化粧シート2aの裏面に未硬化の架
橋型樹脂11をコーティングして繊維質基材31に含浸
した後、加熱により未硬化の架橋型樹脂11を架橋、硬
化させて、化粧シート2がガイドローラに接触しても付
着しない程度及び化粧シート2が巻取状態にした場合で
もブロッキングしない程度に硬化させるが、完全に硬化
させずに化粧シート2が柔軟性を失わない程度に留め
て、化粧シート2を巻き取り状に保管した場合や後工程
において凹凸のある木質板(被着体)に積層した場合で
も、亀裂や白化等が生じないようにする。
【0018】尚、本発明においては、繊維質基材31の
表面に絵柄層及び硬化した電離放射線硬化性樹脂層を設
けた化粧シート2aと該化粧シート2aの裏面の繊維質
基材31に半硬化の架橋型樹脂を含浸した化粧シート2
を区別するために、以下、繊維質基材31に架橋型樹脂
を含浸する前の化粧シートは化粧シート(樹脂含浸前)
2aとし、化粧シート2aの繊維質基材31に半硬化の
架橋型樹脂を含浸した化粧シート2は単に化粧シート2
という。
【0019】一方、図1に示すように、裏打ち用原紙3
aにノズル式コーティング装置10aを用いて未硬化の
架橋型樹脂11をコーティングして裏打ち用原紙3aに
未硬化の架橋型樹脂11を含浸し、次いで前記と同様
に、加熱装置15aによって未硬化の架橋型樹脂11を
架橋、硬化せしめて、図6に示すような半硬化の架橋型
樹脂32aを含浸した裏打ち用原紙3を作製する。
【0020】次に、図1に示すように、前記化粧シート
2の裏面(即ち化粧シート2の半硬化の架橋型樹脂32
aを含浸した繊維質基材31側)と樹脂含浸裏打ち用原
紙3を重ね合わせ、次いで連続加熱プレス装置20にて
化粧シート2と樹脂含浸裏打ち用原紙3を連続的に加
熱、加圧することにより、化粧シート2及び樹脂含浸裏
打ち用原紙3の半硬化の架橋型樹脂32aを完全に硬化
すると共に、化粧シート2及び樹脂含浸裏打ち用原紙3
を一体化してシート状の化粧ボード1を作製する。
【0021】得られた化粧ボード1は、図3に示すよう
に、裏打ち用原紙3a及び繊維質基材31には硬度の高
い硬化した架橋型樹脂32が含浸されており、その上に
絵柄層33及び硬化した電離放射線硬化性樹脂層34が
形成されているので、化粧ボード1の表面は硬度が硬
く、耐熱性、耐擦傷性、耐陥没性、耐シガレット性に優
れたものとなる。以上のように、本発明においては、化
粧ボード1は連続的に製造するため、低コストで製造す
るとができる。また、高圧メラミン化粧板のように、化
粧ボードの表面に高圧がかからないので、同調エンボス
等による高意匠性を付与することができる。
【0022】また、図2に示すように、前記繊維質基材
に半硬化の架橋型樹脂を含浸した化粧シート2を用い、
被着体としてMDF(中密度繊維板)、パーチクルボー
ド等の木質板4を用いて、その木質板4の表面(又は両
面)に接着層35を介して連続加熱プレス装置20にて
化粧シート2を接着することにより、板状化粧ボード1
aを連続的に低コストで製造することができる。そし
て、木質板4の表面に化粧シート2を加熱プレスして接
着することにより、図4に示すように、化粧シート2の
繊維質基材11に含浸した半硬化の架橋型樹脂32aは
硬化した架橋型樹脂32に変化し、化粧シート2は硬化
した架橋型樹脂32を含浸した維質基材31の上に、絵
柄層33及び硬化した電離放射線硬化性樹脂層34を形
成した状態となるので、その化粧シート2を積層した板
状化粧ボード1aの表面は硬度が硬く、耐熱性、耐擦傷
性、耐陥没性、耐シガレット性に優れたものとなる。
【0023】この場合、化粧シート2は枚葉に断裁する
必要がなく、巻取から連続的に供給することができるの
で、従来の高圧メラミン化粧板や低圧メラミン化粧板に
比較して、生産性が格段に向上する。更に、前記と同様
に、高圧メラミン化粧板のように化粧シート表面に高圧
がかからないため、化粧シートとして、絵柄に同調した
エンボス模様等を形成した化粧シートを使用することが
できるので、化粧ボード表面に意匠性の高い絵柄模様を
形成することができる。
【0024】上記接着層35としては、図7に示すよう
に、木質板4に接着剤を塗布、乾燥して接着層35とす
ることもできるが、メラミン樹脂等の架橋型樹脂を含浸
したオーバーレー紙を用いて、このオーバーレー紙と化
粧シート2を木質板4の上に重ねて加熱、加圧すること
により、化粧シート2を木質板4に接着して板状化粧ボ
ード1aを作製することもできる。
【0025】以上説明したように、本発明の化粧ボード
の製造方法によって作製された化粧ボード1は、図3に
示すように、硬化した架橋型樹脂32を含浸した裏打ち
原紙3aの表面に、硬化した架橋型樹脂32が含浸した
繊維質基材31、絵柄層33及び硬化した電離放射線硬
化性樹脂層34が積層された構成となる。即ち、裏打ち
原紙3a及び繊維質基材31に含浸している半硬化の架
橋型樹脂は、加熱により完全に架橋、硬化して硬度が非
常に硬くなっているで、化粧ボードの表面は高圧メラミ
ン化粧板に匹敵する物性が得られる。従って、得られた
化粧ボードは硬度が硬く、耐熱性、耐擦傷性、耐陥没
性、耐シガレット性に優れた表面保護層を有するものと
なる。また、本発明の化粧ボードの製造方法によって、
図4に示すように、木質板4の表面に、接着層35を介
して繊維質基材31、絵柄層33及び硬化した電離放射
線硬化性樹脂層34が積層された別の態様の板状化粧ボ
ード1aを作製することもできる。
【0026】本発明の化粧ボードの製造方法は、ダブル
ベルトプレス装置等の連続的に加熱プレスができる装置
を用いて、半硬化の架橋型樹脂を含浸した裏打ち用原紙
又は木質板に化粧シートを連続的に積層する方法が取ら
れるため、化粧シートとしては可撓性、柔軟性を有し、
巻き取り状で生産できる化粧シートが使用される。以下
に、その代表的な化粧シートについて説明する。基本的
な化粧シートの構成は、図5に示すように、半硬化の架
橋型樹脂32aを含浸した紙等の繊維質基材31に絵柄
層33及び硬化した電離放射線硬化性樹脂34を形成し
たものである。
【0027】即ち、紙等の繊維質基材31の表面に絵柄
層33及び硬化した電離放射線硬化性樹脂層34を設け
て化粧シート(樹脂含浸前)2aを作製した後、図1に
示すように、コーティング装置10を用いて、化粧シー
ト(樹脂含浸前)2aの裏面に未硬化の架橋型樹脂11
を塗布し、繊維質基材31に未硬化の架橋型樹脂11を
含浸した後、加熱等により未硬化の架橋型樹脂をベトツ
キやブロッキングがしない程度に架橋、硬化させるが、
架橋型樹脂を完全に硬化せずに、架橋型樹脂を含浸した
繊維質基材31が可撓性や柔軟性を失わない程度の半硬
化の状態に留める。そのため、化粧シート2はガイドロ
ーラに接しても付着することがなく、又巻取り形状にし
てもブロッキングすることもないので、帯状の巻取形状
で生産することができる。
【0028】以下に、本発明の化粧ボードの製造方法に
ついて工程順に説明する。先ず、図8(a)に示すよう
に、繊維質基材31として、含浸性のある紙、合成紙、
不織布等を用いて、この繊維質基材31の表面に、グラ
ビア印刷等により木目柄等の絵柄層33を形成して印刷
シート5を作製する。次いで、図8(b)に示すよう
に、印刷シート5の絵柄層33側に、未硬化の電離放射
線硬化性樹脂脂を塗布して未硬化の電離放射線硬化性樹
脂層34aを形成し、この未硬化の電離放射線硬化性樹
脂層34aの上から、直ちに、電子線や紫外線等の電離
放射線36を照射して、未硬化の電離放射線硬化性樹脂
を架橋、硬化させて、図8(c)に示すように、表面に
硬化した電離放射線硬化性樹脂層34からなる保護層を
形成して化粧シート(樹脂含浸前)2aを作製する。
【0029】印刷シート5の表面に前記硬化した電離放
射線硬化性樹脂層34からなる保護層を形成することに
より、絵柄層が繊維質基材から剥離することがなくなる
と共に、化粧シート表面に耐擦傷性、耐摩耗性、耐薬品
性等が付与される。また、硬化した電離放射線硬化性樹
脂層34にアルミナやシリカ等の無機質のフィラーを添
加することにより、更に、耐熱性、耐摩耗性、耐陥没
性、耐シーガレット性等を向上させることもできる。
【0030】次に、前記化粧シート(樹脂含浸前)2a
の裏面に、図1に示すように、コーティング装置10に
て、熱硬化性樹脂又は電離放射線硬化性樹脂等の未硬化
の架橋型樹脂11を塗布して繊維質基材31に未硬化の
架橋型樹脂11を含浸し、次いで、加熱装置15(又は
電離放射線照射装置)にて加熱(又は電離放射線を照
射)して未硬化の架橋型樹脂11を架橋、硬化させて、
図8(d)に示すように、繊維質基材31に半硬化の架
橋型樹脂12aを含浸した状態の化粧シート2を作製す
る。即ち、加熱装置15で加熱して未硬化の架橋型樹脂
11を架橋、硬化させて、架橋型樹脂を含浸した繊維質
基材31がガイドローラに接触したとき付着しない程度
又は化粧シートを巻き取ったときブロッキングがしない
程度に硬化するが、架橋型樹脂を完全に硬化せずに、化
粧シート2が可撓性、柔軟性を失わない程度の半硬化の
状態に留めて、帯状の巻き取り形状で生産できるように
する。
【0031】一方、図1に示すように、裏打ち用原紙3
aにノズル式コーティング装置10aを用いて未硬化の
架橋型樹脂11をコーティングして裏打ち用原紙3aに
未硬化の架橋型樹脂11を含浸し、次いで前記と同様
に、加熱装置15aによって未硬化の架橋型樹脂11を
架橋、硬化せしめて、図6に示すように、半硬化の架橋
型樹脂32aを含浸した樹脂含浸裏打ち用原紙3を作製
する。尚、裏打ち用原紙3aに未硬化の架橋型樹脂11
を含浸する方法としては、その他のコーティング方法、
又はディッピング方法等を使用することができる。
【0032】次に、上記のようにして作製した半硬化の
架橋型樹脂を含浸した化粧シート2及び樹脂含浸裏打ち
用原紙3を、図1に示すように、連続加熱プレス20を
用いて、連続的に加熱、加圧して積層することにより、
化粧シート2及び樹脂含浸裏打ち用原紙3の半硬化の架
橋型樹脂を完全に硬化せしめて、図3に示すような化粧
ボード1を作製する。
【0033】本発明の化粧ボードの製造方法には、連続
加熱プレスとして、図9に示すようなダブルベルトプレ
ス装置20aが用いられる。ダブルベルトプレス装置2
0aは、図9に示すように、上側ローラ21と下側ロー
ラ22の外側に、それぞれステンレス製、又は耐熱ゴム
等からなるエンドレスの上側ベルト23と下側ベルト2
4が取り付けられており、化粧シート2と樹脂含浸裏打
ち用原紙3を重ねて上下のベルト23と24の間を通す
ことにより、図10に示すように、連続的に加熱、加圧
できる装置である。
【0034】即ち、上側ローラ21は加熱しながら回転
できるようになっており、上側ローラ21を所定の温度
に加熱することにより、それに接する上側ベルト23が
加熱されて所定の温度に維持されるようになっている。
また、下側ローラ22は回転しながら上下に移動できる
ようになっており、下側ローラ22を上昇させることに
より、上下のロール間に圧力が加わり、上下のベルト2
3及び24に挟まれた化粧シート2と樹脂含浸裏打ち用
原紙3が加熱、加圧される。尚、ダブルベルトプレス装
置20aは、下側のローラを固定し、上側のローラを上
下に移動できるようにして、化粧シート2と樹脂含浸裏
打ち用原紙3を加熱、加圧することもある。また、上下
のローラを加熱して、化粧シート2と樹脂含浸裏打ち用
原紙3を加熱、加圧して積層することもできる。
【0035】即ち、図10に示すように、所定の温度に
加熱された上側ベルト23と下側ベルト24の間に、化
粧シート2と樹脂含浸裏打ち用原紙3を重ねて通し、下
側ローラ22を上昇させて、上側ローラ21と下側ロー
ラ22を加圧することにより、化粧シート2及び樹脂含
浸裏打ち用原紙3は加熱、加圧されて接着される。この
ように、化粧シート2及び裏打ち用原紙3aを加熱、加
圧することにより、化粧シート2の繊維質基材31及び
樹脂含浸裏打ち用原紙3に含浸している半硬化の架橋型
樹脂32aは架橋、硬化されて、硬度の高い硬化した架
橋型樹脂32となり、図3に示すように、硬化した架橋
型樹脂32を含浸した裏打ち用原紙3aと繊維質基材3
1が積層され、その上に絵柄層33及び硬化した電離放
射線硬化性樹脂層34が積層された化粧ボード1とな
る。そのため、得られた化粧ボード1の表面は、耐熱
性、耐擦傷性、耐摩耗性、耐候性、耐陥没性、耐シーガ
レット性等に優れ、メラミン化粧板に匹敵する物性を有
するようになる。
【0036】また、本発明においては、図11に示すよ
うに、ダブルベルトプレス装置20aの上下のベルト2
3と24の間に、接着層35を設けた木質板4の上に、
前記化粧シート2を重ねて通すことにより、化粧シート
2は連続的に加熱、加圧されて木質板4の表面に接着す
るので、板状化粧ボード1aを連続的に生産することが
できる。即ち、図12(a)及び(b)に示すように、
木質板4に接着剤にて接着層35を形成した後、前記巻
き取りから供給された化粧シート2の下に、図12
(c)に示すように、化粧シート2の半硬化の架橋型樹
脂を含浸した繊維質基材31の面と接着層35が接する
ように木質板4を連続的に供給することにより、化粧シ
ート2の半硬化の架橋型樹脂は加熱されて硬化した架橋
型樹脂32になると共に、木質板4に接着して、図12
(d)に示すような板状化粧ボード1aが生産される。
【0037】従って、従来の高圧メラミン化粧板のよう
に、基材の木質板の大きさに合わせて化粧シートを断裁
し、その化粧シートを木質板の上に重ね合わせる等の作
業が不要になるので、生産能率が向上し生産コストを大
幅に低減することがでる。図12(d)に示すように、
木質板4の表面には硬化した架橋型樹脂32を含浸した
繊維質基材31が積層されて、硬度の高い樹脂層が形成
された状態っとなり、更に、その上に絵柄層13及び硬
化した電離放射線硬化性樹脂層14が形成されているの
で、得られた板状化粧ボード1aは、従来の高圧メラミ
ン化粧板に匹敵する物性を有し、耐熱性、耐擦傷性、耐
摩耗性、耐候性、耐陥没性、耐シーガレット性に優れた
ものとなる。
【0038】本発明においては、可撓性、柔軟性のある
化粧シート2を用いるので、木質板4の表面が曲面を有
する場合や凹凸がある場合でも、ローラ等を用いて木質
板4の表面に連続的に積層することができる。また、曲
面や凹凸部分に積層された化粧シート2に白化や亀裂が
生じることもなくなる。従って、本発明の化粧ボードの
製造方法によって、木質板4の表面に曲面や凹凸がある
場合でも、表面物性に優れた化粧ボードを連続的に効率
よく生産することができる。
【0039】本発明に使用される化粧シートの繊維質基
材としては、紙、合成紙、不織布等のシート状のものが
用いられる。繊維質基材に用いられる紙としては、薄葉
紙、クラフト紙、チタン紙、リンター紙、上質紙、コー
ト紙、パーチメント紙、和紙等が挙げられる。また、紙
類似シートとしては、ガラス繊維、石綿、チタン酸カリ
ウム繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維、炭素繊維、等の
無機繊維質のシート状のもの、ポリエステル、ビニロ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂繊維か
らなる不織布又は織布等が使用される。
【0040】また、繊維質基材として用いられる不織布
としては、セルロース系繊維又は無機繊維からなる不織
布が使用される。セルロース系繊維からなる不織布とし
ては、綿、レーヨン、パルプ等の繊維を公知の湿式法又
は乾式法で製造した不織布が使用される。例えば、綿は
ニードルパンチング法、スパンレース法、その他多くの
方法で製造されたもの、レーヨンはケミカルボンド法、
ニードルパンチ法、スパンレース法、パルプは主として
湿式法で製造されたものが使用される。また、無機繊維
からなる不織布としては、ガラス繊維、炭素繊維、セラ
ミック繊維を主として湿式法で製造したものが使用され
る。
【0041】本発明に用いる裏打ち用原紙としては、化
粧シートの繊維質基材の例として列挙したものの中から
選択することができるが、その中でも、特にクラフト紙
が代表的である。尚、十分な含浸樹脂量を確保するため
に、裏打ち用原紙を2〜5枚程度重ね合わせてもよい。
また、本発明に用いる木質板としては、木材単板、木材
合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)等
が挙げられる。
【0042】繊維質基材31には、印刷等により絵柄層
33が形成される。また、絵柄層を設ける前に、基材表
面にベタ印刷層を設ける場合がある。絵柄層としては、
印刷による印刷模様、エンボス加工によるエンボス模
様、ヘアライン加工による凹凸模様等があり、更に、凹
凸模様の凹部に公知のワイピング加工法によって着色イ
ンキを充填して絵柄層を形成することもできる。印刷絵
柄層としては、木目柄、石目柄、布目柄、皮絞模様、幾
何学図形、文字、記号、各種抽象模様、或いは全面ベタ
印刷等がある。全面ベタ印刷の隠蔽層は化粧シートを貼
付する木質板の表面状態によって省略されることがあ
る。
【0043】絵柄印刷のインキとしては、基材の材質や
形態によって異なるが、一般的には、塩素化ポリエチレ
ン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン、
硝化綿、酢酸セルロース、塩化ビニル、酢酸ビニル、塩
化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラー
ル、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等
の単独又は2種以上の樹脂を混合したものをビヒクルと
し、これと通常の顔料、染料等の着色剤、体質顔料、硬
化剤、添加剤、溶剤等からなるインキが使用される。
【0044】着色剤として、チタン白、亜鉛華、弁柄、
朱、群青、コバルトブルー、チタン黄、カーボンブラッ
ク等の無機顔料、イソインドリノン、バンザイイエロー
A、キナクリドン、パーマネントレッド4R、フタロシ
アニンブルー等の有機顔料あるいは染料、アルミニウ
ム、真鍮等の箔粉からなる金属顔料、二酸化チタン被覆
雲母、塩基性炭酸亜鉛等、の箔粉からなる真珠光沢顔料
等が用いられる。また、必要に応じて、無機充填剤を添
加してもよく、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレ
ー、タルク、シリカ(二酸化珪素)、アルミナ(酸化ア
ルミニウム)等の粉末等が挙げられる。添加量は通常5
〜60重量%である。
【0045】絵柄の印刷としては、グラビア印刷、凹版
印刷、オフセット印刷、活版印刷、フレキソ印刷、シル
クスクリーン印刷、静電印刷、インクジェット印刷等通
常の印刷方式が使用できる。もしくは、別に離型性シー
ト上に一旦絵柄模様を形成して転写シートを作成し、得
られた転写シートからの転写印刷方式によって印刷模様
を転写して設けてもよい。印刷模様の代りに、アルミニ
ウム、クロム、金、銀、銅等の金属を真空蒸着、スパッ
タリング等によって、基材に、金属薄膜を全面又は部分
的に形成して絵柄層とすることもできる。
【0046】本発明に用いられる化粧シート2の保護層
として形成される硬化した電離放射線硬化性樹脂層34
は、未硬化の電離放射線硬化性樹脂を塗工した後、その
塗膜に電子線や紫外線などの電離放射線を照射して塗膜
を硬化させたものである。電離放射線硬化性樹脂は架橋
密度によって硬化塗膜の物性が変化するので、化粧シー
トの用途に応じて電離放射線硬化性樹脂を選定する必要
がある。電離放射線硬化性樹脂は架橋密度が高くなるほ
ど硬化塗膜の硬度が高くなり、耐摩耗性は向上するが、
柔軟性は低下する。そのため、柔軟性があり且つ耐摩耗
性に優れた表面塗膜を得るには、電離放射線硬化性樹脂
に球状のアルミナ等のフィラーを添加して、フィラーに
よって耐摩耗性を向上させる場合がある。
【0047】本発明に用いられる電離放射線硬化性樹脂
としては、分子中に重合不飽和結合又はカチオン重合性
官能基を有するプレポリマー(所謂オリゴマーも包含す
る)及び/又はモノマーを適宜混合した組成物で、電離
放射線により硬化可能なものが用いられる。尚、ここ
で、電離放射線とは、電磁波又は荷電粒子線の中で、分
子を重合或いは架橋し得るエネルギー量子を有するもの
を意味し、通常、電子線又は紫外線が用いられる。
【0048】電離放射線硬化性樹脂としては、具体的に
は、分子中に(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリ
ロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、エポキシ
基等のカチオン重合性官能基又はチオール基を2個以上
有する単量体、又はプレポリマーからなるものである。
これら、単量体、又はプレポリマーは単体で用いるか、
又は数種類混合して用いる。尚、ここで、(メタ)アク
リロイル基とは、アクリロイル基又はメタアクリロイル
基の意味で用いており、以下(メタ)は同様の意味で用
いるものとする。
【0049】ラジカル重合性不飽和基を有するプレポリ
マーの例としては、ポリエステル(メタ)クリレート、
エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アク
リレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、メラミ
ン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレ
ート、シリコーン(メタ)アクリレート等が使用でき
る。分子量としては、通常250〜100,000程度
のものが用いられる。
【0050】ラジカル重合性不飽和基を有する多官能単
量体の例としては、ジエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0051】カチオン重合性不飽和基を有するプレポリ
マーの例としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノ
ボラック型エポキシ樹脂等のエポキシ樹脂、脂肪族系ビ
ニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル等のビニルエー
テル系樹脂が挙げられる。チオール基を有する単量体の
例としては、トリメチロールプロパントリチオグリコレ
ート、トリメチロールプロパントリチオプロピレート、
ジペンタエリスリトールテトラチオグリコレート等があ
る。ラジカル重合性不飽和基を有する単量体の例として
は、(メタ)アクリレート化合物の単官能単量体、例え
ば、メチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アク
リレート等が挙げられる。
【0052】以上の化合物を必要に応じ1種もしくは2
種以上混合して用いるが、電離放射線硬化性樹脂に通常
の塗工適性を付与するために、前記プレポリマー又はオ
リゴマーを5重量%以上、前記単量体及び/又はポリチ
オールを95重量%以下とすることが好ましい。
【0053】単量体の選定に際しては、硬化物の可撓性
が要求される場合は塗工適性上支障の無い範囲で単量体
の量を少なめにしたり、1官能又は2官能アクリレート
単量体を用い比較的低架橋密度の構造とする。又、硬化
物の耐熱性、硬度、耐溶剤性等を要求される場合には塗
工適性上支障の無い範囲で単量体の量を多めにしたり、
3官能以上の(メタ)アクリレート系単量体を用い高架
橋密度の構造とするのが好ましい。1、2官能単量体と
3官能以上の単量体を混合し塗工適性と硬化物の物性と
を調整することも出来る。
【0054】電離放射線硬化性樹脂として紫外線又は可
視光線にて硬化させる場合には、電離放射線硬化型樹脂
中に光重合開始剤を添加する。ラジカル重合性不飽和基
を有する樹脂系の場合は、光重合開始剤として、アセト
フェノン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベ
ンゾイン、ベンゾインメチルエーテル等を単独又は混合
して用いることができる。また、カチオン重合性官能基
を有する樹脂系の場合は、光重合開始剤として、芳香族
ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨード
ニウム塩、メタセロン化合物、ベンゾインスルホン酸エ
ステル等を単独又は混合物として用いることができる。
尚、これらの光重合開始剤の添加量としては、該電離放
射線硬化型樹脂100重量部に対して、0.1〜10重
量部程度である。
【0055】上記電離放射線硬化性樹脂には、必要に応
じて各種添加剤を添加する場合がある。これらの添加剤
としては、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、
ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、セルロース系樹脂等の
熱可塑性樹脂、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリ
カ、アルミナ等の微粉末からなる体質顔料(充填剤)、
染料、顔料等の着色剤等がある。
【0056】電離放射線硬化性樹脂のコーティング法と
しては、グラビアコート、グラビアリバースコート、グ
ラビアオフセットコート、スピンナーコート、ロールコ
ート、リバースロールコート、キスコート、ディップコ
ート、シルクスクリーンコートによるベタコート、ワイ
ヤーバーコート、コンマコート、スプレーコート、フロ
ートコート、かけ流しコート、刷毛塗り、スプレーコー
ト等を用いることができる。その中でもグラビアコート
が好ましい。
【0057】電離放射線硬化性樹脂を硬化させる電離放
射線照射装置としては、紫外線照射装置や電子線照射装
置が用いられる。紫外線照射装置としては、例えば、超
高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアー
ク、ブラックライトランプ、メタルハライドランプ等の
光源が使用される。紫外線の波長としては、通常、19
0〜380nmの波長領域が主として用いられる。電子
線照射装置としては、コックロフトワルト型、バンデグ
ラフ型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型或いは直線
型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器
が用いられる。
【0058】そして、電子線を照射する場合、加速電圧
100〜1000KeV、好ましくは100〜300K
eVで照射し、吸収線量としては、通常、1〜300k
Gy(キログレイ)程度である。吸収線量が1kGy未
満では、塗膜の硬化が不十分となり、又、照射量が30
0kGyを超えると硬化した塗膜及び繊維質基材が黄変
したり、損傷したりする。また、紫外線照射の場合、そ
の照射量は50〜1000mJ/cm2 の範囲が好まし
い。紫外線照射量が50mJ/cm2 未満では、塗膜の
硬化が不十分となり、また、照射量が1000mJ/c
2 を超えると硬化した塗膜が黄変したりする。また、
電離放射線の照射方法として、先ず紫外線を照射して電
離放射線硬化性樹脂を少なくとも表面が指触乾燥する程
度以上に硬化させ、而る後に、電子線を照射して塗膜を
完全に硬化させる方法もある。
【0059】本発明に用いる架橋型樹脂としては、熱硬
化性樹脂又は電離放射線硬化性樹脂が使用される。電離
放射線硬化性樹脂としては前記保護層に用いられたもの
が使用される。熱硬化性樹脂としては、フェノール樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹
脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹
脂、メラミン−尿素共縮合樹脂、珪素樹脂、ポリシロキ
サン樹脂等が使用される。これらの樹脂には必要に応じ
て、架橋剤、重合開始剤等の硬化剤、重合促進剤、溶
剤、粘度調整剤、体質顔料等を添加して塗料として用い
る。通常、硬化剤としては、有機スルホン酸塩が不飽和
ポリエステル系樹脂に、イソシアネートが不飽和ポリエ
ステル系樹脂とポリウレタン系樹脂に、アミンがエポキ
シ樹脂に、メチルエチルケトンパーオキサイド等の過酸
化物、アゾビスイソブチロニトリル等のラジカル開始剤
が不飽和ポリエステル系樹脂に多く使用される。
【0060】イソシアネートとしては、二価以上の脂肪
族又は芳香族イソシアネートを使用できるが、熱変色防
止、耐候性の点から脂肪族イソシアネートが望ましい。
具体例としては、トリレンジイソシアネート、キシレン
ジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジ
イソシアネート等が挙げられる。熱硬化性樹脂の硬化方
法としては、硬化反応を促進するために、必要に応じて
加熱することがある。例えば、イソシアネート硬化型不
飽和ポリエステル系樹脂、ウレタン硬化型ポリウレタン
系樹脂の場合は40〜60℃で1〜5日間、ポリシロキ
サン樹脂の場合は80〜150℃で1〜30分、メラミ
ン樹脂は90〜160℃で30秒〜3分、程度加熱す
る。本発明においては、耐熱性、耐汚染性があり、硬度
の硬いメラミン樹脂が好適である。
【0061】メラミン樹脂はメラミン(2,4,6−ト
リアミノ−1,3,5−トリアジン)とホルムアルデヒ
ドの付加縮合によって得られる熱硬化性樹脂である。透
明で硬度が高く、着色性、耐熱性、耐汚染性に優れてい
るため、化粧板、成形材料、塗料等幅広い用途をもって
いる。また、メラミン樹脂にはアクリル成分をブレンド
することにより、半硬化のメラミン樹脂を含浸した化粧
シートをパーチクルボード等の被着体に接着するまでの
見掛け上のライフを延ばすことがある。アクリル成分と
しては、モノマー、オリゴマー、ポリマー等を用いるこ
とができる。また、添加量は3〜16重量%程度であ
る。
【0062】モノマーの例としては、単官能モノマーで
は、メチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アク
リレート等がある。また、多官能モノマーでは、ジエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、トリメチールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
エチレンオキサイドトリ(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等もあ
る。
【0063】また、ポリマーの例としては、ポリ(メ
タ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチ
ル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル
酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メ
タ)アクリル酸メチル−スチレン共重合体、(メタ)ア
クリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル−(メタ)
アクリル酸−2−ヒドロキシエチル共重合体、(メタ)
アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル−(メ
タ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル−スチレン共重
合体等のアクリル樹脂が挙げられる。
【0064】本発明により作製した化粧ボードは、所定
の成形加工等を施して、各種用途に用いることができ
る。例えば、化粧シートをパーチクルボード、MFD等
の木質基材に積層した化粧ボードは、壁、天井、床等の
建築物の内装、家具又は弱電・OA機器のキャビネット
等に利用できる。本発明に用いる木質板としては、木材
単板、木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板
(MDF)等が挙げられる。
【0065】
【実施例】以下に、実施例に基づいて、本発明を更に詳
しく説明する。 (実施例1)図13(a)に示すように、繊維質基材と
して、坪量45g/m2 のチタン紙31a(三興製紙
(株)製「EBT」)を用いて、このチタン紙31aの
表面にグラビア印刷により木目柄を印刷して絵柄層33
を形成して印刷シート5を作製した。次いで、図13
(b)に示すように、チタン紙31aの絵柄層33の上
に、下記の電子線硬化性樹脂(A)を用いて、ロールコ
ート方式にてコーティングして未硬化の電子線硬化性樹
脂層34bを形成し、直ちに電子線照射装置を用いて、
加速電圧175keVにて、吸収線量が50kGy(キ
ログレイ)になるように電子線36aを照射して未硬化
の電子線硬化性樹脂を硬化させて、塗布量10g/m2
の硬化した電子線硬化性樹脂層34cを形成して、図1
3(c)に示すような化粧シート(樹脂含浸前)2aを
巻き取り状で作製した。
【0066】 電子線硬化性樹脂(A)の組成 ・ビスフェノールAエチレンオキサイド変性ジアクリレート 70重量部 ・トリメチロールプロパン変性トリアクリレート 29重量部 ・両末端メタクリレート変性シリコーン 1重量部
【0067】次に、図1に示すように、前記化粧シート
(樹脂含浸前)2aを巻取16から繰り出し、コーティ
ング装置10にて、化粧シート(樹脂含浸前)2aの裏
面(図13(c)におけるチタン紙31a側)に、未硬
化のメラミン樹脂11(日産化学(株)製「M−70
0」)をグラビアロールコート方式にて塗布量50g/
2 でコーティングし、チタン紙31aに未硬化のメラ
ミン樹脂11を含浸させた。次いで、加熱装置15にて
120℃、1.5分間加熱してメラミン樹脂をタックフ
リー及び巻取状態でブロッキングがしない程度に硬化
し、図13(d)に示すように、チタン紙31aに半硬
化のメラミン樹脂32bを含浸した状態の化粧シート2
とした。
【0068】一方、図14(a)に示すように、裏打ち
用原紙としてクラフト紙3b(坪量70g/m2 )を用
い、図1に示すように、ノズル式コーティング装置10
aにて未硬化のメラミン樹脂11(日産化学(株)製
「M−700」)を塗布量80g/m2 でコーティング
し、クラフト紙3bに未硬化のメラミン樹脂11を含浸
し、次いで、加熱装置15aにて120℃、1.5分間
加熱してメラミン樹脂をタックフリー及び巻取状態でブ
ロッキングがしない程度に硬化し、図14(b)に示す
ような樹脂含浸裏打ち用原紙3とした。
【0069】次に、図10に示すように、前記化粧シー
ト2の半硬化のメラミン樹脂12bを含浸したチタン紙
11aの面が樹脂含浸裏打ち用原紙3に接するように、
化粧シート2を樹脂含浸裏打ち用原紙3に重ねて、ダブ
ルベルトプレス装置20aの上下のベルト23と24の
間を通して、シート状の化粧ボード1を作製した。
【0070】前記ダブルベルトプレス装置20aは、図
10に示すように、上側ローラ21と下側ローラ22の
外側に耐熱ゴム等からなるエンドレスの上側ベルト23
と下側ベルト24が取り付けられており、化粧シート2
と樹脂含浸裏打ち用原紙3を重ねて上下のベルト23と
24の間を通すことにより、連続的に加熱、加圧できる
装置を使用した。即ち、上側ローラ21は120〜17
0℃の範囲で加熱しながら回転できるローラを用い、ま
た、下側ローラ22は回転しながら上下に移動できるも
ので、下側ローラ22を上昇させることにより、上下の
ロール21と22間に20〜80kg/cm2 の圧力が
かけられ、ラインスピードが15〜25m/分で化粧ボ
ードを製造できるダブルベルトプレス装置20aを用い
た。
【0071】次に、上記ダブルベルトプレス装置20a
の上側ベルト23の表面温度を150℃、上側ロール2
1と下側ロール22の圧力を40kg/cm2 、ライン
スピードを20m/分に設定して、化粧ボード1を製造
した。即ち、図10に示すように、化粧シート2の半硬
化のメラミン樹脂32bを含浸したチタン紙31aの面
が樹脂含浸裏打ち用原紙3に接するように重ね合わせ
て、ダブルベルトプレス装置20aの上下のベルト23
と24の間を通すことにより、化粧シート2は150℃
に加熱され、40kg/cm2 の圧力で樹脂含浸裏打ち
用原紙3の表面に接着されて、図14(c)に示すよう
な化粧ボード1が長いシート状でダブルベルトプレス装
置20aから搬出された。
【0072】化粧シート2はダブルベルトプレス装置2
0aの中で加熱、加圧により樹脂含浸裏打ち用原紙3に
接着したとき、化粧シート2のチタン紙11aに含浸し
ていた半硬化のメラミン樹脂32b及び樹脂含浸裏打ち
用原紙3に含浸していた半硬化のメラミン樹脂32b
は、加熱により架橋、硬化して、図14(c)に示すよ
うに、硬化したメラミン樹脂32cとなり硬度の高い樹
脂層となった。そのため、化粧ボード1の表面は、硬度
の高い硬化したメラミン樹脂32cを含浸したチタン紙
31aの上に、絵柄層33及び硬化した電離放射線硬化
性樹脂層34cが形成された状態になるので、得られた
化粧ボード1は従来の高圧メラミン化粧板に匹敵する物
性を有し、耐熱性、耐擦傷性、耐摩耗性、耐候性、耐陥
没性、耐シーガレット性に優れたものとなった。
【0073】(実施例2)実施例1と同様に、図15
(a)に示すような化粧シート2を巻取で作製した。一
方、図15(b)に示すように、木質板として、長さ1
800mm、幅900mm、厚さ30mmのMDF(中
密度繊維板)4aを用意した。次いで、図15(c)に
示すように、上記MDF4aの上に、ウレタン系接着を
用いて接着層35を形成した。
【0074】次に、図2に示すように、化粧シート2を
巻き取りから繰り出し、また、接着層35を設けたMD
F4a(図2においては木質板4)を搬送装置25のベ
ルト26の上に載せてダブルベルトプレス20a(図2
においては連続加熱プレス装置20)に供給して板状化
粧ボード1aを製造した。即ち、巻取りから繰り出した
化粧シート2を、半硬化のメラミン樹脂32bを含浸し
たチタン紙31aの面が、MDF4aの接着層35に接
するように重ね合わせ、図11に示すように、ダブルベ
ルトプレス装置20aの上下のベルト23と24の間を
通して、板状化粧ボード1aを作製した。
【0075】ダブルベルトプレス装置20aは、実施例
1と同じものを用い、加熱、加圧条件を、上側ベルト2
3の表面温度を150℃、上側ロール21と下側ロール
22の圧力を40kg/cm2 、ラインスピードを20
m/分に設定した。前記条件に設定したダブルベルトプ
レス装置20aの上下のベルト23と24の間を、化粧
シート2を巻取から繰り出して連続的に通しながら、そ
の化粧シート2の下側に接着層35を設けたMDF4a
(図11においては木質板4)を連続的に供給すること
により、化粧シート2はMDF4aの表面に連続的に加
熱、加圧されて接着し、板状化粧ボード1aが連続的に
生産された。
【0076】化粧シート2はダブルベルトプレス装置2
0aの中で加熱、加圧によりMDF4aの表面に接着し
たとき、化粧シート2のチタン紙31aに含浸していた
半硬化のメラミン樹脂32bは、加熱により架橋、硬化
して、図15(d)に示すように、硬化したメラミン樹
脂32cとなり硬度の高い樹脂層となった。そのため、
MDF4aの表面は、硬度の高い硬化したメラミン樹脂
32cを含浸したチタン紙31aの上に、絵柄層33及
び硬化した電離放射線硬化性樹脂層34cが形成された
状態になるので、得られた板状化粧ボード1aは従来の
高圧メラミン化粧板に匹敵する物性を有し、耐熱性、耐
擦傷性、耐摩耗性、耐候性、耐陥没性、耐シーガレット
性に優れたものとなった。
【0077】
【発明の効果】本発明の化粧ボードの製造方法は、紙等
の繊維質基材の表面に、絵柄層及び硬化した電離放射線
硬化性樹脂層を設けた巻き取り状の化粧シートの裏面に
未硬化の架橋型樹脂を塗布して繊維質基材に含浸した
後、加熱等により未硬化の架橋型樹脂を架橋、硬化し
て、化粧シートの生産工程においてガイドローラに付着
したり、ブロッキングはしないが、可撓性や柔軟性は失
わない程度の半硬化状態にして化粧シートを巻取状で作
製し、一方、別工程で前記と同様に、裏打ち用原紙に半
硬化の架橋型樹脂を含浸して樹脂含浸裏打ち用原紙を作
製し、次いで、ダブルベルトプレス装置等の連続的に加
熱プレスができる装置を用いて、前記化粧シートと樹脂
含浸裏打ち用原紙を重ね合わせて連続的に加熱、加圧し
て接着することにより、化粧シート及び樹脂含浸裏打ち
用原紙の半硬化の架橋型樹脂を完全に架橋、硬化し、硬
度の高い樹脂層を有する化粧ボードを連続的に製造する
方法である。また、前記樹脂含浸裏打ち用原紙の代わり
に接着層を設けた木質板を用いることにより、メラミン
樹脂化粧板に匹敵す物性を有する化粧ボードを連続的に
製造する方法である。
【0078】得られた化粧ボードは絵柄層を形成した繊
維質基材が硬化した架橋型樹脂(例えば硬度の高いメラ
ミン樹脂)を含浸しているので、従来の化粧シートを用
いた化粧ボードに比較して、化粧ボードの表面は硬度が
高く、耐熱性、耐擦傷性、耐陥没性、耐シガレット性に
優れたものとなる。また、本発明の化粧ボードの製造方
法に用いる化粧シートは可撓性、柔軟性があるので、巻
取から繰り出してダブルベルトプレス装置に連続的に供
給できるため、板状の化粧ボードを連続的に製造するこ
とができる。更に、化粧シートは可撓性、柔軟性がある
ため、木質板に曲面部がある場合でも、連続的に積層す
ることができると共に、曲面部に積層した化粧シートの
表面に白化や亀裂が発生することもなくなる。そのた
め、耐熱性、耐擦傷性、耐陥没性、耐シガレット性に優
れたメラミン樹脂板等と同等の性能を有する化粧ボード
を連続的に生産できるので、生産能率が向上し、生産コ
ストの低減を図ることができる。また、最表面の電離放
射線硬化性樹脂層にアルミナやシリカ等の無機質粒子を
含有させることにより、低圧メラミン樹脂板以上の物性
を有する化粧板を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧ボードの製造方法の概要を示した
模式図である。
【図2】本発明の化粧ボードの製造方法の別の態様で、
木質板に化粧シートを連続的に積層するときの模式図で
ある。
【図3】本発明の製造方法により作製した化粧ボードの
一例を示した模式断面図である。
【図4】本発明の製造方法により作製した別の態様の板
状化粧ボードの模式断面図である。
【図5】化粧ボードの製造に用いる化粧シートの一例を
示した模式断面図である。
【図6】化粧ボードの製造に用いる樹脂含浸裏打ち原紙
の模式断面図である。
【図7】化粧ボードの製造に用いる木質板に接着層を設
けたときの模式断面図である。
【図8】化粧ボードの製造に用いる化粧シートを作製す
るときの説明図である。
【図9】化粧ボードの製造に用いるダブルベルトプレス
装置の模式図である。
【図10】化粧シートと樹脂含浸裏打ち原紙を用いて連
続的に化粧ボードを作製するときの説明図である。
【図11】化粧シートと木質板を用いて連続的に板状化
粧ボードを作製するときの説明図である。
【図12】木質板に化粧シートを積層して板状化粧ボー
ドを作製するときの説明図である。
【図13】実施例1により化粧ボードを製造するときの
説明図で、化粧ボードの製造に用いる化粧シートを作製
するときの説明図である。
【図14】実施例1により化粧ボードを製造するときの
説明図で、樹脂含浸裏打ち用原紙に化粧シートを積層す
るときの説明図である。
【図15】実施例2により板状化粧ボードを製造すると
きの説明図である。
【符号の説明】
1 化粧ボード 1a 板状化粧ボード 2 化粧シート 2a 化粧シート(樹脂含浸前) 3a 裏打ち用原紙 3 樹脂含浸裏打ち用原紙 4 木質板 4a MDF(中密度繊維板) 5 印刷シート 10 コーティング装置 10a ノズル式コーティング装置 11 未硬化の架橋型樹脂 12 コーティングローラ 13 インプレッションローラ 14 インキパン 15 加熱装置(化粧シート用) 15a 加熱装置(裏打ち原紙用) 16 巻取(樹脂含浸前の化粧シート用) 16a 巻取(裏打ち用原紙用) 20 連続加熱プレス装置 20a ダブルベルトプレス装置 21 上側ローラ 22 下側ローラ 23 上側ベルト 24 下側ベルト 25 搬送装置 26 ベルト(搬送装置のベルト) 31 繊維質基材 31a チタン紙 32 硬化した架橋型樹脂 32a 半硬化の架橋型樹脂 32b 半硬化のメラミン樹脂 32c 硬化したメラミン樹脂 33 絵柄層 34 硬化した電離放射線硬化性樹脂層 34a 未硬化の電離放射線硬化性樹脂層 34b 未硬化の電子線硬化性樹脂層 34c 硬化した電子線硬化性樹脂層 35 接着層 36 電離放射線 36a 電子線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B27M 3/00 B27M 3/00 N B29C 43/30 B29C 43/30 43/48 43/48 // B29K 101:10 B29K 101:10 105:08 105:08 711:12 711:12 711:14 711:14 B29L 9:00 B29L 9:00 (72)発明者 川幡 一郎 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2B250 AA01 AA05 AA06 AA11 AA13 BA03 BA05 BA07 CA11 DA04 EA02 EA13 FA21 FA28 FA31 FA37 GA03 HA01 4D075 AC22 AC28 BB05Z BB27Z BB43Z DA04 DC02 DC32 EA17 EA21 4F204 AA36 AA44 AC03 AD06 AD16 AD32 AD35 AG03 AH48 FA11 FB02 FB11 FB13 FB20 FB24 FF01 FF05 FF50 FG02 FG07 FH06 FJ30 FN11 FN15 FN17 FQ22 FQ26

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維質基材の表面に、絵柄層及び硬化し
    た電離放射線硬化性樹脂層を設けた化粧シートの繊維質
    基材に、未硬化の架橋型樹脂を含浸し、該未硬化の架橋
    型樹脂を加熱又は電離放射線照射にて半硬化の状態にす
    る工程Aと、裏打ち用原紙に未硬化の架橋型樹脂を含浸
    し、該未硬化の架橋型樹脂を加熱又は電離放射線照射に
    て半硬化の状態にする工程Bと、前記工程Aで製造され
    た化粧シートの裏面を、前記工程Bで製造された裏打ち
    用原紙に重ね合わせ、連続加熱プレス装置を用いて連続
    的に積層する工程Cとからなることを特徴とする化粧ボ
    ードの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記工程Aで製造された化粧シートの裏
    面を、連続加熱プレス装置を用いて、接着層を介して木
    質板に連続的に積層することを特徴とする化粧ボードの
    製造方法。
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