JP2001277461A - 化粧シート及びそれを用いた化粧材 - Google Patents

化粧シート及びそれを用いた化粧材

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JP2001277461A
JP2001277461A JP2000096209A JP2000096209A JP2001277461A JP 2001277461 A JP2001277461 A JP 2001277461A JP 2000096209 A JP2000096209 A JP 2000096209A JP 2000096209 A JP2000096209 A JP 2000096209A JP 2001277461 A JP2001277461 A JP 2001277461A
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sheet
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Masaru Okamoto
優 岡本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙等の気泡を含有する基材シートの裏面に熱
硬化性樹脂層を設けた化粧シートは、加熱で生じた膨張
した気泡により熱硬化性樹脂層が膨らんで薄くなり、ロ
ーラーに接したとき破壊して微細な破片となり、その破
片が化粧シートの表面に付着して化粧シートの意匠性を
低下させる。 【解決手段】 繊維質基材シート12の表面に絵柄層13及
び電子線硬化性樹脂層14を形成し、その裏面に半硬化の
架橋型樹脂15を含浸した低密度不織布11を積層すること
により、繊維質基材シート12の中に含有する気泡21が加
熱により大きな膨張した気泡21a になっても、膨張した
気泡21a は低密度不織布11の間隙に閉じ込められると共
に、半硬化の熱硬化性樹脂15は低密度不織布11の繊維に
強固に絡んでいるので、膨張した気泡21a で膨張して薄
膜化することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の床面、壁
面、天井等の内装、家具並びに各種キャビネット等の表
面装飾材料、建具の表面化粧等に用いる表面化粧用とし
て利用させれる化粧シート及びその化粧シートを用いた
化粧材に関するもので、特に木質板等の耐擦傷性、耐摩
耗性、耐陥没性、耐熱性が要求される用途に使用される
化粧シート及びそれを用いた化粧材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の内装や家具、キャビネッ
ト等の表面硬度、耐薬品性、耐汚染性等の物性が要求さ
れる部分の装飾用表面に使用される化粧材として、メラ
ミン樹脂化粧板が用いられてきた。メラミン樹脂化粧板
は絵柄を印刷したチタン紙に未硬化のメラミン樹脂を含
浸し、更に未硬化のメラミン樹脂を含浸したオーバーレ
イ紙を表面に、また、裏面にフェノール樹脂を含浸した
コア紙を積層した上で、加熱、加圧(熱プレス)して、
各層の含浸した未硬化の樹脂を硬化させ、且つ各層を一
体化させてなるものである。
【0003】しかし、メラミン樹脂化粧板は価格が高
く、又可撓性に乏しいという欠点も有しているので、よ
り低価格で可撓性を必要とする場合には、化粧材とし
て、紙を基材とする化粧材(化粧シート)が用いられて
きた。かかる化粧シートとしては、基材シートの片面に
絵柄層又はベタ印刷層等の印刷インキ層を設け、このイ
ンキ層を保護するために、トップコート層として、熱硬
化型のウレタン樹脂、アミノアルキッド樹脂等を塗布
し、熱乾燥、熱硬化させて熱硬化性樹脂層を形成するも
の、又はトップコート層として電離放射線硬化性樹脂を
塗布し、電離放射線を照射して塗膜を硬化して、表面に
硬化した電離放射線硬化性樹脂層を形成するものがあ
る。特に、架橋密度の高い電離放射線硬化性樹脂を用い
て硬化した電離放射線硬化性樹脂層は、表面硬度、耐薬
品性、耐汚染性等の物性に優れたものである。
【0004】上記の如く表面保護層として硬い樹脂を使
用することで、確かに表面硬度が高く耐摩耗性、耐薬品
性、耐汚染性も保持した上で価格も下がり且つ可撓性は
向上する。可撓性が向上するため、化粧シートを連続帯
状のシートとして連続的に量産し、巻き取ることによ
り、保管、搬送も容易となる。且つ該化粧シートは曲面
部への化粧も可能となる。しかし、基材として、厚みの
薄い紙やプラスチックシートのような可撓性、柔軟性を
有する基材を使用する場合は、樹脂の架橋密度を高くす
ると樹脂層の可撓性、柔軟性が損なわれて、巻き取った
り、或いは曲面部に貼着する際に、表面樹脂層が衝撃に
よって割れたり、亀裂が発生し易くなる等の問題が生じ
る。また、化粧シートを巻き取り状で製造し、該化粧シ
ートが曲面部分にも貼着できる程度に、可撓性、柔軟性
を上げるには、表面樹脂の架橋密度を低下させる必要が
あり、表面保護層の硬度も低下するので、化粧シートを
巻き取り状で生産する場合には、耐摩耗性等の物性には
限界があった。
【0005】そのため、表面保護層の可撓性、柔軟性を
低下させずに耐摩耗性を改良する方法として、可撓性、
柔軟性を有するが、表面硬度等の物性が低い低架橋密度
の樹脂を用いて、これに高硬度の無機粒子を添加するこ
とにより、表面硬度の不足を補う方法が従来から行われ
ている。例えば、特開昭60ー23642号公報には、
サンドブラスト法やブラシ研磨法等の研磨剤として使用
されている平均粒径が1〜50μmのシリカ(Si
2)及びアルミナ(Al23 )を主成分とする天然
ガラスの粉末を配合した塗料を用いて、表面樹脂層を形
成することが開示されている。上記塗料によって形成さ
れた表面保護層は、従来品に比べて、硬度が硬く、耐摩
耗性等の物性も良好で、且つ可撓性、柔軟性も両立して
有しており、優れた物性を有するものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
紙の表面に電離放射線硬化性樹脂層を形成した化粧シー
トを中密度繊維板(以下MDFと略記する)、パーチク
ルボード等の木質板にラミネートした化粧板は、メラミ
ン樹脂化粧板に比較して、耐陥没性、耐シガレット性
(火のついた煙草や熱い煙草の灰に対する耐性を示す)
が劣るという欠点を有しており、これらの性能を向上さ
せることが望まれている。
【0007】そこで、紙の表面に絵柄層及び電離放射線
硬化性樹脂層を形成すると共に、その裏面に熱硬化性樹
脂を塗布し、加熱により乾燥、硬化した化粧シートを試
作してみた。かかる化粧シートは耐擦傷性、耐陥没性、
耐シガレット性は向上するが、単純に熱硬化性樹脂を塗
布して、加熱により乾燥、硬化した場合、新たなる問題
として基材シートの紙に含有している空気が、加熱によ
り膨張して比較的大きな気泡となって熱硬化性樹脂の塗
膜面の内側に発生することが判明した。
【0008】即ち、このような化粧シートにおいては、
図3(a)に示すように、紙12a等の繊維質基材内部
に気泡21乃至は繊維間に内包する空気が含有する。紙
12aの裏面が熱硬化性樹脂で封じられているため、逃
げ場のなくなった気泡21が加熱により膨張して、図3
(b)に示すように、大きな膨張した気泡21aとな
り、熱硬化性樹脂の塗膜、即ち熱硬化性樹脂層18を押
し上げて、その部分の熱硬化性樹脂層18が膨らみ、熱
硬化性樹脂層18の内側に球状の膨張した気泡21aを
含有する状態となり、熱硬化性樹脂層18面に凹凸が生
じる。
【0009】また、膨張した気泡21aによって膨らん
だ熱硬化性樹脂層18の塗膜は薄くなり破損し易くな
る。更に、気泡の膨張により熱硬化性樹脂層18の塗膜
を破壊した場合、熱硬化性樹脂の塗膜が加熱により硬化
しているので、破壊した部分の塗膜は穴が空いた状態と
なり、元の平滑な塗膜の状態に復元させることは不可能
である。従って、紙等の繊維質基材のように空気を含有
する基材シートを用いて、表面に電離放射線硬化性樹脂
層等のガス不透過層を形成し、裏面に熱硬化性樹脂層を
形成して化粧シートを作製する場合、熱硬化性樹脂の乾
燥及び硬化に加熱は避けられないので、表裏の両樹脂層
に封入さた気泡が加熱により膨張する問題を抑制して、
基材シートの裏面に熱硬化性樹脂の薄膜を形成すること
は非常に困難である。
【0010】前記化粧シートは巻取の状態で製造される
ため、加熱による乾燥及び硬化工程の後、帯状の化粧シ
ートは多くのガイドローラーに接触するので、ガイドロ
ーラーに接触したとき気泡は破裂し、熱硬化性樹脂の塗
膜は微細な破片となって化粧シートの裏面に付着する。
この微細な塗膜の破片は化粧シートが巻き取られたと
き、裏面の微細な塗膜の破片は化粧シートの表面にも移
り、化粧シートの表裏に微細な熱硬化性樹脂の破片が付
着することになる。この化粧シートを用いてMDFやパ
ーチクルボード等の木質板に加熱プレスにより接着して
化粧材(化粧板)を作製した場合、化粧シートの表面に
付着した微細な樹脂の破片も同時に加熱プレスされるの
で、化粧シートの表面に付着した微細な樹脂の破片のた
め、化粧材の表面は異物が付着した状態となり、意匠性
が損なわれて品質の低下を来す。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、化粧シート及びそれを用いた化粧材の構成を以下の
ようにした。繊維質基材シートの表面に、絵柄層及び硬
化した電離放射線硬化性樹脂からなる透明な保護層を設
け、前記繊維質基材シートの裏面に半硬化状態の架橋型
樹脂を含浸した不織布を積層したことを特徴とする化粧
シートとした。また、前記不織布が、セルロース系繊
維、又は無機繊維からなる低密度の不織布であり、密度
が50〜500kg/m3 で、厚さが40〜400μm
でることを特徴とする化粧シートとした。そして、前記
化粧シートを被着体に加熱、加圧により接着し、該繊維
質基材シート中の架橋型樹脂を架橋、硬化せしめて、被
着体の表面に、硬化した架橋型樹脂を含浸した不織布
層、繊維質基材シート、絵柄層及び硬化した電離放射線
硬化性樹脂からなる透明な保護層を設けたことを特徴と
する化粧材とした。
【0012】即ち、先ず、紙、不織布、織布等の繊維質
基材シートに印刷等により絵柄層を形成した後、その絵
柄層の上に電離放射線硬化性樹脂をコーティングし、こ
れに電離放射線を照射して電離放射線硬化性樹脂を硬化
せしめて表面に硬化した電離放射線硬化性樹脂からなる
透明な保護層を形成して印刷シートを作製する。次に、
前記印刷シートの裏面(繊維質基材シート側)に、セル
ロース系繊維、又は無機繊維からなる低密度の不織布を
重ね、その低密度不織布側に、未硬化の架橋型樹脂(例
えばメラミン樹脂)を塗布して不織布に未硬化の架橋型
樹脂をを含浸させると共に、加熱により架橋型樹脂を硬
化させて、架橋型樹脂を含浸した不織布がベトツキやブ
ロッキングがなくなるように硬化させるが、シートが柔
軟性を維持するように半硬化の状態で止めて、柔軟性の
ある巻き取り状の化粧シートを作製する。
【0013】以上のように、紙などの繊維質基材シート
の裏面に、セルロース系繊維、又は無機繊維からなる低
密度で高透気性の不織布を使用することにより、不織布
内部に浸透した架橋型樹脂により気泡の置換もより完全
に近い状態であ行われる。また、置換し切れずに一部内
部に内包した気泡が残留する場合があるが、図4(a)
に示すように、紙などの繊維質基材シート12に含有し
ていた気泡21が加熱により膨張した場合でも、図4
(b)に示すように、膨張した気泡21aは含浸済の低
密度不織布11の繊維が一部架橋、硬化した架橋型樹脂
で被覆強化された網目構造の空隙の中に閉じ込められた
状態になるので、加熱により膨張した気泡21aが生じ
ても、半硬化の架橋型樹脂15の塗膜が膨らんで凹凸を
生じることはない。即ち、低密度不織布11に含浸した
半硬化の架橋型樹脂は低密度不織布11の繊維に硬く絡
みついて変形し難くなっているので、膨張した気泡によ
り塗膜が膨らむこともなくなるのである。
【0014】従って、本発明の化粧シートは、加熱によ
る乾燥及び硬化後に、多くのガイドローラーに接触して
も、架橋型樹脂の塗膜が破裂して、塗膜の微細な破片が
生じることがないので、従来の化粧シートに比較して、
意匠性に優れた化粧シートとなる。また、化粧シートの
裏面は、膨張した気泡による凹凸も生じないので、平滑
性が維持され、化粧シートを巻取状で生産する場合も作
業性は良好である。
【0015】次に、前記化粧シートをMDF(中密度繊
維板)やパーチクルボード等の木質板に、メラミン樹脂
を含浸したオーバーレイ紙等の接着層を介して加熱、加
圧により接着することにより、化粧シートの半硬化の架
橋型樹脂を完全に硬化して化粧材(化粧板)を作製す
る。得られた化粧板は絵柄層を形成した紙等の繊維質基
材シート及びその下の不織布がメラミン樹脂等の硬化し
た架橋型樹脂が含浸しているので、化粧板の表面は硬度
が硬く、且つ耐熱性に優れており、従来の化粧シートを
用いた化粧板に比較して、耐熱性、耐擦傷性、耐陥没
性、耐シガレット性に優れたものとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照にしながら本
発明を詳細に説明する。図1は本発明の化粧シートの一
例を示した模式断面図である。図2は本発明の化粧シー
トを用いて被着体に積層して化粧材としたときの模式断
面図である。図3は従来の紙を基材とする化粧シートを
作製するとき、膨張した気泡により裏面の塗膜に凹凸が
発生する原因を示した説明図である。図4は本発明の化
粧シートにより、化粧シートの裏面の塗膜に発生する凹
凸を防止するときの説明図である。図5は本発明の化粧
シートを作製するときの説明図である。図6は本発明の
化粧シートを用いて被着体に積層して化粧材を作製する
ときの説明図である。図7は実施例1により化粧シート
を作製するときの説明図である。図8は実施例2により
化粧材を作製するときの説明図である。
【0017】本発明の化粧シートは、図1に示すよう
に、基本的には、紙等の含浸性のある繊維質基材シート
12に、印刷等により絵柄層13を形成した後、更に硬
化した電離放射線硬化性樹脂層14を形成して印刷シー
トを作製し、その印刷シートの裏面に熱硬化性樹脂又は
電離放射線硬化性樹脂等の架橋型樹脂を含浸した低密度
の不織布11を積層し、次いで、加熱や電離放射線等に
より架橋型樹脂を架橋、硬化させて半硬化の状態にし、
巻取状にしてもブロッキングはしないが、可撓性、柔軟
性のある化粧シート1としたものである。化粧シート1
を上記構成とすることにより、前述のように、化粧シー
トを生産する際、紙等の繊維質基材シート12に含まれ
る気泡が加熱により膨張した場合も、半硬化の架橋型樹
脂15の塗膜が膨らんで化粧シート1の裏面に凹凸が生
じることを防止したものである。
【0018】即ち、本発明の化粧シート1は、絵柄層1
3及び電離放射線硬化性樹脂層14を設けた紙等の繊維
質基材シート12の裏面に、半硬化の架橋型樹脂層を直
接形成せずに、セルロース繊維又は無機繊維からなる低
密度不織布11に架橋型樹脂を含浸させて積層した後、
加熱又は電離放射線照射により架橋型樹脂を半硬化の状
態にしたものである。そのため、図4(a)に示すよう
に、半硬化の架橋型樹脂15は低密度不織布11の網目
構造になっている繊維に絡みついて、低密度不織布11
と一体化された状態となり、半硬化の架橋型樹脂層は強
度が強くなり、図4(b)に示すように、加熱により膨
張した気泡21aで押し上げられて樹脂層が膨らんだ状
態になるとがなくなる。
【0019】また、膨張した気泡21aが一部不織布内
に生成乃至は侵入してもこれらは不織布の繊維間の間隙
に閉じ込められるので、半硬化の架橋型樹脂層を押し上
げて、その面に凹凸を生じさせることもなくなる。従っ
て、従来の化粧シートが、加熱で生じた膨張した気泡に
よって、熱硬化性樹脂層が膨張し、その膨張した熱硬化
性樹脂層が破壊して熱硬化性樹脂層の微細な破片を生じ
て、化粧シートの意匠性を損なうトラブルを生じていた
が、本発明においては、化粧シートを上記構成にするこ
とにより、従来の化粧シートのトラブルを解決したもの
である。
【0020】そして、本発明の化粧シート1は、図2に
示すように、木質板等の被着体17に接着層16を介し
て、加熱、加圧により接着することにより、化粧シート
1の半硬化の架橋型樹脂15を完全に硬化せしめて、化
粧材(化粧板)の表面に硬化した架橋型樹脂15aを含
浸した低密度不織布11、繊維質基材シート12、絵柄
層13、及び硬化した電離放射線硬化性樹脂層14を積
層した状態にして、化粧材2の表面に耐熱性、耐擦傷
性、耐摩耗性、耐候性、耐陥没性、耐シーガレット性を
付与するものである。以上のようにして作製した化粧材
は、従来のメラミン樹脂板と同等の耐熱性、耐擦傷性、
耐摩耗性、耐候性、耐陥没性、耐シーガレット性等の物
性を有する化粧材となる。
【0021】以下に、本発明の化粧シート及びそれを用
いた化粧材の製造方法について説明する。先ず、図5
(a)に示すように、繊維質基材シート12として、含
浸性のある紙、合成紙、不織布、織布等を用いて、この
繊維質基材シート12に、グラビア印刷等により木目柄
等の絵柄層13を形成して印刷シート3を作製する。次
いで、図5(b)に示すように、印刷シート3の絵柄層
13側に、電離放射線硬化性樹脂脂を塗布し、直ちに、
電子線や紫外線等の電離放射線を照射して、電離放射線
硬化性樹脂を架橋、硬化させて、表面に硬化した電離放
射線硬化性樹脂層14からなる保護層を形成する。
【0022】前記硬化した電離放射線硬化性樹脂層14
からなる保護層を形成することにより、絵柄層が繊維質
基材から剥離することがなくなると共に、化粧シート表
面に耐擦傷性、耐摩耗性、耐薬品性等が付与される。以
下、繊維質基材シート12に絵柄層13及び電離放射線
硬化性樹脂層14を形成したものも印刷シート3とい
う。また、電離放射線硬化性樹脂層にアルミナやシリカ
等の無機質のフィラーを添加することにより、更に、耐
熱性、耐摩耗性、耐陥没性、耐シーガレット性等を向上
させることもできる。
【0023】次に、低密度不織布11として綿、レーヨ
ン等セルロース系繊維からなる不織布、又はガラス繊
維、炭素繊維、チタン酸カリウム繊維、石綿等の無機繊
維からなる不織布を用いて、この低密度不織布11を、
図5(c)に示すように、前記印刷シートの裏面に重ね
合わせると共に、低密度不織布11に熱硬化性樹脂又は
電離放射線硬化性樹脂等の架橋型樹脂を未硬化の状態で
塗布、或いは浸漬して、低密度不織布11に未硬化の架
橋型樹脂15bを含浸させて積層シート4とする。低密
度不織布11に含浸した未硬化の架橋型樹脂15bは印
刷シート3の繊維質基材シート12にも浸透して行き、
図5(c)に示すように、未硬化の架橋型樹脂15bが
接着剤となり、印刷シート3と未硬化の架橋型樹脂15
bを含浸した低密度不織布11が積層された状態の積層
シート4となる。
【0024】次いで、前記未硬化の架橋型樹脂を含浸し
た低密度不織布11と印刷シート3を積層すると同時
に、この積層シートを、図5(c)に示すように、加熱
により未硬化の架橋型樹脂15bを架橋、硬化せしめ
て、半硬化の状態にして、図5(d)に示すように、半
硬化の架橋型樹脂を含浸した低密度不織布11と絵柄層
13及び電離放射線硬化性樹脂層14を形成した繊維質
基材シート12からなる化粧シート1を作製する。加熱
により、低密度不織布11に含浸した未硬化の架橋型樹
脂を半硬化の状態にすることにより、繊維質基材シート
12に浸透した未硬化の架橋型樹脂も半硬化の状態とな
り、低密度不織布11と繊維質基材シート12は半硬化
の架橋型樹脂で接着されて、化粧シート1を巻き取り状
態で取り扱っても剥離することがなくなる。
【0025】本発明においては、低密度不織布11に含
浸した未硬化の架橋型樹脂15bを加熱することによ
り、未硬化の架橋型樹脂15bを架橋、硬化させて、手
で触れても付着しない程度、及び巻き取り状態でもブロ
ッキングが生じない程度に硬化させるが、硬化後の積層
シートが可撓性、柔軟性を保持する状態で止めて、架橋
型樹脂を完全に硬化しないようにする。架橋型樹脂は完
全に硬化すると可撓性、柔軟性がなくなり、化粧シート
を巻取状で取り扱う場合、化粧シートに亀裂や白化等の
問題が生じることがある。そのため、本発明において
は、架橋型樹脂は半硬化の状態にして、ベトツキやブロ
ッキング等が生じないように硬化させるが、化粧シート
を巻取状で取り扱えるように可撓性、柔軟性を保持する
ようにした。また、以上のように作製した化粧シートを
ラッピング加工等により曲面部を有する木質板等の被着
体に接着する場合でも、従来の化粧シートと同様に取り
扱うことができる。
【0026】本発明の化粧シートは木質板等の被着体に
接着して化粧材(例えば化粧板)を作製するために使用
される。以下に、化粧材の作製方法について説明する。
先ず、前述と同様に、図6(a)に示すように、化粧シ
ート1を作製する。次に、図6(b)に示すように、化
粧シート1をメラミン樹脂含浸紙等の接着層16と一緒
に、合板や中密度繊維板(MDF)等の被着体17の上
に重ねて、熱プレス方式等により化粧シート1を加熱、
加圧して、被着体17に接着して化粧材2を作製する。
尚、化粧シートが被着体に直接接着できる場合は、メラ
ミン樹脂含浸紙等の接着層16は省略することがある。
また、被着体の素材によって、化粧シートが直接被着体
17に接着できない場合は、化粧シートの低密度不織布
11側に接着剤を塗布して接着層を形成した後に接着す
ることがある。
【0027】化粧シート1を接着層16を介して被着体
17の上に重ねて加熱、加圧することににより、低密度
不織布11及び繊維質基材シート12に含浸している半
硬化の架橋型樹脂15は架橋、硬化して、図6(c)に
示すように、硬化した架橋型樹脂15aとなり、被着体
17の表面は、接着層16を介して、硬化した架橋型樹
脂15aを含浸した低密度不織布11及び繊維質基材シ
ート12、絵柄層13、硬化した電離放射線硬化性樹脂
層14が積層された状態となるため、得られた化粧材2
は、従来のメラミン樹脂板と同程度の物性を有し、耐熱
性、耐擦傷性、耐陥没性、耐シガレット性に優れたもの
となる。尚、接着層にメラミン樹脂含浸紙のメラミン樹
脂を使用すれば、加熱の際に、メラミン樹脂は架橋、硬
化されて硬化したメラミン樹脂となる。
【0028】即ち、上記のように、化粧シート1と被着
体17を加熱、加圧することにより、化粧シート1の低
密度不織布11及び繊維質基材シート12に含浸してい
る半硬化の架橋型樹脂15が硬化して、硬度の硬い樹脂
層になるので、耐陥没性、耐シガレット性に優れた物性
を有するようになる。例えば、架橋型樹脂にメラミン樹
脂を使用すれば、被着体17の上には硬化したメラミン
樹脂層が形成され、その上に絵柄層及び硬化した電離放
射線硬化性樹脂層が形成された状態となるため、従来の
メラミン樹脂板と同等の物性を有するものとなる。
【0029】本発明に使用される浸透性のある繊維質基
材シート12としては、紙、合成紙、不織布、織布等の
シート状のものが用いられる。繊維質基材シートとして
用いられる紙としては、薄葉紙、クラフト紙、チタン
紙、リンター紙、上質紙、コート紙、パーチメント紙、
和紙等が挙げられる。また、紙類似シートとしては、ガ
ラス繊維、石綿、チタン酸カリウム繊維、アルミナ繊
維、シリカ繊維、炭素繊維、等の無機繊維質のシート状
のもの、ポリエステル、ビニロン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等の合成樹脂繊維からなる不織布又は織布等
が使用される。
【0030】繊維質基材シート12には、印刷等により
絵柄層13が形成される。また、絵柄層を設ける前に、
基材表面にベタ印刷層を設ける場合がある。絵柄層とし
ては、印刷による印刷模様が代表的であるが、アルミニ
ウム等の金属薄膜を全面又はパターン状に形成したもの
であってもよい。印刷絵柄層としては、木目柄、石目
柄、布目柄、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、各種
抽象模様、或いは全面ベタ印刷等がある。全面ベタ印刷
の隠蔽層は化粧シートを貼付する被着体の表面状態によ
って省略されることがある。
【0031】絵柄印刷のインキとしては、基材の材質や
形態によって異なるが、一般的には、塩素化ポリエチレ
ン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン、
硝化綿、酢酸セルロース、セルロースアセテートプロピ
オネート等のセルロース系樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化
ビニル・酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、
ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等の単
独又は2種以上の樹脂を混合したものをビヒクルとし、
これと通常の顔料、染料等の着色剤、体質顔料、硬化
剤、添加剤、溶剤等からなるインキが使用される。
【0032】着色剤として、チタン白、亜鉛華、弁柄、
朱、群青、コバルトブルー、チタン黄、カーボンブラッ
ク等の無機顔料、イソインドリノン、バンザイイエロー
A、キナクリドン、パーマネントレッド4R、フタロシ
アニンブルー等の有機顔料あるいは染料、アルミニウ
ム、真鍮等の箔粉からなる金属顔料、二酸化チタン被覆
雲母、塩基性炭酸亜鉛等、の箔粉からなる真珠光沢顔料
等が用いられる。また、必要に応じて、無機充填剤を添
加してもよく、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレ
ー、タルク、シリカ(二酸化珪素)、アルミナ(酸化ア
ルミニウム)等の粉末等が挙げられる。添加量は通常5
〜60重量%である。
【0033】絵柄の印刷としては、グラビア印刷、凹版
印刷、オフセット印刷、活版印刷、フレキソ印刷、シル
クスクリーン印刷、静電印刷、インクジェット印刷等通
常の印刷方式が使用できる。もしくは、別に離型性シー
ト上に一旦絵柄模様を形成して転写シートを作成し、得
られた転写シートからの転写印刷方式によって模様印刷
を転写して設けてもよい。印刷模様の代りに、アルミニ
ウム、クロム、金、銀、銅等の金属を真空蒸着、スパッ
タリング等によって、基材に、金属薄膜を全面又は部分
的に形成して絵柄層とすることもできる。
【0034】本発明の保護層として形成される電離放射
線硬化性樹脂層14は、未硬化の状態で塗工した後、電
子線や紫外線などの電離放射線を照射して塗膜を硬化さ
せるものであるが、その架橋密度によって硬化塗膜の物
性が変化するので、化粧シートの用途に応じて電離放射
線硬化性樹脂を選定する必要がある。電離放射線硬化性
樹脂は架橋密度が高くなるほど硬化塗膜の硬度が高くな
り、耐摩耗性は向上するが、可撓性、柔軟性は低下す
る。そのため、可撓性、柔軟性があり且つ耐摩耗性に優
れた表面塗膜を得るには、比較的低架橋密度にした電離
放射線硬化性樹脂に球状のα−アルミナ粒子等の高硬度
のフィラーを添加して、フィラーによって耐摩耗性を向
上させる場合がある。
【0035】本発明に用いられる電離放射線硬化性樹脂
としては、分子中に重合不飽和結合又はカチオン重合性
官能基を有するプレポリマー(所謂オリゴマーも包含す
る)及び/又はモノマーを適宜混合した組成物で、電離
放射線により硬化可能なものが用いられる。尚、ここ
で、電離放射線とは、電磁波又は荷電粒子線の中で、分
子を重合或いは架橋し得るエネルギー量子を有するもの
を意味し、通常、電子線又は紫外線が用いられる。
【0036】電離放射線硬化性樹脂としては、具体的に
は、分子中に(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリ
ロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、エポキシ
基等のカチオン重合性官能基又はチオール基を2個以上
有する単量体、又はプレポリマーからなるものである。
これら、単量体、又はプレポリマーは単体で用いるか、
又は数種類混合して用いる。尚、ここで、(メタ)アク
リロイル基とは、アクリロイル基又はメタアクリロイル
基の意味で用いており、以下(メタ)は同様の意味で用
いるものとする。
【0037】ラジカル重合性不飽和基を有するプレポリ
マーの例としては、ポリエステル(メタ)クリレート、
エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アク
リレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、メラミ
ン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレ
ート、シリコーン(メタ)アクリレート等が使用でき
る。分子量としては、通常250〜100,000程度
のものが用いられる。
【0038】ラジカル重合性不飽和基を有する多官能単
量体の例としては、ジエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0039】カチオン重合性不飽和基を有するプレポリ
マーの例としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノ
ボラック型エポキシ樹脂等のエポキシ樹脂、脂肪族系ビ
ニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル等のビニルエー
テル系樹脂が挙げられる。チオール基を有する単量体の
例としては、トリメチロールプロパントリチオグリコレ
ート、トリメチロールプロパントリチオプロピレート、
ジペンタエリスリトールテトラチオグリコレート等があ
る。ラジカル重合性不飽和基を有する単量体の例として
は、(メタ)アクリレート化合物の単官能単量体、例え
ば、メチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アク
リレート等が挙げられる。
【0040】以上の化合物を必要に応じ1種もしくは2
種以上混合して用いるが、電離放射線硬化性樹脂に通常
の塗工適性を付与するために、前記プレポリマー又はオ
リゴマーを5重量%以上、前記単量体及び/又はポリチ
オールを95重量%以下とすることが好ましい。
【0041】単量体の選定に際しては、硬化物の可撓性
が要求される場合は塗工適性上支障の無い範囲で単量体
の量を少なめにしたり、1官能又は2官能アクリレート
単量体を用い比較的低架橋密度の構造とする。又、硬化
物の耐熱性、硬度、耐溶剤性等を要求される場合には塗
工適性上支障の無い範囲で単量体の量を多めにしたり、
3官能以上の(メタ)アクリレート系単量体を用い高架
橋密度の構造とするのが好ましい。1、2官能単量体と
3官能以上の単量体を混合し塗工適性と硬化物の物性と
を調整することも出来る。
【0042】電離放射線硬化性樹脂として紫外線又は可
視光線にて硬化させる場合には、電離放射線硬化型樹脂
中に光重合開始剤を添加する。ラジカル重合性不飽和基
を有する樹脂系の場合は、光重合開始剤として、アセト
フェノン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベ
ンゾイン、ベンゾインメチルエーテル等を単独又は混合
して用いることができる。また、カチオン重合性官能基
を有する樹脂系の場合は、光重合開始剤として、芳香族
ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨード
ニウム塩、メタセロン化合物、ベンゾインスルホン酸エ
ステル等を単独又は混合物として用いることができる。
尚、これらの光重合開始剤の添加量としては、該電離放
射線硬化型樹脂100重量部に対して、0.1〜10重
量部程度である。
【0043】上記電離放射線硬化性樹脂には、必要に応
じて各種添加剤を添加する場合がある。これらの添加剤
としては、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、
ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、セルロース系樹脂等の
熱可塑性樹脂、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリ
カ、アルミナ等の微粉末からなる体質顔料(充填剤)、
染料、顔料等の着色剤等がある。
【0044】電離放射線硬化性樹脂のコーティング法と
しては、グラビアロールコート、グラビアリバースロー
ルコート、グラビアオフセットコート、スピンナーコー
ト、ロールコート、リバースロールコート、キスコー
ト、ディップコート、シルクスクリーンコートによるベ
タコート、ワイヤーバーコート、コンマコート、スプレ
ーコート、フロートコート、かけ流しコート、刷毛塗
り、スプレーコート等を用いることができる。その中で
もグラビアロールコートが好ましい。
【0045】電離放射線硬化性樹脂を硬化させる電離放
射線照射装置としては、紫外線照射装置や電子線照射装
置が用いられる。紫外線照射装置としては、例えば、超
高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアー
ク、ブラックライトランプ、メタルハライドランプ等の
光源が使用される。紫外線の波長としては、通常、19
0〜380nmの波長領域が主として用いられる。電子
線照射装置としては、コックロフトワルト型、バンデグ
ラフ型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型或いは直線
型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器
が用いられる。
【0046】そして、電子線を照射する場合、加速電圧
100〜1000KeV、好ましくは100〜300K
eVで照射し、吸収線量としては、通常、1〜300k
Gy(キログレイ)程度である。吸収線量が1kGy未
満では、塗膜の硬化が不十分となり、又、照射量が30
0kGyを超えると硬化した塗膜及び繊維質基材が黄変
したり、損傷したりする。また、紫外線照射の場合、そ
の照射量は50〜1000mJ/cm2 の範囲が好まし
い。紫外線照射量が50mJ/cm2 未満では、塗膜の
硬化が不十分となり、また、照射量が1000mJ/c
2 を超えると硬化した塗膜が黄変したりする。また、
電離放射線の照射方法として、先ず紫外線を照射して電
離放射線硬化性樹脂を少なくとも表面が指触乾燥する程
度以上に硬化させ、而る後に、電子線を照射して塗膜を
完全に硬化させる方法もある。
【0047】本発明に用いられる不織布としては、セル
ロース系繊維又は無機繊維からなる不織布が使用され
る。セルロース系繊維からなる不織布としては、綿、レ
ーヨン、パルプ等の繊維を公知の湿式法又は乾式法で製
造した不織布が使用される。例えば、綿はニードルパン
チング法、スパンレース法、その他多くの方法で製造さ
れたもの、レーヨンはケミカルボンド法、ニードルパン
チ法、スパンレース法、パルプは主として湿式法で製造
されたものが使用される。また、無機繊維からなる不織
布としては、ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリウム
繊維、セラミック繊維、石綿等を主として湿式法で製造
したものが使用される。
【0048】本発明においては、前記不織布の中で低密
度のものが用いられる。即ち、密度が50〜400kg
/m3 、厚さが50〜300μmのものが使用される。
密度が50kg/m3 未満では不織布の繊維間の間隙が
荒くなり、膨張した気泡の取り込みが不十分となるの
で、膨張した気泡による架橋型樹脂層の膨張及び薄膜化
を抑制できなくなる。また、架橋型樹脂が不織布繊維と
の強固な絡みが得られなくなり、不織布を用いる効果が
十分発揮されない。また、密度が400kg/m3 を越
える場合は、不織布の繊維間の間隙が密に成り過ぎて加
熱により生じた膨張した気泡の取り込み空間が少なくな
り、本発明の目的が達成されなくなる。また、不織布の
空隙が少なくなり、架橋型樹脂の含浸量が不足し、不織
布を用いる効果が十分発揮されない。
【0049】本発明に用いる架橋型樹脂としては、熱硬
化性樹脂又は電離放射線硬化性樹脂が使用される。電離
放射線硬化性樹脂としては前記保護層に用いられたもの
が使用される。熱硬化性樹脂としては、フェノール樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹
脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹
脂、メラミン−尿素共縮合樹脂、珪素樹脂、ポリシロキ
サン樹脂等が使用される。これらの樹脂には必要に応じ
て、架橋剤、重合開始剤等の硬化剤、重合促進剤、溶
剤、粘度調整剤、体質顔料等を添加して塗料として用い
る。通常、硬化剤としては、有機スルホン酸塩が不飽和
ポリエステル系樹脂に、イソシアネートが不飽和ポリエ
ステル系樹脂とポリウレタン系樹脂に、アミンがエポキ
シ樹脂に、メチルエチルケトンパーオキサイド等の過酸
化物、アゾビスイソブチロニトリル等のラジカル開始剤
が不飽和ポリエステル系樹脂に多く使用される。
【0050】イソシアネートとしては、二価以上の脂肪
族又は芳香族イソシアネートを使用できるが、熱変色防
止、耐候性の点から脂肪族イソシアネートが望ましい。
具体例としては、2,4−トリレンジイソシアネート、
キシレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシア
ネート、リジンジイソシアネート等が挙げられる。熱硬
化性樹脂の硬化方法としては、硬化反応を促進するため
に、必要に応じて加熱することがある。例えば、イソシ
アネート硬化型不飽和ポリエステル系樹脂、ウレタン硬
化型ポリウレタン系樹脂の場合は40〜60℃で1〜5
日間、ポリシロキサン樹脂の場合は80〜150℃で1
〜30分、メラミン樹脂は90〜160℃で30秒〜3
分、程度加熱する。本発明においては、耐熱性、耐汚染
性があり、硬度の硬いメラミン樹脂が好適である。
【0051】メラミン樹脂はメラミン(2,4,6−ト
リアミノ−1,3,5−トリアジン)とホルムアルデヒ
ドの付加縮合によって得られる熱硬化性樹脂である。透
明で硬度が高く、着色性、耐熱性、耐汚染性に優れてい
るため、化粧板、成形材料、塗料等幅広い用途をもって
いる。また、メラミン樹脂にはアクリル成分をブレンド
することにより、半硬化のメラミン樹脂を含浸した化粧
シートをパーチクルボード等の被着体に接着するまでの
見掛け上のライフを延ばすことがある。アクリル成分と
しては、モノマー、オリゴマー、ポリマー等を用いるこ
とができる。また、添加量は3〜16重量%程度であ
る。
【0052】モノマーの例としては、単官能モノマーで
は、メチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アク
リレート等がある。また、多官能モノマーでは、ジエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、トリメチールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
エチレンオキサイドトリ(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等もあ
る。
【0053】また、ポリマーの例としては、ポリ(メ
タ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチ
ル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル
酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メ
タ)アクリル酸メチル−スチレン共重合体、(メタ)ア
クリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル−(メタ)
アクリル酸−2−ヒドロキシエチル共重合体、(メタ)
アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル−(メ
タ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル−スチレン共重
合体等のアクリル樹脂が挙げられる。
【0054】本発明の化粧シートは、各種被着体に積層
し、所定の成形加工等を施して、各種用途に用いること
ができる。また、本発明の化粧シートをパーチクルボー
ド、MFD等の木質基材に積層して化粧材(化粧板)と
して使用することができる。例えば、壁、天井、床等の
建築物の内装、窓枠、扉、手すり等の建具の表面化粧、
家具又は弱電・OA機器のキャビネットの表面化粧、自
動車、電車等の車両の内装、航空機の内装、窓硝子の化
粧等に利用できる。
【0055】本発明の化粧シートは繊維質基材シートに
半硬化の架橋型樹脂(例えば熱硬化性樹脂)を含浸して
いるので、MDFやパーチクルボード等の木質材には加
熱、加圧することにより、接着剤なしに接着することが
できる。しかし、化粧シートが直接素材等に接着できな
い場合は、適当な易接着層又は接着剤層を介して被着体
に接着する。被着体としては各種素材の平板、曲面板等
の板材、或いは各種立体形状物品(成形品)が対象とな
る。平板状の被着体としては、杉、檜、樫、ラワン、チ
ーク、メラピー等の樹木からなる木材単板、木材合板、
集成材、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)
等の木質板、鉄、アルミニウム等の金属板、珪酸カルシ
ウム、セメント、陶磁器等の無機窯業系板が挙げられ
る。
【0056】
【実施例】以下に、実施例に基づいて、本発明を更に詳
しく説明する。 (実施例1)先ず、繊維質基材シートとして、坪量45
g/m2 のチタン紙12b(三興製紙(株)製「EB
T」)を用いて、グラビア印刷により木目柄を印刷し
て、図7(a)に示すように、チタン紙12bに絵柄層
13を形成して印刷シート3を作製した。次いで、図7
(b)に示すように、チタン紙12bの絵柄層12の上
に、下記の電子線硬化性樹脂(A)を用いて、ロールコ
ート方式にてコーティングし、直ちに電子線照射装置を
用いて、加速電圧175keVにて、吸収線量が50k
Gy(キログレイ)になるように電子線を照射して電子
線硬化性樹脂を硬化させて、塗布量10g/m2 の電子
線硬化性樹脂層14aを形成した。
【0057】 電子線硬化性樹脂(A)の組成 ・ビスフェノールAエチレンオキサイド変性ジアクリレート 70重量部 ・トリメチロールプロパン変性トリアクリレート 29重量部 ・両末端メタクリレート変性シリコーン 1重量部
【0058】次に、図7(c)に示すように、上記絵柄
層13及び電子線硬化性樹脂層14aを形成した印刷シ
ート3の裏面(チタン紙12b側)に、坪量39g/m
2 、厚さ0.27mm、密度140kg/m3 のガラス
繊維不織布11a(阿波製紙(株)製「FC40」)を
重ね合わせた状態で、該ガラス繊維不織布11aに未硬
化のメラミン樹脂(日産化学(株)製「M−700」)
を三本ロールコート方式にて塗布量50g/m2 でコー
ティングし、ガラス繊維不織布11aに未硬化のメラミ
ン樹脂15cを含浸させた。次いで、120℃のフロー
ドライヤーにて1.5分間加熱してメラミン樹脂をタッ
クフリー及び巻取状態でブロッキングがしない程度に硬
化し、半硬化のメラミン樹脂15dをガラス繊維不織布
11aに含浸した状態にして、図7(d)に示すような
化粧シート1を作製した。以上のように作製した化粧シ
ート1は巻取状態で生産し、多くのローラーを通して
も、ブロッキングすることもなく、また、硬化したメラ
ミン樹脂の微細な破片が生じることもなかった。
【0059】(実施例2)実施例1と同様に、繊維質基
材シートとしてチタン紙12bを使用し、これに絵柄層
13及び電子線硬化性樹脂層14を形成した後、その裏
面に、半硬化のメラミン樹脂15dを含浸させたガラス
繊維不織布11aを積層して、図8(a)に示すよう
に、化粧シート1を作製した。次に、図8(b)に示す
ように、上記化粧シート1と接着層としてメラミン樹脂
含浸紙16aを、厚さ30mmのMDF17a(中密度
繊維板)の上に重ね合わせた。次いで、熱プレス方式に
より、熱板温度150℃、圧力2.94Pa(パスカ
ル)の条件で2分間、加熱、加圧して、化粧シート1に
含浸した半硬化のメラミン樹脂12d及びメラミン樹脂
含浸紙16aのメラミン樹脂をを硬化させて、図8
(c)に示すように、MDF17aの表面に硬化したメ
ラミン樹脂15eを含有した化粧シートを積層して化粧
材2(化粧板)を作製した。
【0060】上記のように化粧シート1とMDF17a
を加熱、加圧することにより、ガラス繊維不織布11a
及びチタン紙12bに含浸した半硬化のメラミン樹脂1
2dは架橋、硬化するので、硬化したメラミン樹脂12
eがチタン紙12aにも含有した状態になり、化粧材2
は、従来のメラミン樹脂板に匹敵する表面硬度、耐熱性
等の物性を有するものとなる。従って、得られた化粧材
2は耐擦傷性、耐陥没性、耐シガレット性に優れた化粧
材(化粧板)となった。
【0061】
【発明の効果】本発明の化粧シートは、紙等の空気(気
泡)を含有する繊維質基材シートに絵柄層及び電離放射
線硬化性樹脂からなる保護層を形成した後、その裏面に
ガラス繊維不織布等の低密度の不織布を重ねて未硬化の
架橋型樹脂(例えばメラミン樹脂等)をコーティングし
て含浸させた後、加熱により硬化して半硬化の状態に留
めているので、半硬化の架橋型樹脂は低密度不織布の繊
維に絡みついて、半硬化の架橋型樹脂層は強度が非常に
強くなっている。そのため、加熱により膨張した気泡で
押し上げられて樹脂層が膨らんだ状態になるとがなくな
る。また、膨張した気泡は不織布の繊維間の間隙に閉じ
込められるので、半硬化の架橋型樹脂層を押し上げて、
その面に凹凸を生じさせることもなくなる。従って、従
来の化粧シートは、紙などの繊維質基材シートに含有す
る気泡が加熱により膨張したとき、その膨張した気泡に
よって、半硬化の熱硬化性樹脂層が膨張し、その膨張し
た熱硬化性樹脂層が破壊して微細な破片となり、その熱
硬化性樹脂層の微細な破片が化粧シートの表裏に付着し
て化粧シートの意匠性を損なうトラブルが生じていた
が、本発明の化粧シートはそのトラブルをを解決したも
のである。
【0062】また、本発明の化粧シートは巻き取り状で
生産してもブロッキングしない程度に硬化し、且つ可撓
性、柔軟性があるので、従来の柔軟性のある化粧シート
と同じ設備を用いて生産することができると共に、同様
の生産性を得ることができる。更に、本発明の化粧シー
トは、中密度繊維板(MDF)やパーチクルボード等の
木質板に接着して化粧材(化粧板等)を作るとき、加
熱、加圧により接着するため、低密度不織布及び繊維質
基材シートに含浸している半硬化の架橋型樹脂は加熱に
より、架橋、硬化し、低密度不織布及び繊維質基材シー
トが硬化した架橋型樹脂を含浸した状態になるので、化
粧材の表面はメラミン樹脂板に匹敵する硬度や耐熱性が
得られる。従って、得られた化粧材は耐熱性、耐擦傷
性、耐陥没性、耐シガレット性(火のついた煙草や熱い
煙草の灰に対する耐性)に優れたものとなる。即ち、耐
熱性、耐擦傷性、耐陥没性、耐シガレット性に優れたメ
ラミン樹脂板等と同等の性能を有する化粧材を巻取り状
の化粧シートを用いて生産できるので、生産能率が向上
し、生産コストの低減を図ることができる。また、最表
面の電離放射線硬化性樹脂層にアルミナやシリカ等の無
機質粒子を含有させることにより、低圧メラミン樹脂板
以上の物性を有する化粧板を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本発明の化粧シートの一例を示した模
式断面図である。
【図2】本発明の化粧シートを用いて被着体に積層して
化粧材としたときの模式断面図である。
【図3】従来の紙を基材とする化粧シートを作製すると
き、膨張した気泡により裏面の塗膜に凹凸が発生する原
因を示した説明図である。
【図4】本発明の化粧シートにより、裏面の塗膜にに発
生する凹凸を防止するときの説明図である。
【図5】本発明の化粧シートを作製するときの説明図で
ある。
【図6】本発明の化粧シートを用いて被着体に積層して
化粧材を作製するときの説明図である。
【図7】実施例1により化粧シートを作製するときの説
明図である。
【図8】実施例2により化粧材を作製するときの説明図
である。
【符号の説明】
1 化粧シート 1a 従来の化粧シート 2 化粧材 3 印刷シート 4 積層シート 11 低密度不織布 11a ガラス繊維不織布 12 繊維質基材シート 12a 紙 12b チタン紙 13 絵柄層 14 電離放射線硬化性樹脂層 14a 電子線硬化性樹脂層 15 半硬化の架橋型樹脂 15a 硬化した架橋型樹脂 15b 未硬化の架橋型樹脂 15c 未硬化のメラミン樹脂 15d 半硬化のメラミン樹脂 15e 硬化したメラミン樹脂 16 接着層 16a メラミン樹脂含浸紙 17 被着体 17a MDF(中密度繊維板) 20 加熱 21 気泡 21a 膨張した気泡
フロントページの続き Fターム(参考) 4F072 AA04 AA07 AB03 AB08 AB29 AD21 AG03 AG16 AH04 AH21 AK05 AK14 AL09 4F100 AA01D AG00D AJ04D AK01C AK25C AK36D AK52C AL06C AR00A BA04 BA07 BA10A BA10C BA13 DG00A DG10A DG15D EJ82D GB08 GB81 HB00B JA15D JA20D JB12D JB14C JJ03 JK09 JK12 JK20 JL00C JN01C YY00D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維質基材シートの表面に、絵柄層及び
    硬化した電離放射線硬化性樹脂からなる透明な保護層を
    設け、前記繊維質基材シートの裏面に半硬化状態の架橋
    型樹脂を含浸した不織布を積層したことを特徴とする化
    粧シート。
  2. 【請求項2】 前記不織布が、セルロース系繊維、又は
    無機繊維からなる低密度の不織布であり、密度が50〜
    500kg/m3 で、厚さが40〜400μmであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の化粧シー
    トを加熱、加圧により被着体に接着し、該繊維質基材中
    の架橋型樹脂を架橋、硬化せしめて、被着体表面に、硬
    化した架橋型樹脂を含浸した不織布層、繊維質基材シー
    ト、絵柄層及び硬化した電離放射線硬化性樹脂からなる
    透明な保護層を設けたことを特徴とする化粧材。
JP2000096209A 2000-03-31 2000-03-31 化粧シート及びそれを用いた化粧材 Withdrawn JP2001277461A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016150569A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 ユニチカ株式会社 加飾樹脂成型体
JP2019044478A (ja) * 2017-09-01 2019-03-22 タキロンシーアイ株式会社 熱可塑性合成樹脂製床材及びその製造方法
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