JPH11156994A - 無機質系化粧板及びその製造方法 - Google Patents

無機質系化粧板及びその製造方法

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JPH11156994A
JPH11156994A JP34406897A JP34406897A JPH11156994A JP H11156994 A JPH11156994 A JP H11156994A JP 34406897 A JP34406897 A JP 34406897A JP 34406897 A JP34406897 A JP 34406897A JP H11156994 A JPH11156994 A JP H11156994A
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JP
Japan
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layer
ionizing radiation
curable resin
coat layer
inorganic
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JP34406897A
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Yoshiaki Horio
義明 堀尾
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流し台、ガスコンロ等のキッチン回りに用い
ても、剥離の発生が極めて少なく、また、耐熱性、耐防
火性を有する密着性に優れた無機質系化粧板およびその
製造方法を提供することである。 【解決手段】 無機質系基材の上面に、シーラー層、ベ
ースコート層、電離放射線硬化性樹脂層、絵柄印刷層、
トップコート層が順次積層された無機質系化粧板におい
て、前記絵柄印刷層が電離放射線硬化性樹脂を塗工硬化
すると同時に転写により形成され、前記ベースコート層
が電離放射線硬化性樹脂を添加した熱硬化性樹脂塗料に
より形成されている無機質系化粧板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築内装材、特
に、流し台、ガスコンロ等のキッチン回りに用いられ
る、良好な意匠性を有し、密着性に優れた無機質系化粧
板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無機質系化粧板としては、珪酸カ
ルシウム板、石綿スレート板、セメントスレート板等の
無機質系基材に印刷模様が施された化粧紙を積層し、さ
らに電離放射線硬化性樹脂塗料を塗布したものが知られ
ているが、浴室、洗面台等の水回りに用いた場合、化粧
紙の紙の部分にカビが発生しやすいという問題があっ
た。そこでカビの発生の原因である化粧紙を除いて、直
接無機質系基材に絵柄模様を印刷し加飾する方法が試み
られているが、印刷適性が悪く、細密な絵柄模様の現出
が困難で意匠性に劣るという欠点があった。
【0003】上記の欠点を解決するために、無機質系基
材にベースコート層として2液硬化型ウレタン樹脂塗料
を塗布し、乾燥させた後、ベースコート層上に電離放射
線硬化性樹脂を塗工し、転写シートを用いて絵柄模様を
転写、該絵柄模様層の上からトップコートを設けたもの
が提案されている。そうすることによって水回りに用い
てもカビの発生は抑えることが出来、細密な絵柄模様の
現出も出来たが、ベースコート層を形成する2液硬化型
ウレタン樹脂は、塗工後、時間と共に硬化が進行するた
め、ベースコート層を塗工後、次工程の電離放射線硬化
性樹脂の塗工硬化迄の時間が長くなると、ベースコート
層の硬化が進行して電離放射線硬化性樹脂との密着性が
阻害され、ベースコート層と電離放射線硬化性樹脂層と
の層間で剥離が発生し易い(可使時間が短い)という問
題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題に
鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、流し台、ガスコンロ等のキッチン回りに用いても、
剥離の発生が極めて少なく、また、耐熱性、耐防火性を
有する密着性に優れた無機質系化粧板を提供するととも
に無機質系化粧板を容易に製造することが出来る無機質
系化粧板の製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の解決手段は、無機質系基材の上面に、シーラ
ー層、ベースコート層、電離放射線硬化性樹脂層、絵柄
印刷層、トップコート層が順次積層された無機質系化粧
板において、前記絵柄印刷層が前記電離放射線硬化性樹
脂を塗工硬化すると同時に転写により形成され、前記ベ
ースコート層が電離放射線硬化性樹脂を添加した熱硬化
性樹脂塗料により形成されている無機質系化粧板とする
ことである。この構成とすることにより、絵柄印刷層が
電離放射線硬化性樹脂層を介して無機質系基材面に設け
られるため、該無機質系基材面の凹凸に影響されること
なく細密な絵柄印刷層を形成することができ、また、化
粧紙を用いていないため流し台、浴室等の水回りに用い
てもカビの発生もなく、ガスコンロ回りに用いられても
耐熱性、耐防火性の心配のない化粧板とすることがで
き、さらに、ベースコート層が電離放射線硬化性樹脂を
添加した熱硬化性樹脂塗料により形成されているため、
ベースコート層と電離放射線硬化性樹脂との密着性が安
定し、またベースコート層塗工から電離放射線硬化性樹
脂塗料塗工までの可使時間が長くなり、生産性が安定す
る。
【0006】また、ベースコート層に添加する電離放射
線硬化性樹脂が電離放射線反応性プレポリマーよりなる
ことを特徴とするものである。この構成とすることによ
り、絵柄印刷層を転写形成する電離放射線硬化性樹脂を
硬化するための電離放射線の照射によりベースコート層
も同時に照射硬化されるため、ベースコート層塗工から
電離放射線硬化性樹脂塗料塗工までの可使時間も長くな
り、密着性にも優れたものとなる。
【0007】また、ベースコート層を形成する熱硬化性
樹脂塗料が、2液硬化型ウレタン系樹脂よりなることを
特徴とするものである。こうすることにより、無機質系
基材と絵柄印刷層を転写形成する電離放射線硬化性樹脂
層との密着性に優れたものとなる。
【0008】また、トップコート層を形成する樹脂を電
離放射線硬化性樹脂とすることにより、化粧板表面の耐
溶剤性、耐擦傷性、防汚性が向上し、物性に優れた無機
質系化粧板とすることが出来る。
【0009】電離放射線透過性を有する転写シート基材
の一方の面に絵柄印刷層を積層した転写シートを準備す
る工程、無機質系基材の面にシーラー層を塗装する工
程、前記無機質系基材のシーラー層面に電離放射線硬化
性樹脂を添加した熱硬化性樹脂塗料ベースコート層を塗
装する工程、前記無機質系基材のベースコート層面に電
離放射線硬化性樹脂を塗装する工程、前記転写シートの
絵柄印刷層面を前記無機質系基材の電離放射線硬化性樹
脂層面に接するように載置し前記転写シートの電離放射
線透過性を有する転写シート基材面より電離放射線を照
射し電離放射線硬化性樹脂層及びベースコート層を硬化
する工程、前記転写シートの転写シート基材を剥離する
ことにより前記無機質系基材の電離放射線硬化性樹脂層
面に絵柄印刷層を形成する工程、前記絵柄印刷層表面に
電離放射線硬化性樹脂を塗工し、電離放射線を照射硬化
することによりトップコート層を形成する工程からなる
ことを特徴とする無機質系化粧板の製造方法とすること
により、上記のような効果を有する無機質系化粧板が容
易に確実に製造できるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の無機質
系化粧板の実施例を示す積層断面図、図2は本発明の無
機質系化粧板の製造方法の一例を説明する積層断面図で
あり、1は無機質系化粧板、2は無機質系基材、3はシ
ーラー層、4はベースコート層、5は電離放射線硬化性
樹脂層、6は絵柄印刷層、6aはベタインキ層、6bは
絵柄インキ層、7はトップコート層、8は転写シート、
9は転写シート基材、Rは電離放射線をそれぞれ表す。
【0011】本発明の無機質系化粧板1の構成は図1に
示すように、無機質系基材2の上面にシーラー層3及び
ベースコート層4を設け、さらにその上に電離放射線硬
化性樹脂層5を介して絵柄印刷層6を設け、さらにその
上面にトップコート層7が積層された構成からなる。絵
柄印刷層6はベタインキ層6aと絵柄インキ層6bで構
成されており、無機質系基材2の上面に設けられた電離
放射線反応性オリゴマーを含有するベースコート層4お
よび電離放射線硬化性樹脂層5を硬化すると同時に転写
形成され、さらに該絵柄印刷層6の上面に電離放射線硬
化性樹脂よりなるトップコート層7を設けたことを特徴
とする。
【0012】次に、本発明の無機質系化粧板1の製造方
法の一例について図面を用いて説明する。先ず、図2
(イ)に示すように、電離放射線透過性を有する転写シ
ート基材9の片面に絵柄インキ層6b及びベタインキ層
6aよりなる絵柄印刷層6が設けられた転写シート8を
準備する。次に、図2(ロ)に示すような、無機質系基
材2の上面にシーラー層3とベースコート層4を設け
た。次に、図2(ハ)に示すように、無機質系基材2の
上面のベースコート層4面に電離放射線硬化性樹脂5を
塗工し、続いて図2(ニ)に示すように、該転写シート
8の絵柄印刷層6を無機質系基材2の表面に設けられた
電離放射線硬化性樹脂5面に重ねあわせ、前記転写シー
ト8の電離放射線透過性を有する転写シート基材9面よ
り電離放射線Rを照射し、前記電離放射線硬化性樹脂5
およびベースコート層4を硬化する。次いで、図2
(ホ)に示すように、前記転写シート8の転写シート基
材9を剥離し無機質系基材2の上面に絵柄印刷層6を設
ける。さらに、図2(ヘ)に示すように、該絵柄印刷層
6を含む無機質系基材2の上面に電離放射線硬化性樹脂
を塗工し、電離放射線Rを照射することによって、トッ
プコート層7を有する無機質系化粧板1が得られる。
【0013】本発明の無機質系化粧板1に用いられる無
機質系基材2としては、一般的には珪酸カルシウム板、
石綿スレート板、軽量発泡コンクリート板、中空押出セ
メント板等のセメント板、石膏板、石膏スラグ板等の石
膏系板、パルプセメント板、石綿セメント板、木片セメ
ント板等の繊維セメント板が挙げられる。
【0014】シーラー層3は、無機質系基材2からのア
ルカリ成分溶出の防止のため、およびベースコート層4
の無機質系基材2への浸透防止を目的として設けられる
ものであり、品質性能を高める方法として、ポリイソシ
アネート系樹脂、湿気硬化型ウレタン系樹脂、エポキシ
系樹脂等の硬化性樹脂を用いることが望ましいものであ
る。
【0015】ベースコート層4は、絵柄印刷層6を転写
形成する電離放射線硬化性樹脂5を無機質系基材2に接
着させるための層であり、例えば、1液硬化型ウレタン
系樹脂、2液硬化型ウレタン系樹脂、2液混合型エポキ
シ系樹脂等の反応型樹脂を用いることができる。中でも
主剤としてOH基を有するポリオール成分(アクリルポ
リオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリ
オール、エポキシポリオール等)を用い、これに硬化剤
として、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、メタキシレンジイソシアネート等のイ
ソシアネート化合物を添加してなる2液硬化型ウレタン
系樹脂に電離放射線反応性プレポリマーを添加すること
により、無機質系基材2にシーラー層3を処理した後ベ
ースコート層4を塗工し、乾燥させ、その上面に電離放
射線硬化性樹脂を塗工硬化させる工程において、初期密
着力はもとより、ベースコート層4の塗工工程から電離
放射線硬化性樹脂層5の塗工硬化工程までの可使時間を
長くすることができるので好ましいものである。
【0016】ベースコート層4に添加される電離放射線
反応性プレポリマーとしては、重合性二重結合を有する
プレポリマーが好ましく、具体的には、不飽和ジカルボ
ン酸またはその無水物と多価アルコールのポリ縮合物か
らなる不飽和ポリエステル組成物、比較的低分子量のア
ルキッドまたはポリエステルの残余のOH基にアクリル
酸を縮合したアルキッドアクリレートまたはポリエステ
ルアクリレート、ポリオールとジイソシアネートとを反
応させた末端イソシアネートウレタンプレポリマーにヒ
ドロキシル基をもつアクリル酸エステルを反応させるこ
とにより得られるウレタンアクリレート、シリコンオリ
ゴマーにアクリロイル基を導入したシリコンアクリレー
ト、ビスフェノールA型、ノボラック型等のエポキシ樹
脂とアクリル酸との反応によって得られるエポキシアク
リレート等が用いられ、中でも反応性が良好で耐熱性、
耐食性、耐薬品性に優れたエポキシアクリレート系プレ
ポリマーが好ましいものである。
【0017】無機質系化粧板1に絵柄印刷層6を形成す
るための転写シート8の構成としては、図2(イ)に示
されているように、電離放射線透過性を有する転写シー
ト基材9面に任意の絵柄印刷層6を積層構成したもので
ある。転写シート基材9としては、使用する電離放射線
を透過可能であり、かつ、硬化した電離放射線硬化性樹
脂と離型可能な材質であれば良い。電離放射線透過性を
有する転写シート基材9の材質としては、電離放射線が
紫外線の場合は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
メチルペンテン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ビニロン
等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリメ
タアクリル酸メチル、ポリメタアクリル酸エチル、ポリ
アクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル
系樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド系樹
脂、三酢酸セルロース、セロファン等のセルロース系樹
脂等の延伸フイルム、またはシートが挙げられ、紫外線
の透過性を阻害する着色料等を含まないものが好まし
い。電離放射線が電子線の場合は、電子線の透過性が高
いので特に制約はなく、上記の紫外線を透過するシート
のみならず、紙に至るまでも使用できる。従って、印刷
適性、転写時の適性を重点的にした選択が可能であり、
転写シート基材9の厚みは、5〜200μmのものが好
ましく用いられる。
【0018】絵柄印刷層6としては、全面ベタ刷りのベ
タインキ層6aと例えば、石目、布目、天然皮革の表面
柄、抽象柄等を表現する絵柄インキ層6bが付されてお
り、絵柄印刷層6を形成するインキのビヒクルとして
は、アルキッド系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビニル系
樹脂等からなる汎用の樹脂が用いられ、更に必要に応じ
てその他の添加剤、例えば、有機又は無機系の顔料、染
料、光輝性顔料等の着色剤、体質顔料、安定剤、可塑
剤、溶剤等を適宜混合したものが使用できる。
【0019】意匠面で立体感をより現出するために、絵
柄印刷層6の構成にベタインキ層6aは着色顔料のみを
含ませ、絵柄インキ層6bとして着色顔料による着色イ
ンキ層と光輝性顔料を添加した光輝性インキ層によって
絵柄を構成することも可能であり、またベタインキ層6
aに着色顔料とともに光輝性顔料を含ませることも可能
である。そして、ベタインキ層6aと絵柄インキ層6b
とに光輝性顔料を含有する場合は、ベタインキ層6aと
絵柄インキ層6bの光輝性顔料の色調を異ならせて互い
の模様と関連させることで、特殊な視覚的効果、立体感
を創出することが出来る。
【0020】絵柄印刷層6を転写形成することに用いら
れる電離放射線硬化性樹脂層5、およびトップコート層
7を形成する電離放射線硬化性樹脂は、分子中に、(メ
タ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基等
のラジカル重合性不飽和基、又はエポキシ基等のカチオ
ン重合性官能基を有する単量体、プレポリマー又はポリ
マー(以下、これらを総称して化合物と呼称する)から
なる。これら単量体、プレポリマー、及びポリマーは、
単体で用いるか、或いは複数種混合して用いる。尚、本
明細書で(メタ)アクリレートとは、アクリレート又は
メタアクリレートの意味で用いる。
【0021】ラジカル重合性不飽和基を有するプレポリ
マーとしては、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウ
レタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリ
レート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン
(メタ)アクリレート、ポリビニルピロリドン等が挙げ
られる。このプレポリマーは、通常、分子量が1000
0程度以下のものが用いられる。分子量が10000を
超えると硬化した樹脂層の耐擦傷性、耐摩耗性、耐薬品
性、耐熱性等の表面物性が不足する。上記のアクリレー
トとメタアクリレートは共用し得るが、電離放射線での
架橋硬化速度という点ではアクリレートの方が速い為、
高速度、短時間で能率よく硬化させるという目的ではア
クリレートの方が有利である。
【0022】カチオン重合性官能基を有するプレポリマ
ーとしては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラッ
ク型エポキシ樹脂、脂環型エポキシ樹脂等のエポキシ系
樹脂、脂肪族系ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテ
ル、ウレタン系ビニルエーテル、エステル系ビニルエー
テル等のビニルエーテル系樹脂、環状エーテル化合物、
スピロ化合物等のプレポリマーが挙げられる。
【0023】ラジカル重合性不飽和基を有する単量体の
例としては、(メタ)アクリレート化合物の単官能単量
体として、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、メト
キシエチル(メタ)アクリレート、メトキシブチル(メ
タ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2エチルヘキシル(メタ)アクリレート、N,N−
ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N
−ジベンジルアミノエチル(メタ)アクリレート、ラウ
リル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリ
レート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、フ
ェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシポリ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、テトラヒド
ロフルフリル(メタ)アクリレート、メトキシプロピレ
ングリコール(メタ)アクリレート、2−(メタ)アク
リロイルオキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレ
ート、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルハイド
ロゲンテレフタレート等が挙げられる。
【0024】また、ラジカル重合性不飽和基を有する多
官能単量体として、エチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロ
ピレングリコール(メタ)アクリレート、ネオペンチル
グリコールジ(メタ)アクリレート、1,6ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオー
ルジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ビスフェノール−A−ジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオ
キサイドトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
テトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサ(メタ)アクリレート、グリセリンポリエチレン
オキサイドトリ(メタ)アクリレート、トリス(メタ)
アクリロイルオキシエチルフォスフェ−ト等が挙げられ
る。
【0025】カチオン重合性官能基を有する単量体は、
上記カチオン重合性官能基を有するプレポリマーの単量
体を用いることができる。
【0026】電離放射線硬化性樹脂層5およびトップコ
ート層7を形成する電離放射線硬化性樹脂を紫外線又は
可視光線で硬化させる場合には、光重合開始剤を添加す
る。ラジカル重合性不飽和基を有する樹脂系の場合の光
重合開始剤は、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、
チオキサントン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエー
テル、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、ミヒラーケト
ン、ジフェニルサルファイド、ジベンジルジサルファイ
ド、ジエチルオキサイト、トリフェニルビイミダゾー
ル、イソプロピル−N,N−ジメチルアミノベンゾエー
ト等を単独又は混合して用いることができる。又、カチ
オン重合性官能基を有する樹脂系の場合は、芳香族ジア
ゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、メタロセン化合
物、ベンゾインスルホン酸エステル、フリールオキシス
ルホキソニウムジアリルヨードシル塩等を単独又は混合
物として用いることができる。尚、これら光開始剤の添
加量は一般に、電離放射線硬化性樹脂100重量部にた
いして、0.1〜10重量部程度である。
【0027】本発明において用いる電離放射線Rは、電
磁波または荷電粒子線のうち分子を重合、架橋し得るエ
ネルギー量子を有するものを意味し、可視光線、紫外線
(近紫外線、真空紫外線等)X線、電子線、イオン線等
がある。通常は紫外線や電子線が用いられる。紫外線源
としては、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カ
ーボンアーク灯、ブラックライト蛍光灯、メタルハライ
ドランプ灯の光源が使用できる。紫外線の波長として
は、通常1900〜3800Åの波長域が主として用い
られる。又、電子線源としては、コックロフトワルトン
型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器
型、或いは、直線型、ダイナミトロン型、高周波型灯の
各種電子線加速器を用い、100〜1000KeV、好
ましくは100〜300KeVのエネルギーをもつ電子
を照射するものを使用できる。電離放射線の照射によ
り、電離放射線硬化性樹脂は架橋重合反応を起こし3次
元の高分子構造に変化する。
【0028】電離放射線硬化性樹脂層5およびトップコ
ート層7を形成する電離放射線硬化性樹脂の塗工方法
は、グラビアコート、グラビアリバースコート、グラビ
アオフセットコート、スピンナーコート、ロールコー
ト、リバースロールコート、キスコート、ホイラーコー
ト、シルクスクリーンによるベタコート、フローコー
ト、スプレーコート等の公知の塗工手段を用いることが
でき、塗膜厚としては50〜100μmが好ましい。
【0029】
【実施例】実施例1〜4 厚さ38μmのポリエステルフイルムにウレタン系樹脂
インキを用いてグラビア輪転印刷機にて所望の柄を印刷
し転写シートを作製した。別途、厚さ3mmの珪酸カル
シウム板にシーラー層として湿気硬化型ウレタン系樹脂
塗料を30g/m2 塗布し、さらに、ベースコート層と
して下記に配合を示す反応性プレポリマーを添加した2
液硬化型アクリルウレタン系樹脂塗料を100g/m2
塗工し、80℃で20分間乾燥した。その後、表1に示
す時間が経過後、該ベースコート層面にウレタンアクリ
レート系紫外線硬化型樹脂塗料を塗膜厚が50〜60μ
m(ドライ)になるようにカーテンフローコーターで塗
布し、直ちに該ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹
脂塗料面に上記転写シートの絵柄インキ面が対向するよ
うに載せ、80w/cmオゾンレス型紫外線ランプ2灯
設置した照射装置中を13m/分の速度で通過させ紫外
線照射しウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂塗料
を半硬化し絵柄インキ層を転写した。次いで、前記転写
シートの転写シート基材を剥離し、絵柄転写面にビスフ
ェノールA型エポキシアクリレート系樹脂紫外線硬化型
樹脂塗料塗膜厚が50〜60μm(ドライ)になるよう
にカーテンフローコーターで塗布し、80w/cmオゾ
ン型紫外線ランプ5灯設置した照射装置中を13m/分
の速度で通過させ紫外線照射し硬化させ無機質系化粧板
を作製した。
【0030】 〔反応性プレポリマーを添加した2液硬化型アクリルウレタン系樹脂塗料の配合 (単位は重量部)〕 樹脂 アクリルポリオール樹脂 60 硬化剤 イソシアネート 5 顔料 酸化チタン 20 反応性プレポリマー ビスフェノールA型ジエポキシアクリレート 4 溶剤 20
【0031】比較例1〜4 厚さ3mmの珪酸カルシウム板にシーラー層として湿気
硬化型ウレタン系樹脂塗料を30g/m2 塗布し、さら
に、ベースコート層として下記に配合を示す反応性プレ
ポリマーを添加しない2液硬化型アクリルウレタン系樹
脂塗料を用いた以外は実施例1〜4と同様にして無機質
系化粧板を作製した。
【0032】 〔反応性プレポリマーを添加しない2液硬化型アクリルウレタン系樹脂塗料の配 合 (単位は重量部)〕 樹脂 アクリルポリオール樹脂 60 硬化剤 イソシアネート 5 顔料 酸化チタン 20 溶剤 20
【0033】以下、各試験の方法とその評価の仕方を説
明する。 初期密着性 試験片を室温に2時間放置後、各試験片の塗膜にカッタ
ーナイフで碁盤目状の切り筋(4mm四方×25個)を
入れた後、セロハンテープ剥離試験を行い、塗膜の残っ
た枡目の数Xを数え、X/25として評価した。また塗
膜の剥離した部分を観察し剥離面として評価した。 A:剥離無し B:ベースコート層 C:ベースコート層と電離放射線硬化性樹脂層との界面 経時密着性 各試験片を60℃条件で168時間熟成後、取出し、室
温に2時間放置後、初期密着性と同様にセロハンテープ
剥離試験を行い同様に評価した。
【0034】
【表1】 〔経過時間とは、ベースコート層の塗工工程から電離放射線硬化性樹 脂層の塗工硬化工程までの時間を示すものである。〕 上記結果からも明らかなように、ベースコート層に電離
放射線反応性プレポリマーを含有する2液硬化型アクリ
ルウレタン系樹脂を用いたものが、密着性に優れた成績
を示している。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、無機質系
基材の上面に電離放射線硬化性樹脂を添加した熱硬化性
樹脂塗料によるベースコート層を設け、電離放射線硬化
性樹脂層を介して絵柄印刷層が形成され、さらに、前記
絵柄印刷層の上面にトップコート層が形成されているた
め、無機質系基材の表面の凹凸に影響されることなく、
繊細で細密な絵柄印刷層を容易に形成することができ、
また、印刷紙を用いることなく無機質系基材の表面に転
写によって直接絵柄印刷層が設けられているため、流し
台、浴室等の水回りに用いてもカビの発生、密着性の低
下もなく、ガスコンロ回りに用いても耐熱性、耐防火性
の心配のない化粧板とすることができる。さらに、ベー
スコート層と電離放射線硬化性樹脂層との密着性が安定
し、かつ、ベースコート層塗工から電離放射線硬化性樹
脂層塗工硬化までの可使時間が長くなり、生産性が安定
する。
【0036】また、ベースコート層に添加した電離放射
線硬化性樹脂が電離放射線反応性プレポリマーよりなる
ことより、絵柄印刷層を転写形成する電離放射線硬化性
樹脂を硬化するための電離放射線の照射によりベースコ
ート層も同時に照射硬化されるため、ベースコート層塗
工から電離放射線硬化性樹脂塗料塗工までの可使時間も
長くなり、密着性にも優れたものとなる。
【0037】また、トップコート層を形成する樹脂が電
離放射線硬化性樹脂よりなるため、化粧板表面の耐溶剤
性、耐擦傷性、防汚性が向上し、物性に優れた無機質系
化粧板とすることができ、キッチンバックパネルとして
用いることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無機質系化粧板の実施例を示す断面図
である。
【図2】本発明の無機質系化粧板の製造方法の一例を説
明する積層断面図である。
【符号の説明】
1 無機質系化粧板 2 無機質系基材 3 シーラー層 4 ベースコート層 5 電離放射線硬化性樹脂層 6 絵柄印刷層 6a ベタインキ層 6b 絵柄インキ層 7 トップコート層 8 転写シート 9 転写シート基材 R 電離放射線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機質系基材の上面に、シーラー層、ベ
    ースコート層、電離放射線硬化性樹脂層、絵柄印刷層、
    トップコート層が順次積層された無機質系化粧板におい
    て、前記絵柄印刷層が前記電離放射線硬化性樹脂を塗工
    硬化すると同時に転写により形成され、前記ベースコー
    ト層が電離放射線硬化性樹脂を添加した熱硬化性樹脂塗
    料により形成されていることを特徴とする無機質系化粧
    板。
  2. 【請求項2】 前記ベースコート層に添加する電離放射
    線硬化性樹脂が、電離放射線反応性プレポリマーよりな
    ることを特徴とする請求項1記載の無機質系化粧板。
  3. 【請求項3】 前記ベースコート層を形成する熱硬化性
    樹脂塗料が、2液硬化型ウレタン系樹脂よりなることを
    特徴とする請求項1、2記載の無機質系化粧板。
  4. 【請求項4】 前記トップコート層を形成する樹脂が、
    電離放射線硬化性樹脂よりなることを特徴とする請求項
    1〜3記載の無機質系化粧板。
  5. 【請求項5】 電離放射線透過性を有する転写シート基
    材の一方の面に絵柄印刷層を積層した転写シートを準備
    する工程、無機質系基材の面にシーラー層を塗装する工
    程、前記無機質系基材のシーラー層面に電離放射線硬化
    性樹脂を添加した熱硬化性樹脂塗料からなるベースコー
    ト層を塗装する工程、前記無機質系基材のベースコート
    層面に電離放射線硬化性樹脂を塗装する工程、前記転写
    シートの絵柄印刷層面を前記無機質系基材の電離放射線
    硬化性樹脂層面に接するように載置し前記転写シートの
    電離放射線透過性を有する転写シート基材面より電離放
    射線を照射し電離放射線硬化性樹脂層及びベースコート
    層を硬化する工程、前記転写シートの転写シート基材を
    剥離することにより前記無機質系基材の電離放射線硬化
    性樹脂層面に絵柄印刷層を形成する工程、前記絵柄印刷
    層表面に電離放射線硬化性樹脂を塗工し、電離放射線を
    照射硬化することによりトップコート層を形成する工程
    からなることを特徴とする無機質系化粧板の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014031642A (ja) * 2012-08-03 2014-02-20 Kmew Co Ltd 窯業系基板及び建築板
WO2018117260A1 (ja) * 2016-12-22 2018-06-28 凸版印刷株式会社 化粧材

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