JPH09509433A - 超音波気体サスペンションの貯蔵法 - Google Patents

超音波気体サスペンションの貯蔵法

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JPH09509433A JP8518543A JP51854396A JPH09509433A JP H09509433 A JPH09509433 A JP H09509433A JP 8518543 A JP8518543 A JP 8518543A JP 51854396 A JP51854396 A JP 51854396A JP H09509433 A JPH09509433 A JP H09509433A
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Abstract

(57)【要約】 通常の添加剤及び安定剤を含む、凍結された水性担体液体中に固定された気体の微小泡のサスペンションであって、該担体液体は生理的に許容性であり、該固定された気体の微小泡は一時的な外被または実体的な膜により境界をつけられている微小泡であるサスペンションを開示する。このサスペンションは、液体の状態であるとき、注射可能で、生き物の血液だまり及び組織の超音波画像化におけるコントラスト剤として有用である。気体の微小泡は、平均サイズが50μmより小さく、好ましくは10μmより小さく、より好ましくは2μm〜8μmの微小泡のサスペンションを、−1℃〜−76℃の温度に冷却し、この温度で長期間維持することによって、担体中に固定される。微小泡はラメラリン脂質のような界面活性剤で安定化され、合成もしくは天然ポリマーまたはタンパク質から作られた膜を含み得る。微小泡サスペンションの冷蔵法及びそれらの使用も開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】 超音波気体サスペンションの貯蔵法 技術分野 本発明は、凍結水性担体媒体中に固定された気体泡のサスペンションに関する 。本発明は、気体泡サスペンションの冷蔵法及びそれらの人体及び動物体の超音 波画像化のためのコントラスト剤としての使用にも関する。 技術の背景 近年、超音波コントラスト剤の急速な発達は、人体または動物体の器官及び組 織の超音波画像化に有用である多くの異なる製剤を生成した。これらの剤は、当 初、医療の音響撮影機器の使用に関連して静脈または動脈内に注射可能なものと して用いられるように設計された。これらの器具は代表的には、B−モード画像 生成(後方散乱組織特性の空間的分布に基づく)及びドップラー信号処理(血液 または液体流動パラメーターを決定するのに超音波エコーの連続波またはパルス のドップラー処理に基づく)に分類される。他の超音波画像化法も、たとえば超 音波コンピューター断層撮影(伝導の減衰を測定する)または回折コンピュータ ー断層撮影(角反射における散乱及び減衰パラメーターを測定する)においても 、将来、これらの剤から利益を得るだろう。水性液体担体中の気体微小泡(micro bubble)のサスペンションに基づき、これらの注射し得る製剤は基本的に二つの カテゴリーに分割し得る;すなわち、気体の微小泡が気体から液体への境界面で ゆるく結合した液体分子と界面活性剤分子を包含する、気体/液体境界面または 一時的な外被で境界をつけ られた、水性サスペンション及び微小泡が天然または合成ポリマーにより形成さ れた実体的な外被を有しているサスペンションである。後者の場合微小泡は微小 気球(microballoon)である。また、他の種類の超音波コントラスト剤がある; すなわちポリマーの多孔質微粒子または微粒子の孔の中に取り込んだ気体の微小 泡を担持する他の固体のサスペンションである。これらのコントラスト剤はここ では微小気球の種類の変形と考えられる。物理的には異なるが、両種類の気体微 小泡はサスペンションである時に超音波コントラスト剤として有用である。これ らの異った製剤についてはさらに、EP-A-0077752(シェリング),EP-A-0123235 (シェリング),EP-A-0324938(ウイダー他),EP-A-0474833(シュナイダー他 ),EP-A-0458745(ビション他),US-A-4,900,540(ライアン),US-A-5230882 (ウンガー)等に見い出されるだろう。 上述のコントラスト剤のあるものは開発されて商業的に入手し得るのに対し、 他のものは臨床実験の異なった段階にある。しかしながら、商業的に入手し得る か、または臨床テスト中であるかにかかわらず、これらの生成物はすべて貯蔵に 関連した問題をこうむる。貯蔵の問題はサスペンションに固有であり、まさにそ れらの本質により、相分離、気泡凝集、気体拡散及び長期間後ですら、種々の添 加剤の沈降が進行する。気体の微小泡または微小気球の分離は、サスペンション が典型的には約1μmから約50μmにサイズが変化する、サイズの調整されてい ない微小泡から作られるという事実から生じる。既知のサスペンション中の気泡 の大多数は1μm及び約10μmの間であることが分かる。微小泡のサイズ分布に より、貯蔵の間に、これらのサスペンションにおいては大きな微小泡が頂部に移 動し、それに対して小さいものは底部に集まるという、分離が進行し、しばしば 完全な相分離をもたらす。粘度増加剤の使用によりこ の問題を解決する試みは、分離の速度は減少するものの除去できないことを示し た。 気体の微小泡の集合は、大きな泡が小さな泡を吸収ししたがってサイズが大き くなる間の過程である。相分離とともに、この過程は加速し、平均サイズがたと えば2μm〜8μmの微小泡を含むサスペンションは、しばらくして、たとえば 5μm〜12μmまたはそれよりも大きいサイズの微小泡を含むサスペンションに 徐々に発展する。これは、サイズ調整された微小泡のサスペンション及び左心臓 の不透明化を意図するサスペンションに関する場合特に望ましくない。サイズの 変化は単にコントラスト剤の音響特性を変えるだけでなく、肺を経由する微小泡 の通過に基づくもののような特定の用途には、コントラスト剤を適用できないよ うにもする。10μmを超えるサイズの微小泡は肺の毛細管を通過しそうもないし 、したがって、危険な状態をもたらすことに加え、このようなサスペンションは 左心臓の画像化に適切でない。 気体サスペンション及びそれらの貯蔵に伴う他の問題は、比較的に低速で起こ る気体の拡散から生じるが、気体の拡散は相分離とともに加速する。微小泡サス ペンションからの気体の避けられない漏れは、したがって、さらに悪化し、極端 な場合には媒体の気体を完全になくしてしまう。このゆえに、気体サスペンショ ンの破壊の種々のメカニズムの結合した効果が非常に急速なコントラスト剤の分 解をもたらす。 いくつかの超音波画像化のアプローチでは、これらのコントラスト剤の好まし い面の一つは、微小泡または気体含有粒子について厳しいサイズの窓の内に分布 しているということである。その理由をこの後に示す。医療用の超音波撮影機器 により生産された画像のコントラストを増加させる、これらのコントラスト剤の 効果は、主と して、入ってくる超音波エネルギーの非常に増大した散乱及びこれらの剤を含有 する組織の変更された減衰特性に基づく。コントラストは、コントラスト剤を受 け入れていない領域から得られたシグナル振幅と比較した、コントラスト剤を灌 流された領域からえられた相対的シグナル振幅の測定値を意味する。増大は、投 与の前に観察されたコントラストに比較した、コントラスト剤の投与に続いて観 察されたコントラスト値の増加を意図する。先に述べたように、これらの剤から 最も直接的に利益を受ける画像機器の型は、音響撮影機器(B−モードまたはド ップラー)の群である。コントラスト剤を含有しないものに比較して、コントラ スト剤を含有する組織の異なる減衰特性も、画像化手順の診断値を改善するのに 利用することができる。さらに、コントラスト剤の散乱及び減衰特性の両方の超 音波−振動数依存性は、空間的な組織差別化をさらに増加するのに利用すること ができる。これらの場合、この振動数依存性を支配する物理的法則は、微小泡の サイズまたは粒子のサイズに規則正しく依存する。したがって、用いられるアル ゴリズムは、厳しいサイズ分布の微小泡または粒子から起こるエコーに作用する ときより効率的である。例として、このような一つのアプローチは、基礎的な刺 激振動数の第2高調波でのエコー振動数成分を検出するのに非線状振幅を利用す る。コントラスト剤を含有していない組織は、微小泡と同じ非線状行動を示さな いので、この方法はコントラスト剤を含有していない領域と含有している領域の 間のコントラストを著るしく増加することができる。サイズが狭く分散している 時に、与えられた単位容積当りの粒子数について、この増大がより言明された。 しかしながら、このような狭いサイズ分布を伴う生成物の調製は時間がかかる; これらのサイズの調整されたサスペンションの迅速な供給ができれば、この技術 のさらなる発展と使用を大いに容易にす るであろう。このようなサイズ分布の変化を伴なわない調製物の信頼できる貯蔵 も、このように、非常に興味深い。 水性気体サスペンションの貯蔵に伴うさらなる困難は、気体微小泡の安定剤と してリン脂質を含有する超音波コントラスト剤で経験する。リン脂質の加水分解 により、貯蔵の間に、安定剤(界面活性剤)の濃度は、絶えず減少し、微小泡の 量の低下及びサスペンションの音響特性の低下を引き起こす。したがって、これ まで、気体微小泡サスペンションを含む、超音波コントラスト剤の貯蔵の問題は 解決がつかない問題のままである。 凍結による水性気体サスペンションの冷蔵は、食品産業において、非常に長い 間知られている。たとえば、米国特許第 4,347,707号(ゼネラル フード コー ポレーション)は、液体中に懸濁された気体水和物を形成し、温度及び圧力を制 御可能に低下して、たとえば CO2/gの85〜110ml の炭酸塩化氷を生産するよう な、圧力と温度の下で水性液体と水和物−形成性気体とを接触させることにより 、気化された氷が調製される方法による、高気体含量及び良好な貯蔵安定性を備 えた気化させた氷の貯蔵を開示している。該文献によると、高気体含量で、長い 貯蔵安定性の気化された氷は、凍結状態での商業的な流通に適切であって、水中 に入れたとき激しい発泡をもたらす。 気体サスペンションを長期間貯蔵するためにそれを凍結させること及び必要時 の保存されたサスペンションの再使用は、超音波コントラスト剤には、懸濁され た気体は解凍の間に担体媒体から逃げる傾向があるという理由で、適当でないだ ろうということになる。微小泡の凍結された気体のサスペンションに伴う、さら なる困難性は、凍結の間の担体媒体の膨張が内部力を産み、それが事実上微小泡 の外被を破壊または押しつぶし、内部に取り込んだ気体を遊離させ 、貯蔵の間または、その後のサスペンションの解凍のいずれかの間に該気体を逃 がすという事実にある。この問題は特に物質または実体的な外被を有する微小泡 のサスペンションについて厳しい。 発明の概要 簡単に要約すると、本発明は、通常の添加剤を含む、気体の泡を含む担体媒体 が生理的に許容し得る担体である、凍結された水性担体媒体内に固定された、気 体の泡の凍結されたサスペンションに関する。固定化された気体の泡は、一時的 な外被または実体的な膜により境界をつけられた微小泡であり、サスペンション は、液体状のとき、生き物に注射でき、人または動物の患者の血液だまり(pool )及び組織の超音波画像化のためのコントラスト剤として有用である。 本発明によると、凍結されたサスペンションの温度は−1℃〜− 196℃、好ま しくは−10℃〜−76℃の間であり、気体の微小泡のサイズは50μmより小さく、 好ましくは10μmより小さい。特に有用なサスペンションでは、微小泡のサイズ は2μm〜9μmの間であり、3μm〜5μmの間のサイズの微小泡のサスペン ションはより一層有用である。 膜が合成もしくは天然のポリマーまたはタンパク質から作られている実体的な 外被の気体の微小泡または微小気球を含むサスペンションと一時的な外被の気体 の微小泡を含むサスペンションとの間の生分解性の差を考慮すると、後者の凍結 されたサスペンションは、特に単分子または多分子膜層の形のラメラリン脂質が 用いられた時により有利である。 本発明は、微小泡サスペンションの貯蔵法にも関し、該微小泡は冷却機器中に 入れ、微小泡はサスペンションの氷点より低く、好ま しくは−1℃〜− 196℃の間、より好ましくは−10℃〜−76℃の間の温度に冷却 することにより、担体媒体内に固定化されており、該凍結条件が長期間維持され るものである。任意に、凍結されたサスペンションは少くとも1種は微小泡内に カプセル化された気体である、不活性気体または気体混合物の雰囲気に保たれて いてもよい。気体は好ましくは、ハロゲン含有気体、空気、酸素、窒素、二酸化 炭素またはそれらの混合物から選択される。 器官及び組織の超音波音響撮影画像化のための本発明の注射し得るサスペンシ ョンの使用及び超音波コントラスト剤の製造も開示されている。 図面の簡単な説明 図1は、貯蔵温度の関数としての、解凍された水性担体媒体中の SF6及び5% の C5F12を含有する空気の微小泡のサスペンション中の泡濃度(総数)の変化の プロットである。 図2は、貯蔵温度の関数としての、解凍された、水性担体媒体中の SF6及び5 %の C5F12を含有する空気の微小泡の総気体容積の変化のプロットである。 図3は、適用された外圧及び貯蔵温度の関数としての、解凍された微小泡サス ペンションの吸光度の変化のグラフ表示である。 図4は、異なった温度での貯蔵後の、解凍されたサスペンションに適用された 外圧の関数としての相対吸光度の変化を示すダイアグラムである。 図5は、平均サイズ3μm、4μm及び6μmのサイズ調整された微小泡の数 (図5A)及び気体容積(図5B)での微小泡のサイズ分布を示すダイアグラム である。 図6は、サイズ調整されていない微小泡の試料のための数(図6 A)及び気体容積での微小泡のサイズ分布を示すダイアグラムである。 発明の詳細な説明 本発明は、微小泡に追加して通常の添加剤を包含する、凍結された水性担体媒 体内に、微小泡が固定化されている、気体の微小泡の凍結されたサスペンション を提供する。水性担体は生理的に許容性であり、該サスペンションは、液体状態 の時、生き物に注射でき、人及び動物の患者の血液だまり及び組織の画像化のた めの超音波コントラスト剤として有用である。一時的な外被または実体的な膜に より境界をつけられた、固定化された気体の微小泡は、温度が−1℃〜− 196℃ 、好ましくは−10℃〜−76℃の間である凍結された担体媒体の分子の間に取り込 まれている。用いられる正確な温度範囲は微小泡の気体の選択に依存するが、用 いられる添加剤の種類及び温度にも依存する。したがって、たとえば、空気また は窒素の場合、温度は−1℃〜− 196℃の間のいずれでもよいが、C4H8の場合、 温度は−1℃〜−5℃の間であろう。ポリオキシプロピレン/ポリオキシエチレ ンコポリマーまたはポリエチレングリコールが添加剤として用いられる時、サス ペンション中に存在する総量に依存し、最高の許容し得る温度は、−1℃の代り に−5℃であるか、−10℃ですらあり得る。 サスペンション中のほとんどの微小泡のサイズは一般に50μmより小さいが、 静脈に注射し得るコントラスト剤としては微小泡のサイズは好ましくは10μmよ り小さいだろう。 ほとんどの用途には、2μm〜9μmの間のサイズ分布を有する微小泡を含む サスペンションが要求を満たすであろうが、サイズ調整された微小泡のサスペン ションを取り扱う時、サイズは、その範 囲内のいずれであってもよい。たとえば、2〜4μm、3〜5μm、5〜7μm 、6〜8μm、7〜9μm、しかしながらサイズ範囲が3μm〜5μmの間の微 小泡が好ましい。 したがって、本発明は非常に狭いサイズ分布の微小泡の凍結されたサスペンシ ョンも提供する。典型的なサイズ調整された微小泡のサイズ分布のサスペンショ ンは図5に図解されているようなもので、該分布は微小泡の数の分布(Coulter計 算機で決定した)図5Aに関して、微小泡の容積分布(Coulter計算機で決定した) 図5Bに関して示されている。サイズ調整された微小泡を含有するサスペンショ ンに対比して、サイズ調整されていない気体の泡を含有するサスペンションは、 一般的に数及び容積サイズ分布型が図6A及び6Bに示されたものと同様であろ う。これらの図から、サイズ調整された気体の微小泡から作られた音響撮影応答 サスペンションは、サイズ調整されていないサスペンションよりも、散乱が少く 、その結果としてより鋭い影像をもたらすであろうことがすぐに分かる。前述の ように、これらのサイズ調整されたサスペンションは非常に望ましいが、それら の使用はこれまで非常に限定されていた。したがって、これらの望ましいサスペ ンションは、低温で長時間その初期の音響特性の過度の低下なしに貯蔵し得る、 凍結されたサスペンションの単純な転換により、今やすぐに利用し得る。 さらなる本発明の利点は基礎的な周波数の2倍でエコーシグナル成分を生成す るために、第2高調波画像化はコントラスト剤の非−線状振幅を必要とするとい う事実から生じる。このような性質は、超音波剌激レベルを組織中の特定の深さ で、特定の音響上のしきい値を超えるように強いる。非−線状の振幅の間、周波 数の転換が起こり、音響エネルギーの基礎的な剌激周波数からその第2高調波へ の転換を起こす。したがって、この型の画像化の間、微小泡に伝播 される著じるしいエネルギーは、これらの条件で残存するのに十分に耐えられる 微小泡を要する。本発明は、今や、あらかじめ調整し、貯蔵し、必要時に用いる ことができるので、圧力変化に十分に耐えられるサスペンションへの容易で便利 な入手方法を提供する。 前述のように、気体の微小泡に追加して、本発明の凍結されたサスペンション は、種々の界面活性剤、粘度増加剤、安定剤等を包含する添加剤を含有する。フ ィルム形成性及び非−フィルム形成性界面活性剤であってもよい、界面活性剤は 、一時的な気体/液体外被の微小泡を安定することが知られているラメラまたは ラメラ型のリン脂質を包含する。ラメラリン脂質は単分子もしくは多分子膜層ま たはリポソームの形であってよい。 微小泡の型、たとえば一時的な外被または実体的な膜を持つかに依存して、担 体媒体は添加剤として、水和剤及び/または親水性安定剤化合物、たとえば、ポ リエチレングリコール、炭水化物、たとえばガラクトース、ラクトースもしくは スクロース、デキストラン、澱粉及び他の多糖類または他の慣用の添加剤、たと えばポリオキシプロピレングリコール及びポリオキシエチレングリコール並びに それらのコポリマー;脂肪族アルコールとポリオキシアルキレングリコールとの エーテル;脂肪酸とポリオキシアルキル化ソルビタンとのエステル、石けん、グ リセロール−ポリアルキレン−ステアレート;グリセロール−ポリオキシエチレ ン−リシノレート;ポリアルキレングリコールのホモまたはコポリマー;ポリエ トキシル化大豆油及びひまし油並びにそれらの水素添加誘導体、脂肪酸、脂肪族 アルコールとスクロースもしくは他の炭水化物とのエーテル及びエステル(これ らは任意にポリオキシアルキル化される)を含む。飽和もしくは不飽和脂肪酸の モノ−、ジ及びトリグリセリド;大豆油及びスクロースのグリセリドも用い得る 。界面活性剤はフィルム形 成性でも、非−フィルム形成性でもよく、リノレイル−レシチンまたはドデカノ ン酸ポリエチレンの型の重合性両親媒性化合物を含んでよい。好ましくは、界面 活性剤はフィルム形成性で、より好ましくは、ホスファチジン酸、ホスファチジ ルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファ チジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、カルジオリピン、スフィン ゴミエリン及びそれらの混合物から選択されるリン脂質である。上述のフィルム 形成性界面活性剤に加えて、サスペンションは、さらに、脂肪酸、脂肪酸のエス テル及びエーテル並びにポリオールを含むアルコール、たとえばポリアルキレン グリコール、ポリアルキレン化ショ糖及び炭水化物並びにポリアルキレン化グリ セロールから選択される、非−層状界面活性剤の50重量%までを含有し得る。特 に適切な物質はリン酸ジセチル、コレステロール、エルゴステロール、シトステ ロール、ラノステロール、トコフェロール、没食子酸プロピル、パルミチン酸ア スコルビル及びブチル化ヒドロキシトルエンを含む。 本発明は一時的な外被を含む気体の微小泡のサスペンションのみに限定されな いことが理解される。気体で満たされた任意の適切な粒子、たとえば、多孔質粒 子、リポソームまたはリン脂質、合成もしくは天然ポリマー、またはタンパク質 から製造された外被を有する微小気球が都合良く用いられる。したがって、アル ブミンで製造された微小気球またはリポソームは、凍結乾燥で長期間首尾よく貯 蔵できることが立証された。これらの微小気球を含有する解凍されたサスペンシ ョンは、相対的に小さい微小泡の喪失を示す満足な音響特性を示した。微小泡が ソルビトールまたは非イオン界面活性剤、たとえばポリオキシエチレン/ポリオ キシプロピレンコポリマー(Pluronic(商標)として商業上知られている)で安 定化されてい るサスペンションは同様に貯蔵後良い画像化能力を示した。 本発明のサスペンションに用いられる添加剤は、さらに線状及び架橋結合した 多糖類及び少糖類、ショ糖親水性ポリマー並びにヨウソ化化合物から選択された 粘度増加剤及び/または安定剤を含み得る。このような場合、これらの化合物対 界面活性剤の重量比は約1:5〜 100:1の間である。 本発明による異なる気体または気体混合物で調製されたサスペンションは、通 常、107〜108微小泡/ml、108〜109微小泡/mlまたは 109〜1010微小泡/mlを含 有する。これらの濃度は長期の保存、すなわち、数ヶ月後、実質上同じままであ り、サスペンションが SF6,C3F8もしくはそれらの混合物、または SF6もしくは C5F12と空気との混合物を用いて作られるなら、くり返しの凍結−融解サイクル 後ですら変化しない。 サスペンション中の微小泡が実体的な膜を有するとき、膜は合成もしくは天然 ポリマーまたはタンパク質から作られる。注射し得る微小気球の外被または境界 を構成するポリマーはほとんどの親水性、生分解性生理的に適合性のポリマーか ら選択し得る。このようなポリマーの内、低水溶解度の多糖類、ポリラクチド並 びにポリグリコリド及びそれらのコポリマー、ラクチドとラクトン、たとえば、 ε−カプロラクトン、δ−バレロラクトンとのコポリマー並びにポリペプチドを あげることができる。合成ポリマーの選択の非常な多様性は、アレルギー患者へ のように、天然のタンパク質(アルブミン、ゼラチン)から作られた微小気球を 用いないことを望むかもしれないので、この発明の利点である。他の適当なポリ マーは、ポリ−(オルト)エステル、乳酸とグリコール酸のコポリマー、ポリ( DL−ラクチド−コ−δ−カプロラクトン)、ポリ(DL−ラクチド−コ−δ−バレ ロラクトン)、ポリ(DL−ラクチド−コ−g−ブチロ ラクトン)、ポリアルキル−シアノアクリレート;ポリアミド、ポリヒドロキシ ブチレート;ポリジオキサノン;ポリ−β−アミノケトン、ポリホスファゼン並 びにポリ無水物を含む。ポリアミノ酸、たとえば、ポリグルタミン酸及びポリア スパルチン酸、並びにその誘導体、すなわち、低級アルコールもしくはグリコー ルとの部分エステルも用い得る。上記ポリマーの有用な1例はポリ(t−ブチル グルタミン酸)である。 膜がタンパク質から作られる時、タンパク質はアルブミンである。 適切な界面活性剤及び安定剤といっしょに、ハロゲンを含有する気体、空気、 酸素、窒素または二酸化炭素を単独で用い得るけれども、最近、ハロゲンを含有 する気体と空気、酸素、窒素及び二酸化炭素の混合物を用いることも提案された 。ハロゲンを含有する気体は6弗化硫黄、テトラフルオロメタン、クロロトリフ ルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、ブロモトリフルオロメタン、ブロモ クロロジフルオロメタン、ジブロモジフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロ エタン、クロロペンタフルオロエタン、ヘキサフルオロエタン、ヘキサフルオロ プロピレン、オクタフルオロプロパン、ヘキサフルオロブタジエン、オクタフル オロ−2−ブテン、オクタフルオロシクロブタン、デカフルオロブタン、ペルフ ルオロシクロペンタン、ドデカフルオロペンタンまたはそれらの混合物から、そ して好ましくは、六弗化硫黄、テトラフルオロメタン、ヘキサフルオロエタン、 ヘキサフルオロプロピレン、オクタフルオロプロパン、ヘキサフルオロブタジエ ン、オクタフルオロ−2−ブテン、オクタフルオロシクロブタン、デカフルオロ ブタン、ペルフルオロシクロペンタン、ドデカフルオロペンタンから選択される 。 本発明は微小泡サスペンションの貯蔵法にも関し、該方法におい ては、サスペンションを、冷蔵庫のような冷却機器中に置き、サスペンションの 凝固点より低く、好ましくは−1℃〜− 196℃の間、更に好ましくは−10℃〜− 76℃の間の温度まで冷却することによって、微小泡を担体媒体中に固定化し、該 凍結状態を長時間維持する。任意に、凍結されたサスペンションを、微小泡中に カプセル化された気体の少くとも1種である不活性気体または気体の混合物雰囲 気中に保つ。気体は好ましくは、ハロゲンを含有する気体、空気、酸素、窒素、 二酸化炭素またはそれらの混合物から選択される。 本発明の凍結されたサスペンションに用いられる気体または気体混合物は、沸 点が−18℃以下であるべきであることが立証された。これはC4F8及び C5F10のみ のようなハロゲン化気体を用いて作られたサスペンションは非常に貯蔵安定性が 悪く、実際上凍結後にすべての音響特性を失うことを意味する。他のすべてのハ ロゲン化気体は凍結−融解の数サイクルを音響特性の著るしい変化なしに存続す るという、非常に安定な凍結されたサスペンションを製造するので、これは特に 驚くべきことである。これらの気体に少量の他のハロゲン化気体、または C5F12 のように室温で液体であるハロゲン化物質の蒸気を「ドーピング」するだけで、 凍結貯蔵することができない混合物を製造した。他方、これらの気体に特定量の 空気を混合することにより、凍結/融解の数サイクル後、非常に良い貯蔵安定性 及び非常に良い音響特性を有するサスペンションを製造した。 上述のように液体である時、本発明の注射し得るサスペンションは、器官また は組織の超音波画像化のコントラスト剤として有用である。明らかに、使用の前 にサスペンションを解凍し、任意にしばらく室温に維持し、次いで患者に投与す る。次いで患者を超音波プローブで走査し、走査された領域の画像が作成される 。 本発明の凍結された注射可能なサスペンションからの超音波音響 画像コントラスト剤の製造方法も本発明の範囲内である。製造は、サイズ調整さ れたまたはサイズ調整されないかなり濃縮されたサスペンション(たとえば1010 〜1011微小泡/mlまたはそれよりも多い)が、しばらく凍結状態で貯蔵され、必 要な時に解凍されたサスペンションが、任意に、同じまたは異なった生理的に許 容し得る液体担体の添加によって所望の濃度に希釈されることを意味する。この 時点でさらに添加剤または調節剤を加え得ることも考えられる。 本発明をさらに次の実施例により説明する。 例 1 58mgのジアラキドイルホスファチジルコリン(DAPC)、2.4mgのジパルミトイ ルホスファチジン酸(DPPA)(両方共Avanti Polar Lipids(米国)から)、及び3.94 gのポリエチレングリコール(SiegfriedからのPEG 4000)を丸底ガラス容器中の t−ブタノール中に60℃で溶解した。透明な溶液を−45℃で急速に冷却し、凍結 乾燥した。得られた白い塊のアリコート(25mg)を10mlのガラスびんに加えた。 ガラスびんをゴム栓で閉じ、真空にし、選択された気体または気体混合物で満た した(表1参照)。次いで食塩水(0.9% NaCl)を該栓を経由して注入し(ガラス びん当り5ml)、凍結乾燥物を激しい振とうにより溶解した。 微小泡サスペンションを冷蔵室(−18℃)に入れた。3日後、それらを室温( 23℃)で融解し、泡濃度(Coulter Multisezerにより)及び1/50希釈の700nm での吸光度について分析した。700nmでの吸光度は泡サスペンションの全濁の測 定値である。 表1に示された結果は、沸点に依存する凍結安定性及び気体の水溶解度を示す 。沸点が−18℃より高い気体の場合回収される泡は少ない。沸点が−18℃より低 い気体に関して、水中への溶解度が低いほど泡の回収は高い。ドデカフルオロペ ンタン(C5F12)のような低水溶性の高分子量の気体の添加は、低沸点の気体の場 合に融解後の泡の回収を改善するが、−18℃より高い沸点の気体については改善 しない。最後に、C4F8及び C4F10を単独でまたは少量のドデカフルオロペンタン との混合物として、充填した微小泡は、凍結/融解に対して非常に安定性が悪い 。しかしながら、これらの気体を空気と 混合して用いた時、混合物を含有する微小泡のサスペンションは、空気微小泡を 含有するサスペンションより音響特性または微小泡の喪失に関して良い結果を示 す。 例 2 例1に記載されたように調製された SF6微小泡のサスペンションをゆっくりと (約30分)−18℃に、または急速に(1分以内)に−45℃に凍結した。SF6微小 泡の他のサスペンションを凍結前にすべての泡が表面に上るまで最初に室温に保 持した。他のものは、泡が均質に溶液中に分散している間に凍結した。凍結され たサスペンションを−18℃及び−45℃で1ヶ月間貯蔵し、次いで解凍した。 表2の結果は、凍結速度は最終結果に対して、相対的に小さな影響を有するこ とを示す。回収は均質なサスペンションの場合に、デカントされた微小泡のサス ペンションの場合よりもよい。 例 3 クロロホルム−メタノール(2/1)中に 4.5gの水素添加大豆ホスファチジ ルコリン(NattermannからのHSPC)及び 0.5gのリン酸ジセチル(Fluka,スイス )を溶解し、丸底フラスコ中で回転蒸発器を用いて溶液を乾燥まで蒸発させるこ とにより、多ラメラ リポソームを調製した。残存脂質フィルムを真空デシケー ター中で乾燥 した。100mlの蒸留水を添加後、サスペンションを撹拌下、30分70℃でインキュ ベートした。蒸留水を添加して、リポソームサスペンションを最終脂質濃度25mg /mlに調整した。 リポソームサスペンションのアリコートを、高速機械乳化機(Polytron)を備 えた気体の漏れないガラス反応器中に入れた。反応器中の気相は5%の C5F12を 含有する空気であった(密度測定で決定)。均質化後(10,000rpm、1分)、得ら れた乳白色のサスペンションをデカンテーションろう斗に加えた。6時間後、泡 の白い層を溶液の頂部に見ることができた。低い(リポソームを含有する)相を 取り去り、小量の新鮮な水を加え、微小泡層を再均質化した。手順(デカンテー ション)を繰り返し、異なった微小泡サイズの4つの試料を調製した(WO 94/09 829 号参照)。試料を−18℃で凍結し、24時間後室温に融解した。 得られた結果(表3)から、凍結/融解処理は平均泡直径に影響を持たないこ とが分る。実験から、大きい直径の微小泡(> 2.5μm)は、小さい微小泡より も凍結/融解処理に耐えるように見える。特定の場合には融解速度は試料に存在 する微小泡の最終濃度に影響し得ることが観察された。正確な関係はまだはっき りしないが、微小泡の喪失は、解凍速度に逆比例する兆しがある。加速された解 凍、すなわち、25℃の水浴中で解凍を実施する方が試料が5℃または20℃でより 徐々に解凍させたときよりも、サスペンション中の微小泡濃度(計数)及び気体 の総容積に関し、良い結果が得られることを予備的な結果が示している。気体容 積のもっとも大きい低下は5℃で解凍された試料に認められた。 例 4 例3に記載した実験をMLVsの代りに界面剤の混合物を用いて繰り返した。界面 活性剤混合物を、蒸留水(80ml)中に1gのジパルミトイルホスファチジルグリ セロール(Avanti Polar Lipids(米国)からのDPPG Na)及び3gのPluronic(商標 )F68(分子量8400のポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンのコポリマー) を溶解することにより得た。約70℃で加熱後、透明な溶液が得られた。この溶液 を室温で冷却し、容積をグリセロールを用いて100mlにした。界面活性剤溶液をP olytron乳化機を備えたガラス製の気体の漏れない反応器に加えた。均質化後(10 ,000rpm、1分)、あぶくの層を頂部に含む、乳白色のサスペンションが得られた 。あぶくを捨てて、109微小泡/mlを含有する低い相を回収した。この相を白い 微小泡層を収集する前に数時間置いた。収集された微小泡を蒸留水中で再均質化 し、二度デカントし、先に記載したように凍結/融解した。凍結の前後で泡の特 徴を比較すると総泡濃度(前 1.3×108泡/ml、後1.25×108泡/ml)または平均 直径Dn(前 4.0μm、後 3.9μm)に大きな変化はなかった。 例 5 例1に記載したように SF6泡を調製し、例3に記載したようにデカントした。 下方の水相の除去の間に、ろう斗に等容積の SF6気体を加えた。泡層を蒸留水、 0.9%NaCl、3%水性グリセロール溶液及び 100mg/mlのトレハロース溶液に再 懸濁した。泡濃度及び 7 00nmでの吸光度(希釈後)を凍結−融解処理の前と後に測定した。 表4の結果は、サスペンション媒体とは無関係に泡のすばらしい回収を示した 。ここの微小泡の回収は66〜96%であって、表1及び2に報告した前の結果と正 反対であるようであることを記すことは重要である。しかしながら、この場合、 第1に微小泡は調整されており、すなわち、調整されていないものより安定であ り、第2にここに用いられた泡のサイズは4μmより大きい。 例 6 例5に記載されたように、デカントされた SF6微小泡を得た。微小泡層を 0.9 %のNaCl中に異なった泡濃度で懸濁し、次いで−18℃で凍結し、4ヶ月貯蔵し、 室温で融解した。 表5に集めた結果は耐−凍結/融解について泡濃度は大した影響がないことを 示す。貯蔵後に実施した第2凍結/融解処理ですら最終濃度に影響を与えず、こ れらのサスペンションは貯蔵後ですら、凍結及び融解サイクルの繰り返しに対し 、泡の数に大きな低下も、試料の音響特性に損失もなしに、耐えることができる 。 例 7 EP-A-0324928号(Widder)に記載された方法を用いて、超音波処理したアルブ ミンのマイロスフェアーを調製した。簡単に言うと、5mlの殺菌した5%ヒト アルブミン溶液(スイス赤十字の血液輸血サービス、スイス国,ベルンから)を 10mlのサイズ調整された注射器に入れた。超音波処理機のプローブ(Branson Ull rasonic Corp.(米国)からのModel 250)を溶液中に4mlのマークまで低下させた 。超音波処理をエネルギーを7にセットして30秒行った。次いで超音波処理機の プローブを6mlのマークまで(すなわち、溶液レベルの上)上げて、超音波処理 を40秒間、パルスモード(0.3秒/サイクル)で続行した。あぶく層の除去後、平 均直径 3.6μmで 1.5×108泡/mlを含有するアルブミンマイクロスフェアーの サスペンシ ョンを得た。このサスペンションを−18℃で凍結し、この温度で一晩置いた。1 日後、サスペンションを室温で融解した。凍結/融解の前、後に分析されたサス ペンションは次の性質を有していた。 表6の結果は凍結と解凍のサイクルによって空気を含有する微小泡のある程度 の破壊を示す。純粋な空気の代りに、5容積%の C5F12またはC3F8を含有する空 気の混合物で、アルブミン微小泡を調製する時、泡の数の凍結/融解減少に対す るマイクロスフェアーの安定性は大きく改善された(表7参照)。アルブミンの マイクロスフェアーで得られた結果から、空気の微小泡の場合には、凍結/融解 サイクルは微小泡集団のサイズが小さい方の末端に有害であること、すなわち、 約5μmまたはそれより大きい平均サイズの微小泡はそれより小さい微小泡より も、より耐性であって、残存する機会を有することも分かる。 例 8 3mgの糖類の微粒子 SHU-454である商業的な音響コントラスト剤 (Echovist(商標),Schering ドイツ国)を製造者により推奨されたようにガラ クトース溶液(8.5ml、200mg/ml)中に再構成し、凍結/融解処理を受けさせた時 、融解後に溶液中にいくつかの泡が存在しているだけであった。10mg/mlのジパ ルミトイルホスファチジルグリセロールとPluronic(商標)F68の混合物(1: 5、重量:重量)を、糖類の微粒子の添加の前にガラクトース溶液に加えると、 安定な微小泡が、濃度 2.5×108泡/mlで得られるだろう。凍結及び融解後、泡 濃度は約3オーダーの大きさで、2.3×105/mlに落ち、処理の間に、微小泡はか なりの減少を示した。しかしながら、再構成の前に、気相中の空気を10%の C5F12 を含有する空気の混合物で置換したら、泡はより安定で、凍結/融解処理に対 してもより耐性であった。後者の場合、濃度は 3.9×108から 1.6×108泡/mlに 落ちたので微小泡の減少はほんの 2.3×108泡/mlであった。 例 9 例4に記載されたEP-A-0458745(Bracco International)の技術を用いて、ポ リマーの微小気球を製造した。この製造において用いられたポリマーは、米国特 許第 4,888,398号に記載されたポリ−POMEG であった。微小気球を濃度 1.8×108 粒子/mlで、蒸留水、0.9% NaCl、5%デキストロース及び3%グリセロール 中に懸濁した。これらのサスペンションの各々を凍結し、次いで融解した。融解 後に、総粒子濃度にも平均粒子直径にも何等の検出可能な変化を認めなかった。 例 10 200mlの丸底フラスコ中の9mlのジエチルエーテルに 126mgの卵レシチン及び2 7mgのコレステロールを溶解した。該溶液に3mlの 0.2モルの重炭酸ナトリウム の水溶液とイオノフォアA23187を加え、 生じた二相系を均質となるまで超音波処理した。混合物を Rotavapor上で乾燥す るまで蒸発させ、3mlの 0.2モル重炭酸塩水溶液を、脂質析出物を含有している フラスコに加えた。 しばらく置いた後、生じたリポソームサスペンションを取り込まれていない重 炭酸塩を除去するために食塩水に対して透析し、酸性化した。しばらく後、それ を蒸留水で洗浄し、次いで炭酸塩のフィルターのカスケードを数回通過させた。 サイズが50μmより小さいリポソームのサスペンションのアリコートを、次いで −18℃に凍結し、この温度で貯蔵した。2週間後、サスペンションを室温で融解 させた。凍結/融解の前、後に分析されたサスペンションは許容し得る低音響特 性の低下及び微小泡数を示した。 例 11 気相として SF6及び5% C5F12を含有する空気を用いて、例3の手順を繰り返 し、生じたサスペンションの試料を、−18℃、−45℃、−76℃及び− 196℃で凍 結させた。対応する冷却温度での貯蔵の3日後、試料を解凍し、サスペンション を分析した。得られた結果を表8に提示する。凍結前の微小泡の濃度は SF6につ いて11.6×107/mlで、空気と5%の C5F12の混合物について 9.8×107/mlであ ったのに対し、貯蔵前の試料中の気体のそれぞれの容積は 2.9μl/ml及び5.9 μl/mlであった。2気体についての平均微小泡直径は 2.3μm及び 4.2μmで あった。 その結果から貯蔵温度が低い程、微小泡濃度及び解凍により回収される気体の 総量における低下が大きいということになる。その結果はさらに、SF6を用いた サスペンションの解凍された試料について、平均直径は最初は増加し、次いで温 度が低下するにつれて、急激に減少することを示す。空気と5%の C5F12の混合 物について、微小泡直径に相対的に小さい変化がある。結果は平均微小泡直径は 貯蔵温度の低下とともに減少することも示している。図1に示すように、SF6及 び空気/ C5F12混合物を含むサスペンションについては、− 196℃の貯蔵後に51 .7%及び52%の初期の微小泡集団のみが回収される。しかしながら、図2から分 かるように、SF6について貯蔵後回収された総気体容積は初期容積の21.1%であ るのに対し、空気/ C5F12混合物について、回収された容積は46.5%である。こ れは、SF6で製造されたサスペンションの場合、微小泡のサイズは変化したこと 、すなわち、回収された微小泡の直径が減少したことを示す。 図3及び図4は、空気と5%の C5F12の混合物を含有する微小泡のサスペンシ ョンの圧力変化に対する、凍結または貯蔵温度の影響を説明する。図3のダイア グラムでは、吸光度(700nmで測定された)は、異った温度で3日間貯蔵後、サス ペンションに適用された圧力の関数として提示される。このダイアグラムから、 −18℃〜−76℃の温度で貯蔵されたサスペンションの性質の変化は著るしいのに 対し、−76℃〜− 196℃で貯蔵された試料についての変化は相対的に小さいとい うように、貯蔵温度の低下はサスペンションの性質に影響を有することになる。 したがって、−76℃より下の貯蔵温度を 維持することはさらなる利益を提供しないようである。必要とするコストの点か らみても、−76℃より低い温度を選択することは、例外的な場合にのみ正しいか もしれない。 図4は他方で、空気と5%の C5F12の混合物を含有する微小泡のサスペンショ ンが低温で3日間貯蔵されるなら、圧力変化への耐性は相対的に変化しないまま であるのに対し、同じサスペンションを同じ期間25℃に保持すると、圧力変化へ の初期の耐性の約10%を失うことを示す。 正確な手順及び臨界圧の重要性及び吸光度の測定は既にEP-A-0554213号で説明 され、引用により本明細書に組み入れられる。 例 12 例1,3及び7の調製物を含むACUSON 128XP 5装置(Acuson Corp.米国)を用 いて実験用ミニブタに0.04ml/体重kgの末梢血管注射をして、二次元心エコー図 を実施した。凍結/融解しない場合と、凍結/融解の場合とで、左心室のエコー コントラストの増大を評価した。たとえばアルブミンマイクロスフェアーについ ての例7に記載されたような試料の場合ですら、著るしい差は認められなかった ことは、残りの泡は強く長く続くエコー増大を生産するのに主として十分である ことを示している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.水性担体媒体中に固定された気体の泡の凍結サスペンションであって、気 体の泡及び通常の添加剤を含んでなる該担体媒体は生理的に許容し得る担体であ り、該固定された気体の泡は、一時的な外被または実体的な膜によって境界をつ けられた微小泡であり、該サスペンションは、液体状態にある時、注射可能であ り、生き物の血液だまり及び組織の超音波画像化におけるコントラスト剤として 有用であることを特徴とするサスペンション。 2.該凍結媒体の温度が−1℃〜− 196℃、好ましくは−10℃〜−76℃である 、請求項1に記載のサスペンション。 3.大部分の微小泡のサイズが50μmより小さく、好ましくは10μmより小さ い、請求項1または2に記載のサスペンション。 4.該微小泡のサイズが2μm〜9μm、好ましくは3μm〜5μmである、 請求項3に記載のサスペンション。 5.該添加剤が、界面活性剤として、単分子または多分子膜層の形のラメラリ ン脂質である、請求項1または2に記載のサスペンション。 6.該ラメラリン脂質が、単ラメラまたは多ラメラ リポソームの形をとる、 請求項5に記載のサスペンション。 7.該ラメラリン脂質が飽和リン脂質である、請求項5に記載のサスペンショ ン。 8.該リン脂質が、ホスファチジン酸、ホスファチジルコリン、ホスファチジ ルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホ スファチジルイノシトール、カルジオリピン及びスフィンゴミエリンまたはそれ らの混合物から選択される、請求項6または7に記載のサスペンション。 9.該添加剤が、リン酸ジセチル、コレステロール、エルゴステロール、フィ トステロール、シトステロール、ラノステロール、トコフェロール、没食子酸プ ロピル、パルミチン酸アスコルビン及びブチル化ヒドロキシトルエンから選択さ れた物質を包含する、請求項1または2に記載のサスペンション。 10.該添加剤がソルビトールまたはポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレ ンコポリマーのような非イオン界面活性剤を包含する、請求項1または2に記載 のサスペンション。 11.該添加剤が界面活性剤に対する約1:5〜 100:1を含む重量比の線状及 び架橋結合した多糖類及び少糖類、ショ糖、親水性ポリマー及びヨウソ化された 化合物から選択された粘度増加剤及び/または安定剤を包含する、前記いずれか 1項に記載のサスペンション。 12.該添加剤がさらに50重量%までの、脂肪酸、脂肪酸のエステル及びエーテ ル並びにポリオールを含むアルコールを含んでなる、前記いずれか1項に記載の サスペンション。 13.該ポリオールがポリアルキレングリコール、ポリアルキレン化ショ糖及び 他の炭水化物並びにポリアルキレン化グリセロールである、請求項12に記載のサ スペンション。 14.107〜108微小泡/ml、108〜109微小泡/mlまたは 109〜1010微小泡/mlを 含有してなる、請求項1または2に記載のサスペンション。 15.該膜が合成もしくは天然ポリマーまたはタンパク質から作られるものであ る、請求項1または2に記載のサスペンション。 16.該ポリマーが多糖類、ポリアミノ酸及びそれらのエステル、ポリラクチド 及びポリグリコリド並びにそれらのコポリマー、ラクチド及びラクトンのコポリ マー、ポリペプチド、ポリ−(オルト) エステル、ポリジオキサノン、ポリ−β−アミノケトン、ポリホスファゼン、ポ リ無水物、ポリアルキル−(シアノ)−アクリレート、ポリオレフィン、ポリア クリレート、ポリアクリロニトリン、非−加水分解性ポリエステル、ポリウレタ ン及びポリ尿素、ポリグルタミン酸もしくはポリアスパルチン酸誘導体並びにそ れらの他のアミノ酸とのコポリマーから選択されたものである、請求項15に記載 のサスペンション。 17.該タンパク質がアルブミンである、請求項15に記載のサスペンション。 18.該気体が、ハロゲンを含有する気体、空気、酸素、窒素、二酸化炭素また はそれらの混合物から選択される、請求項1に記載のサスペンション。 19.該ハロゲンを含有する気体が、SF6,CH4,C2F6,C2F8,C3F6,C3F8,C4F6 ,C4F8,C4F10,C5F10,C5F12及びそれらの混合物からなる群から選択される、 請求項18に記載のサスペンション。 20.請求項1〜19のいずれか1項に記載の微小泡を貯蔵する方法であって、 a)該液体サスペンションを冷却装置に入れる段階、 b)該サスペンションの凝固点をより低い温度、好ましくは−1℃〜− 196℃ の温度、さらに好ましくは−10℃〜−76℃の温度に冷却することにより、該微小 泡を固定する段階、 c)該凍結条件を長期間維持する段階、 を特徴とする、前記方法。 21.該凍結されたサスペンションが、微小泡中にカプセル化されている少くと も1種の不活性気体または気体の混合物の雰囲気中に保持される、請求項20に記 載の方法。 22.該微小泡が−18℃より低い沸点を有する少くとも1種の気体 または気体の混合物を含有する、請求項20に記載の方法。 23.該サスペンションの使用の前に解凍され、室温でしばらく維持される、請 求項20に記載の方法。 24.器官及び組織の超音波画像化に用いるための請求項1〜19のいずれか1項 に記載の注射し得るサスペンション。 25.超音波撮影のコントラスト剤の製造のための請求項1〜19のいずれか1項 に記載の注射し得るサスペンションの使用。
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