JPH09506871A - W/o/wエマルション類 - Google Patents
W/o/wエマルション類Info
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Abstract
(57)【要約】
1種類の連続的な外部の水性相、その中に分散された1種類の油性相及び前記の油性相中に分散された第2の(内部の)水性相、からなるW/O/W型の複エマルション類であって、下記の物質類を含有する複エマルション類:(a)その親油性が温度上昇に伴って増加し、そしてその親水性が温度低下に伴って増加する乳化剤類の群から選ばれる、少なくとも1種類の乳化剤(乳化剤A)であって、40℃−90℃の温度範囲でHLB値<10からHLB値>10に変化し、室温でのHLB値は11と18の間で、そして好ましくは13と14の間にあり、そして、該油性相が該水性相と混合されている場合には該油性相に完全には溶解しない乳化剤類、(b)1種類の油性相であって、その基礎成分が、それら単独でそして/又は組み合わせて10−20の必須HLB値(EHLB)を有する、生理学的に受容性のある油類、脂肪類及びワックス類の群から選ばれ;そして/又はその基礎成分が、それらの極性が単独でも又は組み合わせてでも、30mN/m(表面張力単位で測定)未満であるような、生理学的に受容性のある極性の油類、脂肪類及びワックス類の群から選ばれる油性相;(d)1種類の外部及び1種類の内部の水性相で、1価、2価又は3価の陽イオン類をもつ有機及び/又は無機電解質類を0.1−5重量%(総組成物に関連して)含有する水性相類、(e)必要な場合には、それらの主要な目的が、それらのインサイチューの生成後に該複エマルションの液滴を安定させることであり、そして該油性相及び/又は該水性相中に取り込まれることができる、その他の補助剤類及び/又は添加剤類、(f)必要な場合には、該油性相及び/又は該水性相中に取り込まれることができる、その他の通常の化粧品用又は医薬用の基剤類、補助剤類、添加剤類及び/又は活性化合物類。
Description
【発明の詳細な説明】
W/O/Wエマルション類
発明の詳細な説明
本発明はW/O/W型の安定な複エマルション類、それらの製造方法並びに美
容的及び医学的目的のためのそれらの使用に関する。
美容的な皮膚の保護は主として、環境的影響(例えば、汚れ、化学物質類及び
微生物類)に対する並びに内因性物質類(例えば水、天然に存在する脂肪類及び
電解質類)の喪失に対する防壁としての、皮膚の本来の機能の増強又は再構築と
理解することができる。
この機能が損傷されると、毒性又はアレルギー性物質類の吸収又は微生物類に
よる攻撃の増加及び、その結果として毒性又はアレルギー性の皮膚反応が発生す
る可能性がある。
皮膚の保護の目的は更に、日常の洗浄によりもたらされる、皮膚による油類及
び水の喪失を補填することである。これは自然の再生能力が十分でない場合は特
に重要である。更に、皮膚保護用製品類はまた、環境的影響、特に日光及び風に
対して防御しそして皮膚の老化を遅らせねばならない。
医学的局所用調製物類は概括的に活性濃度の薬剤類を含んでなる。簡潔にする
ために、美容的及び医学的使用並びに対応する製品類の間の明確な区別のために
、ドイツ連邦共和国の法律条項類(例えば化粧品法、食糧及び医薬品法)を参照
する。
複エマルション類は−なかでも−特に微細なエマルション組織により特徴付け
られることは知られている。この性状は美容的及び医学的局所用調製物類の両者
に対する基材として著しく適している。しかし、化粧
品類は外用としてのみ使用されるが、エマルション類の医学的使用に対してはす
べて従来の投与形態、例えば経口投与形態が考えられる。
単相エマルション類においては、1種類の乳化剤の殻に包含された第二相(W
/Oエマルション類中の水滴類又はO/Wエマルション類中の脂質小胞類)の微
細に分散された小滴類が第一相中に存在する。他方、複エマルション(第2級)
においては、第一相のより微細に分散された液滴類がそれらの液滴類中に乳化さ
れる。これらの液滴類中に、更により微細に分散された液滴類が順次存在し(第
3級の複エマルション)、そして更にそれが繰り返される。
単相エマルション類の場合(油中水又は水中油)にW/O又はO/Wエマルシ
ョン類と呼ばれるのと同様に、複エマルション類の場合にはW/O/W、O/W
/O、O/W/O/W、W/O/W/Oエマルション類、等がある。
W/O/Wエマルションは図1中の図形で示され、その場合黒い部分は外部及
び内部の水性相を表し、そして白い部分は油性相を表す。
その中で、具体的な内部及び外部の水性相類又は内部及び外部の油性相類の互
いの性状が異なる複エマルション類(すなわち例えば、W/O/W’及びO/W
/O’エマルション類)は2ポット法により生成することができる。その中で、
内部及び外部の水性相類又は油性相類の互いの性状が異ならないエマルション類
は、1ポット法及び2ポット法の両者により得ることができる。
第2級の複エマルション類は時々「複相系(bimultiple systems)」と呼ばれ
、第3級のものは時々「3相系(trimultiple systems)等と呼ばれる[W.Seifr
iz,Studies in Emulsions(エマルションの研究),
J.Phys.Chem.,29(1925)738-749]。
複エマルション類の製造法は当業者にそれ自体周知である。従って、単相エマ
ルション(例えばW/Oエマルション)を最初に反応容器中に導入しそして相当
する乳化剤(例えばO/W乳化剤)とともにもう1つの相(例えば水性相)の添
加により複エマルション(例えばW/O/Wエマルション)に転相させる2ポッ
ト法がある。
第2の方法は、1種類の油性相及び1種類の水性相との乳化剤の混合物を1ポ
ット法でW/O/W複エマルションに転相させることを含んでなる。該乳化剤類
を該油性相に溶解しそして該水性相と混合する。これらの方法の前提条件は、使
用される個々の乳化剤類のHLB値(HLB=親水−親油−平衡)が相互に顕著
に異なることである。
ポリオール脂肪酸エステル類のHLB値の定義は式I
HLB=20*(1−S/A)
により与えられる。
その親水性の内容物がエチレンオキシド単位のみを含んでなる乳化剤類の群に
対しては、式II
HLB=E/5
[上記の2式中、S=エステルの鹸化価
A=回収された酸の酸価
E=分子全体のエチレンオキシドの重量含量(%)]
が適用される。
6−8のHLB値をもつ乳化剤類は一般的にW/O乳化剤類であり、そして8
−18のHLB値をもつものは一般的にO/W乳化剤類である。
文献:[Cosmetics-development,preparation and use of cosmetic
agents(化粧品物質類の開発、製造及び使用法)];W.Umbach(編集者),Georg
Thieme Verlag 1988。
親水性乳化剤類(高いHLB値をもつ)は一般的にO/W乳化剤である。従っ
て、疎水性又は親油性の乳化剤類(低いHLB値をもつ)は一般的にW/O乳化
剤類である。
米国特許第4,931,210号明細書はポリグリセロールポリリチノレアー
ト類が乳化剤類として使用されているW/O/Wエマルション類の製造法につき
記載している。
このように複エマルション類はそれ自体既知でありそしてそれらの製造方法は
全く簡単であるが、しかし今日まで、比較的長い貯蔵期間(例えば数年に渡る)
に渡り、又は広い温度範囲(例えば−10℃から+50℃まで)に渡り、又は温
度の極端な変動に対して(振動に対して安定、例えば−15℃から+50℃への
)顕微鏡的に安定であるような系が欠乏していた。このことは、以前の当該技術
分野の複エマルション類は時間の経過とともにW/OもしくはO/W単相エマル
ション類に転相する、すなわち多相性の意味において低い貯蔵安定性をもつこと
を意味する。このことは、特にこれらの転相生成物が極めて不均一な液滴サイズ
の分布をもたらすため、一つの欠点である。
せいぜいよく見ても、これらの転相生成物は美容的観点から非魅力的であるか
又はあかぬけしない。しかし、しばしば肉眼的安定性、すなわち分離相への分解
に対する安定性の欠如もまた液滴類の不均一なサイズの分布と関連している。
この観点においても、従来の複エマルション類は常に安定性が不適当であるか
又は実験室規模から大規模の工業的生産への移行が実現不可能
であった。
ドイツ特許出願公開第41 31 678号明細書又は国際公開第92/18
227号パンフレットの説によると、少なくともそれぞれ1種類の疎水性乳化剤
及び1種類の親水性乳化剤を含んでなる乳化剤混合物を使用すると、安定な複エ
マルション類、特にW/O/Wエマルション類を得ることができる。
これらの明細書は安定な複エマルション類の製法につき記載しており、その製
法は、親水性乳化剤類を水性相に取り込ませそして疎水性乳化剤類を該油性相に
取り込ませ、次いでそれらの2相を相互に混合することを特徴としている。
この説によると、美容学的に優美な複エマルション類、特に安定なW/O/W
エマルション類を比較的簡単な方法で達成することが実に可能であるが、ここで
もまた改善が望まれるであろう。
従来の当該技術には、特別な組み合わせの乳化剤類を使用して製造され、そこ
では親油性乳化剤を脂肪相中に取り込ませ、そして親水性乳化剤を水性相に取り
込ませる、複エマルション類の製造のための1ポット法のみが知られている。単
一の乳化剤を使用して、W/O/W型の安定なエマルション類を得ることができ
る1ポット法は今日まで未知であった。
その温度が上昇すると、親水性乳化剤類はその溶解性の性状を水溶性から脂溶
性に変化することが知られている。乳化剤類がそれらの溶解度を変化させる温度
は相反転温度(PIT)と呼ばれる。
マツモト(S.Matsumoto,Journal of Colloid and Interface Science,Vol.94 N
o.2,1983)は、独特のW/O乳化剤の、スパン(Span)80によ
り安定化された濃厚W/Oエマルション類の相反転の前にW/O/Wエマルショ
ン類が生成することを報告している。松本はここで極端に非極性の油、すなわち
流動パラフィンから出発している。更にある量の親水性乳化剤類がW/Oエマル
ションからのW/O/Wエマルションの生成のために必要であると言われている
。
リン、クリハラ及びオオタ(T.J.Lin,H.Kurihara and H.Ohta)(Journal of the
Societiy of Cosmetic Chemists 26,pages 121-139,March 1975)は、非極性の
油類の場合に、非常に不安定な複エマルション類が、PITの領域に存在する可
能性があることを示している。
従って本発明の目的は、安定な複エマルション類を提供しそして以前の当該技
術の調製物類の欠点を排除することであった。
従って、本発明のもう1つの目的は、以前の当該技術のこれらの欠点を排除し
そしてたとえ単一の乳化剤を使用しても高い多相性をもつ安定な複エマルション
類をもたらす製造法を開発することであった。
更に、好都合な性状をもつ複エマルション類を簡単な方法で制御された方法で
製造することを探求できるような方法を開発することが本発明の目的であった。
最後に本発明の目的は、再生可能で安定なW/O/Wエマルション類を大量の
工業的規模でももたらすであろう方法を開発することであった。
驚くべきことには、
(a)その親油性が温度上昇とともに増加し、そしてその親水性が温度低下とと
もに増加する乳化剤類からなる群から選ばれる、少なくとも1種類の乳化剤(乳
化剤A)であって、40℃−90℃の温度範囲でHLB値<10からHLB値>
10に変化し、室温での
HLB値は11と18の間、好ましくは13と14の間にあり、そして、該油性
相が該水性相と混合されている場合には該油性相に完全には溶解しない乳化剤(
類)、
(b)1種類の油性相であって、その基礎成分がそれら単独でそして/又は組み
合わせて10−20の「必要HLB値」(RHLB)を有する、生理学的に耐容
性のある油類、脂肪類及びワックス類からなる群から選ばれ、
そして/又はその基礎成分が、その極性が単独でも又は組み合わせてでも
30mN/m(表面張力単位で測定)未満である、生理学的に耐容性のある極性の油
類、脂肪類及びワックス類からなる群から選ばれる油性相、
(d)1種類の外部及び1種類の内部の水性相で、1価、2価又は3価の陽イオ
ン類をもつ有機及び/又は無機電解質類を0.1−5重量%(総組成物を基にし
て)含んでなる水性相類、
(e)必要な場合には更に、それらの主要な目的がそれらのインサイチューの生
成後に複エマルションの液滴類を安定化させることであり、そして該油性相及び
/又は該水性相中に取り込まれことができる、補助剤類及び/又は添加剤類、
(f)必要な場合には、油性相及び/又は水性相中に取り込まれることができる
、化粧品類及び医薬品類中で通常使用されているその他の基材類、補助剤類、添
加剤類及び/又は活性化合物類、
を含んでなる、1種類の連続的な外部の水性相、その中に分散された1種類の油
性相及びこの油性相中に分散された第2の(内部の)水性相、からなるW/O/
W型の複エマルション類が、従来の技術の欠点を是正
することが発見され、そして本目的の達成はその事実に基づいている。
ここで好都合な乳化剤類Aは、例えばBiophilic Sの商品名で入手できるよう
な、レシチン、脂肪酸アルコール類及び脂肪酸類の混合物である。
対応する性状をもつスクロース脂肪酸エステル類は、例えばGrilloten K87の
商品名で入手できるような、同様に好都合な乳化剤類A、特にラウリン酸スクロ
ースである。
その他の好都合な乳化剤類はポリグリセロールモノ−脂肪酸エステル類からな
る群から選ばれる。例えばPolydermanol GE-14の商品名で入手できるイソステア
リン酸ポリグリセロール及びDecaglyn 1-ISの商品名で入手できるモノイソステ
アリン酸デカグリセリルはこれらの物質類の群の好ましい代表的な物質であるこ
とが判明した。
DC 193 の名で入手できるジメチコンコポリオールも同様に好都合に使用でき
る。
本発明の特に好都合な態様は、1種類の連続的な外部の水性相、その中に分散
された1種類の油性相及びこの油性相中に分散された第2の(内部の)水性相を
含んでなる、W/O/W型の複エマルション類からなり、その複エマルション類
は
(a)少なくとも1種類の、一般式
[式中、R1=C10-30−アルキルそして
n=8から200の数値]
の乳化剤、
(b)1種類の油性相で、その基礎成分がそれら単独でそして/又は組み合わせ
て10−20の「必要HLB値」を有する、生理学的に耐容性のある油類、脂肪
類及びワックス類からなる群から選ばれ、そして/又は、
その基礎成分が、その極性が単独でも又は組み合わせてでも30mN/m未満
であるような、生理学的に耐容性のある極性の油類、脂肪類及びワックス類から
なる群から選ばれる油性相、
(d)外部及び内部の水性相で、1価、2価又は3価の陽イオン類をもつ有機及
び/又は無機電解質類を0.1−5重量%(総組成物を基にして)含んでなる水
性相類、
(e)必要な場合には更に、それらの主要な目的がそれらの生成後に複エマルシ
ョンの液滴類を安定化させることであり、そして該油性相及び/又は該水性相中
に取り込まれることができる、補助剤類及び/又は添加剤類、
(f)必要な場合には、該油性相及び/又は該水性相中に取り込まれることがで
きる、化粧品類又は医薬品類中で通常使用されているその他の基材類、補助剤類
、添加剤類及び/又は活性化合物類を含んでなる。
好都合な乳化剤類Aは例えば、エトキシル化度nが少なくとも8であるような
エトキシル化C14-22−脂肪酸類である。
好都合な乳化剤類の例はステアリン酸−PEG30、ステアリン酸−PEG4
0、ステアリン酸−PEG50及び/又はステアリン酸−PEG100、すなわ
ちそれらにおいてそれぞれn=30、40、50又は
100でそしてR1=ヘプタデシルである。当業者はもちろん、エトキシル化度
nは独立した値ではないことを知っているが、しかし対応する製品に、ある種の
幅があると想定している。エトキシル化度nの平均値が約30から40の値であ
る乳化剤類を大量含有している製品が特に好都合である。
少なくとも10のHLB値を有する乳化剤類Aは特に好都合である。
前記の式IIによると、計算値は
ステアリン酸−PEG30に対して:HLB値は約16.5
ステアリン酸−PEG40に対して:HLB値は約17.2
ステアリン酸−PEG50に対して:HLB値は約17.7
ステアリン酸−PEG100に対して:HLB値は約18.7
である。
これらの値は良好なO/W乳化剤の性状−標準的エマルションの状態で−をも
つ著明に親水性の乳化剤類に特有である。
乳化剤Aは好都合には、それぞれ該調製物の総重量を基にして、0.05−1
0.0重量%の濃度で、好ましくは0.1−5.0重量%の濃度で、特に好まし
くは、0.5−2.0重量%の濃度で使用される。
いわゆる「必要HLB値」(本特許申請書においてはRHLBと称する)がし
ばしば乳化されるべき物質につき確定される。これは、例えばRHLB値15を
有する物質は、HLB値15をもつ乳化剤により水中に乳化させることができる
ことを意味する。表1にはそのRHLBが10と20の間にある、しばしば乳化
される物質を挙げている。本発明により、10と20の間のRHLB範囲が好ま
しい。
本発明によると、油成分(類)のRHLBを10から18の範囲から、特には
13から16の範囲から選ぶことが特に好ましい。RHLB約14が特に好まし
い。
該油性相の基礎成分の必要な性状は、場合によっては、しかし必ずしも代替的
ではないがまた、ある程度の極性が選ばれると記述することもできる。
油類及び脂肪類はなかでも、その定義が困難な、極性が異なる。油又は油性相
の極性の指標の手段として水に関する表面張力を採用することがすでに提案され
て来た。この場合、この油性相と水の間の表面張力がひくい程、問題の油性相の
極性は高い。本発明によると、表面張力は与
えられる油成分の極性の、可能な指標とみなされる。
表面張力とは2つの相の間の界面上の1メートルの長さの想像された線上に働
く力である。この表面張力の物理的単位は通常、力/長さの関係により計算され
そして通常mN/m(ミリニュートン/メートル)で表される。界面を減少させる傾
向がある場合には正の符号をもつ。その反対の場合には、負の符号をもつ。
本発明によると、30mN/mが、それ未満で油性相が「極性」でありそしてそれ
より上では油性相が「非極性」である限界値とみなされる。
油性相は本発明により10と30mN/mの間の極性をもつ極性の油成分からなる
群から選ばれる。
本発明の好都合な態様は、該油性相が、極性の油成分からなる群から、特に好
ましくは、10と20mN/mの間の極性をもつ油成分の群から選ばれる場合に得ら
れる。
従って、該油成分がRHLB及び極性について前述のように課せられた限界値
で定義された両者の条件を充足する場合にその態様は特に好都合である。しかし
、個々の場合の好都合な油成分は、1つの現象に対する値は本発明により請求さ
れた範囲内にあるが、他の現象に対する値はその範囲内にないような、RHLB
及び極性の数値をとる可能性もある。
極性の油類を使用する本発明による利点は、これらの油類がW/O/Wエマル
ションの生成を促進するという事実にある。
該油性相の主要成分として極性の植物油類を使用することは好都合である。該
植物油類は好都合には、植物属のトウダイグサ(Euphorbiaceae)、イネ(Poaceae)
、マメ(Fabaceae)、アブラナ(Brassicaceae)、ゴマ(Pedaliaceae)、キク(Astera
ceae),アマ(Linaceae)、イイギリ(Flacourti
caceae)及びスミレ(Violales)の油類からなる群から、好ましくは天然に存在す
るヒマシ油類、小麦胚芽油、ココナツ油、ベニバナ油、アザミ油、ツキミソウ油
及び、リノール酸グリセリド類を少なくとも1.5重量%含んでなる、その他の
油類、の群から選ぶことができる。
該乳化剤又は乳化剤類Aの他に、1種類以上の、一般式
[式中、基X又はYの一方は水素原子であり、そして残りの基Y又はXは、1
0−30個の炭素原子を有する分枝もしくは非分枝アシル基類からなる群から選
ばれる]
の安定化剤類を使用することは更に好都合である。
安定化剤1は親油性のマトリックス−形成剤と考えることができる。モノステ
アリン酸グリセロールは安定化剤1として好ましく選ばれる。
更に、該油性相に、1種類以上の、8個から18個の炭素原子を有する、特に
16個の炭素原子を有する(すなわちセチルアルコール)、分枝及び/又は非分
枝の脂肪族脂肪酸アルコール類及び/又は脂肪酸類、を取り込むことはかなり好
都合である。
8から18個の炭素原子を有する、非分枝の脂肪族脂肪酸アルコール類及び/
又は脂肪酸類(安定化剤2)はまた複エマルション液滴類の形成に貢献しないか
又は実質的に貢献しないが、既に形成されている複エマルション液滴類を肉眼的
に安定化させる。
親水性のマトリックス−形成剤は更なる任意の安定化剤3として好都
合に使用することができる。
親水性のマトリックス−形成剤はアクリレート類及びまた天然に存在する、合
成の又は半合成の多糖類又は蛋白質類又はそれらの誘導体類、例えばキサンタン
ゴム又はヒドロキシプロピルグアーゴム又はコラーゲン等である。
本発明によると、該安定化剤又は安定化剤類1、2及び/又は3は複エマルシ
ョン液滴類の形成には貢献しないか又は実質的には貢献しないが、しかし既に形
成された複エマルション液滴類を安定化させる。
安定化剤類1、2及び3は実に本発明によるW/O/Wエマルション類中に、
相互のあらゆる望ましい組み合わせで、しかしまたそれぞれ単独でも使用するこ
とができる。
しかし、これらの安定化剤類が単独で又は2成分の組み合わせ物として使用さ
れる場合は、その数値付けが、安定化剤1は安定化剤類2及び3よりも好ましく
、そして安定化剤2は安定化剤3よりも好ましいことを示す。
更に、明らかなO/W乳化剤の性状を有しそして該油性相中そしてこの中にの
み使用される単一の乳化剤(すなわち乳化剤A)を使用することにより、極めて
好都合な性状をを有する安定な複エマルション類を得ることができることは驚く
べきことで、予知できなかった。
更に、本発明による条件下で1−ポット法により、安定なW/O/Wエマルシ
ョン類を製造することができることは予知できなかった。
相類の混合後の、40℃と80℃の間での該エマルションのホモジネート化は
、多相液滴類の液滴サイズを、しかしその系の多相性に影響を与えずに、驚くべ
きほど調節する。
最後に、本発明により得られたW/O/Wエマルション類の安定性の著しい増
加は1、2及び3型の安定化剤類の使用により(それ自身は任意)可能であり、
そしてこれらが同様に該油性相中に、そしてただそこにおいてのみ使用されるこ
とは驚くべきことであった。
該安定化剤又は安定化剤類1、2及び3は好都合には、それぞれ該調製物類の
総重量を基にして0.05−15.0重量%の濃度で、好ましくは0.1−7.
5重量%の濃度で、特に好ましくは0.5−5.0重量%の濃度で使用される。
親水性及び/又は親油性のゲル生成剤を使用することは更に好都合である。概
括的にはこれらは多相液滴類の形成には寄与しないが、それらは一旦形成された
多相液滴類の安定化を促進する。
電解質類の添加は、前記の性状を有する極性の油性相中に使用される場合には
、PITにおける親水性乳化剤の溶解性を変える効果をもつ。前記の構造又は性
状をもつ親水性乳化剤類は、その際、極性の油性相による水の可溶化が起こる部
分的な相の反転を経過し、その結果顕微鏡的に安定なW/O/Wエマルションを
生成する。
従って、本発明によるW/O/Wエマルション類は電解質類、特に、次の陰イ
オン類:塩素イオン類、及びその他の無機のオキソ元素の陰イオン類、及びこれ
らのうちでも特に硫酸イオン類、炭酸イオン類、リン酸イオン類、ホウ酸イオン
類及びアルミン酸イオン類、をもつ1種類以上の塩類を含んでなる。有機陰イオ
ン類、例えば乳酸イオン類、酢酸イオン類、安息香酸イオン類、プロピオン酸イ
オン類、シュウ酸イオン類、クエン酸イオン類及びその他多数のイオン類、を基
礎にした電解質類もまた好都合に使用することができる。エチレンジアミンテト
ラ酢酸及び
その塩類によっても匹敵する効果が達せられる。
これらの塩類のために好ましく使用される陽イオン類はアンモニウム、アルキ
ルアンモニウム、アルカリ金属、アルカリ土類金属、マグネシウム、鉄及び亜鉛
イオン類である。化粧品類中には生理学的に受容性のある電解質類のみを使用す
るべきであること自体は言及するまでもない。他方、本発明によるW/O/Wエ
マルション類の特別の医学的使用は、少なくとも原則的には、医学的監督なしに
は使用するべきでないような電解質の使用を必要とさせる。
塩化カリウム、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛及びそれらの混
合物は特に好ましい。死海から採られた天然に存在する塩の中に存在するような
塩の混合物は同様に好都合である。
該電解質(類)の濃度は該調製物の総重量を基にして約0.1−10.0重量
%、特に好都合には約0.3−8.0重量%にするべきである。
該油性相が、40℃未満の融点をもつ成分を含まない場合は更に特に好都合で
ある。
本発明による化粧品調製物類は、このような調製物類中に通常使用されるよう
な化粧品補助剤類、例えば保存剤類、殺菌剤類、脱臭作用をもつ物質類、制汗剤
類、昆虫忌避剤類、ビタミン類、発泡抑制剤類、染料類、着色使用を有する顔料
類、増粘剤類、柔軟化物質類、増湿剤類及び/又は保湿剤類、脂肪類、油類、ワ
ックス類又は、アルコール類、ポリオール類、ポリマー類、気泡安定剤類、電解
質類、有機溶媒類又はシリコーン誘導体類のような、化粧品調製物のその他の従
来の成分を含んでなることができる。
本発明による調製物類は好都合には、更に、UVB域でUV光線を吸
収する物質類を含んでなることができ、フィルター物質類の総量は、全領域の紫
外線から皮膚を防護する美容的調製物類を提供するためには、例えば、該調製物
の総重量を基にして、0.01重量%から30重量%、好ましくは0.5から1
0重量%、特には1から6重量%である。それらはまた日焼け止め用組成物類と
しても使用することができる。
本発明によると、該W/O/Wエマルション類は好都合には1種類以上の抗酸
化剤類を含んでなる。美容的及び/又は皮膚科学的使用に適切であるか又は従来
から使用されている、すべての、天然に存在する、合成の及び/又は半合成の抗
酸化剤類を、好ましくしかし場合によって使用することもできる抗酸化剤類とし
て使用することができる。
該抗酸化剤類は、特に好都合には、非常に少量の許容投与量(例えばpmolから
μmol/kg)における、
アミノ酸類(例えば、グリシン、ヒスチジン、チロシン及びトリプトファン)及
びそれらの誘導体類、イミダゾール類(例えばウロカニン酸)及びそれらの誘導
体、D,L−カルノシン、D−カルノシン、L−カルノシン及びそれらの誘導体
類(例えばアンセリン)のようなペプチド類、カロチノイド類、カロテン類(例
えば、α−カロテン、β−カロテン及びリコペン)及びそれらの誘導体類、リポ
ン酸及びその誘導体類(例えばジヒドロリポン酸)、アウロチオグルコース、プ
ロピルチオウラシル及びその他のチオール類(例えば、チオレドキシン、グルタ
チオン、システイン、シスチン、シスタミン並びに、それらのグリコシル、N−
アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチル及びラウリル、パルミト
イル、オレイル、γ−リノレイル、コレステリル及びグリセリルエステル類)及
びそれらの塩類、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジ
プロピオン酸ジステアリル、チオジプロピオン酸及びその誘導体類(エステル類
、エーテル類、ペプチド類、脂質類、ヌクレオチド類、ヌクレオシド類及び塩類
)及びスルホキシイミン化合物類(例えば、ブチオニン−スルホキシイミン類、
ホモシステイン−スルホキシイミン類、ブチオニン−スルホン類及びペンタ−、
ヘキサ−及びヘプタチオニン−スルホキシイミン)であり、そして更に、(金属
)キレート化剤(例えばα−ヒドロキシ脂肪酸類、パルミチン酸、フィチン酸及
びラクトフェリン)、α−ヒドロキシ酸類(例えば、クエン酸、乳酸及びリンゴ
酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物類、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA
、EGTA及びそれらの誘導体類、不飽和脂肪酸類及びそれらの誘導体類(例え
ば、γ−リノレン酸、リノール酸及びオレイン酸)、葉酸及びその誘導体類、ユ
ビキノン及びユビキノール及びそれらの誘導体類、ビタミンC及び誘導体類(例
えばパルミチン酸アスコルビル類、リン酸アスコルビルMg、酢酸アスコルビル
類)、トコフェロール類及び誘導体類(例えば酢酸ビタミンE)、ビタミンA及
び誘導体類(例えばパルミチン酸ビタミンA、)及びベンゾイン樹脂の安息香酸
コニフェリル、フラボン類及びフラボノイド類、ルチン酸及びその誘導体類、フ
ェルラ酸及びその誘導体類、ブチル化ヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシア
ニソール、ノルジヒドログアヤクレジン酸、ノルジヒドログアヤレチン酸、トリ
ヒドロブチロフェノン、尿酸及びその誘導体類、マンノース及びその誘導体類、
亜鉛及びその誘導体類(例えばZnO及びZnSO4)、セレン及びその誘導体
類(例えばセレン−メチオニン)、スチルベン類及びそれらの誘導体類(例えば
酸化スチルベン及び酸化トランス−スチルベン)、及び本発明により適切な、前
記のこれらの活性化合物類の誘
導体類(塩類、エステル類、エーテル類、糖類、ヌクレオチド類、ヌクレオシド
類、ペプチド類及び脂質類)からなる群から選ばれる。
更に、本発明によるW/O/Wエマルション類に、ビタミン類、酵素類、補酵
素類、特にビオチン又はビオチンエステル類、及びまた化粧品類及び皮膚科学に
おいて従来使用されているこの種類又は関連の種類のその他の物質類、例えばク
エン酸のような活性化剤類を添加することは好都合である。
例えば、日焼け止めクリーム、日焼け止めローション又は日焼け止め乳液の形
態の本発明によるエマルション類は好都合でありそして例えば、脂肪類、油類、
ワックス類及びその他の前記の脂肪物質類並びに水を含んでなる。
本発明による説によると、2種の水性相類の合計の総重量に対する油性相の総
重量の比率を10:90から50:50の範囲に調整することができる。
適宜な緩衝剤類により美容的又は皮膚科学的目的に受容性のあるどんなpHを
も、本発明によるエマルション類の安定性を損なわないで、結果的に例えば3−
8.5のpH範囲に確保することができる。
本発明によるエマルション類がUVBフィルター物質類を含んでなる場合には
、これらは油溶性でも水溶性でもよい。本発明により好都合な油溶性UVBフィ
ルター類は、例えば:
− 3−ベンジリデンカンファー誘導体類、好ましくは
3−(4−メチルベンジリデン)カンファー及び
3−ベンジリデンカンファー;
− 4−アミノ安息香酸誘導体類、好ましくは
4−ジメチルアミノ安息香酸(2−エチルヘキシル)及び
4−ジメチルアミノ安息香酸アミル;
− ケイ皮酸のエステル類、好ましくは
4−メトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル及び
4−メトキシケイ皮酸イソペンチル;
− サリチル酸のエステル類、好ましくは
サリチル酸2−エチルヘキシル、
サリチル酸4−イソプロピルベンジル及び
サリチル酸ホモメンチル;
− ベンゾフェノンの誘導体類、好ましくは
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン及び
2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン;
− ベンザルマロン酸のエステル類、好ましくは
4−メトキシベンザルマロン酸ジ(2−エチルヘキシル);及び
− 2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2’−エチル−1’−ヘキシル
オキシ)−1,3,5−トリアジン
である。
好都合な水溶性のUVBフィルター類は、例えば:
− 2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸の塩類、例えばそのナト
リウム、カリウム又はそのトリエタノールアンモニウム塩、及びそのスルホン酸
自体;
− ベンゾフェノン類のスルホン酸誘導体類、好ましくは
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸
及びその塩類;
− 3−ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体類、例えば、
4−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)ベンゼンスルホン酸、2−メ
チル−5−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)ベンゼンスルホン酸及びそ
れらの塩類
である。
本発明によるエマルション類がUVAフィルター物質類を含んでなる場合は、
これらは好都合には、ジベンゾイルメタンの誘導体類、特に1−(4’−ter
t−ブチルフェニル)−3−(4’−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジ
オン及び1−フェニル−3−(4’−イソプロピルフェニル)−プロパン−1,
3−ジオンからなる群から、本発明により選ぶことができる。
本発明による調製物類はまた、UV光線から皮膚を防護するために化粧品類中
に通常使用される無機顔料類を含んでなることができる。これらは、チタン、亜
鉛、鉄、ジルコン、シリコン、マンガン、アルミニウム及びセリウムの酸化物類
及びそれらの混合物類又は誘導体類である。二酸化チタンを基にした顔料類が特
に好ましい。
日焼け止め用組成物又は日焼け前もしくは日焼け後用製品の形態にある美容的
及び皮膚科学的調製物類はまた好都合である。これらは好都合には、更に少なく
とも1種類のUVAフィルター及び/又は少なくとも1種類のUVBフィルター
及び/又は少なくとも1種類の無機顔料を含んでなる。
正確には、日焼け止め用組成物又は日焼け前もしくは日焼け後用製品の形態に
あり、そしてUVAフィルター(類)及び/又はUVBフィル
ター(類)及び/又は無機顔料(類)の他に、1種類以上の抗酸化剤類を含んで
なる美容的及び皮膚科学的調製物類が更に特に好都合である。
本発明によるW/O/Wエマルション類は原則として、それらのエマルション
類が通常果さねばならないすべての美容的目的の用途、例えば、昼間用クリーム
類、夜間用クリーム類、手もしくは身体用クリーム類、日焼け止め調製物類、栄
養クリーム類、リポソームクリーム類、ビタミンクリーム類等、に沿うことがで
きる。
ここで本発明によるW/O/Wエマルション類を保護用化粧品の分野及び装飾
的化粧品の分野の両方に、使用することが好都合である。
しかし適宜な場合には、本発明によるエマルション類を、皮膚科学的又は局所
用調製物類のキャリヤー物質として使用することもまた好都合である。
更に本発明はW/O/Wエマルション類の製造法に関し、その方法は、1価、
2価及び/又3価の陽イオン類をもつ、有機及び/又は無機の電解質類を0.1
−5重量%(総組成物を基にして)含有する水並びに1種類の油性相を、該油性
相及び該水性相が本質的に流体の形態にある温度で混合し、そしてこのようにし
て生成された混合物を常に撹拌し、そして適宜な場合には1回以上のホモジネー
ト化段階を経て、次いでこのようにして得られたW/O/Wエマルションを室温
まで放置冷却することに特徴付けられ、その際この油性相は以下の物質を含んで
なる:
(a)その親油性が温度上昇に伴って増加しそしてその親水性が温度低下に伴っ
て増加するような乳化剤類からなる群から選ばれる、少なくとも1種類の乳化剤
(乳化剤A)で、40−90℃の温度範囲でHLB値<10からHLB値>10
に変化し、室温でのHL
B値は11と18の、特には13と14の間にあり、そして該油性相が該水性相
と混合されている場合には該油性相に完全には溶解しない乳化剤(類)で、
特には少なくとも1種類の、一般式
[式中、R1=C10-30−アルキルそして
n=8から200の数]
の乳化剤、
(b)望ましい場合には更に:
(b1)1種類以上の、一般式
[式中、基X又はYの一方は水素原子でありそして残りの基Y又は
Xは10−30の炭素原子類をもつ、分枝もしくは非分枝アシル基類からなる群
から選ばれる]
の安定化剤類、及び/又は
(b2)8から18の炭素原子類、特には16個の炭素原子類をもつ(すなわ
ちセチルアルコール)、1種類以上の分枝及び/又は非分枝の脂肪族脂肪酸アル
コール類、
(c)この油性相の基礎成分で、それぞれ単独でそして又は組み合わせ
て、10−20の必要HLB値(RHLB)をもつ、生理学的に耐容性のある油
類、脂肪類及びワックス類からなる群から選ばれ、そして/又は
その基礎成分(複数)の極性が、単独でも又は組み合わせてでも、30mN
/m未満であるような生理学的に耐容性のある極性の油類、脂肪類及びワックス類
からなる群から選ばれる油性相の基礎成分。
W/O/Wエマルションが転相温度(PIT)より上の温度で生成され、次い
でPIT未満の温度に低下させる、本発明による方法は特に好都合である。
ある与えられた水性/油性相系中における与えられた乳化剤又は与えられた乳
化剤系のPITを確定することは、当業者の一般的な専門の知識内にあり、発明
的な段階は全く必要としない。
約40−90℃の温度範囲は通常の乳化剤濃度におけるPITの一般的な指針
と言うことができる。概括的に乳化剤濃度が増加するとPITは低下する。
必要な場合には、化粧品類又は医薬品類に通常用いられる基材類、補助剤類、
添加剤類及び/又は、活性化合物類を更にこの製造工程中に添加することができ
る。これらの物質を、達成されるW/O/Wエマルションの性状を実質的に損な
わないで、製造工程中に添加できる時点は当業者には明白である。
例えば、そしてこれは適宜な場合には特に好都合であることを証明することが
できるが、外部の水性相は次に、既に生成されたW/O/Wエマルション中に、
油類を含む水溶性物質類を取り込むことにより、内部の水性相と異なった組成を
与えることができる。当業者に知られている
枠組の条件に固執すれば、該エマルションの安定性又は構造には全く変化はない
。
極性の油性物質類からのO/Wエマルション類の製法は実は国際特許出願公開
第93/11865号パンフレットに記載され、それは、1種類の極性の油性物
質を、該成分の混合物の融点より上の温度で、8から85重量%の水の存在下で
、非イオン性の乳化剤(10から18のHLB値をもつ)、界面修飾剤(トコフ
ェロール類及びその他の物質類からなる群から選ばれた)並びに、適宜な場合に
は、脂肪酸アルコール類及び脂肪酸類とのポリオール類の部分エステル類からな
る群から選ばれる共乳化剤、により乳化し、そして該エマルションをPITより
上の温度に加熱するか、あるいはこの温度で該エマルションを生成しそして次に
該エマルションをPIT未満の温度まで冷却する、ことを特徴とする。
しかし、単なるO/Wエマルション類は国際特許出願公開第93/11865
号パンフレットに記載の方法により得られる。
本発明による成分を使用すると、本発明による方法においては完全な転相は発
生せずただ部分的転相がおこる。該最終生成物は安定化されたW/O/W液滴類
の多層薄板状の相である。
本発明によるW/O/Wエマルション類は国際特許出願公開第93/1186
5号パンフレットに記載の方法により、多相液滴類の生成後に、PITより上の
温度まで加熱されると、それらはO/Wエマルション類に転相される。
下記の実施例は本発明による好都合な態様に関する。数値は特記されない限り
、常に該調製物類の総重量を基にした重量百分率である。実施例1
ステアリン酸−PEG100 2.00%
ステアリン酸グリセリル 4.00%
スクアラン 1.50%
パルミチン酸イソプロピル 5.40%
硫酸マグネシウム 0.60%
保存剤 0.50%
水、完全に脱塩化 100.00%に
乳化剤を含んでなる脂肪相を80℃に加熱し、そして水性相も同様に加熱する
。2種の相を80℃で相互に混合し、約3−10分間ホモジネート化し次いで室
温に冷却する。実施例2
ステアリン酸−PEG40 1.00%
ステアリン酸グリセリル 2.00
セチルアルコール 3.00%
鉱油DAB9 2.00%
ベニハナ油 2.00%
パルミチン酸イソプロピル 4.50%
グリセロール 3.00%
硫酸マグネシウム 1.20%
保存剤 0.50%
水、完全に脱塩化 100.00%に
乳化剤を含んでなる脂肪相を80℃に加熱し、そして水性相も同様に加熱する
。2種の相を80℃で相互に混合し、約3−10分間ホモジネート化し次いで室
温に冷却する。実施例3
ステアリン酸−PEG80 2.00%
セチルアルコール 3.00%
鉱油DAB9 1.50%
ツキミソウ油 2.50%
パルミチン酸イソプロピル 5.40%
プロピレングリコール 3.00%
塩化カリウム 0.60%
保存剤 0.50%
水、完全に脱塩化 100.00%に
乳化剤を含んでなる脂肪相を80℃に加熱し、そして水性相も同様に加熱する
。2種の相を80℃で相互に混合し、約3−10分間ホモジネート化し次いで室
温に冷却する。実施例4
セテアレス−100 2.00%
ミリスチルアルコール 1.00%
鉱油DAB9 3.00%
ヒマシ油 3.00%
シクロメチコン 2.00%
プロピレングリコール 3.00%
グリセロール 5.00%
塩化カリウム 3.00%
保存剤 0.50%
水、完全に脱塩化 100.00%に
乳化剤を含んでなる脂肪相を80℃に加熱し、そして水性相も同様に加熱する
。2種の相を80℃で相互に混合し、約3−10分間ホモジネート化し次いで室
温に冷却する。実施例5
セテアレス−20 2.00%
セテアリル 3.00%
ワセリン 0.50%
小麦胚芽油 1.50%
ジメチコン 5.00%
グリセロール 5.00%
塩化ナトリウム 3.00%
保存剤 0.50%
水、完全に脱塩化 100.00%に
乳化剤を含んでなる脂肪相を80℃に加熱し、そして水性相も同様に加熱する
。2種の相を80℃で相互に混合し、約3−10分間ホモジネート化し次いで室
温に冷却する。実施例6
ジメチコンコポリオール 2.00%
セテアリルアルコール 3.00%
ワセリン 0.50%
小麦胚芽油 1.50%
ジメチコン 5.00%
グリセロール 5.00%
塩化ナトリウム 3.00%
保存剤 0.50%
水、完全に脱塩化 100.00%に
乳化剤を含んでなる脂肪相を80℃に加熱し、そして水性相も同様に加熱する
。2種の相を80℃で相互に混合し、約3−10分間ホモジネート化し次いで室
温に冷却する。実施例7
ベヘン酸−PEG20 2.00%
ステアリルアルコール 3.00%
ワセリン 1.00%
ブドウ種油 3.00%
ジメチコン 3.00%
ソルビトール 5.00%
硫酸亜鉛 3.00%
保存剤 0.50%
水、完全に脱塩化 100.00%に
乳化剤を含んでなる脂肪相を80℃に加熱し、そして水性相も同様に加熱する
。2種の相を80℃で相互に混合し、約3−10分間ホモジネート化し次いで室
温に冷却する。実施例8
デカグリン1−IS 2.00%
ステアリルアルコール 3.00%
ワセリン 1.00%
ブドウ種油 3.00%
ジメチコン 3.00%
ソルビトール 5.00%
硫酸亜鉛 3.00%
保存剤 0.50%
水、完全に脱塩化 100.00%に
乳化剤を含んでなる脂肪相を80℃に加熱し、そして水性相も同様に加熱する
。2種の相を80℃で相互に混合し、約3−10分間ホモジネート化し次いで室
温に冷却する。実施例9
ミリスチン酸−PEG20 2.00%
ステアリルアルコール 3.00%
ワセリン 2.00%
ヒマシ油 5.00%
ジメチコン 5.00%
ソルビトール 5.00%
硫酸亜鉛 3.00%
保存剤 0.50%
水、完全に脱塩化 100.00%に
乳化剤を含んでなる脂肪相を80℃に加熱し、そして水性相も同様に加熱する
。2種の相を80℃で相互に混合し、約3−10分間ホモジネート化し次いで室
温に冷却する。実施例10
ラウリン酸スクロース 2.00%
ステアリルアルコール 3.00%
ワセリン 2.00%
ヒマシ油 5.00%
ジメチコン 5.00%
ソルビトール 5.00%
硫酸亜鉛 3.00%
保存剤 0.50%
水、完全に脱塩化 100.00%に
乳化剤を含んでなる脂肪相を80℃に加熱し、そして水性相も同様に加熱する
。2種の相を80℃で相互に混合し、約3−10分間ホモジネート化し次いで室
温に冷却する。実施例11
ベヘン酸−PEG80 2.00%
ベヘン酸グリセリル 4.00%
スクアラン 3.00%
ヒマシ油 5.40%
グリセロール 6.00%
硫酸マグネシウム 2.60%
保存剤 0.50%
水、完全に脱塩化 100.00%に
乳化剤を含んでなる脂肪相を80℃に加熱し、そして水性相も同様に加熱する
。2種の相を80℃で相互に混合し、約3−10分間ホモジネート化し次いで室
温に冷却する。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1996年2月22日
【補正内容】
請求の範囲
1.1種類の連続的な外部の水性相、その中に分散された1種類の油性相及びこ
の油性相中に分散された第2の(内部の)水性相からなるW/O/W型の複エマ
ルション類であって、下記の物質類を含んでなる複エマルション類:
(a)その親油性が温度上昇に伴って増加し、そしてその親水性が温度低下に伴
って増加する乳化剤類からなる群から選ばれる、少なくとも1種類の乳化剤(乳
化剤A)であって、40℃−90℃の温度範囲でHLB値<10からHLB値>
10に変化し、室温でのHLB値は11と18の間、好ましくは13と14の間
にあり、そして該油性相が該水性相と混合されている場合には該油性相に完全に
は溶解しない乳化剤類、
(b)1種類の油性相で、その基礎成分が、生理学的に耐容性のある油類、脂肪
類及びワックス類からなる群から選ばれそして、
− 該油性相が単一の油成分を含んでなる場合には、その単一の基礎成分
が、又は
− 該油性相が数種の油成分を含んでなる場合には、その基礎成分の組み
合わせ物が、
10−20の「必要HLB値」(RHLB)及び/又は30mN/m未満の極
性(表面張力の単位で計算)をもつ油性相、
(c)1種類の外部及び1種類の内部の水性相で、1価、2価又は3価の陽イオ
ン類をもつ有機及び/又は無機電解質類を0.1−5重量%(総組成物を基にし
て)含んでなる水性相類、
(d)必要な場合には更に、それらの主要な目的がそれらのインサイチュ
ーでの生成後に複エマルションの液滴類を安定化させることであり、そして該油
性相及び/又は該水性相中に取り込まれることができる、補助剤類及び/又は添
加剤類、
(e)必要な場合には、該油性相及び/又は該水性相中に取り込まれることがで
きる、化粧品類又は医薬品類中に通常使用されているその他の基剤類、補助剤類
、添加剤類及び/又は活性化合物類。
2.前記乳化剤もしくは乳化剤類Aが、一般式
[式中、R1=C10-30−アルキルそして
n=8から200の数値]
の乳化剤類からなる群から選ばれることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載
のエマルション類。
3.前記乳化剤もしくは乳化剤類Aが、nが20から40の値をとる群から選ば
れることを特徴とする、請求の範囲第2項に記載のエマルション類。
4.前記乳化剤もしくは乳化剤類Aが、
(a)例えばBiophilic(R)Sの商品名で入手できるような、レシチン、脂肪酸ア
ルコール類及び脂肪酸類の混合物類、
(b)例えばGrilloten(R)K87の商品名で入手できるようなラウリン酸スクロー
ス、
(c)Polydermanol(R)GE-14の商品名で入手できるような、ポリグリセロールモ
ノ−脂肪酸エステル類、例えばイソステアリン酸ポリグ
リセロール及び、Decaglyn(R)1-ISの商品名で入手できるような、モノイソステ
アリン酸デカグリセリル、
(d)DC 193の名称で入手できるようなジメチコンコポリオール類、からなる群
から選ばれることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載のエマルション類。
5.1種類以上の、一般式
[式中、基X又はYの一方は水素原子であり、そして残りの基Y又はXは、1
0−30個の炭素原子を有する分枝もしくは非分枝アシル基類からなる群から選
ばれる]
の安定化剤類を含んでなる、請求の範囲第1項に記載のエマルション類。
6.モノステアリン酸グリセロールが安定化剤1として選ばれることを特徴とす
る、請求の範囲第3項に記載のエマルション類。
7.前記乳化剤もしくは乳化剤類A及び/又は前記安定化剤もしくは安定化剤類
1を、それぞれ該調製物類の総重量を基にして、0.05−15.0重量%の濃
度で、好ましくは0.1−7.5重量%の濃度で、特に好ましくは0.5−5.
0重量%の濃度で使用することを特徴とする、請求の範囲第1項又は第4項に記
載のエマルション類。
8.前記油性相が、植物属のトウダイグサ(Euphorbiaceae)、イネ(Poaceae)、マ
メ(Fabaceae)、アブラナ(Brassicaceae)、ゴマ(Pedaliaceae)、キク(Asteraceae
),アマ(Linaceae)、イイギリ(Flacourticaceae)及び
スミレ(Violales)の油類からなる群から、好ましくは天然に存在するヒマシ油、
小麦胚芽油、ブドウの種油、ココナツ油、ベニバナ油、アザミ油、ツキミソウ油
及び、リノール酸グリセリド類を少なくとも1.5重量%含んでなるその他の油
類、の群から選ばれることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載のエマルショ
ン類。
9.前記油性相が、10と30mN/mの間の極性をもつ油成分からなる群から選ば
れることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載のエマルション類。
10.前記油成分が、10と20mN/mの間の極性をもつ油類からなる群から選ば
れることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載のエマルション類。
11.前記油性相中に、8から18個の炭素原子をもつ、1種類以上の分枝及び
/又は非分枝脂肪族脂肪酸アルコール類及び/又は脂肪酸類を取り込むことを特
徴とする、請求の範囲第1項に記載のエマルション類。
12.前記油性相が、40℃未満の融点をもつ成分を含まないことを特徴とする
、請求の範囲第1項に記載のエマルション類。
13.電解質類、特に塩化ナトリウムを該調製物の総重量を基にして好都合には
0.1−5.0重量%の濃度で、特に好都合には0.6−3.0重量%の濃度で
前記水性相に添加することを特徴とする、請求の範囲第1項に記載のエマルショ
ン類。
14.W/O/Wエマルション類の製造方法であって、1価及び/又は2価の陽
イオン類をもつ有機及び/又は無機の電解質類を0.1−5重量%(総組成物を
基にして)含有する水並びに1種類の油性相を、該油性相及び該水性相が本質的
に流体の形態にある温度で混合し、このよう
にして生成された混合物を絶えず撹拌し、適宜な場合には1回以上のホモジネー
ト化段階を経て、次いでこのようにして生成されたW/O/Wエマルションを室
温まで放置冷却させることを特徴とする製造方法であって、該油性相は以下の物
質類を含んでなる:
(a)その親油性が温度上昇に伴って増加しそしてその親水性が温度低下に伴っ
て増加するような乳化剤類からなる群から選ばれる、少なくとも1種類の乳化剤
(乳化剤A)で、40−90℃の温度範囲でHLB値<10からHLB値>10
に変化し、室温でのHLB値は11と18の間、好ましくは13と14の間にあ
り、そして約80℃で該油性相に完全には溶解しないような乳化剤類で、特には
、少なくとも1種類の、一般式
[式中、R1=C10-30−アルキルであり
n=8から200の数]
の乳化剤、
(b)望ましい場合には更に:
(b1)1種類以上の、一般式
[式中、基X又はYの一方は水素原子でありそして残りの基Y又は
Xは10−30の炭素原子類をもつ、分枝もしくは非分枝アシル基からなる群か
ら選ばれる]
の安定化剤類、及び/又は
(b2)8から18個の炭素原子、特には16個の炭素原子をもつ(すなわち
セチルアルコール)、1種類以上の分枝及び/又は非分枝脂肪族脂肪酸アルコー
ル類、
(c)生理学的に耐容性のある極性の油類、脂肪類及びワックス類からなる群か
ら選ばれる、該油性相の基礎成分で、
− 該油性相が唯一の単一の油成分を含んでなる場合は、その単一の
基礎成分が、又は
− 該油性相が数種類の油成分を含んでなる場合は、その基礎成分の
組み合わせ物が、
10−20の必要HLB値(RHLB)及び/又は30mN/m未満の極性(
表面張力の単位で測定された)をもつ該油性相の基礎成分。
15.前記W/O/WエマルションをPITより上の温度で生成しそしてその後
該PIT未満の温度に冷却することを特徴とする請求の範囲第14項に記載の方
法。
─────────────────────────────────────────────────────
【要約の続き】
ワックス類の群から選ばれる油性相;(d)1種類の外
部及び1種類の内部の水性相で、1価、2価又は3価の
陽イオン類をもつ有機及び/又は無機電解質類を0.1
−5重量%(総組成物に関連して)含有する水性相類、
(e)必要な場合には、それらの主要な目的が、それら
のインサイチューの生成後に該複エマルションの液滴を
安定させることであり、そして該油性相及び/又は該水
性相中に取り込まれることができる、その他の補助剤類
及び/又は添加剤類、(f)必要な場合には、該油性相
及び/又は該水性相中に取り込まれることができる、そ
の他の通常の化粧品用又は医薬用の基剤類、補助剤類、
添加剤類及び/又は活性化合物類。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.1種類の連続的な外部の水性相、その中に分散された1種類の油性相及びこ の油性相中に分散された第2の(内部の)水性相からなるW/O/W型の複エマ ルション類であって、下記の物質類を含んでなる: (a)その親油性が温度上昇に伴って増加し、そしてその親水性が温度低下に伴 って増加する乳化剤類からなる群から選ばれる、少なくとも1種類の乳化剤(乳 化剤A)で、40℃−90℃の温度範囲でHLB値<10からHLB値>10に 変化し、室温におけるHLB値は11と18の間、好ましくは13と14の間で あり、そして、該油性相が該水性相と混合されている場合には該油性相に完全に は溶解しない乳化剤類、 (b)1種類の油性相で、その基礎成分が、それら単独でそして/又は組み合わ せて10−20の「必要HLB値」(RHLB)を有する、生理学的に耐容性の ある油類、脂肪類及びワックス類からなる群から選ばれ、そして/又は その基礎成分が、生理学的に耐容性のある極性の油類、脂肪類及びワック ス類からなる群から選ばれ、その極性が単独でも又は組み合わせてでも、30mN /m(表面張力単位で測定)未満である油性相、 (d)1種類の外部及び1種類の内部の水性相で、1価、2価又は3価の陽イオ ン類をもつ有機及び/又は無機電解質類を0.1−5重量%(総組成物を基にし て)含んでなる水性相類、 (e)必要な場合には更に、それらの主要な目的がそれらのインサイチューでの 生成後に複エマルションの液滴類を安定化させることであ り、そして該油性相及び/又は該水性相類中に取り込まれることができる補助剤 類及び/又は添加剤類、 (f)必要な場合には、該油性相及び/又は該水性相中に取り込まれることがで きる化粧品類又は医薬品類中で通常使用されているその他の基材類、補助剤類、 添加剤類及び/又は活性化合物類。 2.前記乳化剤もしくは乳化剤類Aが、nが20から40の値をとる群から選ば れることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載のエマルション類。 3.前記乳化剤もしくは乳化剤類Aが、一般式 [式中、R1=C10-30−アルキルそして n=8から200の数値] の乳化剤類からなる群から選ばれることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載 のエマルション類。 4.前記乳化剤もしくは乳化剤類Aが、 (a)例えばBiophilic Sの商品名で入手できるような、レシチン、脂肪酸アル コール類及び脂肪酸類の混合物類、 (b)例えばGrilloten K87の商品名で入手できるような、ラウリン酸スクロー ス、 (c)Polydermanol GE-14の商品名で入手できるような、ポリグリセロールモノ −脂肪酸エステル類、例えばイソステアリン酸ポリグリセロール及び、Decaglyn 1-ISの商品名で入手できるような、モノ イソステアリン酸デカグリセリル、 (d)DC 193の名称で入手できるようなジメチコンコポリオール類 からなる群から選ばれることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載のエマルシ ョン類。 5.1種類以上の、一般式 [式中、基X又はYの一方は水素原子であり、そして残りの基Y又はXは、1 0−30個の炭素原子類を有する分枝もしくは非分枝アシル基類からなる群から 選ばれる] の安定化剤を含んでなる、請求の範囲第1項に記載のエマルション類。 6.モノステアリン酸グリセロールが安定化剤1として選ばれることを特徴とす る、請求の範囲第3項に記載のエマルション類。 7.前記乳化剤もしくは乳化剤類A及び/又は前記安定化剤もしくは安定化剤類 1を、それぞれ該調製物類の総重量を基にして、0.05−15.0重量%の濃 度で、好ましくは0.1−7.5重量%の濃度で、特に好ましくは0.5−5. 0重量%の濃度で使用することを特徴とする、請求の範囲第1項又は第4項に記 載のエマルション類。 8.前記油性相が、植物属のトウダイグサ(Euphorbiaceae)、イネ(Poaceae)、マ メ(Fabaceae)、アブラナ(Brassicaceae)、ゴマ(Pedaliaceae)、キク(Asteraceae ),アマ(Linaceae)、イイギリ(Flacourticaceae)及びスミレ(Violales)の油類か らなる群から、好ましくは天然に存在するヒ マシ油、小麦胚芽油、ブドウ種油、ココナツ油、ベニバナ油、アザミ油、ツキミ ソウ油及び、リノール酸グリセリド類を少なくとも1.5重量%含んでなる、そ の他の油類の群から選ばれることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載のエマ ルション類。 9.前記油性相が、10と30mN/mの間の極性をもつ油成分からなる群から選ば れることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載のエマルション類。 10.前記油成分が、10と20mN/mの間の極性をもつ油類からなる群から選ば れることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載のエマルション類。 11.前記油性相中に、1種類以上の8から18個の炭素原子をもつ、分枝及び /又は非分枝脂肪族脂肪アルコール類及び/又は脂肪酸類が取り込まれることを 特徴とする、請求の範囲第1項に記載のエマルション類。 12.前記油性相が、40℃未満の融点をもつ成分を含まないことを特徴とする 、請求の範囲第1項に記載のエマルション類。 13.電解質類、特に塩化ナトリウムが該調製物の総重量を基にして好都合には 0.1−5.0重量%の濃度で、特に好都合には0.6−3.0重量%の濃度で 前記水性相に添加されることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載のエマルシ ョン類。 14.W/O/Wエマルション類の製造方法であって、1価及び/又は2価の陽 イオン類をもつ有機及び/又は無機の電解質類を0.1−5重量%(総組成物を 基にして)含有する水並びに1種類の油性相を、該油性相及び該水性相が本質的 に流体の形態にある温度で混合し、このよう にして生成された混合物を絶えず撹拌し、そして適宜な場合には1回以上のホモ ジネート化段階を経て、次いでこのようにして生成されたW/O/Wエマルショ ンを室温まで放置冷却することを特徴し、この際この油性相は以下の物質類を含 んでなる: (a)その親油性が温度上昇に伴って増加しそしてその親水性が温度低下に伴っ て増加するような乳化剤類からなる群から選ばれる、少なくとも1種類の乳化剤 (乳化剤A)で、40−90℃の温度範囲でHLB値<10からHLB値>10 に変化し、室温でのHLB値が11と18の間、好ましくは13と14の間にあ り、そして約80℃で該油性相に完全には溶解しない乳化剤(類)で、特には少 なくとも1種類の、一般式 [式中、R1=C10-30−アルキルそして n=8から200の数] の乳化剤、 (b)望ましい場合には更に: (b1)1種類以上の、一般式 [式中、基X又はYの一方は水素原子でありそして残りの 基Y又はXは10−30の炭素原子類をもつ、分枝もしくは非分枝アシル基から なる群から選ばれる] の安定化剤類、及び/又は (b2)8から18個の炭素原子、特には16個の炭素原子をもつ(すなわち セチルアルコール)、1種類以上の分枝及び/又は非分枝脂肪族脂肪酸アルコー ル類、 (c)この油性相の基礎成分で、それら単独でそして/又は組み合わせて、10 −20の必要HLB値(RHLB)をもつ、生理学的に耐容性のある油類、脂肪 類及びワックス類からなる群から選ばれ、そして/又は その基礎成分(複数)の極性が、単独でも又は組み合わせてでも、30mN /m未満であるような、生理学的に耐容性のある極性の油類、脂肪類及びワックス 類からなる群から選ばれる、油性相の基礎成分。 15.前記W/O/WエマルションがPITより上の温度で生成されそして次に 該PIT未満の温度に冷却されることを特徴とする請求の範囲第14項に記載の 方法。
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