JPS60197610A - 乳化化粧料およびその製造法 - Google Patents

乳化化粧料およびその製造法

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JPS60197610A
JPS60197610A JP59050547A JP5054784A JPS60197610A JP S60197610 A JPS60197610 A JP S60197610A JP 59050547 A JP59050547 A JP 59050547A JP 5054784 A JP5054784 A JP 5054784A JP S60197610 A JPS60197610 A JP S60197610A
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敏幸 鈴木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、皮膚に適用時清涼感を有し、適用後べとつき
が残らず、また適度な保湿作用を有する安蝋な低粘度乳
化化粧料及びその製造法に関する。
一般に乳化化粧料は水／油／乳化剤から構成され、皮膚
に適用した場合、皮膚表面に油膜を形成する。この油膜
の閉塞作用によシ経皮水分損失が抑制され、その結果角
質層中に水分が保持されるうこの保湿効果は、油成分の
種類および量によシ異なシ、目的に応じて油の種類およ
び添加量が調節される。
乳化系でべとつきが少なく、さつばシとした使用感を得
るには、油成分量を少なくし、べとつきの少ない油を用
いることが必要である。
後述の一般式（ＩＩ）、（１）又は（ＩＶ）で示される
ボリア０キサン（以下、シリコーンオイルと称する）は
皮膚上で均一な薄膜を形成し、べとつきのないなめらか
な感触を付与するための油成分として適している。しか
しながら、シリコーンオイルは通常の界面活性剤および
他の油成分との相溶性が悪く、被乳化性が著しく悪いた
め、均一で微細な乳化系を得るのは極めてむずかしい。
一方、合一やクリーミングに対する安定性は乳化粒子の
粒径が細かく均一であるほど良好であシ、特に系の粘度
が低い場合は、この傾向が顕著である。また外観の美し
さ、即ち乳液としての白さにも乳化状態が関与し、粒径
が０．２〜２μｍの範囲にある時が最も好ましく、これ
以下であると、半透明の青白いマイクロエマルショノと
なシ、これ以上である場合も半透明で灰色の状態となる
。
この他に、適用時に清涼感を付与させるには、エチルア
ルコールを含有する系であることが有効であるが、一般
にエチルアルコールの添加によシ、系の乳化安定°性は
著しく低下する。
以上述べた性能を有する乳化系を得るには、水相中にエ
チルアルコールを含有し、被乳化油はシリコーンオイル
が主成分であり、かつ油成分量は少量であること、さら
に乳化粒子が微細で均一な粒子径を有する低粘度乳化系
であることが必要となる。しかしながら、従来Ｃ乳化技
術では、これらの条件をすべて同時に満たすことは不可
能であった。
斯る実情において、本発明者は上記目的の乳化化粧料を
得んと鋭意研究を行なった結果、特定のジメチルポリシ
ロキサンポリオキシアルキレン共重合体、）ＩＬＢＩＯ
以上の界面活性剤、炭素数１２〜２２の直鎖状飽和高級
アルコールの混合物を乳化剤として用い、特定温度範囲
の条件下に於いて、一定濃度範囲のエチルアルコールを
含む水相を攪拌下で加え、途中ゲル状または高粘度液状
の１相領域を形成させることによシ、微細で均一かつ安
定な、シリコーン油を主成分として含有する低粘度乳化
物が得られること、そしてこの乳化組成物が目的とする
乳化化粧料の条件を満足することを見出し、本発明を完
成した。
すなわち、本発明の第１の目的は、 （イ）■一般式（Ｉ） （式中、ａは１０〜２５、ｂは２５〜３５、ｍは６０〜
８０、ｎは３〜８の数を示す）で表わされるジメチルポ
リシロキサンポリオキシアルキレン共重合体、■ＨＬＢ
ＩＯ以上の界面活性剤、及び■炭素数１２〜２２の直鎖
状飽和高級アルコールからなる乳化剤を０．２〜５重量
％、 （ロ）一般式（ｎ）、（厘）又は（■）（式中、Ｘは４
〜１００．Ｚは１以上の数で、ｙ＋ｚは１〜１００、）
は２〜５の数を示す）で表わされるポリシロキサンの１
種又は２種以上を全油成分の９０重量％以上含有する油
成分を０．５〜１０重量％、並びに （／ウ　エチルアルコール水溶液（但し、エチルアルコ
ール／水は重量比で５０１５０〜２／９８）を全水相の
６０〜１００重量％を含有する水相を８５〜９９，３重
量％。
を必須成分として含有する乳化化粧料を提供するもので
ある。
本発明の他の目的は、当該乳化化粧料を製造する方法を
提供するものである。
本発明乳化化粧料の乳化剤（イ）の成分である■のジメ
チルポリシロキサンポリオキシアルキレン共重合体は、
その水溶液曇点が２５〜４０℃の範囲にあることが特に
好ましく、水溶液の曇点が５０℃−以上のものは乳化中
に１相領域を形成せず、得られる乳化物の乳化粒子は粗
大なものとなる。一方、水溶液の曇点が２０℃よシ低温
にあるものは、界面活性剤としての作用を全く示さず、
乳化は行われない。■の界面活性剤としては、単独で又
は２種以上の混合物としてＨＬＢが１０以上のものであ
ればよく、就中ＨＬＢＩＩ〜１６のものが特に好ましい
っその具体例としては、例えばポリオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油、ポリグリセリン脂肪酸エステル、シ
ョ糖脂肪酸エステル等が挙げられる。■の直鎖状飽和高
級アルコールは、炭素数１２〜２２のものであシ、特に
炭素数１４〜１８のものが好ましい。炭素数が１０以下
となると、乳化剤として乳化物禽安定化する働きが著し
く低下するとともに、臭いが悪くなる。また炭素数が２
２を越えるものは、経時変化で結晶として析出する傾向
にある。
（イ）成分の乳化剤は、上記■、■及び■の相対比が、
第１図に示す三角座標上の次の各点、Ａ（２５ニア３ｓ
２）、Ｂ（２５：５５：２０）、Ｃ（７０：１０＋２０
）及びＤ（８８：１０　＋２）を結んでできる四角形の
内側（各辺を含む）にあるのが好ましい。この乳化剤は
乳化化粧料中に０．２〜５重量％（以下単にチで示す）
、好ましくは０．４〜３チ配合される。そしてこの範囲
外では乳化は行われない。
（ロ）成分の油成分は、一般式（Ｉｆ）、（１）又は（
ＩＶ）で表わされるシリコーンオイルの１種又は２種以
上を少なくとも９０チ以上含有することが必要である。
このシリコーンオイル以外の油成分としては、例えば流
動パラフィン、パラフィンワックス、セレシン、スクワ
ラン等の炭化水素；オリーブ油、ホホバ油、ミンク油な
どの天然動植物油脂；ミリスチン酸オクチルドデシルな
どの合成エステル油等が挙げられる。これらの油成分は
乳化化粧料中に０．５〜ｉｏｓ、好ましくは１〜５チ配
合される。
油成分が１０チを超えると油性感が強くなり好ましくな
い。
（ハ）成分の水相は、エチルアルコール／水の重量比が
５０１５０〜２／９８の範囲にあることが必要であシ、
特に７０／３０〜９５１５の範囲にあることが好ましい
。エチルアルコール／水の比率が５０１５０よシ大きく
なると、乳化が不安定となる他、皮膚に対する刺激が強
くなる。またエチルアルコール／水の比率が２／９８よ
シ小さくなると清涼感が感じられなくなる。この他、水
相には、グリセリン、ソルビトール、マルチトール、プ
ロピレングリコール、ジグロピレングリコール、１．３
−ブチレングリコール、ピロリドンカルホン酸ナトリウ
ム、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシ
プロピレンメチルグルコシド、グルコースなどの保湿剤
；グリシン、セリン、プロリンなどのアミノ酸；消炎剤
、殺菌剤、ビタミン類などの薬効剤等を配合することが
できる。この水相は乳化化粧料中に８５〜９９．３％、
好ましくは９２〜９８．６１配合される。
本発明乳化化粧料は、粘度が低いのが好ましく、２５℃
における粘度が１００センチポイズ（ｃｐ）以下、特に
２０　ｃｐ以下が好ましい。粘度が１００ｃｐを超える
と、適用時べとつきが感じられるようになる。
本発明の乳化化粧料は、例えば、（イ）の乳化剤０．２
〜５重量部及び（ロ）の油成分０．５〜１０薄量部の混
合物にエチルアルコール水溶液（但し、エチルアルコー
ル／水は重量比で２０／８０〜７０／３０）を、攪拌下
２０〜４５℃の温度で添加してｏ　／　ｗエマルション
となし、次いで、必要によシ、これに水又はエチルアル
コール水溶液を加えて上記組成にすることによシ製造さ
れる。
本発明において、成分（イ）と（ロ）の混合物に、エチ
ルアルコール／水の重量比が２０／８０〜７０／３０、
好ましくは３０／７０〜６０／４０のエチルアルコール
水溶液を上記混合物に対し０．５〜５重量倍添加すると
ゲル状又は高粘性液状の１相生成物が生成し、更にこれ
に当該エチルアルコールを加えるとｏ　／　ｗエマルシ
ョンが得られる。最後に必要に応じて水又はエチルアル
コール水溶液を加えて、エチルアルコール／水の重量比
を５０１５０〜２／９８になるように調整することがで
きる。また、最後に加えられる水又はエチルアルコール
水溶液は５〜４５℃の温度にしておくのが好ましい。
本方法の特徴は、乳化時に高エタノール存在下で１相領
域が形成され、この領域を経ることにより、均一で微細
な乳化粒子が得られることであ、る。
乳化過程に於いて１相領域を通過させることによシ、ａ
＃Ｉな乳化粒子が得られることは、通常の油／乳化剤／
水系および油／乳化剤／水／二価アルコールからなる系
については公知〔温容；［日本化学会誌Ｊ　１０．　１
３９９（１９８３））であるが、本発明の乳化化粧料の
製造方法に於いては、エチルアルコール高濃度の条件下
、油成分としてのシリコーンオイル主体の系において、
１相領域を形成させ微細で均一な乳化粒子からなる安定
な低粘度乳化組成物を得る点が、上記公知例とは異なる
。また、シリコーンオイルの乳化には、ポリジオルガノ
シロキサン−ポリオキシアルキレン共重合体が有効であ
ることも公知（例えば特開昭５８−１３１９１０号）で
あるが、本発明の乳化化粧料の生成に必要な乳化剤は、
ジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン共重合体
、ＨＬＢＩＯ以上の界面活性剤、炭素数１２〜２２の直
鎖状飽和高級アルコールが特定の比率で配合されている
点、またジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン
共重合体の水溶液曇点が２０〜４５℃と低く、通常の乳
化条件では乳化剤として有効に働かないところ、エチル
アルコールおよび乳化温度を規定して、乳化剤としてす
ぐれた性能を発揮させた点で明らかに異なる。
次に実施例を挙げて説明する。
実施例１ 第１表に示す配合組成の乳化化粧料を製造し、その乳化
安定性を調べた。その結果を第２表に示す。
製法：　油相を６０℃に加熱し、全成分を均一に溶解し
た後、３６℃まで冷却し一定に保ち、この油相に攪拌下
で３６℃に調整したアルコール相を添加し乳化を行なっ
た。その後２５℃の水相を加え所定の組成にした。
第　２　表 第２表から明らかな如く、本発明の乳化化粧料は良好な
安定性を示した。
実施例２ 第３表に示した組成の乳化組成物を製造し、乳化安定性
、粘度を評価した。その結果を第４表に示す。
製法は実施例１の方法に準じて行った。
以下余白 第　４　表 第４表から明らかな様に、本発明の乳化化粧料は、極め
て低粘度で６Ｊながら良好な安定性を示した。
実施例３ 本発明品である実施例１の乳化化粧料Ａ及び実施例２の
乳化化粧料Ｉ、比較品である実施例２のＪ％Ｋ、０の計
５種類の検体について、１０名の専門パネラ−がその使
用感を官能評価した。その結果を第５表に示す。
第５表 以下余白 第５表から明らかなように、本発明品は、比較品に比べ
て清涼感が強く、べとつき、油性感が少なく、肌なじみ
、外観が良好でめった。
実施例４ 第６表に示す組成の本発明の乳化組成物Ｐ・Ｑ：油成分
を含まない比較品Ｒ；および市販化粧水８を人の前腕屈
側部に塗布し友後、皮膚コンダクタンスを測定した。皮
膚コンダクタンスは、表皮角質層中の水分量に対応する
もので、コンダクタンスの値が大きいはと水分量が多い
ことを意味する。
測定は周波数３５　ＭＨｚの高周波を用いる高周波イン
ピーダンスメーター（Ｃａｐａｃｉｔａｎｃｅ−Ｃｏｎ
ｄｕｃｔａｎｃｅＭｅｔｅｒ　Ｍｏｄａｌ　３５４型；
よりｅ社製）を使用して行なった。この結果を第７表に
示す。
以下余白 第　６　表 （比較品Ｒは乳液状でなく透明液状となる。）製法：実
施例１の方法に準じて製造した。
第　７　表 （単位はμび／ｃｒｎ） 第７表から明らかなように、本発明の乳化化粧料は、油
成分を含まない比較品Ｒ１および市販の化粧水に比べて
明らかに高い皮膚保湿効果を示している。
実施例５ 本発明品である実施例１の乳化化粧料Ａを用いて、製造
方法による乳化状態および安定性の違いを比較した。製
造方法は第８表、結果は第９表に示す。
第　８　表 第　９　表 （粒子径の測定には、Ｃｏｕｌｔｅｒ　ｃｏｕｎｔｅｒ
　Ｍｏｄｅｌ　ＴＡ−■およびＣｏｕｌｔｅｒサブミク
ロンアナライザｇｏｄｅｌＮ４　を用いた） 実施例６（アストリンゼントミルク） 造 製法：実施例１の方法に準じて製造した。
実施例７（モイスチュアミルク） 以下余白 実施例８（制汗ローション） 造 製法：実施例１の方法に準じて製造した。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明の乳化化粧料の成分である乳化剤を構成
するジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン共重
合体、ＨＬＢ１０以上の界面活性剤゛及び炭素数１２〜
２２の直鎖状飽和高級アルコールの相対比を示す三角座
標である。 以上 出願人　花王石鹸株式会社 手続補正書（自発） 昭和６０年　２月２１日 特許庁長官志賀　学　殿 ２　発明の名称 乳化化粧料およびその製造法 ３　補正をする者 事件との関係　出願人 住　所　東京都中央区日本橋茅場町１丁目１４番ｌＯ号
名　称　（０９１）花王石鹸株式会社 代表者　丸　出　芳　部 ４代理人 ６、補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の橢 ７、　補正の内容 （１）　明細書中、第１３頁、第６竹 ｒ７０／３０〜９５１５　Ｊとあるを ｒ３０／７０〜５／９５　Ｊと訂正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 １、（イ）■一般式（１） （式中、ａは１０〜２５、ｂは２５〜３５、ｍは６０−
    ８０．ｎは３〜８の数を示す）で表わされるジメチルポ
    リシロキサンポリオキシアルキレン共重合体、■ＨＬＢ
    ＩＯ以上の界面活性剤、及び■炭素数１２〜２２の直鎖
    状飽和高級アルコールからなる乳化剤を０．２〜５重量
    ％、 （ロ）一般式（…）、（１）又は（ＩＶ）（式中、Ｘは
    ４〜１００％Ｚは、１以上の数で、ｙ＋ｚは１〜１ＯＯ
    １看は２〜５の数を示す）で表わされるボリア０キサン
    の１種又は２種以上を全油成分の９０重量％以上含有す
    る油成分を０．５〜１０重量％、並びに ←→　エチルアルコール水溶液（但し、エチルアルコー
    ル／水は重量比で５０１５０〜２／９８　）を全水相の
    ６０〜１００重量％を含彌する水相を８５〜９９．３重
    ｉチ、 を必須成分として含有することを特徴とする乳化化粧料
    。 ２、　ジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン共
    重合体、ＨＬＢＩＯ以上の界面活性剤及び炭素数１２〜
    ２２の直鎖状飽和高級アルコールの相対比が、第１図に
    示す三角座標上の次の各点、Ａ（２５ニア３：２）、Ｂ
    （２５：５５：２０）、Ｃ（７０：１０：２０）及びＤ
    （８８：　１０　：２）を結んでできる四角形の内側（
    各辺を含む）にあることを特徴とする特許請求の範囲第
    １項記載の乳化化粧料。 ３゜　ジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン共
    重合体の水溶液の曇点が２０〜４５℃にあるものである
    特許請求の範囲第２項記載の乳化化粧料。 ４、乳化化粧料の２５℃における粘度が１００センチボ
    イズ以下である特許請求の範囲第１〜３項の何れか１項
    記載の乳化化粧料。 ５、　次に示す（イ）、（ロ）及び←→の成分、（イ）
    ■一般式（１） （式中、ａはｌＯ〜２５、ｂは２５〜３５、ｍは６０〜
    ８０、ｎは３〜８の数を示す）で表わされるジメチルポ
    リシロキサンポリオキシアルキレン共重合体、■ＨＬＢ
    １０Ｊｇ上の界面活性剤、及び■炭素数１２〜２２の直
    鎖状飽和高級アルコールからなる乳化剤を０１２〜５重
    量％、 （ロ）一般式（旺）、（１）又は（ｆｆ）（式中、Ｘは
    ４〜１００．２は１以上の数で、ｙ　＋　ｚ、は１〜１
    ００、Ａは２〜５の数を示す）で表わされるポリシロキ
    サンの１種又は２種以上を全油成分の９０重１に１以上
    含有する油成分を０．５〜１０重量％、 （ハ）　エチルアルコール水溶液（但し、エチルアルコ
    ール／水は重量比で５０１５０〜２／９Ｂ）を全水相の
    ６０〜１００重Ｊ１％を含有する水相を８５〜９９．３
    重ｉ％、 を必須成分として含Ｍ゛する乳化化粧料を製造する方法
    におい−Ｃ１（イ）の乳化剤０．２〜５重量部及び（ロ
    ）の油成分０．５〜１０重量部の混合物にエチ／ｌ／　
    ７　ルコール水溶液（但Ｌ、エチルアルコール／水は重
    量比で２０４８０〜７０／３０　）を、攪拌下２０〜４
    ５℃の温度で添加してｏ　／　ｗエマルションとなし、
    次いで、必要によシ、これに水又はエチルアルコール水
    溶液を加えて上記組成にすることを特徴とする該乳化化
    粧料の製造法。
JP59050547A 1984-03-16 1984-03-16 乳化化粧料およびその製造法 Granted JPS60197610A (ja)

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