JPH1171256A - 微細エマルション組成物 - Google Patents
微細エマルション組成物Info
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- JPH1171256A JPH1171256A JP9247844A JP24784497A JPH1171256A JP H1171256 A JPH1171256 A JP H1171256A JP 9247844 A JP9247844 A JP 9247844A JP 24784497 A JP24784497 A JP 24784497A JP H1171256 A JPH1171256 A JP H1171256A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安全性が高く、かつ特に低粘度でも低温，高
温での温度変化に対して安定な微細エマルションを得
る。 【解決手段】 ポリグリセリル脂肪酸エステルを０．１
〜１０重量％，ベタイン類を０．１〜２０重量％，油を
０．１〜２０重量％，及び水を含有する平均粒子径が１
０〜５００nmであることを特徴とする微細エマルション
組成物。ベタイン類としては、トリメチルグリシンが好
ましい。
温での温度変化に対して安定な微細エマルションを得
る。 【解決手段】 ポリグリセリル脂肪酸エステルを０．１
〜１０重量％，ベタイン類を０．１〜２０重量％，油を
０．１〜２０重量％，及び水を含有する平均粒子径が１
０〜５００nmであることを特徴とする微細エマルション
組成物。ベタイン類としては、トリメチルグリシンが好
ましい。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、ポリグリセリル
脂肪酸エステルと、ベタイン類と油を特定量含有して成
る、安全性が高く、かつ低温及び高温での温度変化に対
しても安定性の高い微細エマルション組成物に関する。
脂肪酸エステルと、ベタイン類と油を特定量含有して成
る、安全性が高く、かつ低温及び高温での温度変化に対
しても安定性の高い微細エマルション組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、医薬品，化粧品，食品などの
分野において、エマルション製剤は非常によく用いられ
ており、特にその外観の透明性或いは半透明性や、粒子
の微細さによりマイクロエマルションなどの微細なエマ
ルションが求められている。
分野において、エマルション製剤は非常によく用いられ
ており、特にその外観の透明性或いは半透明性や、粒子
の微細さによりマイクロエマルションなどの微細なエマ
ルションが求められている。
【０００３】かかる微細エマルションとしては、安定な
二相領域のマイクロエマルションとして、親水性の非イ
オン性界面活性剤と、一定範囲の炭素数及び有機概念図
上の無機性値を有する油の１種又は２種以上と、水とを
特定の重量比で含有して成るマイクロエマルションが開
示されている（特公平６−６１４５４）。
二相領域のマイクロエマルションとして、親水性の非イ
オン性界面活性剤と、一定範囲の炭素数及び有機概念図
上の無機性値を有する油の１種又は２種以上と、水とを
特定の重量比で含有して成るマイクロエマルションが開
示されている（特公平６−６１４５４）。
【０００４】さらに、ポリグリセリル脂肪酸エステル、
炭素数１０〜２２の2-ヒドロキシ脂肪酸、油及び水を特
定量含有する微細エマルション組成物が開示されている
（特開平９−１１０６３５）。
炭素数１０〜２２の2-ヒドロキシ脂肪酸、油及び水を特
定量含有する微細エマルション組成物が開示されている
（特開平９−１１０６３５）。
【０００５】しかしながら、非イオン性界面活性剤の中
には、配合量によって皮膚刺激性や眼粘膜刺激性が認め
られたり、感作性が認められたりするといった安全性上
問題のあるものが存在する。この点、ポリグリセリル脂
肪酸エステルは、安全性の高い非イオン性界面活性剤と
して幅広い分野で使用されてきたが、乳化力が弱く、微
細エマルションを調製するにはかなり多量を配合する必
要があった。また、油に対してポリグリセリル脂肪酸エ
ステルの配合量が少ないと、エマルションの粒子径が大
きくなり、クリーミングなどが起こりやすく、特に低
温，高温での温度変化によるエマルションの合一が観察
され、安定性に問題があった。
には、配合量によって皮膚刺激性や眼粘膜刺激性が認め
られたり、感作性が認められたりするといった安全性上
問題のあるものが存在する。この点、ポリグリセリル脂
肪酸エステルは、安全性の高い非イオン性界面活性剤と
して幅広い分野で使用されてきたが、乳化力が弱く、微
細エマルションを調製するにはかなり多量を配合する必
要があった。また、油に対してポリグリセリル脂肪酸エ
ステルの配合量が少ないと、エマルションの粒子径が大
きくなり、クリーミングなどが起こりやすく、特に低
温，高温での温度変化によるエマルションの合一が観察
され、安定性に問題があった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の微細エマルション組成物における問題点を解決
し、安全性が高く、かつ特に低粘度でも低温，高温での
温度変化に対して安定な微細エマルション組成物を得る
ことを目的とした。
な従来の微細エマルション組成物における問題点を解決
し、安全性が高く、かつ特に低粘度でも低温，高温での
温度変化に対して安定な微細エマルション組成物を得る
ことを目的とした。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に研究を重ねた結果、ポリグリセリル脂肪酸エステルを
界面活性剤として用い、さらに乳化助剤としてベタイン
類を含有させて、油を乳化することにより、目的の微細
エマルションを得ることができた。
に研究を重ねた結果、ポリグリセリル脂肪酸エステルを
界面活性剤として用い、さらに乳化助剤としてベタイン
類を含有させて、油を乳化することにより、目的の微細
エマルションを得ることができた。
【０００８】本発明において用いるベタイン類は、従来
よりその高い保湿能から、肌荒れの防止，改善を目的と
して、皮膚化粧料や外用剤，入浴剤に配合され、用いら
れている（特開昭６０−１５２４１５号，特開平１−２
７５５１１号，特開平７−２３８０１２号，特開平８−
９９８１８号，米国特許第３,６６６,８６３号等）。今
回本発明者等は、ベタイン類にエマルションの安定性向
上効果、特にポリグリセリル脂肪酸エステルを乳化剤と
して用いた微細エマルションの凍結融解安定性向上効果
が認められることを初めて見いだし、本発明を完成する
に至った。
よりその高い保湿能から、肌荒れの防止，改善を目的と
して、皮膚化粧料や外用剤，入浴剤に配合され、用いら
れている（特開昭６０−１５２４１５号，特開平１−２
７５５１１号，特開平７−２３８０１２号，特開平８−
９９８１８号，米国特許第３,６６６,８６３号等）。今
回本発明者等は、ベタイン類にエマルションの安定性向
上効果、特にポリグリセリル脂肪酸エステルを乳化剤と
して用いた微細エマルションの凍結融解安定性向上効果
が認められることを初めて見いだし、本発明を完成する
に至った。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について詳細
に説明する。
に説明する。
【００１０】本発明においては、ポリグリセリル脂肪酸
エステル０．１〜１０重量％，ベタイン類０．１〜２０
重量％，油０．１〜２０重量％，及び水を含有する。こ
こで、ベタイン類の配合量は、保湿効果の点から１から
２０重量％配合することが好ましい。
エステル０．１〜１０重量％，ベタイン類０．１〜２０
重量％，油０．１〜２０重量％，及び水を含有する。こ
こで、ベタイン類の配合量は、保湿効果の点から１から
２０重量％配合することが好ましい。
【００１１】本発明において用いるポリグリセリル脂肪
酸エステルとしては、ＨＬＢ値が７〜１５のものが好ま
しく、分子量も大きい方が好ましい。例えば、ヘキサグ
リセリルモノラウリン酸エステル，ヘキサグリセリルモ
ノミリスチン酸エステル，ヘキサグリセリルモノパルミ
チン酸エステル，デカグリセリルモノラウリン酸エステ
ル，デカグリセリルモノミリスチン酸エステル，デカグ
リセリルモノステアリン酸エステル，デカグリセリルモ
ノイソステアリン酸エステル，デカグリセリルモノオレ
イン酸エステル，デカグリセリルモノリノール酸エステ
ル，デカグリセリルジステアリン酸エステル，デカグリ
セリルジオレイン酸エステル，デカグリセリルジイソス
テアリン酸エステル等が挙げられ、これらより１種又は
２種以上を選択して用いる。
酸エステルとしては、ＨＬＢ値が７〜１５のものが好ま
しく、分子量も大きい方が好ましい。例えば、ヘキサグ
リセリルモノラウリン酸エステル，ヘキサグリセリルモ
ノミリスチン酸エステル，ヘキサグリセリルモノパルミ
チン酸エステル，デカグリセリルモノラウリン酸エステ
ル，デカグリセリルモノミリスチン酸エステル，デカグ
リセリルモノステアリン酸エステル，デカグリセリルモ
ノイソステアリン酸エステル，デカグリセリルモノオレ
イン酸エステル，デカグリセリルモノリノール酸エステ
ル，デカグリセリルジステアリン酸エステル，デカグリ
セリルジオレイン酸エステル，デカグリセリルジイソス
テアリン酸エステル等が挙げられ、これらより１種又は
２種以上を選択して用いる。
【００１２】本発明において用いるベタイン類は、アミ
ノ酸のＮ−トリアルキル置換体であり、例えばトリメチ
ルグリシン，γ−ブチロベタイン，ホマリン，トリゴネ
リン，β−アラニンベタイン，カルニチン，アトリニ
ン，ホモセリンベタイン，アントプレウリン，バリンベ
タイン，リジンベタイン，オルニチンベタイン，アラニ
ンベタイン，タウロベタイン，スタキドリン，グルタミ
ン酸ベタイン，フェニルアラニンベタイン等が例示さ
れ、これらより１種又は２種以上を選択して用いる。こ
れらの内、特にトリメチルグリシンが好ましい。
ノ酸のＮ−トリアルキル置換体であり、例えばトリメチ
ルグリシン，γ−ブチロベタイン，ホマリン，トリゴネ
リン，β−アラニンベタイン，カルニチン，アトリニ
ン，ホモセリンベタイン，アントプレウリン，バリンベ
タイン，リジンベタイン，オルニチンベタイン，アラニ
ンベタイン，タウロベタイン，スタキドリン，グルタミ
ン酸ベタイン，フェニルアラニンベタイン等が例示さ
れ、これらより１種又は２種以上を選択して用いる。こ
れらの内、特にトリメチルグリシンが好ましい。
【００１３】本発明において用いる油としては、アボカ
ド油，アルモンド油，オリーブ油，マカデミアンナッツ
油，ヒマシ油，ツバキ油，ホホバ油，ゴマ油，サフラワ
ー油，大豆油，パーシック油，綿実油，ヒマワリ油，ア
マニ油，カカオ脂，ヤシ脂，モクロウ，カルナウバロ
ウ，キャンデリラロウ等の植物性油脂類、卵黄油，ター
トル油，ミンク油，タラ肝油，サメ肝油，オレンジラフ
ィー油，牛脂，豚脂，羊脂，ミツロウ，鯨ロウ，ラノリ
ン等の動物性油脂類、硬化油類、流動パラフィン，ワセ
リン，イソパラフィン，セレシン，スクワラン，スクワ
レン，パラフィン，マイクロクリスタリンワックス等の
炭化水素類、ラウリン酸，ミリスチン酸，ステアリン
酸，オレイン酸，ベヘニン酸，ウンデシレン酸，ラノリ
ン脂肪酸，イソステアリン酸，リノール酸，リノレン
酸，エイコサペンタエン酸，ドコサヘキサエン酸等の脂
肪酸類、ラウリルアルコール，セタノール，ステアリル
アルコール，オレイルアルコール，ラノリンアルコー
ル，水添ラノリンアルコール，ヘキシルデカノール，オ
クチルドデカノール等の高級アルコール類、ミリスチン
酸イソプロピル，パルミチン酸イソプロピル，ステアリ
ン酸ブチル，オレイン酸デシル，ミリスチン酸ミリスチ
ル，ミリスチン酸オクチルドデシル，ラウリン酸ヘキシ
ル，ジオレイン酸プロピレングリコール，モノステアリ
ン酸プロピレングリコール，モノステアリン酸エチレン
グリコール，トリミリスチン酸グリセリン，酢酸ラノリ
ン，乳酸セチル，乳酸ミリスチル，ジメチルオクタン酸
ヘキシルデシル，リンゴ酸イソステアリル等のエステル
類、ジメチルポリシロキサン，メチルフェニルポリシロ
キサン等のシリコーン油等が挙げられ、これらより１種
又は２種以上を選択して用いる。
ド油，アルモンド油，オリーブ油，マカデミアンナッツ
油，ヒマシ油，ツバキ油，ホホバ油，ゴマ油，サフラワ
ー油，大豆油，パーシック油，綿実油，ヒマワリ油，ア
マニ油，カカオ脂，ヤシ脂，モクロウ，カルナウバロ
ウ，キャンデリラロウ等の植物性油脂類、卵黄油，ター
トル油，ミンク油，タラ肝油，サメ肝油，オレンジラフ
ィー油，牛脂，豚脂，羊脂，ミツロウ，鯨ロウ，ラノリ
ン等の動物性油脂類、硬化油類、流動パラフィン，ワセ
リン，イソパラフィン，セレシン，スクワラン，スクワ
レン，パラフィン，マイクロクリスタリンワックス等の
炭化水素類、ラウリン酸，ミリスチン酸，ステアリン
酸，オレイン酸，ベヘニン酸，ウンデシレン酸，ラノリ
ン脂肪酸，イソステアリン酸，リノール酸，リノレン
酸，エイコサペンタエン酸，ドコサヘキサエン酸等の脂
肪酸類、ラウリルアルコール，セタノール，ステアリル
アルコール，オレイルアルコール，ラノリンアルコー
ル，水添ラノリンアルコール，ヘキシルデカノール，オ
クチルドデカノール等の高級アルコール類、ミリスチン
酸イソプロピル，パルミチン酸イソプロピル，ステアリ
ン酸ブチル，オレイン酸デシル，ミリスチン酸ミリスチ
ル，ミリスチン酸オクチルドデシル，ラウリン酸ヘキシ
ル，ジオレイン酸プロピレングリコール，モノステアリ
ン酸プロピレングリコール，モノステアリン酸エチレン
グリコール，トリミリスチン酸グリセリン，酢酸ラノリ
ン，乳酸セチル，乳酸ミリスチル，ジメチルオクタン酸
ヘキシルデシル，リンゴ酸イソステアリル等のエステル
類、ジメチルポリシロキサン，メチルフェニルポリシロ
キサン等のシリコーン油等が挙げられ、これらより１種
又は２種以上を選択して用いる。
【００１４】また本発明において、ポリオール類を配合
することにより、乳化安定性を更に向上させることがで
きる。かかるポリオール類としては、プロピレングリコ
ール，ジプロピレングリコール，エチレングリコール，
ジエチレングリコール，ポリエチレングリコール，イソ
プレングリコール，1,3-ブタンジオール，2,3-ブタンジ
オール，1,4-ブタンジオール，2-ブテン-1,4-ジオー
ル，1,3-ブチレングリコール，1,5-ペンタンジオール，
グリセリン，ジグリセリン，トリグリセリン，ポリグリ
セリン，トリメチロールプロパン，エリスリトール，ペ
ンタエリスリトール，ソルビトール，マビット，マルチ
トール，ラクトース，フラクトース，マルトース，ソル
ビタン，グルコース，アラビトール，キシリトール，マ
ンニトール等が例示される。
することにより、乳化安定性を更に向上させることがで
きる。かかるポリオール類としては、プロピレングリコ
ール，ジプロピレングリコール，エチレングリコール，
ジエチレングリコール，ポリエチレングリコール，イソ
プレングリコール，1,3-ブタンジオール，2,3-ブタンジ
オール，1,4-ブタンジオール，2-ブテン-1,4-ジオー
ル，1,3-ブチレングリコール，1,5-ペンタンジオール，
グリセリン，ジグリセリン，トリグリセリン，ポリグリ
セリン，トリメチロールプロパン，エリスリトール，ペ
ンタエリスリトール，ソルビトール，マビット，マルチ
トール，ラクトース，フラクトース，マルトース，ソル
ビタン，グルコース，アラビトール，キシリトール，マ
ンニトール等が例示される。
【００１５】本発明における微細エマルション組成物に
おいて、油相には更に酢酸トコフェロール等の抗酸化
剤、紫外線吸収剤などの油溶性の添加成分を加えること
ができ、水相にもアスコルビン酸などの水溶性ビタミン
類、アミノ酸、多価アルコール，ムコ多糖類，コラーゲ
ン等の保湿剤、防腐剤等を添加することができる。
おいて、油相には更に酢酸トコフェロール等の抗酸化
剤、紫外線吸収剤などの油溶性の添加成分を加えること
ができ、水相にもアスコルビン酸などの水溶性ビタミン
類、アミノ酸、多価アルコール，ムコ多糖類，コラーゲ
ン等の保湿剤、防腐剤等を添加することができる。
【００１６】本発明にかかる微細エマルション組成物
は、乳剤，乳剤型軟膏等の医薬品製剤における基剤、乳
液，クリーム等の化粧料、食品用乳剤といった形態で利
用される。特に、粘度の低い液状或いはペースト状の製
剤に好適である。
は、乳剤，乳剤型軟膏等の医薬品製剤における基剤、乳
液，クリーム等の化粧料、食品用乳剤といった形態で利
用される。特に、粘度の低い液状或いはペースト状の製
剤に好適である。
【００１７】さらに本発明の特徴について、実施例によ
り詳細に説明する。
り詳細に説明する。
【００１８】まず、ポリグリセリル脂肪酸エステル３．
０重量％，油１０．０重量％，トリメチルグリシン５．
０重量％，及び精製水８２．０重量％を含有する微細エ
マルションとして、実施例１〜実施例１０を表１に示
す。
０重量％，油１０．０重量％，トリメチルグリシン５．
０重量％，及び精製水８２．０重量％を含有する微細エ
マルションとして、実施例１〜実施例１０を表１に示
す。
【００１９】
【表１】
【００２０】上記実施例について、平均粒子径を測定
し、−５℃〜３０℃２４時間反復恒温槽における保存安
定性、使用感の官能評価、及び皮膚刺激性を調べた。同
時にとりメチルグリシンを精製水に代替した比較例１か
ら比較例１０についても同様に調査した。保存安定性
は、−５℃２４時間，３０℃２４時間を１サイクルと
し、エマルションの状態の変化が認められ始めるまでの
サイクル数を評価し、５サイクル以上を○，２〜４サイ
クルを△，１サイクル以下を×とした。官能評価は、女
性パネル１０名を一群として表２に示した評価項目によ
り使用感を評価させ、その平均点を算出した。皮膚刺激
性は、男性パネラー２０名による４８時間の閉塞貼付試
験を行い、その結果を表３に示す判定基準に従って判定
し、２０名の皮膚刺激指数の平均値にて示した。以上の
結果を表４及び表５にまとめて示した。
し、−５℃〜３０℃２４時間反復恒温槽における保存安
定性、使用感の官能評価、及び皮膚刺激性を調べた。同
時にとりメチルグリシンを精製水に代替した比較例１か
ら比較例１０についても同様に調査した。保存安定性
は、−５℃２４時間，３０℃２４時間を１サイクルと
し、エマルションの状態の変化が認められ始めるまでの
サイクル数を評価し、５サイクル以上を○，２〜４サイ
クルを△，１サイクル以下を×とした。官能評価は、女
性パネル１０名を一群として表２に示した評価項目によ
り使用感を評価させ、その平均点を算出した。皮膚刺激
性は、男性パネラー２０名による４８時間の閉塞貼付試
験を行い、その結果を表３に示す判定基準に従って判定
し、２０名の皮膚刺激指数の平均値にて示した。以上の
結果を表４及び表５にまとめて示した。
【００２１】
【表２】
【００２２】
【表３】
【００２３】
【表４】
【００２４】
【表５】
【００２５】表４より、本発明の実施例１〜実施例１０
では、平均粒子径が１０２〜１３３nmの均一な微細エマ
ルションが得られており、いずれも良好な保存安定性を
示した。また使用感についても、べたつかないにもかか
わらず、高いしっとり感を有することが示された。これ
に対し、表５に示した比較例１〜比較例１０では、平均
粒子径は実施例に比べて大きく、保存安定性も良くなか
った。さらに使用感に関してはしっとり感，べたつき感
共にないという評価であった。また、皮膚刺激性につい
ては、実施例，比較例の全てにおいて殆ど認められなか
った。
では、平均粒子径が１０２〜１３３nmの均一な微細エマ
ルションが得られており、いずれも良好な保存安定性を
示した。また使用感についても、べたつかないにもかか
わらず、高いしっとり感を有することが示された。これ
に対し、表５に示した比較例１〜比較例１０では、平均
粒子径は実施例に比べて大きく、保存安定性も良くなか
った。さらに使用感に関してはしっとり感，べたつき感
共にないという評価であった。また、皮膚刺激性につい
ては、実施例，比較例の全てにおいて殆ど認められなか
った。
【００２６】 ［実施例１１］ 保湿液 (１)デカグリセリルモノラウリン酸エステル ２．０(重量％) (２)ホホバ油 ５．０ (３)マカダミアンナッツ油 ５．０ (４)トリメチルグリシン ７．０ (５)1,3-ブチレングリコール ５．０ (６)ピロリドンカルボン酸ナトリウム液 ０．５ (７)パラオキシ安息香酸メチル ０．２ (８)精製水 ７５．３ 製法：(１)〜(３)の油相成分を混合，均一とし、７５℃
に加熱する。一方(４)〜(８)の水相成分を混合し、加熱
して均一とし７５℃に保つ。これを前記油相成分に攪拌
しながら徐々に添加して乳化後、冷却する。
に加熱する。一方(４)〜(８)の水相成分を混合し、加熱
して均一とし７５℃に保つ。これを前記油相成分に攪拌
しながら徐々に添加して乳化後、冷却する。
【００２７】 ［実施例１２］乳液 (１)デカグリセリルジステアリン酸エステル ３．０(重量％) (２)流動パラフィン １０．０ (３)リンゴ酸ジイソステアリル ５．０ (４)トリメチルグリシン ７．０ (５)パラオキシ安息香酸エステル ０．２ (６)精製水 ７４．８ 製法：(１)〜(３)の油相成分を混合，均一とし、７５℃
に加熱する。一方(４)〜(６)の水相成分を混合し、加熱
して均一とし７５℃に保つ。これを前記油相成分に攪拌
しながら徐々に添加して乳化後、冷却する。
に加熱する。一方(４)〜(６)の水相成分を混合し、加熱
して均一とし７５℃に保つ。これを前記油相成分に攪拌
しながら徐々に添加して乳化後、冷却する。
【００２８】 ［実施例１３］日焼け止め用ローション (１)デカグリセリルジイソステアリン酸エステル ３．０(重量％) (２)オクタメチルシクロテトラポリシロキサン ８．０ (３)パラメトキシ桂皮酸-2-エチルヘキシル ６．０ (４)酢酸トコフェロール ０．２ (５)トリメチルグリシン ４．０ (６)パラオキシ安息香酸メチル ０．２ (７)精製水 ７８．６ 製法：(１)〜(４)の油相成分を混合，均一とし、７５℃
に加熱する。一方(５)〜(７)の水相成分を混合し、加熱
して均一とし７５℃に保つ。これを前記油相成分に攪拌
しながら徐々に添加して乳化後、冷却する。
に加熱する。一方(５)〜(７)の水相成分を混合し、加熱
して均一とし７５℃に保つ。これを前記油相成分に攪拌
しながら徐々に添加して乳化後、冷却する。
【００２９】 ［実施例１４］マッサージ剤 (１)デカグリセリルモノミリスチン酸エステル ２．５(重量％) (２)デカグリセリルモノステアリン酸エステル １．０ (３)ミツロウ ２．０ (４)スクワラン １０．０ (５)ミリスチン酸オクチルドデシル ５．０ (６)トリメチルグリシン ５．０ (７)1,3-ブチレングリコール ５．０ (８)パラオキシ安息香酸メチル ０．２ (９)精製水 ６９．３ 製法：(１)〜(５)の油相成分を混合，均一とし、７５℃
に加熱する。一方(６)〜(９)の水相成分を混合し、加熱
して均一とし７５℃に保つ。これを前記油相成分に攪拌
しながら徐々に添加して乳化後、冷却する。
に加熱する。一方(６)〜(９)の水相成分を混合し、加熱
して均一とし７５℃に保つ。これを前記油相成分に攪拌
しながら徐々に添加して乳化後、冷却する。
【００３０】実施例１１〜実施例１４について、平均粒
子径を測定し、−５℃２４時間〜３０℃２４時間反復恒
温槽における保存安定性、及び皮膚刺激性を上記の方法
により評価した。さらに、２５℃及び４０℃で３ヶ月間
保存した試料のエマルション状態を観察し、「○；透明
性及び状態の変化を認めない」，「△；濁度の増加が認
められる」，「×；濁度の増加が顕著であるか、相分離
が認められる」として安定性を評価した。
子径を測定し、−５℃２４時間〜３０℃２４時間反復恒
温槽における保存安定性、及び皮膚刺激性を上記の方法
により評価した。さらに、２５℃及び４０℃で３ヶ月間
保存した試料のエマルション状態を観察し、「○；透明
性及び状態の変化を認めない」，「△；濁度の増加が認
められる」，「×；濁度の増加が顕著であるか、相分離
が認められる」として安定性を評価した。
【００３１】
【表６】
【００３２】表６に示した結果より、本発明の実施例は
いずれも平均粒子径が２００nm以下の微細なエマルショ
ンが得られており、反復恒温槽における凍結融解及び２
５℃，４０℃での保存安定性も良好であった。さらに、
皮膚刺激指数も０．５５以下であり、皮膚刺激性も認め
られなかった。
いずれも平均粒子径が２００nm以下の微細なエマルショ
ンが得られており、反復恒温槽における凍結融解及び２
５℃，４０℃での保存安定性も良好であった。さらに、
皮膚刺激指数も０．５５以下であり、皮膚刺激性も認め
られなかった。
【００３３】
【発明の効果】以上詳述したように、ポリグリセリル脂
肪酸エステルと、ベタイン類と油を特定量含有させるこ
とにより、安全性が高く、かつ低温及び高温での温度変
化に対しても安定性の高い微細エマルションを得ること
ができた
肪酸エステルと、ベタイン類と油を特定量含有させるこ
とにより、安全性が高く、かつ低温及び高温での温度変
化に対しても安定性の高い微細エマルションを得ること
ができた
Claims (2)
- 【請求項１】 ポリグリセリル脂肪酸エステルを０．１
〜１０重量％，ベタイン類を０．１〜２０重量％，油を
０．１〜２０重量％，及び水を含有してなり、平均粒子
径が１０〜５００nmであることを特徴とする微細エマル
ション組成物。 - 【請求項２】 ベタイン類がトリメチルグリシンであ
る、請求項１に記載の微細エマルション組成物。
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