JP2001114639A - ジヒドロキシアセトンを含む、o/wマクロエマルション又はo/wミクロエマルションの形態の化粧品及び皮膚科学的光線遮蔽調製物 - Google Patents

ジヒドロキシアセトンを含む、o/wマクロエマルション又はo/wミクロエマルションの形態の化粧品及び皮膚科学的光線遮蔽調製物

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JP2001114639A
JP2001114639A JP2000308919A JP2000308919A JP2001114639A JP 2001114639 A JP2001114639 A JP 2001114639A JP 2000308919 A JP2000308919 A JP 2000308919A JP 2000308919 A JP2000308919 A JP 2000308919A JP 2001114639 A JP2001114639 A JP 2001114639A
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oil
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Albrecht Doeschner
アルブレヒト・デルシユナー
Anja Knueppel
アンヤ・クニユツペル
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Beiersdorf AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキンケア特性に優れた化粧品の提供。 【解決手段】 無機顔料「空白」、その親油性がpH又
は温度に依存する乳化剤、及び有効量のジヒドロキシア
セトンを含んでなる、噴霧可能な水中油エマルション、
なかでもO/Wミクロエマルション。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚の褐色化のた
めの化粧品及び皮膚科学的調製物、なかでも、更に、U
V光線を遮蔽するものに関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚に対する太陽光線の紫外線部分の有
害作用は一般に知られている。290nm未満(UVC
領域)の波長をもつ光線は地球の大気層中のオゾン層に
より吸収されるが、290nmと320nmの間の領
域、UVB領域の光線は紅斑、軽い日焼け又は様々な重
症度の熱傷すらを引き起こす。
【0003】日光の紅斑活性最大領域は308nmの周
辺の比較的狭い領域として与えられる。
【0004】多数の化合物がUVB光線を遮蔽するもの
として知られており、これらは大部分は、3−ベンジリ
デンカンファー、4−アミノ安息香酸、ケイ皮酸、サリ
チル酸、ベンゾフェノン及び更に2−フェニルベンズイ
ミダゾールの誘導体である。
【0005】約320と約400nmの間の領域、UV
A領域に対する有用なフィルター物質をもつこともま
た、その光線も損傷を誘起する可能性があるので、重要
である。従って、UVA光線が結合組織の弾性繊維及び
コラーゲン繊維の損傷を誘起し、それが皮膚の早期老化
を誘起させること及び、それが数々の光毒性反応及び光
線アレルギー反応の原因と見なすことができること、が
判明した。UVB光線の有害作用はUVA光線により増
強される可能性がある。
【0006】更に、UVA光線は皮膚のケラチン又はエ
ラスチンを損傷することにより皮膚損傷を誘起する可能
性がある。これは、弾性及び水分貯蔵能の減少をもたら
す、すなわち、皮膚のしなやかさが減少し、皺になり易
い。太陽照射が強い部分における皮膚癌の著しく高い発
生率は、細胞の遺伝子情報に対する損傷もまた明らか
に、日光により、具体的にはUVA光線により誘起され
ることを示している。
【0007】しかし、UV光線はまた、光化学反応を誘
導する可能性があり、光化学反応生成物が皮膚の代謝を
妨げる。
【0008】このような光化学反応生成物は主としてフ
リーラジカル化合物、例えば、ヒドロキシルラジカルで
ある。皮膚自体の中で形成される未確定のフリーラジカ
ルの光化学生成物もまた、それらの高い反応性の結果と
して、制御されない二次的反応を示す可能性がある。し
かし、酸素分子の非フリーラジカルの励起状態である一
重項酸素もまた、寿命の短いエポキシド及び多数のその
他の物質と同様にUV照射期間に形成される可能性があ
る。一重項酸素は例えば、その増加した反応性のため
に、通常の三重項酸素(フリーラジカルの基底状態)と
異なる。しかし、励起した、反応性の(フリーラジカル
の)三重項状態の酸素分子も存在する。
【0009】UV光線はまたイオン化光線の1種でもあ
る。従って、イオン性物質もまたUV暴露中に発生する
可能性があり、それが次に、それら自体で、生化学過程
に酸化的介入をする可能性がある危険性がある。
【0010】ヒトの皮膚の色素沈着は本質的に、メラミ
ンの存在によりもたらされる。メラミン及びその分解生
成物(メラノイド)、カロテン、潅流の程度、並びに角
質層及びその他の皮膚層の状態及び厚さが、実質的に白
色(減少した充填物の症例又は血管の不在の症例で)又
は黄色がかった色から淡い茶赤みがかった色、青みを経
て、異なる明度の茶色に、そして最後にはほとんど黒色
の皮膚の色をもたらす。皮膚の個々の部分はメラミンの
様々な量の結果として異なる深さの色合いを示す。
【0011】生来のメラミンは皮膚をUV光線の浸透か
ら保護する。メラミン細胞中で生産されたメラミン顆粒
数が、ヒトが白い皮膚をもつか黒い皮膚をもつかを決定
する。強力な色素沈着の症例では(例えば有色人種にお
いて、しかしまた、UV照射後の青白い皮膚のヒトにお
いて)、メラミンはまた、有棘層及び角質層にすら認め
られる。それは、UV光線が真皮に到達する前に、約9
0%までUV光線を弱化させる。
【0012】通常、光線に対するそれらの感受性に応じ
て、次のような皮膚のタイプに分類される、 タイプIの皮膚 決して褐色化されず、常に日焼けする、 タイプIIの皮膚 めったに褐色化されず、日焼けし易い、 タイプIIIの皮膚 平均的に十分に褐色化される、 タイプIVの皮膚 容易に褐色化されて持続し、ほとんど決して日焼けしな い、 タイプVの皮膚 黒い、しばしばほとんど黒い皮膚、決して日焼けしない。
【0013】有害なUV光線からの天然の遮蔽が、生来
の皮膚の褐色化の明白な利点である。更に、何十年もの
間、「健康な」皮膚の色はなかでも、スポーツ活動の証
であり、従って、広範なクラスの消費者により、望まし
いものと考えられている。従って、このような皮膚の色
を楽しみたい皮膚タイプI及びIIの代表者はどちらにし
ても、自己褐色化調製物に頼らなければならない。しか
し、日光浴の危険性に過剰に暴露したくないが、褐色化
して見られたい皮膚タイプIIIの代表者もまた、自己褐
色化調製物に感謝する標的群である。
【0014】人工的な皮膚褐色化は化粧品又は医薬品に
よる方法でもたらすことができ、次の方法が本質的に役
割を果す。
【0015】すなわち、カロテン調製物の定期的な摂取
が皮下脂肪組織にカロテンの貯蔵をもたらし、皮膚が徐
々に橙色ないし黄褐色に変わる。
【0016】洗い落とすことができるメークアップ調製
物を使用して、僅かな皮膚の色合いを達成することがで
きる(例えば新鮮な緑色の胡桃の殻の抽出物、ヘン
ナ)。
【0017】着色は自己褐色化調製物を使用して、皮膚
の角質層の化学変化の経路により実施することもでき
る。最も重要な活性成分は、ジヒドロキシアセトン(D
HA)である。この方法で達成された皮膚褐色化は洗い
落とすことができず、皮膚の正常な剥片化によってのみ
除去される(約10〜15日後)。
【0018】ジヒドロキシアセトンは構造、
【0019】
【化1】
【0020】を特徴としてもつ。
【0021】ジヒドロキシアセトン(1,3−ジヒドロ
キシプロパン−2−オン)は特徴的な匂いをもつ無色の
固体である。調製したての水溶液中では、それはダイマ
ーとして存在し、それが加熱によりモノマーに分裂す
る。それはケトトリオースと呼ぶことができ、メイラー
ド反応の意味において、皮膚のアミノ酸及びケラチンの
遊離アミノ及びイミノ基と、多数の中間体を介して還元
糖として反応して、時々、メラノイジンとも呼ばれる褐
色の物質、いわゆるメラノイドをもたらす。
【0022】ジヒドロキシアセトンによる褐色化の欠点
は、それにより褐色化された皮膚が「日焼けした」皮膚
に比して、日焼けを遮蔽しないことである。
【0023】ジヒドロキシアセトンの更なる欠点は、特
に紫外線の影響下で、大部分は少量ではあるが、ホルム
アルデヒドが排出される点である。従って、ジヒドロキ
シアセトンの分解が有効に阻止され得る方法を発見する
緊急の必要があった。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】従って、先行技術の欠
点を克服することが本発明の目的であった。
【0025】通常の化粧品の適用形態はエマルションで
ある。この語は概括的に、相互に非混和性か又は、ごく
限られた程度にのみ混和性の、通常、相と呼ばれる2種
類の液体の不均一系を意味する。一方は液滴(分散又は
不連続相)の形態にあり、他方の液体が連続(凝集又は
内部)相を形成する。余り一般的ではない適用形態は複
エマルション、すなわち、分散(又は不連続)相の液滴
中にそれらの一部として、更なる分散相の液滴を含んで
なるもの、例えばW/O/Wエマルション及びO/W/
Oエマルションである。
【0026】より最近の発見により、最近、実地に適し
た化粧品エマルションのより良い理解に導かれた。ここ
では、過剰に使用された乳化剤混合物はラメラの液晶相
又は結晶ゲル相を形成すると想定されている。ゲルの網
目理論においては、これらのエマルションの安定性及び
物理化学的特性は粘弾性のゲル網目の形成に起因され
る。
【0027】2種類の液体が水及び油であり、油滴が水
中に微細に分散されている場合は、水中油エマルション
(O/Wエマルション、例えば牛乳)が生成する。O/
Wエマルションの基礎的特徴は水により決定される。油
中水エマルション(W/Oエマルション、例えばバタ
ー)の場合には、原理は逆で、ここでは、基礎的特徴は
油により決定される。
【0028】エマルションの準安定性を確保することが
できるためには、通常、界面活性物質、すなわち、乳化
剤が必要である。通常の化粧品乳化剤の使用自体は全く
許容できる。しかし、乳化剤は、最終的にはあらゆる化
学物質のように、希な症例では、アレルギー反応又は、
使用者の過敏性に基づく反応を惹起する可能性がある。
例えば、何人かの特に感受性のヒトにおいては、ある種
の光線皮膚病がある種の乳化剤及び、日光の同時の作用
により引金を引かれることが知られている。
【0029】例えば、O/Wエマルションに類似の、水
相中に分散油滴を含む、乳化剤を含まない調製物を調製
することができる。このための前提条件は、連続の水相
が、分散相を安定化するゲルの枠組及びそれと並ぶその
他の条件を有することである可能性がある。このような
系は時々、どちらが分散相でありどちらが連続的相であ
るかにより、ヒドロ分散物又はオレオ分散物と呼ばれ
る。
【0030】しかし、化粧品工学のためには、とりわ
け、特に緩和な乳化剤にある程度の選択の余地があるの
で、完全に乳化剤なしで済ませることは必要でもなく、
可能でもない。しかし、先行技術には、皮膚により許容
される、それに相当して緩和な化粧品調製物の適用範囲
をまたそこでも著しく広げるであろうような、満足に広
範囲の乳化剤が欠乏している。
【0031】従って、本発明の更なる目的は、優れた皮
膚手入れ特性をもつ化粧品及び皮膚科学的調製物を提供
することであった。
【0032】当業者はもちろん、例えば、室温から皮膚
温の範囲で塗布可能なクリーム及び軟膏の形態、又はこ
の温度範囲で流動性である可能性が大きいローション及
び乳剤としての、化粧品又は皮膚科学的適用のための安
定なO/W調製物の調製の多数の方法を知っている。し
かし、先行技術には、例えば噴霧可能であろうような十
分に低い粘性をもつ調製物はごく僅かしか存在しない。
【0033】更に、先行技術の低粘性の調製物はしばし
ば、それらが不安定で、狭い適用分野又は供給材料の制
約された選択に制限されるという欠点をもつ。従って、
例えば、−市販の製品中にしばしば他方面で使用された
植物油のような−強い極性の油が十分に安定化されてい
る低粘性の製品は最近は市販されていない。
【0034】「粘性」の語は、2種類の隣接する層の相
互のラメラの移動に抵抗する液体の特性(内部摩擦)を
意味する。このいわゆる動的粘性は今日、流動方向に垂
直な速度勾配に対するせんだん応力の比率としてη=t
/Dに従って定義される。ニュートンの液体に対して、
ηは与えられた温度においてSI単位パスカル秒(P
a.s)をもつ物質の定数である。
【0035】液体の動的粘性η及び密度ρからの商ν=
η/ρは動粘性率νと呼ばれ、SI単位m2/sで与え
られる。
【0036】流動性(ψ)は粘性の逆数(ψ=1/η)
である。軟膏等の場合には、使用価値はなかでも、いわ
ゆる粘着性により決定される。軟膏又は軟膏基剤等の粘
着性は、少量の試料が除去される時に、様々な長さの糸
を引くその特性を意味し、従って、短−及び長−伸長物
質の間で区別される。
【0037】ある温度における、ニュートン液体の流動
動態のグラフによる表示は直線をもたらすが、いわゆる
非ニュートン液体の場合には、しばしば、具体的な速度
勾配
【0038】
【外1】
【0039】の場合には、ニュートンの等式に制約され
ないが、グラフ法により、真の粘性値を決定するために
使用することができる、いわゆる見掛けの粘性を決定す
ることができる。
【0040】落下体の粘性測定はニュートン液体及び気
体を研究するためのみに適している。それは、それに従
うと、その周囲を流動する液体を通る球の落下に対し
て、動的粘性ηを
【0041】
【数1】
【0042】[式中、r=球の半径、v=落下速度、ρ
k=球の密度、ρFI=液体の密度そしてg=落下加速
度]から決定することができるストロークの法則に基づ
いている。
【0043】市販可能製品に要求されるような貯蔵安定
性をもつ、低粘性をもつO/Wエマルションは、先行技
術に従って、非常に複雑な方法でのみ調製することがで
きる。従って、このような調製物の供給量は極めて少な
い。しかし、この種類の調製物は、これまで知られてい
なかった化粧品の効果を消費者に提供する可能性があ
る。
【0044】本発明の目的は、非常に低い粘性をもち、
先行技術の欠点をもたない有用な調製物を製造すること
であった。
【0045】ポリオールの脂肪酸エステルに対する、H
LB値の定義は式I HLB=20*(1−S/A) により与えられる。
【0046】その親水性部分が酸化エチレン単位のみか
らなるような乳化剤の群に対しては、式II HLB=E/5 [式中、S= エステルの鹸化価 A= 回収された酸の酸価 E= 分子全体の酸化エチレンの質量画分(%)] が適用される。
【0047】6〜8のHLB値をもつ乳化剤は概括的に
W/O乳化剤であり、8〜18のHLB値をもつものは
概括的にO/W乳化剤である。
【0048】文献:“Kosmetik−Entwic
klung,Herstellung und Anw
endung kosmetischer Mitte
l”[Cosmetics−Development,
Preparation and Use of Co
smetic Compositions],W.Um
bach(Ed.),Georg Thieme Ve
rlag 1988。
【0049】親水性乳化剤(高いHLB値をもつ)は概
括的にO/W乳化剤である。従って、疎水性又は親油性
乳化剤(低いHLB値をもつ)は概括的にW/O乳化剤
である。
【0050】米国特許第4,931,210号はポリリ
チノール酸ポリグリセロールを乳化剤として使用してい
るW/O/Wエマルションの調製法につき記載してい
る。
【0051】通常の「単」、すなわち非複エマルション
の液滴径は約1μmないし約50μmの範囲内にある。
このような「マクロエマルション」は、更なる着色添加
剤なしに、乳白色で不透明である。その液滴直径が約1
-1μmないし約1μmの範囲内にある、より微細な
「マクロエマルション」は、再度、着色添加剤なしで、
青白色で不透明である。このような「マクロエマルショ
ン」は通常、高い粘性を有する。
【0052】約10-2μm未満の粒径をもつが真のエマ
ルションとはみなされないミセル及び分子溶液のみが、
透明で、澄明な外観を有する。
【0053】それに対して、ミクロエマルションの液滴
径は、約10-2μmないし約10-1μmの範囲内にあ
る。ミクロエマルションは透明であり、大部分の場合、
低粘性である。O/W型の数々のミクロエマルションの
粘性は水の粘性に匹敵する。ミクロエマルションの利点
は、分散相においては、活性成分が「マクロエマルショ
ン」の分散相におけるよりも著しく微細に分散された形
態で存在することができる点である。更なる利点は、そ
れらがそれらの低い粘性の結果として噴霧可能であるこ
とである。ミクロエマルションが化粧品として使用され
る場合は、対応する製品は高度な化粧品としての優美さ
を特徴としてもつ。
【0054】親水性の乳化剤は温度の上昇に伴って水溶
性から脂溶性にそれらの溶解性の動態を変化することが
知られている。乳化剤がそれらの溶解性を変化させた温
度領域は転相温度範囲(PIT)と呼ばれる。
【0055】T.J.Lin、H.Kurihara及
びH.Ohtaは(Journalof the So
ciety of Cosmetic Chemist
s26,pp.121−139,March 197
5)は、非極性油に対して極めて不安定な複エマルショ
ンがPIT領域内に存在する可能性があることを示して
いる。
【0056】従って、本発明の目的はこれらの欠点を是
正することであった。
【0057】
【課題を解決するための手段】驚くべきことには、
(a) 次の特性、 − pHの増加又は低下が親油性の増加又は低下をもた
らす限りは、それらの親油性がpHに依存すること(こ
こで、親油性の変化の2種類の可能性のうちのどちらが
pHの増加又は低下により影響を受けるかは重要ではな
い)、及び/又は − 親油性が上昇する温度とともに増加し、それらの親
水性が低下する温度とともに増加する限りは、それらの
親油性が温度に依存すること、をもつ乳化剤の群から選
択された少なくとも1種類の乳化剤(乳化剤A)、
(b) 更に場合によっては、好ましくは乳化剤Aの定
義に含まれない乳化剤、なかでも主としてW/O乳化剤
として作用するものの群から選択されたものを含む、油
相又は水相に可溶性又は分散性である更なる物質、
(c) 有効量のジヒドロキシアセトン、を含んでな
る、水中油エマルション、なかでもO/Wミクロエマル
ションが、先行技術の欠点を克服することが発見され、
この中に、目的の達成の基礎が存在する。
【0058】本発明の範疇内で、転相が本質的に、温度
を変化させることにより開始される場合は、O/Wエマ
ルション、なかでもO/Wミクロエマルションが得ら
れ、そこでは、より高い乳化剤濃度がより小さい液滴を
もたらし、より低い乳化剤濃度が比較的大きい液滴をも
たらす限りは、油滴のサイズは本質的に、使用される乳
化剤の1種又は2種以上の濃度により決定される。転相
が本質的に、温度を変化させることにより引金を引かれ
る場合は、乳化剤Aの定義に含まれない更なる乳化剤、
すなわちW/O乳化剤なしで済ませることが極めて好都
合である。
【0059】完成化粧品又は皮膚科学的調製物中のジヒ
ドロキシアセトンの総量は好都合には、調製物の総重量
の0.1〜10.0重量%、好ましくは0.5〜6.0
重量%の範囲から選択される。
【0060】転相が本質的に、pHを変化させることに
より引金を引かれる場合は、O/Wエマルション、なか
でもO/Wミクロエマルションが得られる。転相が本質
的に、pHを変化させることにより引金を引かれる場合
には、乳化剤Aの定義に含まれない1種類以上の更なる
乳化剤、すなわちW/O乳化剤を使用することは極めて
好都合である。
【0061】本発明に従うと、油相の割合が調製物の総
重量の約20重量%未満、なかでも約15%未満であ
り、約5重量%未満の、乳化剤Aの定義に含まれない追
加的W/O乳化剤が存在し、そして/又は油相が大量の
極性油を含む場合に、O/Wミクロエマルションを得る
ことができる。
【0062】本発明に従うと、約5重量%未満の、乳化
剤Aの定義に含まれない追加的W/O乳化剤及び約20
重量%を越える極性油相が存在する場合に、O/Wエマ
ルション(「マクロエマルション」)が得られる。追加
のゲル形成剤(例えばカーボポール、キサンタンゴム、
セルロース誘導体)を好都合に使用することができる。
【0063】個々の場合によっては、前記の濃度の限界
を僅かに越えたり又はそれより下回り、そしてそれにも
拘らず目的の型のエマルションを得ることは可能であ
る。広範な、適した乳化剤及び油成分を考慮すると、当
業者はこのような過剰又は不足が、本発明の基本から逸
脱しないことを知っているので、これは当業者には予期
されないことではない。
【0064】転相が本質的に、温度を変化させることに
より引金を引かれる場合は、O/Wエマルション、なか
でもO/Wミクロエマルションが得られ、そこでは、よ
り高い乳化剤濃度がより小さい液滴を生成し、より低い
乳化剤濃度が比較的大きい液滴をもたらす限りは、油滴
のサイズは本質的に、使用される乳化剤の1種又は2種
以上の濃度により決定される。転相が本質的に、温度を
変化させることより引金を引かれる場合には、乳化剤A
の定義に含まれない更なる乳化剤、すなわちW/O乳化
剤なしで済ませることが、絶対的に必須ではないが、極
めて好都合である。
【0065】転相が本質的に、pHを変化させることに
より引金を引かれる場合は、O/Wエマルション、なか
でもO/Wミクロエマルション及び、更にO/W/Oエ
マルションが得られる。転相が本質的に、pHを変化さ
せることにより引金を引かれる場合は、乳化剤Aの定義
に含まれない1種類以上の更なる乳化剤、すなわちW/
O乳化剤を使用することが極めて好都合である。
【0066】個々の場合によっては、前記の濃度の限界
を僅かに越えたり又はそれより下回り、にも拘らず目的
の型のエマルションを得ることは可能である。広範な、
適した乳化剤及び油成分を考慮すると、当業者はこのよ
うな過剰又は不足が、本発明の基本から逸脱しないこと
を知っているので、これは当業者には予期されないこと
ではない。
【0067】驚くべきことには、本発明に従って使用さ
れた顔料粒子の1種又は2種以上は固体の形態にあり、
そしてある程度「封入されている」、すなわち調製物の
その他の成分から分離しており、それらの幾つかにおい
ては、それらは制約された溶解度をもつことさえ可能で
あることが見いだされた。ほとんど溶解性ではないUV
フィルター物質の固体粒子が、本発明に従う取り込み過
程の結果として、そのフィルムが恐らく、本質的成分と
して乳化剤の分子を含んでなる、被覆フィルムを受ける
と想定される。
【0068】本発明に従うと、本発明に従って使用され
るs−トリアジン誘導体の1種又は2種以上の再結晶を
抑制することができる。更に、本発明に従って、優れた
使用特性を有する光線遮蔽調製物を得ることができる。
【0069】図1は相の図の非常に簡素化された表示を
示す。変数パラメータPは第2の変数としての温度θに
対してプロットされている。ここでPは濃度のパラメー
ター、油相の割合、水相の割合あるいは乳化剤、又は乳
化剤混合物の濃度のいずれかである。本発明に従う系に
対しては、比較的低温においてO/Wエマルションが存
在し、温度が上昇するに従って、転相領域を通過するこ
とができる場合である。温度が更に上昇すると、W/O
エマルションが認められる。転相領域内の系の構造は本
発明にとっては重要ではないと思われる。例えば、ラメ
ラ相、二連続相、立方体、六面体又は逆六面体相が、転
相領域内に存在し、そしてまた、転相領域が2種類以上
の同一の又は多少とも異なる相からなると想定される。
【0070】転相領域は、 Σ={O,θ、m,H,W} [ここで、O=座標原点 θ=温度 m=乳化剤/乳化剤混合物の濃度 H=油相の濃度 W=水相の濃度] に従う、温度、調製物中の適切な乳化剤又は乳化剤混合
物の濃度並びに油相及び水相のそれぞれの濃度により形
成される、直線座標系Σ内の点の量として数学的に表す
ことができる。
【0071】もちろん、厳密に言えば、複数成分の乳化
剤系においては、i−成分の乳化剤系の場合に、関係、 Σ={O,θ,m1,m2,...,mi、H,W} に導く、全体の関数に対する個々の乳化剤の貢献物mi
を考慮に入れなければならない。
【0072】ここで、数学的な意味における転相領域Φ
は、座標系Σ内の一連続領域又は多数の連続領域であ
る。Φは、図2に記載のように、濃度Wの水相、濃度H
の油相の本発明に従う混合物、温度θにおける濃度mi
の本発明に従うi種類の乳化剤を決定し、そしてそれに
対して、座標K1 Φから座標K2∈Φに通過する時に、
転相が起こる座標点K(θ,a,m1,m2,...,m
i,H,W)の総量を表す。
【0073】ここで、ある系の転相領域が単一の連続し
た(i+3)−次元の領域であるかあるいは、連続して
いるが相互に分離した、すなわちある系の2種類以上の
転相領域に対応する、2種類以上のこのような領域から
なるかは問題ではない。本明細書に提示された明細の範
囲内では、たとえ互いから分離した2種類以上のこのよ
うな領域が存在する場合ですら、常に、概括的にで「そ
の」又は「ある」転相領域と呼ばれる。
【0074】図2に与えられた変数の座標は温度θ及び
前記の濃度のパラメーターPであり、特定の濃度のパラ
メーターが関与する座標を開放しておくことができる。
1からK2に通過する時には、温度のみが増加され、そ
の他の変数は一定に保持される。
【0075】本発明に従う条件下では、この過程は可逆
的ではない、すなわち、系が座標K 2∈Φから座標K1
Φに逆転する場合に、本発明に従う透明なO/Wミクロ
エマルションを得ることができる。
【0076】従って、本発明に従うミクロエマルション
の調製の実施は好都合には、適切な原料、すなわち水相
及び油相、本発明に従って使用される1種類以上のO/
W乳化剤(ここで、後者は、ある混合物に対して転相が
可能であるような濃度で存在する)、並びに場合によっ
ては、更なる物質、を選択後、個々の成分を撹拌により
混合し、混合物の温度を上昇させることにより転相をも
たらし、そしてその後に、連続的に撹拌しながら混合物
を室温に冷却させることからなる。
【0077】しかし、ここでは、更に、図3に示される
ように、2個以上のパラメーターを同時に変動させるこ
ともできる。図3には、水相の濃度が温度に対してプロ
ットされている。座標K1 Φから出発して、すべての
他のパラメーターを維持しながら、温度を上昇させるこ
とにより座標K2 Φ及びK4 Φ、又はK3∈Φに達せ
られる。座標K3及びK4から出発して、すべての他のパ
ラメーターを維持しながら温度を低下させることにより
座標K1に復帰することにより、本発明のO/Wミクロ
エマルションを得ることができる。
【0078】図3において、座標K3及びK4から出発し
て、温度を低下させることにより、そして水の添加によ
り油相の濃度を更に変化させることにより、座標K5
達することができ、本発明に従うO/Wミクロエマルシ
ョンを得ることができる。
【0079】図3において、K4から出発し、温度が低
下される場合には転相領域もまた実に、自動的に横切ら
なければならないので、座標K4から出発すると、これ
は転相領域の外側にあるが、K3から出発するものと同
様な系を得ることができることは合理的である。
【0080】更に、図3に示されるように、座標K1
ら出発すると、例えば水を添加することにより、水相の
濃度を変化させることにより、座標K5に達することが
でき、本発明に従うO/Wミクロエマルションを得るこ
とができる。しかし、これに関しては、この場合は、O
/Wミクロエマルションはある程度濃厚物としてすでに
存在しなければならず、それが次に、希釈により、異な
る組成の、本発明に従うO/Wミクロエマルションに転
化されることを最初に言及しなければならない。
【0081】しかし、これらすべてを陳述したにもかか
わらず、転相領域の外側に横たわる座標K2から出発し
て、単に温度を座標K1に変化させるか又は油相の濃度
を、すなわち、例えば、水相で更に希釈することにより
座標K5に更に変化させることにより、転相を経過せず
に本発明に従うO/Wミクロエマルションを得ることが
できることは驚くべきことであり、従って独立した発明
的活動を示す。これは好都合には、水相、油相、本発明
に従って使用される1種類以上のO/W乳化剤、所望の
場合には、1種類以上のW/O乳化剤、並びに場合によ
っては、転相温度領域より下でO/Wエマルションを形
成する更なる補助剤、添加剤及び/又は活性成分を含ん
でなる基礎成分の混合物を、次の温度 − 油相に溶解性の成分が溶解形態又は少なくとも溶融
状態にある温度、 − そして、少なくとも、溶解状態では存在しない最高
の融点をもつ油性成分の融解温度に相当する温度、 − 系の転相温度領域より下の温度、 にもたらすこと、並びにその後に、生成されたO/Wエ
マルションを室温に冷却してO/Wミクロエマルション
を形成することにより実施される。これは好ましくは撹
拌しながら実施される。
【0082】本発明に従うこの方法は、熱感受性又は揮
発し易い物質を本発明に従うO/Wミクロエマルション
中に取り込む場合に特に適している。更に、比較的低温
で実施されるこの方法は、通常の方法に比較してエネル
ギー節約性である。
【0083】図4は、本発明に従うO/W乳化剤が最初
に座標L1中に存在せず、そして温度を上昇させること
によりその系が座標L3 Φ又は座標L2 Φにもたらさ
れる事象を説明している。座標L2もまた、もちろん、
座標L3中に存在する系を冷却することにより達成する
ことができる。例えばW/Oエマルションがその中に存
在する可能性がある座標L2及びL3は原則的には単に、
3に指定された温度が転相温度領域に指定することが
できるどんな温度よりも高い事実のお陰で、異なる。
【0084】図4で表される系に対する追加のW/O乳
化剤の存在は必ずしも必要ではないが、好都合ではあ
る。温度を低下させる時に、座標L2又はL3への、本発
明に従うO/W乳化剤又は2種類以上のこのような乳化
剤の添加は、その系を、本発明に従うO/Wミクロエマ
ルションがその時、存在する座標L4に移動させる。
【0085】従って、本発明に従う方法の更なる好都合
な態様は、適切な原料、すなわち水相及び油相及び、場
合によっては更なる物質を選択後、撹拌しながら個々の
成分を、与えられた混合物に対して転相が可能である温
度にもたらすこと、並びに、その混合物に、本発明に従
って使用されるO/W乳化剤又は本発明に従って使用さ
れるO/W乳化剤類を添加することにより、転相をもた
らすこと、並びにその後の、連続的に撹拌しながら、混
合物を室温に冷却させること、からなる。
【0086】ある混合物が転相を経過することができる
適切な温度領域を、簡単な実験により決定することは、
当業者の能力を越えるものではない。この温度領域は通
常、70℃と95℃の間に選択されるが、それもまた個
々の場合によりこれより上又は下の可能性がある。
【0087】実際、この領域はその場合、室温への冷却
時に自動的に横切られるであろうから、転相領域と指定
することができる温度領域が、本発明に従うミクロエマ
ルションの調製中に越えられることも可能であり、場合
によっては好都合でさえある。
【0088】本発明に従うエマルションの調製の実施は
好都合には、適切な原料、すなわち水相及び油相、A型
の1種類以上の乳化剤(後者は、与えられた混合物に対
して転相が可能であるような濃度で存在する)、並びに
場合によっては更なる物質を選択後、個々の成分を撹拌
しながら、与えられた混合物に対して転相が可能な温度
に加熱すること、並びに、混合物のpHを増加又は減少
させることにより、転相をもたらすこと、並びに、その
後に、連続的に撹拌しながら混合物を室温に冷却するこ
とからなる。1種類以上の中間の均質化段階は好都合で
あるが、絶対的に必須ではない。
【0089】本発明に従う方法の更なる好都合な態様
は、適切な原料、すなわち水相及び油相、A型の1種類
以上の乳化剤(後者は、与えられた混合物に対して転相
が可能であるような濃度で存在する)、及び場合によっ
ては更なる物質を選択後、撹拌しながら、個々の成分を
与えられた混合物に対して転相が可能なpHにもってい
くこと、並びに、混合物の温度を増加させることにより
転相をもたらすこと、並びに、その後に、連続的に撹拌
しながら混合物を室温に冷却することからなる。1種類
以上の中間の均質化段階は好都合であるが、絶対的に必
須ではない。
【0090】本発明に従う方法の第3の好都合な態様
は、適切な原料、すなわち水相及び油相、A型の1種類
以上の乳化剤及び場合によっては更なる物質を選択後、
個々の成分を撹拌しながら、与えられた混合物に対して
転相が可能なpH及び温度にもっていくこと、並びに、
混合物への乳化剤Aもしくは乳化剤類Aの添加により転
相をもたらすこと、並びに、その後に、連続的に撹拌し
ながら混合物を室温に冷却することからなる。1種類以
上の中間の均質化段階は好都合であるが、絶対的に必須
ではない。
【0091】実際、この領域はその時、室温への冷却時
に自動的に横切られるであろうから、転相領域に指定す
ることができる温度領域はまた、本発明に従うエマルシ
ョンの調製中に越えられることも可能であり、場合によ
っては好都合でさえある。
【0092】本発明に従う調製物を好ましくはpH=
4.5〜5.5、なかでもpH=5に緩衝することが好
都合である。
【0093】本発明に従う化粧品及び皮膚科学的調製物
は、僅かに水溶性であるか又は水に不溶性の金属酸化物
及び/又はその他の金属化合物に基づいた、X−線非晶
質又は非X−線非晶質の無機顔料、なかでもチタンの酸
化物(TiO2)、亜鉛の酸化物(ZnO)、鉄の酸化
物(例えばFe23)、ジルコニウムの酸化物(ZrO
2)、ケイ素の酸化物(SiO2)、マンガンの酸化物
(例えばMnO)、アルミニウムの酸化物(Al
23)、セリウムの酸化物(例えばCe23)、対応す
る金属の混合酸化物、及びこのような酸化物の混合物を
含んでなる。TiO2に基づいた顔料が特に好ましい。
【0094】X線非晶質の酸化物の顔料は、X線回折実
験において、全く又は認識可能な結晶構造を示さない金
属酸化物又は準金属酸化物である。このような顔料はし
ばしば、例えばハロゲン化金属又は準金属を火炎中で水
素及び空気(又は純粋酸素)と反応させることによる火
炎反応により得ることができる。
【0095】化粧品の皮膚科学的又は製薬学的調製物に
おいて、X線非晶質の酸化物顔料は、増粘剤及びチオキ
ソトロピー剤、流動補助剤として、エマルション及び分
散物の安定化のためにそして担体物質として(例えば微
粉砕粉末の容量を増加させるための)使用される。
【0096】化粧品又は皮膚科学的工学において知られ
たそして、しばしば使用されるX線非晶質の酸化物顔料
はAerosil(R)等級(CAS No.7631−
86−9)の酸化ケイ素である。DEGUSSAから市
販のAerosil(R)はその粒子が非常に均一なディ
メンションの球状粒子と見なすことができる小さい粉末
度(例えば5nmと40nmの間)を特徴としてもつ。
肉眼的にはAerosil(R)は緩い白色粉末として認
められる。本発明の範疇内のX線非晶質の二酸化ケイ素
顔料は特に好都合で、これらのうちで、厳密にAero
sil(R)等級のものが好ましい。
【0097】好都合なAerosil(R)等級は例え
ば、Aerosil(R)OX50、Aerosil(R)
30、Aerosil(R)150、Aerosil(R)
00、Aerosil(R)300、Aerosil(R)
80、Aerosil(R)MOX80、Aerosil
(R)MOX170、Aerosil(R)COK84、Ae
rosil(R)R202、Aerosil(R)R805、
Aerosil(R)R812、Aerosil(R)R97
2、Aerosil(R)R974、Aerosil(R)
976である。
【0098】本発明に従う化粧品又は皮膚科学的光線遮
蔽調製物は好都合には、X線非晶質の酸化物顔料を0.
1ないし20重量%、好都合には0.5ないし10重量
%、なかでも特に好都合には、1ないし5重量%を含ん
でなる。
【0099】本発明に従う非X線非晶質の無機顔料は好
都合には、疎水性形態で存在する、すなわち、それらは
水を撥くように表面処理されている。この表面処理は、
それら自体既知の方法により薄い疎水性の層を顔料に提
供することを伴う可能性がある。
【0100】一つのこのような方法は例えば、 nTiO2+m(RO)3Si−R’→nTiO2(表
面) におけるような反応に従い、疎水性表面層を生成するこ
とからなる。n及びmは所望のように使用することがで
きる化学量論的パラメーターであり、R及びR’は所望
の有機基である。例えばドイツ特許出願公開第33 1
4 742号におけるように調製された疎水化顔料が好
都合である。
【0101】好都合なTiO2顔料は例えば、Degu
ssaから商品名T805として市販されている。
【0102】完成化粧品又は皮膚科学的調製物中の無機
顔料、なかでも疎水性無機微細顔料の総量は好都合に
は、調製物の総重量の0.1〜30重量%、好ましくは
0.1〜10.0重量%の範囲から選択される。
【0103】乳化剤Aは好ましくは、有効なプロトン供
与体又はプロトン受容体である乳化剤の群から選択さ
れ、pHの増加又は減少が親油性の増加又は減少をもた
らす限りは、それらの親油性がpHに依存することを確
保しなければならず(ここで、親油性における2種類の
変化の可能性のどちらがpHの増加又は減少により影響
されるかは重要ではない)、あるいは、親油性が上昇す
る温度とともに増加し、そしてそれらの親水性が低下す
る温度とともに増加する限りは、それらの親油性が温度
に依存し、あるいはpHの増加又は減少が親油性の増加
又は減少をもたらし(ここで、親油性における2種類の
変化の可能性のどちらがpHの増加又は減少により影響
されるかは重要ではない)そして親油性が上昇する温度
とともに増加し、それらの親水性が低下する温度ととも
に増加する限りは、それらの親油性がpH及び温度に依
存する、ことを確保しなければならない。
【0104】本発明に従うエマルションは好都合には、
乳化剤Aもしくは乳化剤類Aが、それぞれの場合に、組
成物の総重量の0.01〜20重量%、好ましくは0.
05〜10重量%、特に好ましくは0.1〜5重量%の
濃度で存在する事実が注目に値する。
【0105】乳化剤の1種又は2種以上Aは特に好都合
には、モノ−、オリゴ−及びポリエトキシル化化合物、
なかでもポリエトキシル化一塩基−又は多塩基アルコー
ル又は脂肪酸、例えば − 脂肪アルコールエトキシラート、 − エトキシル化羊毛ワックスアルコール、 − 一般式、R−O−(−CH2−CH2−O)n−R’
の、ポリエチレングリコールエーテル、 − 一般式、R−COO−(−CH2−CH2O−)n−H
の脂肪酸エトキシラート、 − 一般式、R−COO−(−CH2−CH2−O−)n
R’のエーテル化脂肪酸エトキシラート、 − 一般式、R−COO−(−CH2−CH2−O−)n
C(O)−R’のエステル化脂肪酸エトキシラート、 − ポリエチレングリコールグリセロール脂肪酸エステ
ル、 − エトキシル化ソルビタンエステル、 − コレステロールエトキシラート、 − エトキシル化トリグリセリド、 − 一般式、R−O−(−CH2−CH2−O−)n−CH
2−COOHで、nが5ないし30の数である、アルキ
ルエーテルカルボン酸、 − ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、 − 一般式、R−O−(−CH2−CH2−O−)n−SO
3−Hの硫酸アルキルエーテル − 一般式、R−O−(−CH2−CH(CH3)−O−)
n−Hの脂肪アルコールプロポキシラート、 − 一般式、R−O−(−CH2−CH(CH3)−O−)
n−R’のポリプロピレングリコールエーテル − プロポキシル化羊毛ワックスアルコール、 − エーテル化脂肪酸プロポキシラート、R−COO−
(−CH2−CH(CH3)−O−)n−R’、 − 一般式R−COO−(−CH2−CH(CH3)−O
−)n−C(O)−R’、のエステル化脂肪酸プロポキシ
ラート、 − 一般式、R−COO−(−CH2−CH(CH3)−
O−)n−Hの脂肪酸プロポキシラート、 − ポリプロピレングリコールグリセロール脂肪酸エス
テル、 − プロポキシル化ソルビタンエステル、 − コレステロールプロポキシラート、 − プロポキシル化トリグリセリド、 − 一般式、R−O−(−CH2−CH(CH3)O−)n
−CH2−COOHのアルキルエーテルカルボン酸、 − 一般式、R−O−(−CH2−CH(CH3)−O−)
n−SO3−Hの硫酸アルキルエーテル又はこれらの硫酸
エステルの親の酸、 − 一般式、R−O−Xn−Ym−Hの脂肪アルコールエ
トキシラート/プロポキシラート、 − 一般式、R−O−Xn−Ym−R’のポリプロピレン
グリコールエーテル、 − 一般式、R−COO−Xn−Ym−R’のエーテル化
脂肪酸プロポキシラート、 − 一般式、R−COO−Xn−Ym−Hの脂肪酸エトキ
シラート/プロポキシラート、 の群から選択される。
【0106】本発明に従うと、乳化剤Aが飽和基R及び
R’をもつ場合は、使用される乳化剤Aは特に好都合に
は、11〜18のHLB値をもつ物質、なかでも特に好
都合には、14.5〜15.5のHLB値をもつ物質の
群から選択される。乳化剤Aが不飽和基R及び/又は
R’をもつか又はイソアルキル誘導体が存在する場合
は、これらの乳化剤の好ましいHLB値はまた、より低
いかより高い可能性がある。
【0107】エトキシル化ステアリルアルコール、セチ
ルアルコール、セチルステアリルアルコールの群から脂
肪アルコールエトキシラートを選ぶことが好都合であ
る。特に好ましいものは、ポリエチレングリコール(1
3)ステアリルエーテル(ステアレス−13)、ポリエ
チエレングリコール(14)ステアリルエーテル(ステ
アレス−14)、ポリエチエレングリコール(15)ス
テアリルエーテル(ステアレス−15)、ポリエチエレ
ングリコール(16)ステアリルエーテル(ステアレス
−16)、ポリエチエレングリコール(17)ステアリ
ルエーテル(ステアレス−17)、ポリエチエレングリ
コール(18)ステアリルエーテル(ステアレス−1
8)、ポリエチエレングリコール(19)ステアリルエ
ーテル(ステアレス−19)、ポリエチエレングリコー
ル(20)ステアリルエーテル(ステアレス−20)、
ポリエチエレングリコール(12)イソステアリルエー
テル(イソステアレス−12)、ポリエチエレングリコ
ール(13)イソステアリルエーテル(イソステアレス
−13)、ポリエチエレングリコール(14)イソステ
アリルエーテル(イソステアレス−14)、ポリエチエ
レングリコール(15)イソステアリルエーテル(イソ
ステアレス−15)、ポリエチエレングリコール(1
6)イソステアリルエーテル(イソステアレス−1
6)、ポリエチエレングリコール(17)イソステアリ
ルエーテル(イソステアレス−17)、ポリエチエレン
グリコール(18)イソステアリルエーテル(イソステ
アレス−18)、ポリエチエレングリコール(19)イ
ソステアリルエーテル(イソステアレス−19)、ポリ
エチエレングリコール(20)イソステアリルエーテル
(イソステアレス−20)、ポリエチエレングリコール
(13)セチルエーテル(セテス−13)、ポリエチエ
レングリコール(14)セチルエーテル(セテス−1
4)、ポリエチエレングリコール(15)セチルエーテ
ル(セテス−15)、ポリエチエレングリコール(1
6)セチルエーテル(セテス−16)、ポリエチエレン
グリコール(17)セチルエーテル(セテス−17)、
ポリエチエレングリコール(18)セチルエーテル(セ
テス−18)、ポリエチエレングリコール(19)セチ
ルエーテル(セテス−19)、ポリエチエレングリコー
ル(20)セチルエーテル(セテス−20)、ポリエチ
エレングリコール(13)イソセチルエーテル(イソセ
テス−13)、ポリエチエレングリコール(14)イソ
セチルエーテル(イソセテス−14)、ポリエチエレン
グリコール(15)イソセチルエーテル(イソセテス−
15)、ポリエチエレングリコール(16)イソセチル
エーテル(イソセテス−16)、ポリエチエレングリコ
ール(17)イソセチルエーテル(イソセテス−1
7)、ポリエチエレングリコール(18)イソセチルエ
ーテル(イソセテス−18)、ポリエチエレングリコー
ル(19)イソセチルエーテル(イソセテス−19)、
ポリエチエレングリコール(20)イソセチルエーテル
(イソセテス−20)、ポリエチエレングリコール(1
2)オレイルエーテル(オレス−12)、ポリエチエレ
ングリコール(13)オレイルエーテル(オレス−1
3)、ポリエチエレングリコール(14)オレイルエー
テル(オレス−14)、ポリエチエレングリコール(1
5)オレイルエーテル(オレス−15)、ポリエチエレ
ングリコール(12)ラウリルエーテル(ラウレス−1
2)、ポリエチエレングリコール(12)イソラウリル
エーテル(イソラウレス−12)、ポリエチエレングリ
コール(13)セチルステアリルエーテル(セテアレス
−13)、ポリエチエレングリコール(14)セチルス
テアリルエーテル(セテアレス−14)、ポリエチエレ
ングリコール(15)セチルステアリルエーテル(セテ
アレス−15)、ポリエチエレングリコール(16)セ
チルステアリルエーテル(セテアレス−16)、ポリエ
チエレングリコール(17)セチルステアリルエーテル
(セテアレス−17)、ポリエチエレングリコール(1
8)セチルステアリルエーテル(セテアレス−18)、
ポリエチエレングリコール(19)セチルステアリルエ
ーテル(セテアレス−19)、ポリエチエレングリコー
ル(20)セチルステアリルエーテル(セテアレス−2
0)、である。
【0108】次の群、ステアリン酸ポリエチエレングリ
コール(20)、ステアリン酸ポリエチエレングリコー
ル(21)、ステアリン酸ポリエチエレングリコール
(22)、ステアリン酸ポリエチエレングリコール(2
3)、ステアリン酸ポリエチエレングリコール(2
4)、ステアリン酸ポリエチエレングリコール(2
5)、イソステアリン酸ポリエチエレングリコール(1
2)、イソステアリン酸ポリエチエレングリコール(1
3)、イソステアリン酸ポリエチエレングリコール(1
4)、イソステアリン酸ポリエチエレングリコール(1
5)、イソステアリン酸ポリエチエレングリコール(1
6)、イソステアリン酸ポリエチエレングリコール(1
7)、イソステアリン酸ポリエチエレングリコール(1
8)、イソステアリン酸ポリエチエレングリコール(1
9)、イソステアリン酸ポリエチエレングリコール(2
0)、イソステアリン酸ポリエチエレングリコール(2
1)、イソステアリン酸ポリエチエレングリコール(2
2)、イソステアリン酸ポリエチエレングリコール(2
3)、イソステアリン酸ポリエチエレングリコール(2
4)、イソステアリン酸ポリエチエレングリコール(2
5)、オレイン酸ポリエチエレングリコール(12)、
オレイン酸ポリエチエレングリコール(13)、オレイ
ン酸ポリエチエレングリコール(14)、オレイン酸ポ
リエチエレングリコール(15)、オレイン酸ポリエチ
エレングリコール(16)、オレイン酸ポリエチエレン
グリコール(17)、オレイン酸ポリエチエレングリコ
ール(18)、オレイン酸ポリエチエレングリコール
(19)、オレイン酸ポリエチエレングリコール(2
0)、から脂肪酸エトキシラートを選択することも好都
合である。
【0109】使用することができるエトキシル化アルキ
ルエーテルカルボン酸又はその塩は好都合には、ナトリ
ウムラウレス−11カルボキシラートである。
【0110】ナトリウムラウレス−14スルファートは
アルキルエーテルスルファートとして好都合に使用する
ことができる。
【0111】使用することができる好都合なエトキシル
化コレステエロール誘導体は、ポリエチエレングリコー
ル(30)コレステリルエーテルである。ポリエチエレ
ングリコール(25)ソヤステロールもまた、有効であ
ることが判明している。
【0112】好都合に使用することができるエトキシル
化トリグリセリドは、ポリエチエレングリコール(6
0)ツキミソウグリセリドである。
【0113】ポリエチエレングリコール(20)ラウリ
ン酸グリセリル、ポリエチエレングリコール(21)ラ
ウリン酸グリセリル、ポリエチエレングリコール(2
2)ラウリン酸グリセリル、ポリエチエレングリコール
(23)ラウリン酸グリセリル、ポリエチエレングリコ
ール(6)カプリン酸グリセリル、ポリエチエレングリ
コール(20)オレイン酸グリセリル、ポリエチエレン
グリコール(20)イソステアリン酸グリセリル、ポリ
エチエレングリコール(18)オレイン酸/ココア酸グ
リセリル、の群からポリエチエレングリコールグリセロ
ール脂肪酸エステルを選択することも好都合である。
【0114】ポリエチエレングリコール(20)モノラ
ウリン酸ソルビタン、ポリエチエレングリコール(2
0)モノステアリン酸ソルビタン、ポリエチエレングリ
コール(20)モノイソステアリン酸ソルビタン、ポリ
エチエレングリコール(20)モノパルミチン酸ソルビ
タン、ポリエチエレングリコール(20)モノオレイン
酸ソルビタン、の群からソルビタンエステルを選択する
ことも同様に好都合である。
【0115】共乳化剤は好都合には、ソルビタンエステ
ル及びスクロースエステル、なかでも4〜24個の炭素
原子の炭素鎖をもつ分枝及び非分枝アルキルエステル及
びアルケニルエステル、好ましくはステアリン酸ソルビ
タン、オレイン酸ソルビタン、ステアリン酸グリセリル
ソルビタン、モノステアリン酸スクロース、モノラウリ
ン酸スクロース、パルミチン酸スクロースの群から選択
される。
【0116】共乳化剤は好都合には、モノグリセロール
モノカルボン酸モノエステル、なかでも、構造
【0117】
【化2】
【0118】[式中、R’は6〜14個の炭素原子をも
つ分枝又は非分枝アシル基である]を特徴としてもつも
の、の群から選択することができる。R’は好都合に
は、非分枝アシル基の群から選択される。
【0119】これらのエステルが基礎とする酸は、 ヘキサン酸(カプロン酸) (R’=−C511)、 ヘプタン酸(エナント酸) (R’=−C613)、 オクタン酸(カプリル酸) (R’=−C715)、 ノナン酸(ペラルゴン酸) (R’=−C817)、 デカン酸(カプリン酸) (R’=−C919)、 ウンデカン酸 (R’=−C1021)、 10−ウンデセン酸(ウンデシレン酸)(R’=−C1019)、 ドデカン酸(ラウリン酸) (R’=−C1123)、 トリデカン酸 (R’=−C1225)、 テトラデカン酸(ミリスチン酸) (R’=−C1327) である。
【0120】R’は特に好都合には、オクタノイル基
(カプリル酸基)又はデカノイル基(カプリン酸基)を
表し、従って式、 R’=−C715 又は R’=−C919 により表される。
【0121】A型の乳化剤はまた好都合には、ジ−及び
トリ−グリセロールモノカルボン酸モノエステルの群か
ら選択することができる。本発明に従うと、本発明に従
うジグリセロールモノカルボン酸モノエステル又はトリ
グリセロールモノカルボン酸モノエステルのジ−又はト
リグリセロール単位は線状の、非分枝分子、すなわち、
1−位又は3−位においてそれぞれOH基によりエーテ
ル化された「モノグリセロール分子」の形態にある。
【0122】少量の割合の、環式のジ−又はトリグリセ
ロール単位、及び2−位においてOH基によりエーテル
化されたグリセロール分子は許容できる。しかし、この
ような不純物はできるだけ少量に保つことが好都合であ
る。
【0123】本発明に従うモノカルボン酸モノエステル
は好ましくは、次の構造
【0124】
【化3】
【0125】[式中、R”は炭化水素基、好都合には5
ないし17個の炭素原子をもつ分枝又は非分枝アルキル
又はアルケニル基である]を特徴としてもつ。
【0126】本発明に従うトリグリセロールのモノカル
ボン酸エステルは好ましくは、次の構造
【0127】
【化4】
【0128】[式中、R”’は炭化水素基、好都合には
5ないし17個の炭素原子をもつ分枝又は非分枝アルキ
ル又はアルケニル基である]を特徴としてもつ。
【0129】これらのエステルが基礎とする酸は、 ヘキサン酸(カプロン酸) (R”及びR”’=−C511)、 ヘプタン酸(エナント酸) (R”及びR”’=−C613)、 オクタン酸(カプリル酸) (R”及びR”’=−C715)、 ノナン酸(ペラルゴン酸) (R”及びR”’=−C817)、 デカン酸(カプリン酸) (R”及びR”’=−C919)、 ウンデカン酸 (R”及びR”’=−C1021)、 10−ウンデセン酸(ウンデシレン酸)(R”及びR”’=−C1019)、 ドデカン酸(ラウリン酸) (R”及びR”’=−C1123)、 トリデカン酸 (R”及びR”’=−C1225)、 テトラデカン酸(ミリスチン酸) (R”及びR”’=−C1327)、 ペンタデカン酸 (R”及びR”’=−C1429)、 ヘキサデカン酸(パルミチン酸) (R”及びR”’=−C1531)、 ヘプタデカン酸(マルガリン酸) (R”及びR”’=−C1633)、 オクタデカン酸(ステアリン酸) (R”及びR”’=−C1735)、 である。
【0130】R”及びR”’は特に好ましくは、奇数の
炭素原子、なかでも9、11及び13個の炭素原子をも
つ非分枝アルキル基の群から選択される。
【0131】概して、ジグリセロールのモノカルボン酸
モノエステルがトリグリセロールのものよりも好まし
い。
【0132】本発明に従うと、 モノカプリン酸ジグリセロール (DMC) R”=9 モノラウリン酸トリグリセロール (TML) R”’=11 モノラウリン酸ジグリセロール (DML) R”=11 モノミリスチン酸トリグリセロール(TMM) R”’=13 がなかでも特に好ましい。
【0133】有効であると判明した、本発明に従う、好
ましい、ジグリセロールのモノカルボン酸モノエステル
はモノカプリン酸ジグリセロール(DMC)である。
【0134】本発明の好都合な態様において、異なる位
置においてエステル化されたジグリセロール又はトリグ
リセロールの追加的含有物は、適切な場合には、ジグリ
セロール又はトリグリセロールの様々なジエステルの含
有物と同様に使用される。
【0135】更に、ジイソステアリン酸トリグリセリル
(CTFAに従う命名:ジイソステアリン酸ポリグリセ
リル−3)、コハク酸イソステアリルジグリセリル、セ
スキイソステアリン酸ジグリセリル、(CTFAに従う
命名:セスキイソステアリン酸ポリグリセリル−2)、
ポリヒドロキシステアリン酸トリグリセリル(CTFA
に従う命名:ポリヒドロキシステアリン酸ポリグリセリ
ル−2)も好都合である。
【0136】イソノナン酸セチルステアリル、クエン酸
ジココイルペンタエリスリチルジステアリル、及び更に
メチコン・コポリオール、シクロメチコン・コポリオー
ル、アルキルメチコン・コポリオール、なかでもラウリ
ルメチコン・コポリオール、セチルジメチコン・コポリ
オールもまた、本発明に従って好都合であることが判明
した。
【0137】共乳化剤の1種又は2種以上は特に好都合
には、4ないし30個の炭素原子をもつ、分枝又は非分
枝アルキルモノカルボン酸、アルケニルモノカルボン酸
及びアルキレンジカルボン酸、なかでもステアリン酸、
オレイン酸、コハク酸、ヘキサン酸(カプロン酸)、ヘ
プタン酸(エナント酸)、オクタン酸(カプリル酸)、
ノナン酸(ペラルゴン酸)、デカン酸(カプリン酸)、
ウンデカン酸、ウンデセン酸(ウンデシレン酸)、ドデ
カン酸(ラウリン酸)、トリデカン酸、テトラデカン酸
(ミリスチン酸)、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸
(パルミチン酸)、ヘプタデカン酸(マルガリン酸)、
オクタデカン酸(ステアリン酸)、イソステアリン酸、
ベヘン酸、の群から選択される。更に、乳化剤Aを、前
記のカルボン酸の化粧品として又は製薬学的に許容でき
る塩、なかでもアルカリ金属、アンモニウム、モノアル
キルアンモニウム、ジアルキルアンモニウム、トリアル
キルアンモニウム及びテトラアルキルアンモニウムの群
から選択することも好都合である。
【0138】本発明に従って選択することができる好都
合な共乳化剤は、シリコーン乳化剤、特に好都合には、
アルキルメチコン・コポリオール及び/又はアルキルジ
メチコン・コポリオール、の群からの、好ましくは次の
化学構造、
【0139】
【化5】
【0140】[式中、X及びYは、相互に独立して、
群、H及び、1〜24個の炭素原子をもつ分枝及び非分
枝アルキル基、アシル基及びアルコキシ基から選択さ
れ、pは0ないし200の数であり、qは1ないし40
の数であり、そしてrは1ないし100の数である]を
特徴としてもつ化合物の群からの界面活性物質の群から
のものである。
【0141】本発明の目的に特に好都合に使用すること
ができるシリコーン乳化剤の一例は、ABIL(R)B8
842、ABIL(R)B8843、ABIL(R)B884
7、ABIL(R)B8851、ABIL(R)B8852、
ABIL(R)B8863、ABIL(R)B8873及びA
BIL(R)B88183の商品名で、Th.Golds
chmidt AGにより販売されているジメチコン・
コポリオールである。
【0142】本発明の目的に特に好都合に使用すること
ができる界面活性物質の更なる例は、商品名ABIL
(R)EM90としてTh.Goldschmidt A
Gにより販売されているセチルジメチコン・コポリオー
ルである。
【0143】本発明の目的に特に好都合に使用すること
ができる界面活性物質の更なる例は、商品名ABIL
(R)EM97としてTh.Goldschmidt A
Gにより販売されているシクロメチコン・ジメチコン・
コポリオールである。
【0144】更に、乳化剤のラウリルメチコン・コポリ
オールはなかでも特に好都合であることが証明され、D
ow Corning Ltd.から商品名Dow C
orning(R)5200 Formulation
Aidとして市販されている。
【0145】本発明に従う化粧品又は皮膚科学的調製物
中の本発明に従って使用されるシリコーン乳化剤の総量
は好都合には、調製物の総重量の0.1〜10.0重量
%、好ましくは0.5〜5.0重量%の範囲から選択さ
れる。
【0146】本発明に従うと、先行技術と比較して、化
粧品又は皮膚科学的調製物中における、それら自体、油
成分中にほとんど可溶性でないか又は不溶性のUVフィ
ルター、なかでも4,4’,4”−(1,3,5−トリ
アジン−2,4,6−トリイルトリイミノ)トリス安息
香酸トリス(2−エチルヘキシル)、しかしまた、2−
フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸又はその
塩類の使用量を倍加させることができる。
【0147】完成化粧品又は皮膚科学的調製物中のそれ
ら自体油成分中にほとんど可溶性でないUVフィルター
物質、なかでも4,4’,4”−(1,3,5−トリア
ジン−2,4,6−トリイルトリイミノ)トリス安息香
酸トリス(2−エチルヘキシル)、しかしまた、2−フ
ェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸又はその塩
の総量は好都合には、調製物の総重量の0.1〜10.
0重量%、好ましくは0.5〜6.0重量%の範囲から
選択される。
【0148】本発明に従う調製物において、その脂質相
に、追加的な油溶性のUVAフィルター及び/又はUV
Bフィルターを、そして/又は水相中に水溶性のUVA
フィルター及び/又はUVBフィルターを使用すること
は本発明に従って好都合である。
【0149】本発明に従う光線遮蔽調製物は好都合に
は、UVB領域のUV光線を吸収する更なる物質を含ん
でなることができ、フィルター物質の総量は、全領域の
紫外線から皮膚を遮蔽する有効な化粧品調製物を製造す
るためには、調製物の総重量の例えば、0.1重量%な
いし30重量%、好ましくは0.5ないし10重量%、
なかでも1なかでも6重量%である。
【0150】追加するUVBフィルターは油溶性でも水
溶性でもよい。好都合な油溶性UVBフィルター物質は
例えば、 − 3−ベンジリデンカンファー誘導体、好ましくは3
−(4−メチルベンジリデン)カンファー、3−ベンジ
リデンカンファー、 − 4−アミノ安息香酸誘導体、好ましくは4−(ジメ
チルアミノ)安息香酸2−エチルヘキシル、4−(ジメ
チルアミノ)安息香酸アミル、 − ケイ皮酸のエステル、好ましくは4−メトキシケイ
皮酸2−エチルヘキシル、4−メトキシケイ皮酸イソペ
ンチル、 − ベンゾフェノンの誘導体、好ましくは2−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2,2’−
ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、 − ベンザルマロン酸のエステル、好ましくは4−メト
キシベンザルマロン酸ジ(2−エチルヘキシル)、 − 4,4’,4”−(1,3,5−トリアジン−2,
4,6−トリイルトリイミノ)トリス安息香酸トリス
(2−エチルヘキシル)である。
【0151】好都合な水溶性UVBフィルター物質は例
えば、 − 2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸
の塩、例えばそのナトリウム、カリウム又はそのトリエ
タノールアンモニウム塩、及びスルホン酸自体、 − ベンゾフェノンのスルホン酸誘導体、好ましくは2
−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スル
ホン酸及びその塩、 − 3−ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体、
例えば4−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)ベ
ンゼンスルホン酸、2−メチル−5−(2−オキソ−3
−ボルニリデンメチル)スルホン酸及びその塩、であ
る。
【0152】本発明に従って活性成分組み合わせ物と組
み合わせて使用することができる前記のUVBフィルタ
ーのリストはもちろん制約する意図はもたれない。
【0153】本発明に従う調製物中に、化粧品調製物中
にこれまで通常存在した追加的UVAフィルターを使用
することもまた好都合の可能性がある。これらの物質は
好ましくは、ジベンゾイルメタンの誘導体、なかでも1
−(4’−tert−ブチルフェニル)−3−(4’−
メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン及び1−
フェニル−3−(4’−イソプロピルフェニル)プロパ
ン−1,3−ジオンである。これらの組み合わせ物及
び、これらの組み合わせ物を含んでなる調製物もまた本
発明により提供される。使用することができる量は、U
VB組み合わせ物に使用される量である。
【0154】本発明に従う化粧品及び/又は皮膚科学的
光線遮蔽調製物は通常の組成をもち、化粧品及び/又は
皮膚科学的光線遮蔽のためにそして更に、皮膚及び/又
は毛髪の処置、手入れ及び洗浄のためにそして装飾化粧
品におけるメークアップ製品として使用することができ
る。
【0155】使用のためには、本発明に従う化粧品及び
皮膚科学的調製物は十分量を、化粧品として通常の方法
で皮膚及び/又は毛髪に適用される。
【0156】特に好ましい化粧品及び皮膚科学的調製物
は日焼け止め剤の形態のものである。好都合には、これ
らは更に、少なくとも1種類の更なるUVAフィルター
及び/又は少なくとも1種類の更なるUVBフィルター
及び/又は少なくとも1種類の無機顔料、好ましくは無
機微細顔料を追加して含むことができる。
【0157】本発明に従う化粧品及び皮膚科学的調製物
は、これらの調製物中に通常使用されるもののような化
粧品補助剤、例えば、保存剤、殺バクテリア剤、香料、
発泡抑制剤、染料、着色効果をもつ顔料、増粘剤、加湿
剤及び/又は保湿剤、脂肪、油、ワックスあるいは、ア
ルコール、ポリオール、ポリマー、気泡安定剤、電解
質、有機溶媒又はシリコーン誘導体のような、化粧品又
は皮膚科学的調製物のその他の通常の成分、を含んでな
ることができる。
【0158】抗酸化剤を更に含むことは一般に好まし
い。本発明に従って使用することができる好ましい抗酸
化剤は化粧品及び/又は皮膚科学的適用に適した又は通
常のあらゆる抗酸化剤である。
【0159】本発明に従う調製物に抗酸化剤を添加する
ことはまた好都合である。抗酸化剤は好都合には、非常
に少量の許容投与量(例えばpmolないしμmol/
kg)における、アミノ酸(例えばグリシン、ヒスチジ
ン、チロシン、トリプトファン)及びそれらの誘導体、
イミダゾール(例えばウロカニン酸)及びそれらの誘導
体、D,L−カルノシン、D−カルノシン、L−カルノ
シン及びそれらの誘導体(例えばアンセリン)のような
ペプチド、カロテノイド、カロテン(例えばα−カロテ
ン、β−カロテン、ψ−リコペン)及びそれらの誘導
体、クロロゲン酸及びその誘導体、リポ酸及びその誘導
体(例えばジヒドロリポ酸)、アウロチオグルコース、
プロピルチオウラシル及びその他のチオール(例えばチ
オレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、
シスタミン並びに、それらのグリコシル、N−アセチ
ル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチル及びラ
ウリル、パルミトイル、オレイル、γ−リノレイル、コ
レステリル及びグリセリルエステル)及びそれらの塩、
チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジ
ステアリル、チオジプロピオン酸及びその誘導体(エス
テル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌク
レオシド及び塩)及びスルホキシイミン化合物(例えば
ブチオニン・スルホキシイミン、ホモシステイン・スル
ホキシイミン、ブチオニン・スルホン、ペンタ−、ヘキ
サ−、ヘプタチオニン・スルホキシイミン)、並びに更
に(金属)キレート化剤(例えばα−ヒドロキシ脂肪
酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン)、α
−ヒドロキシ酸(例えばクエン酸、乳酸、リンゴ酸)、
フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベル
ジン、EDTA、EGTA及びそれらの誘導体、不飽和
脂肪酸及びそれらの誘導体(例えばγ−リノレン酸、リ
ノール酸、オレイン酸)、葉酸及びその誘導体、ユビキ
ノン及びユビキノール及びそれらの誘導体、ビタミンC
及び誘導体(例えばパルミチン酸アスコルビル、リン酸
アスコルビルMg、酢酸アスコルビル)、トコフェロー
ル及び誘導体(例えば酢酸ビタミンE)、ビタミンA及
び誘導体(パルミチン酸ビタミンA)及びベンゾインの
安息香酸コニフェリル、ルチン酸及びその誘導体、α−
グルコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデングルシ
トール、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチ
ルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアヤク酸、ノ
ルジヒドログアヤレチン酸、トリヒドロキシブチロフェ
ノン、尿酸及びその誘導体、マンノース及びその誘導
体、亜鉛及びその誘導体(例えばZnO、ZnS
4)、セレン及びその誘導体(例えばセレノメチオニ
ン)、スチルベン及びそれらの誘導体(例えば酸化スチ
ルベン、酸化トランス−スチルベン)並びに、本発明に
従って適した前記の活性物質の誘導体(塩、エステル、
エーテル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ペプチド
及び脂質)からなる群から選ばれる。
【0160】調製物中の前記の抗酸化剤(1種類以上の
化合物)の量は好ましくは、調製物の総重量の0.00
1ないし30重量%、特に好ましくは0.05〜20重
量%、特には1〜10重量%である。
【0161】ビタミンE及び/又はその誘導体が抗酸化
剤もしくは抗酸化剤類として使用される場合には、それ
らのそれぞれの濃度を好都合には、調製物の総重量の
0.001〜10重量%の範囲から選択される。
【0162】ビタミンAもしくはビタミンA誘導体又は
カロテンもしくはそれらの誘導体が抗酸化剤もしくは抗
酸化剤類として使用される場合には、それらのそれぞれ
の濃度を好都合には、調製物の総重量の0.001〜1
0重量%の範囲から選択される。
【0163】脂質相は好都合には、次の物質の群、 − 鉱油、鉱物ワックス、 − カプリン酸又はカプリル酸のトリグリセリドのよう
な油、しかし好ましくはヒマシ油、 − 脂肪、ワックス並びにその他の天然及び合成脂肪物
質、好ましくは、低炭素数のアルコールとの、例えばイ
ソプロパノール、プロピレングリコール又はグリセロー
ルとの脂肪酸のエステル、あるいは低炭素数のアルカン
酸と又は脂肪酸との脂肪アルコールのエステル、 − 安息香酸アルキル、 − ジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサ
ン、ジフェニルポリシロキサン及びそれらの混合物のよ
うなシリコーン油、から選択される。
【0164】本発明の目的のためのエマルション、オレ
オゲル及びヒドロ分散物又は脂質分散物の油相は好都合
には、3ないし30個の炭素原子の鎖長をもつ飽和及び
/又は不飽和の分枝及び/又は非分枝アルカンカルボン
酸と、3ないし30個の炭素原子の鎖長をもつ飽和及び
/又は不飽和の分枝及び/又は非分枝アルコールとのエ
ステルの群から、芳香族カルボン酸と、3ないし30個
の炭素原子の鎖長をもつ飽和及び/又は不飽和の分枝及
び/又は非分枝アルコールとのエステルの群から選択さ
れる。このようなエステル油は好都合には、ミリスチン
酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリ
ン酸イソプロピル、オレイン酸イソプロピル、ステアリ
ン酸n−ブチル、ラウリン酸n−ヘキシル、オレイン酸
n−デシル、ステアリン酸イソオクチル、ステアリン酸
イソノニル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸2
−エチルヘキシル、ラウリン酸2−エチルヘキシル、ス
テアリン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−オク
チルドデシル、オレイン酸オレイル、エルカ酸オレイ
ル、オレイン酸エルシル、エルカ酸エルシル及び、これ
らのエステルの合成、半合成及び天然の混合物、例えば
ジョジョバ油、からなる群から選択することができる。
【0165】油相は更に、好都合には、分枝及び非分枝
炭化水素及び炭化水素ワックス、シリコーン油、ジアル
キルエーテルの群から、飽和又は不飽和の分枝又は非分
枝アルコール、及び更に脂肪酸トリグリセリド、すなわ
ち、8ないし24個、なかでも12〜18個の炭素原子
の鎖長の飽和及び/又は不飽和の分枝及び/又は非分枝
アルカンカルボン酸のトリグリセロールエステルの群か
ら選択することができる。脂肪酸トリグリセリドは好都
合には、例えば、合成、半合成及び天然の油、例えばオ
リーブ油、ヒマワリ油、大豆油、落花生油、菜種油、ア
ーモンド油、ヤシ油、ココナツ油、ヤシの芯油等の群か
ら選択することができる。
【0166】本発明の目的のためには、これらの油及び
ワックス成分のどんな混合物もまた好都合に使用するこ
とができる。必要な場合には、更に、油相の単独の脂質
成分としてワックス、例えばパルミチン酸セチルを使用
することも好都合の可能性がある。
【0167】油相は好都合には、イソステアリン酸2−
エチルヘキシル、オクチルドデカノール、イソノナン酸
イソトリデシル、イソエイコサン、ココア酸2−エチル
ヘキシル、安息香酸C12〜15−アルキル、カプリル酸/
カプリン酸トリグリセリド及びジカプリリルエーテルか
らなる群から選択される。
【0168】安息香酸C12〜15−アルキルとイソステア
リン酸2−エチルヘキシルの混合物、安息香酸C12〜15
−アルキルとイソノナン酸イソトリデシルの混合物並び
に安息香酸C12〜15−アルキル、イソステアリン酸2−
エチルヘキシル及びイソノナン酸イソトリデシルの混合
物が特に好都合である。
【0169】炭化水素のうちでは、パラフィン油、スク
アラン及びスクアレンが本発明の目的のために好都合に
使用される。
【0170】シリコーン油もしくはシリコーン油類に加
えて、その他の油相成分を更に含むことが好ましいが、
油相は好都合には、更に、環式又は線状シリコーン油を
含むかあるいは、これらの油のみからなることができ
る。
【0171】シクロメチコン(オクタメチルシクロテト
ラシロキサン)は好都合には、本発明に従って使用する
ことができるシリコーン油である。しかし、その他のシ
リコーン油、例えばヘキサメチルシクロトリシロキサ
ン、ポリジメチルシロキサン、ポリ(メチルフェニルシ
ロキサン)もまた本発明の目的のために好都合に使用す
ることができる。
【0172】シクロメチコンとイソノナン酸イソトリデ
シルの混合物及びシクロメチコンとイソノナン酸2−エ
チルヘキシルの混合物が特に好都合である。
【0173】本発明に従う調製物の水相は好都合には、 − 低炭素数のアルコール、ジオール又はポリオール及
び更にそれらのエーテル、好ましくはエタノール、イソ
プロパノール、プロピレングリコール、グリセロール、
エチレングリコール、エチレングリコールモノエチルも
しくはモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノ
メチル、モノエチルもしくはモノブチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノメチルもしくはモノエチルエーテ
ル及び類似製品、並びに更に、低炭素数をもつアルコー
ル、例えばエタノール、イソプロパノール、1,2−プ
ロパンジオール、グリセロール及び、特に、好都合に
は、二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム及び多糖及びそ
れらの誘導体、例えばヒアルロン酸、キサンタンゴム、
ヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる群から、
そして特に好都合には、ポリアクリラート、好ましくは
いわゆるカーボポール、例えば、それぞれ個別の又は相
互に組み合わせたカーボポール等級980、981、1
382、2984、5984からなる群からのポリアク
リラートの群から選択することができる、1種類以上の
増粘剤、を含んでなることができる。
【0174】以下の本文は本発明に従うO/Wエマルシ
ョン及びO/Wミクロエマルションの必要条件の幾つか
の特色及び差異を簡単に考察している。
【0175】油と脂肪はなかでも、定義が困難なそれら
の極性が異なる。油又は油相の極性インデックスの指標
として、水に対する界面張力を採用することがすでに提
唱されている。この場合には、この油相と水との間の界
面張力が低い程、問題の油相の極性が大きい。本発明に
従うと、界面張力はある油成分の極性の一つの可能な指
標と見なすことができる。
【0176】界面張力は、2相間の界面に位置する長さ
1メートルの空想線上に働く力である。この界面張力の
物理的単位は通常、力/長さの関係から計算され、通
常、mN/m(ミリニュートン/メーター)で表され
る。それは、界面を減少させる方向にある場合に正の記
号をもつ。反対の場合にそれは負の記号をもつ。
【0177】本発明に従うと、油相がそれより下で「極
性」であり、そしてそれより上で油相が「非極性」であ
る限界は30mN/mであるとみなされる。
【0178】本発明に従うと、O/Wミクロエマルショ
ンのための油相は好都合には、10と30mN/mの間
の極性をもつ極性の油成分の群から選択され、そこで、
少なくとも1種類の非極性の油成分が存在することを確
保しなければならない。
【0179】油相が、極性の油成分の群から、特に好ま
しくは、10と20mN/mの間の極性をもつ、(ここ
で、少なくとも1種類の非極性油成分が存在することを
確保しなければならない)天然、合成又は半合成の油成
分の群から選択される場合に、好都合なO/Wミクロエ
マルションが得られる。
【0180】本発明に従うO/Wエマルションの極性油
として極性の植物油を使用することもまた好都合であ
る。植物油は好都合には、植物科のトウダイグサ科(E
uphorbiaceae)、イネ科(Poacea
e)、マメ科(Fabaceae)、ジュウジバナ科
(Brassicaceae)、ゴマ科(Pedala
ceae)、キク科(Asteraceae)、アマ科
(Linaceae)、イイギリ科(Flacourt
icaceae)、スミレ目(Violales)、か
らの油の群から選択される、好ましくは天然のヒマシ
油、小麦胚油、ブドウの種油、ククイナッツ油、ベニバ
ナ油、アザミ油、ツキミソウ油及び、リノール酸グリセ
リドを少なくとも1.5重量%含んでなる更なる油から
なる群から選択されることができる。
【0181】電解質の添加は親水性の乳化剤の溶解度特
性に変化をもたらす。前記の構造又は特性をもつ親水性
の乳化剤は部分的転相を経過して、油相による水の可溶
化をもたらし、それが安定なミクロエマルションをもた
らす。
【0182】従って、本発明に従うミクロエマルション
は好都合には、電解質、なかでも、次のアニオン、塩化
物、及び更に無機オキソ元素のアニオン、及びこれらの
うちでもなかでも、硫酸塩、炭酸塩、リン酸塩、ホウ酸
塩及びアルミン酸塩を含む1種類以上の塩を含んでな
る。有機アニオンに基づいた電解質、例えば乳酸塩、酢
酸塩、安息香酸塩、プロピオン酸塩、酒石酸塩、クエン
酸塩等もまた好都合に使用することができる。エチレン
ジアミン四酢酸及びその塩によってもまた、匹敵する効
果を達成することができる。
【0183】好ましく使用される塩のカチオンは、アン
モニウム、アルキルアンモニウム、アルカリ金属、アル
カリ土類金属、マグネシウム、鉄又は亜鉛イオンであ
る。化粧品には生理学的に許容できる電解質のみが使用
されるべきであることは言うを待たない。他方、本発明
に従うミクロエマルションの特別の医薬の用途は少なく
とも原則としては、医学的監督を伴わずには使用するべ
きでない電解質の使用を必要とする可能性がある。
【0184】塩化カリウム、塩化ナトリウム、硫酸マグ
ネシウム、硫酸亜鉛及びそれらの混合物が特に好まし
い。死海からの天然の塩中に存在するような塩の混合物
もまた好都合である。
【0185】電解質もしくは電解質類の濃度は、調製物
の総重量の約0.01〜10.0重量%、特に好都合に
は約0.03〜8.0重量%にしなければならない。
【0186】A型の乳化剤は一般に、O/W乳化剤とみ
なすことができる。約5〜10重量%の通常のW/O乳
化剤を含むことが好都合には、O/W/Oエマルション
の形成を促進し、10重量%を有意に越えるこのような
乳化剤を含むことがO/W/Oエマルションの不安定化
をもたらす。
【0187】所望の場合は、本発明に従うO/W/Oエ
マルションの調製のためには、親水性及び/又は親油性
ゲル形成剤を使用することもまた好都合である。これら
は一般に複数の液滴の形成には寄与しないが、それらが
一旦形成された後には、複数の液滴の安定性を促進す
る。
【0188】本発明に従うO/W/Oエマルションの調
製法においては、転相領域外の前以て決められた系を転
相領域中にもたらすためにpHを変化させる場合には、
最初に工程の開始時に、水相中に、できるだけ低い電解
質濃度を使用することが好都合であり、そして可能なら
ば、最初から全くその濃度を使用せずに済ませることが
好都合である。更に、油相中へ乳化剤A、例えばステア
リン酸を、0.5〜5重量%、特には2重量%の濃度で
導入することも好都合である。乳化剤Aの定義に含まれ
ない乳化剤の存在は、約5〜10重量%、特には約7重
量%の濃度範囲で好都合である。
【0189】pHは好都合には、W/Oエマルションが
例えばNaOHの添加により形成された後にのみ変動さ
せなければならない。
【0190】これに関しては、ある水/油相系におけ
る、ある乳化剤又はある乳化剤系に対して転相がその中
で起こる温度及びpH領域を決定することは、当業者の
一般的な知識の内にあり、何の発明的な活動をも必要と
しない。通常の乳化剤濃度におけるPITの概括的な指
針としては、約40〜90℃の温度領域を述べることが
できる。概して、PITは乳化剤濃度が増加するに従っ
て減少する。
【0191】所望の場合には、この過程中に、化粧品又
は医薬製薬学に通常の基剤物質、補助剤、添加剤及び/
又は活性成分を添加剤することもできる。当業者には、
達成されるエマルションの特性を著しく損傷させずに、
どの時点でこのような物質を工程に添加することができ
るかは明白である。
【0192】次の実施例は本発明を制約することなく、
より詳細に本発明の真髄を概説する役目をもつ。
【0193】
【実施例】 (実施例1) 強力な褐色化能をもつ自己褐色化スプレー 重量% イソノナン酸セチルステアリル 8.00 セテアレス−20 6.00 ジヒドロキシアセトン 5.00 グリセロール 5.00 ジカプリリルエーテル 4.00 酢酸ビタミンE 0.50 ステアリン酸グリセリル 2.00 クエン酸ナトリウム 0.50 クエン酸 0.20 染料、香料、保存剤 0.50 香料 適量 水 全100.00 (実施例2) 強力な褐色化能をもつ自己褐色化スプレー 重量% イソノナン酸セチルステアリル 4.0000 セテアレス−15 6.0000 ジヒドロキシアセトン 5.0000 グリセロール 5.0000 ジカプリリルエーテル 5.0000 酢酸ビタミンE 0.5000 ステアリン酸 2.3000 水酸化ナトリウム 0.1070 クエン酸 0.2000 染料、香料、保存剤 適量 水 全100 (実施例3) 平均の褐色化能をもつ自己褐色化スプレー 重量% 安息香酸C12-15−アルキル 7.5000 グリセロール 5.0000 イソノナン酸セチルステアリル 5.0000 ジヒドロキシアセトン 2.0000 モノイソステアリン酸ソルビタン 4.0000 ジカプリル酸/ジカプリン酸ブチレングリコール 2.5000 酢酸ビタミンE 0.5000 セチルステアリルアルコール 1.5000 染料、香料、保存剤 適量 水 全100 (実施例4) 弱い褐色化能をもつ自己褐色化スプレー 重量% ジヒドロキシアセトン 1.0000 グリセロール 5.0000 ジカプリリルエーテル 5.0000 イソセテス−20 4.8000 セチルステアリルアルコール 2.4000 DMDMヒダントイン 0.4000 染料、香料、保存剤 適量 水 全100 (実施例5) 追加の抗酸化剤保護を伴う自己褐色化スプレー 重量% ジヒドロキシアセトン 5.0000 安息香酸C12-15−アルキル 4.5000 セテアレス−12 4.0000 イソノナン酸セチルステアリル 2.5000 グリセロール 2.0000 ジメチコン 1.5000 ジカプリリルエーテル 1.0000 イソステアリン酸グリセリル 2.0000 セチルアルコール 1.0000 DMDMヒダントイン 0.2000 グルコシルルチン 0.5000 染料、香料、保存剤 適量 水 全100 (実施例6) 高度のUV遮蔽を伴う自己褐色化スプレー 重量% ジカプリリルエーテル 3.0000 グリセロール 5.0000 オクチルトリアゾン 1.0000 ジオクチルブタミドトリアゾン 2.0000 アニソトリアジン 1.0000 ビスイミダジラート 0.5000 二酸化チタン 0.5000 ジヒドロキシアセトン 5.0000 セテアレス−20 4.0000 ジカプリル酸/ジカプリン酸ブチレングリコール 5.0000 酢酸ビタミンE 0.5000 セチルステアリルアルコール 1.5000 染料、香料、保存剤 適量 香料 適量 水 全100 (実施例7) 弱いUV遮蔽を伴う自己褐色化スプレー 重量% グリセロール 5.0000 アニソトリアジン 1.0000 ブチルメトキシジベンゾイルメタン 0.5000 ビスイミダジラート 0.5000 ジヒドロキシアセトン 5.0000 セテアレス−20 4.0000 ジカプリル酸/ジカプリン酸ブチレングリコール 5.0000 酢酸ビタミンE 0.5000 セチルステアリルアルコール 1.5000 染料、香料、保存剤 適量 水 全100
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う系の概略的な相図である。
【図2】本発明に従うエマルションを含む系の転相とあ
るパラメーターとの関連性を示す相図である。
【図3】本発明に従うエマルションを含む系の転相とあ
るパラメーター(複数)との関連性を示す相図である。
【図4】本発明に従うエマルションを含む系の相図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンヤ・クニユツペル ドイツ・20257ハンブルク・フアベルシユ トラーセ19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 次の特性、 − pHの増加又は減少が親油性の増加又は減少をもた
    らす限りは、それらの親油性がpHに依存すること(こ
    こで、親油性の変化の2種類の可能性のどちらがpHの
    増加又は減少により影響を受けるかは重要ではない)及
    び/又は − 親油性が、上昇する温度とともに増加し、それらの
    親水性が、低下する温度とともに増加する限りは、それ
    らの親油性が温度に依存すること、をもつ乳化剤の群か
    ら選択される、少なくとも1種類の乳化剤(乳化剤
    A)、(b) 更に、場合によっては、好ましくは、乳
    化剤Aの定義に入らない乳化剤、なかでも主としてW/
    O乳化剤として作用するものの群から選択されるものを
    含む、油相又は水相に可溶性又は分散性の更なる物質、
    (c) 有効量のジヒドロキシアセトンを含んでなる、
    水中油エマルション、なかでもO/Wミクロエマルショ
    ン。
  2. 【請求項2】 乳化剤Aもしくは乳化剤類Aが、各場合
    において、組成物の総重量の0.01〜20重量%、好
    ましくは0.05〜10重量%、特に好ましくは0.1
    〜5重量%の濃度で存在する、請求項1記載のO/Wマ
    クロエマルション又はO/Wミクロエマルション。
  3. 【請求項3】 完成化粧品又は皮膚科学的調製物中のジ
    ヒドロキシアセトンの総量が調製物の総重量の0.1〜
    10.0重量%、好ましくは0.5〜6.0重量%の範
    囲から選択される、請求項1記載のO/Wマクロエマル
    ション又はO/Wミクロエマルション。
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