JP2009502817A - セルフタンニング物質の作用を高めるための相乗剤としてのフラボノイド - Google Patents

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Abstract

本発明は、化粧用および皮膚用配合物中の、トリオースおよびテトロースなどの物質のセルフブラウニング作用を高めるための相乗剤の形態となる無電荷ベースフラバン体を含む、少なくとも1種類のフラボノイドの使用、新規な対応する調製品、およびその製造に関する。

Description

本発明は、化粧用および皮膚用配合物中のセルフタンニング物質の作用を高めるための相乗剤としての無電荷のフラバン骨格を有するフラボノイドの使用、対応する新規な組成物、およびその調製に関する。
ファッショナブルな肌の白さを避けて、「健康的で、スポーティな茶色の皮膚」を選ぶ傾向が数年間続いてきた。これを行うために、人々は皮膚を太陽光線にさらす。これはメラニン形成という意味で色素沈着をもたらすためである。しかし、太陽光線の紫外線は、皮膚に有害な作用も有する。急性の損傷(日焼け)以外に、皮膚癌や、UVB領域(波長280〜320nm)からの光による過度の照射による疾患の危険の増加などの長期間の損傷が起こる。さらに、UVBおよびUVA照射(波長:320〜400nm)に過度に曝されることによって、結合組織の弾性および膠原性繊維の脆弱化をもたらす。これは多くの光毒性および光アレルギー反応をもたらし、年齢にそぐわない皮膚の加齢をもたらす。
太陽光線の有害な結果に対する自然的な保護は、皮膚のタンニング(色素沈着)によって実現する。表皮はその最も内側の層である基底層において、基底細胞以外に個々の色素形成細胞であるメラニン形成細胞を含有する。紫外線は、これらの細胞中のメラニンの生成を刺激し、これらはケラチン生成細胞に運ばれ、そこで茶色の皮膚色として目に見えるようになる。
アミノ酸のチロシンから始まるこの色素形成は、主にUVB照射により始まり、「間接的色素沈着」と称される。この発生は幾日かに亘り進行し、結果として生じた日焼けは数週間持続する。太陽光照射により始まる「直接的色素沈着」の場合、主に無色のメラニン前駆体がUVA照射により酸化し、暗い色のメラニンとなる。この酸化は可逆的であるため、短期間のみ持続する皮膚のタンニングをもたらす。
化粧を用いることにより外部から、カロテノイドを摂取することにより経口的に、皮膚に人工タンニングを生じさせることができる。
しかし、さらにいっそう人気があるのは、本発明の対象物のように、いわゆるセルフタンニング剤を塗布することにより達成することができる皮膚の人工タンニングである。これらの化合物は、化学構造的特徴として、アルコール官能基に近接したケトまたはアルデヒド基を有する。これらのケトールまたはアルドールは、主に糖類クラスの物質に属す。特に頻繁に用いられるセルフタンニング物質は、1,3−ジヒドロキシアセトン(DHA)である。この化合物は、メイラード反応の意味で皮膚の角質層のタンパク質およびアミノ酸と反応することができ、まだ完全に明確にされていない反応経路によって、皮膚に茶の色相を与えるポリマーをもたらす。この反応は、約4〜6時間後に完成する。このようにして得られた日焼けの色は、洗い流すことができず、通常の皮膚剥離によってのみ除去される。
したがって本発明の目的は、従来技術の不利点を克服し、公知のタンニング剤よりも強力に長時間作用する化粧用および皮膚用セルフタンニング配合物を提供する方法を探すことであった。
化粧品および皮膚科学におけるフラボノイドの使用は、それ自体公知である。したがってDE19739349には、化粧用および皮膚用組成物中の抗酸化剤またはフリーラジカル捕捉剤としてのトロキセルチンの使用が記載されている。
トリオースおよびテトロース、特に、DHAおよびエリトルロースが、化粧品中にセルフタンニング物質として使用されることは同様に公知である。
したがってEP1172090には、DHAおよびフラビリウム塩を含む皮膚着色組成物が記載されている。フラビリウム塩は、本発明において使用されるフラボノイドではないアントシアニジンの群に属す。
EP1092415には、DHAを含む化粧用および皮膚用光保護配合物が開示されている。
EP1277461には、DHAをセルフタンニング物質として含む化粧用配合物が開示されている。
EP1477159A1には、1種または複数の(DHAなどの)セルフタンニング物質および少なくとも1種類のフィロケイ酸塩およびさらなる助剤および添加剤を含む、水含有化粧用組成物が開示されている。
WO2005/004826には、様々に着色した皮膚領域の色に調和させるための少なくとも1種類の(DHAなどの)セルフタンニング物質を含む化粧用組成物の使用が開示されている。
驚いたことに、無電荷のフラバン骨格を有する少なくとも1種類のフラボノイドは、化粧用および皮膚用配合物中のセルフタンニング物質の作用を高めるための相乗剤として使用できることが今や見出された。本発明の目的において、「フラボノイド」という用語は、そのフラバン骨格が正の電荷を有しない物質を包含する。
ここでは、フラバン骨格のC4位にカルボニル官能基およびC5位にOH官能基を有するフラボノイドの使用が好ましい。
使用することができるセルフタンニング物質は、とりわけ
Figure 2009502817
である。さらに、新鮮なクルミの殻から抽出される5−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン(ユグロン)、
Figure 2009502817
およびヘンナの葉に生じる2−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン(ローソン)
Figure 2009502817
についても言及すべきである。
下記のトリオースおよびテトロース:
1,3−ジヒドロキシアセトン(DHA)、グリセルアルデヒド、ジヒドロキシアセトンリン酸、グリセルアルデヒドリン酸、エリトロースおよび1,3,4−トリヒドロキシ−2−ブタノン(エリトルロース)
の使用が好ましい。
エリトルロース、および人体に生じる三官能性のケト糖である1,3−ジヒドロキシアセトン(DHA)、ならびにそれらの誘導体が特に好ましい。
Figure 2009502817
組成物に使用することができる全ての化合物または成分は、公知および市販であるか、公知の方法により合成することができる。
本発明によると、それらの基本構造によって下記の群に属することができるフラボノイドが使用される。
・カルコン
・オーロン
・フラバノン
・フラバン−3−オール(カテコール)
・フラボン
・イソフラボン
・フラバン−3,4−ジオール(ロイコアントシアニジン)
・フラボノール(3−ヒドロキシフラボン−4−オン)
・フラバノノール
「フラボノイド」という名前は、ラテン語の「flavus=黄色」に由来し、したがってこれらの物質の大部分がその純粋な形態では黄色がかった色を有するという事実が考慮される。
例として、下記のフラボノイド:
5−ヒドロキシ−7,4’−ジメトキシフラボン8−サルフェート、7,8−ジヒドロキシフラボン、ルテオリン(フラボン);カテコール、エピカテコール、エピガロカテコールガレート(EGCG、TEAVIGO(登録商標)DSM)(フラバン−3−オールまたはフラバン−3−オール誘導体);ケンフェロール(フラボノール);タキシフォリン(フラバノノール)
について言及しなくてはならない。
好ましいフラボノイドは、下記の群:
・フラボノール
・フラボノールo−グリコシド
・フラボノールo−グリコシドを含有する抽出物
から由来する。
フラボノイドは通常、植物の細胞液中の可溶性グリコシドとして生じる。好ましいフラボノイドには、アグリコン(砂糖を含まない構造)およびアグリコンコンジュゲートも含まれる。可能なアグリコンコンジュゲートは、全てまたはいくつかのヒドロキシル基がアルキル化、メチル化、グリシル化、硫酸化またはエステル化しているヒドロキシル誘導体である。ヒドロキシル誘導体以外に、C誘導体も、アグリコンコンジュゲートとして適切である。
フラボノールの群については、アグリコンケルセチンが特に好ましい。
フラボノールo−グリコシドの群では、ルチン、α−グルコシルルチン、ティリロサイド、イソケルセチン、ルチンサルフェート、トリスヒドロキシエチルルチン(トロキセルチン)などのフラボノール3−グリコシド、およびそれらのサルフェートおよびホスフェートが特に好ましい。さらにより好ましいのは、ルチンサルフェートおよびトロキセルチンである。「ルチンサルフェート」という用語は、ルチンのモノ−、ジ−、トリ−、テトラ−またはポリサルフェートおよびこれらのルチンサルフェートの混合物を包含する。「トロキセルチン」という用語は、ルチンのモノ−、ジ−、トリ−、テトラ−またはポリエトキシレートおよびこれらのルチンエトキシレートの混合物を包含する。
フラボノール7−および−8−グリコシドも、使用することができる。
フラボノールまたはフラボノールo−グリコシドを含有する抽出物の群では、活性成分の組合せであるエンブリカ、カンゾウおよび/またはセイヨウトチノキ抽出物が好ましい。エンブリカは、例えばインド、中国、パキスタンまたはネパールの落葉樹トウダイグサ科エンブリカ属(または、アマラキ)の果物から得られる。エンブリカの主成分は、複合体の形態で皮膚中に生じる鉄を結合させる、低分子量のタンニン酸であるエンブリカニンAおよびBである。好ましいエンブリカ溶液は、例えばEMBLICA(登録商標)(MERCK社製)またはCAPROS(登録商標)(例えば、US−6,235,721またはUS−6,124,268を参照されたい)として市販のものである。基本的には、全てのエンブリカの混合物は、セルフタンニング物質およびフラボノイドと組み合わせて、本発明に従って使用されるのに適切である。カンゾウ抽出物は、フラボノイドグラブリジン(グリチルレチン酸ステアリル)を含有する。セイヨウトチノキ抽出物は、例えば、エスクリンおよび他のフラボノールおよび/またはフラボノールグリコシドの成分を含有する。
このタイプの植物性物質の混合物は、当業者が精通している方法、例えば対応する植物の圧搾または抽出によって得ることができる。
フラボノイドは、0.01〜10重量%の総量で、さらに好ましくは0.1〜5重量%の量で、化粧用または皮膚用配合物中に使用されることが好ましい。
タンニング反応においては、上記で述べたように直接的反応および間接的反応の間では相違点がある。トリオースおよびテトロースによるタンニング反応は、公知のメイラード反応と類似して進行する直接的な非酵素反応に基づいている。それは、UVA照射によって開始し、皮膚色素の直接的な黒ずみをもたらす。前記物質は、ケトースとして皮膚のタンパク質と反応し、茶黄色の生成物、いわゆるメラノイドが生じる。しかし、これらの着色生成物はそれ自体ではUV吸収特性を有しておらず、したがって太陽に曝される場合、さらなる日焼け防止(衣服、帽子、UVフィルター)が必要である。
対照的に、間接的タンニング過程は、(酵素チロシナーゼによって)酵素により制御され、UVB照射により開始する。いくつかの化学活性成分は、チロシナーゼを活性化することができ、したがって間接的にメラニン生成を増加させることができることがさらに知られている。この作用は、最近ケルセチンで示された(J.of Mol.Histology35:157〜165(2004);Pigment Cell Res.17:66〜73(2004))。
トリオースおよび/またはテトロースに直接起因するタンニングは迅速に起こるが(数時間以内)、一方ケルセチンによる間接的タンニングは、数日かかる。
したがって、トリオース(例えば、DHA)またはテトロース(例えば、エリトルロース)と組み合わせた場合、フラボノイド(例えば、ケルセチン)が、直接的皮膚タンニングにおいて相乗効果を示すことは予測できなかった。この有利な作用は、ケルセチンと組み合わせたDHAの例を使用した下記のメイラード試験によって示された。
リシンを有し、ケルセチンを有しまたは有さないDHAの試験溶液を、エチレングリコール/水混合物中で調製した。酸素が存在するかしないかにより、DHAは異なる反応挙動を示した。
酸素非存在下で、DHAはリシンと反応し、濃い茶色の溶液をもたらした。しかし、酸素存在下では、ケルセチンが存在しない場合DHAは黄色と反応した。これは、次いで色が茶色に変化したためである。したがって、ケルセチンは、酸素の存在下でDHAの急速な分解を防止することができると推測される。
使用されたメイラード試験システムは、B.NguyenらによるJ.Invest.Dermatol.120(2003),655〜661に記載されている。
セルフタンニング物質およびフラボノイドを組み合わせた本発明による組成物は、フラボノイドを加えていないセルフタンニング製品と比べて、下記の利点:
・酸素に対するトリオースまたはテトロースの安定(皮膚上および製品中)
・タンニング反応の促進
・間接的タンニング反応によるタンニング反応の延長(UVなしのタンニングの延長)
・タンニング反応の増強
・本発明による組成物は、自然のタンニングに近い
を有する。
本発明により試験した全てのフラボノイドは、正に帯電していないフラバン骨格を有する。皮膚上で、例えばFe2+/Cu2+などの金属イオンと適切に複合体を形成するのに、これが必須であることが推測されざるを得ない。結果として、セルフタンニング物質は、自動酸化から保護される。対照的に、例えばアントシアニジン中の、正に帯電しているフラバン骨格は、示されているようにこの目的のためにはあまり適切ではない。
本発明はさらに、無電荷のフラバン骨格を有する少なくとも1種類のフラボノイド、およびその作用がフラボノイドの存在によって相乗的に高められる少なくとも1種類の活性物質を含む組成物に関する。使用される活性物質は、トリオースまたはテトロースなどのセルフタンニング物質であることが好ましい。
組成物に使用されるフラボノイドは、上記で説明したように、フラボノール、フラボノールo−グリコシド、フラボノールまたはフラボノールo−グリコシドを含有する抽出物であることが好ましい。
本発明はさらに、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)および/またはその塩(特に、そのナトリウム塩)、および/または他の有機錯化剤、特にEDTA誘導体、例えばTitriplex(登録商標)I〜IV(chemical reagents 2002,VWR International,Merck KGaA,pp.982〜984を参照されたい)および/またはそれらの塩(特に、それらのナトリウム塩)、および/またはエチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸および/またはその塩(例えば、エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸五ナトリウム)と、例えばDHAなどのセルフタンニング物質とを含む組成物に関する。
Oxynex(例えば、Oxynex(登録商標)AP、Oxynex(登録商標)K LIQUID、Oxynex(登録商標)L LIQUID、Oxynex(登録商標)LM、Oxynex(登録商標)2004、Oxynex ST(WO03/007908を参照されたい)など)と、例えばDHAなどのセルフタンニング物質とを含む組成物も好ましい。
これらの組成物は通常、局所的に、例えば化粧用または皮膚用配合物として塗布することができる組成物である。この場合組成物は、化粧用としてまたは皮膚用として適切なビヒクルを含み、所望の特性プロファイルによって、さらなる適切な成分を任意選択で含む。
本発明はさらに、少なくとも1種類のフラボノイドおよび少なくとも1種類の活性物質(例えば、DHAなどのトリオース)を皮膚上で続けて混合し、化粧用としてまたは皮膚用として適切な担体と共に皮膚に続けて塗布する組成物を調製するための方法に関する。
この混合工程は、2つのチャンバーボトルを用いて行われることが好ましい。本発明による組成物の混合または皮膚への塗布が、第一にフラボノイド溶液、続いてDHA溶液によるリンスにより行われる方法も同様に好ましい。
本発明はさらに、局所使用のため、または表面への使用のための、本発明による組成物の使用に関する。
本発明により使用される活性物質には、さらに、例えば、UVフィルター、フラボン誘導体、クロモン誘導体、アリールオキシムおよびパラベンが含まれる。
パラベンは、食物、化粧品および医薬品の領域で組成物の保存のために、遊離形態でまたはナトリウム塩として使用される4−ヒドロキシ安息香酸エステルである。エステルの作用は、アルキルラジカルの鎖長に直接比例するが、他方で鎖長が長くなるにつれ溶解度が減少する。非解離性化合物として、エステルは大部分がpH非依存性であり、3.0〜8.0のpH範囲で作用する。抗菌性作用メカニズムは、PHBエステルの表面活性による微生物膜の損傷、およびタンパク質変性に基づいている。さらに、補酵素との相互作用が起こる。この作用は、菌類、酵母および細菌に向けられる。保存料として最も重要なパラベンは、4−ヒドロキシ安息香酸メチル、4−ヒドロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピルおよび4−ヒドロキシ安息香酸ブチルである。
アリールオキシムでは、HMLO、LPOまたはF5としても知られる2−ヒドロキシ−5−メチルラウロフェノンオキシムの使用が好ましい。化粧用組成物におけるその使用適合性は、例えば、DE4116123に開示されている。したがって、2−ヒドロキシ−5−メチルラウロフェノンオキシムを含む組成物は、炎症を伴う皮膚疾患の治療に適切である。このタイプの組成物は、例えば、乾癬、様々な形態の湿疹、刺激性および毒性皮膚炎、UV皮膚炎、ならびに皮膚および皮膚付属器の他のアレルギー性および/または炎症性疾患の治療に使用することができることが知られている。前記化合物に加えて、アリールオキシム、好ましくは2−ヒドロキシ−5−メチルラウロフェノンオキシムをさらに含む本発明による組成物は、驚くべき抗炎症適合性を示す。この組成物は、0.01〜10重量%のアリールオキシムを含むことが好ましく、この組成物は、0.05〜5重量%のアリールオキシムを含むことが特に好ましい。
本発明の目的のために、フラボン誘導体は、フラボノイドおよびクマラノンを意味する。クマラノンでは、4,6,3’,4’−テトラヒドロキシベンジルクマラノン−3が好ましい。
クロモン誘導体は、老化現象および環境の有害な影響に対するヒトの皮膚およびヒトの毛髪の予防的な処置のための活性成分として適切な、特定のクロメン−2−オン誘導体を意味することが好ましい。それらは同時に、皮膚への低刺激の可能性を示し、皮膚内の水結合に好ましい効果を有し、皮膚の弾性を維持または増加させ、したがって皮膚を滑らかにすることを促進する。これらの化合物は、下記の式に従うことが好ましい。
Figure 2009502817
式中、
1およびR2は、同一または異なってもよく、
・H、−C(=O)−R7、−C(=O)−OR7
・直鎖もしくは分岐状のC1−〜C20−アルキル基、
・直鎖もしくは分岐状のC3−〜C20−アルケニル基、直鎖もしくは分岐状のC1−〜C20−ヒドロキシアルキル基(ヒドロキシル基は、鎖の第一級または第二級炭素原子に結合していてもよく、さらにアルキル鎖は酸素によって中断されていてもよい)、および/または
・C3−〜C10−シクロアルキル基および/またはC3−〜C12−シクロアルケニル基(環は、各々−(CH2n−基(式中、n=1〜3)によって架橋していてもよい)
から選択され、
3は、Hまたは直鎖もしくは分岐状のC1−〜C20−アルキル基を表し、
4は、HまたはOR8を表し、
5およびR6は、同一または異なってもよく、
・−H、−OH、
・直鎖もしくは分岐状のC1−〜C20−アルキル基、
・直鎖もしくは分岐状のC3−〜C20−アルケニル基、
・直鎖もしくは分岐状のC1−〜C20−ヒドロキシアルキル基(ヒドロキシル基は、鎖の第一級または第二級炭素原子に結合していてもよく、さらにアルキル鎖は酸素によって中断されていてもよい)
から選択され、
7は、H、直鎖もしくは分岐状のC1−〜C20−アルキル基、好ましくはアスコルビン酸ラジカルまたはグリコシドラジカルなどのポリヒドロキシル化合物を表し、
8は、Hまたは直鎖もしくは分岐状のC1−〜C20−アルキル基を表し、
置換基R1、R2、R4〜R6の少なくとも2つは、Hとは異なり、あるいはR1およびR2からの少なくとも1つの置換基は、−C(=O)−R7または−C(=O)−OR7を表す。
本発明による組成物中のフラボノイド、クロモン誘導体およびクマラノンから選択される1種または複数の化合物の割合は、全体としての組成物に基づいて、好ましくは0.001〜5重量%、特に好ましくは0.01〜2重量%である。
組成物が1種または複数の抗酸化剤を含む場合は、酸化ストレスまたはフリーラジカルの作用に対する本発明による組成物の保護作用を向上させることができ、当業者であれば、適切に迅速または遅延した様式で作用する抗酸化剤を選択するのにまったく支障がない。
したがって本発明の好ましい実施形態では、本発明による組成物は、酸化ストレスに対する体細胞の保護のため、特に皮膚の加齢を軽減するための組成物であり、フラボノイドおよびセルフタンニング物質および任意選択の他の成分以外に、1種または複数の抗酸化剤を含むことを特徴とする。
抗酸化剤として使用することができる、専門文献からの多くの公知の実証済みの物質がある。例えば、アミノ酸(例えば、グリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)、およびそれらの誘導体、イミダゾール(例えば、ウロカニン酸)、およびそれらの誘導体、D,L−カルノシン、D−カルノシン、L−カルノシンなどのペプチド、およびそれらの誘導体(例えば、アンセリン)、カロテノイド、カロテン(例えば、α−カロテン、β−カロテン、リコペン)、およびそれらの誘導体、クロロゲン酸およびその誘導体、リポ酸およびその誘導体(例えば、ジヒドロリポ酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシルおよび他のチオール(例えば、チオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミン、およびこれらの、グリコシル、N−アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチルおよびラウリル、パルミトイル、オレイル、γ−リノレイル、コレステリルおよびグリセリルエステル)およびそれらの塩、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジステアリル、チオジプロピオン酸、およびそれらの誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシドおよび塩)、非常に低い許容用量(例えば、pmol〜μmol/kg)のスルホキシイミン化合物(例えば、ブチオニンスルホキシイミン、ホモシステインスルホキシイミン、ブチオニンスルホン、ペンタ−、ヘキサ−およびヘプタチオニンスルホキシイミン)、また(金属)キレート剤(例えば、α−ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン)、α−ヒドロキシ酸(例えば、クエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTA、およびそれらの誘導体、不飽和脂肪酸、およびその誘導体、ビタミンC、および誘導体(例えば、パルミチン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルマグネシウム、酢酸アスコルビル)、トコフェロール、および誘導体(例えば、ビタミンEアセテート)、ビタミンA、および誘導体(例えば、ビタミンAパルミテート)、ベンゾイン樹脂の安息香酸コニフェリル、ルチン酸、およびそれらの誘導体、α−グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデングルシトール、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアイアレチン酸、トリヒドロキシブチロフェノン、ケルセチン、尿酸、およびそれらの誘導体、マンノース、およびその誘導体、亜鉛、およびその誘導体(例えば、ZnO、ZnSO4)、セレン、およびその誘導体(例えば、セレノメチオニン)、スチルベンおよびその誘導体(例えば、スチルベンオキシド、トランス−スチルベンオキシド)である。
抗酸化剤の混合物も同様に、本発明による化粧用組成物中の使用に適切である。公知および市販の混合物は、例えば、活性成分として、レシチン、L−(+)−パルミチン酸アスコルビルおよびクエン酸(例えば、Oxynex(登録商標)AP)、天然トコフェロール、L−(+)−パルミチン酸アスコルビル、L−(+)−アスコルビン酸およびクエン酸(例えば、Oxynex(登録商標)K LIQUID)、自然源からのトコフェロール抽出物、L−(+)−パルミチン酸アスコルビル、L−(+)−アスコルビン酸およびクエン酸(例えば、Oxynex(登録商標)L LIQUID)、DL−α−トコフェロール、L−(+)−パルミチン酸アスコルビル、クエン酸およびレシチン(例えば、Oxynex(登録商標)LM)、またはブチルヒドロキシトルエン(BHT)、L−(+)−パルミチン酸アスコルビルおよびクエン酸(例えば、Oxynex(登録商標)2004)を含む混合物である。このタイプの抗酸化剤は通常、1000:1〜1:1000の範囲で、好ましくは100:1〜1:100の量の割合で、本発明による化合物と共にこのような組成物中に用いられる。
本発明により用いられる組成物は、さらなる成分としてビタミンを含む。本発明による化粧用組成物は、ビタミンA、ビタミンAプロピオネート、ビタミンAパルミテート、ビタミンAアセテート、レチノール、ビタミンB、チアミン塩化物塩酸塩(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ニコチン酸アミド、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンD、エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)、ビタミンE、DL−α−トコフェロール、トコフェロールEアセテート、トコフェロールハイドロジェンスクシナート、ビタミンK1、エスクリン(ビタミンP活性成分)、チアミン(ビタミンB1)、ニコチン酸(ナイアシン)、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン(ビタミンB6)、パントテン酸、ビオチン、葉酸およびコバラミン(ビタミンB12)から、特に好ましくはビタミンAパルミテート、ビタミンCおよびその誘導体、DL−α−トコフェロール、トコフェロールEアセテート、ニコチン酸、パントテン酸およびビオチンから選択される、ビタミンおよびビタミン誘導体を含むことが好ましい。ビタミンは、1000:1〜1:1000の範囲で、好ましくは100:1〜1:100の量の割合で本発明による化合物と共に、このような組成物に通常用いられる。
抗酸化作用を有するフェノールでは、そのうちのいくつかが天然に存在するポリフェノールが、医薬品、化粧品または栄養分野での用途において特に対象である。例えば、主に植物色素として知られているフラボノイドまたはビオフラボノイドは、抗酸化力を有することが多い。K.Lemanska,H.Szymusiak,B.Tyrakowska,R.Zielinski,I.M.C.M.Rietjens;Current Topics in Biophysics2000,24(2),101〜108は、モノ−およびジヒドロキシフラボンの置換パターンの効果に取り組んでいる。そこでは、ケト官能基に近接したOH基または3’,4’−または6,7−または7,8−位にOH基を含有するジヒドロキシフラボンは抗酸化性を有し、一方場合によっては他のモノ−およびジヒドロキシフラボンは抗酸化性を有さないことが観察されている。
ケルセチン(シアニダノール、シアニデノロン1522、メレチン、ソホレチン、エリシン、3,3’,4’,5,7−ペンタヒドロキシフラボン)は、特に効果的な抗酸化剤として言及されることが多い(例えば、C.A.Rice−Evans,N.J.Miller,G.Paganga,Trends in Plant Science1997,2(4),152〜159)。K.Lemanska,H.Szymusiak,B.Tyrakowska,R.Zielinski,A.E.M.F.Soffers and I.M.C.M.Rietjens(Free Radical Biology&Medicine2001,31(7),869〜881)は、ヒドロキシフラボンの抗酸化作用のpH依存性を調査している。ケルセチンは、全てのpH範囲に亘って調査した構造の中で最も高い活性を示す。
適切な抗酸化剤は、さらに式(III)の化合物である。
Figure 2009502817
式中、R1〜R10は、同一または異なってもよく、
・H、
・OR11
・直鎖もしくは分岐状のC1−〜C20−アルキル基、
・直鎖もしくは分岐状のC3−〜C20−アルケニル基、
・直鎖もしくは分岐状のC1−〜C20−ヒドロキシアルキル基(ヒドロキシル基は、鎖の第一級または第二級炭素原子に結合していてもよく、さらにアルキル鎖は酸素によって中断されていてもよい)、および/または
・C3−〜C10−シクロアルキル基および/またはC3−〜C12−シクロアルケニル基(環は、各々−(CH2n−基(式中、n=1〜3)によって架橋していてもよい)
から選択され、
上式で、全てのOR11は、独立に互いに、
・OH、
・直鎖もしくは分岐状のC1−〜C20−アルコキシ基、
・直鎖もしくは分岐状のC3−〜C20−アルケニルオキシ基、
−直鎖もしくは分岐状のC1−〜C20−ヒドロキシアルコキシ基(ヒドロキシル基は、鎖の第一級または第二級炭素原子に結合していてもよく、さらにアルキル鎖は酸素によって中断されていてもよい)、および/または
・C3−〜C10−シクロアルコキシ基および/またはC3−〜C12−シクロアルケニルオキシ基(環は、各々−(CH2n−基(式中、n=1〜3)によって架橋していてもよい)、および/または
・モノ−および/またはオリゴグリコシルラジカル(ただし、R1からR7の少なくとも4つのラジカルはOHを表し、近接の−OH基の少なくとも2対が分子中に存在する)
を表し、
あるいは、R2、R5およびR6はOHを表し、ラジカルR1、R3、R4およびR710はHを表す。これは、ドイツ特許出願第DE−A−10244282号に記載されている。
少なくとも1種類の抗酸化剤を含む本発明による組成物の利点は、上記の利点以外に、特に、抗酸化作用と皮膚による良好な耐性である。特に有利なことは、式(III)の化合物の、DPPHアッセイにおける、フリーラジカル捕捉の高能力(EC50)、遅延作用(TEC50>120分)、したがって中程度から高程度の抗フリーラジカル効率(AE)から明白である特定の作用プロファイルである。さらに、式(III)の化合物は、分子抗酸化性と、UV−Aおよび/または−B領域におけるUV吸収とを一体化する。したがって、ラジカルR1からR4の少なくとも2つの近接ラジカルがOHを表し、ラジカルR5からR7の少なくとも2つの近接ラジカルがOHを表すことに特徴付けられる、少なくとも1種類の式(III)化合物を含む組成物も好ましい。特に好ましい組成物は、ラジカルR1からR4の少なくとも3つの近接ラジカルがOHを表す(ラジカルR1からR3が、好ましくはOHを表す)ことに特徴付けられる、少なくとも1種類の式(III)の化合物を含む。
本発明による特に好ましい組成物は、太陽光線保護としても役立てることができ、したがってフラボノイドおよびセルフタンニング物質および任意選択の他の成分に加えてUVフィルターも含む。
基本的に、全てのUVフィルターは、本発明に従って用いられるセルフタンニング物質およびフラボノイドとの組合せに適切である。その生理的許容度がすでに示されたUVフィルターが特に好ましい。UVAおよびUVBフィルター両方のために、専門的文献から公知である多くの証明された物質があり、例えば、
3−(4’−メチルベンジリデン)−dl−カンファー(例えば、Eusolex(登録商標)6300)、3−ベンジリデンカンファー(例えば、Mexoryl(登録商標)SD)、N−{(2および4)−[(2−オキソボルン−3−イリデン)メチル]ベンジル}アクリルアミドのポリマー(例えば、Mexoryl(登録商標)SW)、N,N,N−トリメチル−4−(2−オキソボルン−3−イリデンメチル)アニリニウムメチルサルフェート(例えば、Mexoryl(登録商標)SK)または(2−オキソボルン−3−イリデン)トルエン−4−スルホン酸(例えば、Mexoryl(登録商標)SL)などのベンジリデンカンファー誘導体、
1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン(例えば、Eusolex(登録商標)9020)または4−イソプロピルジベンゾイルメタン(例えば、Eusolex(登録商標)8020)などのベンゾイル−またはジベンゾイルメタン、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン(例えば、Eusolex(登録商標)4360)または2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸およびそれらのナトリウム塩(例えば、Uvinul(登録商標)MS−40)などのベンゾフェノン、
メトキシケイヒ酸オクチル(例えば、Eusolex(登録商標)2292)または4−メトキシケイ皮酸イソペンチル、また例えば、その異性体の混合物(例えば、Neo Heliopan(登録商標)E1000)などのメトキシけい皮酸エステル、
サリチル酸2−エチルヘキシル(例えば、Eusolex(登録商標)OS)、サリチル酸4−イソプロピルベンジル(例えば、Megasol(登録商標))またはサリチル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル(例えば、Eusolex(登録商標)HMS)などのサリチル酸誘導体、
4−アミノ安息香酸、2−エチルヘキシル4−(ジメチルアミノ)ベンゾエート(例えば、Eusolex(登録商標)6007)またはエトキシ化エチル4−アミノベンゾエート(例えば、Uvinul(登録商標)P25)などの4−アミノ安息香酸および誘導体、
2−フェニルベンゾイミダゾール−5−スルホン酸、およびその、カリウム、ナトリウムおよびトリエタノールアミン塩(例えば、Eusolex(登録商標)232)、2,2−(1,4−フェニレン)ビスベンズイミダゾール−4,6−ジスルホン酸およびその塩(例えば、Neoheliopan(登録商標)AP)または2,2−(1,4−フェニレン)ビスベンズイミダゾール−6−スルホン酸などのフェニルベンゾイミダゾールスルホン酸
があり、
・2−エチルヘキシル2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート(例えば、Eusolex(登録商標)OCR)、
・3,3’−(1,4−フェニレンジメチレン)ビス(7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]ペプト−1−イル−メタンスルホン酸およびその塩(例えば、Mexoryl(登録商標)SX)、および
・2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン(例えば、Uvinul(登録商標)T150)
・ヘキシル2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾエート(例えば、Uvinul(登録商標)UVA Plus、BASF社製)
などのさらなる物質がある。
このリストで言及した化合物は、ただ例として考えるべきである。他のUVフィルターを使用することも当然ながら可能である。
さらなる適切な有機UVフィルターは、例えば、
・2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチル−6−(2−メチル−3−(1,3,3,3−テトラメチル−1−(トリメチルシリルオキシ)ジシロキサニル)プロピル)フェノール(例えば、Silatrizole(登録商標))、
・2−エチルヘキシル4,4’−[(6−[4−((1,1−ジメチルエチル)アミノカルボニル)フェニルアミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)ジイミノ]ビス(ベンゾエート)(例えば、Uvasorb(登録商標)HEB)、
・α−(トリメチルシリル)−ω−[トリメチルシリルオキシ]ポリ[オキシ(ジメチル)[ならびに約6%のメチル[2−[p−[2,2−ビス(エトキシカルボニル]ビニル]フェノキシ]−1−メチレンエチル]および約1.5%のメチル[3−[p−[2,2−ビス(エトキシカルボニル)ビニル)フェノキシ)プロペニル)および0.1〜0.4%の(メチル水素)シリレン]](n≒60)(CAS番号207 574−74−1)、
・2,2’−メチレンビス(6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール)(CAS番号103 597−45−1)、
・2,2’−(1,4−フェニレン)ビス(1H−ベンズイミダゾール−4,6−ジスルホン酸、モノナトリウム塩)(CAS番号180 898−37−7)、および
・2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン(CAS番号103 597−45−、187 393−00−6)
である。
さらなる適切なUVフィルターは、また、それ以前のドイツ特許出願第DE−A−10232595号に対応するメトキシフラボンである。
有機UVフィルターは一般に、0.5〜20重量%、好ましくは1〜15%の量で化粧用配合物中に組み込まれる。
最適化されたUV保護を確実にするために、光保護の特性を有する組成物が、無機UVフィルターも含むことがさらに好ましい。考えうる無機UVフィルターは、例えば、被覆二酸化チタン(例えば、Eusolex(登録商標)T−2000、Eusolex(登録商標)T−AQUA、Eusolex(登録商標)T−AVO)などの二酸化チタン、酸化亜鉛(例えば、Sachtotec(登録商標))、酸化鉄、または酸化セリウムの群からのものである。これらの無機UVフィルターは一般に、0.5〜20重量%、好ましくは2〜10%の量で化粧用組成物に組み込まれる。
UVフィルター機能を有する好ましい化合物は、3−(4’−メチルベンジリデン)−dl−カンファー、1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、メトキシケイヒ酸オクチル、サリチル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、2−エチルヘキシル4−(ジメチルアミノ)ベンゾエート、2−エチルヘキシル2−シアノ−3、3−ジフェニルアクリレート、2−フェニルベンゾイミダゾール−5−スルホン酸、ならびにその、カリウム、ナトリウムおよびトリエタノールアミン塩である。
紫外線の有害な効果に対する保護作用は、UVフィルター作用を有する1種または複数の前記化合物を組み合わせることによって最適化することができる。
最適化された組成物は、例えば、有機UVフィルター、4’−メトキシ−6−ヒドロキシフラボンと、1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオンおよび3−(4’−メチルベンジリデン)−dl−カンファーとの組合せを含み得る。この組合せは、二酸化チタン微粒子などの無機UVフィルターを添加することによって補完することもできる広範囲の保護を実現する。
全ての前記UVフィルターは、カプセル化された形態でも用いることができる。特に、カプセル化された形態の有機UVフィルターを用いることは有利である。詳細には、下記の利点が生じる。
・カプセル壁の親水性を、UVフィルターの溶解度とは無関係に設定することができる。したがって、例えば、疎水性UVフィルターを、純粋な水性組成物中に組み込むことも可能である。さらに、不快であると思われることが多い、疎水性UVフィルターを含む組成物の塗布における油っぽい印象が抑えられる。
・特定のUVフィルター、特にジベンゾイルメタン誘導体は、化粧用組成物中で低減した光安定性しか示さない。これらのフィルター、または例えばケイ皮酸誘導体などのこれらのフィルターの光安定性を損なう化合物のカプセル化によって、組成物全体の光安定性を向上させることができる。
・有機UVフィルターによる皮膚浸透、およびヒト皮膚への直接塗布が刺激作用に関連する可能性について、文献において繰り返し議論されている。本明細書で提案されている対応する物質のカプセル化は、この作用を抑える。
・一般に、個々のUVフィルターまたは他の成分のカプセル化によって、結晶化過程、沈殿および凝集物形成などの個々の組成物構成成分の互いの相互作用による調製上の問題を、相互作用が抑えられるために、回避することができる。
したがって、本発明によると、上記のUVフィルターの1種または複数が、カプセル化された形態であることが好ましい。ここではカプセルが小さくて、肉眼で見えないことが有利である。上記の効果を実現するために、カプセルが十分に安定的で、カプセル化された活性成分(UVフィルター)が少しばかり周囲に放出される、またはまったく放出されないことがさらに必要である。
適切なカプセルは、無機または有機ポリマーの壁を有することができる。例えば、US6,242,099B1には、キチン、キチン誘導体またはポリヒドロキシル化ポリアミンの壁を有する適切なカプセルの生産が記載されている。WO00/09652、WO00/72806およびWO00/71084に記載されているように、本発明により用いられるのが特に好ましいカプセルは、ゾルゲル法によって得ることができる壁を有する。その壁がシリカゲル(シリカ;不定形水素化シリコン酸化物)から作られたカプセルが、ここではまた好ましい。対応するカプセルの生産は、例えば、その内容が本出願の対象にも明確に属する、引用した特許出願から、当業者には公知である。
本発明により用いられる組成物中のカプセルは、カプセル化されたUVフィルターが、上記で示した量で組成物中に存在することを確かにする量で存在することが望ましい。
本発明により用いられる組成物はさらに、さらなる従来の皮膚保護または皮膚手入れの活性成分を含み得る。これらは、基本的には全て当業者に公知の活性成分であり得る。
特に好ましい活性成分は、例えば、いわゆる適合溶質でもある。これらは植物または微生物の浸透圧調整に関与している物質であり、これらの生物から単離することができる。ここでは適合溶質という総称は、ドイツ特許出願第DE−A−10133202に記載されている浸透圧調節物質も包含する。適切な浸透圧調節物質は、例えば、ポリオール、メチルアミン化合物およびアミノ酸およびその各々の前駆体である。ドイツ特許出願第DE−A−10133202の目的のために、浸透圧調節物質は、特に、例えば、ミオ−イノシトール、マンニトールまたはソルビトールなどのポリオールの群からの物質、および/または下記の浸透圧活性物質:
タウリン、コリン、ベタイン、ホスホリルコリン、グリセロホスホリルコリン、グルタミン、グリシン、α−アラニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、プロリン、およびタウリン
の1種または複数を意味する。これらの物質の前駆体は、例えば、グルコース、グルコースポリマー、ホスファチジルコリン、ホスファチジルイノシトール、無機ホスフェート、タンパク質、ペプチドおよびポリアミノ酸である。前駆体は、例えば、代謝段階によって浸透圧調節物質に変換される化合物である。
本発明によれば、適合溶質は、ピリミジンカルボン酸(エクトインおよびヒドロキシエクトインなど)、プロリン、ベタイン、グルタミン、環状ジホスホグリセレート、N−アセチルオルニチン、トリメチルアミンN−オキシド、ジ−ミオ−イノシトールホスフェート(DIP)、環状2,3−ジホスホグリセレート(cDPG)、1,1−ジグリセロールホスフェート(DGP)、β−マンノシルグリセレート(フィロイン)、β−マンノシルグリセルアミド(フィロインA)または/およびジマンノシルジイノシトールホスフェート(DMIP)または光学異性体、誘導体、例えば、これらの化合物の酸、または塩またはエステル、あるいはこれらの組合せからなる群から選択される物質であることが好ましい。
ピリミジンカルボン酸では、エクトイン((S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)およびヒドロキシエクトイン((S,S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)およびその誘導体についてここで特に言及するべきである。これらの化合物は、水溶液および有機溶媒中の酵素および他の生体分子を安定化する。さらに、それらは、塩、極端なpH値、界面活性剤、尿素、塩酸グアニジンおよび他の化合物などの変性条件に対して、特に酵素を安定化する。
エクトインおよびヒドロキシエクトインなどのエクトイン誘導体は、医薬品に有利に使用することができる。特に、ヒドロキシエクトインは、皮膚疾患の治療用医薬品の調製に用いることができる。ヒドロキシエクトインおよび他のエクトイン誘導体の用途の他の領域は、典型的には、例えば、トレハロースが添加剤として使用される領域である。したがって、ヒドロキシエクトインなどのエクトイン誘導体は、乾燥酵母および細菌体中の保護剤として使用することができる。非グリコシル化医薬活性ペプチドおよびタンパク質などの医薬品、例えばt−PAは、エクトインまたはその誘導体で保護することもできる。
化粧品用途では、加齢、乾燥または炎症を起こした皮膚の手入れをするためのエクトインおよびエクトイン誘導体の使用について特に言及するべきである。したがって、欧州特許出願第EP−A−0671161には、特に、エクトインおよびヒドロキシエクトインが、パウダー、石鹸、界面活性剤を含有するクレンジング製品、口紅、ほお紅、化粧品、手入れ用クリームおよび日焼け止め用調製品などの化粧用組成物中に用いられることが記載されている。
ここでは、下記式のピリミジンカルボン酸の使用が好ましい。
Figure 2009502817
式中、R1は、HまたはC1〜8−アルキルのラジカルであり、R2は、HまたはC1〜4−アルキルのラジカルであり、R3、R4、R5およびR6は、各々、互いに独立に、H、OH、NH2およびC1〜4−アルキルの群からのラジカルである。R2がメチルまたはエチル基であり、R1またはR5およびR6がHであるピリミジンカルボン酸の使用が好ましい。ピリミジンカルボン酸エクトイン((S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)およびヒドロキシエクトイン((S,S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)の使用が特に好ましい。本発明に用いられる組成物は、このタイプのピリミジンカルボン酸を15重量%までの量で含むことが好ましい。
本発明によると、適合溶質は、ジ−ミオ−イノシトールホスフェート(DIP)、環状2,3−ジホスホグリセレート(cDPG)、1,1−ジグリセロールホスフェート(DGP)、β−マンノシルグリセレート(フィロイン)、β−マンノシルグリセルアミド(フィロインA)または/およびジマンノシルジイノシトールホスフェート(DMIP)、エクトイン、ヒドロキシエクトインまたはこれらの混合物から選択されることが特に好ましい。
同様に使用することが好ましいアリールオキシムでは、HMLO、LPOまたはF5としても知られている2−ヒドロキシ−5−メチルラウロフェノンオキシムの使用が好ましい。その化粧用組成物中での使用の適合性は、例えば、DE−A−4116123に開示されている。したがって、2−ヒドロキシ−5−メチルラウロフェノンオキシムを含む組成物は、炎症を伴う皮膚疾患の治療に適切である。このタイプの組成物は、例えば、乾癬、様々な形態の湿疹、刺激性および毒性皮膚炎、UV皮膚炎、ならびに皮膚および皮膚付属器の他のアレルギー性および/または炎症性疾患の治療に使用することができることが知られている。アリールオキシム、好ましくは2−ヒドロキシ−5−メチルラウロフェノンオキシムをさらに含む本発明による組成物は、抗炎症適合性を示す。ここでは、この組成物は、0.01〜10重量%のアリールオキシムを含むことが好ましく、この組成物は、0.05〜5重量%のアリールオキシムを含むことが特に好ましい。
相乗剤として作用するフラボノイドおよびセルフタンニング剤および任意選択のさらなる活性成分は、従来の方法で化粧用または皮膚用組成物中に組み込むことができる。この組成物は、例えばクリーム、ローション、ゲルとして、または皮膚にスプレーすることができる溶液として、外用に適切であることが好ましい。経口使用のためには、カプセル剤、糖衣錠、散剤、錠剤溶液または溶剤などの投与形態が考えうるであろう。
本発明に従って使用される組成物の使用形態としては、例えば、溶液、懸濁液、エマルジョン、PITエマルジョン、ペースト、軟膏、ゲル、クリーム、ローション、パウダー、石鹸、界面活性剤を含有するクレンジング用調製品、油、エアロゾルおよびスプレーについて言及することができる。好ましい使用形態は、商業的なセルフタンニングスタジオからのスプレータンニング、エアーブラシタンニングまたはサンシャワーとしても知られている、シャンプー、サンバスおよびシャワーバスである。スプレータンニング、エアーブラシタンニングまたはサンシャワーは、実際は同じである、すなわち、例えば、DHA溶液(およびさらなる活性物質)を体に塗布する。違いはやり方のみにある。
任意の所望の従来のビヒクル、助剤および任意選択のさらなる活性成分を、組成物に添加することができる。
本発明はさらに、2つのチャンバーシステム、好ましくは請求項1に記載の本発明による組成物の貯蔵および供給のためのポンプ装置を備えた2つのチャンバーボトルからなるキットに関し、ここではフラボノイドおよびセルフタンニング物質およびさらなる活性物質および助剤が、2つの分離したチャンバー内にあり、皮膚に続けて塗布される。例えば天然ビタミンは、クリーム基剤中で不安定であることが多いため、これらを、例えば、クリーム基剤(例えば、DHAエマルジョン)から分けて2つのチャンバーボトル内に保存し、皮膚上で初めて直接混合することができる。したがって、敏感な活性成分(例えば、ビタミン)の効力は保たれる。
好ましい助剤は、保存料、抗酸化剤、安定剤、可溶化剤、ビタミン、着色剤および臭気改良剤の群からもたらされる。
軟膏、ペースト、クリームおよびゲルは、従来のビヒクル、例えば、動物性および植物性脂肪、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、シリカ、タルクおよび酸化亜鉛、またはこれらの物質の混合物を含み得る。
言及することができるさらなる使用形態は、ビオフラボノイドおよびセルフタンニング物質(例えば、DHA)が、2つの分離したチャンバー内に保存され、ポンプを複数回押すことによって皮膚に続けて塗布され、使用者によって初めて混合される、2つのチャンバーボトルである。これは、多くのクリーム基剤中で不安定である、例えばビタミンなどの特に敏感な活性成分を、クリーム基剤とは別に保存することができ、ボトルのディスペンサーの操作によって初めてクリーム基剤に加えるという利点を有する。したがって、例えばビタミンの効力は、より良好に保たれる。
パウダーおよびスプレーは、従来のビヒクル、例えば、ラクトース、タルク、シリカ、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムおよびポリアミド粉末、またはこれらの物質の混合物を含み得る。スプレーは、従来の易揮発性の液化した噴射剤、例えば、クロロフルオロカーボン、プロパン/ブタンまたはジメチルエーテルをさらに含み得る。圧縮空気も、有利に使用することができる。
溶液およびエマルジョンは、溶剤、可溶化剤および乳化剤などの従来のビヒクル、例えば、水、エタノール、イソプロパノール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチルグリコール、油類、特に、綿実油、落花生油、小麦胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油、グリセロール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステル、またはこれらの物質の混合物を含み得る。
懸濁液は、液体希釈剤などの従来のビヒクル、例えば、水、エタノールまたはプロピレングリコール、懸濁剤、例えば、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールエステルおよびポリオキシエチレンソルビタンエステル、微結晶性セルロース、アルミニウムメタ水酸化物、ベントナイト、寒天およびトラガカント、またはこれらの物質の混合物を含み得る。
石鹸は、脂肪酸のアルカリ金属塩、脂肪酸モノエステルの塩、脂肪酸タンパク質加水分解物、イセチオン酸塩、ラノリン、脂肪アルコール、植物油、植物抽出エキス、グリセロール、糖、またはこれらの物質の混合物などの従来のビヒクルを含むことができる。
界面活性剤を含有するクレンジング製品は、脂肪アルコールサルフェートの塩、脂肪アルコールエーテルサルフェート、スルホコハク酸モノエステル、脂肪酸タンパク質加水分解物、イセチオン酸塩、イミダゾリニウム誘導体、メチルタウレート、サルコシネート、脂肪酸アミドエーテルサルフェート、アルキルアミドベタイン、脂肪アルコール、脂肪酸グリセリド、脂肪酸ジエタノールアミド、植物および合成油、ラノリン誘導体、エトキシ化グリセロール脂肪酸エステル、またはこれらの物質の混合物などの従来のビヒクルを含み得る。
フェイスおよびボディオイルは、脂肪酸エステル、脂肪アルコール、シリコーン油などの合成油、植物油および油状植物抽出エキスなどの天然油、パラフィン油、ラノリン油、またはこれらの物質の混合物などの従来のビヒクルを含み得る。
さらなる典型的な化粧品の使用形態としては、リップケアスティック、パウダー、エマルジョンおよびワックスメーキャップ、ならびに日焼け止め剤、日焼け前および日焼け後用の調製品もある。
本発明による好ましい組成物形態には、特にエマルジョンも含まれる。
本発明によるエマルジョンは有利であり、例えば、前記脂肪、油、ワックスおよび他の脂肪物質、ならびにこのタイプの組成物に通常使用される水および乳化剤を含む。
脂質相は、下記の物質の群から選択するのが有利である。
・鉱油、鉱物性ワックス、
・カプリン酸またはカプリル酸のトリグリセリドなどの油、さらに、例えばヒマシ油などの天然油、
・脂肪、ワックスならびに他の天然および合成の脂肪物質、好ましくは、脂肪酸と、低炭素数を有するアルコール、例えばイソプロパノール、プロピレングリコールまたはグリセロールとのエステル、あるいは脂肪アルコールと、低炭素数を有するアルカン酸または脂肪酸とのエステル、
・ジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサンおよびこれらの混合した形態などのシリコーン油。
本発明の目的のために、エマルジョン、オレオゲルまたは水性分散物または油性分散物の油相は、飽和および/または不飽和の、分岐状および/または枝分かれしていない3〜30個のC原子の鎖長を有するアルカンカルボン酸と、飽和および/または不飽和の、分岐状および/または枝分かれしていない3〜30個のC原子の鎖長を有するアルコールとのエステルの群から;芳香族カルボン酸と、飽和および/または不飽和の、分岐状および/または枝分かれしていない3〜30個のC原子の鎖長を有するアルコールとのエステルの群から選択するのが有利である。そこで、このタイプのエステル油は、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸イソプロピル、ステアリン酸n−ブチル、ラウリン酸n−ヘキシル、オレイン酸n−デシル、ステアリン酸イソオクチル、ステアリン酸イソノニル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ラウリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、エルカ酸オレイル、オレイン酸エルシル、エルカ酸エルシル、ならびに合成、半合成および天然のこのタイプのエステルの混合物、例えばホホバ油、の群から選択するのが有利であり得る。
油相は、さらに、分岐状および枝分かれしていない炭化水素およびワックス、シリコーン油、ジアルキルエーテルの群、飽和または不飽和の、分岐状のまたは枝分かれしていないアルコール、および脂肪酸トリグリセリド、特に飽和および/または不飽和の、分岐状および/または枝分かれしていない8〜24個のC原子、特に12〜18個のC原子の鎖長を有するアルカンカルボン酸のトリグリセロールエステルの群から選択することが有利であり得る。脂肪酸トリグリセリドは、合成、半合成および天然の油、例えば、オリーブ油、ヒマワリ油、大豆油、落花生油、ナタネ油、アーモンド油、パーム油、ヤシ油、パーム核油などの群から選択するのが有利であり得る。
このタイプの油およびワックス成分の任意の所望の混合物を、本発明の目的のために有利に用いることもできる。ワックス、例えば、パルミチン酸セチルを、油相の唯一の脂質成分として使用することも有利であり得る。
本発明により用いる組成物の水相は、アルコール、低炭素数を有するジオールまたはポリオール、およびそのエーテル、好ましくは、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセロール、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチルまたはモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル、モノエチルまたはモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルまたはモノエチルエーテルおよび類似の生成物、さらに低炭素数を有するアルコール、例えば、エタノール、イソプロパノール、1,2−プロパンジオール、グリセロール、ならびに、1種または複数の増粘剤、有利には、二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、多糖類およびその誘導体、例えば、ヒアルロン酸、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの群から、特に有利には、ポリアクリレートの群から、好ましくは、いわゆるカルボポール、例えば、カルボポール980、981、1382、2984、5984のグレードの群からのポリアクリレートから選択される増粘剤を任意選択で含むことが有利である。この各々の場合、個々にまたは組み合わせる。
特に、上記の溶媒の混合物を使用する。アルコール性溶媒の場合は、水がさらなる成分でもよい。
本発明によるエマルジョンは有利であり、例えば、前記脂肪、油、ワックスおよび他の脂肪物質、ならびにこのタイプの配合物に通常使用される水および乳化剤を含む。
好ましい実施形態では、本発明により用いられる組成物は、親水性界面活性剤を含む。
親水性界面活性剤は、アルキルグルコシド、アシルラクチレート、ベタインおよびココナツアンホアセテートの群から選択されることが好ましい。
本発明により使用される活性成分、例えば、Plantaren(登録商標)1200(Henkel KGaA社製)、Oramix(登録商標)NS10(Seppic社製)の有効含量によって識別される、天然もしくは合成の原料および助剤または混合物を用いることも同様に有利である。
アシルラクチレートは、それ自体が、構造式:
Figure 2009502817
(式中、R1は、1〜30個の炭素原子を有する分岐状のまたは枝分かれしていないアルキルラジカルを表し、M+は、アルカリ金属イオンの群から、および1つもしくは複数のアルキルおよび/または1つもしくは複数のヒドロキシアルキルラジカルによって置換されているアンモニウムイオンの群から選択され、あるいはアルカリ土類金属イオンの当量の半分に相当する。)
によって識別される物質の群から選択されることが有利である。
例えば、ナトリウムイソステアリルラクチレート、例えばAmerican Ingredients Companyからの製品Pathionic(登録商標)ISLが有利である。
ベタインは、構造式:
Figure 2009502817
(式中、R2は、1〜30個の炭素原子を有する分岐状のまたは枝分かれしていないアルキルラジカルを表す。)
によって識別される物質の群から有利に選択される。
2は、6〜12個の炭素原子を有する分岐状のまたは枝分かれしていないアルキルラジカルを表すことが特に有利である。
例えば、カプルアミドプロピルベタイン、例えば、Th.Goldschmidt AGからの製品Tego(登録商標)Betain810が有利である。
本発明により有利なココナツアンホアセテート、例えば、ナトリウムココナツアンホアセテートは、Miranol Chemical Corp.からMiranol(登録商標)UltraC32の商品名で入手可能である。
本発明により用いられる組成物は、親水性界面活性剤が、各々の場合、組成物の全重量に基づいて、0.01〜20重量%、好ましくは0.05〜10重量%、特に好ましくは0.1〜5重量%の濃度で存在することによって有利に特徴付けられる。
使用のために、本発明による化粧用および皮膚用組成物は、化粧品の通常の方式で適切な量で、皮膚および/または頭髪に塗布される。
本発明による化粧用および皮膚用組成物は、様々な形態で存在し得る。したがって、それらは、例えば、溶液、無水組成物、油中水(W/O)型もしくは水中油(O/W)型のエマルジョンまたはマイクロエマルジョン、例えば水中油中水(W/O/W)型の多相エマルジョン、ゲル、固形スティック、軟膏またはエアロゾルであり得る。例えば、コラーゲンマトリックスおよび他の従来のカプセル化材料内、例えば、セルロースカプセル化、ゼラチン内、ワックスマトリックスまたはリポソームによるカプセル化など、カプセル化された形態のエクトインを投与することも有利である。特に、DE−A−4308282に記載されているようなワックスマトリックスは、有利であることが立証されてきた。好ましいのはエマルジョンである。O/Wエマルジョンが特に好ましい。エマルジョン、W/OエマルジョンおよびO/Wエマルジョンは、従来の通りに得られる。
使用することのできる乳化剤は、例えば、公知のW/OおよびO/W乳化剤である。本発明による好ましいO/Wエマルジョン中にさらなる従来の共乳化剤を使用することが有利である。
本発明によって有利な共乳化剤は、O/W乳化剤が飽和ラジカルRおよびR’を有する限りは、例えば主に、11〜16のHLB値を有する物質、非常に特に有利には14.5〜15.5のHLB値を有する物質の群からのO/W乳化剤である。O/W乳化剤が、不飽和ラジカルRおよび/またはR’を有する場合、あるいはイソアルキル誘導体の場合、このような乳化剤の好ましいHLB値は、それより低いことも高いこともあり得る。
脂肪アルコールエトキシレートを、エトキシ化ステアリルアルコール、セチルアルコール、セチルステアリルアルコール(セテアリルアルコール)の群から選択することが有利である。特に好ましいものは、下記のものである:ポリエチレングリコール(13)ステアリルエーテル(ステアレス−13)、ポリエチレングリコール(14)ステアリルエーテル(ステアレス−14)、ポリエチレングリコール(15)ステアリルエーテル(ステアレス−15)、ポリエチレングリコール(16)ステアリルエーテル(ステアレス−16)、ポリエチレングリコール(17)ステアリルエーテル(ステアレス−17)、ポリエチレングリコール(18)ステアリルエーテル(ステアレス−18)、ポリエチレングリコール(19)ステアリルエーテル(ステアレス−19)、ポリエチレングリコール(20)ステアリルエーテル(ステアレス−20)、ポリエチレングリコール(12)イソステアリルエーテル(イソステアレス−12)、ポリエチレングリコール(13)イソステアリルエーテル(イソステアレス−13)、ポリエチレングリコール(14)イソステアリルエーテル(イソステアレス−14)、ポリエチレングリコール(15)イソステアリルエーテル(イソステアレス−15)、ポリエチレングリコール(16)イソステアリルエーテル(イソステアレス−16)、ポリエチレングリコール(17)イソステアリルエーテル(イソステアレス−17)、ポリエチレングリコール(18)イソステアリルエーテル(イソステアレス−18)、ポリエチレングリコール(19)イソステアリルエーテル(イソステアレス−19)、ポリエチレングリコール(20)イソステアリルエーテル(イソステアレス−20)、ポリエチレングリコール(13)セチルエーテル(セテス−13)、ポリエチレングリコール(14)セチルエーテル(セテス−14)、ポリエチレングリコール(15)セチルエーテル(セテス−15)、ポリエチレングリコール(16)セチルエーテル(セテス−16)、ポリエチレングリコール(17)セチルエーテル(セテス−17)、ポリエチレングリコール(18)セチルエーテル(セテス−18)、ポリエチレングリコール(19)セチルエーテル(セテス−19)、ポリエチレングリコール(20)セチルエーテル(セテス−20)、ポリエチレングリコール(13)イソセチルエーテル(イソセテス−13)、ポリエチレングリコール(14)イソセチルエーテル(イソセテス−14)、ポリエチレングリコール(15)イソセチルエーテル(イソセテス−15)、ポリエチレングリコール(16)イソセチルエーテル(イソセテス−16)、ポリエチレングリコール(17)イソセチルエーテル(イソセテス−17)、ポリエチレングリコール(18)イソセチルエーテル(イソセテス−18)、ポリエチレングリコール(19)イソセチルエーテル(イソセテス−19)、ポリエチレングリコール(20)イソセチルエーテル(イソセテス−20)、ポリエチレングリコール(12)オレイルエーテル(オレス−12)、ポリエチレングリコール(13)オレイルエーテル(オレス−13)、ポリエチレングリコール(14)オレイルエーテル(オレス−14)、ポリエチレングリコール(15)オレイルエーテル(オレス−15)、ポリエチレングリコール(12)ラウリルエーテル(ラウレス−12)、ポリエチレングリコール(12)イソラウリルエーテル(イソラウレス−12)、ポリエチレングリコール(13)セチルステアリルエーテル(セテアレス−13)、ポリエチレングリコール(14)セチルステアリルエーテル(セテアレス−14)、ポリエチレングリコール(15)セチルステアリルエーテル(セテアレス−15)、ポリエチレングリコール(16)セチルステアリルエーテル(セテアレス−16)、ポリエチレングリコール(17)セチルステアリルエーテル(セテアレス−17)、ポリエチレングリコール(18)セチルステアリルエーテル(セテアレス−18)、ポリエチレングリコール(19)セチルステアリルエーテル(セテアレス−19)、ポリエチレングリコール(20)セチルステアリルエーテル(セテアレス−20)。
脂肪酸エトキシレートを下記の群から選択することがさらに有利である:
ポリエチレングリコール(20)ステアレート、ポリエチレングリコール(21)ステアレート、ポリエチレングリコール(22)ステアレート、ポリエチレングリコール(23)ステアレート、ポリエチレングリコール(24)ステアレート、ポリエチレングリコール(25)ステアレート、ポリエチレングリコール(12)イソステアレート、ポリエチレングリコール(13)イソステアレート、ポリエチレングリコール(14)イソステアレート、ポリエチレングリコール(15)イソステアレート、ポリエチレングリコール(16)イソステアレート、ポリエチレングリコール(17)イソステアレート、ポリエチレングリコール(18)イソステアレート、ポリエチレングリコール(19)イソステアレート、ポリエチレングリコール(20)イソステアレート、ポリエチレングリコール(21)イソステアレート、ポリエチレングリコール(22)イソステアレート、ポリエチレングリコール(23)イソステアレート、ポリエチレングリコール(24)イソステアレート、ポリエチレングリコール(25)イソステアレート、ポリエチレングリコール(12)オレエート、ポリエチレングリコール(13)オレエート、ポリエチレングリコール(14)オレエート、ポリエチレングリコール(15)オレエート、ポリエチレングリコール(16)オレエート、ポリエチレングリコール(17)オレエート、ポリエチレングリコール(18)オレエート、ポリエチレングリコール(19)オレエート、ポリエチレングリコール(20)オレエート。
有利に使用することのできるエトキシ化アルキルエーテルカルボン酸またはその塩は、ナトリウムラウレス−11カルボキシレートである。有利に使用することのできるアルキルエーテルサルフェートは、ナトリウムラウレス−14サルフェートである。ポリエチレングリコール(25)ソヤステロールも、有効性が証明されてきた。有利に使用することのできるエトキシ化トリグリセリドは、ポリエチレングリコール(60)月見草グリセリドである。
ポリエチレングリコールグリセロール脂肪酸エステルは、ポリエチレングリコール(20)グリセリルラウレート、ポリエチレングリコール(21)グリセリルラウレート、ポリエチレングリコール(22)グリセリルラウレート、ポリエチレングリコール(23)グリセリルラウレート、ポリエチレングリコール(6)グリセリルカプレート/カプリネート、ポリエチレングリコール(20)グリセリルオレエート、ポリエチレングリコール(20)グリセリルイソステアレート、ポリエチレングリコール(18)グリセリルオレエート/ココアートの群から選択するのがさらに有利である。
ソルビタンエステルは、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノラウレート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノステアレート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノイソステアレート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノパルミテート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノオレエートの群から選択することが同様に好ましい。
下記は任意選択のW/O乳化剤として用いることができるが、それにもかかわらず本発明に従って有利となり得るものである:
8〜30個の炭素原子を有する脂肪アルコール、8〜24個のC原子、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する、飽和および/または不飽和の、分岐状および/または枝分かれしていないアルカンカルボン酸のモノグリセロールエステル、8〜24個のC原子、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する、飽和および/または不飽和の、分岐状および/または枝分かれしていないアルカンカルボン酸のジグリセロールエステル、8〜24個のC原子、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する、飽和および/または不飽和の、分岐状および/または枝分かれしていないアルコールのモノグリセロールエーテル、8〜24個のC原子、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する、飽和および/または不飽和の、分岐状および/または枝分かれしていないアルコールのジグリセロールエーテル、8〜24個のC原子、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する、飽和および/または不飽和の、分岐状および/または枝分かれしていないアルカンカルボン酸のプロピレングリコールエステル、および8〜24個のC原子、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和の、分岐状および/または枝分かれしていないアルカンカルボン酸のソルビタンエステル。
特に有利なW/O乳化剤は、モノステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノステアリン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノイソステアリン酸プロピレングリコール、モノカプリル酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、モノカプリル酸ソルビタン、モノイソオレイン酸ソルビタン、ジステアリン酸スクロース、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキジルアルコール、ベヘニルアルコール、イソベヘニルアルコール、セラキルアルコール、キミルアルコール、ポリエチレングリコール(2)ステアリルエーテル(ステアレス−2)、モノラウリン酸グリセリル、モノカプリン酸グリセリル、モノカプリル酸グリセリルである。
本発明による好ましい組成物は、この用途のために通常使用される様々な投与形態である。例えば、それらは、特に、クリームまたは乳液(O/W、W/O、O/W/O、W/O/W)の形態などのローションまたはエマルジョンの形態、油/アルコール、油/水または水/アルコール系のゲルまたは溶液の形態、固形スティックの形態、あるいは好ましくはアエロゾルおよびシャワーバスの形態であり得る。
組成物は、このタイプの組成物に通常使用される、例えば、増粘剤、軟化剤、保湿剤、界面活性剤、乳化剤、保存剤、消泡剤、香料、ワックス、ラノリン、噴射剤、組成物自体または皮膚を着色する染料および/または色素、および化粧品に通常使用される他の成分などの、化粧品補助剤を含み得る。
使用する分散剤または可溶化剤は、油、ワックスまたは他の脂肪物質、低級モノアルコールまたは低級ポリオールまたはこれらの混合物であり得る。特に好ましいモノアルコールまたはポリオールには、エタノール、i−プロパノール、プロピレングリコール、グリセロールおよびソルビトールが含まれる。
好ましい本発明の実施形態は、例えば、脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、特に、脂肪酸のトリグリセリド、ラノリン、天然および合成の油またはワックスおよび乳化剤を、水の存在下で含む保護クリームまたは乳液の形態のエマルジョンである。
さらなる好ましい実施形態は、天然または合成の油およびワックス、ラノリン、脂肪酸エステル、特に、脂肪酸のトリグリセリドをベースとした油性ローション、またはエタノールなどの低級アルコール、またはプロピレングリコールなどのグリセロール、および/またはグリセロールなどのポリオール、および油、ワックスおよび脂肪酸のトリグリセリドなどの脂肪酸エステルをベースとした油性/アルコール性ローションである。
本発明による組成物は、また、1種または複数の低級アルコールまたはポリオール、例えばエタノール、プロピレングリコールまたはグリセロール、およびケイ質土などの増粘剤を含む、アルコールゲルの形態でもあり得る。油/アルコールゲルは、天然または合成油またはワックスも含む。
固形スティックは、天然または合成ワックスおよび油、脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、ラノリンおよび他の脂肪物質からなる。
組成物をアエロゾルとして配合する場合は、アルカン、フルオロアルカンおよびクロロフルオロアルカンなどの従来の噴射剤、好ましくはアルカンが、一般に使用される。
混合比が100:1〜1:5の、トリオースおよび/またはテトロースの予備混合物とフラボノイドとのみからなる組成物がさらに好ましい。フラボノイドに対するトリオース予備混合物の混合比は、5:1〜1:2が特に好ましい。(好ましくは、DHA)に対するトリオース(好ましくは、トロキセルチン)予備混合物の比が2:1であることが最も好ましい。
本発明により用いられる組成物は、当業者には周知の技術を用いて調製することができる。
たとえさらなる説明をしなくても、当業者であれば最も広い範囲で上記の説明を利用することができるであろうことが想定される。したがって、好ましい実施形態は、決して限定するものではない説明的な開示としてのみ考えるべきである。上記および下記の全ての出願および刊行物の完全な開示内容は、参照により本出願に組み入れられている。
下記の本発明による対象物の実施例は、説明のためだけであり、本発明を決して制限するものではない。さらに、記載した本発明は、特許請求の範囲に記載した全ての範囲において行うことができる。組成物中に使用することができる全ての化合物または成分は、公知で市販されており、または公知の方法により合成することができる。使用する原料のINCI名を示す(INCI名は、定義上英語で示す)。
<実施例1:DHA溶液中のトロキセルチンおよびルチンサルフェートのタンニング促進in−vivo作用>
Figure 2009502817
配合物A、BおよびCは、各々2%のジヒドロキシアセトン(DHA)を含む。配合物Aはさらに1%のトロキセルチンを含み、配合物Bはさらに1%のルチンサルフェートを含む。6人の被験者(前腕、塗布量2mg・cm-2、未処理の皮膚領域との差異)に調査を行った。L***システムを使用して皮膚の色の測定を行った(“Commission Internationale de I’Eclairage”[CIE Publication、1986])。クロマメーターによる測定値を評価するために、特に、タンニング亢進の視覚認知を最も反映するITA°値を使用した(ITA°値=個々の位相アングル;ITA°=[ArcTan(L*−50)/b*)]×180/π)。
〔組成物〕
フラボノイド、例えばルチンまたはトロキセルチン、およびセルフタンニング物質、例えばDHAを含む化粧用組成物の例示的配合物を下記に示す。さらに、市販の化合物のINCI名を示す。DHAシャワー溶液を、全ての原料を秤量し、均質となるまで撹拌することによって調製する。
<実施例2:DHAシャワー溶液>
Figure 2009502817
<実施例3:DHAシャワー溶液>
ルチンの代わりに0.75%のトロキセルチンを用いた実施例2と類似の組成物。
<実施例4:フラボノイド(O/W)を含むセルフタンニングクリーム>
相A(ステアリン酸グリセリル、ステアリルアルコール、セテアリルアルコール、エチルヘキサン酸セテアリル、カプリル酸トリグリセリド、ステアロキシジメチコン、ジメチコン、酢酸トコフェロール、およびプロピルパラベンからなる)、ならびに相B(プロピレングリコール、メチルパラベン、および水からなる)を加熱することにより、セルフタンニングクリームを調製する。相Bを、相A中にゆっくりと撹拌し、混合物を均質化する。混合物を撹拌しながら冷却する。DHAの前に、ルチンを水に溶解する。相C(DHA、ルチン、および水からなる)を40℃で加える。
Figure 2009502817
<実施例5:フラボノイドを有するセルフタンニングクリーム(O/W)>
ルチンの代わりに1%のトロキセルチンを用いた実施例4と類似の組成物。

Claims (33)

  1. 化粧用および皮膚用配合物中のセルフタンニング物質の作用を高めるための相乗剤としての、無電荷のフラバン骨格を有する少なくとも1種類のフラボノイドの使用。
  2. 前記フラボノイドが、C4位にカルボニル官能基およびC5位にOH官能基を含有することを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  3. 前記セルフタンニング物質が、トリオースおよび/またはテトロースであることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  4. 前記フラボノイドが、フラボノール、フラボノールo−グリコシド、フラボノールまたはフラボノールo−グリコシドを含有する抽出物、の群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  5. 前記フラボノールが、ケルセチンであることを特徴とする、請求項4に記載の使用。
  6. 前記フラボノールo−グリコシドが、ルチン、ルチンサルフェート、α−グリコシルルチン、ティリロサイド、トロキセルチンおよび/またはイソケルセチンなどのフラボノール3−グリコシドであることを特徴とする、請求項4に記載の使用。
  7. 前記フラボノール3−グリコシドが、ルチンサルフェートおよび/またはトロキセルチンであることを特徴とする、請求項6に記載の使用。
  8. 前記フラボノールまたはフラボノールo−グリコシドを含有する抽出物が、エンブリカ、カンゾウおよび/またはセイヨウトチノキ抽出物であることを特徴とする、請求項4に記載の使用。
  9. 前記トリオースが、ジヒドロキシアセトンであることを特徴とする、請求項3に記載の使用。
  10. 前記テトロースが、1,3,4−トリヒドロキシ−2−ブタノン(エリトルロース)であることを特徴とする、請求項3に記載の使用。
  11. 前記化粧用および皮膚用配合物が、0.01〜10重量%の総量の、好ましくは0.1〜5重量%の量の、少なくとも1種類のフラボノイドを含有することを特徴とする、前記請求項の少なくとも一項に記載の使用。
  12. 前記化粧用および皮膚用配合物が、UV−Aおよび/またはUV−B領域の紫外線を吸収する少なくとも1種類の物質を含有することを特徴とする、前記請求項の少なくとも一項に記載の使用。
  13. 前記化粧用および皮膚用配合物が、UVフィルター物質としての機能を果たす無機顔料を含有することを特徴とする、前記請求項の少なくとも一項に記載の使用。
  14. 化粧用および皮膚用配合物中のセルフタンニング剤の作用を高めるための相乗剤としての、エチレンジアミン四酢酸および/またはその誘導体および/またはその塩および/またはエチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸の使用。
  15. 無電荷のフラバン骨格を有する少なくとも1種類のフラボノイド、およびその作用がフラボノイドの存在によって相乗的に高められる少なくとも1種類の活性物質を含有する、化粧用および皮膚用組成物。
  16. 少なくとも1種類の前記活性物質が、トリオースまたはテトロースなどの少なくとも1種類のセルフタンニング物質であることを特徴とする、請求項15に記載の組成物。
  17. 前記フラボノイドが、フラボノール、フラボノールo−グリコシド、フラボノールまたはフラボノールo−グリコシドを含有する抽出物、の群から選択されることを特徴とする、請求項15に記載の組成物。
  18. 前記フラボノールが、ケルセチンであることを特徴とする、請求項17に記載の組成物。
  19. 前記フラボノールo−グリコシドが、ルチン、ルチンサルフェート、α−グリコシルルチン、ティリロサイド、トロキセルチンおよび/またはイソケルセチンなどのフラボノール3−グリコシドであることを特徴とする、請求項17に記載の組成物。
  20. 前記フラボノール3−o−グリコシドが、ルチンサルフェートおよび/またはトロキセルチンであることを特徴とする、請求項19に記載の組成物。
  21. 前記フラボノールまたはフラボノールo−グリコシドを含有する抽出物が、エンブリカ、カンゾウおよび/またはセイヨウトチノキ抽出物であることを特徴とする、請求項17に記載の組成物。
  22. 前記トリオースが、ジヒドロキシアセトンであることを特徴とする、請求項16に記載の組成物。
  23. 前記テトロースが、エリトルロースであることを特徴とする、請求項16に記載の組成物。
  24. 前記化粧用または皮膚用配合物が、0.01〜10重量%の総量の、好ましくは0.1〜5重量%の量の、少なくとも1種類のフラボノイドを含有することを特徴とする、請求項15から23の少なくとも一項に記載の組成物。
  25. UVフィルター、フラボン誘導体、クロモン誘導体、アリールオキシムおよびパラベンから選択されるさらなる活性物質を含有することを特徴とする、請求項15から24の少なくとも一項に記載の組成物。
  26. ビタミンAパルミテート、ビタミンCおよびその誘導体、DL−α−トコフェロール、トコフェロールEアセテート、ニコチン酸、パントテン酸ならびにビオチンから好ましく選択される、1種または複数のさらなる抗酸化剤および/またはビタミンを含有することを特徴とする、酸化ストレスに対する体細胞の保護のための、特に皮膚の加齢を軽減させるための、請求項15から25の少なくとも一項に記載の組成物。
  27. 少なくとも1種類のフラボノイドおよび少なくとも1種類の活性物質に加えて、3−(4’−メチルベンジリデン)−dl−カンファー、1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、サリチル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、2−エチルヘキシル4−(ジメチルアミノ)ベンゾエート、2−エチルヘキシル2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2−フェニルベンゾイミダゾール−5−スルホン酸、ならびにカリウム、ナトリウムおよびトリエタノールアミン塩から好ましく選択される1種または複数のUVフィルターを含む、請求項15から26の少なくとも一項に記載の組成物。
  28. 100:1〜1:5の比率の、トリオースおよび/またはテトロースの予備混合物と、フラボノイドとからなることを特徴とする、請求項15および/または16に記載の組成物。
  29. フラボノイドに対する前記トリオース予備混合物の比が、5:1〜1:2であることを特徴とする、請求項28に記載の組成物。
  30. フラボノイドに対する前記トリオース予備混合物の比が、2:1であることを特徴とする、請求項28に記載の組成物。
  31. 少なくとも1種類のフラボノイドおよび少なくとも1種類の活性物質を、化粧用または皮膚用として適切なビヒクルと、続けて混合することを特徴とする、請求項15から30に記載の組成物の調製方法。
  32. 局所使用または表面への使用のための、請求項15から30に記載の組成物の使用。
  33. 前記フラボノイドおよび前記セルフタンニング物質およびさらなる活性物質および助剤が、2つの分離したチャンバー内にあり、皮膚に続けて塗布される、請求項15から27の一項に記載の組成物を塗布するための、ポンプ装置を有する2つのチャンバーシステムからなるキット。
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