JP2014515380A - ユーゲニア・ユニフローラからの抽出物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、植物ユーゲニア・ユニフローラ(Eugenia uniflora)の部分の抽出物の、皮膚美白のための使用、および、これら抽出物を含む化粧料調製物、およびかかる調製物を製造する方法に関する。

Description

本発明は、ユーゲニア・ユニフローラ(Eugenia uniflora)の植物体(plant parts)の抽出物の皮膚美白のための使用、および、これら抽出物を含む化粧料調製物、およびかかる調製物を調製する方法に関する。
皮膚および毛髪の色は、窒素含有暗色色素メラニン(dark dye melanin)の含有量、サイズ、分布およびタイプに依存し、メラニンは、メラニンを形成することができる細胞(メラノサイト)中で産生される。チロシンから出発し、種々のメラノサイト特異的酵素、例えば、チロシナーゼまたはチロシナーゼ関連タンパク質などの力を借りて、メラニンはメラノサイト内で合成される。続いて、メラニンは、いわゆるメラノソームの形態でケラチノサイトへ移送される。皮膚におけるメラニンは、UV放射に対する好適な保護を示すが、より暗色のまたは過度に色素沈着した(overpigmented)皮膚は、美しさに影響を及ぼし、重篤な審美的問題をもたらし得る。色素沈着過剰の(hyperpigmented)皮膚領域または病変は、肝斑(褐色斑としても知られる)、すなわち、不規則な形の黄褐色斑点を含む。
色素斑点の場合には、そばかす(雀斑点)、加齢しみ(黒子)、いわゆる加齢いぼ(脂漏性疣病)および色素沈着過剰(例えば、肝斑または褐色斑)間で、一般に区別がなされる。特に、皮膚タイプI、すなわち極めて青白い皮膚および赤みを帯びた毛髪を有する人々は、そばかすを有する傾向にある。対照的に、色素沈着過剰(褐色斑)は、定期的にエストロゲンを自身の体内に取り込む女性に頻繁に見出される。太陽は、極めて頻繁に重要な役割を果たす。防止は、特に、高い光防護因子での定期的な太陽の保護により達成することができる。魅力のない色素斑点を除去するために、種々の可能性、レーザー、皮膚剥離または他の電気外科的方法およびいわゆる漂白クリームなどが利用可能である。後者の代替案は、患者にとって、電気外科的方法より、著しく費用がかからないという利点を有する。さらに、適用は、より単純でより快適である。
皮膚美白(skin-lightning)作用を有する多くの化合物が、色素斑点の処置に市場で利用可能である。これらは、とりわけ、皮膚中でメラニン産生を抑制する、例えば、ヒドロキノン(1,4−ジヒドロキシベンゼン)、コウジ酸、アルブチン、アロエシン、ナイアシンアミド、ビタミンCまたはルシノールなどの化合物である。例えば、モルス・アルバ(Morus alba)またはフィランツス・エンブリカ(Phyllanthus emblica)などからの植物抽出物は、特に東南アジアでは、皮膚の色調を明るくするためにもまた使用される。
これは、様々なメカニズムを利用して行うことができる。しかしながら、皮膚美白物質は、通常チロシンのメラニンへの変換を、酵素チロシナーゼを遮断することにより遅らせる。しかしながら、これらの化合物は、数多くの欠点、例えば低脱色素効率、皮膚炎または皮膚剥脱(表皮剥離)などの副作用、細胞損傷、皮膚への低浸透または短貯蔵寿命または処方物の低安定性などを有する。したがって、より高い有効性および良好な処方物特性を有し、新規で安全なスキンライトナー(skin lightners)への必要性がある。
本発明は、従来技術において示された欠点を克服し、副作用の低減と同時に化粧的効果の改善を目的として、皮膚美白に有効な能力を有する有効な代替物を開発する目的に基づく。
驚くべきことに、今や、ユーゲニア・ユニフローラ(Eugenia uniflora)の植物体からの抽出物が高い皮膚美白作用を有することが見出された。
ユーゲニア・ユニフローラは、ガーデンセンターで商業的に入手可能な食用果実を備えた低木である。葉からの抽出物はエッセンシャルオイルの含有量によってフレグランスとして用いられる。
従来技術は、ユーゲニア・ユニフローラからの抽出物が皮膚美白作用を有することを開示していない。
JP 05-155750 Aには、皮膚を美白するためのユーゲニア・ジャンボラナ(Eugenia jambolana)からの抽出物の使用が記載されている。しかしながら、同じファミリーの種が必ずしも同じ内容物を有するものではなく、したがって、おなじ作用を示す必要はないことから、皮膚の美白のためのユーゲニア・ユニフローラの使用が、この文献に基づき自明であるということはない。したがって、ユーゲニア・ジャンボラナは、例えば、ユーゲニア・ジャンボラナの皮膚美白作用がユーゲニンの存在によって説明することができる理由であるところのメラニン合成阻害作用において知られている(JP 05-301813 A)、ユーゲニン(Segupta et al. 1965, Journal of the Indian Chemical Society 42: 255-258)を含む。対して、この物質は、ユーゲニア・ユニフローラ抽出物において検出されず(例3参照)、このことは、ユーゲニア・ユニフローラからの抽出物の皮膚美白作用が特に驚くべきことである理由である。
したがって、本発明は、第一に、ユーゲニア・ユニフローラの植物体からの抽出物の、皮膚を美白するための使用に関する。
本発明によれば、ユーゲニア・ユニフローラの植物体からの抽出物は、耐性良好(well-tolerated)であると同時に、価値ある化粧および/または薬理学的特性を有し、ここで皮膚の美白は、90%未満、好ましくは80%未満、特に好ましくは70%未満の相対的なメラニン含量を伴う。
本発明の好ましい態様は、チロシナーゼを阻害するための、ユーゲニア・ユニフローラの植物体からの抽出物の使用である。チロシナーゼの阻害は、in vitroでも起こり得る。「阻害(inhibition)」の用語は、本発明による特定の抽出物の作用に基づくものであり、標的分子の認識、結合およびブロッキングによって促進される活性の任意の低減に関する。
抽出物の上記使用は、in-vitroまたはin-vivoモデルにおいて起こり得る。抽出物での処置に対する特定細胞の感受性を、in-vitroでの試験により決定することができる。典型的には、細胞の培養物を、本発明の抽出物で、種々の濃度で、活性剤がメラニンの合成を阻害するのに十分である一定期間、通常約1時間〜1週間インキュベートする。in vitro試験については、生検標本から培養した細胞を使用することができる。処置後に細胞中に残留するメラニンの量を、次いで決定する。in vitro使用は、特に、皮膚の色素障害を患う哺乳動物種のサンプル上で起こる。宿主または患者は、あらゆる哺乳動物種、例えば、霊長類、特にヒト、しかしまた、げっ歯類(マウス、ラットおよびハムスターを含む)、ウサギ、ウマ、ウシ、イヌ、ネコなどに属し得る。
抽出物のin-vivo用量は、有利には、チロシナーゼの感受性および/または患者の色素障害の重症度に、in-vitroデータを考慮して一致させ、その結果として有効性が、目に見えて増加する。化粧用量は、典型的には、標的組織中のメラニンの望まれない量をかなり減少させるには十分であり、一方で、患者の生活の質は維持され、最終的には改善する。
チロシナーゼ活性のおよびメラニン産生のかなりの低減、例えばメラニン含有量の少なくとも約10%低減が生じるまで、一般的には使用を継続し、本質的に、メラニンの望まれない過剰産生がこれ以上検知されなくなるまで継続することができる。化合物(I)の調製物を中断した後、通常のメラニン合成速度が回復されるので、皮膚美白が、反復のまたは進行中の処置を表すことは本明細書においていうまでもない。
本発明のさらに好ましい態様は、皮膚の色素欠陥(pigment defects)の予防、処置および/または進行抑制のための、ユーゲニア・ユニフローラの植物体からの抽出物の使用である。
本発明によれば、ユーゲニア・ユニフローラの植物体からの抽出物は、色素沈着過剰、そばかす、加齢しみおよび日焼けしみの群から選択される色素欠陥の予防、処置および/または進行抑制における使用に好適である。
したがって、ユーゲニア・ユニフローラの植物体からの抽出物の使用は、化粧または医薬、特に外皮的な(dermatological)性質である。好ましいものとして、化粧の使用、特に好ましくは、非治療的な(non-therapeutic)化粧の使用が挙げられる。
原則として、植物の全ての地上部、例えば、葉、花または果実が、抽出物に利用できる。好適に用いられる植物体は、葉である。
ユーゲニア・ユニフローラからの植物抽出物は、当業者に知られた方法によって調製することができる。本発明による使用のために、とくに高く好適である植物抽出物は、次のように調製される:
a)溶媒を用いたユーゲニア・ユニフローラの植物体の抽出、および、
b)該溶媒の除去。
植物体は、ステップa)に従う抽出のために直接的に用いることができる。しかしながら、典型的には、植物体は最初に乾燥し、粉砕される(comminuted)。
乾燥は、例えば、大気中または好ましくは真空乾燥キャビネット中で、上昇した温度、好ましくは、30〜50℃、特に好ましくは、約40℃で行うことができる。
粉砕は、標準的な方法、例えば、ナイフまたはハサミなどの切断道具を用いて、またはミキサーを用いて、行うことができる。
続いて植物体は抽出される。抽出は、当業者に知られた方法を用いて行う。この目的のため、溶媒は植物体に添加される。
好ましいものとして、水、有機溶媒またはそれらの混合物から選択される溶媒の使用が挙げられる。有機溶媒の例は、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、アセトニトリル、アセトンまたは酢酸エチルである。
水および有機溶媒を含む溶媒混合物は、好ましくは10〜90体積%の水、特に好ましくは30〜70体積%の水を含む。
本発明の好ましい態様において、溶媒は、水またはアルコール、好ましくはエタノールから選択される。特に好ましい態様において、水が溶媒として用いられる。
抽出は、典型的には、20〜90℃、好ましくは50〜90℃、特に好ましくは70℃の温度で行う。
ステップb)において、溶媒は除去される。これは典型的には、ろ過によって行う。
続いて、抽出物は、任意に、ステップc)において濃縮および/または乾燥され得る。
これは、当業者が精通した方法を用いて行う。濃縮は、例えば、ロータリーエバポレーターまたは流下膜式エバポレーター(falling-film evaporator)を用いて行い、減圧下でも行うことができる。抽出物の乾燥は、例えば、噴霧乾燥または凍結乾燥を用いて行うことができる。抽出物は、好ましくは、恒量(constant weight)まで完全に乾燥される。
この理論に縛られることなく、本発明の抽出物の高い皮膚美白活性は、抽出物中の種々の活性成分の組み合わせによるものと考えられる。抽出物の皮膚美白作用は、上記に記載した方法および特にそれらの好ましい態様によって調製されている場合、特に良好である。
本発明のさらなる態様は、好ましくは、酸化防止剤、ビタミン、UVフィルター、皮膚美白活性化合物、セルフタンニング活性化合物、抗炎症剤、抗菌活性化合物、皮膚保湿活性化合物、老化阻害活性化合物(抗老化活性化合物)および抗セルライト活性化合物の群から選択される、少なくとも1種のさらなる活性化合物と組み合わせた、ユーゲニア・ユニフローラの植物体からの抽出物の上記の使用に関する。好ましいものとして、少なくとも1種または2種以上のUVフィルターまたは少なくとも1種のさらなる活性化合物または皮膚美白活性を有する抽出物と組み合わせた使用が挙げられる。
本発明はさらに、ユーゲニア・ユニフローラの植物体からの抽出物および1つまたは2つ以上のUVフィルターを含む調製物に関する。
本発明は同様に、ユーゲニア・ユニフローラの植物体からの抽出物および、少なくとも1種のさらなる活性化合物または皮膚美白活性を有する抽出物を含む調製物に関する。
本発明の目的のために、用語「剤」、「組成物」または「処方物」はまた、同義的に、用語「調製物」と並んで使用される。
本明細書における調製物は、通常は、例えば、化粧的または皮膚用の処方物または医薬品などの、局所適用され得る調製物である。本発明の意味における、局所適用され得るとは、調製物が外部にまたは局部に適用されること、すなわち、調製物が、例えば皮膚への適用されることができることに好適でなければならないことを意味する。この場合において、調製物は、化粧的に、薬学的にまたは皮膚に対して好適なビヒクル、および所望の特性プロファイルに応じて、任意にさらなる好適な成分を含む。局所調製物は、好ましくは、化粧的または皮膚への調製物として、特に好ましくは、化粧的調製物として用いられる。
調製物は、上記および/または下記において言及した、必要なまたは任意の構成成分を含み(include)、または、必要なまたは任意の構成成分を含み(comprise)、本質的には必要なまたは任意の構成成分からなり、または、必要なまたは任意の構成成分からなり得る。調製物中で使用することができる全ての化合物または構成要素は、既知であって商業的に入手可能であるか、または既知のプロセスにより合成することができるかのいずれかである。
本発明の調製物は、好ましくは、調製物の総重量に基づいて0.01〜99重量%のユーゲニア・ユニフローラからの抽出物を含む。0.05〜30重要%の量が好ましく用いられ、特に好ましくは、0.1〜10重量%で用いられる。当業者にとって、適宜、調製物の意図された効果に依存して量を選択することは、全く困難ではない。
原則として、全てのUVフィルターが、本発明による調製物において用いることができる。特に好ましいのは、生理学的許容性が既に例証されたUVフィルターである。UVAおよびUVBフィルターの両方について、専門家の文献から既知の、立証された多くの物質がある。以下のリストに示された化合物は、単に例とみなされるべきである。他のUVフィルターもまた、当然使用することができる。
好ましい調製物は、有機UVフィルター、いわゆる親水性または親油性の日焼け防止フィルターを含んでもよく、それらは、UVA領域および/またはUVB領域および/またはIRおよび/またはVIS領域(吸収体)において効果的である。これらの物質を、特に、p−アミノ安息香酸誘導体、サリチル酸誘導体、β,β−ジフェニルアクリラート誘導体、カンファー誘導体、トリアジン誘導体、桂皮酸誘導体およびポリマーフィルターならびにシリコーンフィルターから選択することができ、それらは出願WO 93/04665に記載されている。有機フィルターのさらなる例は、特許出願EP-A 0 487 404において示されている。該UVフィルターは、通常は、INCI命名法に従って以下に命名される。
特に好適な組み合わせは:
パラ−アミノ安息香酸およびその誘導体:PABA、エチルPABA、エチルジヒドロキシプロピルPABA、エチルヘキシルジメチルPABA、例えば、ISPにより名称「Escalol 507」、Glyceryl PABA、PEG-25 PABAで市販され、BASFにより名称「Uvinul P25」で市販されている。
サリシラート:Merckにより名称「Eusolex HMS」で市販されているホモサラート;エチルヘキシルサリチラート、例えば、Symriseにより名称「Neo Heliopan OS」で市販されている;ジプロピレングリコールサリチラート、例えば、Scherにより名称「Dipsal」で市販されている;TEAサリチラート、例えば、Symriseにより名称「Neo Heliopan TS」で市販されている。
β,β−ジフェニルアクリラート誘導体:オクトクリレン、例えば、Merckにより名称「Eusolex(登録商標)OCR」で;BASFから名称「Uvinul N539」で市販されている;エトクリレン、例えば、BASFにより名称「Uvinul N35」で市販されている。
ベンゾフェノン誘導体:ベンゾフェノン−1、例えば、名称「Uvinul 400」で市販されている;ベンゾフェノン−2、例えば、名称「Uvinul D50」で市販されている;ベンゾフェノン−3またはオキシベンゾン、例えば、名称「Uvinul M40」で市販されている;ベンゾフェノン−4、例えば、名称「Uvinul MS40」で市販されている;ベンゾフェノン−9、例えば、BASFにより名称「Uvinul DS-49」で市販されている;ベンゾフェノン−5、例えば、Norquayにより名称「Helisorb 11」で市販されている;ベンゾフェノン−8、例えば、American Cyanamidにより名称「Spectra-Sorb UV-24」で市販されている;ベンゾフェノン−12 n−ヘキシル2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾアートまたは2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、Merck, Darmstadtにより名称Eusolex(登録商標) 4360で市販されている。
ベンジリデンカンファー誘導体:3−ベンジリデンカンファー、例えば、Chimexにより名称「Mexoryl SD」で市販されている;4−メチルベンジリデンカンファー、例えば、Merckにより名称「Eusolex 6300」で市販されている;ベンジリデンカンファースルホン酸、例えば、Chimexにより名称「Mexoryl SL」で市販されている;カンファーベンズアルコニウムメトスルファート、例えば、Chimexにより名称「Mexoryl SO」で市販されている;テレフタリリデンジカンファースルホン酸、例えば、Chimexにより名称「Mexoryl SX」で市販されている;ポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンファー、Chimexにより名称「Mexoryl SW」で市販されている。
フェニルベンズイミダゾール誘導体:フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、例えば、Merckにより名称「Eusolex 232」で市販されている;二ナトリウムフェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホナート、例えば、Symriseにより名称「Neo Heliopan AP」で市販されている。
フェニルベンゾトリアゾール誘導体:ドロメトリゾールトリシロキサン、例えば、Rhodia Chimieにより名称「Silatrizole」で市販されている;固体形態でのメチレンビス(ベンゾトリアゾリル)テトラメチルブチルフェノール、例えば、Fairmount Chemicalにより名称「MIXXIM BB/100」で、または水性分散体として微粉化された形態のものは、例えば、BASFにより名称「Tinosorb M」で市販されている。
トリアジン誘導体:エチルヘキシルトリアゾン、例えば、BASFにより名称「Uvinul T150」で市販されている;ジエチルヘキシルブトアミドトリアゾン、例えば、Sigma 3Vにより名称「Uvasorb HEB」で市販されている;2,4,6−トリス(4’−アミノベンザルマロン酸ジイソブチル)s−トリアジンまたは2,4,6−トリス(ビフェニル)−1,3,5−トリアジン、BASFによりTinosorb A2Bとして市販されている;2,2’−[6−(4−メトキシ−フェニル)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル]ビス[5−(2−エチルヘキシル)オキシ]フェノール;BASFによりTinosorb Sとして市販されている;N2,N4−ビス[4−[5−(1,1−ジメチルプロピル)−2−ベンゾオキサゾリル]フェニル]−N6−(2−エチルヘキシル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリアミン、Sigma 3VによりUvasorb K 2Aとして市販されている、ビス(ブチルベンゾアート)ジアミノトリアジンアミノプロピルトリシロキサン(Mexoryl SBS)。
アントラニリン誘導体:アントラニル酸メンチル、例えば、Symriseにより名称「Neo Heliopan MA」で市販されている。
イミダゾール誘導体:エチルヘキシルジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリン プロピオナート。
ベンズアルマロナート誘導体:機能性ベンズアルマロナート基を含有するポリオルガノシロキサン、例えば、ポリシリコーン−15などであり、例えば、Hoffmann LaRocheにより名称「Parsol SLX」で市販されている。
4,4−ジアリールブタジエン:1,1−ジカルボキシ(2,2’−ジメチルプロピル)−4,4−ジフェニルブタジエン。
ベンゾオキサゾール誘導体:2,4−ビス[5−(1−ジメチルプロピル)ベンゾオキサゾール−2−イル(4−フェニル)イミノ]−6−(2−エチルヘキシル)イミノ−1,3,5−トリアジン、例えば、Sigma 3VによりUvasorb K2Aとして市販されているもの、またはこれを含む混合物。
ピペラジン誘導体:例えば、化合物
または以下の構造
のUVフィルター。
以下の式:
に従う、ランダムな分布を有するポリシロキサンコポリマーをベースとするUVフィルターの使用もまた可能であり、ここで、例えば、a=1.2;b=58およびc=2.8である。
好適な有機UV保護物質を、好ましくは、以下のリストから選択することができる:エチルヘキシルサリチラート、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、ベンゾフェノン−3、ベンゾフェノン−4、ベンゾフェノン−5、n−ヘキシル2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾアート、4−メチルベンジリデンカンファー、テレフタリリデンジカンファースルホン酸、二ナトリウムフェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホナート、メチレンビス(ベンゾトリアゾリル)テトラメチルブチルフェノール、エチルヘキシルトリアゾン、ジエチルヘキシルブトアミドトリアゾン、ドロメトリゾールトリシロキサン、ポリシリコーン−15、1,1−ジカルボキシ(2,2’−ジメチルプロピル)−4,4−ジフェニルブタジエン、2,4−ビス[5−1(ジメチルプロピル)ベンゾオキサゾール−2−イル(4−フェニル)イミノ]−6−(2−エチルヘキシル)イミノ−1,3,5−トリアジンおよびそれらの混合物。
これらの有機UVフィルターは、一般的には、0.01〜20重量パーセント、好ましくは1〜20重量%の量で、処方物中に組み込まれる。
抽出物および任意の有機UVフィルターの他に、上記のように、調製物は、さらに無機UVフィルター、いわゆる粒子状UVフィルターを含んでもよい。粒子状UVフィルターとのこれらの組み合わせは、粉末としても、およびまた以下のタイプの分散体またはペーストとしても、両方として可能である。
好ましいのは、二酸化チタン類の群から選択されるもの、および例えば被覆された二酸化チタン(例えば、Eusolex(登録商標) T 2000, Eusolex(登録商標) T-AQUA, Eusolex(登録商標) T-AVO, Eusolex(登録商標) T-OLEO)、酸化亜鉛類(例えば、Sachtotec(登録商標))、酸化鉄類、またはまた酸化セリウム類および/または酸化ジルコニウム類の両方である。さらに、色素性(pigmentary)二酸化チタンまたは酸化亜鉛との組み合わせもまた可能であり、ここで、これらの色素の粒径は、200nm以上であり、例えば、Hombitan(登録商標) FGまたはHombitan(登録商標) FF-Pharmaである。
さらに、例えば、調製物が、Cosmetics & Toiletries 1990, 105, 53において記載されるように、慣用の方法により後処理された無機UVフィルターを含むことが好ましくあり得る。1種または2種以上の以下の後処理構成要素を、本明細書において選択することができる:アミノ酸類、蜜ろう、脂肪酸類、脂肪酸アルコール類、アニオン性界面活性剤、レシチン、リン脂質類、脂肪酸類のナトリウム、カリウム、亜鉛、鉄またはアルミニウム塩、ポリエチレン類、シリコーン類、タンパク質類(特には、コラーゲンまたはエラスチン)、アルカノールアミン類、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、その他の金属酸化物、ホスファート類、ナトリウムヘキサメタホスファートなど、またはグリセリンである。
本明細書において好ましく用いられる粒子状UVフィルターは:
− 未処理の二酸化チタン類、例えば、Taycaからの製品Microtitanium Dioxide MT 500 B;Degussaからの二酸化チタンP25など;
− 酸化アルミニウムおよび二酸化ケイ素後処理で後処理され微粉化された二酸化チタン類、例えば、Taycaからの製品「Microtitanium Dioxide MT 100 SA」、またはUniqemaからの製品「Tioveil Fin」など;
− 酸化アルミニウムおよび/またはステアリン酸/ラウリル酸アルミニウム後処理で後処理され微粉化された二酸化チタン類、例えば、TaycaからのMicrotitanium Dioxide MT 100 T;MerckからのEusolex T 2000など;
− 酸化鉄および/またはステアリン酸鉄後処理で後処理され微粉化された二酸化チタン類、例えば、Taycaからの製品「Microtitanium Dioxide MT 100 F」など;
− 二酸化ケイ素、酸化アルミニウムおよびシリコーン後処理で後処理され微粉化された二酸化チタン類、例えば、Taycaからの製品「Microtitanium Dioxide MT 100 SAS」など;
− ナトリウムヘキサメタホスファートで後処理され微粉化された二酸化チタン類、例えば、Taycaからの製品「Microtitanium Dioxide MT 150 W」など;である。
組み合わせに用いられる、処理され微粉化された二酸化チタン類はまた:
− オクチルトリメトキシシラン類、例えば、Degussaからの製品Tego Sun T 805など;
− 二酸化ケイ素;例えば、DSMからの製品Parsol T Xなど;
− 酸化アルミニウムおよびステアリン酸;例えば、Sachtlebenからの製品UV-Titan M160など;
− アルミニウムおよびグリセリン;例えば、Sachtlebenからの製品UV-Titanなど;
− アルミニウムおよびシリコーン油;例えば、Sachtlebenからの製品UV-Titan M262など;
− ナトリウムヘキサメタホスファートおよびポリビニルピロリドン、
− ポリジメチルシロキサン類、例えば、Cardreからの製品70250 Cardre UF TiO2SI3など;
− ポリジメチルヒドロゲノシロキサン類、例えば、Color Techniquesからの製品Microtitanium Dioxide USP Grade Hydrophobicなど;
で後処理されてもよい。
以下の製品との組み合わせは、さらにまた有利であり得る:
− 未処理の酸化亜鉛類、例えば、BASF (Sunsmart)からの製品Z Cote、ElementisからのNanoxなど;
− 後処理された酸化亜鉛類、例えば、以下の製品など;
・ Toshibiからの「Zinc Oxide CS-5」(ポリメチルヒドロゲノシロキサンで後処理されたZnO);
・ Nanophase TechnologiesからのNanogard Zinc Oxide FN;
・ Shin-Etsuからの「SPD-Z1」(シリコーングラフトされたアクリルポリマーで後処理されたZnO、シクロジメチルシロキサン類中に分散されたもの);
・ ISPからの「Escalol Z100」(酸化アルミニウム後処理されたZnO、エチル−ヘキシルメトキシシンナマート/PVP−ヘキサデセン/メチコンコポリマー混合物中に分散されたもの);
・ Fuji Pigmentからの「Fuji ZNO-SMS-10」(二酸化ケイ素およびポリメチルシレスキオキサン(polymethylsilesquioxane)で後処理されたZnO);
・ 未処理の酸化セリウムマイクロ色素、例えば、Rhone Poulencからの「Colloidal Cerium Oxide」の名称であるもの;
・ ArnaudからのNanogarの名称である未処理のおよび/または後処理された酸化鉄類、である。
例として、種々の金属酸化物、例えば、二酸化チタンおよび酸化セリウムの混合物を、後処理してまたは後処理せずに用いることもまた可能であり、例えば、Ikedaからの製品Sunveil Aである。さらに、酸化アルミニウムで、二酸化ケイ素でおよびシリコーンで後処理された二酸化チタン/酸化亜鉛混合物の混合物、例えば、Sachtlebenからの製品UV-Titan M261などをまた、用いることができる。
これらの無機UVフィルターを、一般には、0.1〜25重量パーセント、好ましくは、2〜10重量%の量で調製物中に組み入れる。
UVフィルター作用を有する該化合物の1種または2種以上の組み合わせにより、UV放射の有害性に対する保護作用を、最適化することができる。
全ての該UVフィルターをまた、カプセル化形態で用いることができる。特に、カプセル化形態で有機UVフィルターを用いることが有利である。本発明に従って用いられる調製物におけるカプセルは、好ましくは、上記に示した重量パーセント比で調製物中に存在する。
本発明の処方において用いることができる皮膚美白活性化合物(または、同意語として脱色素物質)は、原則として、当業者に既知の全ての活性化合物であり得る。組み合わせに好適なのは、商業的に入手可能なメラニン形成阻害剤であって、例えば、アスコルビン酸およびその誘導体、アロエシン、ナイアシンアミド、エンブリカ(emblica)、エラグ酸、リコリス抽出物、マルベリー抽出物、コウジ酸、リコリス抽出物、ルシノール、ヒドロキノン、アゼライン酸、アルブチン、マグネシウムアスコルビルホスファートなどである。皮膚美白活性を有する化合物の好ましい例は、ヒドロキノン、ナイアシンアミド、アスコルビン酸およびその塩、コウジ酸、アルブチン、アロエシン、アゼライン酸、エラグ酸またはルシノールである。皮膚美白活性を有する抽出物の好ましい例は、リコリス抽出物、マルベリー抽出物またはエンブリカである。
さらに、本発明の調製物は、少なくとも1つのさらなる活性化合物を含み得る。さらなる活性化合物は、UVフィルター、酸化防止剤、ビタミン、皮膚美白活性化合物、抗老化活性化合物、抗炎症活性化合物、抗菌活性化合物、皮膚の水分含有量を改善する活性化合物(皮膚の水分調節剤)、抗セルライト活性化合物、しわ取り活性化合物、フケ防止活性化合物、抗ニキビ活性化合物、デオドラント、色素およびセルフタンニング物質の群から、特に好ましくは、UVフィルター、酸化防止剤、ビタミン、皮膚美白活性化合物、セルフタンニング物質、抗老化活性化合物および抗セルライト活性化合物の群から、極めて特に好ましくは、UVフィルター、酸化防止剤、ビタミンおよび皮膚美白活性化合物の群から選択される。
本発明の好ましい態様において、調製物は、皮膚の水分含有量を維持および/または改善に役立つ少なくとも1つの物質をさらに含む。これらの物質はまた、これに限定されるとみなされるものと意図されることはなく、すなわち、いわゆる天然水分因子(natural moisturising factor)に属する、例えば、2−オキソピロリジン5−カルボン酸などであり得る。
本発明のさらに好ましい態様において、調製物は、1種または2種以上の酸化防止剤および/または1種または2種以上のビタミンを含む。酸化防止剤の使用により、酸化的ストレスに対する、またはフリーラジカルの効果に対する保護作用を、一般に達成することが可能となり、当業者は、全く何ら困難を伴わずに、好適に素早くまたは時間の遅れを伴って作用する酸化防止剤を選択することができる。専門家の文献から既知の、立証された多くの物質があり、それらは、酸化防止剤として使用でき、例えば、アミノ酸(例えば、グリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)およびそれらの誘導体、イミダゾール類(例えば、ウロカン酸)およびそれらの誘導体、ペプチド、例えば、D,L−カルノシン、D−カルノシン、L−カルノシンおよびそれらの誘導体など(例えば、アンセリン)、カロチノイド、カロテン(例えば、α−カロテン、β−カロテン、リコペン)およびそれらの誘導体、
クロロゲン酸およびそれらの誘導体、リポ酸およびそれらの誘導体(例えば、ジヒドロリポ酸など)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシルおよび他のチオール(例えば、チオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミンおよびそれらのグリコシル、N−アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチルおよびラウリル、パルミトイル、オレイル、γ−リノレイル、コレステリルおよびグリセリルエステルなど)およびそれらの塩、ジラウリルチオジプロピオナート、ジステアリルチオジプロピオナート、チオジプロピオン酸およびそれらの誘導体(例えば、エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシドおよび塩など)、および極めて低耐用量(例えば、pmol〜μmol/kgなど)のスルホキシミン化合物(例えば、ブチオニンスルホキシミン、ホモシスタスルホキシミン、ブチオニンスルホン、ペンタ、ヘキサおよびヘプタチオニンスルホキシミンなど)、およびまた(金属)キレート剤(例えば、α−ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリンなど)、α−ヒドロキシ酸(例えば、クエン酸、乳酸、リンゴ酸など)、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸五ナトリウムおよびそれらの誘導体、不飽和脂肪酸およびそれらの誘導体、
ビタミンCおよび誘導体(例えば、アスコルビルパルミタート、マグネシウムアスコルビルホスファート、アスコルビルアセタートなど)、トコフェロールおよび誘導体(例えば、ビタミンEアセタートなど)、ビタミンAおよび誘導体(例えば、ビタミンAパルミタートなど)およびベンゾイン樹脂のコニフェリルベンゾアート、ルチン酸およびそれらの誘導体、α−グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデングルシトール、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアイアレト酸(nordihydroguaiaretic acid)、トリヒドロキシブチロフェノン、ケルセチン、尿酸およびそれらの誘導体、マンノースおよびそれらの誘導体、亜鉛およびそれらの誘導体(例えば、ZnO、ZnSOなど)、セレンおよびそれらの誘導体、(例えば、セレノメチオニンなど)、スチルベンおよびそれらの誘導体(例えば、スチルベンオキシド、trans-スチルベンオキシドなど)である。さらに好適な酸化防止剤はまた、WO 2006/111233およびWO 2006/111234に記載されている。
好適な酸化防止剤はまた、一般式AまたはBで表される化合物であって
式中、
は、−C(O)CH、−CO、−C(O)NHまたは−C(O)N(Rを示し、
Xは、OまたはNHを示し、
は、1〜30個のC原子を有する直鎖状のまたは分岐状のアルキルを示し、
は、1〜20個のC原子を有する直鎖状のまたは分岐状のアルキルを示し、
は、夫々の場合において、互いに独立して、Hまたは1〜8個のC原子を有する直鎖状のまたは分岐状のアルキルを示し、
は、H、1〜8個のC原子を有する直鎖状のまたは分岐状のアルキルまたは1〜8個のC原子を有する直鎖状のまたは分岐状のアルコキシを示し、および
は、1〜8個のC原子を有する直鎖状のまたは分岐状のアルキルを示す。
好ましいのは、2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシベンジリデン)マロン酸および/または2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシベンジル)マロン酸、特に好ましくは、ビス(2−エチルヘキシル)2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシベンジリデン)マロナート(例えば、Oxynex(登録商標) ST Liquid)および/またはビス(2−エチルヘキシル)2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシベンジ)マロナート(例えば、RonaCare(登録商標)AP)の誘導体である。
酸化防止剤の混合物は同様に、本発明の調製物での使用に好適である。既知であり、市販の混合物は、例えば、レシチン、L−(+)−アスコルビルパルミタートおよびクエン酸、天然トコフェロール、L−(+)−アスコルビルパルミタート、L−(+)−アスコルビン酸およびクエン酸(例えば、Oxynex(登録商標) K LIQUIDなど)、天然源からのトコフェロール抽出物、L−(+)−アスコルビルパルミタート、L−(+)−アスコルビン酸およびクエン酸(例えば、Oxynex(登録商標) L LIQUIDなど)、DL−α−トコフェロール、L−(+)−アスコルビルパルミタート、クエン酸およびレシチン(例えば、Oxynex(登録商標) LMなど)またはブチルヒドロキシトルエン(BHT)、L−(+)−アスコルビルパルミタートおよびクエン酸(例えば、Oxynex(登録商標) 2004)を含む混合物である。このタイプの酸化防止剤は、通常、かかる組成物中で、式(I)またはその部分式で表される化合物と共に、1000:1〜1:1000の範囲の重量パーセント比で、好ましくは、100:1〜1:100の重量パーセント比で用いられる。
酸化防止作用を有するフェノールの中で、天然由来のものもあるポリフェノールは、薬学的、化粧的または栄養部門における適用について特に関心の対象である。例えば、主に植物染料として知られる、フラボノイドまたはバイオフラボノイドは、しばしば酸化防止性の可能性を有する。Lemanska et al., Current Topics in Biophysics 2000, 24(2), 101-108は、モノまたはジヒドロキシフラボンの置換パターンの効果に関心を持っている。その中では、ケト官能に隣接するOH基または3’4’−あるいは6,7−あるいは7,8−位のOH基を含むジヒドロキシフラボンが、酸化防止特性を有することが観察され、一方で、場合によっては他のモノおよびジヒドロキシフラボンは、酸化防止特性を有しない。
ケルセチン(シアニダノール、シアニデノロン 1522、メレチン、ソホレチン、エリシン、3,3’,4’,5,7−ペンタヒドロキシフラボン)は、しばしば特に効果的な酸化防止剤として言及される(例えば、Rice-Evans et al., Trends in Plant Science 1997, 2(4), 152-159)。Lemanska et al., Free Radical Biology & Medicine 2001, 31(7), 869-881は、ヒドロキシフラボンの酸化防止作用のpH依存性を調査した。ケルセチンは、全pH範囲にわたって、調査された構造の中で最も高い活性を示す。
本発明の調製物は、ビタミンをさらなる成分として含んでもよい。ビタミンA、ビタミンAプロピオナート、ビタミンAパルミタート、ビタミンAアセタート、レチノール、ビタミンB、チアミンクロリドヒドロクロリド(ビタミンB)、リボフラビン(ビタミンB)、ニコチンアミド、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンD、エルゴカルシフェロール(ビタミンD)、ビタミンE、DL−α−トコフェロール、トコフェロールEアセタート、トコフェロールヒドロゲンスクシナート、ビタミンK1、エスクリン(ビタミンP活性化合物)、チアミン(ビタミンB)、ニコチン酸(ナイアシン)、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン(ビタミンB)、パントテン酸、ビオチン、葉酸およびコバラミン(ビタミンB12)から選択される、ビタミンおよびビタミン誘導体は、本発明の調製物中に存在し、特に好ましくは、ビタミンAパルミタート、ビタミンCおよびそれらの誘導体、DL−α−トコフェロール、トコフェロールEアセタート、ニコチン酸、パントテン酸およびビオチンである。化粧的適用の場合において、ビタミンは、通常、総重量に基づき、0.01〜5重量%の範囲で調製物に添加される。
本発明の調製物は、さらに、抗老化活性化合物、抗セルライト活性化合物または皮膚保護もしくは皮膚ケア活性化合物を含んでもよい。皮膚保護または皮膚ケア活性化合物は、原則として、当業者に既知の全ての活性化合物であり得る。特に好ましい抗老化活性化合物は、ピリミジンカルボン酸、アリールオキシム、ビオフラボノイド、ビオフラボノイド含有抽出物、クロモンまたはレチノイドである。
特に、皮膚ケア調製物に好適な抗老化活性化合物は、好ましくはまた、いわゆる適合溶質である。これらは、植物または微生物の浸透圧調節に関連し、これらの生命体から単離することが可能な物質である。本明細書における総称、適合溶質はまた、ドイツ特許出願DE-A-10133202に記載されるオスモライトを含む。好適なオスモライトは、例えば、ポリオール、メチルアミン化合物およびアミノ酸ならびにそれらの個々の前駆体である。ドイツ特許出願DE-A-10133202の意味におけるオスモライトは、特に、ポリオール、例えば、ミオイノシトール、マンニトールまたはソルビトールなどおよび/または、以下に言及される1種または2種以上のオスモライト的に(osmolytically)活性な物質:タウリン、コリン、ベタイン、ホスホリルコリン、グリセロホスホリルコリン、グルタミン、グリシン、α−アラニン、グルタマート、アスパルタート、プロリンおよびタウリン、の群からの物質を意味するものと解される。これらの物質の前駆体は、例えば、グルコース、グルコースポリマー、ホスファチジルコリン、ホスファチジルイノシトール、無機ホスファート、タンパク質、ペプチドおよびポリアミノ酸などである。前駆体は、例えば、代謝ステップによりオスモライトに変換される化合物である。
本発明に従って好ましく用いられる適合溶質は、ピリミジンカルボン酸(エクトインおよびヒドロキシエクトインなど)、プロリン、ベタイン、グルタミン、環状ジホスホグリセラート、N−アセチルオルニチン、トリメチルアミンN−オキシド、ジ−ミオ−イノシトールホスファート(DIP)、環状2,3−ジホスホグリセラート(cDPG)、1,1−ジグリセロールホスファート(DGP)、β−マンノシルグリセラート(フィロイン)、β−マンノシルグリセルアミド(フィロイン−A)および/またはジマンノシルジイノシトールホスファート(DMIP)またはそれらの化合物の光学異性体、誘導体、例えば、酸、塩またはエステル、あるいはそれらの組み合わせからなる群から選択された物質である。
ピリミジンカルボン酸の中で、本明細書において特に言及すべきは、エクトイン((S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)およびヒドロキシエクトイン((S,S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)ならびにそれらの誘導体である。
加えて、使用することができる抗老化活性化合物が、Merckからの製品であり、例えば、5,7−ジヒドロキシ−2−メチルクロモンが、商品名RonaCare(登録商標) Luremine、Ronacare(登録商標) Isoquercetin、Ronacare(登録商標) TilirosidまたはRonacare(登録商標) Cyclo-peptide 5で市販されている。
既知の抗老化活性物質はまた、例えば、EP 1508327に記載されるようにクロモン、またはレチノイド、例えばレチノール(ビタミンA)、レチノイン酸、レチンアルデヒド、またはまたビタミンAの合成により修飾される化合物である。記載されるクロモンおよびレチノイドは、同時にまた効果的な抗セルライト活性化合物である。同様に既知の抗セルライト活性化合物は、カフェインである。
本発明のさらに好ましい態様において、調製物は、付加的に、少なくとも1種のセルフタンニング物質(self-tanning substances)を含む。このタイプの調製物は、一般的に、コントラスト低減作用を有し、達成すべき均一なスキンシェード(skin shade)が可能である。したがって、本発明による、ユーゲニア・ユニフローラの植物体からの抽出物はまた、コントラスト低減および均一なスキンシェードを達成させるためのセルフタンニング物質と組み合わせて用いられる。コントラスト低減剤は、より強くおよびより弱く色付いた皮膚の区域間のコントラストを低減させることにより、不均一な皮膚の色合いを低減させる物質である。このタイプの不均等な皮膚の色合いは、ここで、不均一な色素沈着および/または角化した皮膚の異なる分布を通して、生じ得る。不均等な色素沈着は、個体群においては決して異常ではなく、メラノサイトによるメラニン産生の異なるレベルにまたは皮膚におけるメラノサイトの不規則な分布に基づく。メラニン産生阻害物質を伴うメイラード反応またはマイケル付加に基づく、タンニング混合物の組み合わせは、既に過度に色素沈着した皮膚の区域がそれらの高いメラニン濃度を失い、着色剤により皮膚表面で生じたスキンシェードが広い区域にわたって確立されるという効果を有する。
コントラスト低減は、特に、ユーゲニア・ユニフローラの植物体からの抽出物と、好ましくは、ジヒドロキシアセトン(DHA)およびそれから誘導される誘導体、DHA rapid、DHA plusまたはエリトルロースを含むセルフタンニング物質とを、あるいは、DHA、DHA rapid、DHA plusおよび/またはエリトルロースを含むセルフタンニング物質の混合物とを組み合わせた調製物により達成され得る。とりわけ、ジヒドロキシアセトン含有混合物または調製物において用いることができる、有利なセルフタナー(tanner)は:グリセリンアルデヒド、ヒドロキシメチルグリオキサール、γ−ジアルデヒド、6−アルド−D−フルクトース、ニンヒドリン、5−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン(ジュグロン)または2−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン(ローソン)あるいは該化合物の混合物である。エリトルロースは、特に好ましくは、ジヒドロキシアセトン含有混合物中で用いられる。ジヒドロキシアセトンまたはそれから誘導される誘導体は、極めて特に好ましくは、さらなるセルフタンニング物質なしで用いる。
ユーゲニア・ユニフローラの植物体からの抽出物およびセルフタナーを含む、記載した調製物において、有色色素がさらに存在してもよく、ここで、色素の層構造は限定されない。0.5〜5重量%の使用において、有色色素は、好ましくは、皮膚色または茶色みがかっているべきである。対応する色素の選択について、当業者は精通している。
記載した調製物は、特に、皮膚を明るくすること、チロシナーゼの阻害、および/または皮膚の色素障害の予防、処置および/または進行制御における使用に、全ての場合において、特に色素沈着過剰、そばかす、加齢しみ、日焼けしみおよび環境的に誘発された皮膚の老化の場合に好適である。それらは、ここで、この用途に通常使用される種々の投与形態で存在する。
例えば、以下が本発明の調製物の使用形態として言及され得る:特に外用適用のための、溶液、懸濁液、エマルジョン、PITエマルジョン、ペースト、軟膏、ゲル、クリーム、ローション、粉末、石けん、界面活性剤を含有するクレンジング調製物、オイル、エアロゾル、プラスター、湿布、包帯およびスプレーである。さらなる適用形態は、例えば、スティック、シャンプーおよびシャワーバス(shower bath)である。典型的な化粧品の使用形態は、さらにまた、口紅、リップケアスティック、パウダー、エマルジョンおよびワックスメイクアップ、および日焼け止め(sun-protection)、日焼け前(pre-sun)および日焼け後(after-sun)用調製物である。
本発明の化粧的および皮膚用調製物は、特に、水を含まない調製物、油中水(W/O)型または水中油(O/W)型の各場合には、ローションまたは乳液、クリームまたは乳液など、またはマイクロエマルジョンであり得、水中油中水(W/O/W)型またはその逆(O/W/O)の多重エマルジョン、ゲルまたは溶液(特に、油性アルコール性の、油性水性の、水性アルコール性のゲルまたは溶液)、固形スティック、軟膏またはエアロゾルであり得る。適用については、本発明の化粧的および皮膚用調製物を、化粧品の通常の様式で、十分な量を皮膚に適用する。
本発明の態様は、クリームまたは乳液の形態であって、例えば、水の存在下で、脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、特に脂肪酸のトリグリセリド、ラノリン、天然および合成油またはワックスおよび乳化剤を含むエマルジョンである。さらに特に好ましい態様は、天然または合成油およびワックスをベースとする油性ローション、ラノリン、脂肪酸エステル、特に脂肪酸のトリグリセリド、またはエタノールなどの低級アルコールをベースとする油性アルコール性ローション、またはプロピレングリコールなどのグリセロール、および/またはグリセロールなどのポリオール、および油、ワックスおよび脂肪酸のトリグリセリドなどの脂肪酸エステルである。本発明の特に好ましい調製物はまた、1種または2種以上の低級アルコールまたはポリオール、エタノール、プロピレングリコールまたはグリセロールなど、およびケイ質土などの増粘剤を含む、アルコール性ゲルの形態であってもよい。油性アルコール性ゲルは、さらに、天然または合成油またはワックスを含む。固形スティックは、好ましくは、天然または合成油またはワックス、脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、ラノリンおよび他の脂肪性物質からなる。調製物が、エアロゾルとして処方される場合には、通常の噴射剤、アルカン、空気、窒素、一酸化二窒素など、特に好ましくはアルカンまたは空気が好ましく使用される。
抽出物は、記載のように、通常の様式で化粧的または皮膚用調製物中に組み入れることができる。
あらゆる所望の慣用のビヒクル、助剤、および所望により、さらなる活性化合物を、調製物に添加してもよい。好ましい助剤は、防腐剤、安定剤、可溶化剤、着色剤、すなわち、色素、染料、乳化剤または臭気改良剤に由来する。
したがって、本発明はまた、化粧、医薬および/または外皮適用に適したビヒクルおよび、任意に、生理学的に許容し得る助剤および/または増量剤が存在することを特徴とする調製物に関する。
好適なビヒクルおよび助剤または増量剤は次のパートに詳細に記載する。
軟膏、ペースト、クリームおよびゲルは、例えば、動物性および植物性脂肪、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、シリカ、タルクおよび二酸化チタン、またはこれらの物質の混合物などの、局所適用に好適な通例のビヒクルを含んでもよい。
粉末およびスプレーは、例えば、ラクトース、タルク、シリカ、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムおよびポリアミド粉末、またはこれらの物質の混合物などの通例のビヒクルを含んでもよい。スプレーはさらに、通例上容易に揮発する、液化噴射剤、例えば、クロロフルオロカーボン、プロパン/ブタンまたはジメチルエーテルなどを含んでもよい。圧縮空気はまた、有利に使用することができる。しかしながら、空気はまた、例えばポンプスプレーなどの常圧計量デバイスにおいても用いることができる。溶液およびエマルジョンは、例えば、水、エタノール、イソプロパノール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチルグリコール、オイル、特に綿実油、落花生油、小麦胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油、グリセロール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステル、またはこれらの物質の混合物などの、例えば、溶媒、可溶化剤および乳化剤などの通例のビヒクルを含んでもよい。
一般的に好ましい可溶化剤は、2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキサンカルボニル−D−アラニンメチルエステルである。
懸濁液は、例えば、水、エタノールまたはプロピレングリコール、懸濁媒体、例えば、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールエステルおよびポリオキシエチレンソルビタンエステルなど、微結晶性セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天およびトラガカント、またはこれらの物質の混合物などの、液体希釈剤などの通例のビヒクルを含んでもよい。石けんは、脂肪酸のアルカリ金属塩、脂肪酸モノエステルの塩、脂肪酸タンパク質加水分解物、イソチオナート、ラノリン、脂肪アルコール、植物油、植物抽出物、グリセロール、糖、またはこれらの物質の混合物などの通例のビヒクルを含んでもよい。界面活性剤含有クレンジング製品は、脂肪族アルコール硫酸塩、脂肪族アルコールエーテル硫酸塩、スルホコハク酸モノエステル、脂肪酸タンパク質加水分解物、イソチオナート、イミダゾリニウム誘導体、メチルタウラート、サルコシナート、脂肪酸アミドエーテル硫酸塩、アルキルアミドベタイン、脂肪族アルコール、脂肪酸グリセリド、脂肪酸ジエタノールアミド、植物油および合成油、ラノリン誘導体、エトキシル化グリセロール脂肪酸エステル、またはこれらの物質の混合物などの通例のビヒクルを含んでもよい。フェイスまたはボディオイルは、合成油、脂肪酸エステル、脂肪アルコール、シリコーン油など、天然油、植物油および油性植物抽出物など、パラフィン油、ラノリン油、またはこれらの物質の混合物などの通例のビヒクルを含んでもよい。
本発明の好ましい調製物形態は、特にエマルジョンを含む。O/Wエマルジョンが、特に好ましい。エマルジョン、W/OエマルジョンおよびO/Wエマルジョンを、慣用の様式で得ることができる。本発明のエマルジョンは有利であり、このタイプの調製物に通常使用されるように、例えば、該脂肪、オイル、ワックスおよび他の脂肪物質、および水または水相、例えば、溶媒または親水性界面活性剤を伴って、および乳化剤を含む。
脂質相を、有利には以下の物質群:
− 鉱油、ミネラルワックス;
− オイル、例えば、カプリン酸またはカプリル酸のトリグリセリドなど、さらに天然油、例えばヒマシ油など;
− 脂肪、ワックスならびに他の天然および合成脂肪物質、好ましくは、低炭素数を有するアルコールと、例えばイソプロパノール、プロピレングリコールまたはグリセロールと脂肪酸とのエステル、あるいは低炭素数を有するアルカン酸と、または脂肪酸と脂肪族アルコールとのエステル;
− シリコーン油、ジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、およびそれらの混合形態など、
から選択することができる。
本発明の目的のために、エマルジョン、オレオゲル(oleogel)またはハイドロ分散体(hydrodispersion)の油相は、有利には、3〜30個のC原子の鎖長を有する、飽和および/または不飽和、分岐状および/または非分岐状のアルカンカルボン酸のエステル、および3〜30個のC原子の鎖長を有する、飽和および/または不飽和、分岐状および/または非分岐状のアルコールの群から、芳香族カルボン酸および3〜30個のC原子の鎖長を有する、飽和および/または不飽和、分岐状および/または非分岐状のアルコールのエステルの群から選択される。このタイプのエステル油を、次いで、有利には、イソプロピルミリスタート、イソプロピルパルミタート、イソプロピルステアラート、イソプロピルオレアート、n ブチルステアラート、n−ヘキシルラウラート、n−デシルオレアート、イソオクチルステアラート、イソノニルステアラート、イソノニルイソノナノアート、2−エチルヘキシルパルミタート、2−エチルヘキシルラウラート、2−ヘキサルデシルステアラート、2−オクチルドデシルパルミタート、オレイルオレアート、オレイルエルカート、エルシルオレアート、エルシルエルカートならびにこのタイプのエステルの合成、半合成および天然混合物、例えば、ホホバ油などの群から選択することができる。
さらに、油相を、有利には、分岐状および非分岐状炭化水素および炭化水素ワックス、シリコーン油、ジアルキルエーテルの群、飽和または不飽和、分岐状または非分岐状のアルコール、および脂肪酸トリグリセリド、具体的には、8〜24個の、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する、飽和および/または不飽和、分岐状および/または非分岐状のアルカンカルボン酸のトリグリセロールエステルの群から選択することができる。脂肪酸トリグリセリドを、有利には、例えば、合成、半合成および天然油、例えば、オリーブ油、ヒマワリ油、大豆油、落花生油、ナタネ油、アーモンド油、パーム油、ヤシ油、パーム核油などの群から選択することができる。このタイプのオイルおよびワックス構成要素のあらゆる所望の混合物をまた、有利には、本発明の目的のために用いてもよい。また、ワックス、例えば、セチルパルミタートを、油相の単独脂質構成要素として用いることも有利であり得る。
本発明の調製物の水相は、任意に、有利には、低炭素数を有するアルコール、ジオールまたはポリオール、およびそれらのエーテル、好ましくは、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセロール、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチルもしくはモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル、モノエチルもしくはモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルもしくはモノエチルエーテルおよび類似生成物、さらに、低炭素数を有するアルコール、例えばエタノール、イソプロパノール、1,2−プロパンジオール、グリセロール、および、特に、有利には、二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、多糖類またはそれらの誘導体、例えば、ヒアルロン酸、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、特に有利にはポリアクリラートの群から、好ましくは、いわゆるカーボポール、例えば、カーボポール等級980、981、1382、2984、5984の群からのポリアクリラートの群から選択してもよい、1種または2種以上の増粘剤などを、各場合において、個々にまたは組み合わせて含む。特に、上記で言及した溶媒の混合物を使用する。アルコール性溶媒の場合には、水が、さらなる構成成分であり得る。
好ましい態様において、本発明の調製物は、親水性界面活性剤を含む。親水性界面活性剤は、好ましくは、アルキルグルコシド、アシルラクチラート、ベタインおよびココナッツアンホアセタートの群から選択される。
使用することができる乳化剤は、例えば、既知のW/OおよびO/W乳化剤である。本発明の好ましいO/W乳化剤において、さらなる慣用の共乳化剤を使用することが有利である。
本発明に従って選択される共乳化剤は、O/W乳化剤が、飽和ラジカルRおよびR’を有する限り、有利には、例えば、O/W乳化剤であって、主にHLB値11〜16を有する、極めて特に有利には、HLB値14.5〜15.5を有する物質の群からのものである。O/W乳化剤が、不飽和ラジカルRおよび/またはR’を有する場合には、または、イソアルキル誘導体が存在する場合には、かかる乳化剤の好ましいHLB値はまた、より低いものまたはより高いものであり得る。
エトキシ化ステアリルアルコール、セチルアルコール、セチルステアリルアルコール(セテアリルアルコール)の群から、脂肪アルコールエトキシラートを選択することが有利である。
以下の群:
ポリエチレングリコール(20)ステアラート、ポリエチレングリコール(21)ステアラート、ポリエチレングリコール(22)ステアラート、ポリエチレングリコール(23)ステアラート、ポリエチレングリコール(24)ステアラート、ポリエチレングリコール(25)ステアラート、ポリエチレングリコール(12)イソステアラート、ポリエチレングリコール(13)イソステアラート、ポリエチレングリコール(14)イソステアラート、ポリエチレングリコール(15)イソステアラート、ポリエチレングリコール(16)イソステアラート、ポリエチレングリコール(17)イソステアラート、ポリエチレングリコール(18)イソステアラート、ポリエチレングリコール(19)イソステアラート、ポリエチレングリコール(20)イソステアラート、ポリエチレングリコール(21)イソステアラート、ポリエチレングリコール(22)イソステアラート、ポリエチレングリコール(23)イソステアラート、ポリエチレングリコール(24)イソステアラート、ポリエチレングリコール(25)イソステアラート、ポリエチレングリコール(12)オレアート、ポリエチレングリコール(13)オレアート、ポリエチレングリコール(14)オレアート、ポリエチレングリコール(15)オレアート、ポリエチレングリコール(16)オレアート、ポリエチレングリコール(17)オレアート、ポリエチレングリコール(18)オレアート、ポリエチレングリコール(19)オレアート、ポリエチレングリコール(20)オレアート
からの脂肪酸エトキシラートを選択することがさらに有利である。
有利に使用することができる、エトキシ化アルキルエーテルカルボン酸またはその塩は、ラウレス−11カルボン酸ナトリウム(sodium laureth-11 carboxylate)である。有利に使用することができる、アルキルエーテル硫酸塩は、ラウレス1−4硫酸ナトリウムである。有利に使用することができる、エトキシ化コレステロール誘導体は、ポリエチレングリコール(30)コレステリルエーテルである。ポリエチレングリコール(25)ダイズステロールもまた、うまくいくことが証明された。有利に使用することができる、エトキシ化トリグリセリドは、ポリエチレングリコール(60)イブニングプリムローズグリセリドである。
ポリエチレングリコール(20)グリセリルラウラート、ポリエチレングリコール(21)グリセリルラウラート、ポリエチレングリコール(22)グリセリルラウラート、ポリエチレングリコール(23)グリセリルラウラート、ポリエチレングリコール(6)グリセリルカプラート/カプリナート、ポリエチレングリコール(20)グリセリルオレアート、ポリエチレングリコール(20)グリセリルイソステアラート、ポリエチレングリコール(18)グリセリルオレアートココアートの群からのポリエチレングリコールグリセロール脂肪酸エステルを選択することがさらに有利である。
ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノラウラート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノステアラート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノイソステアラート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノパルミタートおよびポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノオレアートの群からのソルビタンエステルを、同様に選択することが有益である。
以下:8〜30個の炭素原子を有する脂肪アルコール、8〜24個、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する、飽和および/または不飽和、分岐状および/または非分岐状のアルカンカルボン酸のモノグリセロールエステル、8〜24個、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する、飽和および/または不飽和、分岐状および/または非分岐状のアルカンカルボン酸のジグリセロールエステル、8〜24個、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する、飽和および/または不飽和、分岐状および/または非分岐状のアルコールのモノグリセロールエーテル、8〜24個、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する、飽和および/または不飽和、分岐状および/または非分岐状のアルコールのジグリセロールエーテル、8〜24個、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する、飽和および/または不飽和、分岐状および/または非分岐状のアルカンカルボン酸のプロピレングリコールエステル、ならびに8〜24個、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する、飽和および/または不飽和、分岐状および/または非分岐状のアルカンカルボン酸のソルビタンエステルを、任意のW/O乳化剤として用いることができるが、本発明に従い、なお有利であり得るものである。
特に有利なW/O乳化剤は、グリセリルモノステアラート、グリセリルモノイソステアラート、グリセリルモノミリスタート、グリセリルモノオレアート、ジグリセリルモノステアラート、ジグリセリルモノイソステアラート、プロピレングリコールモノステアラート、プロピレングリコールモノイソステアラート、プロピレングリコールモノカプリラート、プロピレングリコールモノラウラート、ソルビタンモノイソステアラート、ソルビタンモノラウラート、ソルビタンモノカプリラート、ソルビタンモノイソオレアート、スクロースジステアラート、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキジルアルコール、ベヘニルアルコール、イソベヘニルアルコール、セラキルアルコール、キミルアルコール、ポリエチレングリコール(2)ステアリルエーテル(ステアレス−2)、グリセリルモノラウラート、グリセリルモノ−カプリナート、グリセリルモノカプリラートまたはPEG−30ジポリヒドロキシステアラートである。
調製物は、このタイプの調製物において通常使用される、化粧的アジュバントを含んでもよく、例えば、増粘剤、柔軟剤、保湿剤、界面活性剤、乳化剤、防腐剤、消泡剤、香料、ワックス、ラノリン、噴射剤、染料および/または色素などであり、組成物自体または皮膚を色付け、他の成分は通常化粧品において使用される。
使用される分散剤または可溶化剤は、オイル、ワックスまたは他の脂肪物質、低級モノアルコールまたは低級ポリオールあるいはそれらの混合物であり得る。特に好ましいモノアルコールまたはポリオールは、エタノール、i−プロパノール、プロピレングリコール、グリセロールおよびソルビトールを含む。
本発明はまた、ユーゲニア・ユニフローラの抽出物を、局所適用に適した少なくとも1種のビヒクルと、および、任意に、生理学的に許容し得る助剤および/または増量剤と混合することを特徴とする、上記の調製物を調製する方法に関する。
本発明の調製物は、当業者によく知られている手法を用いて調製できる。混合は、上記のような抽出物の、ビヒクルにおける、溶解、乳化または分散を起こすことができる。抽出物およびそれを含む調製物に関連する本発明の先の教示およびそれらの態様は確か(valid)であり、適切に示された場合、調製物の調製に制約を受けることなく適用することができる。
本発明の他の態様は、ユーゲニア・ユニフローラの植物体からの抽出物を含む医薬に関する。
「薬剤」、「医薬」および「医薬組成物」、「医薬処方物」または「医薬調製物」は、本明細書において、患者の予防、治療、進行制御または後療法において用いることができる、あらゆる組成物であって、患者は、少なくとも一時的に、好ましくは、皮膚の色素障害の結果として、全身状態のまたは患者生命体の個々の部分の状態の病原変性を示す。
本発明の化合物の保護または治療作用を増大させるためには、薬学的耐性アジュバントを添加することができる。本発明の目的のために、本発明に従う抽出物と共に、効果を促進し、増強し、または改変するあらゆる物質が、「アジュバント」である。既知のアジュバントは、例えば、アルミニウム化合物、例えば、水酸化アルミニウムまたはリン酸アルミニウムなど、サポニン、例えば、QS 21、ムラミルジペプチドまたはムラミルトリペプチドなど、タンパク質、例えば、ガンマ−インターフェロンまたはTNFなど、MF 59、ホスファチジルコリン、スクアレンまたはポリオールである。さらに、アジュバント効果をタンパク質にコードするDNAを、平行してまたは構成において(in a construct)適用することができる。
細胞または生命体中への医薬組成物の導入を、本発明に従い、チロシナーゼを組成物中に存在する抽出物に接触させ、その結果応答を誘発することを可能にする、あらゆる様式で行うことができる。本発明の医薬組成物を、経口、局所、経皮、経粘膜、尿道、膣、直腸、肺、腸および/または非経口、好ましくは、局所または経皮投与することができる。選択される投与のタイプは、適応、投与用量、個別の特異的パラメータなどに依存する。特に、種々のタイプの投与は、副作用を最小化し、活性化合物の用量を減少させる、部位特異的治療を促進する。
医薬組成物の投与形態を、好適な投与量で、ならびに通常用いられる、通例の固体または液体ビヒクルおよび/または溶離剤および助剤を使用する自体公知の様式で、投与の所望のタイプに対応して調製する。よって、当業者に既知の薬学的に許容可能な賦形剤は、基本的には、本発明の医薬組成物の一部を形成し、ここで、単一用量を調製するために活性化合物と組み合わせられる賦形剤材料の量は、処置される個人および投与のタイプに応じて変化する。これらの薬学的耐性添加剤には、塩、緩衝液、充填剤、安定剤、錯化剤、酸化防止剤、溶媒、結合剤、潤滑剤、錠剤コーティング剤、フレーバー、染料、防腐剤、調整剤などが含まれる。このタイプの賦形剤の例は、水、植物油、ベンジルアルコール、アルキレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセロールトリアセタート、ゼラチン、炭水化物、例えば、ラクトースまたはデンプンなど、ステアリン酸マグネシウム、タルクおよびワセリンである。
医薬処方物は、錠剤、フィルム錠剤、糖衣錠、トローチ、カプセル、丸薬、粉末、顆粒、シロップ、ジュース、滴剤、溶液、分散体、懸濁液、坐剤、エマルジョン、インプラント、クリーム、ゲル、軟膏、ペースト、ローション、血清、オイル、スプレー、エアゾール、接着剤、プラスターまたは包帯の形態であり得る。調製される経口投与形態は、好ましくは、錠剤、フィルム錠剤、糖衣錠、トローチ、カプセル、丸剤、粉末、顆粒、シロップ、ジュース、滴剤、溶液、分散体または懸濁液であり、デポー形態を含む。さらに、非経口医薬形態、例えば、坐剤、懸濁液、エマルジョン、インプラントまたは溶液などは、好ましくは、油性または水性溶液でなければならないとされる。局所投与については、医薬活性化合物を、慣用の様式で、少なくとも1種の薬学的に許容可能なビヒクル、例えば、微結晶性セルロースなど、および任意にさらなる助剤、例えば、保湿剤などで処方し、皮膚に適用することができる固体処方物、例えば、クリーム、ゲル、軟膏、ペースト、粉末またはエマルジョンなどを得るか、あるいは、皮膚に適用することができる液体処方物、例えば、溶液、懸濁液、ローション、血清、オイル、スプレーまたはエアゾールなどを得る。医薬組成物は、好ましくは、局所適用のための形態である。医薬組成物はまた、固体組成物、例えば凍結乾燥状態の形態であり得、次いで使用の前に、溶解剤、例えば蒸留水などの添加により調製することができる。当業者は、凍結乾燥物の調製の基本的原理に精通している。
処方物中の抽出物の濃度は、0.01〜99重量%であり得る。医薬組成物が、活性化合物として、有効量の抽出物を薬学的耐性助剤と共に含むことは極めて重要である。用語「有効量」または「有効用量」は、本明細書においては区別せずに使用され、細胞、組織、器官または哺乳動物中での疾患または病変への予防的または治療的関連効果を有する、有効量の医薬活性化合物を示す。「予防効果」は、疾患の発生を防ぎ、また通常の生理学的機能の増加を含む。予防は、特に、個体が上記の疾患の、例えば、家族歴、遺伝子欠損または直近に死に至らなかった疾患(recently survived disease)などの発病について素因を有する場合には、賢明である。
「治療的関連効果」により、1種の、2種以上のまたは全ての病徴からの、一部または全部の開放がもたらされるか、あるいは1種の、2種以上のまたは全ての肉体的または生化学的パラメータの部分的なまたは完全な回復がもたらされ、該パラメータは、疾患または病変の通常の状態への変化に関連するか、または因果的に関する。進行制御はまた、抽出物が、ある間隔で、例えば、完全に疾患の兆候を排除するために投与される場合には、治療的処置のタイプであり得ると解される。本発明の化合物の投与のための個々の用量または用量範囲は、十分に大きく、生物学的または医学的応答の誘導の、所望の予防的または治療的効果を達成することができる。一般に、用量は、患者の年齢、体質および性別により変化するであろうし、疾患の重症度が考慮されるであろう。投与の特定の用量、頻度および継続時間が、さらに、因子、例えば、化合物の標的能または結合能、処置される個体の食習慣、投与のタイプ、排出比および他の薬剤との組み合わせなどの多重度に依存することはいうまでもない。個体用量を、原発性疾患に関し、およびまたあらゆる合併症の発生に関し、両方に関して適合させることができる。正確な用量を、当業者は、既知の手段および方法を使用して確立することができる。
医学的効果を補助するために、医薬組成物はまた、本発明の態様において、1種または2種以上のさらなる活性化合物を含んでもよく、ここで、同時または連続投与が考えられる。本発明の医薬組成物の治療的効果は、例えば、所望の副作用としてのチロシナーゼの阻害によるより良好な作用を有する特定のスキンライトナーに、およびこれらの薬剤の副作用の数が、用量の低減により減少されることに存し得る。
皮膚を美白するための、ユーゲニア・ユニフローラの植物体からの抽出物の使用は、極めて低い濃度であってさえも強い作用を達成する利点を有する。それらは、有利に、皮膚美白活性化合物としてのそれらの作用に関し、高くかつ長く続く活性を示す。加えて、抽出物はまた、高い適用安全性および良好な処方可能性によっても区別される。したがって、それらは容易に調製物へ組み込むことができ、調製物中の安定性は増大する。特に、水溶性であり、したがって、とくによく組み込むことができることから、水抽出物が有利である。特に、水抽出物の調製は、とくに環境にやさしいことから、抽出物の調製もまた有利である。
さらなるコメントなしに、当業者は、上記の記載を最も広い範囲において利用することができるであろうことが、想定されるであろう。全ての該成分または構成要素およびさらなる該成分または構成要素について、当業者は精通し、ルーチンの実験において本発明の教示のための特定の態様を蓄積する(experience)ことができる。記載の中で引用される全ての文献は、本明細書によりそれらの全体において本願発明の開示内容に参照として組み込まれる。
本発明を、非限定的な例および図面を参照しながら、具体的な態様について、以下で、より詳細に説明する。
図1は、ユーゲニア・ユニフローラの抽出物(a)および純粋なユーゲニン(b)のHPLCクロマトグラムを比較して示す。比較サンプルのユーゲニンのシグナルは、約7分の保持時間において現れる。この保持時間において、抽出物はシグナルを有していない(例3参照)。

例1:ユーゲニア・ユニフローラからの抽出物
約3.5gのユーゲニア・ユニフローラの葉(ドイツ、ミュンヘンのDehner Garden Centreにおいて入手可能な植物)を真空乾燥キャビネットにおいて40℃かつ200mbarで恒量まで乾燥し、乱切りし、超音波洗浄機において70℃で45分間抽出した。
1.531gの植物材料を40mlの水で抽出し、黄褐色の澄んだ溶液を得た。
1.503gを40mlのエタノールで抽出し、緑色の澄んだ溶液を得た。
溶媒を除去し、190mgの水抽出物および80mgのエタノール抽出物を得た。
例2:B16Vマウスメラノーマ細胞の性能テスト
B16Vマウスメラノーマ細胞(生産者:DSMZ、品番:ACC370)を、10%FBS(ウシ胎仔血清、Invitrogen、品番:10499044)、2mM L−グルタミン(Invitrogen、品番:25030)および1mMピルビン酸ナトリウム(Invitrogen、品番:11360)を付加的に加えたRPMI培地(Invitrogen、品番:31870)へ移し、37℃かつ5%COで72時間インキュベートした。培地を分離し、細胞を10mlのDPBS (Dulbecco's phosphate-buffered salines; Invitrogen、品番:14190)で1回洗浄し、続いて培地を吸引により除去した。1mlのHyQtase細胞分離溶液(Hyclone、品番:SV30030.01)を細胞に加えた。ボトルを何回も旋回し、続いてHyQtase細胞分離溶液を吸引により除去した。次いで、細胞をインキュベーターで、37℃かつ5%COで5分間インキュベートした。細胞を改変したRPMI培地(上記参照)に取り込み、細胞計数を決定した。この目的を達成するために、細胞をトリパンブルーで染色し、ノイバウェル血球計算盤(Neubauer counting chamber)で計数した。続いて、細胞を改変したRPMI培地(上記参照)に、ウェル(6ウェルクリアプレート、TCT、PS(Nunc))毎に、規定された細胞計数80,000細胞で再び播種した。
細胞を、37℃かつ5%COで24時間インキュベートし、次いで培地を除去した。続いて、1980μlの物質希釈液を添加した。この物質希釈液のため、例1からの水注抽出物をDMSOに溶解し、続いて滅菌フィルター(0.2μm、Millipore、品番:SLLG013SL)を通してろ過した。次いで、溶液を改変したRPMI培地(上記参照だが、この場合において、FBS含有量は、5%のみである)で、抽出物の終濃度が0.1mg/mlまたは9.95mg/mlになるように希釈した。
次いで、20μlのアルファ−MSH溶液(アルファ−メラノサイト刺激ホルモン、DMSO、Sigma、品番:D2650)を、ウェル中のアルファ−MSH濃度が、10−8Mとなるように添加した。続いて、プレートを再び37℃かつ5%COで24時間インキュベートした。このセクションにおいて記載したプロセスを、合計さらに2回繰り返した。
最終インキュベート周期の後、培地を吸引により除去し、細胞を1000μlのDPBS(Invitrogen、品番:14190)で洗浄する。培地を再び吸引により除去する。250μlのHyQtase細胞分離溶液(Hyclone、品番:SV30030.01)を細胞に添加する。6ウェルプレートを、何度も回転させ、HyQtase細胞分離溶液を、続いて吸引により除去する。細胞を、次いでインキュベーター中で、37℃かつ5%COで、5分間インキュベートする。細胞を、1.5mlのDPBS(Invitrogen、品番:14190)中に取り込み、カップ(SARSTEDT、参照72.692.005)中に移す。細胞計数を、続いて決定する。この目的を達成するために、細胞をトリパンブルーで染色し、ノイバウェル血球計算盤中で計数する。細胞を、1分間3500gで遠心分離する。得られたペレットを撮影し、上澄み液を続いて吸引により除去する。ペレットを、1mlの1N NaOH中で、80℃で1時間溶解し、次いでRTまで冷却する。カップ毎に200μlを4回(4倍決定(quadruple determination)として)、続いて96ウェルプレート(VWR、品番:4100636981)中にピペットで入れ、405nmの波長での吸収を決定する(Safire、Tecan)。メラニンの含有量を、検量線により、このようにして決定することができる。
比較として、抽出物を含まないが、0.1%DMSO、または、0.1%DMSOおよびアルファ−MSH(ウェルに10−8Mの濃度)を含むサンプルを並行して用いた。
結果:
例1のユーゲニア・ユニフローラからの水抽出物は、α−MSHによるタンニング(tanning)で刺激されたメラノサイトのメラニン含有量の低減を引き起こした。0.1mg/mlの抽出物濃度の場合、細胞のメラニン含有量は、刺激していない細胞のメラニン含有量よりも下がった。
例3:ユーゲニン(eugenin)のためのユーゲニア・ユニフローラ抽出物の調査
ユーゲニンはエタノールにおいて可溶性であるから、例1からのエタノール抽出物をHPLCによって調査した。比較のため、純粋なユーゲニン(純度99%)を測定した。
HPLCの条件は次のとおりであった:
カラム:Chromolith Performance RP-18e 100- 4.6 mm
溶離液A:アセトニトリル+1%水
溶離液B:0.1Mリン酸二水素ナトリウム緩衝液(pH2.6)+1%アセトニトリル
ユーゲニア・ユニフローラの抽出物(a)および純粋なユーゲニン(b)のHPLCクロマトグラムは対応していなかった(図1参照):抽出物のクロマトグラムは、約2〜3分の保持時間において3つのシグナルからなっていた。比較サンプルのユーゲニンのシグナルは、約7分の保持時間において現れた。この保持時間において、抽出物のクロマトグラムはシグナルを有していなかった。該結果は、調査した抽出物がユーゲニアを全く含んでいなかったことを示す。
調製:
相Aを75℃に、相Bを80℃に加温する。撹拌しながら、ゆっくりと相Bを相Aへ取り込ませる。均一化する。持続的に撹拌しながら放冷し、40℃で相Cを添加する。
調製:
十分に溶解させた相Bを相Aへ添加する。
調製:
極めて激しく撹拌しながらNatrosolを相Bの水へ添加する。添加の計量は、粒子の均一な分布およびそれらの水での完全な浸潤を起こすことができるが、しかしながら、ポリマーが添加されている一方で、同時に水相の粘度が最小化されるような方法で行う必要がある。ジヒドロキシアセトンを相Aの水に溶解し、撹拌しながら残りの成分を添加する。相AおよびBを組み合わせ、均一化する。

Claims (11)

  1. ユーゲニア・ユニフローラ(Eugenia uniflora)の植物体からの抽出物の、皮膚美白のための使用。
  2. チロシナーゼを阻害するための、請求項1に記載の使用。
  3. 皮膚の色素欠陥の予防、処置および/または進行抑制のための、請求項1に記載の使用。
  4. 色素欠陥が、色素沈着過剰、そばかす、加齢しみおよび日焼けしみの群から選択されることを特徴とする、請求項3に記載の使用。
  5. 植物体が、葉、花または果実であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
  6. 植物体が葉であることを特徴とする、請求項5に記載の使用。
  7. ユーゲニア・ユニフローラからの抽出物および1つまたは2つ以上のUVフィルターを含む調製物。
  8. ユーゲニア・ユニフローラからの抽出物および皮膚美白活性を有する少なくとも1種のさらなる活性化合物または抽出物を含む調製物。
  9. 調製物の総重量に基づいて0.01〜99重量%のユーゲニア・ユニフローラからの抽出物を含むことを特徴とする、請求項7または8に記載の調製物。
  10. 化粧、医薬および/または外皮適用に適したビヒクルおよび、任意に、生理学的に許容し得る助剤および/または増量剤が存在することを特徴とする、請求項7〜9のいずれか一項に記載の調製物。
  11. ユーゲニア・ユニフローラの抽出物を、局所適用に適した少なくとも1種のビヒクルと、および、任意に、生理学的に許容し得る助剤および/または増量剤と混合することを特徴とする、請求項7〜10のいずれか一項に記載の調製物を調製する方法。
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